JapaneseSociety Society ofphysicaleducation of Education 13 su.$atuecfo)e6git 2g 7 t --r ec2gztetme nteneso" n o reff yx di N ee(zaut)c\) (vait52 7Al9

13

su.$atu

ec

fo)e6git

2g

7

_t

--r

yx

ec

2gz

tetme

nt

en

es

o"

n

o

re

ff･

di

N

ee

(zaut)c\)

(vait52

¢ 7Al9H

stflt)

'

Effects

of

Achievement

Motivation

on

Motor

Performance

in

Competitive

Conditions

Tamotsu

Nish{da*

Abstract

The

purpose

of the

present

investigation

was

to

examine the effects of achievement

rnotivation on motor

_performance

in

competitive conditions.

The

hypetheses

were

derived

from

Atkinson's

Expectancy-Value

Model

and

Yerkes-Dodson's

Law.

There

were

76

achieve success subjects

(Ts

_group)

and

76

avoid

failure

subjects

(TF

group), chosen

from

421

fifth

grade

boys

on

the

basis

of their scores on the

McClelland's

Thernatic

Apperception

Test

and the

Sarason's

Test

Anxiety

Scale

for

Children.

Initially,

each

_groilp

was tested

in

the zigzag run task and

the

serial

jumping

task under the control condition, and

then

_placed

into

one of the

four

cornpetitive conditions.

The

four

competitive conditions were competition with

inferior,

equal and superior ability

opponents, and noncompetition.

The

subjective

_probability

of success expected

for

the

first

three conditions was

O.75,

O.50,

O.25,

respeetively.

Each

_group was given

the

same motor

task under

these

competitive conditions.

Performance

changes

from

control condition

to

competitive conditions were analyzed

by

two-factor

analysis of covariance

(2

achievement

motivationx4 competitive conditions).

The

main results obtained were as

follows:

(1)

In

the

zigzag run task,

both

the

Ts

group

and the

TT

group

increased

their

competitive

performances,

with

the

Ts

group

showing a

higher

increase

in

_performance

under

petition

with equal ability opponents than under competition with

inferior

and superior

opponents.

(2)

In

the serial

jumping

task, the

Ts

group

did

not

increase

their competitive

ces,

but

the

Tp

group

showed a

_greater

decrease

in

performance

under competition with

equal ability opponents than under competition with

inferior

and superior opponents.

It

would appear that a

knowledge

of motivations

both

to achieve success or to avoid

failure

would enhance the _possibility of predicting success

in

competitive situations.

(Tamotsu

Nishida

:

Effects

of

Aehievement

Motivation

on

Motor

Performance

in

Competitive

Conditions.

_JaP.

_J.

Phys,

Educ.,

Vol.

23,

No.

1,

_June,

1978,

_pp.

13--･23)

14 体育 学研 究

　

第 23巻

　

第 1号

　

昭 和53年

6

月 　 〔

1

〕　 問 題

　 体育 ・

ス ポ

ー

ツ_場

_面

で は， 運

動

パ フ ォ

ー

マ ソ ス を 向

一

ヒ させ る た めの _{手 段 と}して， 競 争 を 意 図 的に 導 入す るこ とが 多い

．

これは

，

共通の 目標に

_対

し て， お互いが他 人 よ り 優 れた成 績 を 得よ うと 努 力

す

る優

越

お よ び達 成の _要

_求

_を

_有効

に

_利

_用しよ う と し た もの である

．

　

そこで

_{， 競争}

と運

動

パ _{フ ォ}

ー

マ ン ス の

関係

を

調

べ てみ る と， 競

争

に よっ てパ フ ォ

ー

マ ソ ス が

_向

上 し た り， 低 下し た り， あるいは変 化 がみ られない など，

一

貫した結 果 が 得 られてい ない

．

こ の こ と は， 競 争 場 面で は多 くの要 因が複 雑に か らみあっ て お り，

一

義的

な解

釈

の 困 難 性 を 示 唆 す る もの で ある

．

　

し か しなが ら， 体 育

・

ス ポ

ー

ツ 場

面

で よ くみか け る現

象

である が， 相 手に勝 と うと

積極

的に

努力

し てい る 人 もいれ ば，

負

けるの ではない か失 敗 す るの で はない か と， とまどい な が ら

競争

に

参

加し て い る人 もい る

．

つ ま り，

競争

場

面

で は， 目 標 や

卓越基準

に_対して接 近 し よ う とする達

成動機

と， 失 敗 を 恐 れて そ れ らか ら 回

避

し ようと

す

る失 敗回

避動機

が複 雑に錯 綜し， ある種の葛 藤 状 態を

作

り

出

し てい る と

考

え られ る

．

さ らに，

競争場面

が，

あ

る

基準

や

価値感

を

媒介

に_{， 相 手} より も 「

_勝

_{ち た} い」 「負 けた くない」 とい う

優

越お よ び

達成

の 要 求に

_結

びつ い た

動

機づ け場 面であ る と考 えるなら ば

，競

争に よ る 運

動

パ _{フ ォ}

ー

マ ソ ス に ， 達

成 動

機， 失

敗

回

避

動

機

が大 きく影

響

を及 ぼし てい る と 考 え られる

．

　

そこで，

競

争と達 成

動機

お よ び失 敗 回

避動機

に

関す

る

従来

の

研究

を

調

ぺ _{て みる と} ，

E

．

　

D

．

　

Ryan

，

and 　

W

．

　

L

　

Lakie

，

（

19652i

）

）

は， 男 子 大 学 生 を

対

象に ， 知

覚

運 動

課

題を用い た結 果， 高 達 成 動

機群

（高 達 成 動 機

一

低テス ト不 安

群

）は

競

争 条 件でパ フ ォ

ー

マ ソ ス が

_優

れ，

一

方

，

低

達

成

動

機

群 （低達

成 動 機

一

高テス ト不 安 群 ）は高 達 成

動 機 群

よ り も， 非 競 争 条 件でパ フ ォ

ー

マ ソ スが

優

れて い たと

報告

してい る

．

ま た，

男

子

大

学 生 を

対象

に

円盤

突 き課 題 を 用いた

GC

．

　

Roberts

_，

_（

1972ie

）

）

や， 高 校 生 男 子を対 象 に平 衡 安 定 保 持 課題 を 用 い た

T ，

R

．

　

Healey

_，　and 　

D

，

　

M

　

Landers

_{， （}

1973to

）_）の

研究

で は， 達 成

動機

， 競 争 条 件お よび そ れ らの

交

互作 用に

_有

意

差

がみ られ なか っ た もの の ， 試 行の 最 初の段

階

で

競争

を

導

入し た

時

に は，

高

達 成

動機

群

の

方

が低 達 成 動 機 群 よ りもパ フ ォ

ー

マ ン ス _が

_優

れて い た と

報告

してい る

．

これ らの こ とか ら，

一

般

的

にJt 高 達 成 動 機 群は低 達 成 動 機

群

よ りも

，競

争

に よっ て運

動

パ フ ォ

ー

マ ソ ス が よ り促 進 され る であろ う とい う

予想

が

立

つ

・

　

しか しな が ら， これ らの

研究

は

単

に

競

争

条

件 を 設 定 し た だけであっ て， どの よ う な

競

争

条

件であ っ たの か が

明確

に されて い ない

・

競 争 場

面

は，

多

くの

場

合， 自己 と競 争 相

手

との 比

較

をある基 準 と

価値

感 を 持っ て評 価 して い る場

面

で あ り_， そ こ に は

_{認知 的}

_な

_{変 数}

が関 与 してい _{ると思 わ れる}

，

つ _ま り， 競 争 相 手に対 する勝 敗の 主 観

的

な認 知に よっ て

動

機づけ 水 準 が 変 化 し， 運

動

パ フ ォ

ー

マ ソ ス に 影 響 を 及ぼす と考 え られる

・

また， これ らの主 観 的な

勝敗

の _認

_知

は，体 育

・

ス ポ

ー

ツ場

面

での 過

緊

張 やあが りな ど と も 深い 関

_連性

がある と思われる

．

　

こ の よ うな 達 成

志

向 場 面 における 目

標達

成へ の 主 観

的確率

と

動機

づ _{け と}の関 係につ いて，

J

．

　

W

．

Atkinson

，

（

1957t

）_）は ， 「

期待一

誘 因

価

モ デル _」 として， 次の よ うに公 式

化

し た

．

合 成 さ れた達 成 志 向 傾 向

（

Resultant

　

Achievement

　

Motivation）

ニ

　　　　　　　

f

｛

（

M

・

−

M

・

D

・

P

・xl・

｝

　

こ こ で，

Ms

は

達

成

動機

，　

Maf

は 失

敗

回避

動

機 で，

Ps

はその行 動 を 遂 行 するこ と に よ り目

標

を 達 成 するで あろ う

期待

（主

観的

成 功 確 率 ）であり，

Is

はその _目

_標

の

_誘因

_価である

・

こ のモ _デル の

特徴

は，

Is

＝

1

−

Ps

と仮 定 し た ところ に

あ り

， こ の こ とか ら，

RA

．

　

M

．

の 強さは ，　

Ps

が中程 度

（

Ps

＝

．

50

_）である

時

には， よ り

高

い （

Ps

＞

．

50

） とか， より低い

（

Ps

〈

．

50

）時

よ り も強 くな る が，　

Ms

が

Maf

より も大 きい 場

合 （

Ms

＞

Maf

）

に は， 行 動 と し て

接

近の

_方向

を示し， 逆の

場

合 （

Ms

＜

Maf

）

に は

，

回

避

の

_方向

を

示す

と

考

えられて い る

。

そ し て， こ のモ デル に 関 する

研究

は， パ フ ォ

ー

マ ソ ス_{， 要 求}

_水準

_{， 持 続 性 な ど}につ いて実

験 的

に

検

証 された

．（

E

．

G

．

　

French

，　and 　

F

，

　

H

．

　

Thomas ，

19589

）

_．

JW

_．



Atkinson

，　et　al

．

19604

）

．

　

J

．

　

W

．

Atkinson

，　 and

　

G

．

　

H

．

　

LitWin

，

19605

西田 ：競 争 場 面に お け る運動パ _{フ t}

一

マ ン ス に及 ぼ す達成 動 機づけの 影 響 15

Feather

，

1965s

）

．



J

_．

O ．



Raynor

，　and 　

C

．

P

．

　

Smith

，

1966i6

）

_．



S

_．



A

_，



Karabenick

，　 and 　

Z

．

1

．

　

Youssef

，

1968i2

）

_．



J

_．

0

_．



Raynor

_，

_and

L



S

_，



Rubin

，

1971

且7）

_．

G

．

C

．

　

Roberts

_，

197419

）

．

_）

これ らの

実

験

的検討

は，

中

性

的

場 面よ りも，

何

ら かの

卓

越 基 準に従っ て努 力 し た り， 成 功や 失 敗 （勝

・敗

）が 自

分

の

能力

や 努 力に よ っ て導び か れ る とい う

達

成 志 向

場

面で

支

持さ れ た もの _が

_多

い こ とか ら， こ の モ デル の

競

争

場

面 との 関 連 性は 非

常

に

大 き

い であろ う

・

　

そこ で， 競 争 と

競争

相 手の

能力水 準

に関 する

従

来の

_研究

_{を 調}べ てみると， 長田

（

1969i5

）_{） は高 校} 生 を

対

象に 腕 立 伏 臥 腕 屈

伸

運

動

を

行

な っ た

結

果， 単 独 条 件や異 質 能 力 者 間の 競 争 よ りも， 同 質 能 力

者

間の _{競 争}の

_方

が ， 運 動パ フ ォ

ー

一

一

・

’

V ソ ス がよ り促 進 さ れた と報 告し てい る

．

ま た，

C

．

　

H ．

　

Strong

， （

19632

‘） ） の筋

力 ・

ス ピ

ー

ド

・

持 久 力 をみ る体 力 テス トや， 右

高 （19692s

）

_）

_の

50m

_{走の 研 究 も 同}

様

の

_結

果 を 示し てい る

．

こ_れらの結果 は，

J

．

　

W

．

Atkinson

の 厂_期

_待

一

_誘

_{因 価}モ デル _」 が 示 すよ う に， 主 観

的成

功

確 率

が

中

程 度であ る と

考

え ら れる 同

質

能 力

者

間の競争で

動機

づ け が 最 大に なる とい う前

提

に た っ てい る

・

とこ ろが

，

前述 し た よ う に，

高達成動

機

群

と低 達 成 動 機 群 とでは， 課 題に

対

する

動機

づ けの方 向が異 なる た め， パ フ ォ

ー

マ ソ ス と しても逆の _{方 向 を 示 す と考 え}ら れ る

・従

っ て， 高 達 成 動 機 群は， 自 己 と競 争 相 手の

能力

が 同

等

であると認 知 し た場 合， す なわ ち主 観

的成

功

確

率 がほぼ

50

パ

ー

セ ソ トの

_時

に， 達

成

へ の 動

機

づ け が

最

大に な りパ フ ォ

ー

マ ソ ス が 促 進 さ れ るの に

_対

し て， 低 達 成

動機群

は， その よ うな場 合に は失 敗 回

避

へ の _{動 機}づけが最

大

に な り

，

パ フ ォ

ー

マ ソ ス が 抑 制さ れ る で あ ろ う と考 え られる

．

　

一

方

，

動機

づ けとの 関 連か ら運 動パ フ ォ

ー

_{マ ソ} スを 考 えると， 主と し てス ピ

ー

_{ド や 筋 力 を 必 要} と

す

る運 動 課 題で は， 競 争に よっ てパ フ ォ

ー

マ ソ ス が促 進さ れ る

（

R

．

M

．

　

Church

，19627

）

．

　

C ．

　

H

．

Strong

，19632

‘）

_．

_長田

196gis

）

．

_{松 井}

1971ts

） ）が ， 鋭 敏 な 知 覚

判断

や 協応性 を 必 要とする運

動

課 題で は， 逆に抑

制

さ れ る

傾

向 があ る （

M

．

E

．

　

Shaw

，

195823

）

．

E

．



Rudow

_and

Hautaluoma

，

1975za

） ）

．

ま た，

J

．

　

W

．

　

Atkins

。n，　and 　

W ．

　

R ．

　

Reitman

，

（

19561

）

） や

J

．

W

．

　

Atkinson

_，　and 　

P

．

O

’

Connor

，

（

19666

） ）の 研 究で， 動 機づけの強さとパ フ ォ

ー

マ ン ス との 間に，

単

調 な

増

加

関係

が み ら れ な か っ た こと か ら， 競 争の

効

果は課 題 に よっ て

も

異なっ て

く

る

と考

え られる

・

こ _れに

関

し て，

動機

づ

け

の

強

さ とパ _{フ ォ}

ー

マ ン ス との間に は逆

U

字

型の _{関 係 が}

存

在し， 課 題が

単

純で

容易

になる ほ どその課 題に 対 する動 機づけの最 適

水準

は高 くな り， 課 題が複

雑

で困

難

になる ほ ど

動機

づ けの _{最 適 水 準}は 低 くな るとい _う

Yerkes

−

Dodson

の法 則 が 多 くの示 唆 を 提 供 して い る

．

ま た，

動機

づ け とパ フ ォ

ー

マ ソ ス に 関 する従 来の

研究

を

調

べ てみ ると，

前者

の課

題

は主 とし てス ピ

ー

ドや

筋

力 を 必 要 とする課 題 と，

後者

の _{課 題}は主 とし て 鋭

敏

な 知

覚

判 断 や

協

応

性

を 必 要 とする

課

題と ほぼ 対 応 し てい る ようである

．

こ の ことか ら， 主 として ス ピ

ー

_{ドや筋 力を 必}

_要

_と する運

動課

題で は， より高い

動機

づけ

水

準で パ _フ ォ

ー

マ _{ソ ス}が促

進

される の に

対

して， 主 とし て

鋭

敏 な

知

覚

判断

や

協応性

を 必 要 とす る運

動 課 題

で は ， よ り低い

動機

づ け 水 準で パ フ _ォ

ー

マ ソ ス _{が 促}

進

されるであろ う と

考

え ら れ る

．

　

〔

2

〕

　

目的

　

そこ で 本

研究

は， 競 争が運 動パ フ ォ

ー

マ ン ス に 大

き

な影

響

を及ぼし てい る要

因

とし て， 達 成

動機

お よび

失敗

回

避動機

と 競 争 相

手

に

対す

る

勝敗

の主

観

的な認 知 を 取 りあ

げ

，

J

．

　

W

・

Atkinson

の 「

_期

待

一

誘 因 価モ デル _J と

Yerkes −Dodson

の _法則か ら，

次

の _仮

_説

_{を 立} てそ れ らを

検証

する目 的で行 な われた

．

　

（仮

説

）

　

主とし て ス ピ

ー

ドや 筋 力 を 必

要

とする運

動課題

で は， より高い動 機づけ

水準

でパ フ ォ

ー

V ソ スが

促

進される ことか ら，

　

1

．

高 達 成

動機群 （

TB

群）

， 低 達 成 動 機 群 （

TT

群 ）

とも， 非 競 争

条件

よ り も

競

争

条

件で パ _{フ ォ}

ー

マ ソ スが

促進

される であ ろ う

．

また，

動 機

づ け が最も強 くな る勝 敗の主 観 的 確 率が

中程度 （

Ps

＝

，

_50）

の _{条 件}におい て， パ フ ォ

ー

マ ソ ス が著し く促

進

されるで あろ う

．

　

2

． Tg 群

は，

課

題に

対

し て接 近 の方 向 を 示 す 行

動特性

を持つ _ため ，

TF

群よ り も競 争に よっ てパ フ ォ

ー

V ソ ス が よ り促

進

されるで

あ

ろ う

・

　

主 とし て

鋭敏

な

知覚判断

や

協応性

を 必 要 とする

16 _{体 育 学研 究}



_第23巻



_{第 1号}



_昭和

₅₃

_{年 6 月} 運

動課

題では， より低い動 機づけ

水準

でパ フ ォ

ー

マ _{ソ スが}

_促進

_{されることか ら}

．

　 3

．

Te

群，　

TR

群 とも

非競争条件

より も競 争 条

件

でパ _{フ ォ}

ー

マ ソ ス が

_掬制

さ れ る であろ う

・

ま た，

動機

づ _けが最 も強 くな る 勝

敗

の主

観 的確率

が

中程

度

（

Ps

＝

．

50

）

の

_条

_件におい て， パ フ オ

ー

マ ソ ス が著 し く

抑

制されるで

あ

ろ

5

．

　

4

．

Tr

群

は， 課 題に

対

して回

避

の

方向

を

示す行

動 特 性 を

持

つ た め，

Tg

群よ りも競 争に よっ てパ フ ォ

ー

マ ン ス_{が より抑 制される であろ う}

．

　

〔

3

〕 方

法

　

＜

1

＞

　

被 験

者

　

競

争 行 動， 達 成 動

機

の

起源

お よ び発 達

等

を

考慮

し て， そ れ らが 比 較的 顕 著にあ らわ れる小

学校

5

年

生 男 子

421

名

を

対象

に，

次

の

2

種の動 機 を 測 定 し た

．

　 （

1

）

　達成動機

（

Ms

）の測 定

　

D ．

C

．

　

McClelland

ら （

1953i4

）

_）

_{に よ る} 「_主題

統 覚 検 査

一



Thematic

　

Apperception

　

Test

（

T ．

A

．

　

T

．

_）

_{」 を，}

_中性

_{的 条}

_件

_下で

_学級単位

_で

_実施

し た

．

各 想 像 物 語の _{内 容}の分 析は， 彼

等

の方

法

注1）

に従っ て行 ない，

AI

（

Achievement

　

Imagery

），

TI

（

Doubtful

　

Imagery

_），

　

UI

_（

Unrelated

　

Ima

・

gery）

と

判定

し た

・

つ ま り，　

AI

は， 達 成

動機

に

関

する記述 が明

確

であ る場

合

の

_判定

_{基 準}で あ り，

TI

は． 達 成し よ う と す る記述 は み ら れ る カ 

AI

ほど 明 確でない

_場

_合，

UI

は， 達 成 動 機 とは無 関

係

な 記述がしてある場 合に判 定し た

・

そ して，

AI

に は

2

_点，

TI

に は

1

点，　

UI

に は

0

点を重み づけ，

4

図 版 そ れ ぞ れの 合 計 得

点

を 達 成 動

機

得 点と し た

。

　 （

2

）

　 失敗

回

避動機 （

MaD

の

測定

　

D

．

C ．

　

McClelland

ら （

1953i4

）

_）

_や，　

J

．

　

W

．

Atkinson

_（

19588

）

_）

_は

_{． 失敗}

_回

_避動機

を， 達 成 志 向 場 面 やテ ス ト類 似

場

面で生じる不 安 動 機 と

考

え てい る

．

そこ で，

S

．

　

B ．

　

Sarason

ら

（

196022

） ）の

「_{児 童 用}テ ス ト不 安 尺 度

一一 Test

　

Anxiety

　

Scale

for

　

Children

_（

T

．

　

A ．



S

．

　

C

．

）」 を用い， 中 性 的 条

件

下で学

級単位

で

実施

し た

．

30

項

目か ら なる

質

問は

検査者

が口

_頭

で示し， その

合計得点

を 失

敗

回 避 動 機 得 点とし た

．

　

以上 の

測定

の

後

，

各得点

を そ れ ぞ れ 標 準 得 点に

換算

し，

達

成

動機

得

点

か ら

失敗

回

避動機得点

を 引 き， その 差の 上

位20

パ

ー

セ ン ト， 下 位

20

パ

ー

セ ソ トの

者

を 選 択し， そ

れ

ぞ れ

高

達 成 動

機群 （

Ts

群一

Ms

＞

Ma

£

_群

，

76

名 ）， 低 達 成 動

機群 （

Te

群一

Ms

＜

Maf

群，

76

名）

とし た

．

　

＜

2

＞



_実験期間

　　　　　

1976

年

9

月〜

11

月

　

＜

3

＞

　

運

動課

題

　 （

1

）　

ジ グザグ ラソ

　Fig

．

1

の ような

実験場

面 （体 育

館）

を設

定

し， 矢 印の

_{方向 （}

_逆の

方

向でもよい

_）

に

_走

_りなが らポ

ー

ル _{を 通 過し， 折 返し}

_点

_{で ボ}

ー

_{ル を 持} っ てス タ

ー

ト地

点

に もど ること を

要求

し た

・

ボ

ー

ル の

_高

さ は 約

150cm

であ り， ポ

ー

ル は ドッヂ ポ

ー

ル

2

号 を 用 い た

．

な お， 折返 し点で は， ポ

ー

ル を固

定

させ る ため に直 径

40cm

の

輪

を

用

い， ボ

ー

ル を その中に セ _ッ トし た

．

こ の

_課題

は， 主 として ス ピ

ー

ドを必 要とする

も

の で， 予 備

実

験の

結果

，

競

争 を 導 入 す るこ とに よっ てパ フ ォ

ー

V ソ ス が 促 進 されるもの であっ た

． （

p

〈

．

01

） また， こ の

課

題の再テス ト

法

に よ る信 頼

性

係

数

は，

0

．

85

で あっ た

。

灘

Fi

晋

・

1

・

_Floor

　

diagram

　of　the　zigzag 　run　task

　 （

2

）　

ケ ソ ケソ _{と び}

　

Fig

．

2

の よ うにラソダム に設 定_{し た}赤， 白

，青

色の

_直

径

40cm

の 輪 を， 赤 色は

右

足，

白

色は両 足， 青 色は左 足で ジ グザグ に

_連続

し てとぶ こ と を要 求 し た

．

こ の課 題は，

3

つ の

色刺激

を

弁 別

し な が ら， そ れに

対

応し た 動

作

を 行な うとい う協 応 性 課 題であ り， 予

備

実

験

の 結 果， 競 争 を 導 入 す るこ と に よっ てパ フ ォ

ー

一

・

　

V ン スが 抑 制さ れ る もの であっ た

・

（

Pぐ 05）

ま た， 再テス ト法に よ る信

頼性 係

西田 ：競 争 場 面に おける運 動パ フ t

一

マ ン ス に及ぼす 達 成 動 機づけの影 響 17 Start

　

　

　

　

　

　

〔

　 　 　 ● r 。己

一

right　foot 　 　 　

Owh

髄e

−

』・thf 。 。t 　 　 　 の 　　bl“ ε

一

1cft　正oot

　 　

Fig ．

2

．

　

Floor

　

diagram

　of　the　serial 　

j

凹mping

　 　 　 task 数は，

0 。

84

で あっ た

．

　

＜

4

＞

　実験

条

件

お よび 手 続 き

　

ジ グザグラ ソ _， ケ ソ ケ ソ _とび両

課

題 を， 全 被

験

者

（

421

名 ）に

・ 実

験

者

と被 験

者

の

2

人 き りの

中性

的 場 面で

2

回 実 施し， そ れらの

平均

値を

統制

条 件での個 人の成 績 とし た

．

その

_後

， 統 制 条

件

で の 成績か ら個人 の パ

ー

セ γ タイル _順

位

_（

P ．

R

）

を 求め，

Ts

群，　

Tr

群 を 競 争 相 手 との

P

．

R

の 差 が，

（

1

）＋

20

以上の

条件 （勝敗

の 主 観 的 確 率が

0 ・

75

ぐ らい _と

_期待

で きる条

件

とし て，

CT5

条

件

と 命 名 し た ）

．

（

2

）±

5

_{以 内}の _{条 件}

_（

_{同 様}に

Cso

条 件と命 名 し た）

．（

3

）

− 20

以 上の条

件 （

同様に

C25

条 件 と

命

名し た

）・（

4） 非競

争 条

件 （

N

．

C

条

件

）

とい う

競

争 条 件に ラ ソ ダム に _割り当てた

・

　

（

Tab ・1

） その

結

果， ジ グザグ ラソ で は，

各群間

に有 意 差 がみ ら れず， 全

群

が

等

質であるこ とが

認

め ら れ た

・

ま た， ケン ケソ とびにおい て も，

Ts

群

の

4 群

間，

TF

群

の

4

_{群 間}

に有 意 差はみ られ なか っ た

・

こ こ で，

P

．

R

を 求め たのは， 小 学 生 が 競 争 す る 場 合 に， 成

績

を 示 す よ りも相 対 的 な 順 位 を 示 す 方が，

競

争相 手を

把握

するの によ り適切 である と考 えた か らである

。

また ， 競 争 条 件 をこ の よ うに

分

類し たの は ， 競 争 相 手 と

明

ら かに

能力

差 が あ る こ と を， 被

験

者が意

識

で きることを

考

慮し て の こ とで ある

．

　

その後， 両 群 と もそ れ ぞ れの 競 争 条 件で， ジグ ザ グ ラソ_， ケγ ケ ン _とび 両 課 題 をカ ウソ タ

ー

パ _ラ ン ス して

2

_試

行 行な っ た

．

その 際に， こ の よ うに 設 定し た競 争 条 件に対し て， 被 験

者

が

実

験

者

の意 図 する

競

争 条

件

で課 題を遂

行

して いたの か ど うか を

検討

する た め に ，

試行

の

前

に， 競 争 相 手に

対す

る

勝敗

の主

観的判断

を

5

段階

の

評

定 尺 度

（

1

．絶

対 負 けるだ ろ う

．

2．

多 分

負

ける だ ろ う

．

3

．

勝

て る か

負

ける かわか らない

・

4．多

分 勝て る だ ろ

5

・

5

．

_{絶 対 勝}て るだろ う

．

）

で

求

め た

．

な お，

両課

題 とも， 隣 接 する

2

つ の コ

ー

ス をつ く り 並 行し て競 争さ せ， コ

ー

ス を

変

え るこ とに よっ て位

置

の 効 果 を 相殺した

・

また ，

N ．

　

C

条

件

に おい て は，　

CTS

，

C50

，　

C25

条

件で

統

制 条

件

での

成績

を知 らせてい る こ と か ら，

KR

の 効 果 を 統 制 する意 味で こ こ で も それを知 らせ たが， その

他

は

統制条

件 と全 く同じ 要 領で行 なっ た

．

　

＜

5

＞

　結

果の 処 理

Tab ．1Mean

　performances 　and 　standard 　

deviation

　under 　control 　condition

（

points

）

丶

＼

嚇

認

　　　

＼

刪

S

五

_＼

Group

　 　 　 　

ヒ1

＼ 　　　　　　　＼

Ts

　 　

D

NM

　 　

S

The

　zigzag 　run 　task

N ．

C

C75

Cse

Te

1990

．

547

．

64

NMD

　 　

S

1988

．

ア89

．

29 工9　　 　　 　19 89

．

81　　　　　91

．

54 7

．

25　　　　　5

．

89 ！9　 　 　 19 90

．

43　　　　　88

．

50 7

．

69　　　　　7

，

90

Cs5

1991

．

348

．

341991

．

047

．

t2

The

　serial　

jumping

　task

N

．

C

1922

．

634

．

t3 且919

．

325

．

89

C75

Cso

tg2 且

．

685

．

461919

．

535

．

ll 1923

，

635

．

16 且9t8

．

584

．

72

C25

1924

．

r65

．

3619

且

7．

634

．

42

IB _{体育学 研 究}



_第23巻



_第 1号

　

昭和

53

年

6

月

　

ジ グ ザグ ラ ンは ，

1

／

10

秒ま で測 定し た

所

要

時間

を逆 数

変

換して

1000

倍し た ものを， ケ ン ケソ とび は，

20

秒 間で正確に と ん だ

数 （

20

秒間

で

進

ん だ

数

一

_{誤 数 ）を}

_得

_{点 とし た}

_．

_その後 ， 両 課 題 に お い て， そ れぞ れ達 成 動 機 （

2

）× 競 争 条 件 （

4

）の

2

要 因 共 分 散 分 析 を 行な っ た

．

　 〔

4

〕 結 県

　

＜

1

＞

　

予

備的検討

に

関す

る

結

果

　

（

1

）

T

．

A

．

T

．

，　

T ．

A

．

S

．

C ．得

点の

信頼

性

　

予

備

実 験での

T

．

A

．

T

．

，　

T ．

A

．

S

．

C ．

得 点の 信 頼 性 係 数は ，

Table ．

2 に示 す とお りで， かなり信 頼 性 の _高い _{測 度}である こ _{と が認}あ ら れた

．

Tab ．2

　

Reliability

　coefficients 　of　

T ．

A ．

T

　_and

　 　 　

T ．

A ．

S ，

C

　scores

T ・

A

・

Tl



T ・

A ・

s ・

c

　 　 　 test

噂

retest

Meth

°

d

騰

1

）

Reliability

coefficientso

．

700林 申 te8t

−

retest

儻

1

）

O

唱

753＊ ＊ 申

Split・

　

half

…

jec

・・

！

1。・

｝

0

，

861

・ やゆ 1。・

一

下

『

事 林 P ＜

．

001

　

（

2

）



T

．

A

．

　

T

．

得

点

の

_評

定

者間

注2_）の

一

_{致 率}注3） お よび相 関

　

AI

，　

TI

，　

UI

の評 定 者 間の

一

致率は， そ れぞ れ

87

．

9

，77 ．

5，95 ．1

パ

ー

_{セ ソ トで あ り} ， かな り

高

い

一

致 率 がみ ら れ た

・

また，

T ．

A

．

T

．得点

の評 定 者 間の相 関

係数

は，

O

．

922

（

P

＜

．

001

）で， かな り高 い 相

関

がみ られ，

本研究

の

T

．

A ．

T

．

得

点

は， 相互 の _主

_観性

が高い もの である と

考

え られる

．

　

（

3

）

　達成動機

と競 争 との関 係

　

競 争を

導

入する こ _とに よっ て 達 成 動 機が喚 起さ れる の か ど うか ， ま た

， 競

争に よ る運 動パ フ ォ

ー

マ ソ ス の向 上が， 強い達 成 動 機の

喚起

に よる もの か ど うか を

調

ぺ _{る ため に} ， 小 学 校

5 年

生 男 子

46

名 を

対象

に ，

T

．

A

．

T

．

，　

T

．

A

．

S

．

C ．

ジ グザグラソ

，

ヶ ン ケ ソ と びを，

非競争条

件 と競 争 条 件で実 施し た

，

その

_結果

，

T

・

A

．

T

．

，　

TAS

．

C ．

得 点と も両

条件

間 に有意 な差はみ られ なか っ たが， ど ち らも

競

争

条

件で

高

い

_得点

を示 す

傾

向がみ られた

．

　

（p ＜

．

10

） ま た，

T

，

A

．

T

，

，　

T

．

A

．

S

．

C

．

得

点

の変 化 量 （競 争 条

件

一

_{非 競 争 条}

_件）

_と ， ジ グ ザ グラ ソ， ケ ン ケン と び

得

点の

_変

_{化 量 と} の相 関 を 求め た とこ ろ，

T

．

A

．

T

．

得

点

とジ グ ザ グラソ得 点の

_変化

_量に

_有

意な正 の相 関

（

r＝

O

．

51

，

p

〈

，

001

），　

T ．

A

．

S

．

C

．

得 点とケ ソ ケ ン _とび得 点の

_変化

_量に

_有

意 な 負 の 相 関

（

r＝

−

0

．

37

， p 〈

．

05

）

が得 られた

．

　

以上の

_結果

か ら， 競 争に よ る運 動パ フ ォ

ー

マ ン ス に

_達成動機

， 失 敗 回 避 動 機 が 関

与

し て い るこ と が認め られ， 競 争を導入す るこ とに よっ てそれら が喚 起され， 運 動パ フ ォ

ー

マ ソ スに影

響

を 及ぼし た と

考

え ら れ る

．

　

（4 ）

競 争 相 手に _{対 す}る勝 敗 の 主 観 的

_評

定 点と

　　　 　

競 争 条

件

との 関 係

　

本 研 究に おける競 争 条 件は． 個人の 統 制 条

件

で の得 点 を も とに， 実 験 者 が 操

作

的に

設

定し た もの である

．

そこで， 被

験者

が

実験者

の意

図す

る

競

争 条

件

で課 題を遂 行し てい たの か ど うか を 検 討 し た

．

各 々の課 題に _おける勝

_敗

の 主 観 的

_評

定 点の

_平

均

値は ，

Fig

．

3

，

4

， に示 すとお りで，

両課

題 と も 各 競 争 条 件 間に有 意 差

（

p

〈

，

01

）

がみ られた が，

Tg

群

，　

TF

群 間には有 意 差は み られ なか っ た

．

ま ・辱 切

80

富 岩

8

』

8

胆 凶 昌 慧 』 o 盞 ぢ 03 昌 ω

5

4

3

2

1

C7s

　 　　　　

Cso

　　 　　　

C2rs

　

Competitive

　eenditions

　 Fig ．

3

．

　Mean 　subjeetive 　rating 　scores 　of

　　　　

success



under



three



competitive

　 　 　 　 conditions 　on 　the　z萓gzag 　run 　ta8k C75

＿Competition

with 

inferior

　ability 　opponents

〔

Cso

…

Cornpetition　with 　equa 正ability 　opPOnents

西田 ：_{競 争 場 面に お}ける運 動パ フ t

一

マ ン スに及ぼす達成 動 機づけの 影 響 19 〆 器 085 凶 旧 o

＄

』

3

の 亀o 唱

哨

蟹 餉 o 君 ぢ 03 口 の

5

4

3

2

1

　 　 　 　

Crs

　　　　　

C50

　　　　　

C25

　　　　　　　　　 Competitiye

　conditions

F

置94

．Mean

　subjective 　rating 　scores 　of　success

　 　 　 under 　three　_{c。皿 petitive}　c。nditi。ns ・n　the

　 　 　 serial 　

jumping

　taesk

た，

報告

された

評定点

の

1

回 目 と

2

回 目の相

関係

数

は， ジ グザグ ラソ で

0

．

89

， ヶ ソ ケソ とびで

0

・

84

を 示し

2

回 と もかな り

恒常

的であっ た

・

　

これ らの _{結 果}か ら， 被

験者

は

異

な る競 争 条 件 下 で課 題 を 遂 行 してい た こ とが 認めら れ，

実験者

が 設

定

し た

競

争

条

件は， 被 験 者 が 報

告

し た主 観 的

評

定 点 とほぼ対 応 し て い た と考え ら れ る

・

　

＜

2 ＞　

仮

説検証

に

_関

する

結

果

　

統制条件

お よび

競

争 条

件

にお

け

る ジ グ ザ グ ラ ソ ， ケソ ケソ とび 得

点

の

各群

の

平

均 と

標準

偏 差を

Table ．1，

3

， に示し た

・

こ こ で， 統 制 条 件での ケ ン ケ ン _とび得

点

に おい て，

T8

群が

TF 群

よ り も有

意

に

高

い

得点 （

P ＜．

001

） を 示した こ _とは，

Ts

群

が

TF

群

より

も高能力群

で あるこ とを 意 味し て お り，

競争

条

件

へ の 変 化 量が

TF

群

よ り も少 な くなる こ とが

予想

される

．

そこ で，

能 力

差 をコ ソ ト ロ

ー

ル _する ため に， 競 争

条

件の

統

制 条 件へ の回

帰

係 数 を

考慮

し て

，

両 課 題に つ い てそ れぞ れ 達 成 動 機 （

2

）x 競 争 条 件

（4 ）

の

2

_要

_因

_{共 分 散}

分析

を

行

な っ た

．

（

Tab

．

4 ，

5）

ま た， 各 競 争 条 件の

調

整

平

均 値 を （

Fig ．5 ．

6

）

に

_示

した

・

　

その

_結

果， ジ グザグ ラソ ， ケソ ケ ン とび と も

達

成

動機

，

競

争 条

件

の 要 因に

有

意 差 がみ られ， 両

課

題

と も

達成動

機の高 低お よ び

競

争 相 手に

対す

る勝 敗の主 観

的

な 認知に よ っ て， 競 争の 効 果が異 なる こ と が示さ れ た

・

　

そこ で， ジグ ザグ ラン における達 成 動 機の

競

争 条 件 差 を

検定

した

_結

果，

Ts

群では，　

N ・

C

条件

よ り も

Cs

。

，

　

C

！s条 件の

方

が

有

意に高いパ フ ォ

ー

マ ソ ス を 示し た

．

（いず れ も

p＜ ．

01

） また ，

C5

。条

件

は，

CT5

条件

より も有

意

に

_高

いパ フ _ォ

ー

マ ソ ス _{を 示}し た

． （P

＜

．

05

）

一

方

，Tp

群で も，　

N

・

C

条 件 よ りも

CT5，

　

C5

_。，　

C2s

_{条 件}の

方

が 有 意に高い パ _{フ ォ}

ー

マ ソ ス _{を 示}し

（

い ず れ も

P

＜

．

05

）

・

こ_れらの 結 果は ・ 仮 説

1

を

支持

するもの であっ た

．

　

仮 説

2

に 関して， ジ グ ザグ ラ ソ に おける競争条 件の

達成

動 機 差 を

検定

し た

_結

果 ，

Ts

群

の 方が

TF

群

よ り も

有

意に

高

い パ フ ォ

ー

マ ソ ス _{を 示}し た のは，

C5

。条 件

（

P

〈

，

01

） だけで， 仮説

2

を 必

ず

し も

支

Tab ．3Mean

　_performances 　and 　standard 　

deviation

　under 　competitive 　conditions

　　　　　　

（P。ints）

丶

繭

認

　 　 　

’

　

G

，。up ＼

蝉

s

葺

＼

N ・

c

The

　zigzag 　run 　task

The

　serial　

jumping

　task

CT5

Cse

CtS　　　 N ．

C

Ts

Tr

［

N 1g

　

l

　　　　　

119

19 19

．

　

M

’

2d8194

．

2498

．

64 96

．

93

ー

　

　

　

1S

．

D 4

・

8515

．

02 4

．

58 6

．

48 N 19 且9 汐 19 M 90

．

58 95

．

OO 93

．

フ195

．

28

S。

D

6

。

90 5

．

751 … 5 5

．

74 　　　　　

1

1924

．

534

．

501920

．

055

．

39

q

，

lc

． 且923

．

794

．

841920

．

OO5

．

37 1925

．

424

．

95

Cas

　 　 皇9 　 26

．

05 　 　

5．

22 919 　 　 　 19 il

：

；

：

ド

1

：

：

：

20 _{体 育 学研 究}



_第23巻



_{第 1号}



_{昭 和53年 6 月}

Tab ．4

　

Analysis

　of　covarianee

　　　　

（

The

　zigzag 　run 　task

_）

Tab ．5Analysis

　of　cevariance

　　　　

（

The

　serial　

jumping

　task ）

Source

Achievement

　 　 　 　 motlvatiOn

Competitive

　 　 　 　 　conditions 　 　 　

Errer

Total

［

SS

_矧

・・ 56

．

03 459

．

　041796

．

67

23

・ …

1

IM

・’

1

　

F

l 　

S503

3153

．

O亅 14612

，

3L

05

ー

Source

4

．

55

＊ 12

．

43紳

Achlevement

　motivatiOn

Competitive

　_conditions 　 　 　 Error

Total

lss

’ ・

1

・・

iM

・’

1

・ 143

．

9536

．

69514

．

IO

【

・蝋 　 1 　

3146

051

143

．

95 旦2

．

233

．

52 40

．

89雷 ・ 3

，

47＊

1

孝事

_P

＜

．

01

　　寧

P

＜

．

05 “ ＊

P

〈

．

Ol 　　＊

P

く

．

05 O り 口 “ ロ

一

臼 O 同 』 O

100

98

96

94

90

p

゜

一一

刷



TF



group

一

OO 口 唱 口

鬥

絢

帽

_O

畠

…

【

24

23

22

21

20

19

・

・

一

・

・

一 ’

x

・

x

．

，．

一 一

N

．

C

　 　

C75

Cso

　 　

C25

　　　　　　

Competitive

　conditions

Fig ．5．

　

Mean

　

performances

　adjusted 　

by

　　　

regressio ロC。efficient 。

f

。。mpetitive

　 　 　 cooditiOns 　on 　　oontr（》

1

　00nd 三tion

　　　

（

The

　zig2ag 　run

　

ta3k ）

N ．C …

nonoompetition

〔

Cn …

◎ompetition 　with 　inferior　 ability 　opponents

C

”

…

oDmpetition 　with 　equal 　ability 　opponents

Ces

…

oompetition 　with 　superior 　 abi 艮ity　opPonents

持

する結 果で はなかっ た

．

　

次に

，

ケ ソ ケン _{と び}における達 成 動

機

の

_競争条

件

差を

検

定 し た結 果，

Ts

群

で は 競 争 条

件間

に

有

意 差 がみ ら れなか っ たが，

TF

群

で

t2

　

N

．

C

，　

C7s

，　

C25

条 件 と 比 較して

，



Csa

_{条 件}は

有

意に _低いパ フ _ォ・

一一

マ ソ ス を示した

・ （

い ずれ も P ＜

．

01

）これ らの結 ．

、■

h

■

_、 　 　 N

−■

−

　　　　丶

　　　　 ＼

　 　 　 、

Ts

　

group

一

一

一

TF

　

gro

凹

P

ノ ’ 　 ！ 　 　 ’ 　 　

1

！ 　 　 、 、 　 、 、 、 、 ● ’ ’ ！

L

− 一

．

．一 ．

．

一一 ．

一

．

一 ．

．

−

　　　

N

．

C

　　　

C75

　　

Cse

　　　

C25

　　　　　　　

Competitive

　conditions

Fig ．6．

　

Mean

　

performances

　

adjusted



by

　　　

regression



coefficient



of　competitive 　 　 　 conditions 　on control 　_condition

　　　

（

The

　serial 　

jumping

　task ）

果は，

TF

群に

関

し て は仮 説

3

を

支

持 する もの で あ っ た

．

　

仮説

4

に関して， ケ ソ ケソ と びにおける競 争 条 件の達 成

動機差

を

検

定した

_結果

_， 全て の_{競 争 条 件} に おい て，

TF

群

の

方

が

Ts

群よ り

も有

意に低い パ フ ォ

ー

マ ン ス _{を 示し た}

・

_（

N

・

C

_条

_件…P

_＜

．

05

，

Cr5

条 件

…P

〈

・

01

，

Cso

条 件

…P

〈

．

001

，　

C25

条 件

…P

＜

．

01

_） これ らの

_結

_果は， 仮 説

4

を 支

持す

る もの で あっ た

．

西 田 ：競争 場 面に お け る 運動パ _{フ ォ}

ー

マ ンス に 及 ぼす達 成動 願づ けの影 響 21

　

以上 の結 果は，

本

研 究の 仮説 をほぼ支 持 する も のと

考

え ら れる

・

そこで， 次の よ うに要

約

するこ とがで ぎる であろ う．

　

ジグ

_ザ

グ ラ ソ では，

Ts

群

，　

TF

群

と

も

，　

N ．

C

条

件

よ り も競 争 に よ る

有

意に

_高

い パ フ ォ

ー

Ψ ソ スが み られ， その

傾向

は

特

に

C5

。条

件

で著し く促 進 さ れた

。

ま た，

Ts

群と

TF

群 を 比 較 すると，　

Cse

条

件 で

Ts

群の

方

が

有

意に _高い パ フ ォ

ー

マ ソ ス _{が み られ} た

．

　ヶ ソ ケン _とびでは，

Ts

群は競 争に よ るパ フ ォ

ー

マ ン ス の有 意 な 変 化はみ られ なか っ たが，

TF

群

は

C5

。条

件

におい て，　

N ．

C

，　

C75

，　

C25

条件

より

も

有 意 に低い パ フ ォ

ー

マ ソ スがみ られた

．

ま た，

Ts

群

と

Tr

_{群 を 比 較 す る と}， どの競 争

条

件に お い て も，

TF

_群は

T8

群 より も有 意に低い パ _{フ ォ}

ー

マ ソ ス が み ら れ た

．

　 〔

5

〕　 考 察

　

本 研 究は，

競

争の効 果を より 明 確に 把 握 す るた めに，

J

．

　

W

．

　

Atkinson

の 「

_期待

一

_{誘 因}

_価

_{モ デル 」} と

　

Yerkes

・

Dodson

の 法

_則

か ら

導

びか

れ

た

仮 説

を， 運 動パ フ ォ

ー

マ ソ ス に

焦点

を

あ

て て

検討す

る こ と を 主な 目

的

とし た

．

そ し て， これ らの 仮 説 は， 次の よ うな理 由で ほ ぼ支 持される

方向

にあっ た と

考

え ら れ る

．

　

まず， 仮

説 1

に

関

し て

，

ジ グザグ ラソ で

Ts

群，

Tr

_群とも競 争に よる有 意 なパ フ _ォ

ー

rt ソ ス の

_増

_加 が み られ， 特に

Cuo

条 件で その最

大

を示し たとい う

結

果は，

J

．

　

W

．

　

Atkinson

の 厂

_期待

一

_{誘 因価}

_モ デル 」 と

Yerkes

−

Dodson

の法 則か ら説 明 する こ と がで きる

．

つ ま り， 主 としてス ピ

ー

ドを要 求

す

るジグザグ ラソ は，

動機

づけ が 強 くな ればなるほ どパ フ ォ

ー

マ ソ スが増 大 すると

考

えられる か らで ある

．

ま た

，

こ_れ らの

_結果

は，

競

争に よっ てパ フ ォ

ー

マ ン ス の

_量

が増 大し た とい う

1

．

C

．

　

Whitte

−

more

_，（

192426

） ） や，　

M

，

　

E

　

Shaw

，

（

195823

）

_）

_や ，

E

．

Rudow

，　and 　

J

，

　

Hautaluorna

（

197520

）_{）の 研}

_究

結 果 と

一

致して い る

．

　

し か し， 仮 説

2

に

関

して は， ジ グザグ ラソ で，

Ts

群

は

Te

群より も競 争 を 導 入 する こ _とに よっ て， パ フ ォ

ー

V ソ ス が よ り促

進

されるであろ うと

予測

し たの であるが， 両

群

に有 意 差が み られたの

ciCco 条

件だけであっ た

・

こ の こと は， 本 研 究で 用い た ジ グザグランが， 被 験 者に とっ てあま りに 単 純で容 易 な 課 題であっ た た めに， た とえ課

題

に

対

し て 回

避傾向

を

持

つ

Tr 群

で

あ

っ ても， 不 安

動

機

（失敗

回

避動機）

が

強 く喚起

さ

れ

ず，

両群

のパ フ ォ

ー

マ ソ ス に差 が 生 じ なか っ たの で はない か と思 われる

．

　

仮 説

3

に関し て， ケソ ケ ソ とびで，

T8

群

に

競

争 に よるパ フ ォ

ー

マ ン ス の _{有 意}な減 少が み られ なか っ た

．

これは，

競

争 とい う強い動 機づ

け

が

導

入さ れて も， 主 とし て

鋭敏

な

知覚判断

や 協 応

性

を 必

要

と

す

るいわ ゆる複

雑

で

_困難

な 課 題 が

要

求 さ れ る と，

競

争 相

手

を 意

識

で き な くな り自

分

の

枠組

み の

中

で

課

題 を

遂

行し た か ら と思 わ れ る

．

つ ま り，

T8 群

は課 題 を 遂 行し ようとい う接 近の

_傾

_向は

あ

る が

，

課 題 が あま りに複 雑 で困 難 なた め に 競 争が

動

機づけ として の機 能 を 持た

ず

， パ フ ォ

ー

マ ソ ス に

変化

が 生じ な か っ たので はないだろ うか

・

し か し， こ の点に関し て は ，

Ts

群

の

行動 特性

をよ り明

確

に

把握す

る た めに も，

今

後さらに検 討 する 必

要

があると思わ れ る

．一方

，

TF 群

に

競

争に ょる

有

意 なパ フ _ォ

ー

マ ソ ス の

_減少

が

Cso

条

_件

でみ ら れたの は，

TF

群は競 争とい う

強

い 動

機

づ け 場 面に立 た さ れた うえ， 複 雑で困 難 な 課 題 を 遂 行 する よ う

教

示 される と， 不 安 動

機 （

失

敗

回

避動機）

が 強 く喚 起 さ れる と と もに誤 反 応 が

増大

し た た めに， パ フ ォ

ー

V ソ ス が

減少

し た と考 え られる

．

こ の よ うな

競

争に よ る不 安 動 機 （失

敗

回

避動機 ）

の

喚

起に伴 な うパ フ _ォ

ー

V γ ス の

_減少

は， ケ ソ ケソ とび

得点

と

T ．

A ．

S 、

C ，

_得

_点

の

変

化 量に，

有

意 な

負

の

相関

が得 ら れた とい う予

備

実 験の 結 果か ら も推 察 で

き

る こ と である

．

また， 課 題に

対す

る 回

避

へ の

動機

づ け が

最大

に _なる

Csc

条

件

で著し

L

＞ ミ_{フ ォ}

ー

マ ン ス の

_減

少がみ られた の は， 工

W

．

Atkinson

の 「_{期 待}

一

誘 因

価

モ デル _{」 を}よく

支持

し てい る

結

果であ る

．

　

仮

説

4

に

関

し て， ケソ ケソ とび で，

Te 群

が

Ts

群

よ り も競 争に よっ て パ フ ォ

ー

マ ソ ス が よ り

抑制

さ れ た の は，

前

述 の よ うに

TR

群

に

強

い 不 安 動 機 （失 敗回避 動 機 ） が喚 起 さ れ た た め で あ ろ う と思 われる

．

　

次に，

Ts 群

，　

TF

群

の行

動特

性か らパ フ ォ

ー

マ ソ ス に

_着

目 してみ る と， 本 研 究に おい て， ジ グ ザ ジラソ _では両

群

に_{パ フ ォ}

ー

マ ソ ス の

_有

_意な差はみ