( 撮 影 者 :関東 森林管 理局 下 平 善文 ) 小 至 仏 山 か ら 至 仏 山 山 頂 を 望 む ( 群 馬 県 み な か み 町 )し ぶ つ さ ん 平成22年12月1日
第81号
私と国有林 「里山と山岳の保全にかかわる」
関川村山の会会長
平田
大六 氏
国有林野の「レクリエーションの森」について
計画部
国有林野管理課
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/平成22年12月1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号(2) 関東森林管理局 で は 、 管内の 国 有 林の中か ら 特 に美しい森林や景勝地 周辺の森林、森林 浴や自然観察に適 した森林など 、 豊かな自然を 国 民 の 皆様に利用し て い ただくた め、 「レ クリエーションの森」に選定して い ます。 レクリエーションの森は 、 その目 的により「自然休養 林 」「自然観察 教育林」「風景林」「森林スポーツ 林」「野外スポーツ地域」 「風致探 勝林」な どに区分し、2 8 3箇 所あ り、その面積は、山手線内 面積の約 9倍、約5万9千㌶ に 及び 、それぞ れの特徴を 生 かし、地域 振 興等 に配 慮しなが ら森林 や 施設の整備を 行っ ていま す 。 レクリエーションの森に つ い て は 、 需要の変化から 、 平成 17年度よ り リ フレ ッ シ ュ対策と して 見 直 しを 図 っ てお り 、 そ れ ぞ れ が 担 っ て い る 役 割 や周辺 の 類似 施設の設置状況、 利用 状況 と今後の見通し、自治 体 を はじ め地 域関 係 者 の意 向な ど を 総 合 的に 検討し対策を 進めて い ます。 群馬森林管理署管内の碓 氷 峠に お いて は 、 廃 線 と な っ た 信 越 線 跡 を 遊 歩道 とした「 アプ トの道 」 が整 備さ れたことなどから 、年間を 通じ て 大 勢の人達が訪れるように な り 、 周 辺 の自然景観の 維持、向上の必 要 性 か ら「碓 氷 峠風 景林 」 を 新た に指 定し まし た。 また 、利根沼田森 林管 理署 管内 の 雨乞 山 で は、 地 元 の川場村 が自然環 あ ま ご い 境の 保全活 動 などを 積 極的に 実 施 し てお り 、 利 用 者 の 増 加 も期 待 で き る ことか ら 「雨 乞山自然 観察教育林」 あ ま ご い を指定する こ ととし て います 。 今後も適切な見直し、 計画 的な 整 備に努め、国民の皆様に 快 適に利 用 して い た だ け る よ う 取 り 組 ん で ま い ります 。 「 レ クリ エ ー ショ ンの森」の 詳 細に つき まして は 、 こ ち ら をご覧 く ださい。 h t t p : / / w w w . r i n y a . m a f f . g o . j p / k a n t o / i n v i t a t i o n / k y u y o r i n / r e k u m o r i -1 . h t m l 国有林 内 に は 、可猟期間内で あ っ ても、 立 木 の 伐 採 や造林作 業、 林道 や治山工事な ど、多くの 方 々 が 入林 して い ま す 。 このよ う な 方 々の安全 を確保 し 、 狩猟 に よ る 事 故を 未然に 防 止 す る た め、各森林管 理署等 で は 、 狩猟を 禁 止し て い る区 域や期間が あ り ま す。 狩猟 に 当 たっ て は 、森 林 管 理 署 等 に 規制の内容を確認し遵守を お願いし ます 。 猟銃による 狩 猟の目的で 、 国有林 や官行 造 林地 内へ入林 され る 場 合は 、 「入林届」 を 管轄する森 林 管 理 署等 へで き る だけ余 裕 を も って 提 出 し 、 注意事項 の厳守をお願いします。 また 、国有林内にわ な を 設 置 す る 場合は 、 法 令 に定めら れ た 事 項 を 遵 守し、事故防止に努め ら れ ますよう お願いします。 詳し くは、 ホ ームペ ー ジをご覧 くださ い 。 h t t p : / / w w w . r i n y a . m a f f . g o . j p / k a n t o / a p p l y / n y u r i n / s y u r y o . h t m l 笹ヶ峰自然休養林(上越森林管理署管内) 碓氷峠風景林(群馬森林管理署管内) 狩猟者 の み な さま へ森林管理署等
▽ 福島 森林管 理 署 白河支 署 長 天井 武雪 (吾妻森林管理署 次長 )新任幹部を
紹
介
し
ま
す
。
12月 1 日 付 け ( ) は 前 任10月7日(木)、赤谷の森に おい て、 生 物 多 様 性 見 学 会 が開 催されま した。 この 見学 会は 、 10月に 名古 屋で 開 催さ れた 生物 多様 性条 約第 10回締約 国会 議( COP 10)に関連し 、 国内 での生 物 多 様 性 の 認知度 を 高める こ と を 目 的 とし て、(株)日本総合研 究所が全国 5 箇所 で 実 施したもので 、 東京 の C RS (企 業 の 社 会 的 責 任 ) 担当の方を含む 20名の参加 がありま した。 最初に、 旧猿ヶ京 小 学 校に おいて 、 (財 ) 日 本自 然保 護協会の出島誠一 氏か ら、 赤谷 プロ ジェ クトの概要 や 目的などについ て 説明が あ った後、 赤谷 プロ ジェ クト地 域 協議 会の岡村 興太 郎氏 と林 泉氏 か ら 赤谷プロジェ クト発足 の経緯や旧新治 地 区の歴史 などに 関 する説明 があり、参加者全 員が 興味 深く耳 を 傾 け て い ま し た 。 その 後、 茂 倉 沢に 移動 し 、 昨年 11 月に既 存 のダムの一部を 取 り 除 いた 取組 につ い て 、当 センターの職員が 概要 を 説 明し、参加者からは、ダム の 役 割や中央部を取り 除いた後の 効 果な どについ て 熱 心に質問が あ り ま した 。 今回 の見 学会 は短 時 間 で し た が 、 より多くの 方 々 が生物 多 様性につい ての 知 見 を 深 め 、 全 国 に生 物多 様 性 保全の取 組が広がる き っかけ に なれ ばと 願 っ て い ます 。 10月 24日( 日) 、当 セン ター主 催 による「赤谷の森自 然 散策」を 実施 しました。 この 自然 散 策 は、 赤谷 の森 の自然 環境を広 く一 般の 方々 に 知 って い た だくことを目的と し て 、平成 18年度 か ら 実 施 し て お り 、 今 年 度 は 春 季 (5 月) 、秋 季( 10月) 、冬季(2 月)の 3 回を 計画 し て い ま す。 当日は 、 前 橋 市や みなかみ町など から 19名の参加 があ り、春季に引き 続 き 参加 された方もおりま した 。 赤谷プロ ジェ クト 地域協議会会員 の長浜 陽 介氏にガイドを 務 め て いた だき、リ スの食痕 があるオニグルミ の観察やア ブ ラ チ ャンの葉の香りを 体感し て いた だきました 。 また 、初 め て の試 みと して 、 顕 微 鏡 を 用い て 、 キシ ャヤスデ やアカイ ボトビ ム シなど の 土壌に 棲 む 生 物を 観察しました 。 散 策 を終 え 参 加 者 か らは「美 し い 姿をした土壌生物に 出 会えて 良 かっ た」 「人 も自然の一部 で あ り共生の 必要 性が理解 で き た」な ど の感想が あり ました。 来年 2月 20日(日)には 、今 年度 最後 の赤谷の森自然散策とし て 、冬 芽や雪上 についた動物の足跡観察な どを予 定 し て いま す。 より 多く の 方 々 に 赤 谷 の 森 へ の 関 心 を 高め て も らえ る機会にしたいと 考えて い ます。 (3)平成22年12月1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号 治山ダムの一部を取り除いた現場を見学 土壌生物に興味津々 森林 生物 多 様 性 見 学会 秋の 自然 散 策 岡村興太郎氏の説明に耳を傾ける参加者 大きなカツラの木の下で。おつかれさまでした! アカイボトビムシ小笠 原諸 島 は 、 島 の 誕 生 以 来一度 も大 陸と陸続 き に な ったこと がない 海洋 島で 、独自 の 進 化 を 遂 げ た 小 笠 原固有の希 少な 種が 数多く 生 息・ 生 育して い ます 。 政府は、世界自 然 遺産登録に向け 、 201 0 年1 月に 推 薦 書を 提 出 し 、 7月 には国際 自然保護連合(IUC N)の調査 が 行 わ れました。 小笠原諸島 に は、人 が 定住し て 以 来、本来小 笠 原に自生等し て い ない 種(外 来 種 ) が 、 意図的 、 非 意 図 的 に 持 ち 込 まれ 、小笠原 固有 の生態系 に悪 影響 を与 え て いま す。特 に アカ ギなど 繁 殖 力 が 強 く 固 有種の 生 態系 に影響 を 与え て し まう種(侵略的外 来種)への 対 策が 緊急の 課 題と なっ ていま す 。 国有林 で は、平成 14年度・ 平 成 15 年度に 母 島に お い て 試 験 的 な 駆 除を 行い、平成 20年度 から 本 格 的 に 駆 除 事業を 開 始し たと ころで す 。 外 来 植 物 の 駆 除 で は 、 地 元 の 方 (中学 校 ・ 高 校 な ど ) や 島 外 の 方に もご 協力を い ただ き進 め て います。 小笠原中学校 は、 平成 18年度から 一年生の「総合的 な学習 」 の 時 間 で 、 東平アカガシ ラ カ ラ ス バト サンク チ ュ アリー( SA)と 南 島で 外 来 植 物 の 駆 除を 実 施 して い ま す。 今年 は、 10月 21 日に 生徒 ・教員 25 名が、南島 で ムラ サキノキビ な ど の 抜き取り、 ま た 、 10月 28日に は、東 平で キ バ ン ジ ロ ウ やアカギなどの抜 き取 り を 実施し ま した 。 生徒 からは 、 「 外 来 種 が い っ ぱ い あっ て ビ ッ ク リした」「固有種の 大 切さ を あ らため て 知 り ました」「ま た外 来種 の駆除がし た い で す」など の感想 が あ り ま し た 。 こ の 体 験 に あ た っ て は 、 東 京 都 (都 レンジ ャ ー) と当 センターか ら 事前のレクチャ ー を 行 った ほか、当 日は地元 NPO・NGO等と連携を 図り、 指 導 に あ た りまし た 。 小笠原高校による外来植物の駆除 活動 は、 平 成 20年度 か ら 実施され て おり、活動 に あたっ て は、当 セ ンタ ー から森 林 生態系 、 固有種、外来 種や 外来植物 の駆除方法 等 につい て 事前 にレクチ ャーを行っ て います 。 今年の活動は、7月 26日に父島の 属島 で あ る兄島の滝之浦に おい て 、 生徒・教 員 47名が、 炎 天 下 の 中 、悪 戦苦 闘 し な が ら一面 に 繁 茂 す る 侵 略 的外来 種 で あ るラ ンタナや ギン ネム の抜き取 りを実施しま した 。 こうした駆除活 動 は 、 高校生の ほ か、 地元 N P Oも従 来 か ら 協力 をい ただい て いま す。 また 、今 年で 6 回 目を 向 か え る 東 京農 業大 学 ボ ランテ ィ ア部のモクマ オウ等の駆除活 動 、 小 笠原 村民の 方 によ るシ ン ク リノイ ガ の駆除な ど、 島内外の数多くの 方 々 にご 協力を い ただい て いま す こうした取組には、地域の 方の理 解と協力が必 要なこと から 、今後も 地元関係 者 や NPO ・ N GO等と連 携を図 り 進めると ともに 、 小 笠 原の 希 少 な自然 に 触れる機会を 設けて い きたいと考え て い ます。 平成22年12月1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号(4) 外来植物アカギが純林化した森 地元NGOから作業の説明を受ける農大生 南島での外来植物の駆除体験 東平 SAと 南 島で 外来 植物 の 駆 除体 験 侵略 的外 来 種 の 駆 除 活 動指導普及課 で は、子ど も達 が樹木 とふれあいながら 、森林や自 然 環境 につい て 学び、自然 を 大切に す る心 を養う こ とを目的とし て 、 毎 年 2 回 子ど も 樹 木博士の認定 活 動 を 行 っ て いま す。 9月 27日 ( 月 ) 安中市松井田町にあ る小根山森林公園 で 、 安中市 立 九十 九小学校3年生 11名 ・ 4年 生 10名を 対象に子ども樹木博士を 行 い ま した 。 秋の訪れを 感 じさせる 冷た い雨の 降る 中 、 園内に あ る 樹 木 の 由 来 や 特 徴な どをパネ ル を 使っ て 学 んだほか 、 森林 の保 水能力 を 実験する「簡易 ラ イシメーター」 で は、裸 地 や 草 地に 比べ 、森林がたくさんの 水 を 吸 い込 み、地下水となっ て 流 れ出す 様子 を実験しました。 子ど も達は 「 ビック リ した 」 などと 歓 声を あげ ながら 熱 心 に聞 き入 り、 積極 的に学校 に ある 植物と の 違いなど 質 問 を 繰り返し て い ました。 学習後、全 員 が認定試 験を 受け 、見 事に子ど も 樹木 博士 に認 定さ れま した 。 11月 5日 ( 金 ) 関東 森 林 管 理 局 構 内 にお い て 、岩 神 小 学校 3年生 66名を 対象に子ども樹木博士を行いまし た 。 局敷地内の 樹 木の 特徴 などを パ ネ ルを 使 っ て 説 明して い ると 、し だ い に自 分 で 由 来 を考 える子 ど もが 増え 、 「キンモクセ イっ て 木 星み たいにキ レイ だか ら名前が ついた ん でしょう 」 など 、 大 人で は 思 いつかな いよ う な 素敵な由来を 思いつく子が 続出 しま した 。 また 、地元の小学生だけ に 「 な ん で営 林 局 か ら 森 林 管 理 局 に 名 前 を変 えたの?」「営林局 の 方 が かっこい いし、わかりやすかった」 など 平成 生ま れ と は思 えない質問 も 多 く 寄せ られ、 こ ちらがた じた じ と な る 場 面 もあ りま した 。 元気な子ども達 で したが 、 認 定 試 験になると一転し て 真 剣な 顔になり 、 見事 に全 員が子 ど も樹木博士 に 認定 されまし た。 関東森林管理局 で は 、 国 有 林の管 理経営に国民の皆様の声 を 反 映 さ せ てい く た め 、 国 有 林 モ ニ タ ー 制 度 を 設け 、モニター 70名か ら 意 見や提言 を伺っ て います。 この一環 とし て 、 去る 10月 19日、 群馬県安中市の国有林におい て 、 国 有林モニ ター 会 議 を 開 催 し ました 。 当日は 、 各都県より 、 12名の国有 林 モニターの皆さんに参加いただき、 現地視察及び意見交換 会などを 行い まし た。 現地視察 で は 、昨年 12月に策定さ れた森林 ・林業再生プ ランにも 掲 げ られ た、 森林整 備 の効 率化の現場 と し て 、高性能林業機械を 用 いた 間伐 作 業 や 、 関 東 森 林 管 理 局 独 自の 取 組 であ る 、 生 物 多 様 性 保 全 と 木材 生産 との両立 を目指したオオタカモデル 森林につい て 紹 介・説明 し ま し た。 モニターの皆 さんは、 はじめ て 見 る 林 業機械や 間伐作業に 、非 常に 関 心を 持 た れ た 様 子 で 、 作業の 厳 し さ や路網の必要性な ど、林業 を 取 巻く 状況につい て 理解 を深め て いただけ たので は と 思 います。 午後の会議 で は、関東森林管理 局 管内の 概 要や 森 林 ・ 林 業再生 プ ラ ン を踏ま え た当局 の 取組 等 に つい て 説 明を し た 後 、 モ ニ タ ー の 皆 さ ん と の 意見 交 換 を 行 い ま した 。 モニターの皆 さんか ら は、森林整 備が遅 れ て い る民有林 への対応策や 国産材の利用拡大 への取組、 共 同施 業団地化の推進、森林・林業や国 有 林の更なるPRの必要性等、様 々 な 意見 交 換 が な され 、 有 意義 な 一 日 と なり まし た。 (5)平成22年12月1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号 間伐について説明 間伐木の造材作業 会議の様子 安中 市立九十九 小 学校 前橋 市立岩神小 学 校 現 地 視 察 意 見 交 換 会私は、地 元の里山と 、 飯豊連峰と 、 二つの山の保全 に かかわ っ て い ます 。 「里 山」 とい う言葉が、 こ の頃 使 われるように な り ました。私は その 里山 の 麓 の原 住民で す 。 原 住 民 の 人 たち が 山 へ 入 るこ と は 少 な く な って きました。製炭 や 薪集めなどを 生業 とする人々がいなくなったせいも あ ります。 里山 には、登山の 対象になっ て い て、村 外 か ら も 登 りにき て くれ る5 76 ㍍の 山が あり ます。こ の 登 山 道 も他の山道 と ともに、 麓の5集 落 80 世帯の人々で 維持 さ れ て い ます。 そ れは 、登 山者 の来 な い 時 代 からで す 。 もとは営林署 (下 越森林管理署村上 支署 ) で 植林 な ど のため に 整 備 され てき た道 でし た が 不 要 にな っ た の で す。 そ こ で 地 元 で は、 自分 らの手 で 整備する 「義 務」を は たすことに よ っ て、 「 官 山 」 の 「 入 会 権 」 を確 保 し か ん ざ ん い り あ い け ん て い るの で す 。年 一度、一日の山道 手 入 れ作 業は、カマ・ノコ ギ リ・ナ タな ど で 、の び て きたヤブ を刈る作 業で す。 近年、共同作業 に参加する人が 少 なくなっ て 役 員は困っ て い ます。今 年も全道 手 入 れは で き ませんで した 。 権利 を 棄 て る か、ある いは 不参加者 す への ペナルティをもうけ よ うか、と いう分か れ道 にき て い ます。山菜取 りばかりの利用 で なく、広いフィー ルドを 提 供し て イ ベントを 張り 、よ その人た ち に きてもら っ て 価値を 認 めて い た だ け れ ば 、 地 元 の 意 識 も か わるかも、 と いう 提案 も で て き まし た 。 そ う あ っ てほ しい と思 いま す 。 もうひと つ 。 最近 の登 山の風 潮 はかわりました。 「雨 の中 で マ ッチ 一本新聞紙一枚 で タキ火お こ せ 」とか「雷にも息があ るぞ 」な どと、か つ て 私た ち は 鍛え られ「忍 者」 にな ろうとしました。 しかし今は、中高年、百名 山、山ガ ー ルへの変化も「是 」としなけ れ ばな りま せ ん 。 そん なな かで 、登 山 道 を 痛 め る の は登山者自身で あ るとい う 認識 にた っ て 、 保全 活動 にと りく むグループ が 生ま れま した 。フ ィール ド は飯豊連 峰 で す 。 20 08 年 2月、 福 島 ・山 形・ 新 潟 県の 山岳 団 体 な ど で 発 起 結 成された 飯 豊連峰保全連 絡 会で す。 現在、団体・ 個人 39、会員 2 21名 になり ま した。 登山道 や 幕営 地などが荒廃し て い ます 。 道 の 裸 地化 や 複 線 化 、 ガ リ ー 浸食、 表 層 崩 れ、地塘への土砂堆積 など で す 。 こ れ を 、 浸 食 部 の 土 溜 め 、 雨水 排水 路、 植生 保護 など を す る た めに 、石 や 麻 土の う 袋 置 き 、 緑 化 ネ ッ ト張りなどの 作業を 年数回 共同 で や りは じめ まし た。 人力は ボ ラ ン テ ィ ア で す 。 本年6月、環境省東北地方 環境事務所長表彰を いただ い て し ま いました。しかし 、 ま だ 道 なかばで す。 現在 私は 77歳、 これか らも、里山 や山岳、国有林 と の お つき あいはつ づくと 思 い ま す 。 平成22年12月1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号(6) 飯豊連峰の保全活動(浸食保護) 里山保全共同作業メンバー 飯豊連峰の保全活動(裸地保護) 最近の登山者私 の 勤 務 す る 掛 川 森 林 事 務 所 は 、 静 岡 県 西 部 の 掛 川 市、 袋 井 市 、 磐 田 市 、 菊 川 市 、 御 前 崎 市 及 び 森 町 の 5 市 1 町 を 管 轄 し て い ま す 。 管 内 の 国 有 林 は 、 東 海 道 本 線 を 境 に 北 と 南 の 二 つ の 地 区 に 分 か れ て い ま す 。 南 に 位 置 す る 小 笠 地 区 は 、 掛 川 市 及 び 袋 井 市 の 両 市 にお が さ ま た が る 小 笠 山 ( 標 高 2 6 4 ㍍ ) の 南 西 に 広 が り 、 国 有 林 面 積 は 約 7 2 2 ㌶ で 、 ほ ぼ 全 域 が 土 砂 流 出 防 備 保 安 林 に 指 定 さ れ て い ま す 。 ス ギ ・ ヒ ノ キ の 人 工 林 率 は 約 20% で 、 天 然 林 が 多 く 、 森 林 と 人 と の 共 生 林 と し て 小 笠 山 自 然 観 察 教 育 林 等 を 設 定 し 、 保 健 ・ 教 育 的 な 利 用 の 場 を 提 供 し て お り ま す 。 国 有 林 の 周 辺 に は 、 茶 畑 が 広 が り 民 家 も 点 在 し て お り、 林 内 の 散 策 や 散 歩 ・ ラ ン ニ ン グ コ ー ス に な っ て い る な ど、 地 域 の 人 々 と の 生 活 と 密 接 な 関 係 に あ り ま す 。 農 道 を 利 用 さ せ て い た だ い た り 、 自 治 体 及 び 自 治 会 等 と の 関 わ り も 重 要 で あ り 、 良 好 な 関 係 の 維 持 に 努 め て い ま す 。 近 く に は 「 掛 川 城 」 、 J リ ー グ ・ ジ ュ ビ ロ 磐 田 の 準 本 拠 地 の 「 静 岡 ス タ ジ ア ム ( エ コ パ ) 」 、 ヤ マ ハ リ ゾ ー ト 「 つ ま 恋 」 な ど の 観 光 施 設 等 も あ り イ ベ ン ト の 際 に は 大 勢 の 人 が 訪 れ ま す 。 ま た 、 市 街 地 に 近 い こ と も あ っ て 、 ゴ ミ の 不 法 投 棄 が 悩 み の 種 で す 。 自 治 体 及 び 自 治 会 等 で 撤 去 や フ ェ ン ス の 設 置 な ど 協 力 し て い た だ い て い ま す が 、 対 策 が 追 い つ か な い 状 態 で す 。 今 後 も 不 法 投 棄 防 止 の た め 巡 視 を 強 化 し、 啓 発 に 努 め て い き た い と 考 え て い ま す 。 北 に 位 置 す る 霊 是 ・ 平 沢 ・ 黒 俣 地 区 は 、 静 岡 森 林 管 理 署 管り よ う ぜ た いらさわ く ろ ま た 内 の 島 田 市 と 境 を 接 す る 掛 川 市 、 森 町 の 国 有 林 432㌶ を 管 理 し、 八 高 山 ( 標 高 8 3 2 ㍍ ) 、 大 日 山 ( 標 高 8 8 1 ㍍ ) 周 辺 に あ り 、 ほ ぼ 全 域 が 水 源 か ん 養 保 安 林 に 指 定 さ れ て い ま す 。 平 沢 地 区 を 除 き 、 ス ギ ・ ヒ ノ キ の 人 工 林 率 は 約 9 0 % で 、 間 伐 等 の 手 入 れ が 必 要 な 時 期 を 迎 え て い る 森 林 が 多 く あ る た め 、 森 林 整 備 を 進 め て い ま す 。 南 方 の 国 有 林 と は 対 照 的 に 、 市 街 地 と は 離 れ て い ま す が 、 昨 年 完 成 し た 「 太 田 川 ダ ム 」 で は 、 貯 水 が 始 ま り 林 道 が 沈 ん で い く 光 景 か ら 最 高 水 位 試 験 ま で 見 る と い う 貴 重 な 体 験 が で き ま し た 。 ダ ム 湖 は 、 「 か わ せ み 湖 」 と し て 整 備 さ れ 、 国 有 林 内 に あ る 「 杉 沢 の 大 滝 」 へ の ア ク セ ス 道 も 良 く な っ た こ と か ら 、 散 策 に 訪 れ る 人 達 が 増 え て く る も の と 思 い ま す 。 ま た 、 何 年 か に 一 度 凍 結 す る と い わ れ る 、 森 町 自 然 百 選 の 「 タ イ ラ 沢 の 大 滝 」 は 、 凍 結 し た 時 に は 写 真 撮 影 に 多 く の 人 が 訪 れ ま す 。 管 内 の 国 有 林 は 、 こ の よ う に 地 元 の 人 達 の 生 活 と 密 接 な 関 係 に あ る の で 、 皆 さ ん の 声 に 耳 を 傾 け 、 国 有 林 へ の 理 解 が 一 層 広 が る よ う 努 め て い き た い と 考 え て い ま す 。 (7)平成22年 12月 1日
関 東 森 林 管 理 局
第 81号 か け が わ 太田川ダムの最高水位試験状況 杉沢の大滝(雨天後) 国有林周辺に広がる茶畑 タイラ沢の大滝(森町自然百選の一つ)至 仏 山 ( 標 高 2 , 2 2 8 ㍍ ) は 、 群 馬 県 利 根 郡 片 品 村 と み な か み 町 に ま た が り 、 尾 瀬 国 立 公 園 尾 瀬 ヶ 原 の 南 西 に 位 置 し て い ま す 。 深 田 久 弥 の 日 本 百 名 山 に は 、 尾 瀬 か ら 2 峰 が 選 ば れ て お り ま す が 、 ひ と つ は こ の 山 域 の 最 高 峰 で あ る 燧 ヶ 岳 、 そ し て も う ひ と つ が こ の 至 仏 山 で す 。 尾 瀬 ヶ 原 を よ り 引 き 立 て る 山 容 は 「 尾 瀬 の 女 王 」 と 呼 ば れ る に ふ さ わ し い 気 品 と 風 格 が あ り 、 向 か い 合 う 燧 ケ 岳 と と も に 尾 瀬 の 風 景 に 芸 術 的 な シ ル エ ッ ト を 醸 し 出 し て い ま す 。 山 体 の 上 部 は 塩 基 性 の 強 い 蛇 紋 岩 の 影 響 で 森 林 限 界 が 低 く 、 展 望 が 抜 群 に い い の も 大 き な 魅 力 で す 。 ま た 、 オ ゼ ソ ウ や 欧 州 の エ ー デ ル ワ イ ス に 近 縁 の ホ ソ バ ヒ ナ ウ ス ユ キ ソ ウ な ど 高 山 植 物 の 宝 庫 で す が 、 貴 重 な 高 山 植 物 を 保 護 す る た め に 、 7 月 の 山 開 き ま で 入 山 規 制 を 行 っ て い ま す 。 人 目 を 避 け る よ う に ひ っ そ り と 花 を 咲 か せ る 神 秘 性 は 多 く の 人 々 を 引 き つ け て や み ま せ ん 。 至 仏 山 へ の 登 山 基 地 と な る の は 、 広 大 な 駐 車 場 と 休 憩 所 ・ 山 小 屋 が 完 備 さ れ た 鳩 待 峠 口 が 一 般 的 で あ り 、 山 頂 ま で は 約 2 時 間 程 度 で 踏 破 す る こ と が で き ま す 。 山 頂 ま で 登 れ ば み ご と な 眺 望 が 開 け 、 尾 瀬 ヶ 原 の 奥 に そ び え る 燧 ヶ 岳 を は じ め 会 津 駒 ヶ 岳 、 平 ヶ 岳 、 越 後 駒 ヶ 岳 、 中 ノ 岳 、 日 光 白 根 山 な ど 、 「 日 本 百 名 山 」 に 名 を 連 ね る 山 々 が 一 望 で き ま す 。 至 仏 山 周 辺 は 、 こ の 豊 か な 自 然 環 境 の 維 持 、 動 植 物 の 保 護 な ど を 目 的 に 、 「 至 仏 山 ・ 笠 ヶ 岳 西 面 県 自 然 環 境 保 全 地 域 」 に 指 定 さ れ て い ま す 。 利 根 沼 田 森 林 管 理 署 で は 、 森 林 保 護 員 ( グ リ ー ン サ ポ ー ト ス タ ッ フ ) の 活 動 な ど を 通 じ 、 至 仏 山 周 辺 に お け る 豊 か な 自 然 の 保 全 活 動 、 登 山 者 へ の マ ナ ー 向 上 を 呼 び か け て い き た い と 考 え て い ま す 。 ( 利 根 沼 田 森 林 管 理 署 広 報 広 聴 連 絡 官 ) 平成22年 12月 1日