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HC-MILLの熱間帯鋼圧延への適用-操業実績と効果-

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(1)

HC-MILLの熟

一操業実

帯毒

と効果-圧延への適用

HC-MILLforHotStripMillPlants -OperationatDataandEffects一 近年の産業界の軽量化と多様化のすう勢,及び一段と厳しさを増している市 場での競争力確保のため,鉄鋼業界では多品種少量生産体制への脱皮と省エネ ルギーによる大幅なコストダウンを必要としている。この要求を満たすために は,薄くて硬質の製品や種々の特殊材製品を高品位に安定して圧延できること,

及び鋼種の用途,サイズ(板厚,板幅)の順序に関係のないスケジュールフリー

圧延をベースとした連続鋳造鋳片直送熟間圧延が不可欠である。 本稿では,これら新技術実現の中核となって威力を発揮しているHC-MILLの 諸特性を実圧延での操業データによって確認し,合わせて品質向上,歩留まり 向上及び生産性向上への寄与を明らかにする。

n

言 熟間帯鋼圧延への作業ロールシフトミル■●HCW-MILL''の 適用と効果については,本誌第67巻,4号に述べたが),この HCW-MILLを含めたHC-MILLの熟間帯鋼圧延設備への適 用件数は,図lに示すように著しい伸びを示している。 国内では1982年以降7年間に167Dラントのうち既に13プラ ントに適用され,海外でも台湾,カナダ,イタリア,ブラジ ル,韓国と急速に適用が拡大されつつある。 一方,熟問帯鋼製品に対する最近の動向は,硬質薄板材, 特殊鋼材などの需要が急増してお-),また新しい傾向として より低い温度で高圧下圧延を行い,や金的特性の改善を図る ことが検討されている。このためには,圧延荷重の増大を抑 制する小径作業ロールを備えた圧延機での圧延が望ましいも のとなる。 もちろん,板の平たん度・枚クラウンを高精度に制御でき る機能を備え,高品質の薄板製品を生産できるとともに,連 続鋳造鋳片の顕熱を利用する鋳片の直送あるいは直接圧延を 可能にする設備でなければならない。 この二つの要求を両立させながら,安定な圧延操業を行う には,小径作業ロールを備えた6段形の高剛性のHC-MILLを 設置するのが好適である。 本稿では,主にこのような小径作業ロールを備えるHC-MILLを配置した熟間帯鋼圧延設備の操業実績と効果につい て述べる。

連続鏡道鏡片直送熱間圧延設備

連続鋳造設備と熟間圧延設備を直線的に配置し,省エネル 80 70 60 50 40 30 20 (巾)顧+八仇K旺慣++一≡・0工Gくミ…ト>「エペエヽ・垢 ト ド ン ン 一ブタ ブス 計1876 合 木村智明* 杉山徳治* 芳村泰嗣*

都沢啓二**

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ン 了も㌢柁0♂々7+打g7形〟γα 7七々如才5㍑g如〝∽ 払〝由〟g〟ⅠわsんJ椚〟和 助が才〟わ好ノわヱα抑α 適用済み 13プラント 国内16プラントへの HC-MlJL適用状況

D海外プラント

5プラント ●台湾 ●カナダ ●イタリア ●ブラジル ●韓国 '82'83'84'85'86'87'88 稼動開始年(西暦) 図lホットストリップミルへのHC-Mル+適用台数 国内では 16プラント中13プラントにHC-MlしLが適用され,柑87年以後海外でも ホット用HC-Mル+が稼動を始めた。 * 日立製作所日立工場 ** 日立製作所機電事業本部

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616 日立評論 VOL.了O No.6(柑88-6) 連続鋳造 トランスファ装置 (ホットチャージ圧延) サイジングプレス (大幅庄下) 図2 新熟間圧延設備の配置 間圧延設備の配置計画例を示す。 機器名 HC-MIL+ 省エネルギー形加熱炉 サイジングプレス 高応答油圧 サーボシステム 省エネルギー形加熱炉 (板幅) エッジヒ一夕 仕上圧延機 HC-MILL エッジャ

粗圧延機

/

シヤー 油圧サーボシステム

プ厚)

冷却設備

軍∋㌔:≧

(トップマーク)

忘誘

協議

(呆左岩屋詣孟り ̄圧延)

連続鋳造鋳片のダイレクト圧延及び特殊材などのためのホットチャージ圧延も可能な,新しい熟 中核技術 形状・板クラウン 制御 小径ロールによる 高圧下圧延 スケジュールフリー 圧延 熱拡散防止 高加熱効率 大幅庄下 連続鋳造スラブ幅集約 フィッシュテール 除去 板厚,板幅制御 巻取りマーク除去制御 連鋳鋳片 直送・直接圧延 効 果 品質向上 硬質薄板材 高級材生産 省エネルギー 歩留まり向上 図3 新熟間圧延設備で期待される効果 HC-Mル+,省エネルギー形加熱炉,サイジングプレスと高応答性 油圧システムを骨組みとした新しい熱間圧延設備では,大幅な品質向上.硬質薄板軌 高級材の生産など歩留まり の向上が期待できる ギーやスラブ在庫量の大幅な削減と硬質薄板材,特殊鋼材な どを含む高品質製品の即応生産体制を可能にする新しい熱間 圧延設備計画例を図2に示す。この設備は図3に示すように 品質,省エネルギー及び歩留まり向上に多大の効果を発揮す る機器配置に構成されている。 すなわち,連続鋳造で得られた素材スラブは,通常,直接, 熱間圧延される。したがって,スラブの再加熱を不要にし, 大幅な省エネルギーを図ることができる。品質上の理由によ って直接圧延ができない場合,また操業スケジュールの変動 を吸収するために,直送圧延も可能なようにスラブトランス ファ装置と省エネルギー形加熱炉が設置されている。 そして,連続鋳造機での帽替え頻度を少なくするため,粗 圧延機の人側にテーパ状工具によってスラブ幅を大幅に縮幅 調整できるサイジング70レスが配置されている。 このサイジングプレスについては,本誌の別論文で詳細な 説明がなされているが,この装置では最大350mmの縮帽調整 が可能である。すなわち,従来,立て形ロールでこのような 大きなスラブの縮幅を行った場合には,スラブ先後端にフィ ッシュテールと呼ばれる不具合部分が生じ,歩留まりが低下 することにより,縮帽量は制限して使用していた。ところが,

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サイジングプレスの幅圧縮工具の等価加工半径は,立て形ロ ールに対し数倍大きくすることができるので,フィッシュテ ールの少ない歩留まりのよいスラブの縮幅が可能である。 このようなサイジングプレスの実用化によって従来25∼50 mmピッチで連続鋳造機の帽替えを行っていたものを,約300 mmピッチに大きく緩和することが可能になった。 仕上圧延機列には前段に4段形HC-MILL,後段に小径作業 ロールを備えた6段形HC-MILLが採用されている。そして, すべての圧延スタンドの作業ロールは,軸方向に経時的にサイ クリックシフトされ,ロール摩耗及び熟膨脹の分散が図られ る。これによって圧延ロール表面が平滑となり,板幅順に制限 のないスケジュールフリー圧延を可能にすることができる。 後段側の小径作業ロールを備えた6段形HC-MILLは,中間 ロールのシフトとこれによl)拡大される作業ロールベンダ機 構により大きな板クラウン制御能力を持ち,常時平たんでし かも所望の板クラウンを持つ製品を製造することが可能であ る。しかも,中間ロールをシフトすることによって,小径作 業ロール採用にもかかわらず,ロール軸のたわみの少ない高 剛性の圧延が可能である。これによって碩質材や特殊材の圧 延及び高圧下圧延を安定して行うことができる。すなわち, 6スタンドと従来よりも少ないスタンド数にもかかわらず, 多品種小口ッドの生産を効率よく行うことが可能である。 なお,本設備ではその他にも板厚と板帽の制御,及びダウ ンコイラでのトップマーク除去制御のために,高応答性の油 圧サーボ制御システムが採用されており,各々の項目に対す る品質向上が図られている。 以下に,この効果を生みだす原動力となったHC-MILLの作 業ロールシフト,板クラウン制御及び小径作業ロール採用の 効果を操業実績に基づいて述べる。

8

HC-Mル+及び操業実績

3.1 HC-MlJJ HC-MILLは,根用圧延機の理想形が追求された結果として 1970年に発表された。そして,熟間圧延では品質上最も重要 な平たん度・板クラウンの改善に始まり,作業ロールシフト を用いたスケジュールフリー圧延,更に特殊材のエッジドロ ップ改善などのように応用範囲が拡大されてきた。 図2の仕上圧延機に配置される前段の4段形HCW-MILL 及び後段の6段形HCMW-MILLの構造・機構並びに機能を 表1に示す。作業ロールシフトは,平たん度・板クラウン制 御,ロール摩耗・熟膨脹分散,エッジドロップ減少の三つの 機能を持っているが,これらの機能を同時に発揮することは 困難で,いずれか一方の機能が選択的に使用される。 4段形HCW-MILLの適用は,ロールの摩耗と熟膨脹の分散 によr)ロールプロフィールを滑らかなものとしスケジュTル フリー圧延を可能とするとともに,この滑らかな摩耗が熟膨 脹により打ち消される関係にあるため板クラウンを一定にす る。したがって,作業ロールのベンダー効果を組み合わせる ことによって4H-MILLよr)も大きなクラウン制御能力も得ら れる。しかしながら異鋼種を含む圧延をも考慮すると,クラ ウン制御能力は十分とは言えない。 一方,6段形のHCMW-MILLでは,中間ロールシフトが平 たん度・根クラウン制御のために使用されるので,作業ロー ルシフトはロール摩耗・熟膨脹分散あるいはエッジドロッ70 減少だけの機能に限って使用することが可能である。すなわ ち,平たん度・板クラウンとロール摩耗・熟膨脹分散を同時 に,あるいは平たん度・板クラウンとエッジドロップ減少を 同時にコントロールすることができる。 表】 熟間圧延用HC-Mル+のタイプと基本特性 熟間圧延用HC-MILLとしてはHCMW形,HCW形が用い られ,板クラウンコントロールとスケジュールフリー圧延などに貢献する。 形 式 名 称 HCW-MlJL HCMW-MILし ロ ー ル 置 作業ロール 作業ロール 中間ロール ベンダ シフト ベンダ シフト シフト 平 た ん 度 制 御 機 能 板 ク ラ ウ ン

ロール摩耗,熱膨脹分散

エッジドロップ減少

硬質材高圧下圧延

主な適用圧延分野 ノ草根,熟問・冷間帯鋼 熟間・冷間帯鋼

(4)

618 日立評論 VOL.7D No.6(1988-6) 3.2 操業実績 3.2.1作業ロールサイクリックシフトによる摩耗及び熱膨脹 分散 熱間圧延では,作業ロールが経時的に摩耗かつ熟膨脹する。 これは製品品質に悪影響を及ぼすとともに,広幅材から狭幅 材へと圧延を行わねばならないスケジュール上の制約とな-), 連続鋳造鋳片直送熟間圧延の実現を困難にしていた。この問 題は作業ロールをサイクリックにシフトすることによって解 決された。すなわち,これにより局部摩耗の発生を防止し, 段付き摩耗を緩やかな曲線を持つ摩耗分布に変え,鋼種や板 幅に関するスケジュール上の制約を取り除くことを可能にし た。その効果を図4に示す2)。作業ロールシフト不使用の場合 は,同一幅コイルを40本程度圧延すると板端部近傍にロール の局部摩耗による異常突起が現れる。この突起は冷間圧延時 「条伸び+と呼ばれる細い帯状の形状不良を発生させ品質を著 しく低下させるので,同一幅コイルでの圧延本数は40本程度 に制限されていた。一方,作業ロールシフトを使用した場合 には,この板端部の段付き摩耗を緩やかなカーブのプロフィ ルを持つ摩耗に改善できる。そして図4に示すように,151本 目のコイルにも異常突起が現れていない。この結果,同一幅 圧延量は従来の2倍程度に拡大された。同図にはロール冷却 後のロール摩耗を示す図のほかに,圧延サイクル終了直後の ロールカーブが示されている。同図から作業ロールシフト時 には摩耗の分散と同時に熟膨脹も分散され,かつこの二つの 量が相打ち消すように作用して平滑なロールカーブが得られ ることが明らかにされた。 このため,サイクリックシフト適用の圧延では,従来の圧 延法,すなわち広幅材から狭幅材に圧延を進めるコフィンス ケジュール圧延法の制約を解除して,自由な板幅順の材料を 圧延できるスケジュールフリー圧延を可能にした。6スタン ド中前段2スタンドにHCWを,後段4スタンドにHCMWを 適用した熟間圧延設備の例では,図5に示す生産スケジュー ル結果からも板厚順はもちろん,板幅順に無関係な圧延,す なわち広範囲なスケジュールフリー圧延を行うことが可能に なったことが報告されている3)。すなわち,従来は1サイクル 内の板厚はほぼ同一かつ鋼種も同じで,しかも板幅は前述の コフィンスケジュールで圧延が行われる。これに対しHCMW を組み込む設備では,板厚,板帽順はもちろん,冷薄,熟薄, 特殊鋼,ブリキ,パイプミックス圧延のように鋼種にも無関 係な圧延が可能となった。すなわち,多品種少量生産に十分 対応できるようになった。 3.2.2 板クラウン制御能力 3.2.1項で作業ロールシフトによって摩耗を分散させること を述べたが,所望の板クラウンを得るためには摩耗を分散さ 作業日ールシフト不使用 作業ロールシフト使用 板 ∈ ∈ 幅 三1,200 ス ケ ジ 埋1,000 、三1,200 蜜 旦空1,100 ユ 壌≦ l 0 50 l lOO 0 50 100 150 ノレ 圧延本数 l 圧延本数

/

板端異常突起

与。D・S・W・S・/子

∈ フ 口 7 イ l ノレ ヱoD・S・ W・S・D・S・▼ W・S・D・S・ W・S・ -100 -100 -200 40本日 75本目 -200 63本日 68本自 151本日 -300. -300. -400 0 400(mm)-400 0 400(mm)  ̄400 0 400(mm)-4000 400(mm)-400 0 400(mm) 冷ロ 却l D.S. W.S, D.S. W.S. D.S. W.S.D.S. W.S. ∈ ′′′7ヽゝっ-‥ ∈

慧蒜

グ′′′

2巴コm町′喜

2聖二m′Ⅰ喜

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2巴ご

1言

口 ルフ F4ミル F6ミル F4ミル F6ミル

警エ

(イニシャルクラウン100ドm/径) (イニシャルクラウン0) (イニシャルクラウン10叫m/径) (イニシャルクラウン0) 直口 後l のル

才霊

匝■○卜 D・S・ ミト(4.2 W.S. D.S. 呂匡†\ミト(40 W.S. lキ∈ 巳叶三4.1 lキ∈ 巳叶三3・9 ′′ ′-′ ′′′′ ′′ ′′′′′ ′′ ′′′′ ′′丁7丁′′′′′′′〝′′′3,8'′′′7′′′′′′′′′ クプ 4.0 ルロ l l l 1 1

警子

ノレ 800 400 0 400 800 ロール中心からの距離(mm) 800 400 0 400 800 ロール中心からの距離(mm) F6ミル F6ミル 注:略語説明 D.S,(駆動側),W.S.(操作側) 図4 作業ロールシフトによるロールの摩耗分散 摩耗分散効果によって同一幅圧延長さを長く,また板端部の異常突起を除くことができた。

(5)

従来の圧延スケジュール ∈ 王 5 【蜂 蜜 1,300 1,200 ∈ ∈1,100 埋1,000 潜 900 800 700 50 100 圧延本数 0 50 100 圧延本数 普通鋼のまとめ圧延 図5 スケジュールフリー圧延の実施例 延順序を組み立てることが可能となった。 圧延材:普通鋼 0 0 0 5 (∈ュ) 八小爪へ蜜∈∈のN背蜜 補強ロール 中間ロール 作業ロール 板幅 ざ 〟と (0,650,200)′′一▲フ/ 0 0 0 5 5 7 500,0) 500,0) 一′ ̄ /

圭;タ呂呂‥語呂‥呂言

(750,750,0)吋

10 ∈

D志5

璧 1,300 (1,200 三1,100

C>埋1,000

蜜 900 800 700 新ホット圧延スケジュール 20 30 40 50 60 70 80 90100110120 圧延本数 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90100110 圧延本数

C>

冷軌熟間,特殊軌ブリキ・パイプMix圧延 作業ロールシフト効果によって,広幅→狭幅→広幅と自由に庄 板厚 3.0-3.2mm 板幅1,219∼1.230mm (0,0,0)

ンデイングニイヌ,昌子富戸T

/ / / / / / //

′1。,750,450)

ペンディングカ (FⅣ4,FⅣ5,Fw6) kN/ROJL 100 200 中間ロール位置〟C♂(mm)(F4∼6共通) 0 00 0000 (Eユ)+一2一3 (∈ュ) 0 -100 -200 -300 (∈ユ) 0 -100 -200 300(mm) -300 図6 中間ロール位置,作業ロールペンディングカと板クラウン調整例 ルペンディングによって,板クラウンを大幅に調整した一操業例を示す。 せるだけでなく,大きな板クラウン制御能力が必要である。 6段形HCMWを後段3スタンドに組み込んだ熱間圧延機の操 業例では,作業ロールペンディングと中間ロールシフトを適 切に組み合わせて使用することによって,板形状を崩すこと なく,図6に示すように板クラウン量を広範囲に制御できる ことが可能である2)。同図は,(3.0∼3.2)mm厚×(1,219∼ 1,230)mm幅の材料について圧延開始後66コイル目から中間 ロールの位置(No.4∼No.6スタンド共通)をロールバレル端 から板端に近づけ(月C♂=296-80mm),同時に作業ロールベ S D プロフィールA W.S. 0 0 4 一 S D 400(mm) W,S. プロフィールB ー400 0 400(mm) D・S・ W.S. プロフィールC -400 0 400(mm) 中間ロールシフトと作業ロー ンデイングカを大きく(ダⅣ4,FⅣ5,ダⅣ6=0,0,0-750, 750,OkN)した実施例であー),これによって根クラウンを約 70ドm小さ〈できたことを示している。このように大きく板ク ラウンを制御できることによF),次工程の作業性や最終製品 用途などによってそれぞれ目標板クラウンレベルの異をる製 品をランダムな圧延順序で得ることができるようになった。 図7はこの技術を更に一歩押し進め,同一作業ロールを用い た圧延チャンスの中での板クラウン造り分け実施例を示した ものである3)。平たん度・板クラウンコントロール圧延法によ

(6)

620 日立評論 VOL.70 No.6(1988-6) 100 5 0 5 7 5 2 (∈ユ)八小小へ潜

.へ‥乃一

1----. 一l∼-、 イ● 10 20 30 40 50 ロール組替え後圧延本数(本) 注:コイル厚 2.3-3.Omm コイル幅 789∼1,162mm

(二塁芸芸…言:)

60 70 図了 板クラウン造り分け実施例 目標の板クラウンに対L±20即1 程度の精度で,細かくはコイルl本ごとの造り分けが可能である。 (Zちこ礼h側檻切出鰹畔 0 0 0 8 0 0 6 4 0 2 200 0 「〇 0 0 0 5 (く「ラニト屯屯-叶ミせH 令駕訳〓

[

改造後 ′ヽ ヽ F4∼F6 ヽ ヽ 造 改 前 一一 Z∑∞N Z≡○寸 一 1 5 10 板 厚(mm) (a)累積圧延荷重カーフ 前 進 改 令駕訳Or 改造後 F4”F6 く「≡の.〇¢ }\「∑甲のト 一 50 5 10 板 厚(mm) (b)エネルギーカーフ 50 ロール径 バー厚 ストリップ厚 板幅 通板速度 仕上 入,出温度 (℃) (mm) (mm) (mm) (mm) (mm) 改造前 798 30 2.3 1,218 604 1,050/900 改造後 600 30 2.3 1,228 618 1,050/900 図8 作業ロール小径化による荷重とエネルギー低減効果 798mm→600mmの作業ロール小径化により,荷重,エネルギーは各 々Il%と10%の低減が達成された。 つて,ランダムな目標板クラウンに対し±20トIm程度の精度で 板クラウンを造F)込むことができるようになった。 3.2.3 作業ロールの小径化による荷重と動力減少 6段HCMWは,中間ロール胴端を根幅近傍に移動すること によって作業ロールの横剛性を大幅に拡大できるので,作業 ロールを小径化することが可能である。これによって,圧延 荷重の減少とエネルギーの節約が可能となった。従来の4H-MILLでの作業ロール径は通常卵00mm前後であったが, HCMWでは¢600mm程度に小径化が可能である。6スタンド 仕上圧延機のHC-MILL化で後段3スタンドにHCMWを適用 し,作業ロール径を¢798mmから¢600mmに′トさくした場合 の効果を図8に示す2)。2.3mm厚×1,218mm幅材の圧延で累 積圧延荷重では11%,累積エネルギーでは10%の低減が達成 された。この特性は,荷重とエネルギーを大径作業ロール時 と同じレベルで比較すると,従来の4H-MILLに比べ強圧下が 可能なことを示している。すなわち,従来の4H-MILLによる 薄ゲージ圧延では,圧延荷重,根クラウン,根平たん度の面 から制限が加えられてし-た。しかし,小径作業ロールの HCMW-MILLを配置する熱間帯鋼圧延設備では,前述したよ うに圧延荷重の大幅減少効果と,板クラウン,平たん度制御 能力が大きく,かつ安定性が高いことから,これらの制限が 大幅に緩和された。そして,6スタンド設備であるにもかか わらず後段強圧下することによって,普通鋼は1,250mm幅で 改造前は1.6mmであった限界板厚を改造後1.2mmに,ステ ンレス鋼では1,000mm幅で同様に3.Ommを2.Ommまで薄ゲ ージ圧延することが可能になった。すなわち,通常柑はもち ろん,高張力鋼及びステンレス鋼を中心にした特殊鋼などの 硬質材をより薄く,しかも省動力で圧延することを可能にし た。 【l結 言 以上、連続鋳造鋳片直送,直接熱問圧延を可能にする新し い設備の機能と効果を述べるとともに,この連続鋳造鋳片直 送,直接圧延実現の原動力となったHC-MILLの作業ロールシ フト,根クラウン制御,小径作業ロールの効果を種々の操業 データを通し確認し,品質,歩留まl),生産性向上への寄与 について明らかにした。 これらの技術は顧客の絶大な協力と指導のもとではぐくま れてきたものであり,深謝の意を表す次第である。今後とも, 高品質・高生産性・省エネルギーという基本命題を更に追求 してゆく考えであり,なおいっそうの指導と協力をお願いし たい。 参考文献 1)中西,外:熟開校圧延におけるワークロールシフトミル"HCW-MILL''の適用と効果,日立評論,67,4,275-280(昭60-4) 2)′J、林,外:熱間仕上用6段圧延機の圧延特性,第34回塑性加工 連合講演会,No.224,1983,11 3)浅村,外:熱延設備技術の最近の発展,製鉄研究,第316号, 1984

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