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Academic year: 2021

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通常学級で学ぶ個別の教育的ニーズのある児童の校内支援体制に関する研究 ーK小学校における特別支援教育コーデ、イネーターのかかわりをとおしてー

障害児教育専攻 後 藤 和 世

I  はじめに 問題の所在と目的

特別支援教育推進のキーパーソンとして期待 されているのが「特別支援教育コーディネータ ーjである。 K小学校では平成 16年度より徳 島県の取り組みにより,コ}ディネータ}に筆 者が指名され,特別支援教育がスタートした。

その関わりの中から,特別支援教育を進めてい く上での校内支援体制上の様々な課題が浮かび 上がってきた。そこで,平成17年度から筆者 もコーディネーターとして K小学校に関わり,

学校内外のコーディネーターと共同で校内支援 体制の向上を図ることでK小学校の課題を解決 し,特別支援教育の在り方(全ての子どものサ ポート)を実現していく方策を明らかにするこ とにした。

2 研究方法

K小学校全職員の協力体制のもと, K小学校 コーディネーターと共同で校内支援体制を再構 築する。そして T小学校コーディネーターと連 携を図りながら校内支援体制モデ、ルを作成し,

研修及び事例研究を行い,その効果を検証する。

3 本 論

第1章 K小学校における校内支援体制の再構 築ー特別支援教育コーディネーターを中

,むにー

第1節では,平成17年度における校内支援 体制の評価と課題について述べた。校内支援体 制再構築にあたり,平成16年度における特別

指導教員 八 幡 ゆ か り

支援教育の評価及び意識調査を全教職員対象に 行った。その結果

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校内委員会を核とした支 援をどのように行うかJ,

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保護者との連携・啓 発をどのように行うかJ等 5点の課題が挙げ られた。これらの課題について取り組むために,

T小学校特別支援教育コーディネーターと連携 し,校内委員会を核とした校内支援体制モデル を作成することにした。そして,その流れに沿 って校内研修を実施することにより検証した結 果,より具体的な支援法の検討や,保護者との 連携・啓発が大きな課題として残された。

第2節では,平成18年度,引き続きT小学 校特別支援教育コーデ、ィネーターと連携し,校 内支援体制モデルに具体的な支援方法や家庭と の連携を提示して修正し,その評価と課題につ いて述べた。「保護者へのアプローチに関する 研修Jを中心に行い,その結果,保護者との連 携についての教職員の評価が向上した。しかし,

5つの課題のうち「中学校との連携Jに関して は平成17年度と同様に,中心的課題として取 り上げることができず,課題として残された。

第3節では,校内支援体制の再構築に関する 考察を,ガイドラインに示されている,校内支 援体制確立にあたり,整備すべき4項目に照ら し合わせながら述べた。その結果,校内委員会 を設置し校内全体で支援する体制の整備や,コ ーディネーターの役割,外部機関との連携によ る支援体制整備については理解が得られつつあ

‑220‑

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り,整備も進んだ。しかし,個別や小集団での 指導体制整備については課題が残され,全職員 それぞれの役割を明確にしていくことが,整備 の向上へつながっていくと考えられた。

第2章 K小学校における特別支援教育の実践

‑特別支援教育コーディネーターの関わ りをとおしてー

第1節では,保護者へのアプローチに関する 研修と実践として,特別支援教育に関する理解

・啓発,保護者との連携について述べた。保護 者対象に特別支援教育に関するアンケートを行 い,その効果を検証した。その結果, 7 6 %が 特別支援教育が始まったことを知っており,そ の効果が表れつつある。また,個別に手渡した り,保護者の間に定着しているものを活用した 啓発の方が有効であることがわかった。

第2節では,事例研究による a• b児に関 する校内委員会Cの取り組みについて述べた。

校内委員会開催により,支援シートを作成し,

支援を継続してきた。その結果,学校と家庭が 共通した支援目標を持つことできるということ や, rplan‑DoSeeJのプロセスを大切にしなが ら取り組んでいく必要があることがわかった。

第3節では,特別支援教育の実践に関する考 察を述べた。保護者へのアプローチに関する実 践から,保護者との連携・啓発を考える上で,

その方法やツールの定着はもちろんのこと,今 まで以上にコーディネーターの役割について理 解と協力を校内の教職員に求めると同時に,保 護者に対しても情報を発信していく努力をコー ディネーター自身がしてし、かなければならない ことがわかった。また,事例研究より,コーデ ィネーターが話し合いの潤滑油としていかに役 目を果たすことができるかどうかが,校内委員 会開催成功の要因のーっとして考えられた。

4  お わ り に 研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 通常学級のみの K小学校において校内支援体 制を再構築するにあたり,筆者自身もコーディ ネーターとして関わり,その中から,状況を把 握することがコーディネーターの最も重要な役 割ではないかと考えられた。保護者,担任のニ ーズが一致した時,子どもにとって最もよい支 援となるのである。それをコーディネートする のがコーディネーターである。また,

K

小学校 の実態から「担任への支援J,

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保護者に対する 相談窓口j という役割の難しさが明らかになっ た。筆者は,学校内外のコーディネーターと連 携したからこそ課題解決に向けて前進すること ができた。このことから,学校の実態によって は複数制や他校のコーディネーターとのネット ワークを作ることも考えていく必要があろう。

本研究においてコーディネーターが中心とな り,校内支援体制を整備するにあたり,特別支 援教育の対象の捉え方が課題になることが明ら かになった。 K小学校では,全ての子どもを対 象に,子どもたちが持つ様々な課題を「教育的 ニーズJと捉え,そのニーズに応じた教育の実 践を特別支援教育と考えた。そして,通常教育 の一つの課題として校内支援体制を整備し,特 別支援教育の在り方(全ての子どものサポート)

を考えることからスタートすることを筆者が提 案し,教職員の理解を得た。その結果として,

教職員への研修効果や保護者との連携が可能と なり,教職員の意識も少しずつ変容し,再構築

した校内支援体制モデルの活用にもつながった と言えようo 障害のあるなしにかかわらず,全 ての子どもの学習環境を整えるという視点を学 校全体のこととして考えていくことが,特別支 援教育の実現に向けて,大きな第一歩となるで

あろうo

ー ー

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参照

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