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平成25年度 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 口腔先端科学教育研究センター 第6回研究発表会 併催 第3回歯学部同窓会奨励賞受賞発表会を終えて

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平成25年度 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 口

腔先端科学教育研究センター 第6回研究発表会 

併催 第3回歯学部同窓会奨励賞受賞発表会を終え

著者

仙波 伊知郎

雑誌名

鹿児島大学歯学部紀要

34

ページ

113-115

URL

http://hdl.handle.net/10232/20660

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第6回研究発表会 併催 第3回歯学部同窓会奨励賞受賞発表会を終えて  鹿歯紀要 34:113∼115,2014 113

平成25年度 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 口腔先端科学教育研究センター

第6回研究発表会 併催 第3回歯学部同窓会奨励賞受賞発表会を終えて

仙波 伊知郎 口腔先端科学教育研究センター運営委員会委員長 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 腫瘍学講座 口腔病理解析学分野 今年度の発表会は,2013年12月21日に,鶴稜会館大 ホールにて開催されました。 今年度は,大学院生だけでなく若手を中心とする医 員や教員からも演題を公募し,論文業績を加味した一 次審査で演題が選出されました。参加者総数は140名 (教職員106名,大学院生24名,学部学生9名,学外2 名)でした。早朝からの開催にもかかわらず,多数の 参加者による活発な討論が行われました。 午前は,大学院生による14演題(1年生2名,2年 生6名,3年生1名,4年生5名)の発表でした。4 年生による発表は,既に論文発表された,あるいは現 在投稿中の内容で,データや考察が豊富で良くまとめ られており,質疑応答も的確であり,充実した研究の 成果発表でした。また,英語による発表と質疑応答も 行われ,4年間の研鑽の程が窺われました。一方,1 ∼2年生の発表は,仮説の検討段階のものが多かった ものの,今後の展望についての説明は明確であり,次 回が楽しみな内容でした。 午後は,センター長特別表彰講演2題を含む若手研 究者による11題の発表と,歯学部学生学術奨励賞,お よび同窓会奨励賞の3題の受賞講演が行われました。 午前中とは雰囲気が異なり,若手とは言え,これまで の研究成果を踏まえ,現在進行中のプロジェクトの開 始動機などが分かりやすく説明された後に,正確に検 証されたデータの提示および考察が非常に論理的に述 べられ,多くの発表がレベルの高い内容でした。 今回,若手研究者の一次審査で特に高い評価を受け た者としてセンター長特別表彰を受賞された大西先生 と松尾先生からは,大学院生や他の研究者に向けての メッセージも添えられた,非常に濃い内容の講演がな されました。また,同窓会奨励賞を受賞された松尾先 生と中村先生は,日頃の研究成果を質の高い論文とし て国際誌に発表され,研究への熱い思いが伝わる内容

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仙波 伊知郎 114 の講演でした。さらに,歯学部学生学術奨励賞を受賞 された学部4年生の泉さんは,時間を要する実験にも 関わらず,高いモチベーションでデータを出し,学生 らしい分かりやすい発表でした。発表態度や明瞭さは 大学院生や若手研究者に負けず劣らず堂々としてお り,さらに研究を継続する予定ということであり,今 後が期待されます。 全体として見てみると,発表の中にはこれからデー タを積みあげていくもの,予備実験段階のもの,ある いは,まとめの段階にはいっているものなど様々な段 階の発表内容がありましたが,どの発表も実験開始ま での背景や動機などが丁寧に解説され,よく練られた 内容であり,バックグラウンドが異なる聴衆にとって は有意義な発表会となりました。また,大学院生によ る鋭い質問や熱心な討議もあり,さらに,懇親会での 表彰式では,受賞者一人一人がこれまでの苦労や今後 の抱負などを述べ,参加者の多くが共感しました。 一方,村上同窓会長のご挨拶(松山副会長の代読) にもありました様に,同窓会奨励賞(基礎系)は3年 連続受賞が達成されましたが,これは裏を返せば競合 する研究者が少ないということでもあり,より多くの 研究者の積極的な応募が望まれます。また,演題や出 席のない分野もあり,さらに,冬休みの初日であった せいか,学部学生の参加が非常に少なかったことなど は,残念であった点として挙げられます。 今後,若手という言葉にとらわれず,歯系研究発表 会としてさらに多くの分野から質の高い研究成果の発 表が望まれるとともに,日頃の選択科目などの活動の 延長として,多くの学部学生の参加を期待し,開催時 期や発表会のプログラムなども,さらに検討していく 必要があると考えられます。 発表賞などは,以下の通りです。 ・センター長特別表彰:大西智和(発生発達成育学講 座 口腔生化学分野・准教授)「歯周病マウスモデルの 歯槽骨吸収における Cot/Tpl2 の役割」 ・センター長特別表彰:松尾美樹(発生発達成育学講 座 口腔微生物学分野・講師)「ミュータンスレンサ球 菌の口腔内サバイバルストラテジー」 ・若手研究者発表最優秀賞:坂東健二郎(発生発達成 育学講座 口腔生化学分野・助教)「骨芽細胞,マクロ ファージにおける Cot/Tpl2 の役割」 ・若手研究者発表優秀賞:大貝悠一(発生発達成育学 講座 口腔微生物学分野・助教)「黄色ブドウ球菌の血 清増殖に関与する遺伝子の同定及び解析」 ・大学院生発表最優秀賞:鈴木甫(顎顔面機能再建学 講座 口腔顎顔面外科学分野・博士課程4年)「ヘリコ バクターピロリ菌の産生する外毒素が摂食行動に与え る影響に関する研究」

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第6回研究発表会 併催 第3回歯学部同窓会奨励賞受賞発表会を終えて 115 ・大学院生発表優秀賞:楠山譲二(発生発達成育学講 座 口腔生化学分野・博士課程4年)「低出力超音波 (LIPUS)は ROCK-Cot/Tpl2-MEK-ERK 経路を介して, 間葉系幹細胞の脂肪分化を抑制し,骨分化を促進す る」 ・歯学部同窓会奨励賞(基礎系):松尾美樹(発生発 達成育学講座 口腔微生物学分野・講師)「黄色ブドウ 球菌の二成分制御系因子によるバクテリオシン耐性機 構の解明」 ・歯学部同窓会奨励賞(臨床系):中村利明(顎顔面 機 能 再 建 学 講 座 歯 周 病 学 分 野・ 助 教 )「BMP-9と FK506の 共 刺 激 に よ る ラ ッ ト 脱 分 化 脂 肪 細 胞 (rDFATs) の骨芽細胞様分化」 ・歯学部学生学術奨励賞:泉彩夏(発生発達成育学講 座 口腔微生物学分野・歯学部4年)「黄色ブドウ球菌 の口腔内定着を阻害する口腔内細菌の探索 ∼プロバ イオティクスへの応用を目指して∼」 最後に,今回の研究発表会の運営をご担当頂いた口 腔顎顔面外科学分野と歯科医学教育実践学分野(会 場・進行),歯科生体材料学分野(評価・集計),歯科 保存学分野(昼食・懇親会),人体構造解剖学分野(広 報・抄録),および口腔病理解析学分野(事務・会計) の関係各位に深謝致します。

参照

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