第3年 算数科学習指導案
1 単元名 「1けたをかけるかけ算の筆算」 2 指導観 【基礎・基本の内容およびその系統】 ・乗法の意味と式(2年) ・乗法九九(2年) ・(2位数)×(1位数)の筆算 ・(2位数)×(2位数)の筆算 ・10,0のかけ算(1学期) ・(3位数)×(1位数)の筆算 (3年) ・乗法の交換法則(1学期) ・簡単な(2位数)×(1位数)の ・(3位数)×(2位数)の筆算 ・(何十,何百)×(1位数)(1学期) 暗算 (3年) の答えの見つけ方(1学期) ・12×4 【児童の実態】 ・クラス26名の乗法九九81問の正答率は、平均 99. % 102 や 0 のかけ算(それぞれ5問ずつ)の正答 率は100 %、(何十,何百)×(1位数)の計算(それぞれ3問ずつ)の正答率は、92.9%と本単元の基礎とな る既習の計算力はほぼ定着している。しかし、乗法の場面の図をかけなかったり立式を間違えたりした 児童が4名(15.4%)おり、計算の意味理解が十分だとはいえない。また、1学期の「九九の表とかけ算」 で学習した12×4の正答率は 92.3%。うち筆算の考え方に必要となる部分積の考え方「10×4+2× 4」を使って答えを求めたのは14人(53.8%)であった。前述の単元でこの考え方を共有する授業場面が 十分ではなかったためと考えられる。 、 。 、 、 ・70%の児童は 「自分の考えを図や式を使って表すことができる」と答えている しかし 54%の児童が 「自分の考えを友達にあまり説明出来ない」と感じている。また、「自分の考えをペアで伝えあう時」や「考 えを全体で交流する時」が楽しいと答えたのは、それぞれ 35%程度にすぎないが、「交流活動によって友 達との考えの違いや良さに気づくことができる」と考えている児童が 77%いた。このことから交流活動 の意義を感じてはいるが、その楽しさまでは感じられてない児童が多いことに気づく。この点を解消す る手だての一つに、「交流の視点を明確にする工夫」があるのではないかと考えられる。 【単元の目標】 関心・意欲・態度 ・(2、3位数)×(1位数)の計算の方法を考え、進んで筆算で処理しようとしたり、暗 算のよさに気づいたりする。 数学的な考え方 ・(2、3位数)×(1位数)の計算の仕方を数のしくみや計算のきまりをもとに、考える ことができる。 表現・処理 ・(2、3位数)×(1位数)の計算を筆算や暗算でできる。 知識・理解 ・(2、3位数)×(1位数)の筆算や暗算の意味がわかり、計算の仕方がわかる。 【単元指導の構想】 【着眼1】単元構成の工夫 単元のつかむ過程では、児童が単元全体を見通し、興味を持って取り組めるように、被乗数の代表的な 数値を示した買い物の場面絵を提示し、既習・未習の乗法の場面に分けたり、既習内容の復習をしたりし て学習内容と出会わせる。(3位数)×(1位数)の筆算の仕方は、(2位数)×(1位数)の筆算の仕方を使っ て考えさせることから、単元のまとめ・いかす過程に位置づける。 着眼2】考えをつくりだすための支援の工夫 【 乗法九九や十進位取り記数法を基にして、新しい筆算の方法を考えやすくするために、児童の日常生活 に関わりの深い買い物場面の問題提示をする。これは、一円玉、十円玉、百円玉を使って考えをつくり説 。 、 明する活動にもつなげやすくなると考える 前時までの学習の流れ図や学習のポイントを掲示することで 既習の内容を基に自分の考えをつくり表現できるようにする。また、ヒントカードを用い個に応じた指導 を行う。 本時学習では、問題提示にカードを使った問題作りゲームをすることで、(2位数)×(1位数)の筆算の 仕方をもとにして(3位数)×(1位数)の筆算の仕方考えることへの見通しを持たせ、問題解決への意欲を 高める。 【着眼3】交流の視点を明らかにする支援の工夫 繰り上がりの数の処理をどのようにするかわかりやすく説明するという交流の視点を明らかにするため に、つかむ段階での教師による誤答の提示やゆさぶり発問を行う。観点 過程 つ か む つ く る ま と め る ・ い か す 【着眼4】指導に生かす評価の工夫 個別指導や次時の学習指導に生かすために、学習内容の練習問題をしたり、習得程度のふりかえりや感 想をノートに記録させたりする。 3 単元の評価規準 関心・意欲・態度 数学的な考え方 表現・処理 知識・理解 ・ (2 、3位 数 )×(1 位 ・(2、3位数)×(1位数)の ・(2、3位数)×(1位 ・(2、3位数)×(1位 評 数)の筆算の仕方を既習 筆算の仕方を既習の計算の 数)の筆算の仕方を乗法 数)の筆算の仕方を理 の計算の仕方をもとに、 仕方をもとに、具体物の操 九九や繰り上がりの処 解している。 価 具体物の操作を通して考 作を通して考えたり説明し 理を適切にして正しく 。 えようとする。 たりすることができる。 計算することができる 規 ・簡単な(2位数)×(1 ・ 簡単な(2位数)×(1位 ・簡単な(2位数 ×(1 ・ 簡 単 な ( 2 位 数 ) ×) 位数)の計算を進んで暗 数)の計算を暗算の仕方で考 位数)の計算が、暗算で (1位数)の計算を暗算 準 算 を 用 い て し よ う と す えることができる。 正しくできる。 ですることのよさを理 る。 解している。 評価方法:行動観察、ノート、自己評価、発言、学習プリント 4 単元指導計画(総時数 9時間) 単 元 の 流 れ 時 1 ・買い物の場面の挿絵からかけ算の立式を考え、既習問題と未習問題に分け、既習内容のふり返り をしたり学習の見通しを持ったりする。 2 ・具体物の操作や既習の計算の仕方を使って、繰り上がりのない(2位数)×(1位数)の筆算の仕方 を考えることができる。 3 ・具体物の操作や既習の計算の仕方を使って、一の位に繰り上がりが1回ある場合の筆算の仕方を 考えることができる。 4 ・具体物の操作や既習の計算の仕方を使って、十の位に繰り上がりが1回ある場合の筆算の仕方を 考えることができる。 5 ・2回繰り上がりのある(2位数)×(1位数)の筆算の仕方を考えることができる。 6 【主眼】 【問題提示の工夫】 【交流の内容】 【適用問題・練習問題】 ・(2位数)×(1位 ・0から9までの数字 ・(十の位に空位のある3 ・適用問題は、一の位に空 数)の筆算の仕方を カードを使って(2位 位数)×(1位数)の筆算の 位 が あ る 筆 算 を 全 員 で 解 本 もとにして(3位数)数)×(1位数)の復習 誤答の提示から「百の位 く。練習問題には、(空位 ×(1位数)の筆算の をした後、(3位数)× を計算した乗法九九はど のない3位数、空位のある 時 仕方を考えることが (1位数)の筆算の問題 こにかくか。それはなぜ 3位数)×(1位数)の問題 できる。 の提示をする。 か 」を分かりやすく説明 3問をして、理解を深め学。 することを、交流の視点 習内容の定着を図る。 にする。 7 ・百の位にも繰り上がりがある(3位数)×(1位数)の筆算の仕方を考えることができる。 8 ・簡単な(2位数)×(1位数)の暗算の仕方を理解することができる。 9 ・ルーレットゲームや練習問題をして、答えの見当づけや筆算の習熟をはかる。 5 本時の学習 (1)主 眼 (2位数)×(1位数)の筆算の仕方をもとにして(3位数)×(1位数)の筆算の仕方を考える ことができる。 (2)授業仮説 【着眼2】 つかむ過程で、0から9までの数字カードを使った問題作りゲームをする。(2位数)×(1 位数)の復習をした後に(3位数)×(1位数)の問題を提示することで、(2位数)×(1位数)の筆算の仕 方をもとにして考えるという見通しがもてるであろう。 【着眼3】 106×7の誤答を教師が提示し「 七一が7』の7をどこにかくか。その理由はなぜか 」『 。 とゆさぶり発問をすれば、交流の視点が明確になり、ペア交流や全体交流で、筆算が分配法則を用い た部分積の和であることの理解を深めることができるであろう。
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