P.1
駐車場のご案内
P.2
お施餓鬼 8 月 10 日
P.5 上段
迎え火 8 月 13 日
P.5 下段
棚経
P.7
精霊棚(盆棚)の飾り方
P.9
初盆の迎え方
P.11
精霊送り(送り火)8 月 15 日
せ が き むか び たなぎょう しょうりょうだな ぼんだな しょうれいおく はつぼん(住職あいさつ)お盆にお寺へ参拝すること
今年もお盆が近付いてまいりました。「また面倒な時期か」と思わず、
一年に一度の大切なご供養ですし、古来より受け継がれている日本の伝統
ですから欠かすことなく行事に参加していただきたいと願うばかりです。
真福寺に足を運んでくださる若い年代の方が減っているのは顕著で、このまま檀家さんの
高齢化が進むばかりでは伝統も廃れてしまいます。時代の変化の中でお寺の存在は岐路に立
たされており、非常に危機感を感じています。
お寺を活性化するためには、多くの方が足を運んでくださることが一番です。真福寺でも
坐禅会・写経会などの行事でお寺に来てもらえるようにしていますが、何より檀家さんの
ご協力が不可欠です。このお盆の参拝ではご家族ご親戚の方にお集まりいただき、幅広い
年代の方にお寺と親しんでもらえるようお声がけをお願い申し上げます。特に若いお子さん
世代や小さなお孫さん世代がお寺に来るという経験をしてもらうことが重要です。
合 掌
― 駐車場のご案内 ―
● お施餓鬼の当日には全ての檀家さんが集ま りますので、駐車場が大変混雑いたします。 お互いにゆずり合いの心を持って、安全な ご利用をお願い申し上げます。 ● 元気な方は①②を利用してください。 ①大駐車場、約 20 台 ②本堂裏 駐車場、約 10 台 ● ③境内駐車場は足の悪い方を優先とします。 混雑している時はこちらもご利用ください。 ● 8 月 15 日の「精霊送り」でも真福寺に駐車し ておいて下末霊苑まで歩いていただくと安 全です。 ★ 真福寺の駐車場は檀家さんにご利用いただくために整備しています。 行事に限らず、法事で親戚の方が集まる時や、お寺でのお葬式など、お気軽にご利用ください。 しょうれいおく ↑真福寺、見取り図 せ が き ト イ レ ②本堂裏 駐車場 ③境内駐車場 ①大駐車場 (足の悪い方優先) 畑 本堂 庫裡 墓地 茶室 けいだい けいだい くり― お施餓鬼 8 月 10 日 ―
毎年 8 月 10 日
真福寺本堂にて一般 午前 7:30~
初盆 午前 11:00~
受付時間 午前 6:30~10:30 受付時間 午前 6:30~10:30 近隣寺院から和尚さんが 7 名来ていただいてご供養を 厳修いたします。お盆の大切な行事ですので、全ての 檀家さんに欠かすことなくご参加をお願い申し上げます。 「お盆」とは、正式には「盂蘭盆会」と言い、サンスクリット語の「ウランバナ」が語源です。 ウランバナとは「逆さ吊り」という意味で、そういった地獄のような苦しみを取り除くために 先祖代々や万霊を供養して功徳を積む行事とされています。 真福寺では便宜的に 8 月 10 日(お施餓鬼)~15 日(精霊送り)を「お盆」としています。◆「施餓鬼」の意味
施餓鬼とは「餓鬼」(常に飢え、むさぼり続ける亡霊)に水や食料を「施す」という意味です。 その昔、阿難尊者(お釈迦様の十大弟子の一人)が瞑想をしていると、 餓鬼が餓鬼道(飢えに苦しむ灼熱地獄)から現れ『お前は餓鬼道に 落ちる』と告げられます。恐怖に震える阿難尊者はお釈迦様に助けを 求めたところ、餓鬼の供養方法「施餓鬼」を教わりました。その通り に実践することで餓鬼が現れることはなくなり、餓鬼道に落ちること も免れたと伝えられています。 施餓鬼のご供養を、毎年の盂蘭盆会(お盆)に行うようになったのは目連尊者(お釈迦様の十大弟子 の一人)です。目連尊者が瞑想をしていると、亡くなった母親が餓鬼道に落ちていることを発見した ので、助け出すための供養方法をお釈迦様に教わります。その供養「お施餓鬼」を何人もの僧侶たち と共に旧暦 7 月 15 日(現代では 8 月のお盆)に厳修したことが由来と伝えられています。 死後の世界で極楽浄土に行けず餓鬼道で苦しんでいる魂もいますので、有縁無縁(自分と血縁の有無 に関わらず)の全ての霊を供養することによって、家門が繁栄するとも伝えられています。 私利私欲のために自己中心的な行動という悪業を重ねると、死後に魂が餓鬼道(地獄)へ落ちる、 という「因果応報」(悪い事をすると悪い事が返ってくる)の仏教的戒めを伝える行事でもあります。 せ が き がき あなんそんじゃ ↑「餓鬼」飢えに苦しむ亡霊 うらぼんえ せ が き せ が き が き もくれんそんじゃ がきどう うえんむえん いんがおうほう ↑お施餓鬼のようす せがき しょうれいおく◆当日の流れ
1家族につきお塔婆を1座として、1軒ずつ順番に ご真前で参拝していただきます。 (当日欠席の場合のみ、欠席者の分をまとめて ご供養いたします。) 順序良く参拝してもらうために、受付にて番号を 取っていただきます。 (「受付確認票」の番号は、参拝順ではありません。)◆当日の持ち物
★必要なもの ●あると良いもの ○服装 ・受付確認票 ・お数珠 ・お供物※ ・輪袈裟 ・小銭(お賽銭) ・お盆のしおり 一般の方・・・普段着で構いません。 初盆の方・・・親戚関係も礼服で統一される 方が良いでしょう。 ※お供物・・・お菓子・お米・そうめんなど、賞味期限が長いものなら何でも良いです。 代わりにお金でも構いません。(「御供物」と書いた封筒)(1,000~2,000 円を目安) ※お供物の一部は「おてらおやつクラブ」に寄附させていただきます。 受付時間 6:30~10:30 『受付確認票』 をお持ちください 【中央】 自分のお塔婆 次のお塔婆 9:00~9:30 頃が 空いている時間です 輪袈裟 お坊さんが付ける「袈裟」を 檀家さん用にしたものです。 お施餓鬼でもご使用ください。 ←細長い布地 を織ったもの 「真福寺」を 表にして → 首から下げる。 冷茶を用意しています。 仏教マンガもあるよ わ げ さ けさ わ げ さ ↑「ご真前」・・・ご本尊さまの正面 しんぜん しんぜん さいせん◆お施餓鬼の参拝作法
★お寺のお施餓鬼も、ご自宅の精霊棚でのお参りも同じ作法です。①水向け
お塔婆に向かって水を振りかけることで、餓鬼が食料を口に できるよう地獄の炎を消す意味があります。 「餓鬼道」とはいわゆる「灼熱地獄」で、生前に嫉妬・物惜しみ・ むさぼりを繰り返した人の魂が行き着く地獄とされています。 その地獄では、食料が口に入る前に全て炎となって燃えてしまう ため、常に飢えと渇きに苦しむ「餓鬼」となってしまうのです。 水を振りかける植物は、ミソハギの花・シキミ・南天の枝葉を使い ます。②お洗米(食事の一部)を施す
お洗米を少量(7粒程度)つまみ、少し高く捧げることで餓鬼へ食料の施しを表します。 現世では微量であっても、地獄の餓鬼にとっては膨大な食事のようにご供養されます。 自分が食べるお米の一部を施すという行為は「生飯を取る」と言います。 自分ばかりが良い思いをするのではなく、他人のために気持ちを向ける ことを忘れてはいけません。 せ が きお
塔
婆
①水向け
水をかける浄財 浄財
②お洗米 ②お洗米
食事を捧げる 食事を捧げる 「ミソハギの花」 「シキミ」 シキミは先端以外の枝葉を落とす 「お洗米」→ 洗った後によく乾かした米粒 さば みずむ せんまい しょうりょうだな (お賽銭) (お賽銭) じょうざい じょうざい せんまい せんまい みずむ がきどう― 迎え火 8 月 13 日 ―
8 月 13 日の夕方には、自宅で「迎え火」を焚きます。この火を目印にし て、ご先祖様の霊が一年に一度だけ自宅に帰って来るとされています。 自宅の門口や庭先で、たいまつ・おがら等を燃やします。 真福寺では特に決まりを定めず、各自の判断によって「迎え火」を行ってもらいます。 住宅の事情によって玄関先で火を焚くことが出来ない場合は、お墓の前(下末霊苑は可、他霊苑は 要確認。)で行うのも良いでしょう。もしくは、玄関先に提灯を飾って「光」を自宅の目印として お迎えしてください。 棚経の日程の関係で、迎え火よりも前に和尚が訪問するお宅もありますが、読経の内容や意味合いは 変わりませんので気にせずに 8 月 13 日の夕方に行ってください。 (各家のお気持ち次第ですが、早めて迎え火を行っても問題ありません。)― 棚経 ―
お盆の期間中に、各ご家庭の「精霊棚」で上げるお経のことを 「棚経」と言います。 13 日の迎え火より前に回るお宅でも精霊棚を飾って準備を お願い申し上げます。(飾り方は P.7 を参照。) 眞福寺では約 200 軒の檀家さんを回りますので、地区毎に日程 を割り振り、近隣の檀家さんを訪問していきます。 日程 午前 午後 毎年 8 月 5 日×
<予備日> 毎年 8 月 6 日 守山区、北区、西区 名東区、千種区、昭和区、緑区、南区 毎年 8 月 7 日×
北区、大治、あま 毎年 8 月 8 日×
<予備日> 毎年 8 月 9 日×
×
毎年 8 月 10 日 【お施餓鬼】×
毎年 8 月 11 日 桃山 小牧、江南、扶桑、犬山、岐阜 毎年 8 月 12 日 下末(川向嶋・西嶋) 小牧 毎年 8 月 13 日 下末(新田嶋) 春日井 【迎え火】 毎年 8 月 14 日 下末(東嶋)、篠岡 春日井、篠岡 毎年 8 月 15 日 下末(中嶋) <予備日> 【精霊送り】 むか び たなぎょう むか び しょうりょうだな たなぎょう ちょうちん たなぎょう 遠方(車で回る)檀家さんには、到着前に和尚の携帯電話からご自宅に連絡を入れます。 下末の檀家さんに到着前の連絡はありませんのでご了承ください。 地区毎の日程以外にも「予備日」にて対応することもできますので、遠慮なくご相談ください。 当日でも、急な予定変更の場合は真福寺(TEL:0568-77-4744)へご連絡ください。 ★ 一年に一回のことで、どうしても細かい事を忘れてしまいますから、メモしておきましょう。 棚経の記録 予定時間 実際の時間 渡した御布施 去年(2017 年) 月 日 : ~ : : 頃 円 2018 年 月 日 : ~ : : 頃 円 2019 年 月 日 : ~ : : 頃 円 2020 年 月 日 : ~ : : 頃 円 MEMO
◆和尚からのお願い
~ご理解とご協力をお願い申し上げます~
和尚は棚経のために一日 30~40 軒の檀家さんを回りますので、1軒あたりの時間は 5~10 分に なります。この時だけは各家のお茶の接待をご遠慮させて頂きますのでご了承ください。 (普段の法事の席では喜んで頂戴いたします。) ご厚意で用意して頂ける場合は、持ち帰ることができるよう ペットボトルの飲料(お腹が冷えるので常温が良いです)、 お菓子の場合は個包装で常温保存できるものだと助かります。 扇風機は使わないようお願い申し上げます。 ローソクの火が消えてしまいます。 和尚は暑さに慣れていますので、冷房は必要ありません。 棚経の御布施は『2,000~10,000 円程度を目安として、 お車代等を含めたお気持ち次第の金額』と説明させて 頂いています。 金額によって読経の内容や和尚の対応が変わることは 決してありません。― 精霊棚(盆棚)の飾り方 ―
★一例ですので、各ご家庭でお参りしやすいよう工夫してください。
大きめの机に、まこも(ござ)を敷いて飾り付けます。 (仏壇でも構いませんが、狭いので机の方が良いでしょう。) お供物が乗り切らない場合は、直接床に置かないよう、小さい台やお盆に乗せてお供えします。 精霊棚を飾っている間は、ごはん・洗米・お水を毎日新しいものに交換しましょう。 (交換した時に「お施餓鬼の参拝作法」の『水向け』をしてお参りをします。) ご先祖様からの「お下がり」はとても縁起の良いものなので、お供えした食べ物は粗末にせずにご家 族の皆様で召し上がって下さい。 ① 生花 まこも(ござ) ⑤ 菓子 ②ごはん(それぞれの位牌に) ⑥ 果物 ⑨お膳 ③洗米 ④水 シキミ等 蓮や里芋の葉 ⑧乾物 ⑦野菜 ⑩牛 (なす) ⑨馬 (きゅうり) おりん 香炉 燭台 小さい台 (机に乗らない場合) 木魚 しょうりょうだな ぼんだな 古 い 位 牌 新 し い 位 牌 お位牌も一年に一度は 仏壇から取り出して、 きれいに拭きましょう。 ⑪ 提灯 いはい しょうりょうだな せ が き みずむ 時間の都合上、初盆のお宅のみ 木魚が無くても問題ありません。 お焼香をします。 無理に購入しなくても大丈夫です。 お盆 しょうこう① ★お生花 種類に決まりはありませんが、トゲのある花(バラ等)は避けます。 初盆の場合は白や黄色の菊を使用します。 ② ★ごはん (そうめん・団子) その日に炊いた米(茹でた麺)をお供えします。 少量で構いませんので、毎日交換しましょう。 各お位牌・馬・牛それぞれの分を用意します。 ③ ★お洗米 洗って水気をよく切ったお洗米をお供えします。 蓮や里芋の葉の上、またはお皿の上にお供えします。 (紙製の蓮ならば、その上に洗米を盛ったお皿を乗せます。) ④ ★お水 深さのあるお皿にお水を汲みます。 水を散らす為に、ミソハギの花や、シキミや南天の枝葉を添えます。 (シキミの場合、先端の葉だけを残して他の枝葉を落とします) ⑤ ★お菓子 特に決まりはありません。 故人が好きだったもの、ご家族が好きなものを選ぶと良いでしょう。 ⑥ 果物 奇数の数だけ用意します。 種類に決まりはありませんが、旬の果物が良いです。 ⑦ 野菜 馬と牛は含めずに、奇数の数だけ用意します。 種類に決まりはありませんが、旬の野菜が良いです。 ⑧ 乾物 奇数の数だけ用意します。 干しいたけ、こんぶ、わかめ、ひじき、かんぴょう、するめ等 ⑨ お膳(おかず) 自分たちが頂く食事の一部(煮物・おひたし・味噌汁・漬物など)をお 供えしましょう。 動物性の食材は生臭く、腐り易いため、仏様にはお供えしません。 ⑨ 馬 きゅうりにおがら等で4本の足を付けます。ツル側が頭になります。 ご先祖様が「馬」に乗り、自宅へ早く帰ってくるよう願うお供物です。 ⑩ 牛 ナスにおがら等で4本の足を付けます。ヘタ側が頭になります。 ご先祖様が「牛」に乗り、天へゆっくり戻られるよう願うお供物です。 ⑪ 提灯 特に決まりはありません。 初盆だと白いものを飾る地域もありますが、どのようなものでも構い ません。 ⑫ その他 嗜好品など、故人が好きだったものをお供えしてあげて下さい。