ITSは多くの応用分野をもつ大規模なシステムであり、その開 発には長期にわたって数多くの人が係わります。このため、ITSを 構成するシステムの拡張性やシステム間の相互運用性、互換性等 を確保するための基盤を整備しておくことが重要です。そこで、 WG1は、用語の共通化、データ記述方式の統一、サービスやシス テムのコンセプト共有のためのアーキテクチャ、サービスの効果/ リスクの判定手法などITS関係者が共有しておくべき情報や手法 に係わる規格の制定を行っています。
ITS参照アーキテクチャ
(14813)
システムアーキテクチャは、関係者がサービスやシステムの全体 像に係る共通認識を持ち、システムの拡張性や、システム間の相互 運用性、互換性を確保するために重要なものです。ITS参照アーキ テクチャ(14813シリーズ)は、アーキテクチャ開発の参考資料と するとともに、各国アーキテクチャの比較などの際に参照モデルと して利用することを目的として制定されました。 ITS協調システムの研究開発や標準化が活発化していることか ら、Part 1に関して、サービスの分類やサービス例の見直しが行 われ、近々改訂版が発行される予定です。 WG1 ワークアイテム一覧 標準化テーマ ISO番号 内 容 基本サービス コア参照モデル 詳細展開例 参照モデル解説書 アーキテクチャ記述要件 ASN.1によるデータ記述 ISO 14813-1 TR 14813-2 TR 14813-3 TR 14813-4 ISO 14813-5 ISO 14813-6 サービスの分類(カテゴリー、グループ)定義 基本サービスをベースにした抽象オブジェクト指向システムアーキテクチャの記述 交通管制に重点を置いて、参考アーキテクチャの具体例を記述 アーキテクチャをオブジェクト指向で定義するときの基本用語、モデリング図の説明 アーキテクチャを文書化あるいは参照するときに使用すべき用語と形式 標準的なシンタックス表記として使用すべきASN.1の記述と他のデータ記述言語との関連 Titles ISO OutlineWG1 システム機能構成
(Architecture)
ITSの規格とシステムにおけるプライバシーの観点 Privacy Aspects in ITS Standards and Systems1 TR 12859 ITSの規格とシステムの開発におけるプライバシー保護のガイダンス
世界のITS標準に関する報告
Joint APEC-ISO study of progress to develop and deploy ITS standards
16 TR 28682 APEC‒ISO共同によるITS標準の開発と施行の進捗調査 ITS規格におけるプロセス指向手法の利用
Use of 'Process Orientated Methodology' in ITS International Standards and Deliverables
15 TR 26999 ITS規格、使用する場合のルールを定めるデータレジストリおよびデータ辞書においてプロセス(機能)指向手法を
「ITS協調システム」の定義
Terms, definitions and guidelines for Cooperative ITS standards documents - Part 1: Terms, definitions and outline guidance for standard documents
17 DTR 17465-1「ITS協調システム」説 の明確な定義と「ITS協調システム」の規格文書に関する概
「ITS協調システム」の規格文書の発行手順
Terms, definitions and guidelines for Cooperative ITS standards documents ‐ Part 3:Release procedures for standards documents
19 PWI 17465-3 「ITS協調システム」の規格文書策定のための発行手順 「ITS協調システム」の規格文書のガイドライン
Terms, definitions and guidelines for Cooperative ITS standards documents - Part 2: Guidlines for standard documents
18 NP 17465-2 「ITS協調システム」の規格文書策定のためのガイドライン ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書におけるCORBAの利用
Using CORBA(Common Object Request Broker Architecture)in ITS Standards, Data Registries and Data Dictionaries
11 TR 24532 ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書においてCORBAを使用する場合の ルールを定める
ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書におけるXMLの利用 Using XML in ITS Standards, Data Registries and Data Dictionaries
10 ISO 24531 ITS規格、データレジストリおよびデータ辞書においてXMLを使用する場合のルー ルを定める
ITS中央データレジストリとデータ辞書の要件
Requirements for an ITS/TICS Central Data Registry and ITS/TICS Data Dictionaries
3 ISO 14817 ITS関係者が共有すべきデータの定義などを記述するデータ辞書の構造や内容、およびデータ登録に関する運用管理などについての要件を定義する
サービス品質
Using Web Services(Machine-Machine Delivery)for ITS Service Deliverly Part 3: Quality of services(QoS)
7 PWI 24097-3 ITSにおけるウェブサービスの品質
ITSアーキテクチャ教育の要件
Training requirements for ITS architecture
14 TR 25104 ITSアーキテクチャの教育課程に関する要件
ITSユースケーステンプレート Use Case Pro Forma Template
13 TR 25102 ユースケース記述を容易にするためのテンプレート
データコンセプトの整合のためのガイド Harmonization of ITS Data Concepts
12 TR 25100 データレジストリに登録するデータコンセプトを一貫性のとれたものにするための手 引き
システムアーキテクチャを活用したITS展開導入計画の作成手順
Procedures for Developing ITS Deployment Plans Utilizing ITS System Architecture
8 TR 24098 システムアーキテクチャを活用して地域のITS展開導入計画を作成するための標 準的な手順を定める
ITSにおけるウェブサービスの利用
Using Web Services(Machine-Machine Delivery)for ITS Service Delivery-Part 1: Realization of interoperable web services
5 ISO 24097-1 インタネッ確保についてのガイダンスを定めるトベースのシステム間連携を支援するウェブサービス利用の相互運用性
ITSにおけるウェブサービスでの相互運用性実現の方法
Using Web Services(Machine-Machine Delivery)for ITS Service Delivery-Part 2: Elaboration of interoperable ITS web services
6 NP 24097-2 ITSにおけるウェブサービスでの相互運用性を実現するための技術ガイドライン
ITS規格におけるUMLの利用
Use of unified modelling language (UML) in ITS International Standards and deliverables
9 TR 24529 ITS規格、ルとガイダンスを定めるデータレジストリおよびデータ辞書においてUMLを使用する場合のルー ITSインタフェースの定義と文書化におけるUMLの利用法
Using UML for defining and documenting ITS/TICS Interfaces
4 TR 17452 ITSインタフェースの定義と文書化においてUMLを使用するためのガイドライン ITS参照アーキテクチャ
Reference Model Architecture for the ITS Sector 2 ISO/NP 14813-1 TR 14813-2∼4 ISO 14813-5 ISO 14813-6 新たなアーキテクチャ開発や各国アーキテクチャの比較などの際に参照すべき、 基本サービス、コアアーキテクチャおよびアーキテクチャの記述要件を定める
page ITSの各種システムで使用するデータが、同じ内容のものは同 じ名前に、異なる内容のものは異なる名前になっていることは、デ ータの共有によるシステム開発の効率化や相互運用性の確保な どのために極めて重要なことですが、システム開発には数多くの関 係者が係ることから大変難しいことです。 データ辞書は、関係者が共有すべきデータについて、その定義 や表現形式などを辞書として管理することによって、共通化を図ろ うとするものです。機能分野毎に作成されるデータ辞書の中で、分 野共通的なデータを登録・管理する機構をデータレジストリと呼 んでいます。新しいシステムの開発にあたっては、まずデータレジ ストリにある共通的なデータの利用を検討することで開発の効率 化が図られます。 ISO14817では、登録データの内容を記述するための項目(名 前、定義、表現形式、値の範囲など)やデータの素性・品質を管理 するための手順や運用体制などを要件として定めています。また、 登録する情報については、ベースとなったシステムアーキテクチャ やデータモデルを明らかにしておくことで、その意味を出来るだけ 明確にするように規定されています。 最近では、データレジストリの運営において最も難しい活動と なる「重複要素の整合」をどのようにとれば良いかについて規定し たTR「データコンセプトの整合のためのガイド」(ワークアイテム 11)の改訂が行われましたが、欧州委員会の標準化命令に関連し て協調システムの共通データ辞書の作成、データレジストリの運 用への取り組みをどう進めるかが課題となっています。
「ITS協調システム」の定義
ITS中央データレジストリとデータ辞書の要件(ISO 14817)
TC204では、規格の対象となる情報モデルとデータ内容を記 述するための標準言語として、UMLおよびASN.1が用いられて います。一方、最近のシステム実装では、サブシステム間のデータ 授受のためにCORBAやXMLを使用することが多くなってきまし た。また、インターネット上でのシステム間連携のための標準手順 として、ウェブサービスと称されるコンソーシアム標準の利用が広 がってきています。 これらの言語等はそれぞれに特長があり適材適所で活用すべ きものですが、ITS全体としての互換性を確保するためには、適正 なレベルの使用ルールが必要です。そこでWG1では、規格文書や データレジストリでの各言語等の使用に際して必要となるルール やガイダンスの規格化を進めています。現在、XMLの利用につい て規定した「ITS規格におけるXMLの利用」の改訂が行われてお り、コンソーシアム標準のUBL(Universal Business Language)との整合を図りつつあります。 システムアーキテクチャの記述に関して、WG1の活動では主に オブジェクト指向技法に拠っていますが、システム開発技法のもう 一つの流れであるプロセス指向技法の利用法に関して、欧州プロ ジェクトの成果をもとにしたTR「ITS規格におけるプロセス指向 手法の利用」(ワークアイテム14)が近々発行される予定です。UML、CORBA、XMLおよびウェブサービスの利用法
辞書
データ辞書
通信ネットワーク観点からのITS協調システム単語の
・ 名前(綴り)
・ 発音
・ 活用形
・ 意味
・ 用法
データの
・ 名前
・ 値表現形式
・ 分類
・ 定義
<例 (道路番号)
>
Link_id_number
Integer (1..999)
Traffic Data
a unique numerical
designation for the link
近年、CEN/ETSIに対する欧州委員会の標準化命令に呼応し て、ISO/TC204でもITS協調システムに関する標準化が活発化 しています。その一 環としてW G 1で標 準 化が進められてきた DTR17465-1はITS協調システムを定義する規格で、共通の参 照アーキテクチャ(ISO 21217:2010)を持つ車載機、路側機な どで、複数のアプリケーションが連携して動作し情報共有が行わ れること、などをITS協調システムの特徴として記述しているほか、 通信ネットワークやサービス/アプリケーション、協調動作などの 観点からITS協調システムを定義しています。 Other
ITS CommunicationNetworks OtherITS
ITS ITS W A W A ITS
Station StationITS StationITS
A Y A
Y
Station Station Station
Communication Networks Cooperave-ITS Environment G A T E G A T E
ITSのほとんどのアプリケーションは人・物・車等の移動に関わ るサービスであり、これらは時間・費用等の情報に加えて始点/終 点・経路等の情報が必要となる結果、地理情報を利・活用していま す。特に進展著しいカーナビゲーションシステムや、実施展開が近 づいている協調システムにおいて、地理情報は非常に重要な役割 を果たしています。WG3では地理情報プロバイダ間の交換フォー マットや高速検索可能でコンパクトな格納フォーマットそして位 置参照方式等の標準化に取り組み、地理情報に対する機能要求・ データモデル・データエレメントの仕様化に注力してきています。 ナビゲーションで使う地図データの元になる地理データベース のデータ交換のための標準です。 ナビゲーションに直接使われるものではないので、物理的格納 と比べるとコンパクトさや速度よりもデータがジャンル別に整理 されて編集しやすいことが重視されています。どちらかといえば、 作成側よりのアプローチがなされています。しかし、XGDFでは提 供手法も配慮する方針にしています。 GDFは、ヨーロッパで検討されてきたCEN-GDFをベースに日 本デジタル道路地図データベース標準等の考え方も取り込んで作 業を進めてきました。CENでの標準化の検討が先行していたため、 作業は他のアイテムと比べて比較的順調に進み、2004年2月に ISOとして発行されました。 GDFは全体の量が膨大であり、また、議論を重ねれば重ねるほ ど改良のアイデアが出てくるため、他のアイテムより順調とは言え ドラフトの完成までに多大な時間を必要としました。そのため、W Gドラフトの完成後すぐに次期の標準の検討に入ることが提案さ れ、新しいPWIは2000年11月のTC会議にて承認されました。 目的とするところは、現GDFの改良とインタネット等の最新の情 報交換分野の発展への対応です。要求事項のとりまとめを完了し、 2004年8月にNP段階に入りました。 新GDFの審議は要求機能とモデルの検討から始め、日本から は日本において広く普及している物理的格納での提案の基礎とな ったK I W Iから発 展した日本デジタル道 路 地 図 協 会の新 標 準 KIWI+※をもとにした時間管理のできる構造の提案を行っていま す。特に時間管理のできる構造に力点を置いており、日本提案の 最終ドラフトへの包含に欧米も賛同しています。また地理情報を 総括的に扱っているTC211と緊密に連携し、コンセプトモデルに はTC211でも使用しているUMLを導入、ドラフトはTC211と 緊密に連携しレビューを受けています。2011年7月ISOとして発 行されました。
地理データファイル(Geographic Data Files ‒ GDF5.0、略称GDF、ISO 14825)
標準化テーマ ISO番号 内 容
WG3 ITSデータベース技術
(ITS Database Technology)
API標準
Navigation systems ‒ Application programming interface (API)
5 ISO 17267 ナビゲーション等のアプリケーションプログラムがデータをアクセスするための方法の標準化
ITS協調システムにおけるLocal Dynamic Mapのための地 図データベース仕様の拡張
Extension of map database specifications for Local Dynamic Map for applications of Cooperative ITS
7 NP/TS 17931 ITS協調システムにおけるLocal Dynamic Mapの機能要件及びデータモデルの構築 ITS協調システムにおける地図データベース仕様の拡張
Extension of map database specifications for applications of cooperative ITS
6 NP 14296 ITSにおける協調システム(含むADAS)における地図データベースのアプリケーションにかか わる機能要件及びデータモデルの構築
物理的格納
Requirements and Logical Data Model for PSF and API and; Logical Data Organization for PSF used in ITS Database Technology
2 TS 20452
ISO 24099
ナビゲーション等に使われるCD−ROM等を媒体としたデータ格納方法の標準化
地図配信データ構造
Navigation Data Delivery Structures and Protocols
3 地図データを通信で送るためのデータ構造とプロトコルの標準化 地理データファイル
Geographic Data Files ‒ GDF5.0
1 ナビゲーション等で使う地理データのもとになる地理データベースのデータ交換のための標準
WG3ワークアイテム一覧
ISO 14825
位置参照手法
Location Referencing for Geographic Databases
4 ISO 17572-1∼3 異なったアプリケーションや地理データベース間で情報交換をする場合の位置の参照方法の 標準化
ITSアプリケーションのための共有可能な地理空間データベ ース
Shareable Geospatial Databases for ITS Applications
8 PWI 種々多様な地理空間データベースへのアクセスと共有化を可能とする新規のフレームワークを供給することによりITSアプリケーションのサポートを目指す
※KIWI+ : Simple Topology & Special Temporal
- Open Database Schema 時空間データベース記述方法 (時間情報と空間情報を暗示型位相記述方式により統一的に取り扱う 公開型実行レベルのデータベース構造の愛称で、カーナビゲーション等 のアプリケーションに使用する目的でISO/TC204/SWG3.2から提案さ れたKIWIフォーマットにDiMSIS(時空間情報システム)データ構造を組み 合わせたもの)
異なったアプリケーションや地図データベース間で情報交換を する場合の位置の参照方式を対象にしています。交通情報等を異 なったシステム間で交換する場合に、どの場所でのことなのかを異 なった地図データベースを使っていてもわかるようにすることが目 的です。 当初は座標系に基づくものと道路表示をオプションとして採用 することにして、欧州と米国での実証実験の結果を待って作成する ことにしましたが、結果がなかなか出ずしばらく停滞状態が続きま した。 その間に情報提供分野での標準化の動きが進むにつれて汎用 的なLRの標準化の必要性が急激に高まったため、WG3において も座標系と道路表示のみにこだわらず、より包括的な標準の作成 を目指すこととし、Pre-coded Profile(Pre-coded
Loca-tion References:VICSやTMCのように共通の対応テーブル を前提にした参照方法)、Dynamic Profile(Dynamic Loca-tion References:「緯度経度+α」でリアルタイムで使用される 参 照 方 法 )の2 方 式を対 象に2 0 0 0 年より検 討を始めました。 2006年11月にドラフトが完成し、2007年7月にCD投票が終了 しました。2008年11月にはFDIS投票が終了し、同年12月に ISOとして発行されました。 なおDynamic Profileは欧州の提案(AGORA-C)に日本か ら提案した座標列を使った方式を加えています。 2011年よりシステマティックレビューを実施中ですが、この機 会を捉えて日本の新しい位置参照方式例として「区間ID方式」を 追加しています。
位置参照手法(Location Referencing、略称LR、ISO 17572)
物理的格納(NP14826)、API標準(NP17267)、更新手法 (NP17571)については、ドラフト審議が遅れ、ISO新ルールによ り強制終了となりました。 NP14826に関しては今までの標準化検討合意事項を正式文書 として登録するためのNPを提案し認められ、その後2007年6月に TS20452として発行されました。NP17267は2003年10月に新 しいPWIが承認され、2007年10月にNP/CD投票が終了し、 2009年11月にISOとして発行されました。物理的格納(TS20452)、API標準(NP17267)
最近わが国ではナビゲーションシステムやADASの分野で地 図データの鮮度の向上要求が高まってきています。これに対応す るためには必要なときに(=リアルタイム)必要なだけの(=一部 の更新)地図データを送る方式の検討が必要です。このため日本 主導で地図配信データ構造とプロトコルを提案し、2006年4月 のTC会議でNPが承認され、2011年1月にISOとして発行され ました。地図配信データ構造(ISO 24099)
page WG3の全ワークアイテムの関連図 注-1. 黒字:発行済の標準、赤字:現在開発中の標準 注-2. ISO番号と項目名に続くカッコ内の4ケタの数字は標準発行の西暦年車 載 の デ ジ タル 地 図 デ ー タベ ース に お いて、A D A S や multimodal navigation等の新規要求に対応すべく日本より 新規PWI「Extension of current specification of in-vehicle digital map databases」を提案し、2009年5月 に承認されました。その後Cooperative SystemsにおけるLocal Dynamic Mapの静的情報についてもカバーすべくスコープを 拡大し、タイトルも「Extension of map database specifica-tions for applicaspecifica-tions of cooperative ITS」としたうえで、 2011年4月のTC会議でNPとなりました。WG3ではCENに協 力するため、Local Dynamic Mapの静的情報に関する標準化 活動は2012年末に取りまとめをいったん完了しており、次項で 説明するようにTS 17931としてNP 14296に先行して発行さ れる予 定です。また2 0 1 2 年 からはA D A Sとm u l t i m o d a l navigationについても検討を開始し、機能要求、データモデル、 データエレメントに関して仕様拡張を実施中です。本ワークアイテ ムはCD投票開始を2013年10月目標にしています。
なおLocal Dynamic Mapの静的情報に関する標準化活動 はCEN、ETSI、SAE等の欧米の標準化機関と連携して進められて おり、それぞれの開発スケジュールを含め下図のような関係を維持 しています。
ITS協調システムにおける地図データベース仕様の拡張(NP 14296)
本ワークアイテムはNP 14296のLocal Dynamic Map対 応部分を抽出して先行開発したものであり、WG3がEC発行の標 準化指令(マンデイト)M/453の定めた期限遵守に協力した結果
の対応となっています。
すでにISO中央事務局は最終ドラフトの校正まで終了しており TS発行待ちの状況です。
ITS協調システムにおけるLocal Dynamic Mapのための地図データベー
ス仕様の拡張(NP/TS 17931)
通信とデータベース技術の進展は、スマー トフォンのようなモバイル機器上へのインド アナビやマルチモーダルナビ等の新しいサ ービスの導入を容易にしてきています。これ らの新しいサービスは現在のカーナビ用の 地図データベースを超えた広がりと詳細度 を有する地理空間データベースを要求して いますが、本ワアークアイテムではモバイル 機器等からこのような種々多様な地理空間 データベースを利活用でき共有可能とする 新規データベース・サービスのフレームワー クの標準化を目指しています。ITSアプリケーションのための共有可能な地理空間データベース(PWI)
ADAS : Advanced Driver Assistance Systems GDF : Geographic Data Files 地理データファイル LR : Location Referencing 位置参照
PSF : Physical Storage Format 物理的格納フォーマット
XGDF : Extended Geographic Data Files 拡張地理データファイル UML : Unified Modeling Language 統一モデリング言語
Local Dynamic Mapの標準化活動の関連図
共有可能な地理空間データベースサービスフレームワーク
A社情報センター
I.C.
I.C.
情報管理センター A社ターミナル 発事業所 B社物流ターミナル 経由事業所 B社集配センター 着事業所 B社情報センター B社集配センター B社大型店舗 A社ターミナル A社倉庫 高速道路 一般道路 RSU:Road Side Unit (路側装置) A社ネットワーク B社ネットワーク 通過時 RSU UP 車両ID、車両情報 積載貨物情報(荷物ID,数量) 通過時 DOWN ・料金収受処理 一般道 ・車両・荷物の通過確認 ・自動料金収受 ・車両・荷物の通過確認 車両・貨物の追跡 UP 車両ID、車両情報 積載貨物情報(荷物ID,数量) 広域通信:CALM-ITS 公衆回線 広域通信センターNomadic Device Nomadic Device WG4は、車両(Vehicle)及び積載貨物(Equipment)を車載 機器、タグなどのSimpleな媒体で自動認識するシステムである AVI/AEIについて、システム間の相互運用(インタオペラビリティ) に必要な事項の標準化を担当しています。発足当初はトラックなど 陸上運輸を対象とする標準化テーマの審議から始まり、その後、航 空 機 、船 舶 など異 なる 運 輸 手 段 を 経 由 するインタモ ー ダル AVI/AEIシステムを標準化テーマに追加しました。さらに、2001 年から環境保全等を目的とするAVI/AEI応用システムとしての ERI(Electronic Registration Identification)規格の審議 がCEN側提案により始まり、ISOとしても正式審議項目として制 定されました。
インタモーダルAVI/AEIに関する、ISO/DIS17261、DIS17262 とDIS17263は、先にSWG7.3(貨物輸送情報のデータ転送)と の関係からその見直し作業を2008年からWG7との国際合同会 議にて開始し、2009年9月のTC204プレナリーで、CENとのパ ラレル作業で発行済TSをISOに進めることが承認されました。 2011年3月には3件のDIS投票が開始され、2012年2月に FDISに登録されました。8月末までに3件ともISO文書が発行さ れました。 ERIでは、ISO/TS24534(Fully ERI)パート1から5は2008 年2月までにTSが発行されました。2010年7月にパート1から4 は、ISO文書が発行されました。パート5(日本提案の対称鍵方式) は、2011年12月にISOが発行されました。簡易ERI(米国提案) のISO24535は、2010年12月に定期SR投票が終了しました。 パ ー ト 3 に 関 して は 、車 両 デ ー タ の 追 加 と I S O 1 4 9 0 6 (EFC:WG5)との整合をとるための修正作業が始まり、改版 (Ed2)規格のDIS投票が2013年5月に開始されました。 標準化テーマ ISO番号 内 容 WG4 ワークアイテム一覧 WG4のスコープ ISO 24534-5
9 電子登録番号認識システムElectronic Registration Identification (ERI) for Vehicles Part5「パート5」 上記ERIシステムにおいて、対称鍵方式の技術を使用するセキュリティーの標準化 ISO 24535
10 簡易電子登録デバイスBasic Electronic Registration Identification (Basic ERI) 上記のシステムのうち一部データに限定し、比較的単純なシステムとした標準化 ISO 24534
8 電子登録番号認識システムElectronic Registration Identification (ERI) for Vehicles Part1∼4「パート1∼4」 車載機器から電子的に登録した車両データを路側で読み取るシステムの標準化 ISO 17264
7 インタモーダルシステムのためのインタフェースIntermodal Goods Transport - Interfaces インタモーダルAEI システムのインタフェース仕様の標準化 ISO 17263
6 インタモーダルシステムのためのシステムパラメータIntermodal Goods Transport - System Parameters インタモーダルAEI システムの仕様をシステム要求に合わせてクラス化した標準化 ISO 17262
5 インタモーダルシステムのためのデータ構造Intermodal Goods Transport - Numbering and Data Structures インタモーダルAEI システムのデータとその記述構造の標準化 ISO 17261
4 インタモーダルシステムのための参照アーキテクチャIntermodal Goods Transport - Architecture and Terminology インタモーダルAEI規格定義を行うためのアーキテクチャの標準化 ISO 14816
3 車両・積載物自動認識システムのためのデータ構造Automatic Vehicle and Equipment identification - Numbering and Data Structures AVI/AEI システムのデータ互換性を保つための標準化 ISO 14815
2 車両・積載物自動認識システムのためのシステム要件Automatic Vehicle and Equipment identification - System Specifications AVI/AEI システムの仕様をシステム要求に合わせてクラス化した標準化 ISO 14814
1 車両・積載物自動認識システムのための参照アーキテクチャAutomatic Vehicle and Equipment identification - Reference Architectures and Terminology AVI/AEI規格定義を行うためのアーキテクチャの標準化
WG4 車両/積載貨物自動認識
(Automatic Vehicle and Equipment Identification)
インタモーダルAVI/AEIは、異なる輸送手段を経由する物流シ ステムで、車両、輸送機器及び積載貨物RFIDなどの貨物輸送情報 を車載機器ならびに路上機器間で取り扱うために定める規格です。 インタモーダル物流システムの概念は下図に示すように、多くのア クセスポイントからの車両、輸送機器及び積載貨物へのアクセス が予想されます。このためにインタモーダル対応規格は次の3規格 としてまとめています。①ISO17261は参照アーキテクチャを記 述 し 、② I S O 1 7 2 6 2 は 車 載 器 に 具 備 すべ き デ ー タ 構 造 (CSI:Coding Structure Identifier)を追加し、③ISO17263の
インタフェースで追加パラメータの拡充を行っています。
インタモーダルAVI/AEIシステム
TC204/WG4はISO/IEC JTC1/SC31/WG4(自動認識及 びデータ取得技術に関する標準化)委員会と国際的、国内的にリ エゾン関係を結んでいます。TC204/WG4はAVI/AEIシステム 間の相互運用性の保持を目的とする仕様及びAVIの一つの応用 分野としてERIシステムについて、システムアーキテクチャ、データ 構造、データ互換を行うための国際登録の規格を審議しています。 他方SC31/WG4はアイテムRFタグ及びRFタグに対応する路上 機 器 の 互 換 性 を 規 格 と し て 審 議 し て い ま す 。す な わ ち 、 SC31/WG4が定めるアイテムRFタグあるいはRFタグに対応す る路上機器を用いたアプリケーションの一つとしてTC204の分 野 が あり、そ の 中 で A V I / A E I シス テム へ の 応 用 に 関 して、 TC204/WG4が取りまとめるという関係にあります。 またWG7で行われている国際複合一貫輸送のためのデータ構 造に関して連携を取り、WG4のインタモーダルAEIシステム関連 規格への規格追加提案などWG間での調和作業を行っています。 さらに商用貨物車のオンライン運行管理の枠組み(ISO15638シ リーズ)と車両物流のSCM可視化(ISO18495)でも緊密な協力 関係を推進しています。TC204/WG4のリエゾン活動
ERIは路上機器から車載機器と通信を行い、車両の電子識別を 行うことを目的としたシステムの枠組みを策定するもので、複雑な 運用に耐えるERIと比較的単純な識別を目的としたERIの2つの 規格制定を行っています。もともと本規格はEC(欧州委員会)の Directive 2000/53/EC、および2000年9月のEnd of Life (環境対策としての車両の製造から廃棄までの管理プログラム)へ の技術的対応案を策定することでCENがISO/TC204/WG4へ 提案し、2003年6月のISO/TC204プレナリ会議にてISOとして も正式なワークアイテムとして承認されました。 ERIシステムのスコープは①車両ごとにユニークな識別番号を 付与すること、②車載機器の能力はERIの応用システムにより選 択可能なこと、③車載機器と路上機器間の最小限の相互互換性 を確保すること等です。規格は単純なRFタグを応用したBasic-ERIとデータの暗号化などを含んだFully ERIの2つに分けて審 議が行われ、Basic ERIに関しては、ISOが2007年10月に発行 されました。Fully ERIに関しては、パート1から4は2010年7月 にISOが発行され、日本提案のパート5は、2011年12月にISO が発行されました。 本 規 格 の 策 定 に当たって、欧 州では E C からの 受 託 により、 2003年2月からERTICOがERIシステムの運用に関する調査を 実施しました(欧州EVIプロジェクト)。この調査は、結果を国際規 格に反映することを狙いとして、報告書が出されています。この報 告書では欧州で想定されるERIシステムの応用分野として、①車 両盗難防止、②アクセス制御、③道路課金、④車両登録、⑤車両税 管理、⑥交通流制御、⑦交通規制と遵守、⑧車両の生産から廃棄 までの環境対策、⑨輸送危険物管理などが抽出されています。 わが国でも、ERIの応用分野が多岐に渡ることが想定され、さら に関係する機関が多いことから、2003年8月に(一財)日本自動 車研究所を事務局とする審議組織「ERIビジネスチーム」が発足し 2005年まで関連組織、関係者にて、国内で運用が想定される ERI関連システムの仕様をISO規格へ反映する作業を行ってきて おり、今後も主要メンバーにて作業を継続していきます。ERI(Electronic Registration Identification:電子登録番号認識システム)
インタモーダルAVI/AEI簡易モデル 情報の転送 貨物の移動 機能 機能 機能 乗務員情報 機能 輸送ユニット 輸送ユニット 再利用機器 車両 車両 トラクター/車両 列車 飛行機 船舶 パレット コンテナ トレーラ 再利用する機器 再利用しない機器 機器 貨物 書類 情報マネジャー 商品提供者 最終顧客 運送書類情報 マネジャー 車両/機器/貨物 輸送情報マネジャー 再利用機器情報 マネジャー 組織 運送事業者 輸送手段 輸送機器
EFCに関わる主体は、カード発行者、サ ービス提供者、精算事業者、収受代行機関 などがあり、全体の関連は図に示す通りで す。WG5ではこれらの主体間の通信手段 としてのDSRCやGNSS/CNに対するア プリケーション・インタフェース(データ要 素とコマンド定義等)、機器の試験やデータ のセキュリティに関する標準化作業などを 行っています。DSRCはTC204 WG15と ITU-R SG5において標準化作業が完了し ております。
EFCの全体構造とWG5のスコープ
標準化テーマ ISO番号 内 容 WG5 ワークアイテム一覧 EFCの構成主体とWG5のスコープ 支払いシステムA 支払いシステムB ISO/TC204/WG5のスコープ ICカード カード発行者 収受代行機関 サービス提供者 WG5はインタフェースを規定 DSRC(WG15)及びGNSS/CN 利用者(車載器) WG5では、自動料金収受システム(EFC)の標準化を行ってい ます。具体的には道路、駐車場、フェリー等における課金・決済に 関する全般を標準化対象としていますが、当面の作業としては道 路課金システム(ETC)に重点が置かれています。路車間の通信手 段としてはDSRCを使用する方式のほか、GNSS(全地球衛星測 位システム)とセルラ電話網(CN)を使用するGNSS/CN方式が あります。GNSS/CN方式は2008年のTC204総会で自律方式 と改名されました。自律システムはISOとCENの合同作業項目で あり、関連する主要な標準は2010年に完成しています。 2004年4月に欧州連合は「電子的道路課金システムのインタ オペラビリティに関する欧州指令」を発しました。この指令では欧 州の電子的道路課金システムとしてGNSS/CN方式(自律方式) を勧告していますが、従来のDSRC方式も共存してよいとされて います。2009年10月6日に欧州委員会は、懸案であったEETS (欧州電子的通行料サービス)の詳細な定義を規定する欧州委員 会決定を採択しました。EETSとは、EFC欧州指令において設定 された汎欧州の電子的通行料サービスであり、道路利用者は欧州 全域で唯一の車載器によりEETSプロバイダと唯一の契約を行う ことによりサービスを受けることができます。 EFC欧州指令においては、欧州委員会の決定が発行された時 点から3年後に重量車両課金、5年後に一般車両への適用が指令 されています。欧州委員会決定は当初の2006年7月1日発行予 定が延期されていましたが、3年以上遅れた2009年10月6日に 採 択されたことになります。これにより、重 量 車 両への適用は 2012年10月、一般車両への適用は2014年10月となります。 しかしながら、EETSの現在の進捗状況は必ずしも順調ではあ りません。2012年9月に欧州委員会は、重量車両に対するEETS 適用の予定目標期日である2012年10月8日は満たされないだ ろうと結論づけ、加盟諸国に対して、完全な欧州内インターオペラ ビリティへ向けた最初の段階として、EETSを地域的レベルで展 開するよう要請しています。 また、最近の日本からの提案として、DSRC車載器を自律方式 など多様なシステムに拡張するための作業項目(CD16785)が 承認されたほか、EFCの支払い媒体(ICカード等)をマルチモーダ ルサービスに利用する等の幾つかの作業項目が、欧州メンバーの 協力により検討されています。 精算事業者 精算事業者 TS 17575 TS 25110 自律方式アプリケーション・インタフェース定義「パート1∼4」EFC-Application Interface Definition for EFC based on autonomous systems ICカードによる車載器決済のインタフェース定義
Interface Definition for On-board Account Using Integrated Circuit Cards
セルラ電話と衛星測位システム(GNSS/CN)を利用したEFCアプリケー ションの相互運用性を確保するためのデータ構造、コマンド等を規定 路側機からDSRC・車載器経由でICカードの道路関連情報、ならびに 決済情報の読み書きを行うための路車間通信インタフェースを規定 TS 17574 6 7 TS 12813 DSRCによる自律型システムの準拠性チェック
Compliance Checking of autonomous systems over DSRC 自律型EFCの車載器が正当な支払いを行っているかを路側機からのDSRCリンクにより車載器データをダウンロードしてチェック
8
TS 13141
自律型(GNSS/CN方式)システムの位置検出機能増強通信
Localisation augmentation communication for autonomous systems
DSRCを使用して、自律型(GNSS/CN方式)システムにおける車載器の 位置検出機能を増強するための通信要件を規定
10
TS 16401
17575-2(通信)の適合性試験法
Evaluation of equipment for conformity to CEN ISO/TS 17575-2 自律方式EFCのアプリケーション・インタフェース定義パート2適合性試験法 (通信)の
14
TS 16403
17575-4(ローミング)の適合性試験法
Evaluation of equipment for conformity to CEN ISO/TS 17575-4 (ローミング)自律方式EFCのアプリケーション・インタフェース定義パート4の適合性試験法
16
CD16785
DSRC-OBEと外部デバイス間のインタフェース定義
Interface definition between DSRC-OBE and external in-vehicle devices DSRC車載器を自律システム拡張するためのインタフェース(GNSS/CN方式EFC)などに
18
TS 16407
17575-1(課金)の適合性試験法
Evaluation of equipment for conformity to CEN ISO/TS 17575-1 自律方式EFCのアプリケーション・インタフェース定義パート1適合性試験法 (課金)の
13
TS 16410
17575-3(コンテキスト・データ)の適合性試験法
Evaluation of equipment for conformity to CEN ISO/TS 17575-3 (コンテキスト・データ)自律方式EFCのアプリケーション・インタフェース定義パート3の適合性試験法
15
DTS 17444
EFCの課金性能と検査(パート1と2)
Charging performance part1 & 2 EFCの性能規準(メトリクス)と検査のフレームワーク
17
TS 13143
TS12813への車載器・路側機の適合性評価 パート1∼2 Conformity evaluation of on-board and roadside equipment to CEN ISO/TS12813-Part 1 & 2
8項TS12813(自律型システムの準拠性チェック)で定義されたインタ フェースの車載器と路側機の適合性試験法を定義する
11
TS 13140
自律型システムの位置検出機能増強通信に関する車載器・路側機の適合性評価 パート1∼2 Conformity evaluation of on-board and roadside equipment to
“Localisation augmentation for autonomous systems”-Part 1 & 2
10項DTS13141(自律型システムの位置検出機能増強通信)で定義 されたインタフェースの車載器と路側機の適合性試験法を定義する
12
ISO 12855
EFCオペレータ間情報フロー
Information exchange between Service provision and Toll charging EFCのサービス提供者と利用料請求者との間の情報の流れを規定する。
9
EFCセキュリティ・フレームワーク
EFC - Guidelines for EFC Security Protection Profiles
ISO/IEC15408(ITセキュリティ評価基準)を参照し、EFCセキュリティ 構築のためのガイドラインを規定
ISO 17573 5
EFCシステムアーキテクチャ
EFC- Systems Architecture for Vehicle-related tolling
EFC全般に関わる参照アーキテクチャを定義して、EFCに関わる 諸条件の枠組み化を規定
TS 14907-2 4
EFC車載器と路側機器の試験方法 パート2
EFC-Test Procedures for User and Fixed Equipment-Part 2 EFC車載器のアプリケーション(ISO14906)への適合性試験を規定
TS 14907-1 3
EFC車載器と路側機器の試験方法 パート1
EFC-Test Procedures for User and Fixed Equipment-Part 1 EFC関連機器の試験手続き、条件等を規定
2
ISO 14906
1 DSRCへのアプリケーション・インタフェースの定義EFC-Application Interface Definition for Dedicated Short-range Communication DSRCを使用したEFCアプリケーションの相互運用性を確保するためのデータ構造、コマンド等を規定
エンフォースメント 運用者
信用第3者機関
WG5 自動料金収受
(Fee and Toll collection)
GNSS/CN方式EFCは1997年にワークアイテムとして承認 されました。2005年1月1日から運用が行われているドイツの重 量車両課金システムはこの方式を採用しています。車載器は内蔵 しているGNSS(GPS)受信機により現在位置の座標を連続的に 測位し、セルラ網経由でダウンロードした自車位置に対応する課 金情報で料金収受を行います。課金額の算出方法は、車載器内で 行う方法やセルラ網を経由してセンタで行う方法など色々な方式 が可能となっています。また、課金方式についても仮想的な課金領 域通過毎のゾーン課金方式や走行距離対応の距離課金方式など 幅広い方式に対応しています。図は欧州各国のEFCに対応できる ようDSRC方式も統合化した車載器の例です。
自律(GNSS/CN)方式アプリケーション・インタフェース定義(ISO/TS 17575)
日本におけるETCシステムの構成とISO規格書等との関係 統合化した車載器の例 ISO/TS17575のスコープ内 車載器 セルラ送受信機 センタ装置 DSRC送受信機 エンフォースメント送受信機 路側エンフォースメント装置 および移動エンフォースメント装置 GNSS受信機 ICカード (オプション) GNSS (GPS)衛星 (オプション) DSRC路側機演算処理
GNSS(GPS) DSRC セルラ網(CN) RFまたはIR EFCアーキテクチャ ISO/TS17573 ISO/TS14907-1 ISO/TS14907-2 ISO/TS17574 ISO14906,TS25110 ISO/IS12855 ISO15628 (Layer 7) Rec. ITU-R M.1453(Layer 1)EFC機器試験方法 事業者間精算 I/F 総合管理センタ 道路事業者センタ 路側サーバ 路側無線装置 路側SAM 車載アプリケーション 車載SAM DSRC制御 DSRC制御 カード発行者 利用者 路側装置 道路事業者 道路事業者 支払い 請求 発行 車載噐 ICカード セキュリティ・フレームワーク DSRCアプリケーションI/F DSRC 具体的な例として日本のETCのシステム構成とそれぞれ対応するISO規格、ITU勧告を下図に示します。
SAM : Secure Application Module
EFCに関わる決済方式は大きく2方式に分類されます。一つは 欧米を中心に採用されているセンタ決済方式で、もう一つは日本、 韓国他アジア地区で採用されているICカードによる車載器決済 方式です。TS25110は路側機からDSRC・車載器経由でICカー ドをアクセスするアプリケーション・インタフェースを日本ETC、 韓国ETC方式等をもとにモデル化しています。
ICカードによる車載器決済のインタフェース定義(TS 25110)
DSRC車載器と外部車載デバイスを接続して、自律型EFC車載 器などとしても使用できるようDSRC車載器の拡張的なインタフ ェース定義を行うもので、2013年6月にCDが承認されました。DSRC-OBEと外部車載デバイス間のインタフェース定義(CD 16785)
国際複合一貫輸送において、貨物の可視化を可能とするために、既存の国際標 準を組み合わせた貨物情報転送のシステム・アーキテクチャとデータ構造を標準 化(RFID技術を活用)
(SWG7.3) 貨物輸送情報のデータトランスファのためのアーキテクチャ・プロファイル
Freight Conveyance Content Identification and Communication Architecture-Application Profile
4
現在のWG7は、WG6(General Fleet Management)と WG7(Commercial/Freight)が、1999年11月のモントリオ ール会議にて統合されたものです。 標準化の項目は、危険物輸送管理、国際複合輸送などを対象と しています。具体的な作業項目は、商用貨物車の運行監視、国際複 合輸送のデータ辞書・メッセージセット、車両物流の看視の標準化 作業に取り組んでいます。 本標準は危険物に関する情報の交換や自動認識・監視を支 援するためのデータ辞書とメッセージセットを対象としています。 この規定は、DSRC(狭域通信)や携帯電話などの様々な形式 の通信媒体を用いたシステムに適用されることを想定していま す。 標準化の効果として、下記の点が挙げられます。 1.リアルタイム情報の収集(車両特定、危険物物質情報) 2.危険物輸送事故発生時の管理者間の連携支援 3.危険物輸送中の物理特性(温度、圧力等)の監視 欧米では危険物輸送に関連して、船舶、鉄道、トラックを組合 せたマルチモーダル輸送が一般的となっており、国境通過の際 のワンストップサービスにも、この標準化アイテムが有効である と考えられています。 本規格は、2007年2月に標準化文書として発行されました が、2010年2月の定期見直しで2010年6月に確認され、引用 規格(IEEE)の更新に伴う校正を行うこととなりました。 標準化テーマ ISO番号 内 容 WG7 ワークアイテム一覧 危険物輸送イメージ
Transport Unit Transport Units Transport Units Transport Units
通常走行時 事故発生時 危険物輸送 通常走行時 路側 車載器 センタ センタシステム 輸送事業者 (Local system)
Emergency Control Center
荷主 (Local system) 消防 警察 道路 管理者 センタ間通信 センタシステムからの 情報提供 ネットワーク On-site Communication System On-site Communication System Emergency Communication System 危険物情報 危険物情報 危険物情報 事故 Action in Emergency インタモーダルな貨物輸送のうち、特に国際航空貨物輸送に着目し、国際貨物 輸送の全てのプロセスを管理するための監視機能に必要なデータ辞書とメッセ ージセットの定義 (SWG7.2) 国際複合一貫輸送のためのデータ辞書・メッセージセット
Data Dictionary and Message Set to Facilitate the Movement of Freight and its Intermodal Transfer̶Road Transport Information Exchanges for Supply Chain Freight Time-Sensitive Delivery (Road-Air Freight-Road)
CD 24533 2 危険物輸送に関し、車両と管理センタ、消防・警察、輸送事業者、荷送受者との 情報交換が可能となる自動認識、監視機能に必要なデータ辞書とメッセージセッ トの定義 (SWG7.1) 危険物輸送管理のためのデータ辞書・メッセージセット
Data Dictionary and Message Sets for Electronic Identification and
Monitoring of Hazardous Materials/Dangerous Goods Transportations ISO 17687
1
page
WG7 商用貨物車運行管理
(General Fleet Management and Commercial / Freight Operations)
ISO 26683 ‒1, 2
車両物流の可視化をするためのアーキテクチャ、データとプロトコルの定義 サプライチェーンにおける車両物流の可視化 Part-1
Automotive visibility in the supply chain Part 1: Architecture, data definitions and protocols
6 CD 18495-1
車両物流の規格でTS 24533とTS 17187を使えるようにするアーキテクチャの 検討
サプライチェーンにおける車両物流の可視化 Part-2
Automotive visibility in the supply chain Part 2: Realization of architecture aspects using ISO 24533 and ISO 17187
7 NP 18495-2 陸上物流と関連する複合物流との間における電子情報交換を円滑に持続させ るための電子情報交換に関する統治規則 (SWG7.2) 複合物流における電子情報交換持続のための統治規則
Electronic information exchange to facilitate the movement of freight and its intermodal transfer ‒ Governance rules to sustain electronic information exchange methods
3 WD 17187
重量車両(トラック)の運行経路確認、積載貨物重量確認、運転手稼働遵法確 認、課金確認を可能とするリアルタイム運行監視のアーキテクチャの標準化
(SWG7.4) 商用貨物車のオンライン運行管理の枠組み
Framework for collaborative telematics applications for regulated commercial freight vehicles
5 ISO15638-1, 3, 5, 7 DIS 15638-6, 8, 11, 12, 14∼17 CD 15638-9, 10, 13, 18 NP 15638‒4
危険物輸送管理のためのデータ辞書・メッセージセット
(ISO 17687)
国際複合一貫輸送における荷主と物流業者との電子情報交換 に必要な規格化を進めています。国際物流では、国や輸送機関に よって異なるデータ標準を利用しており、その統一が困難であることから新たにESCM(Electronic SupplyChain Manifest)とい う概念を開発しました。
国際複合一貫輸送のためのデータ辞書・メッセージセット
(CD 24533)
2009年9月のバルセロナ会議で、オーストラリアから重量車両管理におけるITS アプリケーションが提案され、SWG7.4の設置及びPWIとして承認されました。 本規格は、商用貨物車に車重センサー、GPS受信機等を搭載して、それらの情報を 規制部局へ提供し、規制情報をオペレータへ提供するシステムを想定し、当該情報収 集・提供のサービスを行う民間組織を認証するフレームワークを対象としています。 2010年11月の済州島会議後に、内容がパート1(枠組みとアーキテクチャ)、パート 2(CALMを使用した共通プラットフォーム)、パート3(要求事項、認証手続と監査)、 パート4(セキュリティ)、パート5(車両データ)、パート6(規制のためのアプリケーシ ョン)、パート7(その他のアプリケーション)に分けられました。標準化は、我が国の特 殊車両管理との関連を整理し、対応していきます。提案の動向によっては、車両運行 管理など幅広い体制の必要性も想定されます。2012年4月のメルボルン会議におい て、Part6がPart8∼19に、アプリケーション毎に分割されました。 国内だけでなく国境を行き来する商用貨物車の運行管理も含むので、将来の日中 韓を移動する商用貨物車に対して、スムーズな運行管理が効率よくできます。 2013年4月のシアトル会議で、パート9、10、18、19は第三者からの情報入 手を待って当面CD段階に留め置くことになりました。パート13(重量車両の罰則、 徴収)は、TC204/WG5(自動料金収受)との調和を図ることを確認しました。
商用貨物車のオンライン運行管理の枠組み
(ISO15638-1,2,3,5,7,DIS15638-6,8,11,12,14-17,CD15638-9,10,13,18.19,NP15638-4)
陸上輸送における積荷管理のシステムアーキテクチャについて、既存の国際標準規格等を組み合わせて活用し、国際複合一貫輸送に適用す るアプリケーションプロファイル(利用方法)の標準化を目指しています。貨物輸送情報のデータトランスファのためのアーキテクチャ・プロファイル(ISO 26683-1, -2)
2012年10月のタンパ会議で日本から提案し、PWIとして承認されました。本規格は、生産工場をラインアウトしてから販売時点に至るまで の、車両輸送におけるデータキャリア、識別子(ID)、プロトコル、データベース(データの種類:何が、いつ、どこで、どうなっているか)を組み合わ せた看視管理システムの国際標準化を対象としています。サプライチェーンにおける車両物流の可視化システム(CD18495-1, NP18495-2)
工場内 物流 陸送 販売 港湾 サービス 通関手続き 検査・補修 架装 陸送 通関手続き サービス港湾 長距離輸送(空運/ 海運/ 鉄道)車両物流
データ交換 データ識別子(コード番号) データキャリア (各社が個別に運用し てきた)データコンセ プト・プロトコル同士 の相互運用化製販取引
物流管理
VIN ISO3779 ・Non-ISO VIN・各社社内コード ・Non-ISO VIN・各社社内コード
・VIN ISO3779
新車
(国際市場)新車
(日本国内市 場)中古車
建機・農機
・産業車両
国際的に物流会社間で
相互運用できる標準規格がありません
異なる複数の車両 を、同じ現場で取 り扱う物流会社ど うしの情報連携を 目的としています29+
WG8は公共交通に関わる情報の標準化を担当しています。公 共交通には、バス、電車、路面電車などの公共交通機関のほかに 緊急車両も含まれています。 具体的な標準化項目として、CENリードで検討が進められてい る「インタオペラブル運賃管理システム(IFMS)」があります。IFMS パート1の見直しと併行して、現在パート2と3の標準化作業が行 われています。我が国は2010年秋に、CENで策定されたTrans-Modelや米国のPTCIP、さらには我が国の標準をも包含する形で 公共交通関連情報の標準化を目指す「公共交通の利用者情報パー ト1」を提案し、2013年春にDIS投票の実施が承認されました。 PRESTOは、緊急走行中の緊急車両やバス、路面電車などの 公共交通車両が交差点を通過する際に、交通信号を制御して優先 通行させるためのデータを効率的に交換できるようにすることを 目標にしています。データは原則として車両と路側の間で交換さ れます。WG8の標準化対象範囲は移動体通信領域におけるメッ セージセットとデータ辞書です。 具体的には、緊急車両の走行位置、走行速度、目的地、交差点に おける進行方向などの情報をもとにして信号の制御(青時間の延 長、赤時間の短縮など)を行い、緊急車両が交差点を速やかに通 過できるようにするとともに、他の車両、歩行者に対して緊急車両 の通行を知らせ、緊急車両との錯綜を防止します。2009年1月に ISOが発行されました。
緊急車両優先制御:PRESTO(ISO 22951)
公共交通の重要性
WG8が公共交通を重要な標準化テーマとしてとり上げる理由は、 旅客及び貨物輸送の自動車への過度の依存が、我々の社会と生活 に深刻な打撃を与え、持続可能性(サスティナビリティ)が損なわれて いるとの認識にもとづきます。自動車への依存を改めるには、低密度 に広がった都市の密度を高め、都市自体をコンパクトなものにして、こ れまで自動車に依存していた交通手段を徒歩、自転車、そして公共交 通へ転換することが必要です。しかしながら、自動車はドアツードア輸 送、快適性などの特長を備え、しかも移動時に運転者自身が負担する 直接コストは一般に公共交通利用に比べて安価と考えられています。 公共交通への転換を促進する方策として公共交通の魅力を高め ることが有効です。そのために情報の果たす役割にはきわめて大きな ものがあります。ICTの発展によって、公共交通の路線、乗継ぎ、運行 状況、所要時間、料金などの情報を旅行の開始前及び途上において 受取り最適な経路を選択することが可能になりました。公共交通の 魅力の飛躍的な向上のためには、高度な情報技術の応用だけではな く、乗換時の物理的障壁の除去、低廉でわかりやすい運賃制度や簡 便な支払い方式、公共交通の利用者の利便性を考慮した土地利用 などの様々な施策の体系的・総合的な実施も必要です。 路側機器 緊急車両 信号WG8 公共交通
(Public Transport & Emergency)
標準化対象範囲
page
標準化テーマ ISO番号 内 容
詳細な内容を策定中 公共交通の参照アーキテクチャ
Public Transport Reference Architecture(PTRA) PWI 13
災害時の避難、復旧対応の標準化 詳細な内容を策定中
緊急時の避難及び災害対応・復旧 Part 1:フレームワーク
Emergency Evacuation and Disaster Response and Recovery - Part 1:Framework 緊急時の避難及び災害対応・復旧 Part 2: Data flow データフロー
Emergency Evacuation and Disaster Response and Recovery - Part 2:Data Flow
PWI 19083-1 PWI 19083-2 15 WG8ワークアイテム一覧 複数事業者、複数サービスに対応する公共交通の運賃管理システムを構 築するための概念アーキテクチャを規定 インタオペラブル運賃管理システム パート1
Public Transport -- Interoperable Fare Management System - Part 1: Architecture ISO 24014-1 パート1で規定されたアーキテクチャにもとづいてIFMSを実地に適用する際 に必要となるセットオブルールズを記述するとともに、ルールの間の関係を示 すものであり、TRとしてとりまとめることを目指している インタオペラブル運賃管理システム パート2
Public Transport -- Interoperable Fare Management System -- Part 2:
Recommended Business Practices for Set of Rules PWI 24014-2
マルチアプリ環境でのアプリ内のビジネスプラクティスとアプリ間の相互運 用性について、標準化 ICカード等を使った運賃支払い方法に関する標準化 携帯機器を使った運賃支払いのためのアーキテクチャーの標準化 IFMSの適合性試験についての標準化 各国・地域の公共交通の利用者情報を包含する総合的な標準を作成する 旅行者情報のインターフェースを標準化し、ユースケースをとりまとめる 旅行計画システムのユースケースと連携について標準化を行う 公共交通の駅・停留所と路線網のトポロジーについての標準化 詳細な内容を策定中 インタオペラブル運賃管理システム パート3
Public Transport -- Interoperable Fare Management System -- Part 3: Interoperability within a Multi-Application Environment
公共交通運賃支払いアプリケーションに対するリクワイアメント Public Transport Requirements for Use of Payment Applications for Fare Media
モバイルプラットフォームを使った運賃支払い
Mobile Architecture Designs Promoting Competition and Integration Across Varying Mobile Platforms
公共交通の利用者情報 パート 2 インターフェース標準とカタログ
Public Transport User Information Part2 - Data and Interface Standards Catalogue and Cross Reference
公共交通の利用者情報 パート 3 旅行計画システムのユースケースと連携 Public Transport User Information Part3 - Use Cases for Journey Planning Systems and Their Interoperation
駅・停留所とネットワークポロジー Modelling Stops and Network Topology 公共交通の利用者情報 パート 1 フレームワーク Public Transport User Information Part1 - Standards Framework for Public Information Systems IFMSの適合性試験
Conformance Test Guidelines of Fare Media and Reader in Public Transport
強制力のある公共交通標準の管理
Governance of Mandatory Public Transport Standards
TR 24014-3 TR 14806 PWI PWI DIS 17185-1 NP 17185-2 NP 17185-3 PWI PWI 緊急車両、公共交通車両に対する優先信号制御のためのデータ辞書とメッ セージセットの標準化 緊急車両優先制御
Data Dictionary and Message Sets for Pre-emption and Prioritization
Signal Systems for Emergency and Public Transport Vehicles(PRESTO)ISO 22951 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14 詳細な内容を策定中 緊急時の避難及び災害対応・復旧 Part 3: Use cases ユースケース
Emergency Evacuation and Disaster Response and Recovery - Part 3:Use Cases PWI 19083-3 16
CENでは公共交通の固定物(Identification of Fixed Objects in Public Transport)の標準化作業が行われ、TRとして成立しま した。IFOPTパート1では、POI、停留所、地名辞書、および管理区 域の四つのサブモデルが規定されています。また、CENでは公共交 通のネットワークと時刻表の標準化も行われています。 さらに、TC211でも「乗り換えノード」の標準化作業が進めら れており、2006年8月にNP投票が行われました。WG8では TC211に対してWG8と密接な連携をとりつつ標準化を進める よう要請しました。 これらの標準化の動きに十分注意していく必要があります。
公共交通機関の駅・停留所等の標準化(IFOPT)
IFMS(Interoperable Fare Management System)は、 鉄道・バス等の公共交通分野で、ICカード等による料金収受を効 率的に運用管理するため、関連するシステム全体を包括的に体系 づける概念アーキテクチャです。ヨーロッパでは、CEN/TC278/ WG3が標準化にとり組んでいます。WG8は、社会的意義が大きい ことからCENと連携してIFMSを標準化することを決め、2003年 10月にパート1をPWI提案して承認されました。 その後、2007年2月にFDIS投票が行われFDISとして承認され、 2007年6月にISOが発行されました。我が国の関係者とCEN側 とのねばり強い交渉により、標準案には我が国の主張が反映され ています。パート1は現在改訂作業中です。 また、パート1に引き続いてパート2の標準化の議論が行われて いましたが、内容が多岐にわたるため従来パート2とされていた内 容を以下のようにパート2と3に分割することになりました。新しい パート2では日本がエディターを務めています。2013年中にTRと して成立させることを目指しており、パート1で規定されたアーキテ クチャにもとづいてIFMSを実地に適用する際に必要となるセット オブルールズ等を記述しています。パート3は2009年9月のバル セロナ会合でPWIとして承認され、現在TRの発行待ちです。 ●パート2:Recommend business practices for set of
rules
●パート3:Interoperability within a multi-application environment
インタオペラブル運賃管理システム:IFMS(ISO 24014他)
※トランスモデル(Trans Model; EN12986)
ヨーロッパの公共交通関係の情報システムで使用するための参照モデル です。実装設計や論理・物理レベルに係らない概念モデルで、異なるプラット フォームに共通に適用され、情報システム間でソフトウエア資源のインタオペ ラビリティの確保および保安度・信頼性の高いシステム構築を実現します。取 り扱うデータ項目として、戦略計画、従業員、運行制御、乗客情報、料金収受、 管理統計等があります。 主としてバス事業者のニーズを背景にフランスより提案され、EN12986と して発行されています。 IFMSにおけるエンティティ プロダクト・ オーナー アプリケーション・ オーナー 徴収と フォワーディング サービス・リテーラー プロダクト・リテーラー 利用者 利用者 サービス サービス・ オペレーター セキュリティ・ マネジャー 登録機関 公共交通に関わる情報については、CENで策定されたTrans-Modelをもとにして参照モデルの標準化の検討を始めることで 2007年4月に合意が成立しました。その準備として、各国の公共 交通に関わる情報のカタログを作ることになりましたが、予算等 の制 約のため作 業を一 年 間 延 期することにしました。その後 、 2009年9月のバルセロナ会合でPWIとして承認されました。 しかしながら、各国の公共交通情報のカタログを作成するには 多くの手間と時間がかかる上に、作成されたカタログの利用価値 も限られることから、我が国は各国の公共交通の利用者情報を包 含する包括的な基準の作成を提案することとしました。欧州のト ランスモデル、米国のPTCIPに加えて我が国の標準も包含する予 定です。2010年秋のチェジュ会議で「公共交通の利用者情報 パー ト1 フレームワーク」を提案し、PWIとして承認されました。2013 年春のシアトル会議でDIS投票が認められました。また、パート2と パート3の標準化も併行して行われています。