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1. PMI は 2 年 3 ヵ月ぶりの高水準 景況感改善するなかで石炭増産の動きも 2016 年 10 月の製造業購買担当者指数 (PMI) は 51.2 と 前月から 0.8 ポイント上昇した ( 国家統計局 2016/11/01) 2 年 3 ヵ月ぶりの高水準となった 企業別に大企業の PMI

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1

マクロ経済動向分析

11 月

景気回復の兆しがみえるも、トランプ新政権誕生の影響懸念

2016 年 10 月製造業 PMI は大企業が牽引し高水準となり、民間投資も 2 ヵ月連続の上 昇と、景気回復の兆しが見られる。しかし一方で社会商品小売りの伸びが先月より低下す るなど、経済指標は依然として全体的に伸び悩んでおり、地道な調整が続いている。 また11 月にはドナルド・トランプ氏が次期米大統領に決まり、経済連携の先行きは不 透明になっている。世界を牽引する米中両国間の先行きは不透明で、今後も目が離せない 状況だ。

内容

1. PMI は 2 年 3 ヵ月ぶりの高水準、景況感改善するなかで石炭増産の動きも ... 2 2. 社会消費品小売りの伸び下落も、オンライン消費は依然堅調 ... 4 3. 投資の伸びは回復傾向、不動産販売過熱の影響も? ... 6 4. 新規人民元建て融資は大幅減、また地方債務リスクの拡大も進む ... 8 5. 輸出は 7 ヵ月連続で前年割れ、内需の堅調さと外需の不振の差が鮮明に ... 10 6. トランプ新政権が誕生、経済連携の先行きは不透明に ... 16 7. 11 月の上海市場は堅調、一方香港市場は米大統領選挙が影響か ... 17 参考Web... 19 参考新聞・資料 ... 19

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1.

PMI は 2 年 3 ヵ月ぶりの高水準、景況感改善するなかで石炭増産の動きも

2016 年 10 月の製造業購買担当者指数(PMI)は 51.2 と、前月から 0.8 ポイント上昇した (国家統計局 2016/11/01)。2 年 3 ヵ月ぶりの高水準となった。企業別に大企業の PMI は 52.5 で前月から0.1 ポイント低下、中型企業は前月から 1.7 ポイント上昇の 49.9、小型企業は前 月から2.2 ポイント上昇の 48.3 だった(国家統計局 2016/11/01)。中小企業の PMI が改善す る一方、大企業の指数が低下しており、政府が大規模な国有企業に成長けん引を依存してき た構図が緩やかに変化している可能性がある(ロイター2016/11/01)。また、10 月の財新によ る製造業PMI も 51.2 と前月から 1.1 ポイント上昇した。スマートフォンや自動車の生産が 好調だったほか、不振だった鉄鋼も価格上昇で景況感が改善した(日本経済新聞 2016/11/01)。 10 月の工業付加価値生産の伸びは前年同月比 6.1%増と先月から横ばいだった。1-10 月 累計はハイテクや機械製造業の業績が好調に推移したことを受け、前年同期比6.0%増とな った(国家統計局 2016/11/14)。10 月の電力消費量は前年同月比 8.0%増であり、旧正月の影 響で数値の変動幅が大きい1-2 月を除くと、2013 年 12 月以来 2 年 10 ヵ月ぶりとなった (国家統計局 2016/11/14)。自動車が 18.0%増、携帯電話機が 19.9%増と製造業の好調さが発 電量を押し上げた(日本経済新聞 2016/11/15)。10 月の粗鋼生産量は前年同期比 4%増の 6851 万トンとなり、政府の積極的なインフラ投資など景気刺激策を受けて鋼材需要が拡大した (日本経済新聞 2016/11/25)。一方、2016 年の目標である鉄鋼の 4500 万トンの生産能力削 減を10 月末に達成した、と 11 月 11 日に国家発展改革委員会が発表した。しかし、具体的 な削減量についてはまだ明らかにされていない(読売新聞 2016/11/12)。 他方、供給過剰産業として生産抑制をしてきた石炭生産に増産の動きが出ている。中国国 家発展改革委員会(NDRC)は 11 月 17 日、操業の安全性に関する規則を守っているすべての 炭鉱について、年間の操業日数を276 日から 330 日に拡大する通達を出した。これまでの 石炭の減産により、供給が細り価格が大幅に上昇したためである(ロイター2016/11/17)。

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3 図表1 製造業購買担当者景気指数(PMI) (出所)国家統計局より作成 図表2 工業付加価値生産額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成

49.8

49.8

49.6

49.7

49.4

49.0

50.2 50.1

50.1

50.0

49.9

50.4

50.4

51.2

48.5 49.0 49.5 50.0 50.5 51.0 51.5

5.7

5.6

6.2

5.9

5.4

6.8

6.0 6.0

6.2

6.0

6.3

6.1

6.1

4.8 5.3 5.8 6.3 6.8 7.3

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4

2. 社会消費品小売りの伸び下落も、オンライン消費は依然堅調

2016 年 10 月の社会消費品小売総額は前年同月比 10.0%増(名目)と前月の 10.7%増から 0.7 ポイント下落した。そのうち飲食関係の消費は前年同月比 10.0%増、商品小売は 10.1%増だった。1-10 月の社会消費品小売総額は前年同期比 10.3%増となり、うち飲食関 係は10.9%増、商品小売は 10.3%増だった(国家統計局 2016/11/14)。自動車販売の伸びは 9 月の前年同月比 13.1%増から 10 月は同 8.7%まで下落しており、社会消費品小売りの伸 び下落の主因とみられる。 自動車販売の伸び下落は、小型車減税が始まったのが2015 年 10 月であるため昨年 10 月 の販売台数が高水準だったことが一因とみられる(日本経済新聞 2016/11/14)。国家統計局 の毛盛勇報道官は、自動車販売は小売りの伸びを0.5 ポイント引き下げたと指摘した(国家 統計局2016/11/14)。 1-10 月のオンライン消費は前年同期比 25.7%増となり、そのうち実物商品は 24.9%増で あった(国家統計局 2016/11/14)。オンライン消費の成長は著しく、中国のネット通販最大手 アリババグループによると「独身の日」と呼ばれる11 月 11 日に実施されたインターネッ ト通販サイトの値引きセールの取引総額は、たった1 日で前年(912 億元)比 32%増の約 1207 億元に上った(朝日新聞 2016/11/12)。セールの対象は日用品や化粧品、海外旅行や自動車な ど幅広く、「買い物を数ヵ月控えてこの日を待つ」という消費者も多い(日本経済新聞 2016/11/12)。またインターネットの発展に伴い、電子商取引の物流需要も高い伸び率を保 っており、宅配便の業務量も増加が続いている。1-10 月の物流業総収入は前年同期比 4.8% 増の6 兆 3000 億元と、伸び率が 1-9 月に比べ 0.1 ポイント上昇した(新華社 2016/11/23)。 10 月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比 2.1%増と前月から 0.2 ポイント増加した。食 品・たばこ・酒が3.0%上昇し、CPI を約 0.9 ポイント押し上げた。また食品価格が前年同 月比3.7%と前月から 0.5 ポイント増加し、食品を除いた物価は前月から 0.1 ポイント増加 の1.7%増だった(国家統計局 2016/11/09)。キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジ ュリアン・エバンズ・プリチャード氏はCPI について、信用の伸び鈍化や住宅価格軟化の 兆しが見られるなか、加速の余地は限られているとした(ロイター2016/11/09)。また、9 月 の生産者物価指数(PPI)は前年同月比 1.2%増と前月から 1.1 ポイント増加した(国家統計局 2016/11/09)。需給ひっ迫や景気の上向きを背景とした石炭など原材料価格の上昇が押し上 げ要因となった(ロイター2016/11/09)。企業がデフレから脱却すれば業績回復につなが り、中国株式相場の追い風になる可能性が高いといえる(日本経済新聞 2016/11/02)。

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5 図表3 社会消費品小売総額伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成 図表4 消費者物価指数(CPI)(単位:%) (出所)国家統計局より作成

10.8

10.9

11.0

11.2

11.1

10.2

10.5

10.1

10.0

10.6

10.2

10.6

10.0

10.7

9.7 9.9 10.1 10.3 10.5 10.7 10.9 11.1 11.3

1.6

1.3

1.5

1.6

1.8

2.3 2.3 2.3

2.0

1.9

1.8

1.3

1.9

2.1

0.9 1.1 1.3 1.5 1.7 1.9 2.1 2.3 2.5

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6

3. 投資の伸びは回復傾向、不動産販売過熱の影響も?

2016 年 1-10 月の固定資産投資は前年同期比 8.3%増(名目)と 1-9 月を 0.1 ポイント上回 った。第一次産業は前年同期比22%増、第二次産業は 2.9%増、第三次産業は 11.5%増だっ た。またインフラ投資は前年同期比19.4%増と 1-9 月から 0.4 ポイント増加した。1-10 月 の民間固定資産投資は前年同期比2.9%増(名目)と 1-9 月から 0.4 ポイント増加し、固定資 産投資全体の61.5%の比重を占めた。また 10 月単月では前年同月比 5.9%増と 9 月から 1.4 ポイント増加した(国家統計局 2016/11/14)。景気下支えのための公共事業増加で国有企業の 投資が 20.5%増と引き続き高い伸びが続いたなか、景気動向の影響を受けやすい民間企業 による投資が2 ヵ月連続で伸びており、若干の回復傾向にある(産経新聞 2016/11/14)。 1-10 月の不動産投資は前年同期比 6.6%増(名目)と 1-9 月より 0.8 ポイント増加した(国家 統計局2016/11/14)。過熱する大都市の不動産販売が、不動産投資拡大につながったとみら れる。10 月初旬に 20 余りの都市が不動産販売の抑制策を打ち出したが、1-10 月の販売面 積は26.8%増と 1-9 月とほぼ横ばいにとどまった(日本経済新聞 2016/11/15)。当局による措 置の影響は通常遅れて表れることから、来年の経済成長が圧迫される可能性もある。ノムラ (上海)のエコノミストは「通常、販売がまず打撃を受けることから、投資データへの影響は おそらく遅れて出てくる」と述べた(ロイター2016/11/14)。 中国政府は今月、景気が最も悪い遼寧省など東北の 3 省に対し、新たなてこ入れ策を表 明した。国有企業の再編や地方政府間の人事交流で、重工業中心の構造転換をめざすもので ある。東北特殊鋼のような国有企業を再編するほか、3 省で計 30-60 社の国有企業に民間資 本を入れて経営改革を推進しようとしている。民間企業の育成を目指し、東北初の民営銀行 の設立や、東北企業の新規株式公開(IPO)の優先実施も決めた。ただ、1 兆 6 千億元に上る 公共投資の実施も決めており、国の支援に依存する地方政府の体質は変わりそうにない(日 本経済新聞2016/11/26)。 中国最大の鉄道車両メーカー「中国中車」は11 月 21 日、科学技術省の委託を受け国家 プロジェクトとして最高時速 600 キロのリニアモーターカーの研究開発に着手したと発表 した。国際路線に走らせる時速400 キロの高速鉄道車両も並行して開発するとみられる(毎 日新聞2016/11/22)。中国政府は、リニア車両を 2020 年までに開発、21 年にはその交通シ ステムを作れるようにすることを目指している。研究開発費は約32.2 億元で、そのうち約 4.3 億元は政府財政からの支援である(朝日新聞 2016/11/22)。

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7 図表5 固定資産投資及び民間固定資産投資伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成

10.2 10.2 10.0 10.2 10.7 10.5

9.6

9.0

8.1

8.1

8.2

8.3

5.7

5.2

3.9

2.8

2.1

2.1 2.5

2.9

2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 固定資産投資 民間固定資産投資

6.9

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8

4. 新規人民元建て融資は大幅減、また地方債務リスクの拡大も進む

2016 年 10 月の新規人民元建て融資は 6513 億元と、前月の 1 兆 2200 億元から大幅に減 少した(中国人民銀行 2016/11/11)。キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンス・プ リチャード氏は「減少は季節要因によるもので、全体の信用の伸びは横ばいだった。ただこ の安定は続かず、今後数四半期で伸びは一段と鈍化するだろう」との見方を示した(ロイタ ー2016/11/11)。10 月の新規貸し出しの 4 分の 3 は個人の住宅ローンに回っており、大都市 の不動産バブルを支えている。中国人民銀行が金融緩和を続けても、資金が民間企業に行き 渡らない問題は変わらないとみられる(日本経済新聞 2016/11/15)。一方、不動産購入ローン 制限令の効果が出るまで一定期間が必要となるなか、金融政策が引き締めに向かうと分析 されている(新華社 2016/11/14)。 10 月のマネーサプライ(M2)は、前年同月比 11.6%増と、前月から 0.1 ポイント上昇した (中国人民銀行 2016/11/11)。HSBC(北京)のエコノミストは「銀行間市場の流動性はある程 度タイト化したが、M2 の伸びはそれほど低くなく、政策全般には中立的だ。引き締める根 拠はなく、実体経済は依然として弱い。引き締めは時期尚早だ」とみている(ロイター 2016/11/11)。10 月のマネーサプライ(M1)は前年同月比 23.9%と、M2 との伸び率の乖離が 12.3 ポイントとなり 9 月の 13.2 ポイントから縮小した(中国人民銀行 2016/11/11)。 2016 年 10 月末の社会融資総量は 152 兆 4100 億元で前年同期比 12.7%増となった(中国 人民銀行2016/11/11)。また、10 月の財政収入は前年同月比 5.9%増の 1 兆 5359 億元、1-10 月の累計では前年同期比 5.9%増の 13 兆 6759 億元となった。財政支出は 億元、1-10 月単月が 前年同月比12.5%減の 1 兆 1819 億元、1-10 月の累計では前年同期比 10.0%増の 14 兆 7775 億元だった(中国財政部 2016/11/13)。 10 月末の外貨準備高は前月末から 457 億ドル減の 3 兆 1206 億ドルとなった(外貨管理 局2016/11/07)。4 ヵ月連続の減少であり、減少幅は過去 3 ヵ月をあわせたよりも大きかっ た。人民元が6 年ぶりの水準に下落するなか、中国人民銀行は元買い/ドル売り介入を行 ったとみられている(ロイター2016/11/07)。 地方政府が設立する企業「融資平台」の債券発行額は2016 年 11 月時点で 1 兆 7 千億元 に達し、2015 年通年の約 1 兆 3 千億元を超えた。景気下支えに必要なインフラ投資の財源 確保が目的だが、野放図な調達は債務問題を深刻にしかねないため、事態を重く見た中央政 府は管理強化に乗り出した(日本経済新聞 2016/11/23)。具体的に中央政府は、地方政府に対 して傘下の融資平台を活用する代わりに一般用途と特別用途の債務をともに予算に組み込 むよう指摘したほか、国務院が規定する債務残高の「上限」を厳密に順守するよう求めた。 地方政府の債務は2016 年末には 17 兆元強まで膨らむ見通しである(ロイター2016/12/01)。

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9 図表6 通貨供給量(M2)の伸び率(単位:%) (出所)国家統計局より作成

13.5

13.7

13.3

14.0

13.3

13.4

12.8

11.8

11.8

10.2

11.4 11.5

11.6

9.5 10.5 11.5 12.5 13.5 14.5

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10

5. 輸出は 7 ヵ月連続で前年割れ、内需の堅調さと外需の不振の差が鮮明に

2016 年 10 月の輸出は前年同月比 7.3%減の 1781 億ドルだった(海関総署 2016/11/08)。7 ヵ月連続で前年を割り込んだ。米国や欧州連合(EU)、韓国向けの輸出が落ち込んだためで ある(読売新聞 2016/11/09)。減税や公共投資で支えられた内需の堅調さと、外需の不振との 差が鮮明だ。主な地域別にみると、米国(5.6%減)、欧州連合(8.7%減)、日本(3.3%減)はいず れも前年割れ。商品別でも主力の携帯電話(8.4%減)、パソコン(8.3%減)、衣類(11%減)が軒 並み振るわなかった(日本経済新聞 2016/11/09)。鋼材の輸出が 3 ヵ月連続で前年同月より 減ったのは、国内の建設需要の回復が一因とみられる。一方、10 月の輸入は前年同月比 1.4% 減の1291 億ドルで 2 ヵ月連続の前年割れとなった。原油や半導体の単価が下落したことが 主な要因である(海関総署 2016/11/08)。 1-10 月の金融を除く対外直接投資は前年同期比 52.2%増の 1459.6 億ドルに達した。10 月単月では前年同月比 48.4%増の 117.4 億ドルだった。中国の対外投資協力は安定した成 長を見せており、対象地区で見ると集中傾向にあり、対米投資の伸びが顕著であった。中国 大陸から香港地区、ASEAN 諸国、EU 諸国、豪州、米国、ロシアと日本の 7 つの経済主体 を対象とする投資は合計で1091 億 5000 万ドルに上り、同期の対外投資総額の 74.8%を占 めた。そのうち、対米投資の成長率は173.9%に上った(新華社 2016/11/18)。 中国最大の貿易商談会「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」が 11 月 4 日に閉幕し、中 国メーカーと海外の輸入業者(バイヤー)との間で結ばれた売買の契約額は前年同期に比べ 3.2%増の 278 億 9000 万ドルにとどまった。契約額が 300 億ドルを割り込むのは 5 期連続 で、中国の輸出環境の厳しさは当面続きそうだ。景気が減速しているのにもかかわらず中国 で依然続く賃金上昇の矛盾が一因とみられる(日本経済新聞 2016/11/05)。

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11 図表7 輸出の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成 図表8 輸入の伸び推移(単位:%) (出所)海関総署より作成

-6.9

-6.8

-1.4

-11.2

-25.4

11.5

-1.8

-4.1 -4.8 -4.4

-2.8

-10.0

-7.3

-27.5 -22.5 -17.5 -12.5 -7.5 -2.5 2.5 7.5 12.5

-18.8

-8.7

-7.6

-18.8

-13.8

-7.6

-10.9

-0.4

-8.4

-12.5

1.5

-1.9

-1.4

-22.0 -17.0 -12.0 -7.0 -2.0 3.0

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12 図表9 輸出品目別統計 商品名称 単位 1~10 月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備製品 - - 9799.3 - -7.8 ハイテク製品 - - 4816.1 - -7.9 服飾付属品 - - 1322.0 - -8.1 携帯電話及び部品 - 1140.2 - -7.8 自動データ処理設備及び備品 万台 129,509 1098.5 -6.9 -11.3 紡績・織物及び製品 - - 873.4 - -4.1 農産品 - - 582.4 - 4.1 IC 100 万個 147,088 493.6 1.0 -6.8 鋼材 万トン 9,274 455.2 0.7 -14.6 家具及び部品 - - 389.2 - -9.1 靴類 万トン 350 387.8 -6.8 -12.9 自動車部品 - - 377.7 - -3.2 プラスチック製品 万トン 851 296.7 6.4 -3.5 電灯・照明装置及び類似品 - - 244.2 - -15.5 液晶掲示板 100 万個 1,560 211.3 -16.0 -16.9 鞄類 万トン 230 206.0 -3.2 -11.4 船舶 艘 6,658 167.3 19.4 -24.1 陶磁器 万トン 1,909 151.5 -7.9 -26.1 (出所)海関総署より作成

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13 図表10 輸入品目別統計 商品名称 単位 1-10 月累計 前年同期比(%) 数量 金額(億ドル) 数量 金額(億ドル) 機械・電気設備製品 - - 6201.8 - -4.9 ハイテク製品 - - 4198.4 - -4.5 IC 100 万個 276,369 1814.2 9.6 -0.8 農産品 - - 897.0 - -6.5 原油 万トン 31,228 926.1 13.6 -18.9 鉄鉱砂及び精鉱 万トン 84,331 458.7 8.9 -4.5 プラスチック原料 万トン 2,067 331.2 -4.7 -12.5 自動車(セット部品含む) 万台 85 355.9 -6.4 -5.0 銅鉱及び銅材 万トン 408 213.2 7.0 -10.1 液晶パネル 万個 193,789 257.7 -14.9 -21.1 自動車部品 - - 238.9 - 6.9 大豆 万トン 6,640 266.9 1.9 -5.7 自動データ処理設備及び部品 万台 46,301 217.6 -22.6 -3.3 銅鉱砂及び精鉱 万トン 1,359 164.6 31.6 8.6 天然ガス 万トン 4,338 130.4 21.1 -15.9 医薬品 トン 99,540 177.0 15.7 8.6 ダイオード及び半導体部品 100 万個 391,240 159.6 -1.7 -6.8 廃材・リサイクル原料など 万トン 3,518 143.9 -5.1 -22.2 (出所)海関総署より作成

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14 図表11 主要国別輸出入 (出所)海関総署より作成 輸出最終目的国 単位:億ドル,% 当月 1-10 月累計 輸入原産国 単位:億ドル,% 当月 1-10 月累計 金額 金額 前年同期比 金額 金額 前年同期比 合計 1781.8 17115.5 -7.7 合計 1291.2 12699.3 -10.3 アメリカ 349.3 3135.1 -7.7 韓国 131.3 1280.0 -9.7 香港 243.0 2297.7 -7.9 台湾 124.9 1109.3 -4.0 日本 110.8 1060.0 -5.3 日本 120.8 1171.0 -0.5 韓国 79.7 755.3 -9.0 アメリカ 106.8 1054.6 -12.2 ベトナム 54.7 488.0 -7.5 ドイツ 66.3 706.0 -3.5 オランダ 50.6 458.8 -5.7 オーストラリア 64.3 562.8 -8.7 インド 47.7 485.6 0.9 タイ 40.9 304.2 -0.4 イギリス 44.6 457.7 -5.7 マレーシア 38.0 387.5 -11.2 シンガポール 39.4 370.0 -12.2 ベトナム 34.8 288.9 18.9 台湾 34.6 325.7 -12.6 ブラジル 28.4 388.7 4.4 オーストラリア 33.3 303.5 -7.3 ロシア 28.0 261.0 -5.2

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15 図表12 ドル円対人民元相場推移 (2016/06/13-2016/12/13) (出所)外貨管理局より作成 図表13 香港ドルユーロ対人民元相場推移 (2016/06/13-2016/12/13) (出所)外貨管理局より作成 650 655 660 665 670 675 680 685 690 695

590

600

610

620

630

640

650

660

670

2016/6/13

2016/8/13

2016/10/13

2016/12/13

元/10000円(左軸) 元/100ドル(右軸) 84.0 85.0 86.0 87.0 88.0 89.0 90.0 7.20 7.25 7.30 7.35 7.40 7.45 7.50 7.55 7.60 2016/6/13 2016/8/13 2016/10/13 2016/12/13 元/ユーロ(左軸) 元/香港ドル(右軸)

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6. トランプ新政権が誕生、経済連携の先行きは不透明に

中国の習近平国家主席は11 月 14 日、米大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏と初 めて電話で会談した。中国外務省によると、電話会談で習氏は「協力こそが唯一の正しい選 択だ」と述べ、米国との協力関係を深める意欲を示した(読売新聞 2016/11/15)。 しかし、トランプ次期米大統領は大統領選挙キャンペーン中、貿易問題などをめぐり中国 に厳しい姿勢を示しており、中国商務部の張向晨・部長助理は11 月 23 日、トランプ次期 米大統領が選挙公約通りに中国製品に対し関税をかけた場合、中国は世界貿易機関(WTO) に訴え、自国の権利を守るとの見解を示した。ただ政権が変わろうとも、米中両国の共通の 経済的な利益は立場の相違よりも大きく、両国の協力関係は継続するとの見方も示した(ロ イター2016/11/24)。同日、プリツカー米商務長官は、中国が目指す WTO での市場経済国 の地位について、現時点では過剰生産問題などにより認めない考えを示した。こうした米中 の摩擦は、来年 1 月の中国からの輸入品へ高率の関税導入を発言するトランプ次期米大統 領就任後、さらに高まる懸念がある(朝日新聞 2016/11/25)。 また、トランプ次期米政権の米通商代表部(USTR)代表に、米大手鉄鋼メーカーの最高経 営責任者(CEO)を務めたダン・ディミッコ氏が浮上した。TPP 反対派として知られ、中国に 対しても鉄鋼などのダンピング(不当廉売)を厳しく批判してきた人物である。中国の過剰生 産によって世界的に市況が悪化し、米大統領選でも中国への対抗措置や米国内の雇用維持 などが大きな論点となった。ディミッコ氏は中国のダンピングを「破壊的な不正行為」と断 じており、USTR 代表に就任すれば鉄鋼を巡る米中の対立が先鋭化する可能性がある(日本 経済新聞2016/11/25)。 更に、トランプ次期米大統領は12 月 2 日、1979 年の米台断交以来初めてとなる台湾の 蔡英文総統との電話会談を行い「米国と台湾の経済、政治、安全保障面での緊密な結びつき」 を確認した(産経新聞 2016/12/04)。台湾を国家として認めない中国をけん制し、経済政策を 巡る中国との駆け引きで主導権を握ろうとする思惑が透ける。中国外務省は12 月 3 日、「米 国の関係方面に厳正な申し入れを行った」として、トランプ氏側に抗議したことを明らかに した。一つの中国という原則を壊せば中国が反発するのは必至である(日本経済新聞 2016/12/04)。 一方、環太平洋経済連携協定(TPP)に関しては中国にとってプラスの面がありそうだ。ト ランプ次期米大統領は11 月 21 日、TPP について就任初日に「離脱を(他の参加国に)通告 する」と明言した(日本経済新聞 2016/11/22)。米国が TPP から離脱すれば、中国がアジア 太平洋地域の経済圏づくりの主導権を握る可能性がある。中国は、米国が参加していない東 アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を加速させる意向だ。米議会の諮問機関の報告に よると、TPP が発効せずに RCEP が発効した場合、輸出の増加などで中国に 880 億ドルの 経済効果をもたらす。逆にTPP が発効し RCEP が発効されないと、中国は 220 億ドルの 損失を被るという(朝日新聞 2016/11/20)。

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7. 11 月の上海市場は堅調、一方香港市場は米大統領選挙が影響か

上海市場は2016 年 11 月 1 日良好な景況感指数を材料に 5 営業日ぶりに反発した。11 月 2 日は外部環境の悪化や IPO(新規公開)を控えた需給懸念などから反落したものの、翌 3 日 は反発した。週末4 日は 10 月第 5 週末の終値をわずかに上回り引けた(内藤証券 2016/11/04)。 第2 週 11 月 7 日は海外市場の好転を支えに上海総合指数は小高く推移した。11 月 9 日は 米大統領選の開票でトランプ候補優勢のニュースが伝わると、海外勢による売りに見舞わ れて下落した。トランプショックも一服した翌10 日は反発した。この流れが続き、第 1 週 末比2.26%高となった(内藤証券 2016/11/11)。第 3 週 11 月 14 日は 10 月の主要経済指標が 好感され上海総合指数は僅かに上昇し、約10 ヵ月ぶりに 3200 ポイントを回復した。11 月 17 日は一帯一路をテーマに反発したが、週末 18 日に反落した。3200 ポイントを守れずに 大引けした(内藤証券 2016/11/18)。第 4 週前半の上海総合指数は債券利回りの上昇などが 好感され、3200 ポイント台を固めた。11 月 25 日は当局への政策期待などにより小幅に上 昇し、第4 週末比 2.16%高となった(内藤証券 2016/11/25)。第 5 週の前半は高値警戒感が 強く、上海総合指数は狭いレンジで推移した。その後「深港通1」の12 月 5 日スタートとい う正式発表を受け、僅かながら上昇したが、商品相場の不透明感が嫌気されると、11 月 30 日は反落した。月間では4.82%高と堅調だった(内藤証券 2016/12/02)。 香港市場は11 月 1 日、中国の景況感指数の上振れが好感され 3 営業日ぶりに 2 万 3000 ポイントを回復したが、海外株安が進み翌 2 日のハンセン指数は大幅に反落した。週末4 日は2 万 3000 ポイントを大きく割り込むかたちで取引を終えた(内藤証券 2016/11/04)。第 2 週 11 月 7 日のハンセン指数は 4 営業日ぶりに小高く上昇した。11 月 9 日はトランプ氏勝 利の報道からパニック売りが膨らみ、2 万 2000 ポイントすら割り込む場面もあった。それ でも同日夜からの米国株市場が上昇で終えると、それを追い風に翌10 日は大幅に上昇した。 週末11 日は警戒感から戻り売りが活発化した。2 万 2000 ポイント台半ばで取引を終えた (内藤証券 2016/11/11)。第 3 週 11 月 14 日のハンセン指数は米利上げ観測の高まりを受け、 300 ポイント下落した。一方で米国株は高値更新を続け、これを追い風に翌 15 日は小反発。 その後、人民元安や資金流出の懸念が重しになり小幅に続落したが、それでも11 月 18 日 は米国経済の強気見通しを背景に小高く推移した。その後、続落したものの下げ幅は縮めた (内藤証券 2016/11/18)。第 4 週 11 月 22 日は米国の株高・原油高や中国の商品相場などが 好感され、300 ポイント以上も上昇した。そして石油輸出国機構(OPEC)の減産合意観測が 広がると、第 4 週後半は底堅く推移した。1.69%高と久しぶりに反発し取引を終えた(内藤 証券2016/11/25)。第 5 週 11 月 28 日、ハンセン指数は 2 万 3000 ポイントが視野に入るに つれ、高値警戒感が強まり概ね小動きが続いた。11 月 30 日は香港住宅価格の上昇などを支 えに小幅上昇した。月間でみると、11 月は小幅に続落した(内藤証券 2016/12/02)。 1 深セン・香港ストック・コネクト。これにより外国人投資家が香港経由で深セン A 株に投資できるよう になる。(内藤証券 HP より)

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18 図表14 上海総合指数(終値) (2016/11/01-2016/11/30) (出所)株探より作成 図表15 ハンセン総合指数(終値) (2016/11/01-2016/11/30) (出所)Searchina Finance より作成 3,050.00 3,100.00 3,150.00 3,200.00 3,250.00 3,300.00 22100 22300 22500 22700 22900 23100 23300

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参考

Web

・Searchina Finance http://searchina.ne.jp/ ・株探 http://kabutan.jp/ ・新華社 http://jp.xinhuanet.com/ ・中国海関総署 http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/ ・中国外貨管理局 http://www.safe.gov.cn/ ・中国国家統計局 http://www.stats.gov.cn/ ・中国財政部 http://www.mof.gov.cn/index.htm ・中国人民銀行 http://www.pbc.gov.cn/ ・内藤証券 http://www.naito-sec.co.jp/ ・ロイター通信 http://jp.reuters.com/

参考新聞・資料

・朝日新聞 ・産経新聞 ・中国通信 ・日本経済新聞 ・毎日新聞 ・読売新聞

参照

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