,
,
日
本 語
文
の
読
み
に
及
ぼ
す 文
節
間空 白
の
影
響
1)松
田
真
幸
作 新 学 院大 学
The
influence
of
space
information
on
reading
of
Japanese
sentences
Masayuki
MATsuDA
Sakushin
c
・akttin 劭 ガ耀 穴吻, 串This study ilwestigated how spaces
between
words affect re臼ding
ofJapanese
sentences.
Eye movements wcrc recordcdduring
silent reading of the sentences,
Two
factors
were varied ;ωkanji
−
kalla nlixed or hiragana only sentences and 〔2)preseη 〔:e or absence 〔レf spaces.
Resultsshowed that spaccd hiragana only sentcnces were read faster arld with fewer無 ations aηd shorter
gaze durations than ullspaced sentences
.
In
additi 〔m ,first
fixatic
}n pc)sitions ill wDrds ofthe spacedsentences were closer to optimal view
・
ing
position than thQse of the unspaced sentences.
On
theother
hand,
there was no significantdifFerence
jn readingtime
and eye movement measuresbetween
readillg {,f spaced kanj卜kana mixed scntences and that of ullspaced sentences.
Fromthese results
,
the functions of spaces in the reading ofhiragana
〔}nly scntences and thエ)se ofkanji
in
the
reading Qf l{arlji−
kana mixed sentences were discussed.
Key words ; reading
,
Japanese
.
sentence,
script type,
space illfc,rmatiol1,
eyc movement
一
般に日本 語の文は,
表 意 文字と さ れる漢字と表 音文 字と される仮 名が 混在し た漢字 仮 名 交じ りで,
分か ち 書 き さ れ ずに (文 節 間ある い は単 語 問に空白が置か れ ず に) 表記さ れ る.
そ れ で も,
漢 字 仮 名 交じ り文に お け る 漢 字をすべ て平 仮 名に置き換えて表記す る こ と や,
文を「
kFacultyof 13usiness
,
Sak
しlshtnGakuin
University
,
908Takeshita
.
machi,
Utsunomiya,
Tochigi,
321−.
32951 )本研究は,
平 成9
年 度 私 学 振興財団私立大 学 等 経 常 費補 助 金 特 別 補 助 「特 色あ る教 育研 究の推進」と平 成10年 度〜
12年 度 文部 省 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究(C)(課題番号 10610081)の補 助を 受 け た.
本 研 究の一
部は, 凵本心 理学 会 第63回 大 会 と 日本基 礎 心理学 会 第18
回大会で発表さ れ た.
審 査の過 程で審 査 委 員の方々 か ら多 数の有 益な コ メ ン ト をいた だいた.
こ こ に記 して感謝し ます.
2
> 初等教育や 日本語 教 育 で 使 用 す る 教材の よ うに文中 で使 用 する漢 字を制 限する場 合も ある.
こ の点に着 目し, 文 中に占め る漢 字の 割 合 (漢 字 含 有 率 )を操 作す れば, さ らに多様な表 記形 態 を もつ 文を作るこ ともで きる.
しか し, 本 研 究では漢 字 含 有 率の違い が読み に 与える影 響にっ い て は扱わ ない こ と にす る.
分かち書き して表 記す ること もで き る.
そのた め,
表 記 に使用 さ れ る 文 字の 種 類 (表 記 文 字 種 :漢 字 仮 名 交 じ り,
平 仮 名)と分かち 書 き す るか否か (文節 間空 白 :空 白な し,
空白あり)の組み合わ せ に よっ て,
日本語の文 に は 4種 類の表 記 形 態を考え る こ とがで き る2〕.
これ ら の表 記形 態の違いが読みに及ぼす 影 響につ い て検 討 する こ と は,
目本 語 文の読み の過桿を明 ら か に す る 上 で も重 要 な 問 題であ ろ う.
こ の よ う な問 題に対して,
表 記 文 字 種の違い が読み に 及 ぼ す 影 響にっ いて は, これ まで に も 多 くの研 究 が 行 わ れてい る (Osaka,
1987,
1989,
1990,
1992:富 永・
利 島・
黒岩・
lll邑,
1981).
これに対して , 文節 間空 白の影 響 を検 討し た研 究は,
ほ と ん ど行わ れ て き ていない.
漢 字 仮 名 交じ り文につ い て は,
永 野 (1964)の研 究がある が,
そこに は,
文 節 間に挿入される空 自の幅が一
.
・
定 して いない ため, 見か けが やや 不自然な文と なっ て い る, (2
)眼 球 運 動 を 測 定 し てい る が, 停 留数と停 留 時 間 しか分 析さ れ てい ない,
結果の分析で統計 処理 が行 わ れて いない,
な どの問 題 点がある.一
方, 平仮 名 文に つ い て も.
懸i
川 (1995)と中 條・
納 富。
石田 (1993)3 ) の研究が あ る が,
そ れ ら は大き さ の固定さ れ た窓の中を84 基 礎 心 理 学 研 究 第19巻 第2号 右か ら 左へ と移 動 する文 を 読 む とい う事 態で行 わ れ た も の であり, 通 常の読み と は異なっ て いる
.
そ こ で,
本 研 究は,
平仮 名 文と漢 字 仮 名 交じ り文に対 す る通常の読み に おい て,
文節 間空白が読み の時 間 (文 を読むのに要す る時 間 )や 眼球 運 動の諸 測 度に及ぼす影 響につ い て検 討 す ること を 目 的 と す る.
こ こ で, 文 節 問空白が読みに対して どの よ う な影 響を もつ と予 測 さ れ るのか を考え て お こ う.
平仮 名文の場 合,
漢字と仮 名とい う視覚的複 雑さ の 異 な る文 字を混 在さ せ る漢 字仮 名 交じ り文と は異な り,
文 字の視 覚 情 報はそ れ だ けで は語句の ま とまり を示 す 手が か りとは なりえ ない.
そのため, 文節間に空 白を 置 く分 か ち書き は, 語句の ま と ま り を はっ きP
させ ること で, 文の意味を把握 しやす くする た め に行 わ れる表記 法で あ る と さ れて き た (富田, 1989).
ま た, 文節 間に空白が ない と単 語の区 切 りがつ けに くいた めに処理に時 間がか か る とい う指 摘もある (苧 阪,
1998).
こ れ ら に従えば,
平 仮名 文の読みで は,
文 節 間 空 白がない 場 合に比べ て,
文 節 聞 空 白が あ ると読み が促 進され る (読みの時 間が短 くなる)こ と が 予 測 さ れ る.
この場 合,
文 節 間 空 白の影 響は, 眼 球 運 動で は時 問に関す る測 度に表れ る こ とにな る であろう.
一
方,
漢 字 仮 名交じ り文につ い て は,
文の意味の 中心 とな る部 分は漢 字 (外 来 諮の場 合は片 仮 名 〉で書き,
補 助 的 あ るい は 文 法 的 な 部 分 は 平 仮 名で霄 く とい う 表 記 上 の慣 習がほ ぼ固 定してい る ため, 漢 字と平 仮 名の 組み合 わ せ が語 句の ひ とつ の ま と ま り を 示 す働き を してい る と い う指 摘が ある (富田,
1989).
ま た,
文節 問に空白が な くて も漢字 仮 名 交じ り文が平 仮 名 文よ りも読み や す い のは,
漢 字が語の区 切りの 役割 を果た して いるこ とが一
因であ ると考え ら れて き た (苧 阪, 1998).
この よ うに, 漢 字 仮 名交 じ り文において は, 漢 字 が 平仮 名文にお け る 文 節 問 空 白に相当 する役 割 を 果 た してい る の であれ ば, 平 仮 名文の場 合と は異な り,.
文節 問空白の有 無は読み に 影 響 しない こ とが予 測され よう.
以 上の よ う な,
平 仮 名文に おける文 節 問空白の役割や 漢字 仮 名 交じ り文 に お け る 漢字の役割に関す る 示唆を実 験 的に検討 するた め, 本 研究の実験では, 表記文字種と 文節 間空白の有無 を独立に操 作し,
そ れ ら が読み の時間 や眼 球 運 動の諸 測 度に及ぼす影 響を調べ ること とする.
3
>中條ら (1993
) は, 文節 間に空 白 を挿入 す るの では な く,
文節ごと に交互に文字の色 を 変 えて表示 する とい う方 法をとっ てい る.
この表示法は,
文節の区 切 り を 明確に す る とい う点で は,
文 節 間空 白の挿入 と同等の機 能を もっ と考え ら れ る.
方 法 被 験 者 正常な視 力を もつ 大 学生4名.
実 験 計 画 刺 激文の表 記形 態に関し て,
表記に使用さ れ る文 字 種 (表 記 文 字 種 :漢 字 仮 名 交じりと平仮 名 )と 文 節 間 空 白の有 無 (文節間 空白 :空白な しと空 白あ り ) の 2×2の 要 因計 画と し た.
2要 因の 組み合わせ に よ り, 刺激 文の表 記 形 態 は 漢 字 仮名交 じ り・
空 自 な し, 漢字 仮 名交 じり・
空 白 あ り, 平 仮名・
空 白 な しと平 仮 名・
空 白 ありの 4条 件となる.
いずれ の要 因も被 験 者 内変数と し て操 作し た.
刺 激 本 実 験で は,
表 記 形 態4条 件に応じ た 4種 類の 刺 激 文 が 必 要 と な る.
そこで 最初に,
豊田 (1981)に挙 げら れている例 文に基づい て,
28 文 字 (句 点,
読 点 各1 を含む )か ら な る漢 字 仮 名交 じ り・
空自な し条件用の刺 激 文62文を作 成 し た.
これ らの 刺 激 文の 漢字数は7
〜
12文字 (平 均9.
1文字 ),
漢 字 含 有 率は 25.
0〜
42.
9% (平 均32.
9% )で あっ た.
そ し て,
漢 字 仮 名 交じり・
空 白な し条 件 用の刺 激 文の漢 字 表記 を すべ て平 仮 名 表 記と す るこ とに よっ て平仮 名・
空白な し条 件用の 刺 激 文を作 成し た.
さ らに, 空白な し条 件用の刺 激文 に 対 し て 文節 問に 1文字 分の空白を挿入 するこ と によっ てそ れ ぞ れの 表 記文字 種につ い て の空 白 あり条件 用の刺 激 文 を 作 成 し た4}.
各 条 件の刺激 文の例 をTable 1に示す.
い ず れの条 件 用の刺 激 文につ い て も,
62文の う ちの 2 文を練習試行用 とし, 残り 60文を本 試行用と し た.
こ の60
文 を, 文 字 数, 空 白 数 や 漢 字 含有 率の 平 均 が ほ ぼ 等し くなる ように, 15文 ずつの 4セ ッ トに分 け た.
本 試行 用刺 激文の空白を含む文字 数は,
漢 字仮 名交 じ り・
空 白 あ り条 件で 31〜
35文 字 (平 均32.
8文 字 ),
平 仮名・
空 白な し条 件で 32〜
39文 字 (平均35.
4文 宇 ),
平 仮名・
空白 あ り条件 で36〜
43文字 (平 均 40.
2文 字 ) であっ た.
刺 激文の各文字は, フ ォ ン ト をMS
ゴ シ ック, サ イ ズ を16ポイン ト (観 察 距 離 約7工cm で視 角 約0.
45度 ) と し,
文字 間の間 隔は 0 とし た.
し た がっ て,
刺 激文の 長さ は最 小の 28文 字で視 角 約12.
6度,
最 大の 43文 字 で視 角 約 19.
35度とな る.
装置 パー
ソナル コ ンビュー
タ (DELL
461VL)の制 御によっ て /7
インチCRT
ディスプレイ (DELL
U
】tra Scan)上に刺 激を提示 した.
ディスプレイの ブ ライ ト ネ ス とコ ン ト ラ ス ト は刺 激文を見や すい レ ベ ル に調 整 4) 文 節の区切り方は,
富田 (1989)に示されて いる文 節単位に よ る分か ち書きの基準に従っ た.
Table l
An example of sentences
f
(>r each c〔mditionKanji
Kana mixed
Unspaced
spaced Hiragana onlyUIlspaced
spaced 散 歩を始め た ら その効 果が あっ て、
最 近は元 気になりま し た。 散 歩を 始めた ら その 効果が あっ て、
最近は 元気に な り ま し た。 さん ぽをは じめ た ら その こうかがあっ て、
さい き ん はげん きにな り ま し た。
さ ん ぽ を は じ め た ら そ の こうかが あっ て、
さいき ん は げ ん きに な り ま し たv し.
実 験 中 は 固 定 し た ま ま と し た.
ま た,
刺 激の提示や 消去のタ イミング はマ ウスを介し た被 験 者の反応に よっ た.
課題 遂行 中の被験者の眼 球 運 動 を 測 定 す る た めに,
30 度 視 野レ ンズ (ナ ッ ク VO86 )を装 着し た ア イマー
ク レ コー
ダ (丿一
ッ ク EMR−
7:角膜反射法.
サンプ リング レー
ト30 Hz,
分 解 能(L2 度 )を用い た.
ま た,
実験者 の モ = タ 用 にCRT
ディスプレ イを,
記録 用にVTR
を 使用 し た.
さ らに, 眼球運動デー
タの解 析に は,
デー
タ プロ セ ス ユ ニ ッ ト (ナ ックV −
714)とEMR−
7ア イ マー
クデー
タ解 析ソ フ トウェ ア (ナック ) も使用 し た.
手 続 課 題は,
ディ スプレイ 上に提示 さ れ た 文 を その 意 味を理 解しなが ら自然な速さで黙 読 すること と し た.
口頭お よび文 書に よる教 示に続いて,
表 記形 態4条 件に つ い て各 1ゼ ッ シ ョ ンの計 4セ ッシ ョ ン か ら な る実 験 を 実 施 した.
表 記 形態4
条件の実 施 順と各 条件で使 用す る 刺 激セ ッ ト は被験者 聞で相殺 し た.
し た がっ て,
各被 験 者は本 試 行用 に用 意 され た60文 すべて を 表 記 形 態 4条 件の うち の いずれ か で一
度ずつ 読む こ と になる.
各セ ッ シ ョ ンで は,
は じ め に ア イマー
クレ コー
ダの較 正 を 行い, 続い て練 習 試行 2試 行と本 試 行ユ5試 行を順 に実施し たt 較正 で は, ディスプレ イ上に十 字 形に配 置 さ れ た 5っ の星 印 を 提 示 し,
は じ めの中 央を注視さ せ る こ とに よっ て注 視 位 置の調 整 を 行い, 次いで, 左右の星 印と一
ヒトの星印を 順 次 注 視 さ せ るこ とによっ て水 平 方 向 と垂直 方 向の移 動量の調整 を 行っ た.
なお, 較 正 は 必 要 に応じて試 行 間に も行っ た.
また,
実 験は被 験 者ペー
ス で行わせ,
セ ッ シ ョ ン間に適宜休 憩をとらせ た.
練 習 試行, 本 試 行ともに,
灰色の提示画 面の巾 央に 白 色 で横長の刺 激 提 示枠を設定し,
そ の中に黒 色で刺 激 を 提示 した.
各 試 行では, は じ めに刺激 提示枠の左 側に星 印をひ とつ 提示 し, 被 験 者に は そ れ を注視す るよう求め た.
マ ウ ス のボ タン押しによ る注 視 完了 反 応の直 後に,
星 印の位置 を第 1文 字の位 置 と し て刺 激 文を横一
行で提 示 し.
そ れ を黙 読す る よう求め た.
ボ タン押しによる読 了 反 応の直後 に,
刺 激文を消 去す ると ともに,
刺 激 文の 最後の句 点の 2文 字 分 右に星 印 を再 度 提 示し,
ふ た た び そ れ を 注視する よ う 求 め た.
これに対す る 注視 完了反 応 に よっ て試行を終え, は じめの状 態に戻 し た.
なお,
刺 激 文 黙 読の開 始 前だ けでな く, 終了後にも 星印の注 視 を 求め た の は,
刺 激 文に対す る停 留 位 置を特 定す ろ際に,
その補正 を 行 うた め である.
実 験は実 験 室 内で通 常の照 明の下で行い,
頭 部を安 定 させ る ため にあご台 を 使 用 し た.
被験者に は約71cm の距 離か ら両眼視によっ て刺激の提示される デ ィ ス プレ イ を 観 察 させ た.
なお, 眼 球 運 動の測定は左眼に対し て 行っ た.
結 果 各 条件の刺 激 文に対す る読み の時 間を分 析す る と とも に, 眼 球 運 動に関す る 測度として停 留 数,
逆行 率,
順 行 サ ッカー
ドの大き さ,
停 留 時 間,
文 節に対す る総停 留 時 間と文節に対 する最 初の停 留 位 置を分析し た.
い ずれに つ い て も,
表 記 文 字 種, 文節 問空白と被 験 者を 要囚と し た分 散 分 析を行い,
特に表記文字 種の条 件別に文 節 問 空 白の影響を検 討し た.
な お,
限球 運 動のデー
タ につ い て は,
ア イマー
クレ コー
ダの較 止の不 備 などにより眼 球 運 動 が 測 定 不 能であっ た試 行や試 行 中に頭 部が動いた場 合 な どで特に信 頼 性が 低い と思 わ れ る 試 行 の デー
タを除 外 し て分析し た.
読み の時 間 ビデオ テー
プに録画 され た 画 像に基づ い て刺 激 文の出 現か ら消 失まで の時 間を読み の時 間と し て ユ〆30s
単位で特 定し た.
条 件 別の被 験 者ごと お よび 全体 の平 均値をTable 2に 示 す.
分 散 分析の 結果,
表 記 文 宇 種の主 効 果が有 意となっ た が (F
(1,
31=ll.
89,
p
く.
05
),
表 記 文字種 と文節 間 空 白の交互作 用も有 意となっ たた め (F (1,
3)−
57.
00,p
く.
Dl),
単 純主効 果の検 定を行 っ た.
その結 果, 文節間 空 白の単純主効 果につ い て は,
漢字仮名交 じ り条 件で は 有 意とならず,
平仮 名条 件で は空白な し条件よ り も空 白 あ り条件の方が読みの時 間が有 意に短か っ た (F
(1,
6
)=13.
44
, 〆、
05
).
.
・
方 , 表記文 字 種の単 純i
「効 果に つ い て は, 空 白あ り条件 で は有 意 と な らず,
空 白なし条 件で は平仮 名 条件 よ り も 漢字 仮 名 交じ り条件の方が読み86
基 礎 心 理 学 研 究 第 19巻 第2号Table 2
Mean reading time (in s)as a function of script type and spacing
for each subject and aH subjects
Subjects
SI
S2
S3
S4Mean
SD
11Kanji
−
Kana mixed
Unspaced
Spaced
Hiragana only U足ispacedSpaced
4,
0
5.
23.
8
8,
85、
5
2、
0
60
4,
9
4,
8
4.
2
8.
2
5.
5
1.
7
60
6.
6 8.
正 5.
1 10.
2 7.
5 2.
4 605.
86.
7
4,
5 8,
16.
3
1.
7
60
Table3
Pt
’
lean nurriber of fixations as a function of script typc and spac 正ng
for
each suhject and all subjectsSubjects
SI
S2
S3 S4MeanSD
nKanji−Kana
Inixed Unspaced l2.
9 16.
5 12.
9 21.
9 16.
1Spaced
l4.
3
16.
4 15.
1 20.
9 16.
7 Hiragana only Unspaced 20,
3 23、
3 17.
4 26,
8 2LgSpaced
18.
1 21〕.
6 15.
9 20.
8 18.
9 4.
1 58 3,
5 59 5,
5 57 3.
8 60 の時間が有意に短 か っ た (F (1、
6)−
24.
J「Otp
〈.
Ol).
被 験 者 別にみる と,
これ らの結 果の うち,
’F
仮 名 条件に おけ る 文 節 問 空 白の効 果 と空 白 な し条 件におけ る 表 記 文 字種の効 果に つ い て は, すべての被験者が同一
の傾 向で 有意 差 を 示 し た.
こ の ほ か に, 被験者と表 記 文字種の交 互作用 が有意と な り (F
(3,
224)一
9.
88,
p
<.
01),
下 位 検 定で は被 験 者 2名 (Sl
とS2)で単 純 主 効 果が有 意と なっ た.
ま た,
被 験 者と文 節 間空白の交互作用 も有 意 と な っ た が (F (3,224)一
一6.52,p
<.
1),
いずれの被 験 者で も単 純 主 効 果は有 意とな ら なか っ た.
停留 数 注視 点が2
フ レー
ム (67
ms ) 以 上 連続 してD.
4度の範囲内にあっ た場 合をひ とつ の停 留 と み な し て,
停留数 を特 定し た。
条 件別の被験者ご とおよ び 全体 の{
/一
均 値 をTable 3に示す,
分 散 分 析の結 果,
表 記 文字 種の 主効 果が有意と なっ た が (F (1,
3)=
21.
12,p
く.
1),
表記文 字 種 と文節聞空 白の交互作用 も有意 と なっ た た め (F
(1,
3
)=58.58
,p
く.
Ol), 単純主 効果の検定 を行っ た.
その結果, 文節 問 空 白の単純.
i
{効 果につ いて は, 漢 字 仮名交 じ り条件で は 有 意とな らず,
平 仮 名 条 件で は空 白な し条 件よ り も空 白 あ り条 件の方が停 留 数が有 意に少な か っ た (F (1,
6)=
12.
59,p
〈.
Ol),一・
方, 表 記 文字種の単 純 主 効 果に っ いて は, 空 白 あり条 件で は有意とな ら ず, 空 白 なし条 件 で は平 仮 名 条 件より も漢 字仮 名 交じり条 件の方が停 留 数 が有意に少 なか っ た (F (1,
6
)=
41.
68,
〆.
Ol
).
被験 者別にみ ると, これらの結果の う ち, 平仮名条件におけ る文 節 間 空 白の効 果 と空 白 な し条 件にお け る表記 文字種 の効 果につ い て は, すべ て の被 験 者が 同一
.
一
の傾 向 を 示 し,
有 意ま たは有 意の傾 向で あっ た.
こ の ほか に,
被 験 者と表記 文 字種の交互作 用が有 意と な り (F (3, 224)二
4.
52,p
〈.
Ol),
下 位 検 定で はすべ て の被 験 者で単 純 主 効果が有意となっ た が,
被 験者に よっ て 条件 間の差の程 度が異な るだけで,
すべ て の被 験 者が 同じ傾向 を示 し た.
ま た, 被験 者 と文節 間空 白の交 互作 用 も有意と な り (F
(3,224
)− 4.12
, 〆,
Ol
). 下位検定 で は 被 験者 1名 (S4
)の み で単純主 効 果 が有意 と なっ た.
逆 行 率 全サ ッカー
ド数に 占め る逆 行サ ッカー
ドの比 率を算 出した.
条 件別の被 験 者ごと お よび全 体の平 均 値 をTable
4
に 示 す.
逆 正 弦 変 換値に対す る分散 分析の結果, 表記 文 字種と 文節問 空 白の主 効 果と両 者の交 互 作 用 は有 意 とな ら ず, 被 験 者を含む二次の交互作 用も有 意と は な ら なかっ た.
被 験 者 別に み て も,
平仮 名 条 件に お ける文 節 間空 白の効 果は, すべ て の被 験 者で有 意と な ら なか っ た.
ま た,
空
Table
4A・
leurl
percentage of regressions as a function of script type andspachng for each subjed and all sul〕
jects
Subjects
Sl S2 S3 S4Mean
SD
nKanji
−
Kana mixed
Unspaced
Spaced Hiragana onlyIJnspaced
Spaced
2.
9 8,
4 4.
3 22,
4 9.
5 9.
7 58 5.
2 13.
3 9.
0 18.
611.
58.
4
56
9.
6 17.
58.
O
l4.
7 12.
4 8,
2 56 5.
8 12.
6 9.
6 11.
810.
0
7,
2 59 Table 5Mean lengt/h of
for
“・
ard saccades (in character spaces )as afunc−
tion of script type and spucing for each subject and aH subl ¢cts
Subjects
Sl S 2
S
3
S
4Mean
SD
nKanji
−Kanu
InixedUnspaced 2
.
251.
88
2.
28 2.
50 2,
23 0.
42Spaced
2.
00 2.
06 2.
27 2.
44 2.
19 0,
3011iragana
Qn !yUrlspaccd
2
.
171
.
982
.
292
.
042
.
120
.
32
Spaced 2.
35 2.
29 2.
36 2.
23 2,
3〔レ 0.
29 244U8 腐 U 匚 」門
」 46亡
U7ハ
D 白 な し条 件にお け る表 記 文字 種の効 果では3
名の被験 者 が有意 と なっ たが,
S1 ・S2
とS4 は逆の傾 向を 示 し た.
被験 者と表 記文字種の交 互作用が有 意 と なっ たが (F
(3,213)一一
8.
61.
p
<.
Ol),
下 位 検 定で 表記文 字 種の単 純 主効 果が有 意と なっ たのは4
名の被験者中2
名 (S2
とS4
)であ り,
し か も被 験 者 間で…
貫 し た 傾向は認め られ なかっ た.
な お,
逆行 数に対す る分 析 も行っ たが,
逆 行率と ほ ぼ 同様の結 果であり,
表 記 文 字 種と文節 間空 白の主 効 果, 両 者の交 彑 作 用 と被 験 者を含む二次の交互 作 用のいずれ もが有意と な ら な かっ た.
順 行サ ッカー
ドの大き さ 刺 激 文の提小 された視 野画 像に停 留の軌 跡を 重ね合 わせ るこ とによっ て各 刺激文に 対する停 留 位 [を特 定し, 連続す る 停 留 問の距 離を サ ッ カー
ドの大き さ と し た.
その際,
各 停 留は 文字 トあ るい は 文宇 間に置かれた も の と みなし,
半文字 単位で文 字 数 によっ て (空 白 あ り条件で は空 白を文 字 数に含め ずに) サ ッカー
ドの大き さ を特 定し た5).
その上で,
順 行サッ カー
ドにつ い て, 各 試 行の 中 央値に基づいて分 析を行っ た.
条 件 別の被 験 者ご と お よび金 体の平 均 値 をTable 5 に示 す.
分 散 分析の結 果,
表 記 文 字 種と文 節 問空自の室 効 果と 両者の交互 作用は有 意とな らず,
被 験 者を 含 むt次の交 互 作 用 も有 意とは な ら な かっ た.
被験 者 別に み る と,
平 仮 名 条 件に お け る文 節 間空白の効 果はS2
で, 空 白なし 条 件にお け る 表 記文 字 種の効 果は S4 で有意 と なっ た が, いず れ も他の3
名の被 験 者に は有 意 差は認め られ な かっ た.
被験者と表 記 文字種の交 互 作 用が有 意と なっ た が (F
(3,
176)≡6,
L3, 〆.
01), 下位 検 定で表 記文 字 種 の単 純1
三効 果が有意 と なっ たの は 1名の被 験 者 (S4) のみ で あっ た.
停 留 時 間 プレ・
一
ム (33ms ) 単 位で 停 留 時 間を特 定 し, 各 試 行の中央 値に某 つい て分 析を行 っ た.
な お,
各 試 行にお け る最初と最 後の停 留につ い て は, 停 留時 間に 刺 激文の出 現前と消 失 後の時 間が含ま れ る ことにな る た め,
分 析か ら は除外し た.
条件 別の被 験 者ご と お よ び 全 体の平 均値をTa1
〕1e
6
に示 す.
分散 分 析の結 果, 表 記文宇種 と文節 間 空 白の主 効 果と 両 者の交互作用 は有意とな ら なかっ た.
被 験 者 別にみ て も, 平 仮 名 条 件に おける文節 間空 白の効 果 と 空 白 な し条 5) 例え ば, 「両 国 は 国境 問 題で長 く…
」とい う 文の読 みで,
最 初の停 留が 「両 」に置かれ た場 合,
次の停 留が 「境 亅の上にあ れ ば 順 行 サッカー
ドの 大き さ は 4.
0文 字,
「境 」 と 「問 」の 間に あれ ば4.
5文字 と な る.
「両 国は 国 境 問題で 長 く…
」の よ うに文 節 間に空 白がある場 合も同じで あ る.
88
基礎心 理学 研 究 第19
巻 第2号Table 6
馬
lean
fixation
duration
(in ms )as a function of script type andspacing f〔}r each subject and alI subjects
Subjects
SI
S2
S3
S4
Mean
SD
nKanji−Kana
mixedUuspaced
Spaced
Hiragana only UnspacedSpaced
Z26 254 227 259 241 46793
242 202 207 254226
40
861
239 239 212 251 235 32 1135 217 227 197 249 L22 35 1010 Table 7Mean
gaze duration (in ms )as a function of script type andspacing
for
each subject and all subjects
Subjects
Sl
S2
S3
S4Mean
SD
nKanji
−.
Karla mixed
Unspaced
Spaced
I・
liragana
onlyUnspaced
Spaced
492
593
408
728
555 343 174 529 538 508 791 592 353 208 7Z9 1〔,45 541 1218883
580 175596
779
452825
663
452 248 件に お ける表記文 字 種の効果に つ い て は,
すべ て の被 験 者で有 意 差は 認 め ら れ な かっ た.
な お, 被験者を含む二 次の交 互 作用 が有意と な っ た が (F (3,
218)≡
2.
91,
p く.
05
), 表 記 文 字 種 と文節 間空白の関 係につ いて被 験 者 間で.・
貫し た傾 向は認められなか っ た,
文節に対する総 停 留 時 間 刺激文の 各 文 節に つ い て,
そ れ に対し て な さ れ た停 留すべての停 留 時閭の 総 和 を算 出し,
これ を文 節に対す る総停 留 時間 と し た.
こ こ での 分 析で は,
漢 字 仮 名 交 じ り 条 件につ い て は漢字を含む文 節の みを 対 象 と し た.
ま た, 読 点は文節 問空白と ほ ぼ同 等の役 割を果た す と考え ら れ る た め,
空白な し条 件で は 読 点 直 後の文節を除 外し た.
さ ら に,
刺 激 文の最 初と最 後の文 節に対する総 停 留 時 問には刺 激.
文の提示直 前と直 後の停 留 時 間 も含まれ る可 能 性が あ る ため,
すべて の条 件に おい てそ れ らの文節を 分析の対 象か ら除 外し た.
条 件 別の被 験 者 ごと お よ び 全 体 の平 均値をTable 7に示 す.
分 散 分 析の結果,
表記 文 字種と文 節 間空 白の.
il
効 果は 有 意とな ら なか っ たが,
両 者の交互 作用が有 意となっ た た め (F (1,
3)−
14.
66,
p〈.
05
),
単 純 主 効 果の検 定 を 行っ た.
そ の結果, 文節 間空 白の 単純主効 果にっ い て は, 漢 宇 仮名交 じ り条件で は有意 とな ら ず,
平 仮 名 条 件 で は 空 白 な し条 件 よ り も空 白 あ り条 件の方 が総 停 留 時 問 が 有 意に短か っ た (F (1,
6)−
16.
67,p
<.
〔)1).一
一
方,
表 記 文字 種の単 純 ヒ効 果につ い て は,
空 白 あり条 件で は 有 意と な らず,
空 白な し条件で は 平 仮名条 件 よ り も 漢 字 仮 名 交じり条件の方が総停留時間が有意に短か っ た (Fa
,
6
)=
19.
17,p
<.
01
)、
被験 者 別にみ る と, これ らの 結 果の う ち,
平 仮名 条 件に おける文節 間空 白の効 果と空 白 な し条 件に おける表記文字 種の効 果につ いて は,
すべ て の被 験 者が同一
の傾 向を示し,
有 意ま たは有 意の傾 向 であっ た.
こ の ほ か に,
被 験 者と表記文 字種の交互 作 用 が 有 意 と なり (F(3,
789)=
5.
03,p
<、
OD,
.
ド位 検 定で は 3名の 被験 者 (Sl
,S2
とS4
)で単 純主効 果が有 意 と なっ た.
文節に対す る最初の停 留位 置 刺 激文に対する停 留位 置の う ち, 文 節に対 する最 初の停 留 位 置について分析し た.
こ こ で は,
当該の文 節に対する最 初の停 留が その 文 節の 1文 字目に置かれ た 場 合 を工,
2文 字 目に置かれ た 場 合を2
似 下 同様 )と し て,.
文節に対す る最 初の停 留 位置 を半文 字 単 位で数 値 化し た,
これ によ り,
数値が小 さい ほ ど文 節の はじめ近 くに最 初の停 留が置か れ た こ と にな る.
文 節に対する最初の停留位置 は文 節の 艮 さに よっ て異 なる可 能 性が ある た め, 表 記 文字種, 文節間空白と被験者だ けで な く, 文節の長 さ を 要囚に 含めた 分 析 を 行 っ た
.
た だ し,
文 節の長 さの要因にっ いて は, 被 験者ご と の セ ル内のデー
タ数が ゼロ となる場 合が あっ た ため,
2〜7
文 字の長さ の文 節 を対 象として,
2文字と3文字, 4文 字と5文 字お よび6文 字と 7文字の 3水 準に ま と め た.
ここでの 分析で は, 文節に対 する総 停 留時問の分析 と 同 様に, 漢 字 仮名 交じ り条 件につ い て は漢 字を含む文 節の みを対象 と し た.
ま た, 読 点は 文 節 間空 白と ほ ぼ 同 等の役 割 を果たすと考 えら れるた め, 空 白な し条 件で は 読点 直 後の文 節を除 外し た.
さらに, 刺 激 文の最 初の文 21
0 3
2 1
0 3
2 1 (
聾
Q鼕
邑
它 。≧
鎖 ・2
一刷
の£
5
騫
× 匡り
の 」 瓦 器 Q 芝 Sl σ.
・
Q.
.
△ 2−
3 4−
5 6−
7 3 2 1 0 s2 △.
激
合 32−
3 4−
5 6・
7 S3..
・
△.
A−’
0幽
2.
3 4−
5 6−
7 2 1 0 Mean.
.
、・;ct・::::含
酬
s4 ム・
一
.
、
.
/『
冷顔
鶲
2.
3 4−
5 6−
7 Word 1:ngth (character ) 十 ka且、1i・
kana.
ず
unspaced O.
.
kanji『
kana r spaGed 十 hlragana!u旧
Spac’
ed △.
.
hlragana!spaced 0 2−
3 斗一
5 6−
7 Word [£噌 h (characler )Figure
1.
Pt
’lean
first
fixatjon
position irl word(character )as a functioll of script
.
type,
spacin9,
alld wurd 【ength
for
each subject (labeledS
卜
S4
) and all subjects (labele(l
Mean ).
節に対す る最初の停 留 位 置は刺 激 文 提示前の注視 位 置に 規 定 さ れ る た め, そ れ ら の文 節を分 析の対 象か ら除外し た
、
条 件別 の被験者ご とお よ び 全 体 の 平 均 値 をFig・
ure lに, 文 節の長さの要 困をプー
ル し た と きの 被 験 者 ごと お よ び全 体の平 均 値をTable 8に不 す.
分散分 析の結 果,
文節 間空白の主効 果が有意 と な り (F (1,
3
)=320,
15,
p〈.
Ol
),
空 白 あり条 件 (1.
86)よ り も空 白な し条 件 (1.
50
)の方が数 値が小さかっ た,
つ ま り, 文 節の は じ め 近 くに最 初の停 留が置かれた.
被験 者 別に み て も, こ の効 果 は すべ て の被験 者で有意 と なっ た.
な お,
表 記文字 種と文節 問空 白の交 互作用は有 意 と な ら なか っ た た め,
文 節 問 空 白の影 響は統 謌 的に は表 記 文 宇種の 条 件に よ ら ない こ とになる.
しか し, 漢 字 仮 名 交 じ り条 件で は,
文 節 間 空 白の条件 間の差は 0.
23文 宇 (Table
8
参 照 ) で 視角に す ると約0
」度に す ぎない.
実験に使用 し たア イマー
クレ コー
ダの精 度が 0.
2
度で あ る こと を考慮 す れ ば, 漢 字 仮名交 じ り文で は 文 節 間 空 白 の影 響はあ まり大き くない と考え ら れ る.
文節 問空白の主効 果の ほ か に,
文節の長さ の主 効 果 も イf
意と なっ た た め (F 〈2,
6)=
7.
OLp 〈.
05),
ニ ュー
マ ン・
クー
ルズ検 定に よ る多重 比 較を行っ た.
その結 果,
2・3
文 字 (1.
43)と 4・
5文 字 (1.
86)の間は 5% 水 準 で有意 と なっ たが, 2・
3文字と 6・
7文字 (1.
69>の間 と4・
5文字と6 ・7
文 字の間には有意 差 は 認 め ら れ なか っ た.
な お,
表 記.
文宇種の主効 果とすべ て の交 彑作用 は 有 意と はな らなか っ た.
考 察 本研究で は,
口本語 文の読みに お け る文 節 間 空 白の影 響につ い て検 討す るこ と を目的と して,
表記に使 用さ れ る文 字種と文 節 問空白の有無を独立に操作し, 読みの時 間と 眼 球 運 動 を 測定す る 実 験 を 行っ た.
その結 果, 文節 間空白の影 響につ いて以 下の点 が 明 らか となっ た.
まず,
漢 字 仮 名 交じ り文の場 合に は,
読み の時 間と眼 Table 8N{ean 「irst fb(atiQr腫po$ition in word (in character )as a function of
script type and spacing
for
each subject and all subjects
Subject.
gSl
S2
S3
S4Mean
SD
nKanji
.
Kana mixed
Unspaced
Spaced
Hiragana onlyUnspaced
Spaced
1.
53 1.
23 1.
42 1.
88 1.
52 0.
81 1981.
81
L74
1.
67
1.
77
1.
75
0.
86
199
1.
44 1.
34 1.
51 1.
37 1.
42 0.
89 1971.
88
1.
73
1.
98
2.
25
1.
96
0.
95 22190 基 礎 心 理 学 研 究 第 19巻 第 2号 球 運 動の諸 測 度の いずれに おいても文 節 間空 白の影 響は ほ と ん ど認め ら れな かっ た
.一
方,
平 仮 名 文の場 合に は, 読 みの時間に文 節 間 空 白の 影響が認め ら れ, 空白が あ る と きの方 が読みの時間 が短かっ た,
文節 間空 白の影 響 を 眼 球 運 動につ い て み る と, 停留数, 文節に対 する総 停 留 時 間と文 節に対する最 初の停 留 位 置で は有 意 差が認 め ら れ, 空白が ある と きの方が停 留 数が 少 なく, 総 停 嚮 時 間が短く,
最 初の停 留 位 置が文 節の中央に近かっ た.
しかし, 逆 行 率, 順 行サッカー
ドの大き さ と停 留 時 間で は有 意 差は見 出さ れ なかっ たm.
これらの結 果に基づい て,
平 仮 名 文の読みに お け る 文 節 間空 白の役割と漢 字仮 名交 じ り文の読み に おけ る 漢字 の役 割につ い て考察する.
平 仮 名 文の読み にお ける文 節 間空白の役 割 平 仮 名文 の場 合, 文 節 間に空 白がな い場 合に比べ て,
空 白がある と文 節に対する総 停 留 時間が短くな る とい う結果は,
文 節 間空 白に よワ て文節の処 理時間が短 くな るこ とを 示 し ている.
この よ う な 文 節 間 空 白に よ る 処 理 時 間の短 縮の原 因 と して, 次の 2つ の可 能 性を考え るこ と がで き る.
ひ とつ は,
統 語 解 析に関するもの であ り,
空白が ない場 合に は 視 覚 的な手が かりな し に平 仮 名の並 び を各単 語へ と解 析 してい かなけ ればならないのに対し て,
空 白がある場 合 に はこのよ うな統 語 解 析が容 易に な る ため,
処理時間が 短 縮 さ れ る とい う可 能性であ る.
も うひ とつは, 眼球運 動の誘導に関す る もの であ り, 文節 間空白に よっ て文 節 の最 初と最 後が明 確になる と,
文 節 内の適 切な位 置に最 初の停 留を誘 導する こ とが容 易になるため,
処 理 時 間が 短 縮される とい う可 能 性である,
最初の停 留位置 と処 理 時 間の 関 係に つ い て は,
単 独 提 示 さ れ た平 仮 名 表記語の場合で検討 され ている (梶 井・
6
)一
般に, 停留数の減 少 は, 順 行サッカー
ドの大 き さ の増 大,
逆行 率の減 少,
あるいは そ の両 方に よ る と 考え られ る.
これ に対し て,
本研 究の実 験で は,
平 仮 名 条 件にお け る文 節 間 空 白の単純主効果 は停留 数 で は有 意と なっ た が, 順 行サッ カー
ドの人きさ と逆 行 率で は有 意差は認め ら れ な かっ た.
そ れ で も,
平 仮 名 条件で は空 白な し条 件に比べて空 白あ り条 件の 方 が 逆 行率が 少 な く (Table
4参 照) , 順行サ ッ カー
ドが 大 きい (Table 5参 照 ) とい う傾 向がみ られ る た め,
それぞれの分析では全 体として は有 意差に ま で 至 ら な かっ た が, 両 者の寄 与に よ り停 留 数に有 意 差が認め ら れ た もの と思わ れ る.
なお, 順行サッ カー
ド の大き さ につ い て は,
これ を半 文 字 単位で特 定し た た め,
有 意 差が検 出さ れ なか っ た可 能性があ る か も し れ ない.
苧 阪,
199S).
彼らは,
4〜
6文 宇の単 語の音 読 潜 時は,
最 初の停 留が単 酷の中 央か ら少し左に あっ た と きに最 小 とな り, そこか ら離れ るに つれて (1文字ご と に平 均 24 ms ) 増大 す る とい う結 果を得て お り, 平仮 名表記 語に 対する最適 停留位置は中央か ら少 し左である ことを明ら か にして い る.
本 研 究の実 験で は,
文 節に対 する最 初の停 留 位 置は,
いずれの長さ の文 節で も,
文節 間 空 白が ない と き より も ある と き の方が梶 井・
苧 阪 (1998
)のい う最 適 停留位置 に近い とい う結果 が得ら れ た と み るこ とが で き る (Fig−
ure 1参 照 ).
こ の 結 果 は,
文 節 問 空 白が手がか りとなっ て最 初の停留を 文節 内の最適停 留位置に誘 導する ことが 容 易になる とい う可 能 牲を 示 す もの である.
そ れ で も,
平 仮 名 表 記 語の音 読で は最 初の停 留が最 適 停 留 位 置か ら 1文 字 離れるごと に余 計に か か る時 間は平 均24ms (梶 井・
苧 阪,
1998)に しかす ぎ ない の に対 し て,
文 節に対 す る総 停 留 時問に おけ る 文 節 間 空 白の条 件 間の差 は220 ms (Table
7
参照)で あっ た た め, こ の差が最 初の停 留 位 置 と最 適 停 留 位 置 との関 係 だ けによ る と は 考 え 難 い.
む し ろ, 文 節 間空白に よっ て統 語 解 析が容 易になる こ と による と こ ろが大きい と考え られ る.
は じ め に述べ た ように,
平 仮 名 文に おける文 節 間 空 白 の役 割に関す る指 摘 (苧 阪,
ユ99S
;富田,1989
)か ら, 平 仮 名 文の読みでは,.
文節間空 白があ ると読みの時間 が 短 く な り, 文節 間空白の影響は 眼 球 運動の時 間に関する 測 度に表れ るこ とが予 測さ れ た.
こ の予 測は, 本 研 究の 実 験に よっ て確 認さ れ た とい え よう.
ま た,
文 節に対す る総 停 留 時 間にみられた文 節 間空 白の影 響は,
おもには 統 語 解 析が容 易にな るこ と に よる もの であるこ と が示唆 された.
平仮 名と 同 じ く表音文 字 と さ れてい る アル ファ ベ ッ ト を使用 し た 英 文の場合にも,
単語 間空 白 が取り除かれる と読み の成 績が 悪 く なる こ とが 知 ら れて お り (Booth,Epelboim
,
& Steinlnan,
1995;Epelboim,
Booth,
&Steinman
,
1994;Ruyner,
Fischer,
& Pollatsek,
ユ998
;Spragins,
Lefton,
& Fisher,
19.
76
),
単語 間 空 白には,ヒ述の平 仮名文に お け る文節間空 白の役割と同様に, 統
語 解 析 を 不 要に し, 眼 球 運 動 誘 導の手 がか り を 与 え る と い う2つ の役 割が ある可 能 性が指 摘さ れて い る (P〔〕1
・
latsek& Rayner
,
1982;Rayner & Po]latsek,
1996).
こ れ に加え て
,
Rayner et ar.
(1998)は,
文 字 間の側抑 制に か か わ る役 割を可能 性の ひ とつに挙 げてい る
.
単 独 提示 さ れ る 単語の認知では,
最 初と最後の文字は 両 側に文 字 が隣 接する中 間の文字よ り も 処 理 が容 易である こ
み の場 合に も
,
単 語 間空 白が ない と単語の最 初と最 後の 文 字の処 理 が 困 難 と な り, 結果 と し て単 語認知が阻害さ れる と考え ら れる の である.
平仮 名文の場 合に も, 文 節 間空白が文 節の最 初と最 後の文字に対す る文 字 間の側 抑 制 を減じる可 能 性を考える こと がで きるが,
そ れ が どの 程 度平仮 名文の読み に お け る文節 間空白の影響に寄 与し ている の か は本 研 究の実 験 条 件か ら は明らか でない.
とこ ろで,
文 節 間 空 白の影 響は停 留 数に も顕 著に表れ て いた.
こ の 結 果は, 文 節 間空白が有 効 視 野の大 きさに も影響する可 能性を 示 唆 す る もの であ る.
し か し, 本 研 究は有 効 視 野の大き さ に対する文節 間空白の影 響 を 調べ た も の で は ない.
これを検 討 する ため に は.
視 野 を制 限 する方 法 などに よっ て有 効 視 野の大き さを直 接 測 定 する こ と が必 要で あろう.
漢 字仮名交じ り文の読み に お け る漢 字の役 割 漢 字 仮 名交じ り文の場合,
文 節 間 空 白は読み の時 間や 眼球 運 動 にほ と ん ど 影 響 し ないというのが 本 研 究の実 験 結 果 で あ っ た.
こ の結 果は, は じ めに述べた 黻 樋 りの もので あ る.
ま た,
文節 間空白の ない場 合につ い て み る と, 漢 字 仮 名 交じ り条 件で は,’
F
仮 名 条 件に比べ て,
停 留 数が少 な く,
文 節に対す る総 停 留 時 間が短い と い う結 果が得 ら れ た.
これ らの結果 は,
平 仮 名 文にお け る文 節 間 空 白の 影響と同様であ るた め, 漢字 仮 名 交じ り文の読み で は漢 字が 意味を担う 文 字の役 割だ け で な く, 平 仮名文 や 英 文 に お け る空白に相 当する役 割を も果た しているこ と を 示 す もの である とい える。
平 仮 名 文 (英 文 )に おける文 節 間 (単語 間 )空白が果 た す役 割と し て は,
前 述の よ う に,
〔1)統 語 解 析を容 易 (不要)にす る,
(2
)眼球 運 動 誘 導の手が か り を与え る,
{3)文節 (単語 )の最 初 と最 後の文 字に対す る文 字 間の 側 抑 制を減 じ る, とい う3
つ の可 能 性が あっ た.
そ こ で, 漢 字 仮 名 交じ り文に おい て漢 字が果た す役割につ い て,
文 字で ある漢 字が果たす役 割として は除 外する こ と が できる(3>を除いた残り2つ の可 能 性を検 討してい く.
まず,
漢 字 仮 名 交じ り文の読みで は漢 字が眼 球 運 動 誘 導の手が か りとなっ てい るとい う可能 性は,
こ れ ま で に も示 唆 さ れ て き た もので あ る.
漢字と平 仮名の区 別 は視 覚 的 な複雑さ の違い (海 保・
野村, 1983)や カテ ゴリー
効果 (Osaka ,1989)によっ て中 心 窩 以外で も 可 能であ る こ とが指 摘さ れて お り, 実 際に, 平仮 名の文 字列 中に ある漢 字は比 較 的広い視 野の範 囲か ら検 出さ れ うる こ と も示さ れ て き た (MatSuda ,1998).
ま た,
読み に お け る停 留は 漢字を含む語や漢字の近 傍に置かれる確 率が高 い こ と も 明 らか に さ れて い るので あ る (神 部,
1986;Osaka,1987
).
本 研 究に おい て眼球運動の誘導に か か わっ てい る と考 え ら れ る文 節に対す る最 初の停 留 位 置の結 果 をみる と,
文 節 間 空白のない条 件で は漢字 仮 名 交じ り条 件 (漢 字を 含む 文節 )と平仮 名条 件 (平 仮名の み か らなる文節)の 間に有意差は認め ら れ な かっ た.
し か し, 漢 字 を 含 む 文 節と平 仮名の み か ら なる文 節で は最 適 停 留 位 置 が 異 なっ て い る可能 性があるた め, この実 験 結 果が, 漢 字に よっ て最 初の停 留 を文 節 内の最 適 停 留 位 置に誘 導する こと が 容易に な る とい う可能性を否定する も の で あ る と はい え ない.
こ の問題につ い て は,
漢 字 表 記語に対す る最適 停 留位置 との関係で文節に対す る最 初の停 留 位 置を分 析す るこ とが必 要で あろう.
次に, 漢 字 仮 名 交じ り文で は漢 字が統 語 解 析を容易に する とい う’
叮能 性につ い て考察す る.
この可 能 性は,
日 本 語には同 音 異 義 語が多い た め,
平仮 名表 記で は処理に 時 間がか か るが,
漢 字 表記で は語 彙 決 定が容 易である と い う 指 摘 (苧 阪,
1998) や 漢字と平仮 名の組み合わせ が 語 句のひ とつ の ま と ま り を 示 す 働 き を し ているとい う指 摘 (富田, 1989)か らも 予測さ れる もの で あ る.
本 研 究の実 験に おい て, 統語 解析を 含 む 文 節 処 理の時 間 を反 映 すると考え ら れ る文 節に対 する総 停 留 時 間の結 果をみ る と,
文 節 間空白の ない場 合に は平 仮 名 条 件よ り も漢 字 仮 名 交じ り条 件の方が総 停 留 時 間が短い とい う も の で あっ た.
両条 件の差が 328ms と大きい こ とを考え ると, 平仮 名文にお け る 文 節 問 空白の影 響の場合と同様 に, この差は, 最 初の停 留位置と最 適停留 位 置の関係に よる部 分も あ るか も し れ ないが,
漢 字 仮 名交 じ り文 で は 漢 字に よっ て統 語 解 析が 容 易になる こと に よる ところが 大きい もの と思わ れる.
最 後に,
文 節 問 空 白のない場 合で の漢 字 仮 名 交じり文 と平仮名文の比較に おい て,
本 研 究と先 行 研 究で実験 結 果に相 違 点が あっ たので,
これ につ い て も触れ てお く.
先 行 研 究では, 平仮 名文に比べ て漢 字仮 名 交じ り文で は 停 溜 時 間が 短 く, サッカー
ドが大きい とい う結果が得ら れてい る (Osaka、
1987,
199,
1992).
これに対し て, 本 研 究で は,
停 留 時 間と順 行サ ッ カー
ドの大きさ には表 記 文字 種の条件 問で有 意 差は認め られな か っ た.
先 行 研 究 と本 研 究の実験にお け るもっ とも大きな違い は読み の材 料の違いで あ る.
先 行 研 究 で は800〜
200(〕字 程 度の文 章 が材 料と さ れ ているの に対し て, 本研究の実 験で は相 互 に関連のない文 が 材料であっ た.
文 脈情 報という点か ら は,
文章の方 が 豊冨である こと は 明 らか であ る.
ま た.
文の読み は,
ま と まっ た文 章の読み とは異な り, そ れ ほ ど効 率的で もない とい う指 摘もある (Epelboim et al.
,
1994).
お そ ら くは,
こ の ような理由で実 験 結 果の違いgz 基 礎心 理学 研 究 第
19
巻 第2
号 が生 じ た も の と 思 わ れ る.
本 研 究で は,
平仮 名 文に お け る文 節 問空 白の役 割や漢 字仮 名 交 じ り文 にお け る 漢 字の役割につ い て検 討 し て き た.
文節 間空 自は, 統 語 解 析を容 易にし, 眼球運動誘導 の手 が か り を与 え るこ と が 示 さ れ た.一・
方, 漢字によっ て統語 解析が 容 易になる こ とが 示され た が,
漢宇が 眼 球 運 動 誘 導の手がか りになっ てい る可能性につ いて は本 研 究で は明らか と な ら なか っ た.
この問題を直接 検 討する た め に は,
漢字 表記 を部 分 的に仮名 表記に置き換える と い っ た方法によっ て 文中の漢字の位置 を操 作し, そ れ が 停 留 位 置に及ぼ す影 響を 分析するこ とが 必要であろ う.
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