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太陽光発電出力の高精度推定・予測技術の開発

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - 次世代電力需給基盤の構築. 太陽光発電出力の高精度推定・予測技術の開発 背景・目的. 電力の需給運用に必要となる供給予備力 の著しい増大など、太陽光発電(PV)の導入. 拡大による需給運用への影響を極力回避す るため、精 度 の 高 い P V 出 力 推 定・予 測 技 術 の開発が課題となっている。 本 課 題では、需 給 運 用 等 の 系 統 運 用にお. 主な成果. 1. する手法、数時間以内の短時間先、数時間以 上の長時間先のPV出力を予測する手法、お よびこれらの手法を統合した高精度推定・予 測システムを開発する。. PV出力把握に向けた気象衛星画像を用いた日射量現況値推定技術の開発. 需 給 運 用では、最 短 1 分 間 隔 程 度でP V 出 力現況値を高精度に推定することが重要とな る。そのためには、気象衛星からの画像データ を利用し、日射量を推定する方法があるが、こ の画像データの送信間隔は現状では30分で ある。そこで、広域での日射量は短時間で変 動しにくいことを利用して、画像データを時間 内挿することにより1分間隔で日射量を推定 した。2011年の1年間について、30分間隔の 画像データから1分間隔で推定した日射量を、. 2. けるコスト低 減に資 するため 、P V 出 力をリ アルタイムで地点毎や電力系統全域で推定. 関東6地点の気象庁全天日射観測データ(リ アルタイム補正なし) と比較した結果、二乗平 2 均平方根誤差(RMSE) で61.6W/m(平均日 射量に対して12.9%) となり、日射量30分平 均値推定と同程度以上の推定精度を得た(図 1)。この結果は推定誤差の上限値として捉え ることができ、さらに、次期気象衛星から画像 データの年間データを用いることにより、推 定精度が向上できることから、需給運用にお いて利用できる見通しを得た[Q14012]。. 高 精 度なP V 出 力 把 握に資する散 乱日射 量 比 率 推 定 法 の 開 発. 需給運用においてPV出力を高精度で把握 するためには、太陽電池のアレイ面に入射す る日射量を利用することが有効である。太陽 電 池アレイ面に入 射する日射 量を算 出する ためには、日射計から得られる全天日射量*に 対する散乱日射量の比率を求める必要があ. 天日射量から雲の特性を表す「光学的厚さ」 を推定し、これにより散乱日射量の比率を算 定する手法を開発した。観測値と比較した結. 果、観測値に近い時間変化を得たことから、 散乱日射量の比率を高い精度で推定できる [ V14018]。 ことを確認した(図2). る。そのため、放射伝達モデルを利用して、全. 3. PV出力変動予測のための多数地点で観測した日射データ分析技術の開発. 短時間先(30分から数時間まで)のPV出力 変動を予測する場合、多数地点で観測した日 射データを用いることで予測精度の向上が 期待できる。しかし、過去分も含めるとデータ. 量は膨大なものとなるため、前処理としての データ分析が重要となる。そこで、(1)各観測. 地点の予測への寄与度をもとに、予測に有効 な地点や気象情報データを抽出し回帰分析す る手法、ならびに、(2)異地点間の日射変動パ. ターンの類似度を評価し、この結果より雲の 移動時間を予測する手法、を開発した (図3)。 (1)の手法を評価した結果から、予測精度の向 上に有効な地点や気象情報データを抽出でき. ることを確認した。また、(2)の手法により得た 雲の移動時間を予測に利用する追加情報とし て用いることにより、予測精度の向上が期待 [R14014] 。 できる[R14019]. * 太陽から直接地表に到達する直達光の日射量 (直達日射量) と、雲や大気中の塵などにより多重反射して地表に到達する散乱光の日 射量 (散乱日射量) の和。 64.

(2) RMSE ᖹᆒ᪥ᑕ㔞. 600. ほ ್. ᮏᡭἲ䛻䜘䜛᥎ᐃ್. 1. 500. 0.8. 400. ᩓ஘᪥ᑕ㔞ẚ⋡. ᖹᆒ᪥ᑕ㔞/RMSE(9:00䡚15:00) [W/m2]. 700. 300 200 100. 0.6 0.4 0.2. 0 1᭶ 2᭶ 4᭶ 5᭶ 6᭶ 7᭶ 8᭶ 10᭶ 11᭶ 12᭶. 0. 6. 9. 12 ᫬้. ᭶. 15. 18. 各月の9:00~15:00の日射量1分値の二乗平均平方. 図2 散乱日射量比率を推定する手法の検証例 (電中研我孫子地区構内、2014年11月6日). 射量推定の際に用いる統計値の決定に観測値を使用. 率を推定する経験的な手法は、これまでに提案されて. 2 で 均値は61.6W/m(平均日射量に対して12.9%). は、多様な大気状態に対して汎用性があり、精度の高. 図1 気象衛星による各月の推定誤差 根誤差(RMSE)を示した。3月と9月は、衛星による日 したため、誤差評価から除外した。各月のRMSEの平 あった。. 全天(直達+散乱)日射量に含まれる散乱日射量の比 いるが 、放 射 伝 達 過 程を物 理 的に扱っている本 手 法 い推定が可能である。本手法による推定値は、値が小. さい(雲が光学的に薄い) ときに観測値と較べてやや 小さいが、時間的な変化の傾向は観測値とほぼ合致. している。. ▷᫬㛫ඛ ண . Ẽ㇟᝟ሗ. ᪥ᑕ䞉㻼㼂ฟຊ䛾᫬⣔ิ䝕䞊䝍. 㞼䛾฿㐩 ᫬㛫. 次 - 世代電力需給基盤の構築. ኱つᶍ䝕䞊䝍. ᭷ຠ䝕䞊䝍. 重点課題. 㻔㻝㻕䝕䞊䝍䛾⮬ື㑅ᢥ. 㻔㻞㻕ᆅⅬ㛫䛾 㛵㐃ᛶホ౯ ከᩘᆅⅬ䛻 タ⨨䛧䛯 ᪥ᑕィ䞉㻼㼂 図3 日射データ分析技術の概要 (1)観測地点の中には予測に用いるとかえって精度が悪化してしまうものも含まれるため、予測に有効な地点を予測 への寄与度から自動選択する手法を開発した。約60地点に適用したところ、地点数は15程度まで絞られ予測精度が 向上した。. (2)異地点間の日射変動の時間遅れから、雲の到達時間を把握できると考えられるため、全地点間の出力変動パター. ンの類似度の評価結果から時間遅れを求める手法を開発した。30地点に適用したところ、出力変動の時間遅れを適 切に提示する結果を得た。. 65.

(3)

参照

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