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IRUCAA@TDC : 認知症高齢者の口を支える視点

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

認知症高齢者の口を支える視点

Author(s)

平野, 浩彦

Journal

歯科学報, 114(5): 500-500

URL

http://hdl.handle.net/10130/3486

Right

(2)

「認知症」は,2004年に「痴呆」から替わる呼称として世間に紹介され,一般の人々にも予想以上に広く浸 透された呼称となっています。広く浸透した理由の一つに,「痴呆」という呼称のネガティブな印象があった ように思います。「痴呆」の「痴」,「呆」は,「痴」は「おろか」,「くるう」という意味であり,「呆」は「ぼ んやり」,「魂の抜けた」という意味があります。そこから導かれる文字のイメージは,少なからず軽蔑,蔑視 したものでした。明治5年の「医語類聚」では認知症は「狂ノ一種」と記載されており,明治の末期に,我が 国の精神医学の権威であった呉秀三氏が「狂」の文字を嫌い,「痴呆」を提唱し,それが徐々に一般化して いった経緯があります。認知症の病態背景は現在と大きな違いは無いにもかかわらず,その呼称は,その時代 の「認知症」の捉え方によって大きく変遷してきたことが推察されます。つまり一連の変遷は,認知症の病態 解明とそれに対する周囲の理解とともにあったと言い換えることが出来ます。 「口は健康を維持する栄養面だけでなく,楽しく,さらに人とのコミュニケーションに必要な会話や感情表 現を演出する役割もあり,特に高齢期において日常生活のなかで重要な位置付けとなっています。要介護高齢 者の方への,口腔ケア,食支援(摂食・嚥下リハビリテーション)はここ20数年で目覚ましい進歩を遂げまし た。口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防,摂食・嚥下機能の状態に合わせた様々な食形態の開発など多くの進歩が ありました。しかし,認知症の方の「口」を取り巻く環境に,これらの恩恵が効果的に届いない印象を受けま す。その大きな原因の一つに,ケア提供者の「認知症への理解不足」があるように感じます。 一方で認知症高齢者の数は増加し平成25年度の厚労省研究班から465万人との報告もなされており,今後さ らに増加します。こういった現状を踏まえ,当日は認知症の方々への支援について会場の皆様と考えていきた いと思います。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 日本大学松戸歯学部卒業 医学博士 平成2年 東京都老人医療センター歯科口腔外科研修医 平成3年 国立第二病院口腔外科研修医 平成4年 東京都老人医療センター歯科口腔外科主事 平成14年 同センター医長 (東京都老人医療センター・東京都老人総合 研究所の組織編成により東京都健康長寿医療 センターへ名称変更) 平成21年 東京都健康長寿医療センター研究所専門副部 長 <学会役職・資格等> 日本老年学会理事 日本応用老年学会理事 日本老年歯科医学会常任理事・専門医・指導医 国立長寿医療研究センター特別研究員 九州歯科大学非常勤講師 東京歯科大学非常勤講師 日本大学松戸歯学部非常勤講師 <興味のあるテーマ> 身体加齢変化と口腔機能の関連 認知症の方の摂食・嚥下障害への支援法の確立 地域における効率的な歯科医療提供体制の確立 医療と介護の周辺サービスビジネスモデル構築

シ ン ポ ジ ウ ム

認知症高齢者の口を支える視点

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所専門副部長

平野 浩彦

学 会 講 演 抄 録 500 ― 90 ―

参照

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