東京都水産試験場調査研究要報3s
「宙古郷か聿課啓録第3M2号)
(東京都文書課登録第3M
東京湾産マアナゴについて
東京湾産シャコについて
ⅡⅡ(東水試出版物通刊川159)
東京湾中央部漁場開発基礎資料その2
昭和38年3月
東京都水産試験場
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目 1緒言……-………-………~………・…‐………1 Ⅱ材料及び方法………-………--…'1 m結果及び考察………-………1 1.性比……・………・………1 2全長及び'体重………-………5 (7)全長組成の月別雌雄別変化等………5 (2)全長と体重の関'係………6 5.食‘注………・………10 4内部寄生虫(線虫)・……・………・………11 Ⅳ要約………12 別図………--……15 ●I緒一
東京湾のマアナゴAs亡rOcongsrmyrias七ermre▽Cort)は市場価値も高く
延繩漁業者ならびに,小型機船底曳綱漁業者の重要な漁獲対象となっている。
その生態的研究については,すでに'」林,丸山,平井(1958未発表)の報告があるが,
今回,昭和56年4月から蒐集した材料を用いて,その型態。食性を主体に測定整理して得
た結果について報告する。なお,本調査は富津塙,観-音埼を結ぶ線以北の東京湾の水深10廊以深部の開発を目的に
55年以降実施している海洋学的,生物学的調査の一環として実施したものである。 Ⅱ材料及び方法 大田区羽田浦漁業協同組合の魚貝集荷所に延繩により漁獲され水揚げされたマアナゴを56年4月から12月に至る間,だいたい毎月1回,廷1.265尾について下記の事項に関して
調査した。なお,整理の都合上材料はすべて10錫ホルマリンで固定後に測定,その他の処
理を行った。 1.性比 雌雄は各個体の生殖巣を顕微鏡で観察して鑑別した。 Z全長及び体重体重は感量500mgの上皿天秤を使用して測定した。なお,材料の漁獲法が延繩であ
るため,ほとんどの個体が胃内に餌と釣針を含んでいたが、この除ヨェ行わずに測定した。 5.食性 各月の材料から各50尾を無作為抽出し,胃内容物を調査した。 4.内部寄生虫(線虫)体鰹内には,多数の線虫力欝生していたのでァこれについて寄生率等を調査しね
Ⅲ結果及び考察 1.性比 目別性比は図2の通りで,月別に見ろと,269から6.65の間の値で平均454を示 した。-葬惹重じて,若年魚,所謂メソ②多いQ1011月に雄の比率が高くなるI頃|可が あり,これヤム丸山等の報告と一致して(Ma〕 1-(ヨ、ノ屑
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丸山等によれば耳石長と全長の間には高い正相関が見られる('8,,052,千
09477)と報告しているので,今回は6月の材料について,全長からHarding 法により年級群を求めた結果,雄については全長205c沈から52.5c〃の範囲で2年級群、 雌(/てついては全長245czlUからM5”の範囲で2年級群が検出された(図4)。 (2)全長と体重の関係 雌雄別の全長と体重の関係は,雄については図5,雌については図6のようになりそ の関係式は次の通りである。/iFW-0川`7L2B618(全長範囲15`~524“)
子W-ODm…3川8(全長範囲↑’8~…“)
なお,小個体については,体中に有る餌と釣針の重量が体重に対してかなりの比重を 占めるので,小個体ほど関係式の計算値上り小さくなるものと思われる。 -6。′L
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5.食性
各月の空胃l酉i体(胃内容物が1皆無のものと,釣餌のみの個体)は約40筋を占めていた。
毎月50個体について冑内容物の出現状況を延数で示したのが図7である。
内容物のほとんどは, 動物性であるが,少量な がら緑藻類(種不明)が 認められた。たXし,ほ とんど力勵物性のものと 混食していた。動物性の もののうち特に顕著なも のは,多毛類,ドロイン ガニ,エピジヤコ,ネズ ソポ属であった。 なお,これらの種類は, 55年度以降実施してい る東京湾中央部漁場開発 基礎調査の結果からみて, 東京湾深部の底生性水族 のうちで優占的位置を占 めるものであることが判 明している。またネズン ポ属はすべて頭部から喰 われており,全長約50 c頑から85mのかなり大 型のものであった。丸山 等は全長別の食|生変化に ついて調べており,甲殻 類,多毛類,軟体類,そ の他は一定の割合で捕食 されているのに対し,魚 類は全長の増加にしたが って増加しているとじて_ いるが,これは今回の結 塁、↑”
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果でもほぼ同様の傾向が 9みられた。 4内部寄生虫(線虫)
体腔内の寄生虫は目黒寄生虫館亀谷了氏の同定に。kれぱ,
OucuユエanusrobustiBYAMAqUTエ1155 OucuユエanusriユユrormisrAMAGUTェ1955 の2種類であるが,今回はこれを区別することなく,寄生部位,寄生率について観察した。ホルマリン固定材料による観察ではあるが,寄生部他よ主として体腔下側で内臓諾器官
間げきにもしばしばみとめられた。 L無寄生のものをのぞき,月別の最多及び最少寄生虫数及び平均寄生虫数は表1に示す通 りで,最も多い場合は全長2.7cmの雄に49尾の寄生をみとめた。 表1月別雌蛎I最多最少寄生尾数(無寄生をのぞく)○+
均 659675418 654655aZ6 平 最多 一 26 IU 456789012 111 98896045 22455115 ll L_」 月別雌雄別の寄生率は図8の通りである。’1 雌雄別寄生率を見ると各月と61.堆に高く全長別の傾向は特にないようである。 肥満度と寄生率との関係を7月について,雌雄に分けて考察した力潤係を見いだすには 至らなかった(図9)。但し,釣餌入り肥満度を用いた。 10-.』×\
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Ⅳ要約 1.東京湾産マアナゴについて,性比,全長及び体重,食I生,内部寄生虫を調査した。 2.マアナゴの群成長度は1ケ月に10勿前后の成長をし,12月から5月まではほとんIF成 長しないように考えられる。 5「東京湾産マアナゴの漁獲対象1.:全長20cmから54醜のもので,2年級群からなってい る。(但し,7月の材料による。) 4.全長と体重の関係式はW=000167L28698W-0DO145L5D518で
ある。 ロー□'oP■□●-.C--G6十。-F◆LP③。--。0..□...『.、0..- 5.胃内容物は主として動物性のもので,緑藻類も少量認められた。 6.体腔内の線虫は,OLLcuユユanuarobaBtuBYAMAqUT工,0.riユiでormiB YAMAOUT工の2種で,寄生率は雌に高く寄生部位は体腔下側が多い。 本報告書をとりまとめるにあたり…御指導並びに助言を賜った東京水産大学久保伊津男 教授,保科禾卜教授,高木和徳講師,寄生虫の同定をいた旨いた目黒寄生虫館館長亀谷了 氏に厚く御礼申上げます。 参考文献 岡田 高井 伊,佐 小林 鈴木情 ,三重県立大学水産学部紀要 農林省水産試験場研究報告第8巻 日本水産学会誌VoL126No1 九山明郎平井豊 東京水産大学卒業論文87号(未発表) 吉原友吉 水産資源学(共立出版)1957 彌-郎 徹 良信 良雄 1956 1960 1960 久保伊津男 調査部資源調査室 技:而 技師 技師補 ◎東京水産大学増殖学科学生熊本信敏 原武史 塩屋照雄 九山武紀 12.-別図
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別図一一一アナゴ年別一航蔑当りの
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次
目
I緒言……….…………・…-………-1 Ⅱ材料及び方法……・………・………・……1 m結果及び考察………1 1.体長組成………・………1(1)月別体長組成………-…………・………問’
(2)漁場別体長組成………一………6 2体長と体重の関係……・…・………・………8 5.性比。………-………・一…………-…………9 (1)月別性比………9 (2)漁場別性比鍋………-………10 4.産卵期……い………・………11(1)生殖腺重量の月別変化………’1
(2)生殖腺重量の漁場別差異………12 5食性………←………15 6.シャコ打瀬網により混獲される底生性水族について………15 Ⅳ要約………・………・…………18 参考文献…………・………-19 別図……….20I緒言 東京湾のシャコは打瀬網によって漁獲されアアカガイと並んで湾内の小型機船底曳網漁業 者にとって重要な漁獲対象となっている。東京湾産シャコの生態については,すでに久保( 1959)によって詳細な報告がなされているが,今回資源の現況調査の目的で,昭和56 年4月から打瀬網で採集した材料を用いてシャコ及び同時に混護された底生性水族について, 分布,成長,性比,産卵期,食性などその生態を主体に測定整理して得た結果について報告 する。 なお,本調査は富津鐙・観音埼を結ぶ線以北の東京湾の水深’0j,z以深部の開発を目的に, 55年度以降実施している海洋学的・生物学的調査の一環として実施したものである。 Ⅱ材料及〔坊法 材料は56年4月から12月に至る間,原則として月1回,廷7回にわたり,千葉県市原 郡姉ケ崎lBJ,沖の水深10~20〃及び20~25jワzの2区域(以下水域I及びⅡとする)に おいて,シャコ打瀬網こより採集されたもの及び56年8月5日に本牧鼻沖,中の瀬二Mg側, 盤洲鼻沖の5漁場で同様方法で採集されたものである。なお,材料はすべて10総ホルマリ
ンで固定後測定その他の処理を行った。シャコの体長は額角の基部から尾部の中央のv字型
にわれた前縁までとし,体重は感量200mgの上皿天秤を使用して測定した。シャコの性 別はその外形的特徴,即ち,雄にみられる交接器の有無によク判別した。 Ⅲ結果及び考察~~ 1.体長組成 (1)月別体長組成 各月に漁獲された資料1668尾(雌910尾,雄758尾)より月別体長組成を調 べた。結果は図2及5にみられるように,水域1.水域Ⅱ(図1参照)について雌雄と:-8に大きな差違は認められなかったが,小型群が4月では水域Ⅱに多く現れ,12月で
はzk域Iに多く現れた。漁獲の主対象が変っていく状態を4月に現れる群をもとにしてみると,大型群(54
年生れ)は8月頃までとられて以後消減し,小型群(55年生れ)は6月以降王漁獲対
象となり12月まで続いている。そして12月には再び小型群(56年生れ)が現れる。
次に1年間の成長をみると,先ず4月~8月までに大型群(54年生刺は15~14
”から116~17噸まで,小型群(55年生れ)は7~8c”から10~11cmまでで, ともに約5c加成長し,続いて8月~12月までICj、型群(55年生れ)は10~11cmから 12~15C源まで約2C〃成長している。更に,図から推定して12月~4月までに小型群(55年生湖は12~15c魂から15~14噸まで約1c〃成長し,12月に出現する
新,」型群(56年生れ)でもやはり約1c〃成長するものと考えられる。以上の事実から
シャコは1年間に大体6ciW7前後成長するものと考えられる。 -1' □ 肥オロコレ と自国高ブ 房ヨ「Z臼 H 謁董uunZ 、塾。 _」 /  ̄か
図’調査フK域
2- ,,….’‐’’’1 -’・lUも。』-日-1- 0-99to‐‐ lro9l‐|【Ill‐ 11i‐、翅再, W 東京湾のシャコ打1頼網漁業者の主操業期は4月から9月主~でであるから,結局0~1 年級群を主漁獲対象としており,1~2年級群は4月から8月までにとり切ってしまっ ていることになる。
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図三木域IⅡ'二おIナ乙昌号'|,izk長俎式(詔
-5(2)漁場別体長組成 【;!’.、 56年8月5日に-せいに採集を行った本牧鼻沖,中の瀬北側,鰍H鼻沖の5漁場 (図1参照)における海況及び漁獲状況は表1及び2に示す通りである。 ii l表1調査漁場ガリ観視I結果 中の瀬北側 U牡WIN憂一γ印 蕊f、(事良7LP 0 [],』 。 表2調査漁場別漁獲状況 垂:qう〔學騨i'甲 灘洲鼻、秤 各漁場の漁獲物のうちからそれぞれ100尾を無作為抽出して供試繊斗とした。その
内訳は雌167尾,雄-,7尾計274尾gG,体長はZ2~1a8師j体重は5.5~
7459のものであった。財! ̄)r十十・ lIIi各漁場別漁獲)tMBからみると,少なくとも8月初旬におけるシヤ!.の分布は中の瀞b
側に最も多く,次に本牧鼻沖が比輔i勺多(,盤洲鼻沖が最iも少なかったことになる。又,
本牧鼻沖,脚||鼻沖には比翰ヨ勺体長の大きいものが,中の瀬北側には比較的小さいもの
 ̄ ̄…i が生息していたことになる61 ’…--I_j 炉…-.ハー, ”.~1.1‘!…なお,雌の体長の平均値について刀一検定を行ったどとろ,本牧鼻沖と中の瀬北側,
中の瀬北側と盤i'1|I鼻沖及び盤iW1鼻繍砦本癬沖のいずれにも有意な塗認めたがγこれ
は各漁場相互間におけるシャコの混合がないものと考えられる一つの資料となろう。
6- 『j⑪ 調査漁場 性 &. o・●Sb1 漁獲尾数`B薑
雛り りの漁獲尾数IOC沈曳網当 平均体長 供試材料数 本;我…鼻沖 、 、■ ○ ゴー +○ 、0- ̄●1,CCV UIq●屯● 400: Pu。Lけ占い 600 ■1日■BOP、●▽ 炉↑ 7 .〃一({〕一心66▲■■●●▽◆の■U●白 ■ ● 11.0 11 ・----- L1-1.58 71 28 C心■■、■◆ -..■~穴●●-゛0ザーー■PC ̄・■。-中の瀬北側 」可10-‐-トー・令. ○ P■--J0-■● ̄■Pけ~■ 740 ・0.,゜ ̄→,. ̄・・・OoOD ●- 720 ・PG毎の。ロ。□●~U勺づゃq ̄●P●U▼B- ̄q~F●か■、no l「:拾.. 105 ・の。■ 仇 ; 10.17 ;10.29 56 48 盤洲鼻i沖 ○~ 十・ イ (フ… 124 1,800 I 7 1  ̄・i1.90 11.52 40 0- ̄。● 51 C ̄。●■40 P 本牧鼻沖 中の瀬#上側 盤洲鼻沖 天…」 侯 雨 雨 雨 風 同 .N、 -■。■陣中一色 .識NJm…-… ….N・皿………… 風力 4 ●■ ●■ 、-2 2 水深( 〃) 29 U$ 28 12 表温(℃) 25-8 25.6 26.4 底層水温(℃) 20.4, 25.8 o勺●P 25.2 表層比重‘15)の0 ̄ i1.025 1,022 1,012 底層比重け'5) PUD ̄● 1.02Z 1,024 ̄①PU 『.,-゜- 5F■0OG 1.025図4三調査地のイzトミ長組成(早〕
% z0-鼻沖
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'0 中の癩士鵬'1 始一 ’○'-1-
'0-監汁鼻沖
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ID 「--勺 lOIZ T8111BI41豆16IT CイワF1 % 30-ヲ調査地の体長身!且BUS)
本收鼻沖
BlZI C ̄ 10 笏 20- 中の癩比,倶'I [0- 〕’--1--彊汁舅沖
% ZO。 ID -------T~- - gヮ’○Ⅱ1114ISBIら17 -7-Z体長と体重の関係
久保(1959)はホルマリンの5冊,7冊,10冊固定液がシャコの体収縮に及(封
影響について実験し,収縮度にほとんど差違が認められないと述べている。今回の材料は
すべて10筋ホルマリンで固定したものであるが脚とれを用いてW=a]しbにより関係式
を求めた。結果ば次の通りである。/」iLW-qO150m21864(B、L、55~17W〃)
:..,↑W-0.0156L2.9795(BAL52~16.9”)
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・ヂ鯛 。。● のPo っ。 。っ ●。●、 。.#・ 沙 ◎ 。b 、{ P CO 》,I》心 。。 D C |~1 1Z”臼’41516 体長… ・ 〔つ-F 2$ ● I C ひ。 9 0 8 了 三 閏イ系 国ら体長と体重の ● 85.性比 (1)月別性比 各月に漁獲された資料をもとに月別の性比を調べた。結果は表5及び図7に示す通り である。 表5月別性比 子 qH $E 41」 ノ[ 、 曰■_」 弓自 1 FI」 ヲ8.8 9ZU 30 11 6月 88., -9- 採集月日 水域. 供:試材料数 C ・6-- 1 小○ 計 性比 4.25 I Ⅱ 計 92‐1 557 51 16 47 70 48 118 715 50.0 66.2 5.25 IⅡ計 24 47 71 16 45 59 40 90 150 中 66.7 11.7 85鰯1 622 IⅡ計 50 58 88 54 69 105 64 127 191 115.5 1120 11Z1 Z20 IⅡ計 98 275 571 85 168 251 181 ;441 622 84.7 61.5 ・6Z6 8.25 IⅡ計 109  ̄ 84 115  ̄ 7Z1 920 IⅡ計 85 50 155 82 65 147 165 115 280 805 800 951 11 12.2 IⅡ計 56 51 67 52 55 67 68 66 154 88., 112., 100.0
計 工ⅡⅡ
域敏感
木氷水
老一
一一
△ |ユロー 一s-ケ産、盛期 ×△ ・ /(/、
/、
。 △/( 、 / × ̄一一× / ( / △) /1 1 / ( / X ( ( 100-8.-I
1繩I
( 60 ( /h/
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×L--s--今I
4つ -7---- ̄子--~〒-門一一 -- ̄~T----F--- ICII ZS 4s○了図マノ住ヒヒのノ三1月||調し
12 8Q資料は4~9月及び12月の7ケ月分であるが,この7ケ月分のうちでは水域Iと水
域Ⅱの計に。、てみると,4月が66.2で最も低く,6月が11刀で最も高い。平均値
は88.8であったが,久保(1951)によると冬期(1.25月Dにおける性比はか
なり低いので実際にはこれより下回るものと考えられる。又,産卵の初期には,`|生比は
増加の傾向にあり,産卵の後期において急激に下向線をたどるという事詞土久保(1959)
の調査結果と一致する。この原因が女舸なるものか'ま今回の調査結果からは論じ得ない。
zk域IとⅡについてみると,4月を除いてほぼ同様の傾向をたどった。
(2)漁場月性比8月5日に-せいに調査を行った本牧鼻沖.中の瀬北側.盤洲鼻沖の5漁場で漁獲さ
れた材料から漁場別の性比の差違を調べた結果は表4に示す通りで,いずれも100以
下であり,中の漁上側が,Z1で最も高く,本牧鼻沖・盤洲鼻沖はそれぞれ60.5,58.7 と低い値を示している。 -10-表4漁場別性比 と座Cl,( ろC 中の瀬北傾 4.産卵期 (1)生殖腺重量の月別変化
産卵期を間接的に求める目的で卵巣重量の月別変化を調べた。卵巣重量指数を100
×卵巣重量/体重と定め,体長13~16mのものについて平均値を求めて,各月の材
料の比較を行った結果は表5及び図8に示す通りである。なお,材料が少量のため水域
1.Ⅱを区別せずに扱った。 表5卵巣重量指数の月別変化 果巣ノ層1日 其夛厄材温 些均指数 「1 J 0 U ロ 220 J・台 [I指数の月号'関と
列8 |Z '○ 8 〔〕 6 4 ○ 「一、,
------青一~--- 111Z貝~r ̄
91,卦
採集月日456Za22 222222 5520502 供試材料数 平均指数 1 0000684 2212 漁場 本牧鼻沖 中の瀬北側 盤洲鼻沖 供試材料数 ○ 守一 や 計 124 プ05 104 75 100 60 199 205 165各月の材料について肉眼的に観察した結果は次の通りである・
4月体長,5~,`c露の`のには卵巣重量5,~…という伽,成鰕もの
が5尾あったが,一方,体長14~15c〃のもので卵巣重量1.4~2.5gという卵のやわらかい未熟なものも4尾みられた。全体的には成熟した卵をもつものが多くみられた。
5月卵巣重量は小さいもので49台,大きいものでは体長15c〃で10.59,体長 16c瀝で15.4gという甚だ成熟したものがみられた。すべて成熟卵であった。 6月卵巣重量06~27gという卵のやわらかくて貧弱なもの(放卵中のものと思 われる)が10尾中5尾を占めた。伽土成熟卵であった. 7月6月にみられた卵のやわらかくて貧弱な卵巣をもつものが20尾中15尾と75 妬を占めプt二・しかし,まだ依長166"で卵巣重量8.0gという放卵直前と思われるもの も1尾みられた。し 8月卵のやわらかい貧弱な卵巣をもつものが6尾中5尾を占めた。うち5尾は殆ど 卵巣壁のみであった。 9月全個体がやわらかくて殆ど卵巣壁のみであった。 12月すべて卵巣重量0.5~1.59のもので,卵は4尾ともやわらかかったが,これ は恢復期のものであろうと,思われる。 ※ここに卵巣の状態を表わす際に使っている成熟という言葉は,シャコの生殖腺 の熱度に関する文献がないため,卵の色が濃褐色(ただしホルマリン固定後の観 劇で,かたくて比較的重量のあるものを指した。 以上の事実から,水域I,Ⅱにおける産卵期は5息から8月までで,5月下旬から7 月上旬が産卵の盛期であったと考えられるc (2)生殖腺重要の漁場別差違 8月5日に採集された材料を用いて体長10~12czTの範囲のも|のについて,漁獄I の差違を調ぺた結果は表6に示す通りである. 表6漁場別の卵巣重量指数 漁場 牧鼻沖 の瀬北側 洲鼻沖 供試材料数 20 20 18 平均指数 8.2 4.0 2.4 水深(” ) 29 28 12 本中盤 14 漁場別の材料について肉眼的に観察した結果は次の通りである。 本牧鼻沖卵巣壁のみのものは2尾だけで,体長11.1C泥で卵巣重量4.29 11.5ozYで49などかなり成熟したものが多く見られた。 中の1類北側卵巣壁のみのもの7尾イ体長11.6c〃で卵巣重量259,体長1 体長 。 2c〃で -12-2.49とやや発達したものが2尾みられた。
盤洲鼻沖卵巣壁のみのもの9尾,体長10.9c〃で卵巣重量249,体長11.2c犯で
1.99のもの2尾以夘まみなやわらかな卵を持った個体であった。 以上から産卵期が漁場ごとに異なり,盤洲鼻沖から本牧鼻沖へ湾の西側ほど遅いこと が推察されるが,卵巣重量指数及び性比の差の両面からその"ずれロの度合を考察して みた。即ち,中の瀬北側の4.0,本牧鼻?tl]の8.2という平均卵巣重量指数は毎月調査を 行った水域I.Ⅱの指数と照合してみると,7月下旬及び6月上、旬の指数と一致する。 又,中の瀬北側の,ス1.,本牧鼻沖の605という性比はうZk域I.Ⅱの計の5月下負汲 ぴ5月以前と一致するようである。性比については論議の余地があるが,卵巣の状態及 び卵巣重量指数からみると,産卵期は湾の東側とEP央では約半月,東側と西側では約2 ケ月のRずれ、があるものと考えられる。この原因については更に調査の余地を残すが, 調査漁場付近の水温力年間を通じて本牧鼻付近で低く,盤111W鼻付近が高いことからみて 水温も大きな要因の一つとみてよいのではないかと考えられる。更に,この産卵期の’ ずれiiが判然としている事実は,漁場別体長組成の項において述ぺた漁場間の混合がな いらしいという事実を更に裏付けるものであろう。 5.食性 漁獲したシャコを漁場から運搬し,ホルマリン固定の処理を行うまでに5~6時間を要 しているためもあってか,材料中には空胃個体が非常に多く,胃内容物の調査ができたの は表7に示すように101個,体であった。 表7供試材料数 栗集HE 8 8 8 ,,[」 F可 L」 曰 L= 。 胃内容物は表8に示す通りその組成はかなり複雑であるが,月別には極端な差違は認め られなかった。動物では魚類,甲殻類,二枚貝類,コケムシ類,多毛類から,植物では陸上 植物,顕花植物アマニニ属緑蕊類『桂藻類,藍藻類からなっているが,陸上植物についてはいず -13-口重WJlJl
 ̄ 46814825 1 4 5 1897558 1 1 5 97601171 1121.2 0 1れも腐蝕していた。各月を通じて出現した6の魚類,二枚貝類,珪藻類で,多毛類は,月
を除いて,甲殻類は12月を除く各月に出現した。出現頻度の高いのは動物では魚類,甲
殻類,二枚貝類,植物では珪藻類であった。二枚貝類片の大部分はヨコハマチヨノハナガ
イ,シズクガイと推定される。珪藻類ではOoscinodiscusspp.,ThaユaBBi- othrixBppとThaユaBBiosirasPpが観察されたが,中でもOCS,di-BcUsgigas刀辮に多くみられた。なお,珪藻類は殆どの場合泥及び貝殻とともに見
出された。これら胃内容物のうち魚類,甲殻類,二枚貝類は小形のもので,大形のものは
殆どみられなかった。しかも,完全或は完全に近い状態で見出された場合は殆どなく,い ずれも体の一部又は破片として出現した。後述するシャコ打瀬網で混獲された底生性水族は網目の関係もあって,所謂稚魚・稚仔
に該当するものは僅少でシャコの胃内容物として出現したものは殆どなかった。しかし,
おそらくはこれら底生性水族の稚魚.稚仔が食餌の一部となっていることは間違いない$
のと考えられる。 表8冑内容物 魚類の骨(頭骨,椎骨),鰭及び肉片 エビの一部,甲殻類片 二枚貝類片 多毛類の棲管,ウロコムンの剛毛 顕花植物アマモ属,硅藻類(OoBcinodiscuBspp) 不明植物zliili維 細砂,泥 魚類の骨及び鱗(櫛鱗) エビの一部,シャコの一部,甲殻類片 二枚貝類片 多毛類片佳藻類(OoscinodiscuBBpp->ThaユasBユothrixspp)
不明繊維束 泥 魚類の骨,鰭条及び肉片 エビの一部(胴),甲殻類片 二枚貝類片 多毛類片 不明骨片…|
魚類の骨(蓋骨,椎骨),鱗(櫛鱗,円鱗)及び詔 エビの一部,カニの一部(蟹脚),(甲殻類片) 4月 5月 6月 -14-0.
二枚貝類片(肉片共),(二枚貝稚貝)
7月I多毛類片 ) 尾、、自信進塁【主自(UOB畦LnQc 、繊維,露 細妙,泥 魚類D骨(頭骨,尾骨 エビの一部,甲殻類片 二枚貝類片,腹足類( 多毛類片 珪蕊類(Ooscino6 ,鱗(櫛鱗,円鱗)及び耗 有片共) 員亭全個体5個) 6.シャコ打瀬網により混獲される底生性水族について 調査期間を通じて混獲されたZk族は総計55種で,魚類16種,節足動物8種,鰊皮動 物5種,軟体動物5種,原索動物1種,環形動物1種力拙現した。なお,調査材料が漁獲 時の1/8~1/16であるため,少数種は当然省かれたものと考えられる。 出現種 魚類 1.マアンTracnurusjaponユcus(TmMM工NCK&SOmmQmj) 2.上メジUpeneusbensaBユ(mMMエNOK&SOHLMnL) 5.テンジクダイAPogonユエneatuB(TmMM工NOK&SOHLmQmL) 4.ハタタテヌメリOaユユユon了musrユagrisJORDAN&SmALE 5.トゲカナガシラLepidotrigユaJaponica(BLmK画R) -15-Stephanoユepiscirrhirer;(T巳MMェNOK& BOHLmqEn) mnedriasnebuユosus(TmMu工N&SCH四mGEエ」) RlユユnogobiusprユaumiBLnEKnR Acanthogobiusrユavimanus(TInMM工NOK& SOHmqnL) OnaetUrユchth了ssciistiUsJORDAN&SNYDmR Onae七urionthyshexanemaBLmmK回R CO SebaBteBobユonguBqUNTHER HexagrammosotakiiJORDAN&STARKB FuguvermエCuユariBporphyreus(TmMMェNOK &BOH工j皿、L) PユeljLronichthyscornatus「TmMM工NOK& sOHLmGmL) ●「 Limandayokohamae(G〔INTmR) 6.ヵワハギ スギン ポ ゼゼ 、 / 、 少 ブ スマ R)o〈 ● ●●● (加川Ⅱ〕『,‐、(、〃/』}〃ヘー)”勾夘」, 。『01,。『ⅡⅡ0。『800二句凸18△『800 コモチジャコ アカハゼ タケノコメパル アイナメ マフ グ 15.メイタガレイ 16.マコガレイ 原索動物 1.ザラポヤ 疎皮動物 1.スナヒトデ 2モミジガイ 5.ヒトデ 4イトマキヒトデ 5.ク三上トデ 軟体動物 1.コウイヵ 2.ミミミイカ 5.ジンドウイカ 節足動物 1.エビjノヤコ 2.ヒラツノニエピ 5.サルエビ 4.テッポウェピ 5.フクホンイシガニ 6.F戸インガニ ASCユdiazaraOKA nuidユagLLinariaMARTmNS ABtropectenscopariuBVALmNO工nNNES AsterユasamurensiBnUTK画N 8C AsterinapeotユnireraMU[工』LmR&TROSOHEL OphiopユoouBjaponicusHL.O工jARK Sepiaescuユenta EuprymnamOrBei LOユェgOjapOmLca HOYLE 7四RRエLL HOYLE OrangonarrinieDEHAAN LatreteBp1anirostrisDEHAA1J TracnyPenaeusourvirostris(BT工MPSON) AユbheuBbre▽icristatUBDEHAAN OnarybCLisbユmacuユataldエERS Piユumnopユaxvee亡ita(mHAAN) -16-
ズサメハタ:ヘイケガニDorユppegranuユata(DmHAAN) 8.ジフイチトグ2コうぐンArcanユaundecimBpユnoBaDmHAAN 環形動物 I多毛類ECユァchaeba
月別・水域別の混獲状況は表,に示す通りで,種類によりかなりの変動がみられる。調
査全期間を通じて出現したのはハタタテヌメリで,アカハゼ,フタホシイシガーは4月, テンジクダイは5月,エピジヤコは7月を除く各月に出現した。その他の種類については 2ケ月或はそれ以上の期間出現することがなかった。ハタタテヌメリ,アカハゼ,エピジ ヤコは混獲尾数においても総体的に多かった。 表,月別.水域別混獲状況 (数値は漁獲尾数に対する百分率) ]Oll-8UITZUll-6U PllC 54b0178.6U166.6Ul4b]U ‐Ij r」 60117-8016.0016.4C `_gOI70C UL6U 6-sし 104 4-4UInAOI140Ia20 ]』 IU LL90 mI4-7U LL4D ]・ZU lL -17- 月 一一一一 4月 Ⅱ 5月 I Ⅱ 6月 I Ⅱ 7月 I Ⅱ 8月 Ⅱ 9月 I Ⅱ 12月 I Ⅱ コリゼゼコゼイギイイグラメジポゴヤデイデデ力 メ ヤ タ レレシナ
ナポトガ
ト ヌ〈ハジタカ・シチ/〃吟姉ガフガ
ヤテ アン 上・ントヒ 、 ナイアラナミ
タ モ ン イーコ 一一一 イ ウ シハアスコマテカメママカアマギマザス一一一上クコ 00 04 52 009022 15 6, 00 920200 000000 ● 02 a0 00 45.00 124〔 1.10 22〔 0000 0 000 1784 4 186 1400 ● 0 501 ●●● 7 24-60 20.00 1.50 a50 0.80 5.10 0.80 0000 0 5805 4 5228 1 ● 0000 0 000 000 0800 0 775 055 ● 0aq ● 80q ● 14Ⅲ0 1 11 1 2 0000 0 0 000 5 7 705 0,DO C ●●① Z068 , 1 2 041 51 000 0 0 00 709 7 5 77 ● ● ● ● 611 0 0 Ⅲ0 62 000 0 0 056 4 2 Z45 ● 4 1 61 1.80 78.60 11.80 0.60 1jO 0000000 0 0 0似脳胡朗鯛岻川
5 2 1 ● 4 ● 0 4 52 0000 0 00 6140 2 74 .●C f58Z 。 40 43.70 DC LL4m 」.40 Ⅳ要約 東京湾のシャコ漁場でシャコ打瀬網によって漁獲されるシャコ及びその他の底生性水族の 分布,成長,産リ脚,その他の生態について調査した。 1.シャコは1年間に大体6“前後成長し,漁獲の対象となっているのは0~2年級群であ る。又,今回の調査結果からは長距離の移動は考えられず,むしろ定着性のものと考えら れる。 2.体長と体重の関閑工次式により表わされる。
芋W-O川50LZl864「BL55~1ス7c澱)
8W-0川56,2W15(、52~1M”)
3.性比は月によりかなり激しい変化を示す。即ち,4~9月及び12月のうちでは4月が 66.2最も低く,6月が11Z1で最も高い。なお,平均値は88.8であった。又,漁場別 にも差違が認められる。 4.産卵期は5月から8月までで,5月下旬から7月上旬が盛期と考えられる。又,産卵期 は湾の東側と中央では約半月,東側と西側では約2ケ月のロずれ、があると考えられる。 5胃内容物組成は複雑で,魚類,甲殻類,二枚貝類,桂藻類など小形のものであった。 6.シャコ打瀬網で混獲される底生l生水族は魚類が多く,次いで節足動物で,有用水族の幼 稚魚はほとんど混獲されない。 本報告をとりまとめるにあたり,御指導並びに御助言を賜った東京水産大学久保伊澤男教 授,高木和徳講師に厚く御礼申上げる。 -18- 一 』 月 ● 一 Ⅱ 0 7 ● 8 1 0 00 0 44 Z ●0 00 ,1’ 一 ● 0 1 月 4月 5月 6月 7 月 8月 9月 Ⅱ 020 92.70 220 I 000 211 , ● □ 1 1 1 5 Ⅱ 12.10 1.20 0.40 5.50 I 4.60 5.10 55.10 Ⅱ Z20 4.10 1Z50 2.80 0.50 I Ⅱ 0.70 28.20 Ⅱ 1.70 4.20 1.40 I 5.50 0.70 1.40 Ⅱ 00 0 44 4 ■● ● 50 0 I ,90 5.10 種数 14 6 11 9 15 4 10 9 7 7 11参考文献 LKUBO1959AbiOユogicaユBbudyonajapaneBeedibユe mantioshrimpSqui11aoratoriaDmHAAN JourTok7oUmi▽msh.,45(1) K,TAKAd工1959ZoogeograPhユCaユstudieBonthedemerBaユ rishesortneTokyoBa了 丁our,Tok了。,UmivmBn.,45(1) 久保伊津男吉原友吉1957水産資源学共立出版
松原喜代松1P55魚類CD形態と検索I,Ⅱ石崎書院
岡田要1960原色動物大図鑑第2,5,4巻北陸館 担当者調査部資i原調査室技師原武史◎東京水産大学増殖学科学生岩沢俊一
技師塩屋照雄 技師補丸山武紀 豊崎'虎久 160 '5。 140 Bo IZD[■
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