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2009年○○月○○日

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Academic year: 2021

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オーストリア情勢月報

(2018年4月)

1.主要経済指標

2.経済情勢

3.政治・社会情勢

4.外交関係

在オーストリア日本国大使館

(注)本資料は 4 月 30 日までに入手した最新のデータ及び情報に基づき作成されております。 なお,出典が統計数値を過去に遡って訂正している場合,本月報の数値も併せて遡って訂正しておりますのでご注意願います。

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1.主要経済指標

(1)一般統計

2017 年 2017 年 2018 年 出典 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 (単位) 実質 GDP 成長率 2.9 2.6〔0.7〕 3.1〔0.8〕 2.9〔0.8〕 3.1〔0.8〕* 1(a,d) 労働 標準賃金指数 129.2 128.8 129.3 129.3 129.4 129.4 129.4 129.4 129.7 129.7 131.6* 131.7* 131.8* 1(b) 失業率 5.5 5.6 5.4 5.4 5.4 5.5 5.4 5.4 5.4 5.4 5.2* 5.0* 5.0* 1(a) 消費 小売売上高上昇率(自動車除く) 2.9 1.4 6.3 2.6 2.6 2.0 5.2 0.9 4.2 1.5 4.0 1.9 4.2* 1(a,d) 自動車新規登録台数 457 41 44 47 38 36 38 35 35 33 33 32 47 1(c) 企業 生産指数上昇率 4.4 3.8 4.8 5.1 5.3 4.2 4.5 4.6 5.4 0.0 7.3* 5.1* 1(a,d) 景況感 61 60 64 71 71 2(e) 倒産件数 5,079 1,276 1,139 1,366 1,349 3(f) 国外 貿易収支(通関ベース) -57.0* -2.7* -3.2* -2.5* -4.7* -8.1* -4.3* -4.2* -1.1* -7.5* -2.2* 1(g) 輸 出 1,419* 111* 126* 118* 115* 108* 121* 127* 132* 107* 118* 1(g) 輸 入 1,476* 114* 129* 120* 119* 116* 125* 132* 133* 115* 121* 1(g) 経常収支 69.6 -1.4 4.2 22.9 4(g) 外国人旅行客数 2,946 182 170 253 371 376 250 179 111 248 269 315 300* 1(h) 日本人旅行客数 ウィーンへの日本人旅行客数 20.8 12.0 1.1 0.7 2.0 1.1 2.2 1.1 2.0 1.0 2.6 1.3 2.2 1.2 2.0 1.2 1.5 0.9 1.3 1.0 1.0 0.6 1.2 0.9 - 1.1* 1(h) 5(h) 物価 消費者物価指数(CPI)上昇率 2.1 2.1 1.9 1.9 2.0 2.1 2.4 2.2 2.3 2.2 1.8 1.8 1.9* 1(a,d) 出典 :1.オーストリア統計局,2.オーストリア産業連盟,3.オーストリア融資保護連盟,4.オーストリア中央銀行,5.ウィーン観光局 (単位):(a) %,(b) 2006 年=100,(c) 1000 台,(d) 前年同期比〔括弧内は前期比〕,(e)「良いという回答の割合」-「悪いという回答の割合」,(f) 件,(g) 億ユーロ,(h) 万人 *暫定値 ・オーストリア経済研究所の暫定値によると,第 1 四半期の実質 GDP 成長率は前年同期比+3.1%,前期比+0.8%。内需,外需共に継続して好調。 ・第 1 四半期の自動車新規登録台数は前年同期比 0.5%増の 11 万 1,895 台。自家用車に占めるディーゼル車の割合は同 18.6 ポイント減の 41.9%。 ・第 1 四半期の企業倒産件数は前年同期比 3.9%増の 1,349 件。自己破産件数は 1 月から破産の条件を緩和する改正法が適用されたために同 64.3%増の 2,776 件。 ・

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(2)広域概観

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

出典:ウィーン国際経済研究所,オーストリア経済研究所 (注 1)HICP:(欧州)消費者物価指数 (注 2)実質 GDP 成長率と HICP 上昇率は前年比 (注 3)2018 年と 2019 年は予測値

2017 年

4.4%

2.4%

2.9%

チェコ

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

2017 年

4.7%

1.6%

4.9%

ポーランド

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

2017 年

3.4%

1.4%

8.1%

スロバキア

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

2017 年

4.0%

2.4%

4.2%

ハンガリー

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

2017 年

2.8%

1.3%

11.2%

クロアチア

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

2017 年

5.0%

1.6%

6.8%

スロベニア

2018 年

3.5%

2.3%

2.9%

2019 年

3.2%

2.0%

2.8%

2018 年

3.8%

2.1%

4.3%

2019 年

3.5%

2.0%

4.2%

2018 年

3.8%

2.0%

7.7%

2019 年

4.2%

1.8%

7.2%

2018 年

3.8%

2.8%

4.1%

2019 年

2.6%

2.9%

4.1%

2018 年

2.7%

1.6%

10.5%

2019 年

3.0%

1.6%

9.5%

2018 年

3.9%

1.8%

6.5%

2019 年

3.5%

1.8%

6.0%

実質 GDP 成長率

HICP 上昇率

失業率

オーストリア

2017 年

2.9%

2.2%

5.5%

2018 年

3.2%

2.0%

5.2%

2019 年

2.2%

2.0%

5.0%

(4)

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2.経済情勢(プレスリリース・報道)

①「オーストリア政府が気候・エネルギー戦略を発表」 ケスティンガー・オーストリア持続性・観光相は,オーストリアの気候・エネルギー戦略を発表した。同戦略は COP21 で成立した「パリ協定」及び直近の EU による気候変動対策目標に対応するために新たに作成されたものである。EU は 2030 年までに排出ガスを 1990 年に対して少なくとも 40%(排出権取引制 度内のセクターにおいて 2005 年に対して 43%,その他の建造物・農業・交通セクターにおいて 2005 年に対して 30%)削減し,エネルギー消費に占める再生 可能エネルギーの割合を少なくとも 27%に増加させることを目標としているが,オーストリアは同戦略により,EU がオーストリアに対して課した建造物・農 業・交通セクターにおける国別目標である 2005 年に対して 36%の削減を達成し,エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を現行の 33.5%から 45 ~50%(電力消費に占める再生可能エネルギーの割合を同 72%から 100%)に引き上げる計画である。具体的な措置としては一般世帯における太陽光発電の促 進,石油暖房施設の段階的廃止などが盛り込まれている。 オーストリア持続性・観光省(3 日付) ②「ウィーン州の日本人旅行客数は第 1 四半期に前年同期比 5.6%増加」 ウィーン観光局の発表によると,ウィーン州の 3 月の旅行客数は前年同月比 5.5%増の約 53 万人(旅行客宿泊数は同 8.5%増の約 117 万泊)であった。欧州 (同 6.2%増),アジア(同 3.6%増),南北アメリカ(同 2.2%増)からの旅行客がそれぞれ順調に増加した。日本人は同 0.3%増の 1 万 1,157 人(旅行客宿泊数 は同 2.5%減の 2 万 5,082 泊)であった。これにより,第 1 四半期の日本人の旅行客数は前年同期比 5.6%増の 2 万 6,737 人(旅行客宿泊数は同 4.5%増の 5 万 8,349 泊)となった。 ウィーン観光局(19 日付) ③「2017 年のオーストリアの財政赤字は対 GDP 比 0.7%」 ユーロスタットの発表によると,オーストリアの財政赤字は 2016 年の対 GDP 比 1.6%から 2017 年に同 0.7%へと低下した。2017 年の財政赤字は EU 平均が 同 1.0%,ユーロ圏平均が同 0.9%となっている。その際,加盟 28 ヶ国のうち,12 ヶ国が財政黒字を達成している。またオーストリアの累積債務は 2016 年末 の同 83.6%から 2017 年末に同 78.4%へと低下した。2017 年末の累積債務は EU 平均が同 81.6%,ユーロ圏平均が同 86.7%となっている。 ヴィーナー・ツァイトゥング紙(23 日付) ④「デンツェル社が三菱自動車との輸入代理店契約 40 周年記念」 オーストリアの自動車販売大手デンツェル社が 1978 年 4 月 12 日に三菱自動車と輸入代理店契約を結んで 40 周年を迎えた。三菱自動車の輸入開始当時, オーストリアでの販売は 4 車種で開始し,何よりもオーストリア人に「三菱」という社名を覚えてもらうことに重点が置かれた。40 年間のオーストリアに おける三菱自動車の新車販売台数は約 25 万台に上っている。 クリアー紙,ニーダーエスタライヒ・ナッハリヒテン紙(24 日,26 日付)

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5 ⑤「オーストリア政府が第 5 世代移動通信システムの導入を閣議決定」 4 月 25 日,オーストリア政府は,オーストリアにおける第 5 世代移動通信システム(5G)の導入を閣議決定した。ホーファー・オーストリア交通・革新・ 技術相によると,2020 年までに各州都,2023 年までに主要交通網,2025 年までに全国で 5G を整備する計画で,実現すれば,欧州内における先駆者となる。 ただし,約 50 億ユーロと見積もられるその資金繰りについては,経済界の協力が不可欠である。また同日,オーストリア政府は,オーストリアの経済立地 にとって重要と判断される投資プロジェクトの認可手続きを加速させることを可能にする経済立地発展法も閣議決定した。 オーストリア首相府(25 日付) ⑥「韓国 LG がオーストリアの ZKW を買収」 韓国の LG は,オーストリアの自動車用電球メーカーである ZKW(本社:ニーダーエスタライヒ州ヴィーゼルベルク市)を買収する。ドイツ人投資家が所 有する ZKW の所有権のうち,LG エレクトロニクスが 70%,その親会社の LG が 30%を購入する。売却額は 11 億ユーロで,パナソニック,マグナなども興味を 示していたが,最終的に LG への売却が決定した。ZKW はメルセデス,BMW,フォルクスワーゲン,オペル,フォード,ボルボ,GM など 25 社の自動車メーカ ーに部品を供給しており,2017 年の売上げは約 13 億ユーロとなっている。売買契約に基づき,ZKW のオーストリア内約 3,500 人の雇用は 5 年間保証される。 各紙(26 日付) ⑦「観光業界の最低賃金が 5 月 1 日から月額 1,500 ユーロに上昇」 集団協定における合意に基づき,観光業界(ホテル業,飲食店等のフルタイム就労者)の月額最低賃金が 5 月 1 日から 1,500 ユーロとなる。これにより, 同業界で就労する約 22 万人の半数がその恩恵を受ける。観光業界労組によると,とりわけ同業界における人手不足を解消し,有能な人材を集めることが狙 いである。最低賃金の引き上げ幅は職種等によって異なるが,一番少ないケースでも月額 40 ユーロである。 スタンダード紙(30 日付)

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3.政治・社会情勢(プレスリリース・報道)

①「グラーツ/シュラートミングが 2026 年冬季オリンピックの第一段階候補」 4 月 3 日,国際オリンピック委員会(IOC)は,2026 年冬季オリンピックの第一段階の対話ステージに対して 7 都市(地域)が申請を行ったと発表した。7 都市(地域)はグラーツ/シュラートミング(オーストリア),札幌(日本),エルズルム(トルコ),カルガリー(カナダ),ストックホルム(スウェーデン), シオン(フランス),コルティナ・ダンペッツォ/ミラノ/トリノ(イタリア)である。このうちグラーツ/シュラートミングとエルズルムは初めてのオリンピ ック開催を目指す。正式な立候補都市(地域)は 10 月,開催地は 2019 年 9 月に決定される。 (注:チロル州は 2026 年冬季オリンピックへの立候補を問う州民アンケートを 2017 年 10 月に実施したが,否決されて立候補を断念した) クライネ・ツァイトゥング紙(3 日付) ②「緑の党が院内会派の地位を喪失」 2 月 25 日に実施されたチロル州議会選挙の結果を受け,同州における連邦参議院の議席を失った緑の党はオーストリア議会における院内(議会内)会派 の地位も最終的に失った。院内(議会内)会派の形成には原則として 5 議席が必要であるが,同党は先の国民議会選挙で国民議会の議席を失った後,例外的 に連邦参議院における 4 議席を以てこれを認められていたところ,この度 3 議席(注:4 月 22 日のザルツブルク州議会選挙の結果を受けて 2 議席となる) になった時点で例外申請を断念したものである。これにより,緑の党は院内(議会内)会派としての国からの政党交付金の支給を打ち切られる。 オーストリア議会(3 日付) ③「ケルンテン州で社民党と国民党が連立合意」 3 月 4 日に実施されたケルンテン州議会選挙の結果を受け,4 月 11 日,第一党となった社民党は第三党の国民党と連立合意し,両党は州政府プログラムに 署名した。これにより社民党,国民党,緑の党による三党連立から二党連立に変更となった(緑の党は議席を失った)。同州国民党ではベンガー党首が連立 交渉中に辞任し,グル―バー新党首の就任が決定したが,連立交渉そのものには大きな影響はなかった。カイザー州首相(社民党)が続投する。 ケルンテン州社民党,ケルンテン州国民党(5 日,11 日付) ④「行政裁判所が外国人・難民庁の決定の 42.4%に対して逆転判決」 シュテークミュラー緑の党連邦参議院議員の議会での質問状に対する法務省の回答によると,外国人・難民庁は 2017 年に 6 万 48 件の難民申請及び人道的 在留申請を処理したが,このうち不許可とした 1 万 1,550 件の決定に対して行政裁判所に不服申し立てがなされ,その 42.4%に相当する 4,900 件に対して決 定を覆す判決が下された。また,ダブリン規約に基づきオーストリアを管轄外とする判断に対する約 4,000 件の不服申し立てのうち,その 22.5%に相当する 約 900 件,拘留等の措置に対する約 600 件の不服申し立てのうち,その 33.3%に相当する約 200 件に対して同様に決定を覆す判決が下された。合計で外国人・ 難民庁への不服申し立てが行政裁判所で覆った割合はおよそ 36%で,とりわけ申請者がアフガニスタン人の場合にその割合は 59%と高くなっている。 各紙(9 日付)

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7 ⑤「オーストリア人の 80%が学校におけるドイツ語支援クラス設置に賛成」 国民議会選挙を仮想した直近の世論調査によると,国民党の支持率は 33%で,社民党(27%)と自由党(24%)を上回る状況が続いている。NEOS は 6%,緑 の党は 6%,リスト・ピルツは 2%。首相適任者を問う調査でもクルツ国民党党首の支持率は 35%で,ケルン社民党党首(25%)とシュトラッヘ自由党党首(13%) を上回っている。連立政府が計画している学校における独立したドイツ語支援クラスの設置については,41%が「非常に正しい」,39%が「どちらかというと 正しい」と回答し,合計で 80%が賛成していることが明らかになった。反対しているのは合計で 13%(5%が「全く正しくない」,8%が「どちらかというと正し くない」と回答)に過ぎない。また,同じく連立政府が計画している幼稚園と学校における少女に対するヒジャブ着用禁止措置についても 68%が賛成し,反 対と答えた 14%を大きく上回っている。 プロフィール誌(14 日,21 日付) ⑥「オーストリア国民議会が治安パッケージを議決」 4 月 20 日,国民議会は一括法案「治安パッケージ」を議決した。テロ攻撃など一定基準を満たす犯罪の危険がある場合に特殊ソフトを通じて暗号化され たネット内の情報等の監視が可能となる他,犯罪捜査における監視カメラの活用に対する規制緩和,プリペイド型携帯電話の匿名性廃止などが盛り込まれて いる。準備期間を要するためにネット内の監視等は 2020 年の実施を目指すが,プリペイド型携帯電話については 2019 年 1 月 1 日から登録が必要となる。 オーストリア議会(20 日付) ⑦「ウィーン市がプラーターシュテルン駅での飲酒を禁止する条例を制定」 ウィーン市は,同市 2 区プラーターシュテルン駅構内及びその周辺における飲食店内以外での飲酒を禁止する条例を制定した。4 月 27 日から施行される。 プラーターシュテルン駅を再び魅力的にし,治安を向上させるためにとられた措置で,警察がその取り締まりに当たる。違反した場合の罰金は初回が 70 ユ ーロ,2 回目以降が最高 700 ユーロとなっている。 ウィーン市(23 日付) ⑧「大学・外国人支援団体がオーストリアにおける学生用在留権の取得手続きに際する問題点を指摘」

外国人法に関する法的助言を中心に活動するウィーンを拠点とする NGO である Helping Hands のマーホルト代表は,域外外国人がオーストリアの大学で 勉強するために必要な学生用在留権の取得が益々困難になっており,申請を却下された件数が 2017 年に前年比で約 50%増加したと試算している。同代表に よると,在留権取得には住居,健康保険加入などを証明する書類を提出する必要があるが,目下,最大の難関となっているのは財政で,生活に必要な資金に ついてそれが借りたお金でないことを証明することが義務付けられているため,多くの書類を認証翻訳しなければならない。申請を却下された学生は,行政 裁判所で不服申し立てが認められない場合,一度シェンゲン域外に出国し,一定期間を置いて再度入国し,再び申請を行わなければならないため,入学が 1 年間遅れる可能性がある。シェンナッハ・インスブルック大学国際関係事務局長は,オーストリアで在留権を法制化しているのが学術・研究関係者ではく, 法制化に際して移民に焦点が当てられていることを問題点として指摘し,同様のことが学生のみならず,研究者にも当てはまる現状で,国際交流のための努

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8 力が全く無意味となる旨訴えている。同代表は,役所の手続きについて「不信感を超えた勝手気まま」と表現しており,ウィーンの大学事務局関係者は,同 じ時期に同じ書類を提出しても,ある者は許可され,ある者は書類の追加提出を求められ,ある者は却下されている状況となっており,その際,北アメリカ 出身者と比較し,とりわけアジア出身者とラテンアメリカ出身者に対してより多くの書類提出が求められていると報告している。 スタンダード紙(26 日付) ⑨「ザルツブルク州議会選挙で国民党が勝利」 4 月 22 日,ザルツブルク州議会選挙が実施され,国民党が前回 2013 年選挙比 8.8 ポイント増の 37.8%の票を獲得し,第一党の座を維持した。社民党は同 3.8 ポイント減の 20.0%で第二党を維持したが,緑の党は同 10.9 ポイント減の 9.3%で,同 1.8 ポイント増の 18.8%となった自由党に抜かれ,第三党から第四 党に転落した。初めて出馬した NEOS は 7.3%。これにより,獲得議席数(全 36 議席)は国民党が同 4 議席増の 15,社民党が同 1 議席減の 8,自由党が同 1 議席増の 7,緑の党が同 4 議席減の 3,NEOS は 3 議席となった。自由党から分離独立し,前回選挙で自由党が獲得した議席を継承し,現行で 5 議席を有して いるザルツブルク州自由党は 4.5%にとどまり,議席獲得はならなかった。なお,緑の党は同州に割り当てられた連邦参議院の 4 議席のうち 1 議席を有して いたが,これを失い,国民党は 1 議席増の 2 議席となり,自由党はザルツブルク州自由党から 1 議席を引き継ぐ(社民党は 1 議席のまま)。この結果,連邦 参議院における政党別議席数は国民党 22 議席,社民党 21 議席,自由党 16 議席,緑の党(無会派)2 議席となる。 ザルツブルク州,オーストリア議会(23 日,27 日付) ⑩「ナチス禁止法違反の摘発件数はオーバーエスタライヒ州がトップ」 社民党の議会での質問状に対するキクル・オーストリア内相の回答によると,2017 年のオーストリアにおける極右犯罪の摘発件数は前年比 16.6%減の 1,576 件にとどまった。州別ではウィーン州が 301 件と最も多く,これにニーダーエスタライヒ州(290 件),オーバーエスタライヒ州(283 件)が続いている。た だし,ナチス禁止法違反による摘発件数だけを見ると,オーバーエスタライヒ州が 177 件を記録,ウィーン州(151 件)及びニーダーエスタライヒ州(121 件)を上回っている。極右犯罪で摘発された容疑者は合計 740 人で,このうち 675 人が男性であった。 スタンダード紙(30 日付)

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4.外交関係(プレスリリース・報道)

①「小井沼大使がモーザー法相を表敬訪問」 4 月 3 日,小井沼・在オーストリア日本国大使がモーザー・オーストリア法相(憲法・改革・規制緩和・司法担当)を表敬訪問した。同法相は表敬訪問後 に,「日本は革新的に未来を作り上げることに関して常にベスト・プラクティスを示し,技術的な進歩で大きく先に進んでいる。そのため,改革担当大臣と して日本との情報交換は私にとって特別な関心事項である」旨強調した。また,日本とオーストリアが 2019 年に修交 150 周年記念を迎えることに鑑み,同 法相は,「まさにこの記念の年を念頭に,我々は過去について議論し,将来的な二国間関係について考えた」と述べた。その際,小井沼大使と同法相は,改 革と持続性をテーマとして話し合った。 オーストリア憲法・改革・規制緩和・司法省(3 日付) ②「ファン・デア・ベレン大統領が中国を訪問」 4 月 6~13 日の日程でファン・デア・ベレン・オーストリア大統領は中国を訪問した。クルツ首相,クナイスル外相,ケスティンガー持続性・観光相,ホ ーファー交通・革新・技術相,シュラムベック・デジタル化・経済立地相及びライトル連邦産業院総裁率いる約 180 人のオーストリア企業関係者から成るオ ーストリア経済派遣団が同行した。合計約 250 人のオーストリア派遣団はオーストリアにとって過去最大の規模となった。オーストリアと中国は北京で「戦 略的パートナーシップ」に署名し,その枠内でとりわけ,中国の「一帯一路」計画へのオーストリアの協力についての共同声明が採択された。また,北京及 び成都で二国間経済フォーラムに参加したオーストリア経済派遣団は中国側と,少なくとも 30 件,総額 15 億ユーロ規模の商談を成立させた。大型案件を受 注または仮受注したオーストリア企業はアンドリッツ社(水力発電建設),ドッペルマイアー社(スキー場リフト建設),ヴァーメット社(医療設備)などで, 三菱日立製作機械とドイツ・シーメンスの合弁会社であるオーストリア・プライメタルズ・テクノロジー社(リンツ)も中国鉄鋼大手の河北鋼鉄集団(HBIS) から工場建設を受注し,両社は基本合意書に署名した。また,両国は 2022 年北京冬季オリンピックを含む中国のウィンタースポーツへのオーストリアの協 力及び中国人観光客のオーストリアへのさらなる誘致に関する協力でも合意し,その際,ウィーン空港株式会社と中国・海南航空は,2018 年 10 月から海南 航空が深セン・ウィーン間の直行便を週 2 便就航することで合意し,これに署名した。 オーストリア大統領府,オーストリア首相府,オーストリア連邦産業院,各紙(6~12 日付) ③「ファン・デア・ベレン大統領がヨルダンを訪問」 4 月 18 日,ファン・デア・ベレン・オーストリア大統領はヨルダンを訪問した。クナイスル外相及びオーストリア経済派遣団が同行した。同大統領と同 外相はアブドッラー・ヨルダン国王と会談,会談の主要テーマはシリア紛争であった。また,訪問に際し,アンマンでオーストリア・ヨルダン経済フォーラ ムが開催された。シェンツ・オーストリア連邦産業院副総裁並びに再生可能エネルギー,環境技術,保健,医療などの分野を中心とするオーストリア企業関 係者約 30 人が同フォーラムに参加した。 オーストリア大統領府,オーストリア連邦産業院(15 日,18 日付)

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10 ④「クナイスル外相がロシアを訪問」 4 月 19~20 日の日程でクナイスル・オーストリア外相はロシアを訪問し,ラヴロフ・ロシア外相と会談した。会談の主要テーマはシリア紛争,OSCE,二 国間関係,来るオーストリアの EU 議長国であった。クナイスル外相はシリア紛争について,同国における化学兵器使用に対するオーストリアの憂慮を改め て表明しつつ,交渉のテーブルに戻ることの必要性を訴えた。さらに同外相は,全ての二国間・多国間関係における建設的な対話及び相互理解の必要性につ いても強調した。また,同外相は訪問に際して,モスクワにおけるオーストリア研究所の開所式に参加した。オーストリア研究所は,既に世界 8 都市に設立 されており,二国間の文化・経済関係を支援する役割を担っている。 オーストリア外務省(20 日付) ⑤「オーストリアとトルコの間でトルコの選挙活動を巡って不協和音」 4 月 18 日にトルコの議会選挙及び大統領選挙を 6 月 24 日に前倒しする発表がなされたのを受け,クルツ・オーストリア首相は 20 日,オーストリア公共 放送(ORF)のラジオ番組の中で,「トルコの政治家のオーストリアでの選挙活動は望ましくなく,この干渉をもはや許すつもりはない」旨発言した。これに 対して,チェリック・トルコ欧州担当相は,「このような対応の仕方により,オーストリアは自国の民主主義的価値を損なうことになる」旨批判した。また, エルドアン・トルコ大統領は 21 日,ドイツ NTV 放送とのインタビューで,「トルコの民主主義のための戦いを簡単に制限することはできない。これを妨げる 者は高い代償を払うことになる。ウィーンがそのような措置を取れば,オーストリア自身にはね返ってくる」旨述べ,オーストリアでのトルコの政治家の選 挙活動を禁止するクルツ首相の発言を激しく批判した。このような状況の中で 22 日,クナイスル・オーストリア外相はチャヴシュオール・トルコ外相と電 話会談を行い,沈静化に努めた。クナイスル外相は,「我々はトルコ内政の窓口ではない。トルコ内政はトルコで議論され,決定されなければならない」と 述べ,両外相は,「選挙戦を原因とする互いの苛立ちが両国のどちらの利益にもならない」ことで意見が一致した。 オーストリア外務省,各紙(22 日,23 日付) ⑥「クルツ首相がアラブ首長国連邦を訪問」 4 月 29 日,クルツ・オーストリア首相はアラブ首長国連邦を訪問し,同国のムハンマド皇太子と会談した。会談では ISIL との戦いにも言及され,同首相 は会談後,「アラブ首長国連邦は湾岸地域における重要な戦略的パートナーであり,テロと急進派との戦いで指導的な役割を担っている」旨述べた。これに 対して同皇太子は,「間違った方向に進んだ際の舵取りが必要である」という主張を掲げるオーストリアの不法移民に対するポジションを支援する意向を示 した。また,同首相にはシュラムベック・デジタル化・経済立地相及びオーストリア経済派遣団が同行した。ハイレベルなオーストリア経済派遣団の中でと りわけオーストリア石油公社(OMV)はアブダビ国有石油会社(ADNOC)と,OMV が ADNOC から 2 鉱区のオフショア油田における 20%の採掘権を 40 年契約で購 入する契約を交わした。購入額は 15 億ドルで,これにより OMV の石油生産量は中期的に 10%程度増加する見通しである。他方,同国で最近,砂糖税が導入 され,炭酸飲料の販売価格が約 50%,エネルギードリンクの販売価格が約 100%上昇し,オーストリア・レッドブル社の同国での売上げが約 65%減少している ことを受け,同社はクルツ首相に支援を依頼し,同首相は同皇太子との会談の中でこの件についても言及した。オーストリアのジュースメーカー大手のラオ ホ社も同様の問題を抱えている。 オーストリア首相府,オーストリア石油公社,各紙(27 日,29 日,30 日付) (

以 上)

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