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1. 防 衛 予 算 と 防 衛 産 業 (1) 拡 大 する 防 衛 省 自 衛 隊 の 活 動 (2) 各 国 の 国 防 費 とわが 国 防 衛 関 係 費 (3) 正 面 装 備 新 規 予 算 額 の 減 少 (4)わが 国 の 防 衛 産 業 の 特 徴 (5) 防 衛 装 備 調 達

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(1)

防衛力を支える基盤

安全保障と防衛力に関する懇談会(第6回)

平成21年3月26日

日本経済団体連合会 防衛生産委員会

委員長 佃 和夫

資料 3

(2)

1.防衛予算と防衛産業

(1)拡大する防衛省・自衛隊の活動

(2)各国の国防費とわが国防衛関係費

(3)正面装備新規予算額の減少

(4)わが国の防衛産業の特徴

(5)防衛装備調達数量の減少

2.防衛技術・生産基盤とその意義・役割

(1) 防衛技術・生産基盤とは何か

(2)防衛技術・生産基盤の意義

(3)防衛技術・生産基盤 −人−

(4)防衛技術・生産基盤 −設備−

(5)防衛技術・生産基盤 −迅速な運用支援−

(6)防衛技術・生産基盤 −改修・改善・能力向上−

(7)防衛技術・生産基盤の弱体化

(8)重点技術分野への集中投資

3.装備品国際共同開発に向けて

装備品の国際共同開発と武器輸出三原則

4.まとめ

(1)防衛技術・生産基盤の強化に向けた防衛産業政策の必要性

(2)防衛産業政策の目指すべき方向

(3)

(1)拡大する防衛省・自衛隊の活動

出典:19年度 日本の防衛

・自衛隊の任務はPKO、災害派遣、テロ対応等「多様な事態」への対応で近年拡大

1.防衛予算と防衛産業

(4)

・諸外国が国防費を伸ばして いる中、わが国防衛関係費は漸減傾向。 ・わが国の国防費自体は世界で6位の規模であるが、GDPに対する国防費の占める割合は 1%以下と小さく、国力に比して国防への投資が少ない。 ・安全保障上必要な装備品を取得し、技術力を維持できる適正なレベルの予算の確保が必要。 338 243 176 100 127 125 96 0 50 100 150 200 250 300 350 400 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 ロシア 中国 米国 フランス 英国 ドイツ 日本

【各国 国防費伸び率】

4.6 0.9 1.3 4.1 4.0 2.4 2.3 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 米国 中国 ロシア 英国 仏 日本 ドイツ 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 1人あ たり国 防費 GDP比

(2)各国の国防費とわが国防衛関係費

$/人 (国民1人あたり国防費) (国防費のGDP比率)%

【各国 国防費比較】

出典:朝雲新聞社「国際軍事 データ2008-2009」 出典:防衛白書を基に試算 (2002年度の各国国防予算を100とした指数) 0 100 200 300 400 500 600 米国 中国 ロシア 英 仏 日本 ドイツ 10億$ (国防費総額)

(5)

(3)正面装備新規予算額の減少

10,727 6,850 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 (億円) (注)H20以降の正面装 備新規契約額には初度費 を含まない。 ・平成2年度に比べて、正面装備新規予算額(契約ベース)は約36%落ち込み。 ・同時に民間企業の海外からの部品購入等で海外への流出額が増大。 ・限られた予算の中で国内防衛産業への投資額は更に減少。 0 1000 2000 H15 H16 H17 H18 H19 (億円)

【正面装備新規予算額】

【海外流出額(企業輸入額)】

(6)

(4)わが国の防衛産業の特徴

・防衛産業は規模としては約1.9兆円、工業生産額に占める比率は約0.7%と小(自動車の約1/20) 。 ・産業としての規模が小さい上、各企業の中でも防衛事業の占める比率は小さい。 ・わが国では民間の膨大な研究開発投資が、国による国防研究費を補う構造となっており、わが国の 優れた民生技術により防衛装備品はミニマム投資で開発・製造されている。 ・各企業内でも防衛技術は進んだ民生技術の基盤の上に成り立っており、防衛予算減少の中で各社 とも防衛関係事業の継続のため、関連する民需製品の拡大などでリソースの維持を図るなど企業努力 を重ねている。 ・しかし、防衛固有技術(武器・レーダ・管制誘導・弾薬・ステルス等)の基盤維持には国による投資が必要 であるが、以下で述べるとおり装備品の調達数量は減少しており、基盤維持が困難になっている。 91 50 96 93 78 51 25 10 16 13 0 10000 20000 30000 40000 50000 60000 70000 ロッキー ド ボーイ ング レイセオ ン BAE ノースロ ップ タレス (仏 ) EADS M HI KHI IHI 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 その他 防衛 防衛比率 m$

【防衛事業比率】

% 70345 1714 1318 4384 4731 64 80 67 52 50 0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000 米国 日本 ドイツ フランス 英国 中国 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 官民合 わせた 研究費 総額 うち国防 研究費 研究費 民間負 担割合 m$ %

【研究開発投資】

出典:有価証券報告書、軍事研究2007.9月号 出典:朝雲新聞社 「国際軍事データ 2008-2009」

(7)

(5)防衛装備調達数量の減少

・戦闘機はH20∼21の2年間新規契約がなく、生産ラインの維持が困難になっている。 ・戦車も年間10両を割っており、生産ライン維持の限界を超えている。 ・この結果、防衛技術・生産基盤は弱体化しつつあり、長年の「茹でがえる」状態が今や「瀕死」の状態。 ・現大綱でも中核技術分野を中心に基盤強化に努めることになっていたが、細々と少量生産が継続し、 民間企業は非常に困惑。 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 0 2 4 6 8 10 12 14 16 戦闘 機調 達機 数 航空 機予 算 航空機予算/戦闘機調達機数 億 円 機 H20∼21 調達なし 0 200 400 600 800 1000 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 両 0 10 20 30 40 50 60 戦車 調達 数 甲類 予算 億円 甲類予算/戦車調達数 0 1000 2000 3000 H2 H 3 H4 H 5 H6 H7 H 8 H9 H 10 H11H12 H 13 H14 H 15 H 16 H17 H 18H19 H20 船体 契約 額 艦船 予算 億円 艦船予算/船体契約額 0 20 40 60 80 1 00 1 20 1 40 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 火砲調達数 航空エンジン売上高(新製) T56エンジン F100エンジン F3エンジン T700エンジン F110エンジン 0 100 200 300 400 500 600 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 億円

(8)

生産基盤

生産基盤

・熟練作業者(高度技能) ・工場建屋、生産設備、治工具

技術基盤

技術基盤

・設計者(高度設計技術力) ・試験設備、計算機 ・特許、ノウハウ

防衛装備品の運用

部隊配備

維持

開発

2.防衛技術・生産基盤とその意義・役割

(1)防衛技術・生産基盤とは何か

技術開発の継続

生産の継続

・民間企業の技術・生産基盤が防衛装備品の開発→生産→部隊配備→維持→改善という 運用のライフサイクル全般を支えている。

(9)

(2)防衛技術・生産基盤の意義

・水中探知能力向上 ・ステルス性 ・静粛性 ・国土・地形に合致 ・全国的な配備に適した 小型軽量化 ・国産空対艦ミサイル 4発搭載 ・ 射程及び発射速度の向上 ・ 弾丸・装薬の自動装填化 ・空調システム・自動操縦装置 の信頼性向上 ・アンチスキッドシステム装備 ・低燃料消費率 ・大容量発電機対応 国土・国情に合った装備品の例 (F-2戦闘機、潜水艦、新戦車、P-3C対潜哨戒機、XF7-10エンジン、りゅう弾砲等) 1.抑止力と自律性 高いレベルの技術力を有するということは、外交交渉上のパワーとなり、侵略に対する抑止力としても働き、防衛装備を 他国に頼らないということは独立国家としての自律性確保につながる。 2.国土・国情に合った装備品の提供 四方を海に囲まれ、山岳地帯が多い日本列島は自ずと独特の装備及び運用が求められる。国内に技術・生産基盤を有 することでわが国防衛計画に沿った有効な装備を開発・生産することができる。 3.迅速な支援・能力向上、自主運用 国内で開発・生産することで故障時の不具合探求、修理等が迅速に実施でき、高い可動率を確保できる。輸入品はこうし た事態に対して予備品等を多く準備する必要があり、コスト高になりやすく、修理を依頼するにしても多大な時間が必要で あり、現場での早急な処置は難しい。 更に技術進歩にしたがって装備品の改修・能力向上を図る必要がある場合、国内の技術・生産基盤があれば運用要求を 基に技術を反映し、仕様を設定、その仕様に合った装備品を開発・生産することができる。 4.輸入・ライセンス生産時のバーゲニングパワー 外国から装備品を輸入する場合やライセンス生産する場合も、その種の装備品の技術力や生産能力があれば、価格交 渉時の「バーゲニングパワー」になり、有利に交渉が進められる。 5.先端技術の波及効果/経済波及効果 先進技術である防衛技術の他産業への波及効果はきわめて大きい。また、国内で予算を執行するということは、わが国 経済発展のための投資の一部となる。

(10)

10

(3)防衛技術・生産基盤

−人−

A社(航空機) 設計技術者1000人 現場技能者1300人 B社(航空機) 設計技術者500人 現場技能者850人 I社(C4ISR 注) 設計技術者700人 現場技能者150人 D社(火砲) 設計技術者140人 現場技能者120人 E社(弾薬)設計技術者40人 現場技能者100人 G社(ミサイル) 設計技術者400人 現場技能者550人 F社(戦車) 設計技術者100人 現場技能者100人 ・わが国民間企業では防衛技術・生産基盤を支える設計技術者、現場技能者を含め約4万人 が防衛産業に従事している。(注) ・これらの人材は一定の防衛受注がなければ民間企業として維持できず、他部門に散逸した 場合、直ちに自衛隊の円滑な運用支援に支障が発生するが、短期間での人材育成は不可能。 (注)産業研究所「防衛産業の生産技術基盤の 維持向上に関する調査研究」(H16.3) 注. C4ISR:Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance C社(艦船・魚雷) 設計技術者300人 現場技能者1500人 H社(ミサイル) 設計技術者400人 現場技能者500人

(11)

(4)防衛技術・生産基盤

−設備−

I社(C4ISR) 各種シミュレータ ・わが国民間企業では防衛技術・生産基盤を支える多種・多様な試験設備、生産設備を 数多く有し、装備品開発・生産にあたっている。(建屋等は一部民需と共用) ・これらの設備は一定の防衛事業規模がなければ定期的なメンテナンスが実施できず、 基盤の弱体化につながる。 B社(航空機) 遷音速風洞、オートクレーブ、 シミュレータ 等 D社(火砲) 大型振動試験機、熱処理炉、鍛造プレ ス、大型動揺試験機 等 E社(弾薬) 引張試験装置、塩水噴霧試験装置、 プレス加工機 等 F社(戦車) 車体加工機、 溶接ロボット、 塗装設備 等 4 G社(ミサイル) 電波暗室、レドーム用旋盤、 アーク溶接機、空力試験設備 等 A社(航空機) 消音装置、強度試験装置、電波暗室、シミュレータ、航空管制設備 等 H社(ミサイル) 電子ビーム溶接 機、レーザ加工 機、空力解析 装置、シミュレー ションセンター、クリー ンルーム 等 C社(艦船・魚雷) 無響音響水槽、魚雷試験設備、エンジニアリングセンター 等

(12)

部 隊

( 運 用 )

部 隊

( 整 備 )

・日々の点検・整備 ・故障した搭載機器の交換

民 間 企 業

契約・委託

補 給 処

・定期整備: 内部構造等、部隊では点検困難な部位の点検・整備 ・大規模・複雑修理: 事故損傷修理等の高度な修理 ・搭載機器修理: 機体から取下ろされた故障機器の修理 ・部品補給: スペアパーツの供給 ・技術質問対応: 原因不明事象等に関する部隊からの問合せへの対応 (技術的分析・対策立案) F-15J/DJ関連 年間質問件数: 1,559件* ・定期整備: 内部構造等、部隊では点検困難な部位の点検・整備 ・大規模・複雑修理: 事故損傷修理等の高度な修理 ・搭載機器修理: 機体から取下ろされた故障機器の修理 ・部品補給: スペアパーツの供給 ・技術質問対応: 原因不明事象等に関する部隊からの問合せへの対応 (技術的分析・対策立案) F-15J/DJ関連 年間質問件数: 1,559件* 戦闘機の運用支援 (12飛行隊 260機) 写真出展:防衛省 *: 平成20年1月‐12月 三菱重工業 へのF-15J/DJ関連質問件数 ・部隊の運用を底辺で支えているのは民間企業の防衛技術・生産基盤 ・国内の技術・生産基盤を失えば、防衛装備の自主的運用は不可能(他国に依存)

(5)防衛技術・生産基盤

−迅速な運用支援−

基盤がないと・・

(13)

1960s

1970s

1980s

1990s

2000s

2010s

米軍

空自

▽1964 運用開始 ▽1971 部隊建設 ▽1996 退役

F-4EJ改

基盤なしには米国運用終了後 の運用継続は不可能 ―大規模修理 ―飛行可否の判断 ―補用品枯渇対策

20年間 日本が

自主運用

F-4EJ 腐食対策 腐食対策

(6)防衛技術・生産基盤

−改修・改善・能力向上①−

・F−4戦闘機は防衛技術・生産基盤の存在により米国運用終了後も約20年間自主運用

(14)

(6)防衛技術・生産基盤

−改修・改善・能力向上②−

【P−3C対潜哨戒機の近代化改修とファミリー化による効率的開発】 EP−3 電子データ収集機 UP−3D 電子戦訓練支援機 OP−3C 画像情報収集機 UP−3C 試験評価機 陳腐化防止のため音響処理装置の換装や衛星 通信装置の装備など近代化を進めると同時に、基 盤を活用して効率的に派生型機開発 ・多種多様な運用が求められる大型機には改修・改善・能力向上が不可欠で、防衛技術・生産基盤 があるからこそ実現可能 【自動警戒管制システムへのBMD対処能力付与】 平成15年のBMDシステム導入決定に伴い、警戒管制を主任務として開発中であった自動警戒管制システム (JADGE)に短期間で弾道ミサイル対処機能を付加することとなり、平成20年12月に初期の能力開発を完了できた。 警戒管制機能 弾道ミサイル 対処機能 警戒管制システムの国内開発基盤(人材、技術、ノウハウ)を活用し、 短期間に効率良く実現 ・時代の変化に対応した運用要求の変化に柔軟に対応するためには防衛技術・生産基盤が必要 【国際緊急援助活動でのヘリコプタ空輸のための技術支援】 ・国際緊急援助活動等の国際協力への迅速な対応のためにも防衛技術・生産基盤は必須 平成17年10月パキスタン大規模地震への国際緊急援助活動で使用 されるUH-1HヘリのC-130H輸送機による輸送で機体の分解手順書 作成など迅速な技術支援を実施

(15)

(7)防衛技術・生産基盤の弱体化

594 351 267 257 251 245 219 196 169 165 151 142 140 130 112 87 77 63 211 176 57 56 56 63 73 80 82 69 79 66 58 39 90 86 99 109 47 46 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 その他車両 90TK 操業量 (KHr) (30) (26) (20) (20) (20) (20) (18) (18) (18) (36) (28) (22) (20) (18) (19) (7) (8) (11) ( )内は数量を表す (17) (6) (17) (18) (18) (6) (9) (11) (22) (17) (15) (21) (12) (25) (19) (11) (18) (18) (9) (9) ・防衛装備新規調達数量の減少により企業の操業は大きく減少し、技術者や生産ライン維持が 困難になっている。 ・作業量減少による採算悪化等により外注メーカの撤退も一部で始まっており、このままでは生産 の継続が困難 ・限られた予算の中で円滑な装備品運用支援を行っていくためには重点技術分野への集中投資が必要 30社 3社 27社 戦車 23社 9社 14社 戦闘機 計 撤退が懸念 されるメーカ 撤退メーカ 年産8機で生産ライン設定 現状年産4機(19年度契約分) 23年度でライン閉鎖(20年度以降契約なし)、 以降は戦闘機の新製は不可能

【戦車の作業量】

【装備品メーカの撤退】

(16)

(8)重点技術分野への集中投資

・重点技術分野への集中投資にあたってはBMD(弾道ミサイル防衛)など防衛省の進める統合運用 に関る技術分野に加え、以下の3分野をわが国に必要な重点技術分野として位置づけ、最新の安全 保障上のニーズも勘案して投資を進めていくべきである。 航空機、センサー、新素 材(複合材等) ・防衛・民生の垣根を越えて 国際的な技術優位性のある 分野、発展性のある技術分 野を選択し、集中的に強化 すべき ・技術立国とし ての経済発展 国際的技術優位性確 保のための装備・技術 潜水艦、戦車、地対艦 ミサイル、魚雷、火砲、 弾薬 ・他国には依存できない技術 分野であり、国内基盤が必 要 ・わが国の国 土・国情への 配慮 わが国固有の運用要 求のある装備・技術 戦闘機・ヘリコプタ、護衛 艦、大規模ミサイルシステム、 C4ISR、精密誘導、ステ ルス、航空エンジン ・フレキシブルな脅威への対 応能力の維持、運用支援能 力確保 ・開発に長期間・大規模投資 が必要で一旦喪失すると基 盤の回復が困難 ・軍事技術の 急速な進歩 ・新たな脅威 や多様な事態 への対応 システムインテグレーション技 術並びにキーとなる要 素技術 例 必要な理由 背景 重点技術分野

(17)

■ 武器輸出三原則例外化の進展 ・昭和58年 米国への武器技術輸出が三原則の例外化 ・平成16年 BMDの開発・生産が三原則の例外とされたほか、「米国との共同開発・ 生産案件」や 「テロ・海賊対策支援等に資する案件」についても個別の案件毎に検討の上、結論を得ることとなった。 ⇒平成18年にBMD日米共同開発開始、インドネシアにテロ・海賊対策として巡視船3隻を供与 ■ 更なる三原則見直しの必要性 ・国際的に主流となっている多国間の装備品共同開発 への参加に向けてのスキーム構築 ⇒他国との技術交流、国際的技術レベルを維持 ・米国で既に量産を終了したライセンス生産装備品の 部品供給ニーズへの対応 ⇒同盟国への装備調達面での貢献 A400M軍用輸送機 ユーロファイター F-35 【国際共同開発プログラム】

装備品の国際共同開発と武器輸出三原則

3.装備品国際共同開発に向けて

・今後予想される多国間の装備品共同開発が可能となるようなスキームを構築すべき

(18)

(1)防衛技術・生産基盤の強化に向けた防衛産業政策の必要性

国際競争力のある 製品(技術・価格) 国による重点投資 と欧米との活発な 技術交流 企業の自主努力 で自立した魅力 ある防衛産業

防衛技術・生産基盤の強化

望ましいサイクル ・抑止力の条件は「精強無比で、統率された自衛隊」と「最先端の装備」 ・最先端装備の提供及び運用支援は防衛産業の役割 ・装備品を作る技術力・工業力自体が大きな抑止力。国の防衛力とはその国の技術力そのもの

4.まとめ

防衛産業政策

防衛産業を将来にわたって健全で競争力あるものとして維持・育成し、

磐石な安全保障体制 を確立するため、「長期を見据えた防衛産業政策」

を早急に立案願いたい。

(19)

(2)防衛産業政策の目指すべき方向

・安全保障上必要な装備品を取得し、技術力を維持できる適正なレベルの

予算の確保

・限られた予算の中で円滑な装備品運用支援等を行っていくために必要

となる最先端装備のシステムインテグレーション技術など重点技術分野

への集中投資

・今後予想される多国間の装備品共同開発・生産が可能となるような

スキーム構築

・宇宙基本法の制定を受けた安全保障における宇宙利用への対応

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