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まえがき

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Academic year: 2021

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まえがき

著者 池上 彰英, 寳劔 久俊[編]

権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization (IDE‑JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル アジ研選書 

シリーズ番号 18

雑誌名 中国農村改革と農業産業化 (現代中国分析シリーズ

3) 

ページ i‑ii

発行年 2009

出版者 日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL http://hdl.handle.net/2344/00017002

(2)

i まえがき

JETRO アジア経済研究所では,2006 年 4 月から 5 年間にわたり重点研 究「中国総合展望研究」が実施されている。本書は,その一翼を担うため に組織された「中国農村改革と農業産業化政策による農業生産構造の変容」

研究会(2007 〜 2008 年度)の最終成果である。

中国は急速な経済成長を実現する一方,農村・都市間の経済的な格差は 1990 年代以降大幅に拡大し,中国が抱える深刻な社会経済問題となって いる。そのため,中国政府は,世紀の変わり目頃から,新たなステージに おける総合的な農村改革を推進している。この総合的な改革とは,金融や 財政,労働移動や土地管理なども含めた農村全体の総合的な構造調整であ り,一連の改革の進展によって中国農村の社会経済構造は,近年大きく変 貌した。この中国農村改革による農村変容の全体像を提示することが,本 書の研究課題の一つである。

本書のもう一つの研究課題は,農村改革の重要な構成要素でもある「農 業産業化」に注目し,農業における生産・流通構造の変化を示すことにあ る。中国農業の生産・流通構造は 1990 年代以降大きな変化を遂げてきて いる。すなわち,「龍頭企業」と呼ばれるアグリビジネス企業が中心となり,

契約取引の普及や自営農場の建設を通じて,農家や農村のインテグレー ションを推し進めている。それとともに,龍頭企業と農家との間を仲介す る「農民専業合作組織」と呼ばれる中間組織が,近年盛んに設立されてき た。本書では,農業産業化のアクターである龍頭企業,農民専業合作組織,

末端自治組織などに焦点をあて,それらのアクターが果たしている機能や アクター間の関係を解明することで,農業の新たな生産・流通構造を明ら かにしようとした。このような本書の試みに対して,多くの方々から率直 なご意見とご批判をいただければ幸いである。

2 年間の研究活動では,多くの方々からご協力を賜った。藤田幸一(京 都大学東南アジア研究所),大江徹男(明治大学農学部),坂下明彦(北海 道大学大学院農学研究院),橋野知子(神戸大学大学院経済学研究科),佐

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ii

藤宏(一橋大学大学院経済学研究科)の各先生からは,各国の農業・農村 事情に関する貴重なご講義を賜った。

中国および日本での農村調査に際しては,郭暁鳴(四川省社会科学院),

付娆(四川省社会科学院農村経済研究所),李中華(青島農業大学合作社 学院),朴紅(北海道大学大学院農学研究院),常井昭人(JA なんぽろ),

澤浦彰治(グリーンリーフ株式会社)の各氏をはじめ,多くの政府関係者 や企業関係者,農業者の方々に多大なご協力を賜った。この場を借りて,

厚く御礼申し上げる。

また,本研究会にオブザーバーとしてご参加いただいた塚田和也,荒神 衣美,山田七絵,原島梓の各氏からは貴重なコメントを賜った。そして,

原稿全体に目を通し,詳細かつ的確なコメントをいただいた匿名の外部査 読者と内部査読者の方々にも,厚く御礼申し上げる。

最後に,「現代中国分析シリーズ」の構想と運営にご尽力され,本研究 会の国際シンポジウム(2008 年 12 月)にもコメンテーターとしてご参加 いただき,最終成果のとりまとめに多大な貢献をしてくださった,故今井 健一氏(元地域研究センター)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2009 年 8 月 編者

参照

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