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-第3学年4組
社会科(公民的分野)学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 「財政と国民の福祉」 2 単元構想 め ざ す 生 徒 像 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 ○ 将来の税負担者とし ○日 本の財政の課題を ○「国 の収入と支出」 ○わが国の財政の現状 て 、税金の使われ方や 考察することができる。 などの 資料から、わが や財政政策のあらまし 公 債の在り方に対する ○少 子高齢化の進展が 国の財 政の特色を適切 について理解できる。 関 心を高めることがで 社会 保障制度に及ぼす に読み 取ることができ ○社会保障制度の内容 きる。 影響 について、具体的 る。 や社会保障費の財源が ○ 少子高齢社会につい に考察することができ、 ○「社会保障費の推移」 何によるのかを理解で て 将来の自分の問題と 今後 の対応の在り方に や「年齢別人口の推移」 きる。 し て考えることができ つい て自分なりの対策 などの 資料から、少子 る。 を考 察し、まとめるこ 高齢社 会の状況を適切 とができる。 に読み 取ることができ る。 単元の指導観 このような学習活動を通して(全5時間) ○題材観 1 つかむ段階(2時間) 現在、わが国の財政は景気が回復している わが国の財政の支出と収入の内容を と言われているが、平成18年度予算では国 理解すると共に、税負担の意義、わが 債依存度が約4割と依然として高い状況が続 国の財政の課題や、財政の役割につい いている。また、税収不足から景気回復のた て考えよう。 めの財政政策も有効に行えていない現状であ ① 財政の収入と支出のグラフを読み取る る。そのような中、少子高齢社会の進展によ ことによって、収入は税金と公債金から り、社会保障関係費がわが国の一般歳出に占 成り立つこと、支出は国民の暮らしに密 める割合が増加し、財源不足が深刻化してき 着した事業にあてられていることを読み ている。このような状況の中で、少子高齢社 取る。 会を将来の自分の問題として考え、具体的な ② 既習から好景気や不景気がなぜ起こる 対策を考えさせることは、公民的資質の基礎 のかや、景気と経済活動の関係を考える を養うために大変意義深いと考える。 ことによって、政府がどのような財政政 (中学校学習指導要領解説 社会編 p 136 策を行っていけばよいかを考える。 ~ 138 公民的分野 (2) 国民生活と経済 イ 国民生活と福祉 『「財政」については、 2 追究する段階(1時間) 少子高齢社会などの現代社会の特色を踏まえ なぜ、国債を発行するのかを理解す て考えさせること。』) ると共に、わが国の国債発行の問題 ○生徒観 点について考えよう。 事前のアンケート(全 31 名)ではわが国 ① わが国の国債依存度と国債残高の推移 や世界の社会問題に興味があると答えた生徒 のグラフを読み取り、将来の国債発行の は約31 人中 23 人であった。その中で「財政」 あり方について、自分なりの考えを持つ。 や「少子高齢社会」の問題に興味があると答 えた生徒は10 人であった。また、全体に「少 3 深め、まとめる段階(2時間) 子高齢社会の進展による問題」について挙げ わが国の社会保障制度の意義としく させたところ、「労働力不足」「年金」「税金 みを理解すると共に、少子高齢社会の などの負担増」を挙げている生徒が、それぞ 進展が社会保障制度に及ぼす影響と、 れ10 名程度であった。 今後の対策について考えよう。 生徒たちはバブル崩壊後の不景気の時代を ① 社会保障の目的と、わが国の社会保障 過ごしてきているだけに、わが国が深刻な不 制度のしくみについて、教科書の文章や 景気になり、財政難に陥っていることは普段 図を通して理解する。 のニュースや新聞、既習として理解している。 ② 社会保障関係費の推移のグラフを通し しかし、少子高齢社会の進展については、自 て、わが国の社会保障関係費の現状を読 分の将来の問題と意識して、具体的な対策を み取り、今後の少子高齢化の進展に対応 考えている生徒は少数である。 した保障や負担はどうすればよいかとい う対策案を考える。 生 徒 の 実 態 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 少子高齢社会とは何か 望 ましい財政のあり グラ フを単純に読み わが国の財政の内容 を説明できる生徒は多い 方や 社会保障のあり方 取り、 文章として記述 や税の種類、財政政策 が、その進行にともなっ につ いて、将来の税負 する作業はできている。 に関する知識はほとん て出てくる社会保障制度 担や 財源を支える者と しかし 、読み取ったこ どない。社会保障制度 の問題点を将来の自分の して の立場から、具体 とから 自分なりの考え に つ い て も 同 様 で あ 問題として捉えている生 的な 対策を考察するま を述べ ることができる る。 徒は少ない。 でには至っていない。 生徒は少ない。わ
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2 -3 単元指導計画(5時間) 段階 配時 指導目標 学習活動 指導上の留意点 評価規準(方法) 財 政 の あ 1 財政の収入と支出のグ ○ 自分たちの生活の向 知 財政の役割を、 ら ま し や 、 ラフを読み取ることによっ 上のためには企業や家庭 具体的な事例をあ 租税の種類、 て、収入は税金と公債金か の力だけでなく、財政の げて説明できる。 租 税 の 意 義 ら成り立つこと、支出は国 役割が必要だということ (発言チェック) と 役 割 、 景 民の暮らしに密着した事業 を具体的事例を通して考 知 租税の種類と 気 の 安 定 化 にあてられていることを読 えさせる。 意義、役割につい つ の た め の 財 み取る。 ○ 国の収入と支出のグ て説明できる。 か 2 政 政 策 の 内 ラフを提示し、歳入につ (発言チェック) む 容 に つ い て いては、租税と公債金の 理 解 す る こ 2 既習から好景気や不景 割合に着目させる。 思 好景気・不景 とができる。 気がなぜ起こるのかや、景 ○ 好景気・不景気では、 気における問題点、 気と経済活動の関係を考え それぞれ市中に出回る通 それに対する政府 ることによって、景気安定 貨量をどう操作すれば景 の財政政策を具体 のために政府がどのような 気の安定につながってい 的に考えることが 財政政策を行っていけばよ くかを想起させ、税金・ できる。(プリント・発 いかを考える。 公共事業などの対策を考 言チェック) えさせる。 国債の発行 1 わが国の国債依存度と ○ 教科書p 139 のグラ 思 国債発行の問 理 由 を 考 え 国債残高の推移のグラフを フ「国の収入と支出」で 題点について考え、 る と 共 に 、 読み取り、将来の国債発行 国債が占める割合を確認 今後のあり方を考 追 国 債 発 行 の のあり方について、自分な させ、借金を返すために えることができる。 究 1 問 題 点 を つ りの考えを持つ。 借金をしている状況をと (プリント・発言チェック) す か み 、 健 全 らえさせ、グラフ「国債 る な 財 政 の あ 依存度と国債残高の推移」 り 方 に つ い から、問題点を考えさせ て 考 え る こ る。 とができる。 社 会 保 障 1 社会保障の意義と、わ ○ 教科書の文章から互 関 社会保障制度 制 度 の 意 義 が国の社会保障制度のしく いに助け合う意義や国の の意義を考え、そ と 、 基 本 的 みについて、教科書の文章 責任で社会保障が行われ のしくみを調べる 深 な し く み を や 図を通して理解する。 ている意義を理解させる。 ことができる。 め 理 解 す る と (プリント・様相チェック) る 共 に 、 少 子 ② 社会保障関係費の推移 ○「社会保障の財源」、「社 思 少子高齢社会 ・ 2 高 齢 社 会 に のグラフを通して、わが国 会保障給付費の内訳」、「社 の進展の中で、現 ま 対 応 し た 保 の社会保障関係費の現状を 会保障関係費の推移」、 在の社会保障制度 と 障 や 負 担 は 読み取り、今後の少子高齢 将来人口推計」などのグ の問題点を踏まえ め ど う す れ ば 化の進展に対応した保障や ラフを提示し、今後、社 た上で、今後の年 る よ い か を 考 負担はどうすればよいかと 会保障関係費はどうなっ 金制度のあり方に え 、 案 を ま いう対策案を個で考えると ていくのか、負担はどう ついて考え、まと と め る こ と 共に、小集団で交流し、対 なっていくのかを予想さ めることができる。 ができる。 策案をまとめる。 せる。 (プリント・発言チェック)
3 -4 本時 平成19年1月22日(月曜日) 第1校時 第3学年4組教室において 「少子高齢社会の進展に対応した、保障や負担はどうすればよいか、対策案を考えよう。」 (1) 本時の指導観 本時は「深める・まとめる段階」として位置づけたものである。前時までに生徒たちは、わが国の 財政の問題点や社会保障制度の意義としくみについて学習してきている。そこで本時は,社会保障関 係費の増大と少子高齢社会の進展という現状から今後考えられる問題点を考えさせ、少子高齢社会に 対応した社会保障制度のあり方を、特に年金問題を通して考えさせることによって、将来の自分の問 題として考えることができる力を育てたい。(公民的資質の向上) そこでまず、前時の復習を行う。復習では社会保障は生活が困難な人たちを、みんなで助け合う制 度であることを確認する。そして、社会保障の中心は社会保険であり、その中でも年金の給付費が多 いことをグラフで確認させる。そして、その財源は保険料と国の予算であることを確認させ、保険料 は誰が負担していて、将来は誰が負担するのかを問い、将来の自分たちの問題として意識させる。 次に本時の学習のめあてを確認させ、問題意識を高める。そのために、まず、公的年金の負担年齢 と受給開始年齢を発表させる。次にグラフ「社会保障給付費の推移」、「将来の人口推計」を提示し、 今後、社会保障費が増大すること、少子高齢社会が進展することを把握させ、少子化による負担増と 年金受給者の増加という問題が起こってくるという問題意識を持たせ、めあての提示につなげる。 次に、今後どのような対策をとって行けばよいのかを考えさせ、グループでの交流につなげる。 最後に、今後の具体的な対策について発表をさせ、本時の学習を振り返らせ、自己評価を行わせる。 (2) 本時の目標 ○少子高齢社会の進展による社会保障費の増加は、今後どのような問題につながってくるかを考え ることができる。 ○少子高齢社会に対応した保障や負担はどうすればよいかを考え、対策案をまとめることができる。 (3) 本時の仮説 少子高齢社会に対応した保障や負担はどうすればよいかを考え、案をまとめる活動において、 「社会保障関係費の推移」、「将来人口推計」などのグラフを提示し、今後、社会保障関係費はど うなっていくのか、負担はどうなっていくのかを予想させれば、高い問題意識を持つことができ、 少子高齢社会に対応した保障や負担はどうすればよいのかを深く考えることができるであろう。 (4) 校内研との関連(交流活動について) 問題意識を高め、少子高齢社会に対応した保障や負担をどうすればよいのかをまず、個で考え させ、その後、グループで意見交流を行わせれば、生徒は挑戦する喜びや認められる喜びを感じ ことができるであろう。 (5) 準備 ①学習プリント ②「社会保障給付費の推移」、「将来人口推計」などのグラフ(プレゼン)
4 -(6) 本時の指導過程 段階 配時 学習活動・内容 指導上の留意点 形態 評価規準(方法) 1 前時の復習をする。 関 教科書やプリン (1) 社会保障制度の意義は何 ○教科書やプリントを見て トを見ながら答え だったかを発表する。 答えてもかまわないと伝え ようとしている。 ・日々の生活の中の不安を る。 (様相・発言チェック) 互いに助け合うことに解決 していくということ (2) 社会保障の中心は何か、 ○教科書p 147 のグラフ また、その中でも給付費が一 「社会保障給付費の内訳」 番多かったものを発表する。 を見るように指示し、社会 ・中心は社会保険であるこ 保険が中心で、その中でも と。また、内わけでは年金保 年金保険の給付費が多いこ 険の割合が一番高いこと。 とを確認させる。 2 社会保障の財源は何かを考 ○教科書p 147 のグラフ 表 グラフから読み える。 「社会保障の財源」を見る 取ったことを発表 ・国民や事業者が掛金として ように指示する。 しようとしている。 負担している保険料が 63 % (様相・発言チェック) を占めるということ。 3 本時のめあてを確認する。 (1) 年金保険の負担年齢と受給 ○学習プリントの( ) つ 年齢を確認する。 の部分に適切な数字を入れ か 25 ・20歳から払わなければな るように指示する。 個人 む 分 らないこと ○ 黒 板 に 「 2 0 歳 ~ 6 0 ・将来は自分たちも負担する 歳」、「6 5 歳」、「老 齢年 ということ 金」というキーワードを提 ・65歳から受給できるとい 示する。 うこと ・将来は自分たちも受給する ということ (2) グラフ「社会保障給付費の ○グラフ「社会保障給付費 表 グラフから読み 推移」を読み取り、発表する。 の推移」を提示する。 取ったことを発表 ・年金保険給付費が増大して しようとしている。 きているということ (様相・発言チェック) (3) グラフ「将来の人口推計」 ○「将来の人口推計」のグ を読み取り、発表する。 ラフを提示する。 ・少子高齢社会が進展してい くということ。 (4) 2つのグラフから今後ど ○わが国の年金制度につい 表 プリントに記入 のような問題が深刻になる ての図を提示する。 した内容を、学級 かを考え、発表する。 ○どのような問題が考えら 全体に伝えること ・少子化による保険料の負 れるかを、プリントに書く ができる。 担増と年金受給者の増加に ように指示する。 (プリント・発言チェッ よる財源不足になること ○年金生活者の現状を提示 ク) 4 どのような対策をとってい けばよいのか、自分の考えを プリントにまとめる。 (1) 財源をどうするか、負担 ○考えを深めやすいように 個人 思 グラフや図を通 追 額をどうするか、支給額を 「わが国とスウェーデンの して考えたことを、 究 どうするか、支給開始年齢 社会保障財源の違いを示し プリントに書くこ し 20 をどうするか、少子化克服 ているグラフ」や「社会保 とができる。 深 分 をどうするかを資料を参考 障に関わる新聞記事」を提 (プリントチェック) め にして考え、自分の意見を 示する。 る プリントに書く。 小集 5 グループで意見交流をし、 団 最善だと考える対策案を選 思 自分の考えと他 ぶ。 ○他者の意見でよいと思っ 者の考えから最善 (1) 各自の対策案を交流する。 たものを自分のプリントに の対策を考えるこ (2) グループとしての対策案 書 き 加 え る よ う に 指 示 す とができる。 をまとめ、発表し、全体交 る。 (様相・発言チェック) 流をする。 ま 6 本時の学習を振り返り、自 と 5 己評価を行う。 個人 め 分 る 少子高齢社会の進展に対応した保障や負担はどうすればよいか、対策案を考えよう。