Kansai CityPhilharmonicOrchestra
関西シティフィルハーモニー交響楽団
第51回定期演奏会
主催 ─ 関西シティフィルハーモニー交響楽団
協賛 ─ 大阪府トヨタ販売会社グループ・トヨタ自動車株式会社 株式会社 ASK PLANNING CENTER
2011年9月18日[日]
14:30開演第50回記念定期演奏会シリーズ
本日は、私共の<第50回記念定期.演奏会シ リーズ>にようこそお越し下さいました。 今回はシリーズの完結として、私共が敬愛する 常任指揮者のBabuadze氏に登場いただき、大 曲ブルックナーの交響曲第8番を演奏いたします。 通常3 ∼ 4 ヶ月の練習期間を6 ヶ月に延長して 必死に練習してまいりました。本日は自信を持っ てその成果をご披露出来る事に、大いなる喜び を感じています。ところで、・・・この曲の練習をし ていると、私はいつも親友のT君の事を思い出し ます。彼はクラシック音楽がそんなに好きではな いけれども、嫌いでは無いという人です。私が出 演しているのでいつも聴きに来てくれるのです。 そして私たちが長大曲の演奏をした後では必ず こう言います。「長かった∼∼、眠たかった∼∼」。 かく言う私もよく眠ります(私の演奏中にではあり ませんよ!)。特にブルックナーは良く眠れるので す。ウトウトとした後、ふっと目覚めた時のあのな んとも言えない幸福感がブルックナーでは特に 顕著で、ひょっとして彼はこれを意図して作曲した のではないかとさえ思える程です。私はこれを <ブルックナー睡眠>と名付けたいと思います。 (ブルックナー協会の皆様、怒らないで下さい)。 T君、安心してまどろんで下さい。スミマセン、隣 の方、彼の寝息が大きい時は、チョンチョンとツツ イテやってください。私達団員は勿論ウトウトす るどころではありません。常任指揮者の理想を 実現すべく必死にそして思いを込めて演奏いた しますので、どうかよろしくお願い申し上げます。 末筆となりましたが、ご来聴の皆様方には今後 とも当団に対し、温かいご理解とご支援を賜りま すよう心よりお願い申し上げます。 1974年に、各大学オーケストラの卒業生を主たるメンバーとして、 関西OB交響楽団の名称で結成。1994年、創団20周年を機に 現在の団名に改称。“アマチュア精神に基づく、グレードの高い社 会人オーケストラ”をモットーに、年2回の定期演奏会をはじめ、 ファミリーコンサート等を、意欲的に開催しています。近年は指導 体制の充実に力点を置き、有能なプロの先生方を指揮者や指導ス タッフに招請して研鑽を積んで参りました。 中でも、 1998年よ り4年間、ズラタン・スルジッチ氏(現ドブロブニク交響楽団常任指 揮者)を常任指揮者に招聘し、その指導を仰いだことにより「音楽 的に大きな飛躍を遂げた」との評価を内外から得ております。 加 えて、 2006年の第41回定期演奏会より、ギオルギ・バブアゼ氏 を常任指揮者として迎えたことにより、氏の卓越したバイオリン奏 者(関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター)としての 薫陶を得て、弦楽器の響きが格段に美しくなったと自負しておりま す。また、組織としても「若い力」を積極的に運営面に活かし、“常 に成長するオーケストラ”を目指して努力を重ねております。毎週 土曜日の夜、指揮者やトレーナーの先生方の指導のもと、真剣な 練習を行っており、現在団員数は、約100名を有します。
阿保 幸雄
Sachio Abo 関西シティフィルハーモニー交響楽団 団長 2011年3月13日、ザ・シンフォニーホール、第50回記念定期演奏会K a n s a i C i t y P h i l h a r m o n i c O r c h e s t r a
関西シティフィルハーモニー交響楽団
(社)日本アマチュアオーケストラ連盟加盟団体 大阪文化団体連合会会員団体 ご あ い さ つhttp://kcpo.jp
関西シティフィルハーモニー交響楽団 ホームページ指揮─ギオルギ・バブアゼ
管弦楽─関西シティフィルハーモニー交響楽団
T h e 51 s t S u b s c r i p t i n o n C o n c e r t
1.
Allegro moderato
2.
Scherzo. Allegro moderato
3.
Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend
4.
Finale. Feierlich, nicht schnell
Beethoven
Ouvertüre“Coriolan”
op.62
Bruckner
Symphonie Nr.8
ベートーヴェン
序曲「
コリオラン
」
作品
62
ブルックナー
交響曲
第
8
番
ハ
短調[ハース版]
本日の演奏会では、休憩がございません。ご注意ください。「
C」
この
記号は、コリオラン序曲(Coriolan)の頭
文字であるとともに、本演奏会の中で重要
な
記号となっています。この曲はウィーンで上演されてい
たハインリヒ・ヨーゼフ・コリンの
戯曲「コリオラン」に刺激を
受けて1807年に作曲されました。戯曲の内容は次の通
りです。
「ローマの英雄コリオラヌスは、ある事件が基でローマ
民衆と対立する。怒ったコリオラヌスは、ローマの敵ボル
シア
人と手を結びその軍隊を率いてローマに攻め寄せ
る。
市民は和を願ったが彼は聞き入れない。だがロー
マに
残っていた母や妻の嘆願にあって攻撃を思い止まっ
たため、
結局ボルシア人に殺害されその悲劇的な生涯
を
終わるのである。」
ハ短調「Cmoll」であるこの曲は、何の前触れもなしに
「C」
(ド
音)の強烈な1音ではじまり、全楽器でそれを同
じく
ff でさえぎる。この冒頭に強烈な和音をたたきつけ
る
手法は、交響曲第3番「英雄」などでもみられ、とても
迫力のある開始となっています。その後、主人公の苦悩
を
表したと言われる第一主題、ローマに残した母や妻へ
の
回想を表したと言われる第2主題を経て曲は進んでい
きます。
私がとりわけ気に入っているのは、曲の中盤、
オーボエによる
「C」音のロングトーンで4小節をかけて p
から
ff へと
駆け上がる場面です。数々の困難をも強い
意志でかき分け突き進む意思が感じられ、この曲の聴き
どころの1つになっています。
曲の終盤は、第1主題が
チェロにより
静かに奏でられた後、弦楽器による「C」音
のピチカートにて
曲を終えます。
先ほど記述した通り、この曲は「C」単音に始まり「C」
単音で終わります。さらに言うと、この曲の後に演奏さ
れるブルックナー
8番もハ短調「Cmoll」であり、終わり
も
「C」単音で終わります。つまり偶然ですが、この演奏
会自体が「C」単音に始まり「C」単音に終わります。関
西シティフィルハーモニー交響楽団常任指揮者ギオル
ギ・バブアゼ
(ゴギさん)
と
我が団との息のあった重厚な
演奏を冒頭から終わりまでぜひ堪能いただけたらと思い
ます。Let's Enjoy Our Musi
「c」。
(ヴァイオリン
小野寺慶太)
P
rogram notes
ベートーヴェン
序曲「コリオラン」
作品62 演奏会の詳細につきましては、予告なく変更することがございますので、予めご了承ください。2012
2.12
日
◉リスト:交響詩「前奏曲」 ◉R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレ ンシュピーゲルの愉快ないたずら」◉ベートーヴェン:交響曲第7番 指揮ーヤニック・パジェ ◉ヘンデル:オラトリオ「メサイヤ」ほか•••••••••••••
第52回定期演奏会
••••••••••••
第9回池田ファミリーコンサート
14:30開演 ザ・シンフォニーホール 指揮─ギオルギ・バブアゼ2012
5.27
日
15:00開演 池田市文化会館アゼリアホールブ
ルックナーの
交響曲は後期3部作と言われる第7
∼
9
番の3曲が素晴らしく、関西シティフィルが定
期演奏会で取り上げるブルックナーも、第29回(1999年
3月)の第7番、第37回(2004年3月)の第9番に続き、後
期3部作からとなりました。
「
長い」
「
眠い」という印象を初
めに
持たれる方が多いという通説があるブルックナーで
すが、
頑張って聴いているとその独特な和声にある日突
然心を奪われる、なんていうことがあります。宗教合唱
曲などオススメです。
第1楽章:アレグロ・モデラート
3つの主題を持つブルックナー独特のソナタ形式で書
かれた
楽章です。弦のさざなみの中から主題が現れる
「ブルックナー
開始」で始まり、重厚な第1主題と対照的
に
穏やかな第2主題がしばし小展開され、弦のピチカート
に
乗せた第3主題が奏でられます。そして再現部を経て
爆発的なクライマックスを形作り、印象的な3つの下降
音形で閉じられます。
第2楽章:スケルツォ/アレグロ・モデラート
信号風のホルンの響きに誘われるように弦がざわめ
き、
小さな旋回が繰り返される内に巨大な渦へと変容し
ていく
主部、それとは対照的に実に素朴で穏やかな調べ
で
綴られる中間部とからなる、急=緩=急の3部形式で
す。
第3楽章:アダージョ/荘重にゆっくりと、しかし引きずら
ぬように。
このアダージョほど言葉の無力を痛感することはない、
と
思えるほどにとても言葉では表現できない、まさに至高
の
調べです。4分音符2つと3連音符からなる「ブルック
ナーリズム」
に
乗せた、ヴァイオリンによる神秘的な第1主
題と、チェロによる穏やかな第2主題がじっくりと慈しむよ
うに
展開され、やがて金管を伴った壮麗なクライマックス
を
築き上げます。そして終結部、いつまでもその響きの
中に身を浸していたくなります。
第4楽章:フィナーレ/荘重に、急ぐことなく。
最後を飾る壮大な楽章で、第1楽章と同じく3つの主
題からなるソナタ形式です。大らかな展開部、再現部を
経て、第1主題が悲劇的に回想されるといよいよ終結部
へ
入ります。全休止の静寂の中、瞑想に耽るような重々
しい
調べが徐々に高潮し頂点を迎えると、心躍らせる行
進曲風の響きの中、全楽章の主要主題が一時に積み重
ねられる
圧倒的なクライマックスを築き、第1楽章終結部
のあの
印象的な下降音形がこの壮大な交響曲を締めく
くるのです。
某在京放送局オーケストラのトランペット奏者が「マー
ラーは
短距離走のインターバルトレーニング、ブルック
ナーはマラソン」
とコメントしていました。
息の長い音符
を
重厚に吹き鳴らすことを最後まで求められるブルック
ナーを
演奏するには、スタミナ強化をいつにも増してはか
ることと
当日のリハーサルで燃え尽きてしまわないことが
大切です。フィナーレを力強く締めくくるまで、走り切りま
す。
(トランペット
山田浩之)
ブルックナー
交響曲第
8
番
ハ短調 [ハース版]◉出会い◉ 阿保:(団長):ゴギさん、今日はお 時間を頂戴しましてありがとうご ざいます。 ゴギ:いえいえこちらこそ。慣れて ないから上手く話せるか分からな いけど(笑) 阿保:ゴギさんを関西シティフィル の常任指揮者にお招きしてもう6 年ですが、日本に来られたのは何 年のことですか? ゴギ:1996年の9月ですね。 阿保:ソ連が崩壊して何年目? ゴギ:ソ連は91年に終わって、そ の 年 に グ ル ジ ア は 独 立 し ま し た。96年にシンフォニカー(大 阪 シ ン フ ォ ニ カ ー 交 響 楽 団、 現 「大阪交響楽団」)から呼ばれて 2001年までコンサートマス ターやりました。2001年から 関 西 フ ィ ル( 関 西 フ ィ ル ハ ー モ ニー管弦楽団)に入りました。も うコンサートマスターとして10 年目なります。 阿保:僕がゴギさんに初めて会った のはチプリアン(チプリアン・マ リネスク氏。バブアゼ氏と同じト ビリシ弦楽四重奏団で 2nd Vn を 担当)の結婚式でしたね。ゴギさ んの隣の席になって。 ゴギ:同じカルテットのね。 阿保:トビリシカルテットは素晴 らしいカルテットで特にショスタ コーヴィチの弦楽四重奏は本当に 良かった。また聴きたいですね。 ゴギ:ありがとう。みんな忙しくて なかなか一緒にできないけど、も しかしたら12月にまたあるかも しれない。まだ分からないけど… 坂元(運営委員長):確認してみる と、定期演奏会を振ってもらう前 にブルックナーの9番の練習を 2004年頃に見て頂いたのが最 初だったんですよね。 阿保:そもそも何故ゴギさんに来て 頂いたかと言うと、関西フィルで ゴギさんがドボルザークの新世界 を振られた時に聴きに行っていて、 素晴らしい指揮だったから是非と もこの人にうちのオーケストラで 振って頂きたいということで。 ゴギ:阿保さん、ありがとうござい ます。だいぶ前ですね。ありがとう。 坂元:どんな演奏だったんですか? 阿保:本当に良かったよ。コンサー トマスターでしかも指揮もされる ということで、是非ともうちでバ イオリンの指導もして頂きながら 振って欲しいと思って、お願いに 上がったんですよね。 廣橋(チーフパートリーダー):弁 天町の居酒屋で打ち合わせしまし たね。 阿保:そうしたら快く指揮の依頼を 受けてくださいました。 ゴギ:ありがとうございます。新世 界のあと、初めてブルックナーを 振りに行ったのは冬だったですね。 ボクがグルジア行って飛行機で勉 強したから覚えてます。帰ってす ぐにブルックナーの練習がありま した。その頃日本語はあんまり… まぁだいたいは分かってたけど。 阿保:ところでどうしてグルジアを 出られたんですか?やはり紛争の 後で向こうの条件が悪くなったん ですか? ゴギ:確かに91~93年一番難し い時期にボクはグルジアにいて仕 事は少なくなりました。93年か らカルテットでイタリアに行きま した。そのあとシュワルツナゼ(第 2代大統領エドゥアルド・シェワ ルナゼ)になって政治が変わって、 一応安定し始めました。イタリア で 仕 事 は で き た け ど、 ビ ザ の 関 係で1年半しかいられなくて、ま たグルジアに戻ってビザをもらっ て、しんどかったです。大阪シン フォニカーの話はイタリアで友達 からオーディションがあると聞い て、カルテットのいい録音がたく さんあったからテープを送りまし た。ベートーヴェン、ショスタコー ヴィチ、モーツァルト、ハイドン、 全部送って。そしてまず1月にギ ア(ギア・ケオシヴィリ氏。Vc奏 者)、9月にボクとザザさん(ザザ・ ゴグア氏。Vla奏者)が呼んでも らえました。チブリアンが入った のはその後ですね。 阿保:そうか、そうやって日本に来 られたのか。
ギオルギ・
バブアゼ
×
関西シテ
ィフィル
座談会
通称ゴギ
さん特別
企画
ゴギ:はい、とても良かったですね。 長い間お世話になってます。 ◉日本語◉ 阿保:最初、結婚式で隣に座った 時は何語で話したらいいんかなと (笑) 廣橋:ゴギさんは日本語以外だと何 語を話されるんですか? ゴギ:もちろんグルジア語でしょ、 ソ連だったからロシア語もわかる、 あと英語とイタリア語。 廣橋:すごいなぁ。関西弁のジョー クも、最近はノリツッコミまでマ スターされて(笑) 阿保:それでも最初は日本語に苦労 したでしょうね。 ゴギ:二人の子供たちが小学校で勉 強してたから、一緒に勉強しまし た。 坂元:始めはご家族とご一緒だった んですか? ゴ ギ: は い、 9 6 ~ 9 8、 3 年 間 くらいかな。そのあと帰ったけど。 日本語は読めないとあまり勉強で きないです。でも字が大変。漢字 がね。 廣橋:絵文字も出来ますよね(笑) ゴギさんのメールは絵文字が一杯 ですごくかわいい(笑) ゴギ:絵文字は楽しいです。少し楽 しくしないと、人生はね(笑)で も関西フィルに入って、ほとんど、 ボクとギア以外はみんな日本語 だったから、遊びの時から日本語 ばっかりでした。 廣橋:ロシア語やイタリア語はグル ジア語に近いんですか? ゴギ:グルジア語だけ全然違う。字 も違うし単語も違う。 阿保:グルジアは世界で最高の文化 ゴギ:グルジアのアルファベットの 並びはほとんど一緒だけど、ヨー ロッパで残ってるので一番古い文 字です。ビザンティン(ビザンティ ン 帝 国。 東 ロ ー マ 帝 国(395 ~ 1453)の別呼称)でヨーロッパと 繋がってたから政治も文化もヨー ロッパに近いけど、15世紀にビ ザンティンが無くなってトルコに 変わったでしょ。イスラム教が間 に入ってヨーロッパと別れちゃっ た。 阿保:独特の文化なんやね。 ゴギ:ある意味アジアの日本みたい ですね。グルジア文字も勉強しな いと誰も読めない。 阿保:あ、しゃべり過ぎましたね。 どんどん食べて下さいね。 ゴギ:(ポークしょうが焼きを食べ ながら) はい、食べます。しょー がないネ。 一同:(笑) ◉作曲家の先生たち◉ 坂元:好きな作曲家はいろいろ居る と思うんですけど、ショスタコー ヴィチは好きな方ですか? ゴギ:ボクは元々バイオリン、学生 時代にカルテットから彼の世界に 入りました。その時代はレコード とかスコアとかあまり無くて、生 演奏しかない。図書館にボロボロ のはあったですけど。カルテット は特に13番、8番、シンフォニー だと10番、14番、15番、そ こ か ら 入 っ た。 あ と も ち ろ ん バ イオリンコンチェルトも。そこで ショスタコーヴィチの表現の世界 …何を表現しますか?どう表現し ますか?それはどういうことです か?スターリン関係ない。もちろ ん良いとか悪いとかじゃなくて、 彼の痛みがね… 廣橋:僕の記憶が正しければ、ゴギ さんはブルックナーのことだけ合 奏中に「先生」と言われてるよう に思うんですが。 坂元:ブラームス先生も聞いたこと ありますよ。でも先生と付ける人 は特に尊敬されてるとか? ゴギ:いや、みんな尊敬してますよ。 かスコアじゃなくて、なんという か、中身のものです。 廣橋:たくさいる作曲家の中で、ブ ルックナーはゴギさんにとってど んな先生ですか? ゴギ:ブルックナーの、彼の中に ある本当の世界、自然とか神のこ とですけど、人が学ぶものと思い ま す。 ブ ル ッ ク ナ ー 先 生 が 世 界 から取ってきて、そのまま書いて 出してるものです。他のいろんな 先生たちもそうしてるけど、自分 の芸術と合わせて作品として世界 を作ってる。音楽は時間に生きて るものですね?始まって終わりま すね。ブルックナー先生の世界は、 どう言えばいいですかね、ボクは 分 か っ て る、 感 じ て る と 思 い た い。ボクらだけじゃなくて他の人 も、「分からないとできない」じゃ なくて「間違っててもいいから分 からないといけない」と思わない といけない。彼の感謝、自然と神 は同じものだと思います。 阿保:バッハは、キリスト教の神の お告げを伝えるそのものみたいな 感じですね。 ゴギ:ブルックナーを表現するの は、彼の音楽は進歩するんじゃな くてもっと“開いて”いる。バッ ハの表現は彼の時代にしては結構 ロマンティックです。宗教の音楽 は置いといて。昔は宗教と文化は 同じものでした。後でどんどん分 かれていく。バッハもヘンデルも みんなそうです。そのせいでトラ ブルもいっぱいありました。ソー シャルな時代がやって来てたから、 モーツァルト、ハイドン、ベートー ヴェンなんか全部分かれていった。 もちろんいつも神様に感謝してる けど、表現するのはどっちか、で。 ◉数々の共演を振り返り~◉ 坂元:最初は2005年3月の第 39回定期でフランクの交響曲、 魔法使いの弟子とローマの謝肉 祭、池田のコンサートでも同じプ ログラムと動物の謝肉祭をやりま した。 1年後にスペイン奇想曲、 チャイコのロメジュリ、メンデル
いい曲とは知らなかった。 坂元:その次がショスタコーヴィチ 10番の回! 阿保:良かったねぇ。 織田(インスペクター):坂元が選 曲委員だったね。 ゴギ:ホントに良かった。坂元さん ありがとう(笑)ソ連人の時代に ソ連のフェスティバルオケがロシ ア、バルト、ウクライナとかソ連 ぜんぶから人を集めてて、ボクも グルジアから参加しました。モス クワ、ペテルブルク、もちろんグ ルジアでも演奏して、それからロ ンドンのロイヤル・アルバート・ ホ ー ル で は こ の 曲 を 弾 き ま し た。 その時はボリショイとかモスクワ、 ペテルブルクとかの偉い人の隣で 弾いて、ボクはまだ若くて20代。 だからこの曲もう(頭に)入って たですね。だからホントにうれし かったですね。 坂元:ショスタコーヴィッチと同じ 回ではだったん人の踊りを合唱付 きでやりました。あれも良かった ですね。 ゴギ:ありがとう。 坂元:その次にギアさんとブラーム スのドッペルコンチェルトを弾い て頂きました。いつかまたソリス トとしても共演したいですね。 阿保:弾き振りでどうですか? ゴ ギ: も ち ろ ん、 で き る 曲 も あ り ますね。ボクがまだ弾ける歳なら いいんですけど(笑)バイオリン と指揮はどっちも難しいけど全然 別の難しさがありますね。指揮は もちろんですし、楽器の難しさは みなさんが良くご存知と思います。 これもなかなかできない曲だった ですよ。 坂 元: そ の 後 に シ ュ ー ベ ル ト の グ レート、ラフマニノフのピアノコ ン チ ェ ル ト、 タ ン ホ イ ザ ー 序 曲。 グレートは全部繰り返したし、長 い演奏会でしたね(笑) ゴギ:あのときは松田さん(前団長) が引退されたときですね。 阿保:ええ。ゴギさんに常任になっ て頂いてからバイオリンの音がす ごく良くなって。 坂元:弦楽器全般ですよ。 岩田(IT):ヴァイオリンパートにゴ ギさんの指揮で弾きたいと言って 入団した人がいるんですよ。 ゴ ギ: そ れ 聞 い て す ご く う れ し い です。バイオリンのことはもちろ ん難しさも分かってますけど、先 にみなさんの気持ちがないといけ ない。指揮者の仕事、仕事ってい い言い方じゃないけど、指揮者の 責任というか、みんなのコンディ ションを作らないといけない。そ の 後、 管 楽 器 の 人 も み な さ ん 気 持 よ く ア ン サ ン ブ ル で き る よ う に。管楽器はほとんどソリストで 一人ひとりの力も大きいですけど、 や っ ぱ り チ ー ム ワ ー ク。 ほ ん と、 どんどん良くなってます。 坂元:言葉だけじゃなくて実際に弾 いてくれるから良く分かるんです よね。 ゴギ:それもあると思います。音の 出し方とか使い方とか、分かって るから言えることもあります。も し 分 か っ て な く て 出 来 な い こ と 言ってもしょうがないでしょ?分 かるから、出来るから、それで言っ て良くなります。 小 野 寺( イ ン ス ペ ク タ ー・ コ ン マ ス):ゴギさんはアンサンブルを強 く言ってくれるから我々はありが たいですね。 ゴ ギ: そ の 通 り で、 楽 器 は 楽 器 と して、まず音楽を作るのはみんな が時間作って一緒にいれるもので す。そこで音楽になります。アン サンブルの時間、余裕の話いつも してます。どんな大きな曲やって も、例えば上手なピアニストがい ろんなダイナミクス作ったり合わ したり、それと一緒で指が合わな かったら、表現的な曲にならない。 だから同じタイミングで持ってい かないといけない。それを私がや らないと。どうできるか?はずっ と 考 え て 勉 強 し て ま す。 そ し て オーケストラも良くなって、こっ ちも勉強になります。でも気にし 過ぎるとどんどん離れていきます。 だから少しずつ、お互いに分から ないといけない。スコアは縦にな らんでますね?一緒に行かないと。 一緒にできてからルバートとかフ レージング。要はアンサンブルが 合う時には自分の耳でバランス取 れるけど、合わないとバランスも できない。音を出す前には音の想 像じゃないけど時間、余裕がいる。 だから時間を作らないといけない。 それを頑張ってます。 坂元:その次がラフマニノフの2番 ですね。それと仮面舞踏会とルス ランとリュドミラ。 ゴ ギ: こ の 時 ボ ク す ご い テ ン シ ョ ン高かった。本番中なんかキレそ うだったの覚えてます。一楽章終 わ っ た ら 心 臓 出 て き そ う だ っ た (笑) 阿保:ロシア音楽だと燃える? ゴ ギ: そ れ は あ ん ま り 関係ないですね。音楽 はそういうものですか ら、ロシアだからじゃ なくて、音楽は涼しく はできないです。スト ラヴィンスキーとかヒ ンデミットとか、そう いう感情の世界は熱い んです。だからちょっ と冷静にコントロール しないといけない。で もあんまりやり過ぎる とオーケストラが離れ る こ と も あ り ま す か ら、ボクが頑張らない といけない。ラフマニ ノフは熱いですけど(特に)この 曲は中に入ってるものがあります。 チ ャ イ コ フ ス キ ー と は 違 い ま す。 彼はもっと出さないと中に入って るものが出にくいですから、だか ら熱かったです…。指揮者として またやりたいと思います。
◉アマチュアを指揮してみて◉ 廣橋:うちに限らず他でも指揮棒を 振られてますけど、その事が関西 フィルのコンマスとして役に立つ ようなことはあるんですか? ゴギ:やってる仕事は全然違います けど・・ボクは指揮者に厳しいで す。人には優しいけど。 廣橋:コンマスですからね。 ゴ ギ: コ ン マ ス だ か ら と い う よ り、 指 揮 者 の 難 し さ よ く 分 か り ま す。 指揮者の責任は大きいから、指揮 者が上手く行かないとコンマスの 責任が重くなります。本当の自分 の仕事をもっとしたいんです。 柏岡(副団長):うちより前にアマ チュアを振ったことはあるんです か? ゴギ:ほとんど無いと思います。 柏岡:アマチュアを本格的に振るよ うになってどう思われましたか? ゴギ:特にボクの意識ではアマチュ ア と か プ ロ と か 分 け て な い で す。 仕事でやってるプロの人もやる気 がないと、ホントに気持ちが入っ てないと上手くいかないです。ア マチュアのみなさんはたぶんプロ みたいに上手じゃないかもしれな いけどこういう世界は、気持ちが 大事です。楽器を弾けるレベルは だいたい分かって、そこから持っ て行かないといけないことがあり ますね。イタリアなんかでいろん こともある。だけど人がホントに やりたいと思う音楽を、給料ある かないかでなくて、ホントに心か らやりたいと思う。これが一番大 事です。ボクもある意味アマチュ アです。だって“アマチュア”は イタリア語で“アマトーレ”です ね。英語で“LOVE”です。愛して る人のことです。 坂元:愛してる人…なるほど愛好者 ですね。 ゴギ:もちろんボクも好きだから仕 事 に な っ て る し、 そ れ は 幸 せ な 事 じ ゃ な い で す か。 好 き だ か ら 勉 強 も し て な ん と か で き て、 そ れ は う れ し い も の で す。 み な さ ん は 仕 事 に な っ て な い か も し れ な い け ど、 好 き で や っ て る 事 じ ゃ な いですか。好きだから頑張るじゃ ないですか。そこが一番素晴らし いとボクは分かってますから尊敬 してやってます。日本が一番だと 思 い ま す ね。 グ ル ジ ア に は ア マ 坂元:無いんですか? ゴギ:昔大学に1コあったけど、今 は無いです。お陰さまで今だいぶ 指揮の仕事増えてます。でもいつ も先に(好きで)やりたい(とい う)気持ちを出したい。あっち涼 しくてこっちも涼しいともっと離 れます。ホントに好きでやってる からアマチュアとか関係ない。ボ クが冷静に「まぁまぁ、仕事だか らやってる」だったら全然ダメに なる。だからラフマニノフのとき はキレそうだったけど、ちょっと やりすぎたね(笑) ◉「復活」というプログラム◉ 坂元:その次は、「復活」(マーラー) です。 ゴギ:「復活」は特別な曲です。ボク は打ち上げの時にも言ったですけ ど、そういう大きな表現のチャン スがあってホントにうれしかった です。みなさんにホントに感謝し ます。なかなかできないね。ボク も勉強してるけどそういうのが出 来ると思わなかった。もっともっ とマーラーの世界人の表現?そう いう大きいものがすべて入ってま す。とてもうれしかったです。 柏岡:DVDが残ってるじゃないです か。あれのゴギさんの指揮が... 一同:最後すごかった! 柏岡:ものすごく楽しそうで嬉しそ
George
Babuadze
ギオルギ・バブアゼ
関西シティフィルハーモニー交響楽団 常任指揮者 1962年グルジア共和国トビリシ生まれ。ト ビリシ国立音楽院にてシウカシュヴィリ教 授にヴァイオリンを、オディセイ・ディミトリ アディー氏に指揮を学ぶ。モスクワにてボ ロディン弦楽四重奏団のベルリンスキー氏 に師事。1986年より5年間バトゥーミ市交 響楽団の指揮を務める。1990年よりグル ジア音楽協会室内管弦楽団の芸術監督お よび首席指揮者を務め、フランス、ドイツヘ 演奏旅行。その他、国内外におけるオーケ ストラのヴァイオリン奏者としてイタリア諸 都市で演奏する傍ら、グルジア弦楽四重奏 団のメンバーとしても活躍。1996年より大 阪シンフォニカー交響楽団(現・大阪交響楽 団)のコンサートマスター、2001年10月よ り関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサ ートマスターに就任。2002年4月より京都 市立芸術大学ヴァイオリン専攻科非常勤講 師も務める。トビリシ弦楽四重奏団メンバ ー。2005年より、関西シティフィルハーモ ニー交響楽団常任指揮者就任。ゴギ:いやあの、お陰さまで(笑) まず、みなさんも好きじゃないで すか。そういう世界には美しいも のに近づくチャンスがあるし、使 わ な い と い け な い。 そ れ が 出 来 たからすごくうれしかった。マー ラーの最後はそういううれしい表 現だから。もちろんボクは仕事も してたかもしれないけれど(笑) 柏岡:みんなすごいノッてたからね。 ちょっとハジケすぎたんちゃうか と。 織田:あの時は合唱の皆さんもすご く喜んでおられて。合唱の方には 「復活」ってあまり馴染みがない らしいですね。最初はピンとこな かったらしいんですが、歌ってみ たらすごく良くて特に本番は本当 に感動したとおっしゃってました。 ゴ ギ: こ れ は ア マ チ ュ ア だ け じ ゃ 無く、自分のパートからしか見て ないことが多いです。5楽章だけ じ ゃ な い ん で す よ。 だ っ て 第 9 (ベートーヴェン)も4楽章だけ じゃないでしょ?特に1楽章、2 も3も4も、そしてもちろん5楽 章も素晴らしい曲なんです。すご い曲です。だから特に最後に力で 持って行かないといけないとボク は感じてた、仕事だからじゃなく て(笑)そういう世界観というも のに近づけて、とてもよかった。 柏岡:あれはすごく心に残る演奏で したね。 ゴ ギ: 私 も 残 っ て ま す。 忘 れ ら れ な い こ と が 多 い で す。 特 に「 復 活」、もうチャンスないかもしれな い。だからホントにうれしかった です。ボクはあまり録画見ないけ ど、これは2回ほど見ました。い ろんなこと、その時のエモーショ ン思い出す。難しいこともあった けど、よかったです。 坂元:次がブラームス1番、ばらの 騎士・運命の力。ばらの騎士は大 変でしたね。 ゴ ギ: え え お 陰 さ ま で 楽 し か っ た です。難しいです、ばらの騎士は。 シュトラウスの世界はまた全然違 うから。 坂 元: し か し こ う し て 振 り 返 る と たくさんやりましたね。しかも大 曲が多い。ショスタコーヴィッチ、 マーラー、ラフマニノフにそして 今回のブルックナー。ゴギさんは エネルギッシュな大曲が似合いま すね。 ゴ ギ: エ ネ ル ギ ー は、 ま ず ス コ ア と か 音 楽 か ら 出 て き ま す。 そ し て こ っ ち が エ ネ ル ギ ー 使 わ な い と。いつもお願いして頼んでるで しょ?そこを出さないとみなさん の気持ちとやる気が返ってこない です。これももちろん、アマチュ アとかプロは関係ないです。 ◉これから◉ 坂元:さて、過去の演奏会を振り返っ てきましたが、関西シティフィル と将来どんな曲を演奏してみたい ですか? 阿保:お前はショスタコーヴィッチ の11番て言わそうとしてるやろ (笑) 坂元:次にショスタコーヴィッチを 振るなら何番がいいですか?(笑) ゴギ:11番でどうぞ! 廣橋:無理矢理だ(笑) ゴギ:いやいや、あの、ボクはショ スタコーヴィッチかマーラーです。 坂元:マーラーなら? ゴギ:マーラーなら…オケだけなら 5、6、7、9。1はみんなが1・1・ 1!ってやってますから。でもど れも大変です。9やったらそのあ と死んでもいいです。まぁ死なな い方がいいけど(笑)ショスタコー ヴ ィ ッ チ だ っ た ら 4、 8、 1 1。 もちろん現実的な話あるけど。 岩田:5番はあんまりですか? ゴギ:いえいえ、もちろん素晴らし いですしボクはなんにも言えない けど、なんというかな、みんなが 知ってる。だからちょっとね…で も素晴らしい、もちろん。 阿保:いつも皆がやって知ってる曲 より、そうじゃなくても良い曲を 探したほうがいいと。 ゴギ:そうですそうです。5・5・5! みんな5番ですから。いいけどね。 あとは・・ブルックナーかな。 廣橋:ブルックナーだと7・8・9 やっちゃったので0から6になり ますが。 ゴギ:そうすると…5かな。あとは ブラームスの4したいです。 坂元:ブラ4はやったので後5年く らい出来ないです。うちは10年 は同じ曲をしないことになってま して。 廣 橋: と り あ え ず 来 年 2 月 は ベ ー トーヴェン7番、ティルオイレン シュピーゲル、レ・プレリュード があります。 ゴギ:楽しみにしてます。今度も熱 いプログラムですね。4楽章速い ですから。シュトラウスもなかな か大変。 阿保:またトビリシカルテットにも 復活してもらって、是非とも素晴 らしい演奏を聴かせて下さい。 ゴギ:ありがとうございます。年内 に名古屋と大阪でできるかもしれ ない。ホントに決まったらお知ら せいたします。 阿保:ゴギさんこれからもどうぞよ ろしくお願いします。 ゴギ:はい。ありがとうございます。 左から 阿保幸雄、織田克洋、金昌信、岩田倫和、小野寺慶太、 坂元正三、柏岡亨、廣橋誠司、ギオルギ・バブアゼ氏、島美和子
◎西 田 美音子 ■Violin 青 山 拓 生 伊 藤 貴 子 宇 山 雅 野 太 田 有 紀 岡 雅 樹 ◎小野寺 慶 太 加 藤 孝 司 加 藤 裕紀子 神 田 靖 子 久 保 有 加 小 林 真 子 坂 元 由 妃 佐 向 恵 子 島 美和子 島 津 知 華 隅 谷 恭 子 豊 島 直 子 中 島 茂 雄 中 谷 日出夫 中 谷 道 代 難 波 千 里 西 村 悠 美 橋 本 敏 彦 原 誠 樋 口 貴 雄 藤 田 恵 子 益 子 一 ○宮宇地 秀 和 森 川 裕 山 本 真 弓 和 久 景 子 ■Viola 井 戸 義 訓 入 江 隆 ○太 田 真紀子 川 端 成 彬 西 田 美音子 福 田 文 治 干 場 弘 治 松 本 光 世 村 井 弘 稲 葉 ひろき(客演) 野 村 初 葉(賛助) ■Violoncello 安 彦 郁 阿 保 英 造 阿 保 幸 雄 岩 田 倫 和 ○梶 綾 坂 元 正 三 豊 島 正 富 樫 誠 中 村 泰 子 廣 瀬 恵 子 宮宇地 美 希 ■Contrabass 石 原 裕 樹 稲 葉 杏 子 大 場 久美子 長 岡 豊 ○安 近 紀 子 渡 辺 昭 一 岩 尾 武 司(客演) 大 川 宏 明(客演) 岡 田 典 子(賛助) ■Flute 阿 部 葉 子 小波津 佐知代 ○姜 愛 順 芝 野 均 西 村 典 子(団友) ■Oboe 赤 瀬 有 美 加 藤 緑 里 髙 谷 利 枝 ○西 山 健 市 ■Clarinet 小 野 早 織 後 藤 真 紀 ○芝 野 範 子 ■Fagott ○一ノ瀬 圭 子 坂 本 美佐子 竹 内 郁 夫 ■Horn 織 田 克 洋 桑 原 翔 玉 井 杏 奈 冨 田 千 尋 西 山 順 子 廣 橋 麻理子 山 科 幸 生 ○山 部 義 幸 津 川 誠(客演) ■Trumpet 残 熊 祐 治 西 川 倫 史 ○廣 橋 誠 司 山 田 浩 之 ■Trombone 柏 岡 亨 ○金 昌 信 正 岡 千 明 ■Tuba 古 口 賢 一 ■Percussion 井 上 美 穂 ○田 村 千 春 片 山 泰 一(団友) ■Harp 鈴 木 貴 子(賛助) 橋 本 和 恵(賛助)