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被虐待・愛着障害・発達障害・精神障害、非行などにより養育が困難な子どもとの措置変更による離別を体験した里親夫婦の体験とその背景

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Academic year: 2021

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被 虐 待・愛 着 障 害・発 達 障 害・精 神 障 害 、非 行 な ど に よ り 養 育 が 困 難 な 子 ど も と

の 措 置 変 更 に よ る 離 別 を 体 験 し た 里 親 夫 婦 の 体 験 と そ の 背 景

入 江 拓 、清 水 隆 裕 聖 隷 クリストファー大 学 【 目 的 】児 童 相 談 所 か ら 措 置 さ れ る 被 虐 待 児 や 愛 着 障 が い 、発 達 障 が い 、精 神 障 が い 、 非 行 な ど 、 養 育 者 が 困 難 を 覚 え や す い 要 保 護 児 童 を 、 自 宅 で 起 居 を 共 に し て 養 育 す る 専 門 里 親 ( 以 下 ; 里 親 ) の 中 に は 、 不 幸 に も 虐 待 の 加 害 者 と な っ て し ま っ た り 、 関 係 性 を 築 き え ぬ ま ま 不 調 に よ る 措 置 変 更 と い う 形 で 里 子 と の 離 別 を 経 験 さ せ ら れ る 者 が 少 な く な い 。 本 研 究 で は 、 不 調 に よ る 里 子 と の 離 別 を 余 儀 な く さ れ た 里 親 夫 婦 が 、 そ の 体 験 と ど の よ う に 向 き 合 っ た の か を 明 ら か に し そ の 背 景 に つ い て 検 討 す る 。 【 用 語 の 定 義 】 不 調 に よ る 措 置 変 更 : 里 親 家 庭 で の 養 育 が 継 続 困 難 と な り 児 童 相 談 所 の 措 置 に よ り 子 ど も が 他 の 施 設 等 に 移 動 さ せ ら れ る こ と 。 【 研 究 方 法 】 1. 被 験 者 は 、 措 置 変 更 後 5年 以 上 経 過 し 、 不 調 に よ る 措 置 変 更 を 体 験 し て い る こ と を 当 事 者 団 体 等 で 自 ら 公 表 し て い る 里 親 夫 婦 2~ 3組 。 2. 夫 婦 一 組 に 対 し 1 時 間 半 程 度 の 半 構 成 的 イ ン タ ビ ュ ー を 実 施 し 、 不 調 の エ ピ ソ ー ド に 関 連 す る 印 象 に 残 る 出 来 事 や 思 い と ど の よ う に 向 き 合 っ た か 、 折 り 合 い を つ け た か に つ い て 夫 婦 の 対 話 形 式 で 語 っ て い た だ き 録 音 し た 。 3. 逐 語 録 の 内 容 の 質 的 分 析 を お こ な っ た 。 【 倫 理 的 配 慮 】 研 究 協 力 は 任 意 、 プ ラ イ バ シ ー の 保 護 、 辞 退 の 権 利 と 方 法 、 研 究 の 趣 旨 を 文 書 を 用 い て 口 頭 で 説 明 し 、 同 意 書 に サ イ ン を い た だ い た 。 本 研 究 は 研 究 者 所 属 大 学 の 倫 理 審 査 委 員 会 の 承 認 を 得 た 。 【 結 果 】 1.被 験 者 は 50後 半 ~ 60代 の 夫 婦 3組 計 6名 。 2.不 調 に よ る 措 置 変 更 を 体 験 し た 里 親 夫 婦 の 体 験 分 析 の 結 果 、原 文 234か ら 第 2コ ー ド 26を 経 て 9の カ サ ブ カ テ ゴ リ ー が 抽 出 さ れ 、 最 終 的 に 【 里 子 と の 離 別 に よ る 情 動 体 験 】 【 痛 み を 伴 う 自 己 洞 察 に よ る 離 別 体 験 の 意 味 の 継 続 的 な 問 い 直 し 】 【 痛 み を 伴 う 自 己 洞 察 に よ る 離 別 体 験 の う け と め 】 の 3つ の カ テ ゴ リ ー が 抽 出 さ れ た 。被 験 者 は 、《 突 然 子 ど も を 奪 わ れ た こ と に よ る 衝 撃 》 と 《 理 不 尽 な 形 で 子 ど も を 奪 わ れ た 事 へ の 怒 り 》 に よ り 生 じ る 【 里 子 と の 離 別 に よ る 情 動 体 験 】 を 経 験 し て い た 。 被 験 者 は 、 《 里 子 の 能 力 の 乏 し さ に 対 す る 無 力 感 》 《 離 別 体 験 の 意 味 の 継 続 的 な 確 認 》《 離 別 体 験 に つ い て 自 問 自 答 を 繰 り 返 す 中 で の 抑 う つ 》 《 社 会 か ら の 疎 外 感 の 自 覚 》 に よ り 生 じ た 【 痛 み を 伴 う 自 己 洞 察 に よ る 離 別 体 験 の 意 味 の 継 続 的 な 問 い 直 し 】 を 体 験 し て い た 。 被 験 者 は 、 《 里 親 家 庭 の 持 つ 構 造 的 限 界 の 自 覚 》 《 個 人 的 課 題 へ の 対 峙 に よ る 気 づ き 》 《 自 身 の 養 育 に 対 す る 意 識 の 変 化 と 気 づ き 》に よ り 生 じ た【 痛 み を 伴 う 自 己 洞 察 に よ る 離 別 体 験 の う け と め 】を 体 験 し て い た 。 【 考 察 】 被 虐 待 児 や 愛 着 障 害 の 子 ど も は 、 里 親 と の 関 係 性 に お い て 虐 待 的 な 人 間 関 係 を 再 現 し や す い 。 特 に 里 母 は 子 ど も の 様 々 な 行 動 化 に 対 応 し な が ら 日 常 生 活 を 廻 さ な け れ ば な ら な ら ず 、共 同 体 の 緊 張 が 高 ま り 、家 族 成 員 間 で 交 わ さ れ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン や 、 担 い 合 う 役 割 が 硬 直 化 し 、 家 族 機 能 が 不 全 状 態 に な る こ と と 併 せ て 、 里 親 と 里 子 と の 共 依 存 的 関 係 が よ り お こ り や す い 。 里 親 の 「 自 分 た ち は マ イ ノ リ テ ィ ー で あ る と い う 自 覚 と 高 す ぎ る 使 命 感 」 が 、 共 同 体 の 密 室 性 を 高 め る と い う 前 述 の 悪 循 環 を 加 速 し や す い 。 ま た 、 「 里 子 の 委 託 と 里 子 の 措 置 変 更 と い う 正 反 対 の ベ ク ト ル の 措 置 権 限 を 同 時 に 持 つ 児 童 相 談 所 に 対 し て 、里 親 は 追 い つ め ら れ た 時 ほ ど SOSを 出 せ ず 深 刻 な ジ レ ン マ に 陥 り や す い 」 と い う 制 度 上 の 課 題 も あ る 。 こ の よ う な 背 景 が 、 不 調 に よ る 措 置 変 更 に よ り 里 子 と の 離 別 を 経 験 し た 里 親 の 体 験 に 色 濃 く 影 響 を 及 ぼ し て い た 。 * 予 算 は 計 画 通 り 執 行 。 2014年 6月 日 本 精 神 保 健 看 護 学 会 に て発 表 予 定 。 投 稿 準 備 中 。

参照

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