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JIKEN CENTER
平成17年12月15日発行 毎月1回15日発行(通巻363号) 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可自研センターニュース
C O N T E N T S テクノセミナー ・・・・・・・・・・・・・・・・2 三菱アウトランダー新衝突安全ボデーの紹介 ホンダレジェンド第3弾(Q&A)インテリジェント・ナイトビジョンシステム2 「構造調査シリーズ」新刊のご案内 ・・・・・・・・5 リペアリポート ・・・・・・・・・・・・・・・・6 やってますか 環境対策! 指数テーブル マニュアル作業項目の解説―71― ・・9 リペアインフォメーションS ・・・・・・・・・・10 究極の取付け方法 究極の脱着作業 アウダネオ2活用塾 ・・・・・・・・・・・・・13 見積書に挿入するビットマップファイルの作成手順 調査・研究報告 ・・・・・・・・・・・・・・・14 先進安全自動車ASV(Advanced Safety Vehicle)(最終回) 後側方、側方情報提供装置 第39回東京モーターショー2005開催 ・・・・・・16 第45回ボデ−リペア懇談会開催 ・・・・・・・・17 リサーチング ザ スケルトンズ ・・・・・・・・・・18 三菱アウトランダー(CW5W系) お客様相談室レポート ・・・・・・・・・・・・・20 ホンダライフ(JB5・6・7・8系)フロントバルク ヘッドCOMP取替について 第18回自研センター「一般提案」結果報告 ・・・・23 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 別冊 新型車情報 1ホンダシビック(DBA-FD1型、DAA-FD3型)・□1∼□12 2トヨタラクティス(NCP100、NCP105、SCP100) ・□1∼□1212
December 2005
TECHNO SEMINAR
テクノセミナー三菱 アウトランダー
新衝突安全ボデーの紹介
1.はじめに 2005年10月17日に新開発のプラットフォーム(車台) と新開発パワートレイン(エンジン、トランスミッション) を搭載した新型ミッドサイズSUV、アウトランダーが三 菱自動車より発売されました。 アウトランダーは、衝突安全性能や剛性を高めた 新世代プラットフォームを採用していますが、このボ デー構造について紹介します。 2.新世代プラットフォームの概要 新世代プラットフォームは、走行性能・操縦安定性に優れるだけでなく、最新の安全基準に対応する衝突安 全性能を確保しています。 ボデーは、高張力鋼鈑を採用して車両重量の増加を抑えながら剛性を高めると共に、8角断面ストレート フロントサイドメンバ、客室保全環状構造など新規アイテムを採用することで全方位からの衝突安全性を高め ています。また、衝突時における相手車の被害軽減や歩行者保護にも配慮した構造も採用しています。 さらに、アルミ製ルーフパネルを採用することで、重心高の低下・ロール慣性モーメントの低減を図り、車体 のふらつきやロールを抑え、乗り心地を犠牲にすることなく操縦安定性を高めています。(1)全方位安全ボデー(RISE:Reinforced Impact Safety Evolution)
前面、側面、後面の全方向からの衝突に対して安全性を進化させるために、様々な新規採用アイテムを採 用しています。 例えば、8角断面ストレートフロントサイドメンバは、形状を徹底的に吟味することで、従来以上のエネルギ 吸収性を実現しています。また、その後端をダッシュクロスメンバセンタ、ダッシュクロスメンバロアに連結した スリーレッグ支持構造※1によって、全面衝突エネルギを効果的に分散します。 フロントサイドメンバ前端(フロントバンパリーンホースメント)はクラッシュボックス構造※2として、軽衝突の際 にフロントサイドメンバまで衝撃を伝えることなくエネルギを吸収することで、ボデー損傷を最小限に留め、修 理費を低く抑えます。 客室保全環状構造は、あらかじめリーンホースメントを環状に溶接することにより、より合理的に全面、側 面、後面の全方位からの衝撃吸収に大きな効果を発揮します。 また、590MPa級ハイテン材を全体(ホワイトボデー重量)の15%、980MPa級ハイテン材を同8%と使用部位 を広範囲に拡大することで、軽量・高耐力化を進めています。 また、自車の保護性能のみならず、実際の事故に近い車対車の衝突試験により、コンパチビリティ性能※3に ついても確認しています。 さらに、エネルギ吸収式フード、フェンダパネル、衝撃吸収式フードヒンジ、ワイパ、パッド付ソフトバンパ等
TECHNO SEMINAR の採用により万一の対人事故時の障害軽減に配慮した歩行者傷害軽減ボデーを採用し、安全性の向上を図 りました。 ※1:フロントフレームの構造をダッシュクロスメンバセンタ、ダッシュクロスメンバサイドおよびフロントサイドメンバ リヤの3方向で支持することにより、前面衝突性能および車体合成の向上を図りました。 ※2:フロントサイドメンバ前端をクラッシュボックス構造にすることにより、前面軽衝突性能の向上を図りました。 ※3:自車の保護性能と相手車への攻撃性低減を両立させること (2)軽量高剛性ボデー ボデー各部には、サイドボデーと結合してボデ ー全体の剛性をアップする閉断面ルーフボーをは じめ、フロントまわりを強化するストラットタワーバ ー、サイドブレース、ロアブレースなどを採用し、 軽量でありながら強固なボデー剛性を達成して、 卓越した操縦安定性を実現しています。 これらの効果によりボデー剛性値は、ねじり剛 性で「エアトレック」に対して18%、曲げ剛性で 39%アップしています。 2.その他の特徴 (1)バンパの分割構造 フロントバンパ、リヤバンパに分割構造を採用してバンパの部分交換、損傷時の部品代低減、廃車時の リサイクル性を向上させています。 フロントバンパー リーンホースメント ブラケットロワー
A視
B
ダッシュ クロスメンバー サイド ダッシュ クロスメンバー センター フロントサイドメンバーリヤ ロアブレース フロントバンパフェース フロントバンパエクステンションB フロントバンパエクステンションA リヤコーナバンパ リヤバンパフェース 閉断面ルーフボー ストラットタワーバー サイドブレース アルミルーフパネル 下面視 B→ フロントバンパー リーンホースメント ブラケットアッパー(2)ヘッドランプブラケットの設定 アウトランダーでは、ヘッドランプに補修用ブラケッ トが設定されました。右図に示すブラケットA、B、C のみが破損した場合、補修ブラケットを取付けること により、安価な方法での修理を可能となります。また、 ブラケットDが破損した場合、破損したブラケットDを 切除(補修ブラケットの取付け不要)して対応します。 備考:補修ブラケットを使用した場合の保証は、取付け 寸法のみ。ヘッドランプ性能は保障外となる。 注)補修要領は、整備解説書参照のこと。また、補給部品 は個々の設定はなくブラケットA、B、Cの3個セットの みが設定されています。 (3)アルミルーフ 車両の最も高い位置にあるルーフパネルに、軽量 のアルミニウムを採用しました。これにより全体の重 心を下げ、コーナリング時のロールやふらつきを低減 させ、車両の運動性能を向上させています。アルミ ルーフを採用することで5kgの軽量化を実現していま す。 アルミルーフパネルは、セルフピアスリベットとエポキシ系構造用接着剤で取付けられています。取替要領 は整備解説書ボデー編に記載されていますが、取付け時にも製造ラインと同様にリベットとエポキシ系構造 用接着剤を用いて作業を行うことになります。 (4)ドアアウタパネルの分割補給 アウトランダーは、フロントドアパネル、リヤドアパネルにアウタパネルの分割部品が設定されました。取替要 領は整備解説書ボデー編に記載されていますが、取付け方法として、溶接工法と接着工法の2種類が紹介さ れています。 3.おわりに これからの自動車は、乗員保護、歩行者保護、コンパチビリティ性能の向上、さらに修理費の低減といった 複雑に絡み合う問題をいかに取組んでいくかが課題になると思われます。 アウトランダーはバンパの分割化、ヘッドランプブラケットの設定、ドアアウタパネルの設定等といった形で、 我々の身近なテーマである修理費の低減に取組んでいます。 これからも、このような車の開発を自動車メーカーに期待します。 参考資料 三菱 アウトランダー 新型車解説書 〃 〃 整備解説書 ボデー編 〃 〃 新型車発表会資料 (研修部/大川光治) ブラケットA ブラケットB ブラケットD ブラケットC
TECHNO SEMINAR 「構造調査シリーズ」新刊のご案内 自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元修 理の立場から見た車両構造、部品の補給形態、指数項目 とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構 造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は1,120円(税 込み、送料別)です。 お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。 TEL 047-328-9111 FAX 047-327-6737 No. 車 名 型 式 J-420 J-421 J-422 レクサス IS350/IS250 ニッサン オッティ トヨタ ラクティクス 20系 H91W系 100系 インテリジェント・ナイトビジョンシステムの中で「ヘッドライトの 照射範囲の前方30mより遠方の領域を情報提供の対象範囲と しています。」となって図では車体前方より70mより遠方が情報 提供範囲となっていますが、どのような範囲でしょうか? 右図に示すようにヘッドライトの照射範囲は、車体前方30m から80mの領域を情報提供の対象範囲としています。 また、歩行者の判別では、「歩行者は、大きさや頭部、肩部 の形状などで判定し、注意喚起が必要と判断されればメーターを通じて注意喚起音、ヘッド アップディスプレイ上の強調枠表示で指示します。」となっていますが、どこから注意喚起音 が出てくるのでしょうか? 歩行者判別は、メーターを通じて行なわれます。このメーターとはコンビネーションのメーターからで、 ここからブザー音、すなわち注意喚起音を出力すると共に、下写真のようにヘッドアップディス プレイからも強調表示されます。
Q1
A1
Q2
A2
自車 約1.5m 約1.5m 約30m 約12度 照射範囲 照 射 範 囲 約80m 道路上の 歩行者 道路に進入 しようとする 歩行者ホンダレジェンド第3弾
(Q&A)
―インテリジェント・ナイトビジョンシステム)―
先の2005年5月号テクノセミナーにおいて、ホンダ レジェンド 第2弾としてインテリジェント・ナイトビジョン システムに関する解説を掲載いたしましたが、読者の方々から一部わかりにくい箇所があるとの指摘を受けま した。今回、改めてその説明をホンダ レジェンド 第3弾(Q&A)にまとめました。 (編集事務局/笠原智昭)REPAIR REPORT
リペア リポートやってますか 環境対策!
1.はじめに 近年、自動車補修業界でも環境対策がかなり話題になっています。その中でも注目度の高い水性塗料に ついては、自研センターニュース8月号別冊でご紹介した通りですが、なにも水性塗料を使用しなければ環 境対策できないわけではありません。 そこで今回のリペアリポートでは、すぐに始められる(導入できる)環境対策作業・環境対策製品を紹介し ます。 2.環境対策とは そもそも環境対策とは、どういうことでしょう。基本的には“地球にやさしい”ということと“人にやさしい”と いうことになると思いますが、具体的に自動車補修では“VOC排出の低減”“省エネルギー”“粉塵対策”“使 用資源の低減”“廃棄物の低減”“悪臭の防止”“水質汚染の防止”などがあげられると思います。 こういった課題について、具体的に作業方法・製品について説明していきたいと思います。 3.環境対策作業方法 写真1:余った塗料からシンナーを回 収しましょう! 写真2:シンナーを吹くときに攪拌棒も 洗いましょう。 写真3:高効率スプレーガンを使用するだけでVOC排 出と塗料使用量を低減出来ます。 作業工程 対策方法 理由 最も期待できる効果 1. ポリパテ付け 使用量(調合量)を適量 化しましょう。 少し多目に調合する必要はありますが、付けた量より余った量が多 かったことありませんか? 使用資源の低減 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. その他 その他 パテベラ清掃 ポリパテ研磨 塗料の調合 プラサフ塗布 上塗り① 上塗り② 廃塗料の処理 スプレーガン 洗浄① スプレーガン 洗浄② 保護具の装着 塗装ブースの 使用 硬化が始まる前に塗布を終 了しましょう。硬化前にウエ ス等でふき取りましょう。 集塵装置を使用しましょう。 使用量(調合量)を適量化し ましょう。(プラサフ・上塗り) なるべく平滑に塗りましょう。 各種低圧スプレーガンを使用 して使用量を減らしましょう。 塗り肌を新車塗膜になる べく合わせて磨き作業量 を低減しましょう。 硬化させて廃棄せずに 廃液回収業者に回収し てもらいましょう。 なるべくウエスでふき取 りましょう。 シンナーを吹くときに攪 拌棒を洗浄しましょう。 なるべく塗料を扱うとき はビニール手袋や防毒 マスクをしましょう。 スプレーガンで塗装する ときは塗装ブースを使用 しましょう。 硬化し始めたパテベラを清掃するのに洗浄シンナーをたくさん使用 していませんか?パテ付け技術の向上が必要です。 空研ぎでパテ粉を飛ばしていませんか。作業者と近隣住民によくな いですよ。効率の良い集塵機が販売されています。 自分なりの基準を作って適量を調合しましょう。 プラサフ研磨作業量が減少します。平滑性が高ければ研磨量が減 少し粉塵が減少します。 最近の高効率スプレーガンは微粒化がいいので使用するだけで 使用量を削減できます。コスト削減も可能です。 最近の高効率ガンでは平滑に塗装したい場合、少し遅めのシンナー を使用して、吐出を絞る(高微粒化)と平滑に仕上げやすくなります。 (磨き時間短縮) 廃塗料を放置して硬化させるとVOCを排出してしまいます。液体のま ま廃液回収業者に委託しましょう。シンナー回収装置で回収すれば 洗浄用に再利用可能です。 ウエスで拭き取れば洗浄に使用するシンナーを低減できます。 スプレーガン内部洗浄のためにシンナーを吹きますが、ただ吹かず にスチーム洗浄の要領で攪拌棒も洗浄すればシンナー使用量を低 減できます。 塗料が手につくとシンナーを使用してしまいます。素手で被塗物を触 るとトラブルの原因にもなります。なによりも作業者の健康のために使 用しましょう。 基本的に塗装ブースではVOCの排出を防止できません。*1しかし、 品質向上、磨き作業の低減、粉塵対策、作業者のためにも塗装ブース を使用しましょう。 VOC排出低減 粉塵対策 VOC排出低減 粉塵対策 VOC排出低減 省エネルギー VOC排出低減 VOC排出低減 VOC排出低減 作業者の安全衛生 作業者の安全衛生 *1:排気フィルターに活性炭フィルターを設置すればVOC排出を低減出来ます。REPAIR REPORT 4. 環境対策製品紹介 環境対策製品の詳細は各種業界紙、またはインタ ーネットに掲載されていますので、ここでは各製品開 発の方向性を中心に紹介します。 *PRTR:有毒性の高い物質の移動量を届け出 る制度。対象外であれば有毒性が低 いといえます。 (1)ポリパテ ポリパテに含まれるVOCは比較的少ないといえま すが、その中でも有害性の高いスチレンを低減する 方向で開発がされているようです。 関西ペイントではスチレンを含まない“バンパーパ テDS”を販売しています。 写真4:まずは適正量調合しましょう! (2)プラサフ プラサフについてはPRTR対象物質である有害 性の高いトルエン・キシレン(以下TX)や鉛を含まな い製品が各社から販売されています。 また、カラー化や明度(シェード)を上塗りカラーと 合わせられるプラサフを開発し上塗り塗料使用量の 低減も図られています。 大日本塗料のAutoプラサフマルチはTXフリー・ 鉛フリーです。ロックペイントのミラクルプラサフHB 2Kはインペイ性を向上しています。 写真5:プラサフが上塗りカラーに近ければインペイは良くなります。 (3)上塗り塗料・カラーベース カラーベースについてはPRTR対象物質を低減 する方向です。またシンナー希釈量が多いメタリッ ク・パールを少ない希釈量で塗布できるように開発 されています。以前は100∼120%希釈でした。 イサム塗料 アクロベース:メタリック・パール希釈 50∼70% 日本ペイント アドミラe-cubeシステム:メタリック・ パール 希釈 40% このくらいの希釈で塗装可能です。 写真6:環境にやさしい塗料と高効率スプレーガンでコストも低減! (4)上塗り塗料・クリヤーベース クリヤーについてはPRTR対象物質の低減はもち ろんのこと、キーワードは“ハイソリッド”です。ハイ ソリッドとは“高固形分低溶剤”のことで、少ない溶 剤量で塗装でき、少ない使用量で十分な仕上りが 得られるということです。 (5)シンナー・シリコンオフ 希釈・洗浄用シンナーとシリコンオフのPRTR対象 外製品も開発されています。 関西ペイント:エコラッカーシンナー 日本ペイント:オーデシリコンオフ (6)下処理剤(足付け脱脂剤) 下処理剤に含まれる“リン”も水質汚染の原因とな るそうです。無リンの下処理剤も販売されています。 ゆたか磨材:キックオフ (7)集塵機 ポリパテ・プラサフ等をサンダーで研磨するとかな りの粉塵がでます。集塵機はサンダーと掃除機を組 み合わせて集塵します。以前からあった製品ですが 集塵効率が格段に向上しています。
REPAIR REPORT (技術部/日吉健夫) イサム塗料035速乾システム MIRKAサンディング システム 写真7:パテ等の粉塵は塵肺の危険性があります。 (8)高効率乾燥機 以前からハイパワー乾燥機はありましたが、さらに 高効率なカーボンヒーターが開発されました。高効 率な理由はカーボンヒーターの波長が塗膜表面・塗 膜内部・鉄板とすべてに熱がかかるためです。また、 カーボン発熱体は消費電力が少なく電気代の節約 にもなります。 写真8:乾燥機にも当然、省エネルギーが求められます。 また、強制乾燥を行う“ポリパテ・プラサフ・上塗 り”の各製品は加熱乾燥時間の短縮による省エネル ギー化も進んでいます。 (9)その他 その他では、日常生活のなかでも使用されている “詰め替え”製品の使用です。自動車補修用品では ペイントクリーナー(手洗い石鹸)等があります。また 廃棄物低減という意味では、ソーセージパックシー ラーを使用することでパッケージの廃棄物を低減す ることもできます。 5.まとめ 今回紹介した環境対策の作業方法や製品はごく 一部です。 作業方法については、まだまだいろいろな方法が あると思いますが、一番大事なのは作業者の“環境 対策をしよう”という意識だと思います。そういう意 識があれば環境対策作業のアイデアは、いくらでも 発見できるのではないでしょうか。 特にVOC排出低減のポイントは、いかに液体から VOCを回収できるかにあると思います。一度気化し てしまったVOCを回収するには活性炭を使用する しかありません。ですから、“余った塗料は固めずに 液体からシンナーを回収する”ということです。すべ ての塗装作業者がこれを実施するだけでもかなり環 境対策できるはずです。なんといっても全国には、3 ∼4万件のボデーショップがあるといわれているので すから。 今回、環境対策製品は国産製品を紹介しました が、外資系にも環境対策製品は多くあります。多くあ るばかりか、どちらかというと環境対策法または環境 意識の進んでいる欧米の方が環境対策製品も進ん でいるといえるのではないでしょうか。 以前、フィンランドの塗装材料メーカーが自研セン ターに来社したことがありました。その時“フィンラン ドのボデーショップの塗装ブース普及率はどのくら いですか?”と聞いたところ“100%です。日本は違 うのですか?”と聞かれて言葉に詰まったことがあ ります。こういったことからも“日本の環境対策は遅 れている”と痛感しました。 “環境対策”と一言では言えても、経済性などを考 えると難しい問題です。ただし、パテや塗料の使用 量を適正化するということは、塗装コストの低減にも つながるので、積極的に取組んでいきたいところで す。これには更なる技術力の向上が必要になります。 まず取組むべきことは、作業者個々で“自分ので きる環境対策を始める”ということなのです。 今こそ、ペインターの 真の実力を見せるの じゃ!
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−71−
今回は指数テーブルマニュアル(2005年10月発行)を基 本に、ボデー系の作業項目『B430 ヘッドライニング脱着』 について解説します。(図1) 1.前提条件および作業内容 *ヘッドライニング全ての脱着を行う作業 2.指数に含まれる主な作業 *必要範囲の付属品の脱着 主な付属品 ・トリム ・ガーニッシュ ・サンバイザ ・ルームランプ ・ルームミラー ・アシストグリップ *配線の縁切りおよび取付け 除く作業 *ガラスの脱着 補足 *指数値は主な付属品(左右)の脱着を含む最大値と、 主な付属品(左右)の脱着が含まれない(ヘッドライ ニングのみ)で表示される最小の2つの数値が表示 されます。 *車種によりヘッドライニングが接着されて取外しにシ ワ・折れにより再使用が困難な場合、ヘッドライニン グ取替として作業項目名を表示しています。 *ヘッドライニングに配線が接着テープ等で接着されて いる関係でヘッドライニング脱着作業を行なう場合、 インストルメントパネルの一部を取外すケースがある が、その旨は指数テーブルに表示しています。 (指数部/島田東一) B430 ルーフヘッドライニングAssy脱着 1台 1.80 ヘッドライニングのみ 0.60 (含)作業及び部品の脱着 ・インストルメントパネル(アッパ) ・付属品 ・必要範囲のトリム類 [除]作業および部品の脱着 ・ガラス [備考] ※ルーフヘッドライニングAssyに接着されているハーネスがインストルメントパネル内側で接合され ているため、インストルメントパネル(アッパ)の脱着が必要。指数はこの作業を含んで作成。 図1 ヘッドライニングのみREPAIR Information S
リペア インフォメーション S究極の取付け方法
自動車事故においては、所謂多頻度損傷部品と言われるバンパ、グリル、ランプ類等については脱着や取 替が簡単な構造であればあるほど修理性という側面からは良いとされます。 またそれらの部品の補給形態はAssyのみの補給形態より、極力必要な部品のみを取替えることで修理が 可能な補給形態の方が良いとされています。 例えば、ヘッドランプでは脱着作業は、構造上の理由からフロントバンパカバーを取外す必要がありますし、 また、ヘッドランプは2∼4本程度のボルトまたはナットで取付けられているのが一般的といわれてまいりました。 しかしながら今回は、ボルボV500(CBA・MB5244 平成17年式)のヘッドランプを用いて、従来一般的 と言われていた構造や脱着方法と異なる特色についてご紹介致します。(写真1) 〈特色その1〉 ・ヘッドランプはスライド式のピン1本でボディに取付けられています。 ・取外し方法はラジエータアッパサポートのサイド付近にあるピンを上方向に引抜くだけでヘッドランプを取外 すことが出来ます。(写真2、3) 写真2 写真1 写真3REPAIR Information S
究極の脱着作業
〈特色その2〉 ・ヘッドランプは単体での取外しが可能です。フ ロントバンパカバー等の取外し作業を必要とし ません。(写真4) 以上の特色から当然といえば当然であります が、他車との関係でいえば作業性が非常に優れて いると言えるでしょう。 〈作業手順〉 フロントドアモール(写真5) 写真5 補修塗装の際、ドアモールはアウタハンドルと並んでマスキング作業に苦労させられる部分でありますが、今 回作業を行ったホンダ アコード(CL7 平成14年式)のドアモールは非常に簡単な作業で脱着出来る構造で したのでフロントドアモールとリヤドアモールをもとにご紹介致します。 写真4 (1)フロントドアを開け、ドア内側サッシュ部にあるス クリュを外します。(写真6) 写真6 (3)終了した状態です。(写真8) 写真8 (2)ドアモールを上方向に持ち上げつつ後方に引き ながらドアから外します。(写真7) 写真7REPAIR Information S リヤドアモール(写真9) 写真9 ドアモールをスクリュで固定する構造となっていますので、脱作業時にモールを損傷させてしまう可能性 は非常に少なくなっています。 またマスキングをするよりも短時間の作業時間となったことも付記させて頂きます。 (1)リヤドアを開け、ドア内側サッシュ部にあるドアア ウタモール固定スクリュを2本外します。(写真10) 写真10 (3)ドア内側サッシュ部にあるドアモール固定スクリ ュ1本を外します。(写真12) 写真12 (2)ドアアウタモールをサッシュより1cmほど浮かせ ます。(写真11) 写真11 (5)終了した状態です。(写真14) 写真14 (4)ドアモールを上方向に持ち上げドアから外しま す。(写真13) 写真13 (技術部/高木文夫)
アウダネオⅡ
活 用 塾
9
見積書に挿入する
ビットマップファイルの作成手順
ロゴマーク入りの工場名を見積書の右上に印刷する場合は、ビットマップ形式でファイルを作成する必要が あります。ビットマップのファイルはサイズを縦×横=1×3の比率で作成するとイメージ通りの印刷ができます。 Windowsに標準で付いている「ペイント」と「デジタルカメラ」を使用してビットマップファイルを作成する手順は 次の通りです。 1.Windowsの「プログラム」・「アクセサリ」・「ペイント」を 起動して、デジタルカメラで撮影した画像を開きます。 2.デジタルカメラの設定にもよりますが、撮影した ファイルサイズが大きいと全体が表示されません。 3.「ペイント」のメニューより「変形」を選択し、「伸縮 と傾き」をクリックします。 4.水平方向と垂直方向の倍率を変えることで画像 の全体が表示できるようになります。 1.メニューバーのファイルを選択して「新規」選択し ます。 2.メニューバーの編集より貼付けを選択します。 白紙の端部にカーソルを合わせて、貼付け た画像までドラッグして縦×横=1×3のサ イズにします。 1.アイコンメニューの選択をクリックし、ビット マップに変換したい部分をマウスで縦×横= 1×3の比率で範囲を選択します。 2.編集メニューよりコピーをクリックします。 1.メニューバーのファイルを選択して「名前をつけ て保存」を選びます。 2.ファイルの種類はプルダウンメニューから256色 ビットマップ(*.bmp,*.dib)を選択します。 3.ファイル名は任意の名前を付けて保存します。調査・研究報告
先進安全自動車
ASV
(Advanced Safety Vehicle)
<最終回>
後側方、側方情報提供装置
本来は、大型車が高速道路走行時において車線変更、運転負担低減やドライバーの不注意による事故低 減を目的としています。最近の乗用車においては、後進時に後方情報提供を行うシステムとしてバックモニター があり、このシステムは現在多数装着されています。また、最近では左側方の情報提供を行う装置を装着して いる車両も販売されています。本調査報告書では、左側方情報提供を行っている車両について調査を行い ました。 メーカ システム呼称 車名 備 考 トヨタ ニッサン サイド モニター システム サイド ブラインド モニター ハリアー プレサージュ エルグランド ムラーノ ティーダ フーガ 全グレードにメーカオプション 音声機能付バックモニター、G−BOOK対応DVDナビ付EMVをセットオプション選択 時のみ装着可能。フロント&サイドモニター装着時は、ステアリングホイールはモニタ ー切替スイッチ付、エンブレムはカメラ付専用タイプ。プリクラッシュセーフティシステ ムと同時選択不可。(352,000円) 全グレードにメーカオプション (カーウイングスナビ+バックモニター+サイドブラインドモニター 262,500円から) XLに標準装備、他グレードはメーカオプション(カーウイングスナビ+バックビュー&サ イドブラインドモニターのセットオプションで338,100円から) 全グレードに標準装備 15M、15G、15MFOREにメーカオプション(カーウイングスナビ+バックビュー&サイド ブラインドモニターのセットオプション285,600円∼327,600円) 250XV、350XV FOURにメーカオプション(304,500円)他グレードは標準装備 サイドカメラ設定車種 (1)機能概要(ニッサン プレサージュから) 左ドアミラー内に埋め込んだCCDカメラにより、低速時に車両左前方・側方のドライバの死角となる部分を ディスプレイで確認できる画像が鮮明で視認性が良く、物体の認識がしやすい赤外線CCDカメラ(カラー)を 採用しています。また夜間の視認性を確保するためにCCDカメラに補助照明を採用しています。 左ドアミラーに埋め込まれたCCDカメラ部 インストルメントパネル部にあるディスプレイ調査・研究報告 (3)主要構成部品と主な役割 (2)構成部品配置図 構 成 部 品 役 割 撮影素子にCCDを用いた超小型赤外線CCDカメラ(カラー)です。 サイドブラインドカメラ 赤外線カメラは、夜間の視認性を確保するため、カメラの感度を可視光 領域から赤外線領域に調整されています。 補助照明(赤外線LED) 補助照明は、左ドアミラーに内蔵されています。なお、補助照明は赤外線 照明を使用しているため、目には見えません。 サイドブラインドカメラC/Uは、サイドブラインドモニタースイッチON信号を サイドブラインドカメラC/U 入力且つ車速条件が成立時、サイドブラインドカメラと補助照明に電源を 供給しカメラから映像信号を入力します。 サイドブラインドモニターSW サイドブラインドカメラ サイドブラインドカメラC/U バックビューカメラC/U 補助照明(赤外線LED) TVチューナー ディスプレイ (4)修理書記載状況 メーカ 記 載 状 況 トヨタ フロントモニターカメラ、サイドモニターカメラには強い衝撃や力を与えないでください。 カメラの向きが狂い誤作動の原因となることがあります。 ニッサン カメラ部は精密機器のため強い衝撃を与えないでください。故障の原因となったり、 火災及び感電の原因となります。 ・部品補給形態は、共通しており、ミラーASSYの他にカメラの単品補給もあることが確認できます。 (完) (6)部品価格 ハリアー 96,900円 77,400円 プレサージュ 60,500円 35,000円 フーガ 58,800円 35,000円 ムラーノ 54,300円 不明 ティーダ 55,700円 不明 エルグランド 52,000円 不明 車種 部 品 名 称 アウターミラーAssy カメラ (技術部/出町孝治) (5)部品補給形態 ニッサン プレサージュ トヨタ ハリアー 96302M(LH) 96339N 96370M SEC.280 (28419) 96366M 87940 90105-06216(3) 87906B REFER TO FIG 86−06 (PNC 86790) LH アリ(サイド モニター) カメラ付き(LHのみ) 非販売
カメラ
今回のモーターショーは、混雑緩和を考慮し開 催期間を従来よりも4日延長、週末を3回組み入れ たかたちで開催され、世界初の発表車が79台、日 本発20台が来場者の目を楽しませてくれました。 くるまへの興味・関心は、世代性別を超えて非 常に高く、その様子は写真からもご理解頂けると 思います。また体験・体感できる設備を備えたブ ースも多く見られ、更に会場を盛 り上げていました。 今回のモーターショー出展車の 最新技術は、燃費=環境性能と安 全技術(運転者支援)に注がれて いたように感じました。 燃費向上への取組みは、これま での軽量化(新構造、新素材)技 術から、動力源であるガソリンを 電気への移行(併用)するハイブ リッドシステムへ、更に今回は次 世代燃料としての燃料電池(水 素&酸素)の採用技術が多く紹介 されていました。 安全技術では、衝突時のボデー安全性重視から、 くるまを事故に遭わせない技術が多く見られたの が印象的でした。最後に、TVの未来映像やアニメ で目にした電動で等間隔に整列して走る(電車の ような)自動車社会がすぐそこまできているよう に感じました。 (技術部/松浦茂之)
第39回 東京モーターショー2005開催
テーマ:
“Driving Tomorrow !“ from Tokyo
第45回ボデーリペア懇談会開催
10月25日、自研センターにおいて自動車メーカー8社27名の出席をいただき、総勢43名にて「ボデーリペ ア懇談会」を開催いたしました。 自動車業界と損保業界をつなぐ自研センターにとって、最も重要な会議の一つとして当懇談会は運営さ れています。自研センターが行っている各種の調査・研究結果を発表し、自動車メーカーに改善提案を行 っていく場として、また、自動車技術に関する情報収集、交換の場としても機能しています。 当日は、自研センター 代表取締役 鈴木 稔の挨拶に始まり、その後下記テーマに沿って懇談を行い ました。 ・2005年度RCAR総会報告 ・D&R調査結果報告 ・D&R調査結果 一般公開について ・国産車・輸入車の多頻度損傷部位の構造比較 ・各メーカーのディーラーに対する水性補修塗料導入に向けた取組みについて ・損保アジャスターからの改善提案について 2005年度RCAR総会報告については、9月のイタリア・ミラノで開催された会議の論議内容を紹介いたし ました。 毎回恒例の発表テーマであります「損傷性・修理性(D&R)調査結果報告」では、05年度前半に調査し ました2車種と先進安全装備搭載車両のD&R調査結果を報告しました。 D&R調査結果の一般公開につきましては、公開の内容・手順等につきましては、自動車メーカーの皆様 のご意見をお伺いしました。 国産車・輸入車の多頻度損傷部位の構造比較につきましては、フロントバンパ・ヘッドランプの構造につ いて国産車と輸入車の比較を行い、改善提案を行いました。 各メーカーのディーラーに対する水性補修塗料導入に向けた取組みにつきましては、各メーカーの皆様 から現在の取組み状況につき発表いただきました。 損保アジャスターからの改善提案につきましては、本年度の改善提案から5件を選定しメーカーへ提案い たしました。 また、懇談会後の懇親会においても情報交換が活発に行われ、メーカーの皆様からも有意義であったと の感想をいただきました。 自研センターは、各種の調査・研究とその展開を通じて、全ての自動車ユーザーのメリットとなるような活 動を、今後も皆様とともに進めていきたいと考えております。 (総務企画部/藤井 大作)Researching The Skeletons
リサーチング ザ スケルトンズ
三菱 アウトランダー(CW5W系)
この「Researching The Skeletons」は外部からは確 認することができないフロントサイドメンバおよびリヤ サイドメンバ内側のリインホースメント等の位置や板 厚を分かり易く紹介していくもので、データは実際に 自研センターで調査した内容を転記したものです。 今回は三菱のアウトランダー(CW5W系)を取り上 げます。 フロントサイドメンバ中央部には左右共に大型のリ インホースメントが取付けられています。また衝突安 全性については衝突時のエネルギーをフロントサイ ドメンバ前端およびリヤフロアサイドメンバエクステン ション後端のクラッシャブルゾーンで吸収し、キャビ ンの変形を抑えるボディー構造としています。 リヤフロアサイドメンバエクステンションには超高張 力鋼板(590MPa級)が採用されています。 カット作業位置はメーカー発行の「整備解説書 ボデー編」に記載されているカット作業位置です。 フロントサイドメンバ左外側 t=1.5mm t=1.5mm t=2.0mm フロントサイドメンバ右外側 t=1.7mm t=2.0mm t=1.2mm フロントサイドメンバ左内側 フロントサイドメンバ右内側 カット位置 カット位置
Researching The Skeletons リヤエンドパネル取付状態 リヤ正面 リヤフロアサイドメンバエクステンション位置 リヤエンドパネル取外し状態 リヤフロア取付状態 リヤ上側 リヤフロア取外し状態 t=1.5mm t=1.3mm t=1.7mm t=2.0mm t=1.3mm t=1.6mm t=1.3mm t=2.2mm リヤ下側 リヤフロアサイドメンバエクステンション位置 (指数部/蛭間貴幸)
Customer Relations Department REPORT
お客様相談室レポートホンダ ライフ
(JB5・6・7・8系)
フロントバルクヘッドCOMP取替について
今回は、ホンダ ライフ(JB5・6・7・8系)のフロントバルクヘッドCOMP取外し作業を実際に自研センターで 行いましたので、使用工具等を含めて紹介します。 当車両フロント骨格部の特徴は、最近のホンダ車に共通した独特な形状と、一部分に硬い鋼板(590Mpaの 高張力鋼板を使用)が使用されていることです。そのため、「エンジンルーム内は作業スペースが狭くドリルが 入らない」や「鋼板が硬く溶接点の切削が難しい」といった相談が多く寄せられています。 1.周辺部品取外し 事前にフロントバンパ、両側ヘッドライト、両側フロントフェンダパネル、コンデンサCOMP、ラジエータCOMP、 ウォッシャタンク等を取外します。 2.粗切り 両側の「−」部分をセンガーソーやエアソーで粗切りします。この作業は、後に行うフロントバルクヘッドパ ネルセットとフロントダンパハウジング部との作業性を良くするためです。 【粗切り】 【使用工具】 SANDFLEX:2 4T LENOX T:3 2T 【フロントバルクヘッドCOMP取外し前】 【フロントバルクヘッドCOMP取外し後】 フロントダンパハウジング部 フロントバルクヘッドパネルセットCustomer Reletions Department REPORT 3.フロントバルクヘッドCOMP取外し 1)フロントバルクヘッドパネルセットとフロントダンパハウジング部の溶接箇所(○部)以外を切削しフロントバ ルクヘッドCOMP一部を取外します。 <参考>ドリルの刃の交換は不要でした。 2)フロントバルクヘッドパネルセットとフロントダンパハウジング部の溶接箇所を切削しフロントバルクヘッド COMPの残部を取外します。 ・ホイール側(○部)は作業スペースの問題で、長さの短いドリルの刃を使用しています。フランジ部等は、ド リルの刃が垂直に当たるようにフランジを起こすと、より効率よく切削作業が可能になります。 <参考>ドリルの刃は、基本的に10mm径を使用しています。直接取替パネルを切削できない場合は相手パネルを切削するために 8.2mm径を使用しています。交換回数は、10mm径2回、長さの短い10mm径1回、8.2mm径1回の計4回でした。 ・右側エンジンルーム内の溶接点切削作業は、作業スペースの確保が難しいため、ベルトサンダーで行いま す。これにより、エンジンマウンティングの取外しは不要です。 <参考>ベルトの交換は、1回でした。 【取外しパネル】 3Mセラミックベルト5610:10mm♯60 【取外し後の車両】 NACHI:コーティングカッター 【外側の作業】 【使用工具】 【右側エンジンルーム内の作業】 【残部パネル取外し状態】
Customer Reletions Department REPORT ・左側エンジンルーム内の溶接点切削作業は、ドリルで行います。ただし、作業スペースを確保する ために追加でバッテリおよびバッテリセッティングベースCOMPの取外しが必要になります。 4.まとめ 今回取替作業をしたフロントバルクヘッドCOMPは、一部に高張力鋼板(590Mpa)が使用されていましたが、 切削性の問題は特にありませんでした。また、形状や作業スペースから考えられる問題は、効果的な粗切り や作業の進め方、切削する工具の選択、ドリルの刃の長さ等を工夫すれば十分対応できると考えます。 最後に、高張力鋼板の溶接点を切削する時のポイントは、切削時のドリル回転数を下げることと、ドリルの 刃先「チゼル長さ」を通常より短めに研磨することです。 *参考資料:NACHi工具総合カタログ
日本アウダテックス社
指数テーブル「2005年12月号」発行のお知らせ
◆「指数テーブル」のご注文およびお問い合わせ◆日本アウダテックス株式会社
TEL:03-5351-1900(代) FAX:03-5350-6305 メーカー名 車 名 型 式 トヨタ LEXUS IS 20系 ラクティス 100系 日産 セレナ C25系 オッティ H91W系 マツダ ロードスター NCEC系 スズキ エスクード TD54W、TD94W系 メーカー名 車 名 型 式 ボルボ V50 MB5244 シトロエン C4【注1】 B5NFU ●2005年12月号 国産車・指数テーブル(4メーカー・6車種) ●2005年12月号 輸入車・指数テーブル(2メーカー・2車種) ※「2005年 12月号」のみの単独販売は行っておりま せん。購入を希望される方は下記「2006年版セッ ト」(年間購読)をお求め下さい。 【2006年版】 ・国産車セット <商品番号:2006価格:¥18,000> ・輸入車セット <商品番号:3006価格:¥4,000> ・国産車・輸入車セット <商品番号:4006価格:¥20,000> ※バックナンバーは、2005年版・2004年版の各「国産車・輸入 車セット」「国産車セット」「輸入車セット」となります。なお、在 庫がなくなり次第販売を終了させていただきますのでご了承 下さい。 ※ご購入の際のご不明な点は、下記にお問い合わせ下さい。 【注1】主要外装部品版のためエンジン関連部品やリヤサスペ ンションのメカニカル系と溶接部位の作業項目は記載 されておりません。 (指数部/篠原清次)第18回自研センター
結果のご報告
第18回自研センター「一般提案」には、皆様から258件もの応募をいただき誠に有難うございました。社内 に委員会を設置し慎重に審査を行った結果、以下の通り表彰させていただきました。今後も「一般提案」の 募集をして参りますので、奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。 入賞 「縮尺スケール応用による写真・画像における板金面積測定について」 あいおい損害調査(株) 菊地 祐司 様 縮尺スケール(トライアングルスケール)と自研センターニュース別冊「新型車 情報」に掲載されているボデー各部地上高数値を使用し、写真・画像から 板金面積を測定し料金を算定する方法を提案しています。これまでも板金面積 測定方法の提案はありましたが、身近な「新型車情報」を利用し、容易かつ直ちに 実務に活用できる点で優れたものと考えます。 その他各賞 ・「拡大鏡使用時の撮影補助ツールとしての反射レフ板作成」 三井住友海上損害調査(株) 斉藤 勝則 様 ・「画像写真からの簡便な外板板金指数のとらえ方」 三井住友海上損害調査(株) 波多野 善明 様 ・「立会調査用『錆びの簡易判別シート』の作成」 東京海上日動調査サービス(株) 山口 孝浩 様 ・「スズキ キャリィ テールエンドパネルの補給形態について」 あいおい損害調査(株) 内野 薫 様 ・「スバル サンバー リアフロアパンの補給形態について」 あいおい損害調査(株) 佐田 宏一 様 ・「スズキ キャリィ デッキフロアテールクロスメンバーの補給形態について」 東京海上日動調査サービス(株) 津田 昌宏 様 ・「スズキ キャリィ 荷台の構造変更について」 ニッセイ同和損害保険調査(株) 松本 昇 様 ・「ターボチャージャーの構造変更および部品補給について」 日本興亜損害調査(株) 田中 幸春 様第3位
アイデア賞
努力賞
メーカー
改善提案賞
(一般提案事務局:総務企画部/水本和秀)http://jikencenter.co.jp/ 自研センターニュース 2005.12(通巻363号)平成17年12月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途) 発行人/鈴木 稔 編集人/小林吉文 ⃝C発行所/株式会社自研センター 〒272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737 ※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。 本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、著作者の権利の侵害となりますので、その場合に は予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。JKCニュースの掲載記事に関するお問い合わせ先はニュース編集事務局までご連絡ください。 ●編集後記● 2005年も残すところ後僅かとなりました。1年も過ぎて見れば、本当に早いものです。世間では人の心を震撼 させる出来事が続き、日本社会の良き慣習さえ消え去っているのではと、これからの将来に不気味さを強く感 じさせずにはおきませんでした。政治の世界でも、経済の世界でも様々な出来事がありました。情報が余りにも 氾濫し過ぎて、何の脈絡も無いまま、その時々で闇夜にフラッシュが光るように出来事が、目前に出現しては消 え、出現しては消えてしまいました。本来的には何処かで大きな力が働きながら動いてはいるのでしょうが我々 庶民にはそれが見えてこなかったり、あるいは見通すことが出来なかったりで、考えようによっては不気味な1年 であったような気がします。 しかしもっと不気味なのは、我々にとってかけがえのない地球上で起こっている異常とも思える自然の猛威 であります。世界各地で発生した自然災害は数え上げれば大変な数に昇ります。思い出すままに振り返れば、 タイのスマトラ島沖大地震とそれに伴う大津波が思い越されます。またパキスタンでも大地震が発生し殆どと 思われるほどの建物が倒壊しました。アメリカではフロリダを中心に巨大なハリケーンが襲い、想像を絶する強 風が吹き荒れ甚大な損害を発生させるなど枚挙にいとまがありません。果たしてこれらを異常気象によるものと いえるか否かは定かではありませんが、地球温暖化が関係する現象もあるのではないでしょうか。 日本では、幸なことに昨年に比べ台風の上陸は少なかったし、実被害も昨年に比べれば遥かに軽微に済ん だようです。しかしこの1年全国で震度5強以上の地震が7回も発生するなど、今注目されている関東大震災並 の大地震との関連が気になるところです。その意味では不気味な1年でありました。 更にこれは所謂自然災害と異なりますが、鳥インフルエンザが2004年1月に79年振りに国内で発生したのは ご記憶に新しいところでありますが、その後終息宣言も出て一安心と思っていたところ、実は最近になって世界 的な広がりを見せようとしていますし、東南アジアを中心に鳥インフルエンザから感染した人間が死亡したとい う事態も既に発生しています。政府も然るべき措置を取り、防止に躍起となっています。しかし最悪の場合は 人間から人間へ感染する事態となれば世界的な大流行が現実味を増してくるところであります。不気味と言う ほかはありません。 何処か不気味な1年だったとは言え、2005年もまもなく過去の年となります。しかし過去ばかりを振り返りなが ら過す訳には参りません。来る2006年を大いに期待しながら2005年を締め括りたいと思います。読者の皆さま 良いお年お迎えください。