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大豆炭水化物の研究 I. 大豆の糖類-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

65、(

大豆炭¢水化物のノ′研究

【.大㌧豆′の糖療

川村倍・−一郎

St11die占onSoybeanCaibohydrates.

Ⅰ.SllgarSbf Soybeans. おy Sin,itir6KAWAMURA (Laboratoryofおiologi。ald、e血istry) Ⅰ 研究の目的 大豆の成分のうち脂質(大豆油,レシチγなど)皐琴串質草ごについて 粁体や色素などもかなり研究されているが;洪水牝物にらいセの研究ほ比較的少い・琴者は大豆頚白

質の製造法(1℡〉を研究するに優し,普通行われる穂アルカリ処理に.よって感ける成分が脱脂大豆に食ま

れる成分のうちどういうノものであるかを知るため軋分析を行い次の結果を得た伊:脱脂大豆の中に含 まれる粗蛋白の大部分(95・33%),粗鱒肪の大部分(96・97%),次分の多くの部分(87‘24%)が稀 アルカリ処理一(0・4%雷硫酸ソーダ6倍)により溶机淡水化物(可溶無窒素物)は59・57′%が溶け年・

そこで大豆の衆水化物を可溶性炭水化物と難搾性淡水化物とに.分けて考えて研究している.可溶性

洪水化物ほ利用の固から見ればアルコール醗酵が容易で,(9・11)適当な藩政でその比較的濃い液を得

る方法も既に報告した(10)通り可能である.

従来の研究によつでも大豆淡水化物に・は特異性があり;利用上のみならず,食物北学や栄養化学の

立場から、も興味ある題目である.ここにはその後に.この■可溶性淡水化物に関して実験したところを・ま

とめて報告す;る,

∬ こ

大豆の糖掛こ・つい七のこれまでの定量結泉の壷なものを示すと次の表のようや顕る・ 与のように結果は・・−・致していなゝ、・/ま た奇妙なことであるが)米国の学者は甘 煮瀕とラフイノ⊥ギとを挙げ,′日本の学 者は甘煮糖とスぞ車オーゼとを挙げてし? も」著者はペナノ込 クロマトグラフィー により甘煮糖とラフイノーゼとスタキオ 大豆の糖類(文献値)

際許稗帖佐ふ太く19)l

,く4) 選∴元 4.0−6.39 0.86−1.12

0.053一−0い229

甘ト蕉ノ、ノ糖;1% ラフイノーゼ,% スタギオ」ゼ,% ーゼの3者を検出した.最近長谷川らく7)も大豆にこの3つの糖類が含まれていることをペーパークロ マトグラフィー■により認めている.

糖類の含有量についてはCARTTER,HOPPER(5)に・3:ると・5カ所で5年間か与㍉牧穫された10種の

大富の仝瀕畳は2.70・−11.97、%(甘煮頼として)の範囲であった.∵玉AIL.EYら(町畔糖類7.0%,

WOODRUf−Fら(巴)は瀕顆7.18−9.62%,′還元糖痕跡∴GERHARDT(¢)は糖類11.13%と報告した. MAc■MASTERSら(呵こよると成熟した大豆の全館分は7.56一肌35(平均9.38)%で道元糖畔痕 ●

(2)

麒であり,どちらも成熟に軌ミ減少する∴ ¢ 、 ル屑から回収された(−$)が,KRAYBILl、ら(】4)も甘廃館を結晶蜘と.大鷺から分離した.ラフイノーゼは 大藩からほまだ純粋に分離されてはいない・∴・スタキす予・濠ほ既に191・3年にTANRETが豆新帝に大豆 に存在することを述べている.なお上記の大豆油酒糟抽出汝に.おける池渾の中に・もスタキオーゼが含 まれている(17)・また大豆油の熱酒噂琴碑(・ミヤア),を冷熱した、キき今離するアルコール屑から回収さ れた大豆贋盈の糖成分ほ岩狭($)むと・よれら妻グ′レア∴こゼ ゼ ラピノーゼ,ダルクロ:/酸である. lm 要 著者は大豆叉ほ晩脂大馴こは琴轍キ螺とんど含ま′れずlオリゴヤ「?カリドとして甘庶糖,ラフイ ノーゼ,讐スタキオーゼが含まれること,並に大豆蛋白質を沈澱させた母液(カゼインの場如こならつ てホエーという)にはこれらの糖類のほか コ「ゼ・フルクトーゼ,ガテクトーゼ)が合 まれることを明らかにした.

耶 韓験あ部

1.、大蔓蛋白沈澱母液(ホエー)の道元蛎、オサゾ㌧ンによる定性・ 既に報告したように著者(9)はホエナに道元瀕がかなり含まれナていることを認めた・ の場合づ0.27g佃1.(なおこの退元頼ほ華モー・を敬意ずるに従い増軋し,7′0にて2週間で0・55g/dlに克 った、)これはオリゴサッカリドが加水分解されたた捌こ生じ革ものと考え,グル\コーゼ,フルクトー ぜ,ガテクトーゼであろうと推定しておいた・このことをフコエペ=ルヒドラジンを加′ぇてカサゾンをつ くることにより確かめた.(実験:首沢昭ニ) 大豆ホエーの調製−−一低温脱脂大豆100gに・0・4%Na2SO81.000mlを加え,1b局濯し(膵液0・601〉,

残澄に0−4%N乱2苧0謹600mlを加え、,1鳩濾す・残澄笹水600mlを加えFて1b后濾液0・821を得た・大豆苫

自抽出液(倉剖2,061)に‡%Ⅱ2SO4澄加えてpH4・4として大豆カゼインを沈澱させた・これを渾、 し別けてホエーを得る.分析例‥仝固形物3・126,次分0・625,金NO・137,直接還元楯0・、133,転化

眉遣先糖2.19g/dl.このホエーを必要に応じて減圧で濃縮しち、・

まず純粋なグルコーゼ,ガテクトニ壱がら骨法により示サゾンをらくり,次にホエーから得た

結晶と比較した(第1表). この′ようにうすい ホエーコ (道元糖0.11 g/dl)でほ舟サブン 第1表 大豆ホエーから得られるオサブ・′ン 】H2NNHfb・H(・1lAcO叫 試 料 (痙元糖虚度)

結晶l 刑 領

針状 . 小坂状 なし 針 状 および イ、杖状 (1塵in2く1mトH20) ( 〝 (0・11gイ甲) ) (0.24 〝)、 Glucosaz¢ne Galまctosazo瓜 ? Gluco早年Zdhe Galactosazone 芸;蒜完蒜㌶読牒葦怒 大豆ホ エ 〝 少′し濃い場合(還元 糖¢.2東伯1)には窄 易にオサゾyを生じ

た,ダラクトサゾンは天然の板類と・してはガテクトー・ゼから生ずると考えてまちがいないが,グルゴ

サ夢枕綾グルコ「ゼ,アルク:、ト十ゼ,マンノー∴どから生ずる可能性がある.大豆ず羊丁・に4%■′α㌃・ナ巧 ト..−・腐アルコTル膵液とHCl●とを加えて熱すると赤紫色になるかちケトーゼ,即ちフルクトゼが

含ま丸ていヱとが判る.なおホコニ・†からオサブyをつくって,これを滅した液を2・馳加熱したものノ

からさ■らに同じ2種狩のオサブンを得た・即ち㌔エ−・に・は還元額としてグルコーゼ,フルクく卜・ゼ巨

(3)

671 ガラクトーゼを含み,また加水諒解すればこれらを生ずるオリゴサッカリ・ドを含むことノを確かめたul 2∴大壷に含まれるお ガテクタン.如・ガテクrニゼをHNO8(d=1・1う)で酸化して瀧液酸とtて定量する に仕った(実験:森文平).、その結果を第2衣に示㌻−、・但し純粘液酸を添加する方法はYandei王‡ぬr 変染であ 脱脂大豆や大豆漂白抽出残蔭にほガラ㌔ クーウロン酸が含まれている(13〉ので,芭− れほHNO8で酸化すると粘液酸を生ずる から第2表の数億ほ補正する必要がある. 3.大尉こ含まれるペyナーぜの定量 12%HClにより蒸滑じて生ずるフルフ テールを測定するいわゆるペンヤザy定′ 豊漁(1)により測定しアラピノーゼとしで あらわした結果は第3表の通りである. 第2表 欠豆:の‘‘ガラクトーゼ〃 除脂大豆 に対 し 試 料 ‘、≡

贋欝蛋l粘液酸‡苧.芸

大…晦

〝 ケ 大豆ホ.エー浪柄物20.0011il

× g

(取脂大豆50、 ・ に相当)蹄 儲痕脂大豆50gからつくらたホユ−1350mlを減圧塵縮して82 −−11となしたもののうら2011止をとって定温した、このもの 101−↑1では粘液酸が充分淡雪殴せず定盈し得なかった. (実験:㌻滝沢∵治)

この結果に.〉よるとペン、ジン抽出脱脂失豆(蒸気吹

込したもの)くゎ熱水,メチルアルコ・−ルに∴よる軸出

液に.は、HClと蒸溜したときフルフラ・リレを生ずる物

質が少盈検出されるが,大富の中でどんな形で村証

するかほ不明である.水油出液ほフルフラールを生

第3表 大豆のペントーゼ 武 料 l“ァ\妄ビノ’」ぜ・% 祝盛大豆(ぺソジン抽出ばら粕) 同上 水抽出液 〝 熱水抽出液 〝 メチルア.ノIフール抽出液 5.62−6.12 0.033(痕跡) 0.182 0.軍3

ずる、物質をほとんど含まぬから,大′豆ホエー・にはアラビノ「ヤが含まれるとほ考えられない・大豆賓

自抽出郵査はゃヤン酸(ガアクト 増量の操

卓・∴十パー・らクロ:マトタ≠フ小シごよる糖類の疲出(実験:廟辺晋)

嶺簿鍵紙雨0.2を用い,主に⊥攻究上奏掛こ.よりペー㌧パー・クさマトグデティーを行つ紅辞剤(ナ

クノ−ル。薦酸・水,フ羊ノ㌻・ ヂフュエルアミン∴トリクセノレ酪酸,フ主ノールJェ女ノール・塩酸,ルゾルシノールなどノ)i

l 灯に彪響を与える因子につき盛礎実験く叫を行つ年のち,大豆の板塀の検出を行った・顧庭フクー・ル

酸ナ主・リンを発色試薬とした結果は第4・−・1b表¢ように.なった.しこのときの盈色はベントーゼはあ

アルドへキソ⊥ゼは褐色,ケト人キソー・ゼは黄褐色,二糖斯ほ黄褐色である− 第4表 脱脂大壷の水抽出液のぺ・−パー クP々t・グラフイT 1)脱脂大豆の水抽出液一小 股脂大豆こ(ベンジY抽出ほら粕) 一20gi羊約100mlの蒸潜水を加え 300にて36h浸出し,濾適して濃

縮したものこ仝糖分166短囲

(グルコーゼとし、て).結果は第4 表のようで,フルクトーゼ,グ ルコーゼ;ラフイノーーゼ,スタ キオ」ゼを認めた.スーヰクローー ゼ(甘腰粧)は濃縮のさい加水 分解したためか捻出されない. ヶ ㍉(4痛 溶 剤 BuOH−AcOHJH20(4:1:1) 50cm■(5cm) 50cm(5cm) 聯二 Fructose Glucose Galactose Sucrose 丸Taltose Galacturonic acid Raffinose Stacわyose 試料の旦f 試料の旦/ 〉oJI8 0.・15 (0.08)* く0..05)警 (0.02)* 072−0..086 0弘一0..070 026−0.0き6 *BuOH−・Acq!寸一日望0(4山5)の場合の鱒/(16) 第4−10葬において数字はすべて和それぞれ左の数字は対照の純粋 の糖顆の々/.右の数字は試料のスポットの旦′

(4)

なおウロン酸らしいスポットを得た.. 2)脱脂大豆の熱湯抽出液一晩脂大豆20g砿200mlの水を加え1000でa)沸騰するまrで,b)沸騰 長押min,C)沸騰后1b,それぞれ加熱して,濾過し磯縮したもの,金糖分0.0472g/dl・その結果 ほ第5表の如くで,不・−クローゼ,ラフイノ−ゼ,、スタキオーゼは常に・検出与れた∴フ′ルクトーゼ嘩 暑色は解かった.c)でアブk クYトーゼのスポットが出なか った場合があるが,その試料t の加熱温度が他に比して低か づたためであろうことの場合 のウルクト「ゼほグルヲー・ゼ を伴っていない′が、,ヲフイ ーゼ(又はス左右オーゼ)申ゝ・ 第5表 晩階大豆の熱湯抽出嘱のペー・パークロマトグラフイ丁 〝 (4rl:2) BuOH−AcOH一丁す90(4:1:1) 5()cm(3c叩) 30cIll(3cm) 畏開距酢(原点) 糖の種類 a) b)ノ C) a)・l)) 0.17 0“17 軋17 ¢.08、0.0820一.08 Fructose Glucose Galactose Sucr・OSe Maltose Raffinos畠 Stac‡IyOSe 臥00】6g∴0023・一皿6 らはなれたと考えれば説明がつく. 3)脱脂大豆のd.1Ⅳ由2SO4による分解液一晩脂大豆20gに0.1Ⅳ且2SO五100mlを加え一85−950で 1.5h分解し,濾してから,助(OH)2で中和㌧,再び滅して濃縮したもの一・金将分2,・004g/dl・第6 衰のようにフルクトーゼ,グルコー・ゼ, 太一ク虐‘−−ゼ,ラフイノーゼ,スタキオ/−ゼを認めた.二次. 充訟でも同様である. 静6∵表 脱脂大1豆の0.、11ⅣH2SO4に・よる分解液のペーパー・ク亘マトグラフオー 4)脱脂大豆 の、2〃H2SO4 による分解液⊥ ÷聡階大豆2叱 を2〃H2SO4 100mlで85−950 で1b分解し,中 和,濾過,1濃縮 ニ 次 ラ已 法 BuOH・AcOH−・H曾0(4‥1:1) 軸cm(3cm) 溶 剤 堕墜艶昼戯 隙の種琴L Fru(ごtose Glucdse ℃遺業托t♂羞e Sllとiose Raf重inose Stachyose PhOH一口20 (85:15) BuO王才一AcOH・−H20 (4丑‥1) 試料の尺′ 試料の斤′ U.1(i 什.12 007 00u(i O ひ.19 0.14. 0い鱒 0 仇17 0り12 仇11 0.07 したもの・糖分1・249轟/dl・ 夢7表めようにブクノニール・ 鰭酸・水(4:1:1)によっては フルクトー‥ゼ,グルコーゼ, セルトーゼに相当するスポッ トとスタキオー・ゼに相当す ど思われるスポットを得た. ブタノール・ビリヂン ・永に 第 ペ⊥パーク口々トグラフイー 浴 剤 圃H−AcOH−H20

Bu哩旦堕三塑≧ 50cm(さcm)、

壁開座職(原戯 糖の種猥

Fructos?

GlllCOSe Galactose Sucr・OSe Maltose Stacbyose さOc加工′(3ctlュ) 重畳聖二型 0.19 0 (け04・1) 0.0013 試料の即 0.21 0い17 0.14 0..11 0.08 0・寧1 、0.033 よってはフソレクトーゼとスタ キオーゼとのみを忽めた.マルトーゼと考えられるスポットはラフイノ・−ゼがメリビオーゼとフル クトーゼとに分解したためのメリビオーゼかも知れない. 5)大豆ホエーめ濃縮物・一晩脂大豆100gから得た0.4%Na2SO8抽出液1.81に・5%■H2SO4を加え て鱒4・4となし,大豆カゼインを沈澱させ,その濾液即ちホ干−・に・Ba(OH)2を加えて,生じた 滋so4せ滅して得た散を80−90。で潰縮し約20mlとした.a)この

b)約2g/dlの程度に.濃縮したもの,C)4.卵3gノ朗に.高度た凝縮したもの(a)10mlを1mlに.まで)

の3種の試料をつくった..a)についての結果は第8表のようで,ス鵬・クローゼ,ラフイノーゼ.スダ

(5)

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キオー‥ゼのみを認めた・但しウロン酸らしきものをブタノーリレ・醍酸・水(4:1:2)にて認めた(好 =0・11)・b)は第9表のようにフルクトーゼ,グルコーゼ,スニクローゼ,小ラフイノーゼ,スタキオ

ーゼを含む・a)ではうすいために単糖類が捻出されないのであろう.b)にほガラクトーゼも検出

されるはずであるがみとめられなかった・C)の結果ほ贋10奉のようで,フルクトゼ,グルコー

ゼ,ガテクトゼ・スー・クロヤゼiマノレトーゼ;妄フィノーゼ,スタキオーゼむこ相当するスポッ†・を 第8表 大富ホエー濃縮物aうのペーパークロマトグラフィー ニ 次 元 法 溶 剤 BuOH−AcOH−H20 (4;1丑) BuOH−EtOH−H20 (18;い2) 畳開距離(原点) 糖の税額 45cm(3cm) 50cm(3cm) 爾石耳「 試料の斤′ Fructose Glucose Gaユactose Sucr・OSe 加は1tose Galact11r・Onic acid(?) Raま−finos9 Stacbyose 得た.しかしマルトー ゼは還元嘩を試験する ととにより存在せぬこ とが判った.

Pbo‡才一H20 、(85:1S) 15cm

爪V人じ八Vα0 助罪鋤3629 登朋五還二 〇

≡摘蒜⋮

〇 ∵00 ≡︰ 0 0.23

017 丁

0.11、− 龍発色試薬・ダ7ユニルアミシトリクセル醍酸による量色 第9表 大豆ホ,エ、.†濃縮扮b)′のペ− パ「クP一アトグラフイ丁・ 第10表 大軍ホモ⊥漁縮物c)めペー パーク白々トグラフイこ 月uOH−AcOH−H20 BuOH−AcO江・−H20(4:1;1) 展開座職(昼基2 糖の疎項′・ Fructose Glucose Galactose SIICr・OSe Maltose Raffinose Stat:byose 50cm(3cm) 塁盟鱒離(原点) ⊥野里臥 _ Fructose Glucose Gala云tose SllCr・OSe 」Maltose Raff’inose Stachyose 15cm(きcm) 試料の尺′ ★(お1三5)の場合(16) Ⅴ む す ぴ 1.オサゾンをつくる方法により大豆ホ土−は単瀕類とオ,ゴサツカ,ドとを含み,前著はそのま まで,居着は押水分解したのち,フュエルヒドラジンと縮合してに・グルコサゾンとガテクトサヅンと を生ずる.またホエー・はケトーゼの反応が陽性である. 2.槍酸酸化法により粘液酸を生ずる化合物が脱脂大豆には4.7%含まれ,脱脂大豆100gからつく った大豆ホエーには1.02g食まれる.(ガテクトーゼとして) 3.12%塩酸と蒸溜してフルフラールを与える物質ほ脱脂大豆に・5.6−6.1%(アラピノーゼとして)・

(6)

含:誉れ,、とれほ水にほとんど溶けない・ 乳∵ペ_・パ【・クロマトグラフィー・に.よる検出の結果をまと.めると第11表のようである. この研究は筆 者が日本大学農 学部在勤中笹行 ったもので同学 部の山田為蔵先 生,中嶋巌先生 にお世話になつ たことを感謝す る.実験に当つ

第11.表 大 豆 の 糖 禦

ヰ,十+∴十十十′は墨色度の放さを示す.1一ほ量亀なし.

た盲沢昭二蟄;敏文平叙.摺沢叫治乱渡辺:晋寮並陀石井助手に謝意牽琴する・、㌧就料脚旨芥豆の冬

草についてほ卿慨油会政柄原康雄氏,昭和産琴会敢高橋正二軋味の素会敢後藤造■生民のお華静に 頻碑ことを付記して厚く御礼申上げる・ こ∴の報告の蓼旨は1952年4月6日凍京大学農学部に・おける日本農芸化学会大会に・おいて講演した・ Ⅶ 引用 文 献 (1)阜SSOぐiationofOfficialA塵ri如tur・al く2)了以故,p∴351.

(3)BAILEY,L.H.,CAPEN,女.G.,やpdLECLB;RC,J.A.=cer;alC磁mJ12,441−7曳(193S)・

(4)BURREL,R.C.,andWo鱒B,A・C.:FbodFeseaYCh5,1G9−13(194D).

(5)CARLrrER,J.1.,andHOpPER,T.H.:抗且エk♪f・Agデ・,:柁c血β〟払No・787、(19亀). (6)GERⅡARDT,F∴J弼αAgクー拉如い払,A桝・二励外19弘光・阜 く7)HASEC}AWA,M.,TAEA¥A阻,T..SIROYA,T.(長谷川正臥高山妙子,′代谷次夫)‥革aga長u,(Scipnce) (科学)翠1.593(I9与り・ (8)IwASA,Y.(由貌善吉如;ナやg′■Cカβ㌫・ く9)KAWA肌恥S.(川和信一血)ノ:ブ∂紘(典化)2ぎ,129−34(1949);C土−・C磁加.′Aみ5れ朋,‘50哲β(1950)・ (10)伽.:査録d.23,3肌I5(1如);Cf■.LCカβ玖Aあ5れ44,91乃d(1950)∴ (11〉エわ.ご給紙24,383−5(1951);Cf.G如椚・Aあsれ4㌫8198g、(1951)・ (12)伽ノ血沈¢払Agン.,鵡血〟払グ孔(日大虔報)2,1−a6(1951)主cf・C巌れ4痛打鴫1I74d./(19恥・ (13)KAWA肌RA,S,6血A∴MりkajNEGISI∴M.(川和信一部,大島道雄,棋斧正好);Par申do(’El太虚 芸化学会,1宛1年5月4日麗筑)ノC董\.′.血‘∴料印加g,.拗α押(働協)鴫K.65−7(1951). ・(1鵡)KRAY苧叫=・Rl・,S平Ⅰ喝R・1り,a吋W旭TER・E・Dい:・人血・C鹿沼・血c軌2470−1(由37)・

(15)MACMASTERS,M.軋,WOODRpFF,S..,?ndKLAAS,H.=I蒜d:Eng.Chem.,Anal..Ed∴13,4れ4

(1941). (16)MArUDA,K.,Asa,Kl.(松田和雄,麻生滑):‡.差き切倒ゆ祓扉ぬ柁7玩ゐ乃OJ・(硬酵エ)30,23(1952)・ (17)OEA警0,K・(岡野公衆)・βgα/・り…Agグ・Cカ¢沼・励c∴/α♪α紹(感化)12・71年−20(19a6) (18)RO抑SYO,BL,KAWAr,S..(大師文三,河井四郎)ニ彪〆・α〝如Jム∂・,ぷ・肋〝血政見助α.γ C仇(南満鉄申試)18,1−22(1宛4) ・(19)SASAXI.S.(佐々木周郁):.7.AgY.ChemJSoc.Jaban(濃化)9,693−6(1933)・ (20)STREET,.JIPlりand BAILEY,E..M。:J〝♂∴助g.C鮎椚1・7,853−8(1915)〃 (21)WAIANABE,S,KAWA肌RA,S。(渡辺普,川村信一・郎)‥nePul)1ikig−ita(未発表). 堪2)WOOi〉RtJFF,S.,,CzIA}fBERS,E.,and KLAAS,H.=.].Agr.Research57,737−46(193S).

(7)

71

(23)Yt)EAWA,M..(湯川文夫)り.Cカβ粧.励cフも鳥γ0(東化)38,飢8−88(1917)

Resumo

Sojfaboj entenas facile soIveblain kaj malfacile solveblajn karbohidI・atOjn.La unua3,t.e.

Sukeroj,pOVaSeStiutiligpataj per alkohola ferImentado,kie11a autOrO jam raportis(9,11)・

Koムcernela sukeIOjn de soifabo仁iapanaj autoroj(19,23)raportisla ekzistonde sukrozo

kaj stakiozo,ka.ラusonaj autoroi(4,20)raportisla ekziston desukrozokaj rafinozo,kvankam

franCO Tanret(1913)jam antaue rekor・dis pris旭kiozo en so.ifaboi・Ⅰ,anunaautOrOCertigisla

ekzistonde芸i再trisukeroj,t.e.Sukrozo,rafinozo,kaistakiozo,1aula metododepaperkroma・

togra・fio・So.ifaboientenas nur malmulteda reduktaisukeroi,Sedla filtratode proteinprecipiq

tado entenas certeilin;iliformis glukosazon9n ka.igalaktosazonon kaila・filtr・atO mOntris

pozitivan reakcion perl・naftolo・Tialla r・eduktaj sukero.ラ konsistas elg1ukozo,fI’uktozo,ka.i

galaktozoJLa g・alaktozo estis pruvita ankau per derivado almucika acidolau oksidigo per

●′\ nitrata acido.La pentozo trovlgaS PreSkau tute enla formo de malfacile soIvebla karbohi・

dt・atO.

補記

菅野宏(醸協46,研7■・−・13(1951))にLよれば大豆の酒精可溶物ほ∴グルコーゼ,スー・ク ローゼを含み,水可憐部はフルクトー・ゼ,グルコーtぜ,スークローゼ,スタキオーゼを含み,漸液 (大豆を水で浸し,蒸釜の申で蒸熱するとき釜め底に七まる液)はこの4瞳の糖摂のほかガテクトー ゼ,マンユノトリオー‥ぜを含み,アラピノー・ゼ,マンノー・ゼの存在ほはつきりしないという・ペー パー・クロマトグラフィーによったのであるが,煮uOI王−AcOH・−H20(4:1:1)に・よる糖類の 昂/’ほ. 次のようであった:L・rhamposeO・39・−0・44,L−arabinose O・2i−IO・30,D・Ⅹylose O・28−0・37,D− fructq早eO・24−0・29,D・maニTlnOSeO・20−0・24,D−galactose O・19−・0・23,▼D・・・glucose O・18−0・21,

sucrose o.08−0.12,1actoseO.08−0.11,maltose O・121−0・16,raffinose O・03−0・07,mannino・

tfiose O.02−0.07,StaChyoseO−0.06.同氏(仝誌4S,K44−・51(195川 ほさらに皆油の中の糖

類としでアラピノーゼ,キシ′ロー・ゼ,グルコーゼ,ガテクトーゼを検出したが,ケトー・ゼ反応を示す 糖類」・アルクトゼ,スー・クローゼ)は存在せず,マルト岬ゼ,マ‘レ・ニ・ノトリオーゼの存在ははつ

きりしなかった.三瀬煩がラフイノーゼであるかマン㌧=ノトリオーゼであるか,また本来大豆の申 にあるのか,四瀬鞄うゝら二次的に生ずるのかなどの問題が残っていろ・

参照

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