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MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点

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三菱 シ ー ケ ン サ

テク ニ カ ル ニ ュ ー ス

No.FA-D-0171 1/44

2014年 9月発行

表 題

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点

適用機種

MELSEC iQ-Rシリーズ

三菱電機株式会社 名古屋製作所

〒461-8670 名古屋市東区矢田南 5-1-14 三菱シーケンサMELSEC-Qシリーズに格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。 本テクニカルニュースでは、MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点について説明します。 なお、本テクニカルニュースに示す参照マニュアルおよび参照先は、2014年9月のものです。 目 次 本テクニカルニュースで使用する総称 ··· 2 1. MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点 1.1 構成可能機器 ··· 3 1.2 CPUユニット(QnUDVCPUとRCPU) ··· 4 1.3 電源、ベース、I/Oユニット ··· 20 1.3.1 電源ユニット ··· 20 1.3.2 ベースユニット ··· 20 1.3.3 I/Oユニット ··· 20 1.4.インテリジェント機能ユニット 1.4.1 アナログ-ディジタル変換ユニット ··· 21 1.4.2 ディジタル-アナログ変換ユニット ··· 22 1.4.3 シンプルモーションユニット ··· 23 1.4.4 位置決めユニット ··· 24 1.4.5 高速カウンタユニット ··· 25 1.5.情報・ネットワークユニット 1.5.1 情報・ネットワークユニット共通事項 ··· 26 1.5.2 Ethernetインタフェースユニット ··· 27 1.5.3 CC-Link IEフィールドネットワークマスタ・ローカルユニット ··· 32 1.5.4 CC-Linkシステムマスタ・ローカルユニット ··· 34 1.5.5 シリアルコミュニケーションユニット ··· 35 2. MELSEC iQ-R シリーズと Q シリーズの仕様差異一覧 2.1 CPUユニット ··· 36 2.2 電源、ベース、I/Oユニット ··· 37 2.3.インテリジェント機能ユニット 2.3.1 アナログ-ディジタル変換ユニット ··· 38 2.3.2 ディジタル-アナログ変換ユニット ··· 38 2.3.3 位置決めユニット ··· 39 2.3.4 高速カウンタユニット ··· 39 2.4.情報・ネットワークユニット 2.4.1 Ethernetインタフェースユニット ··· 41 2.4.2 CC-Link IEフィールドネットワークマスタ・ローカルユニット ··· 42 2.4.3 CC-Linkシステムマスタ・ローカルユニット ··· 43 2.4.4 シリアルコミュニケーションユニット ··· 43

(2)

本テクニカルニュースで使用する総称

総称 内容

RCPU R04CPU、R08CPU、R16CPU、R32CPU、R120CPU

(3)

1.

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの相違点について、以降で示します。

1.1. 構成可能機器

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで構成可能な機器(使用可能ユニット)の相違点を示します。 MELSEC iQ-Rシリーズで使用可能なユニットの詳細は、MELSEC iQ-R ユニット構成マニュアル[SH-081222]を参 照ください。なお、MELSEC iQ-RシリーズとMELSEC Qシリーズで消費電流値が異なるため、機種選定時は電源 容量に注意してください。下記サイトにて機種選定時の電源容量をご確認いただけます。

https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/ssl/products/cnt/plcr/ex/select/rselsystem/rselsystem.html

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 シーケンサCPU Q03UDVCPU/Q04UDVCPU/Q06UDVCPU/Q13UDVCPU/

Q26UDVCPU R04CPU/R08CPU/R16CPU/R32CPU/R120CPU 2 モーションCPU Q172DSCPU/Q173DSCPU R16MTCPU/R32MTCPU

3 SDメモリカード L1MEM-2GBSD/L1MEM-4GBSD L1MEM-2GBSD/L1MEM-4GBSD 4 拡張SRAMカセット Q4MCA-1MBS/Q4MCA-2MBS/Q4MCA-4MBS/Q4MCA-8MBS NZ2MC-1 MBS/NZ2MC-2 MBS/NZ2MC-4 MBS/ NZ2MC-8MBS 5 基本ベース Q35DB/Q38DB/Q312DB R35B/R38B/R312B 6 増設ベース Q65B/Q68B/Q612B R65B/R68B/R612B 7 増設ケーブル QC06B/QC12B/QC30B/QC50B RC06B/RC12B/RC30B/RC50B 8 電源 Q61P/Q63P R61P/R63P 9 入力 QX10/QX40/QX40-TS/QX40-S1/QX41/ QX41-S1/ QX42/QX42-S1/QX80/QX80-TS/QX81/QX82/QX82-S1 RX10/RX40C7/RX41C4/RX42C4 10 割込み QI60 RX40C7 11 出力 QY10/QY10-TS/QY40P/QY40P-TS/QY41P/QY42P/ QY80/QY80-TS/QY81P/QY82P RY10R2/RY40NT5P/RY41NT2P/RY42NT2P/ RY40PT5P/RY41PT1P/RY42PT1P 12 入出力混合 QH42P RH42C4NT2P 13 アナログ入力 Q64AD/Q68ADV/Q68ADI R60AD4/R60ADV8/R60ADI8 14 アナログ出力 64DAN/Q68DAVN/Q68DAIN R60DA4/R60DAV8/R60DAI8 15 シンプルモーション QD77MS2/QD77MS4/QD77MS16 RD77MS2/RD77MS4/RD77MS8/RD77MS16 16 位置決め QD75P2(N)/QD75P4(N)/QD75D2(N)/QD75D4(N) RD75P2/RD75P4/RD75D2/RD75D4 17 高速カウンタ QD62/QD62E/QD62D RD62P2/RD62P2E/RD62D2

18 Ethernet QJ71E71-100 RJ71EN71

19 CC-Link IEコントローラ ネットワーク QJ71GP21-SX RJ71GP21-SX 20 CC-Link IEフィールド ネットワーク QJ71GF11-T2 RJ71GF11-T2 21 CC-Link QJ61BT11N RJ61BT11 22 シリアル コミュニケーション QJ71C24N/QJ71C24N-R2/QJ71C24N-R4 RJ71C24/RJ71C24-R2/RJ71C24-R4

23 GOT GOT2000/GOT1000 GOT2000/GOT1000※1

24 MELSEC iQ-Rシリーズ ユニット 使用できません 使用できます 25 MELSEC-Qシリーズ ユニット 使用できます 使用できます ※2 26 MELSEC-Aシリーズ ユニット 使用できます 使用できません 27 エンジニアリング

ソフトウエア GX Works2/GX Developer GX Works3

※1:MELSEC iQ-Rシリーズに接続可能なGOTと接続形態については、GOT2000 NEWS Vol.1[L08296-A]を参照ください。 ※2:使用可能なMELSEC-Qシリーズユニットは、MELSEC iQ-R ユニット構成マニュアル[SH-081222]を参照ください。

(4)

1.2. CPUユニット(QnUDVCPUとRCPU) QnUDVCPUとRCPUの相違点を示します。

RCPUの命令の詳細は、MELSEC iQ-R プログラミングマニュアル(命令/汎用FUN/汎用FB編)[SH-081226]を、 機能やデバイス等の詳細は、MELSEC iQ-R CPUユニットユーザーズマニュアル(応用編)[SH-081224]を参照く ださい。

なお、GX Works2のQnUDVCPUのプロジェクトを、GX Works3の"GX Works2形式プロジェクトを開く"で編集する ことができます。GX Works3の"GX Works2形式プロジェクトを開く"の詳細は、GX Works3オペレーティングマニュ アル[SH-081214]を参照ください。

1.2.1. 命令

No. 分類 QnUDVCPU RCPU 参照

1 基本命令 BIN16ビットデータ⇒32ビット浮動小数点型実数変換 FLT INT2FLT (a)

2 BIN32ビットデータ⇒32ビット浮動小数点型実数変換 DFLT DINT2FLT

3 BIN16ビットデータ⇒64ビット浮動小数点型実数変換 FLTD INT2DBL

4 BIN32ビットデータ⇒64ビット浮動小数点型実数変換 DFLTD DINT2DBL

5 32ビット浮動小数点型実数⇒BIN16ビットデータ変換 INT FLT2INT

6 32ビット浮動小数点型実数⇒BIN32ビットデータ変換 DINT FLT2DINT

7 64ビット浮動小数点型実数⇒BIN16ビットデータ変換 INTD DBL2INT

8 64ビット浮動小数点型実数⇒BIN32ビットデータ変換 DINTD DBL2DINT

9 BIN16ビットデータ⇒BIN32ビットデータ変換 DBL INT2DINT

10 BIN32ビットデータ⇒BIN16ビットデータ変換 WORD DINT2INT

11 32ビット浮動小数点型実数 ⇒64ビット浮動小数点型実数変換 ECON FLT2DBL 12 64ビット浮動小数点型実数 ⇒32ビット浮動小数点型実数変換 EDCON DBL2FLT

13 応用命令 16進アスキーコード⇒BIN16ビットデータ変換 HEX ASC2INT

14 BIN16ビットデータ⇒16進アスキーコード変換 ASC INT2ASC

15 32ビット浮動小数点型実数平方根演算 SQR ESQRT

16 64ビット浮動小数点型実数平方根演算 SQRD EDSQRT

17 BCD4桁平方根演算 BSQR BSQRT

18 BCD8桁平方根演算 BDSQR BDSQRT

19 傾斜信号命令 RAMP RAMPQ

20 BIN16ビットデータのサーチ SER SERDATA

21 BIN32ビットデータのサーチ DSER DSERDATA

22 BIN16ビットデータのソート SORT SORTD

23 BIN32ビットデータのソート DSORT DSORTD

24 時間データの変換(時分秒⇒秒) SECOND TIME2SEC 25 時間データの変換(秒⇒時分秒) HOUR SEC2TIME 26 BIN32ビットデータのデータリード (バッファメモリアクセス) DFRO DFROM 27 デバイスコメントの読出し COMRD 使用できません (b) 28 コメントファイルセット QCDSET 29 ファイルレジスタ高速ブロック転送 RBMOV BMOV - 30 リフレッシュ COM(実行条件なし) COM(実行条件付き) (c) 31 CCOM(実行条件付き) 32 自号機CPU共有メモリ書込み TO/S.TO TO (d)

33 ユニット情報読出し UNIRD UNIINFRD (e)

34 割込禁止 DI(実行条件なし) DI(実行条件付き) (f)

(5)

(a) FLT、FLTD、HEX、ASC他 QnUDVCPUとRCPUでは、命令名称が異なります。 RCPUでは、変換前⇒変換後の動作が命令名から想像できるようにするなど、命令名称をわかりやすくする改善 を図っています。 (b) QCDSET、COMRD RCPUでは、QCDSET、COMRDは、使用できません。 デバイスコメントをMELSEC iQ-Rシリーズ対応のGOTに格納し、表示するよう変更してください。 (c) CCOM、COM RCPUでは、CCOMを使用できません。COMを使用してください。 RCPUのCOMは、実行条件を付加した命令としていますので、QnUDVCPUのCCOMと同じ動作となります。 GX Works2でのプログラム GX Works3でのプログラム (d) S.TO RCPUでは、S.TOを使用できません。TOを使用してください。 TOは、命令実行時に書き込みを完了するため、書き込み完了にて1スキャンONするデバイス(D)はありません。 (D)をプログラム中で使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 なお、下記プログラム例では、書き込み完了にて1スキャンONするデバイス(D)は"M0"になります。 GX Works2でのプログラム 書込み完了後の処理内容 GX Works3でのプログラム

(6)

(e) UNIRD RCPUでは、UNIRDを使用できません。UNIINFRDを使用してください。 なお、UNIINFRDは、読み出すユニット情報が2ワード構成となっているため、UNIRDで読み出したユニット情報 (1ワード構成)を使用しているプログラムは、プログラムを見直す必要があります。 GX Works2でのプログラム GX Works3でのプログラム (f) DI、EI RCPUでは、DI、EI命令は実行条件を付加した命令としています。 従って、RCPUでは、命令を実行しない場合には、ジャンプ命令等を使用する必要がありません。RCPUにて、 QnUDVCPUと同じ動作(常時実行)とする場合は、実行条件を"LD SM400(常時ON)"としてください。 GX Works2でのプログラム GX Works3でのプログラム

(7)

1.2.2. パラメータ

No. 項目 QnUDVCPU RCPU 参照

1 CPUユニット PCパラメータ(PARAM.QPA) システムパラメータ(SYSTEM.PRM)、 CPUパラメータ(CPU.PRM)、 ユニットパラメータ(UNIT.PRM)、 メモリカードパラメータ(MEMCARD.PRM) (a) 2 インテリジェント 機能ユニット インテリジェント機能ユニットパラメータ (IPARAM.QPA) ユニットパラメータ(UNIT.PRM) 各 ユ ニ ッ ト の項目 (a) CPUユニット RCPUでは、I/O割付設定などのマルチCPU構成時に全CPUユニットで同一と設定するパラメータは、"システムパラ メータ"で、プログラム設定などのCPUユニット固有で設定可能なパラメータは"CPUパラメータ"で設定します。 また、CPUユニットの内蔵Ethernet機能を使用する場合は、"ユニットパラメータ"(UNIT.PRM)にて設定し、ブート設 定を行う場合は、"メモリカードパラメータ"(MEMCARD.PRM)にて設定します。 GX Works2でのPCパラメータ設定画面とPC書込画面 GX Works3でのシステムパラメータ、CPUパラメータ設定画面とシーケンサへの書込み画面

(8)

・内蔵Ethernet機能のTCP(MELSOFT接続)/ UDP (MELSOFT接続)設定 RCPUでは、接続するコネクションNo.を設定してください。未使用とするコネクションを設ける場合は、未使用 とするコネクションNo. に「MELSOFT接続機器」を設定してください。 なお、GOTなどをUDPで接続する際、オープン設定は不要です(自動UDPポートを使用します)。 GX Works2でのPCパラメータの内蔵Ethernet設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 ・内蔵 Ethernet 機能のソケット通信(TCP/IP 接続)の TCP 接続方式の設定

RCPUでは、Ethernet機器設定で“Active 接続機器/Unpassive接続機器 /Fullpassive接続機器”を選択し、「交信 手段」で“ソケット通信”を設定します。

GX Works2でのPCパラメータの内蔵Ethernet設定画面

(9)

・内蔵 Ethernet 機能のソケット通信(UDP/IP 接続)の一斉同報通信の設定 RCPUでは、UDP接続機器を選択後、「交信手段」で“ブロードキャスト送信”または、“ブロードキャスト受信” を設定してください。 GX Works2でのPCパラメータの内蔵Ethernet設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 ・内蔵Ethernet機能の時刻設定(SNTPクライアント)のタイムゾーン設定 RCPUでは、CPUユニットの時計データにタイムゾーンの設定が可能なため、CPUパラメータの時計関連設定 にて、タイムゾーンを設定します。 GX Works2でのPCパラメータの内蔵Ethernet設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのCPUパラメータ設定画面 ・内蔵Ethernet機能の通信プロトコルによる交信設定(通信プロトコル動作状態格納用デバイス) RCPUでは、CPUバッファメモリ(U3En\G*)にて、プロトコル実行状態、プロトコル実行回数などを確認します。 PCパラメータのオープン設定で、通信プロトコルの動作状態を格納する先頭デバイスを設定し、プログラム中 で使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

(10)

1.2.3. デバイス・ファイル

QnUDVCPU と RCPU のデバイス・ファイル仕様の相違点を示します。

No. 項目 QnUDVCPU RCPU 参照

1 特殊リレー・レジスタ SM0~2047/SD0~2047 SM0~4095/SD0~4095 (a) 2 拡張データレジスタ(D)、 拡張リンクレジスタ(W) 拡張データレジスタ(D)、 拡張リンクレジスタ(W) 使用できません (b) 3 ローカルデバイス M0、D0など (区別なし) #M0、#D0など("#" (シャープ)記号を付加) (c) 4 ファイル名 ASCII Unicode (d) (a) 特殊リレー・レジスタ RCPUでは、SM/SD番号および機能の一部が異なります。SM/SDをプログラムで使用している場合は、プログ ラムを見直す必要があります。

なお、GX Works2のQnUDVCPUのプロジェクトを、GX Works3の"GX Works2形式プロジェクトを開く"で編集し た場合、RCPUで格納するデータを変更していないものは、SM/SDまたはCPUバッファメモリ(U3En\G*)に自 動変換されます。CPUバッファメモリ(U3En\G*)としている機能については、"n"は1号機固定で変換され ます。2~4号機で使用される場合は、"n"を使用される号機番号に変更してください。 項目 QnUDVCPU RCPU 診断エラー SD0 SD0 診断エラー発生時刻 SD1~3 SD1~7(最新自己診断エラー発生時刻)※1 エラー共通情報、エラー個別情報 SM5、SM16 使用できません エラー情報区分、エラー共通情報・個別情報 SD4、SD5~15、SD16~26 SD80~143(詳細情報1~2)※1 エラー解除 SD50、SM84、SD81~85 使用できません バッテリ低下 SD51~52 使用できません IPパケット中継機能用 SD180~183 U3En\G310~313 スイッチ状態、LED状態 SD200、SD201 SD200、SD201 CPU動作状態 SD203 SD203 LED消灯指令、LED表示色、LED表示優先順位 SM202、SD202、SD204、 SD207~209 使用できません PAUSE許可コイル SM206 使用できません 時計データ SD210~213 SD210~216※1 表示器データ SD220~227 使用できません デバイス範囲チェック禁止フラグ SM237 使用できません ベースモード SD240 使用できません Qベース装着有無 SD242 SD242(Qシリーズユニット装着可否判別) n号機停止エラーフラグ SM244~247 SM230~233 全局リフレッシュ指令 SM254 使用できません デバイス割付 SD282~311 SD260~309 ラッチクリア機能 SM339、SD339 使用できません Ethernet情報 SD340~368 使用できません マルチCPUシステム情報 SD393~399 SD228~233 初期・最小・最大スキャンタイム、END処理時 間、コンスタントスキャン待ち時間、スキャ ンプログラム実行時間 SD522~523、SD524~525、 SD526~527、SD540~541、 SD542~543、SD548~549 SD518~519、SD522~523、 SD524~525、SD526~527、 SD528~529、SD530~531 メモリカード使用状況 SD604 SD604(SDメモリカード使用状況) ドライブ2容量(1Kバイト単位)、 ドライブ2容量(1Mバイト単位) SD603、 SD606~607 SD606~607(SDメモリカード容量(1Kバイト単位)) カード脱着許可フラグ SM609 使用できません ドライブ2空き容量(1Mバイト単位) SD616~617 SD610~611(SDメモリカード空き容量(1Kバイト単位)) ドライブ3/4種別 SM620~624、SD620 使用できません ドライブ3容量(1Kバイト単位) SD622 SD618~619 ドライブ4容量(1Kバイト単位) SD623 SD622~623 ドライブ3/4使用状況 SD624 SD614(ドライブ3使用状況)、SD620(ドライブ4使用状況) ディレクトリ一括削除 SM638、SD638、SD639 使用できません ファイルレジスタ情報 SM640、SD640~647 使用できません ファイルレジスタブロックNo. SD648 SD312 コメントファイル情報 SM650、SD650~656 使用できません プログラムメモリ・標準ROM書込み SM680~682、SD681~683、 SM685~687、SD686~688 SM628~630、SD629~631、 SM632~634、SD633~635

(11)

※1:RCPU では格納するデータが異なります。従って、"GX Works2 形式プロジェクトを開く"では自動変換されません。 ※2:QnUDVCPU の SM1355(通信プロトコル設定チェック要求)は、RCPU では使用できません。 (b) 拡張データレジスタ(D)、拡張リンクレジスタ(W) RCPUでは、拡張データレジスタ(D)、拡張リンクレジスタ(W)は使用できません。 CPUパラメータで、デバイスエリアの容量を増加し、データレジスタ(D)、リンクレジスタ(W)の点数を増やしてくだ さい。(ファイル格納エリアの容量を削減し、デバイスエリアの容量を増加させてください。) GX Works2でのPCパラメータ設定画面 GX Works3でのCPUパラメータ設定画面 項目 QnUDVCPU RCPU ブート運転情報 SM660、SD660~666 使用できません パラメータ有効ドライブ情報 SD670 使用できません EIフラグ SM715 使用できません ブロック比較 SM716~718 SM704 IMASK命令マスクパターン SD715~717、SD781~793 SD1400~1415 ファイルアクセス中 SM721 SM753 BIN,DBIN命令エラー不可フラグ SM722 SM754 スケーリング命令探索方法設定 SM750 SM755 PIDバンプレス処理・リミット制限設定 SM774、SD774、SD775 SM792、SD792、SD793 アキュームレータ SD718~719 使用できません COM命令実行時リフレッシュ処理選択 SD778 SD775 オートロギング状態 SM841 使用できません RAM ERROR 発生時のデバイス情報 SD927~928 使用できません リモートパスワード累積回数 SD979~999 U3En\G320~340 A→Q変換対応 SM1000~1255、 SD1000~1255 使用できません 使用IPアドレス SD1260~1265 U3En\G50~65(自ノードIPアドレス) MACアドレス SD1266~1268 U3En\G74~76(自ノードMACアドレス) 時刻設定機能(SNTP)用 SM1270、 SD1270~1275※1 U3En\G290~299※1 リモートパスワード累積回数クリア SM1273 使用できません コネクション強制無効化設定 SD1276~1277 U3En\G280~281 オープン信号、オープン要求信号、 受信状態信号 SD1282、SD1284、SD1286 SD1504、SD1505、 SD1506 内蔵Ethernetポート接続状態 SD1288 使用できません Ethernet基本タイムアウト時間 SD1289 使用できません IPアドレス変更機能用 SM1292~1297、 SD1292~1299 SM1520~1523、 SD1520~1527 通信プロトコル機能用 SM1354~1355※2 SD1359~1381 U3En\G692、 U3En\G710~729 内蔵Ethernetポート用カウンタ SD1395 U3En\G226(受信FIFOオーバーフロー回数) ヒューズ断ユニット SD1300~1331 使用できません 入出力ユニット照合 SD1400~1431 使用できません データロギング SM1940~2037、SD1940~2036 SM1210~1307、SD1210~1306

(12)

(c) ローカルデバイス RCPUでは、ローカルデバイスは、"#" (シャープ)付きで表現します。 ただし、インデックスレジスタ(Z)およびプログラム毎のファイルレジスタ(R/ZR)は、"#" (シャープ)付きで表現しま せん。RCPUは、ローカルデバイスファイルの指定は不要ですが、ローカルデバイスを使用するエリアの設定が必 要です。 GX Works2でのPCパラメータ設定画面 GX Works2でのプログラム(MAIN/MAIN1) GX Works3でのCPUパラメータ設定画面 GX Works3でのプログラム(MAIN/MAIN1) (d) ファイル名 RCPUでは、ファイル名はUnicodeで扱うため、FTP等の外部機器からファイルを読み出す場合は、Unicodeで指定 してください。 なお、プログラム上で、文字列(ダブルクォーテーション(“))で指定しているファイル名の変更は不要ですが、デバ イスに格納した文字列データを扱う場合、プログラムを見直す必要があります。

(13)

1.2.4. 機能

No. 項目 QnUDVCPU RCPU 参照

1 SFCプログラム SFCプログラム 使用できません - 2 構造化ラダー/FBD 構造化ラダー/FBD 使用できません - 3 サンプリングトレース 機能 サンプリングトレース機能 使用できません (a) 4 標準ROMへのラッチ データバックアップ機能 標準ROMへのラッチデータバックアップ機能 使用できません (b) 5 メモリカードによる CPU ユニット交換機能 メモリカードによるCPU ユニット交換機能 使用できません (c) 6 モニタ モニタ条件の設定 使用できません (d) 7 実行条件付デバイステスト 使用できません (e) 8 外部入出力の強制ON/OFF 使用できません (f) 9 実行時間計測 スキャンタイム測定 使用できません (g) 10 MELSEC-A シリーズ互換機能 A互換1C/1Eフレームによるアクセス (A→Q変換SM/SD(SM1000~SM1255/SD1000~ SD1255)) 使用できません (h) 11 高速割込み機能 高速割込み(I49) (高速I/Oリフレッシュ、高速バッファ転送設 定) I49割込み (イベント実行タイププログラム(I49の割込 み発生をトリガに指定)、プログラムごとのリ フレッシュ設定) (i) 12 サービス処理 サービス処理設定 デバイス・ラベルアクセスサービス処理設定 (j) 13 データロギング機能 データロギングファイル転送機能 使用できません (k) 14 マルチCPU機能 CPU共有メモリ"U3En\G0~"の自号機動作情報 エリアへのアクセス 使用できません (l) 15 マルチCPU間共有デバイスのマルチCPU間高速 通信エリア"U3En\G10000~" CPUバッファメモリアクセスデバイスの定周 期通信エリア"U3En\HG0~"。 (m) 16 マルチCPU間高速通信エリアを使用したリフ レッシュ(END処理実行時のリフレッシュ) 定周期通信エリアを使用したリフレッシュ (マルチCPU間同期割込みプログラム(I45) 実行時のリフレッシュ) (n) 17 ファイルパスワード、 リモートパスワード ファイルパスワード32 (有効文字数:4~32文字) ファイルパスワード (有効文字数:6~32文字) (o) 18 リモートパスワード(有効文字数:4文字) リモートパスワード(有効文字数:6~32文字) 19 自己診断機能 エラーの解除 (任意に指定した続行エラーのエラー解除) エラーの解除 (現在発生している続行エラーの一括解除) (p) (a) サンプリングトレース機能 RCPUでは、サンプリングトレース機能は使用できません。 データロギング機能のトリガロギングを使用してください。ただし、データの格納先に、CPU内蔵メモリが使用できな いため SDメモリカードを用意していただく必要があります。 (b) 標準ROMへのラッチデータバックアップ機能 RCPUでは、標準ROMへのラッチデータバックアップ機能は使用できません。 GOTのバックアップ/リストア機能をご使用いただくか、GX Works3でデータを読み出し、保存または再度書き込 んでください。 (c) メモリカードによるCPU ユニット交換機能 RCPUでは、メモリカードによるCPUユニット交換機能は使用できません。 GOTのバックアップ/リストア機能をご使用いただくか、GX Works3でデータを読み出し、保存または再度書き込 んでください。 (d) モニタ条件の設定 RCPUでは、モニタ条件の設定は使用できません。 データロギング機能のトリガロギングを使用してください。 トリガロギングはデータ収集タイミングをデバイスデータの条件やステップNo.で指定します。

(14)

(e) 実行条件付デバイステスト RCPUでは、実行条件付きデバイステストは使用できません。 値を変更したい箇所に、下記に示す代替となるプログラムをRUN中書込みで追加、削除してください。 実行条件付きデバイステストにおいて、実行タイミングを命令実行前に指定していた場合、RCPUでは、該当ステッ プの前に代替となるプログラムを追加してください。命令実行後に指定していた場合は、該当ステップの後に代替 となるプログラムを追加してください。 GX Works2でのプログラムと実行条件付きデバイステスト実行画面 GX Works3でのプログラム

(15)

(f) 外部入出力の強制ON/OFF RCPUでは、外部入出力の強制ON/OFFは使用できません。 下記に示す代替プログラムをご使用ください。 ・Xデバイスを強制ON/OFFさせたい場合は、スキャンプログラムの先頭にSET/RST命令を、Yデバイスを強制 ON/OFFさせたい場合は、スキャンプログラムの最終にSET/RST命令を追加してください。 GX Works2での外部入出力強制ON/OFF画面 <Xデバイスを強制ON/OFFさせたい場合> <Yデバイスを強制ON/OFFさせたい場合> GX Works3でのプログラム <制約事項> 下記の場合は適用することができません。 ・ダイレクト入力デバイス(DX)、ダイレクト出力デバイス(DY)により、強制ON/OFF対象の入出力を参照または変 更している。 ・割込みプログラム内で、強制ON/OFF対象の入出力を参照または変更している。 (g) スキャンタイム測定 RCPUでは、スキャンタイム測定は使用できません。 プログラム単位でスキャンタイムを確認する場合は、プログラム一覧モニタを使用してください。

また、任意区間の処理時間は、MELSEC iQ-R プログラミングマニュアル(命令/汎用FUN/汎用FB編)に記載して いる命令処理時間から算出してください。

(h) A互換1C/1Eフレームによるアクセス(A→Q変換SM/SD(SM1000~SM1255/SD1000~SD1255))

RCPUでは、A互換1C/1Eフレームによるアクセス(A→Q変換SM/SD(SM1000~SM1255/SD1000~SD1255))は 使用できません。QnA互換3E/3Cフレームを使用し、RCPUのSM/SDにアクセス先を変更してください。

(16)

(i) 高速割込み機能の高速I/Oリフレッシュ、高速バッファ転送設定 RCPUでは、"CPUパラメータ"のプログラム設定でI49の割込み発生をトリガとしたイベント実行タイププログラムを 設定し、プログラムごとのリフレッシュを設定します。 また、I/Oリフレッシュ、およびバッファメモリの転送は、対象とするユニットの"ユニットパラメータ"で、リフレッシュす るデータ、およびリフレッシュグループを設定します。 GX Works2でのPCパラメータ設定画面とプログラム GX Works3でのCPUパラメータ、ユニットパラメータ設定画面とプログラム

(17)

(j) サービス処理 RCPUでは、プログラムファイルの読出し等のファイルアクセス処理は、ファイルアクセスによるスキャンタイムの遅 延が発生しないよう、END処理ではなく、スキャンと非同期で処理を行います。 従って、デバイス・ラベルアクセスサービス処理設定で、サービス処理の回数を増加させても、ファイルアクセスの 応答性能が向上しません(COM 命令による指定も、同様にファイルアクセスの応答性能が向上しません)。 なお、デバイスの読出し等のデバイスアクセス処理などは、END 処理にて処理を行うため、デバイス・ラベルアクセ スサービス処理設定や COM 命令によるサービス処理の回数増加で、デバイスアクセスの応答性能を向上させるこ とができます。 (k) データロギングファイル転送機能 RCPUでは、データロギングファイル転送機能は使用できません。 RCPUでは、内蔵EthernetのFTPサーバ機能を使用してパソコン等のサーバからCPUユニット内のロギング結果 ファイルを取得(転送)します。 CPUユニットロギング設定ツール ファイル転送 画面 コマンドプロンプトでのFTPファイル転送(FTPサーバ)画面

(18)

(l) CPU共有メモリの自号機動作情報エリアへのアクセス RCPUでは、CPU共有メモリ"U3En\G0~"の自号機動作情報エリアはありません。 プログラム上で、自号機動作情報エリアを使用している場合、プログラムを見直す必要があります。 なお、他号機の動作情報を確認する場合は、他号機の特殊レジスタ(SD)をリフレッシュし、アクセスしてください。 (m) マルチCPU間高速通信エリアへのアクセス RCPUでは、マルチCPU間のデータ交信可能なエリアのサイズ拡張に伴い、マルチCPU間高速通信エリア "U3En\G10000~"は、別のデバイス記号"U3En\HG0~"(定周期通信エリアへのアクセス)としています。 プログラム上で、マルチCPU間高速通信エリアを使用している場合、プログラムを見直す必要があります。 なお、GX Works2のQnUDVCPUのプロジェクトを、GX Works3の"GX Works2形式プロジェクトを開く"で編集した 場合、U3En¥G10000~は、U3En\HG0~に自動変換されます。ただし、FROM/TO命令を使用して定周期通信 エリアへアクセスしている場合、データ転送命令+CPUバッファメモリアクセスデバイスによるアクセス(例:MOV U3En\HG* D0)を使用してください。

GX Works2でのマルチCPU間高速通信エリアへのアクセスプログラム

(19)

(n) マルチCPU間高速通信エリアを使用したリフレッシュ RCPUでは、マルチCPU間のリフレッシュは、END処理実行時とマルチCPU間同期割込みプログラム(I45)実行時 の2つのタイミングで行います。リフレッシュ処理のタイミングが異なるため、プログラム上で、マルチCPU間高速通 信エリア(END処理実行時)のリフレッシュを使用している場合、プログラムを見直す必要があります。 なお、QnUDVCPUと同じEND処理のタイミングでリフレッシュさせたい場合、CPUバッファメモリ(END処理時)のリ フレッシュを設定してください。 GX Works2でのPCパラメータ設定(マルチCPU設定)画面とリフレッシュ実行タイミング GX Works3でのシステムパラメータ設定(マルチCPU設定)画面とリフレッシュ実行のタイミング

(20)

(o) ファイルパスワード、リモートパスワード RCPUでは、パスワードの有効文字数が異なります。6~32文字のパスワードを設定してください。 なお、FTP等の外部機器からシーケンサへアクセスする場合、外部機器側のパスワード文字数を変更してくださ い。 (p) 自己診断機能 RCPU では、現在発生している続行エラーを一括で解除します。 従って、現在発生している続行エラーを個別に解除する必要はありません。 なお、RCPU では、エラーコード体系を一新しています。従って、エラーコードを動作条件やインタロック条件に設 定している場合、プログラムを見直す必要があります。 1.3. 電源、ベース、I/Oユニット MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの電源・ベース・I/Oユニットの相違点を示します。 1.3.1. 電源ユニット MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズの電源ユニットの相違点を示します。

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 端子台ネジサイズ M3.5 M4.0

1.3.2. ベースユニット

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズのベースユニットの相違点を示します。

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 増設ベース段数設定 コネクタピンで設定 自動認識

2 増設ケーブル固定 固定ネジ ロックボタン

1.3.3. I/Oユニット

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-RシリーズのI/Oユニットの相違点を示します。 (1) コネクタ形状

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ (QX81、QY81P) MELSEC iQ-Rシリーズ (RX41C4、RY41PT1P)

1 コネクタ 37ピンDサブコネクタ 40ピンコネクタ

(2) 割込み機能(割込みユニット)

MELSEC-iQ-Rシリーズで割込み機能を使用する場合は、入力ユニットを使用してください。割込み機能は、入力 ユニットのユニットパラメータで設定します。

(3) パラメータ

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 入力応答時間設定 PCパラメータ-I/O割付設定 ユニットパラメータ

2 割込み設定

(21)

1.4. インテリジェント機能ユニット

1.4.1. アナログ-ディジタル変換ユニット

MELSEC-Qシリーズ(Q64AD/Q68ADV/Q68ADI) と MELSEC iQ-Rシリーズ(R60AD4/R60ADV8/R60ADI8)の 相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R アナログーディジタル変換ユニットユーザーズマニュアル(応 用編)[SH-081231]を参照ください。

(1) 専用命令

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、専用命令に相違はありません。

(2) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 エラー時出力モード PCパラメータ-I/O割付設定 ユニットパラメータ 2 スイッチ設定 インテリジェント機能ユニット パラメータ 3 パラメータ(各設定) 4 自動リフレッシュ (3) 入出力信号、バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号、バッファメモリの配置が違います。 入出力信号、バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 なお、Q互換モードを使用する場合、以下信号および以下機能の相違点以外は、プログラムをそのまま使用す ることができます。

No. 信号名称 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 X1 温度ドリフト補正状態フラグ 使用できません

2 X8 高分解能モード状態フラグ 警報出力信号

(4) 機能

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 分解能モード切替機能 分解能モード切替機能 使用できません (a) 2 温度ドリフト機能 温度ドリフト機能 使用できません (b) (a)分解能モード切替機能 MELSEC iQ-Rシリーズは、分解能を向上させているため分解能モード切替機能を搭載していません。 スケーリング機能を使用することでMELSEC-Qシリーズ相当に換算した値を得ることができます。ただし、換算 した値は「ディジタル演算値」に格納されるため、参照するバッファメモリアドレスを変更する必要があります。 (b) 温度ドリフト機能 MELSEC iQ-Rシリーズは、精度を向上させているため温度ドリフト機能を搭載していません。 (温度ドリフト機能使用時のMELSEC-Qシリーズと同等の精度です。) 温度ドリフト機能を使用している場合はプログラムを見直す必要があります。

(22)

1.4.2. ディジタルーアナログ変換ユニット

MELSEC-Qシリーズ(Q64DAN/Q68DAIN/Q68DAVN) と MELSEC iQ-Rシリーズ (R60DA4/R60DAI8/R60DAV8)の相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R ディジタル-アナログ変換ユニットユーザーズマニュアル(応 用編)[SH-081236]を参照ください。

(1) 専用命令

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、専用命令に相違はありません。 (2) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 エラー時出力モード PCパラメータ-I/O割付設定 ユニットパラメータ 2 スイッチ設定 インテリジェント機能ユニット パラメータ 3 パラメータ(各設定) 4 自動リフレッシュ (3) 入出力信号、バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号、バッファメモリの配置が違います。 入出力信号、バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 なお、Q互換モードを使用する場合、以下信号および以下機能の相違点以外は、プログラムをそのまま使用す ることができます。

No. 信号名称 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 X8 高分解能モード状態フラグ 使用できません

2 XD 同期出力モード状態フラグ 断線検出信号

3 YD 同期出力要求 使用できません

(4) 機能

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 分解能モード切替機能 分解能モード切替機能 使用できません (a) (a)分解能モード切替機能 MELSEC iQ-Rシリーズは、分解能を向上させているため分解能モード切替機能を搭載していません。 スケーリング機能を使用することにより、MELSEC Qシリーズ相当に換算した値を得ることができます。ただし、 換算した値は「ディジタル演算値」に格納されるため、参照するバッファメモリアドレスを変更する必要がありま す。

(23)

1.4.3. シンプルモーションユニット

MELSEC-Qシリーズ(QD77MS2/QD77MS4/QD77MS16) と MELSEC iQ-Rシリーズ

(RD77MS2/RD77MS4/RD77MS8/RD77MS16)のシンプルモーションユニットの相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細はMELSEC iQ-R シンプルモーションユニットユーザーズマニュアル(応用編) [IB-0300246]を参照ください。 (1) 配線 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで配線に相違点はありません。 (2) プログラム (a)入出力信号 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号の配置が違います。 入出力信号をプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 なお、RD77MS16は、プログラムをそのまま使用することができます。 (b)バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、バッファメモリの配置が違います。 バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 (c)エラーコード,アラームコード MELSEC iQ-Rシリーズではエラーコード体系を一新しています。従って、エラーコードを動作条件やイ ンタロック条件に設定している場合、プログラムを見直す必要があります。

(24)

1.4.4. 位置決めユニット

MELSEC-Qシリーズ(QD75P2N/QD75P4N/QD75D2N/QD75D4N)とMELSEC iQ-Rシリーズ (RD75P2/RD75P4/RD75D2/RD75D4)の相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-Rシリーズ 位置決めユニットユーザーズマニュアル(応用編) [SH-081244] 、MELSEC iQ-Rシリーズ 位置決めユニットユーザーズマニュアル(スタートアップ編)[SH-081242] を参照ください。 (1) 配線 QD75D2N/QD75D4N と RD75D2/RD75D4 では、PULSE COM 端子の配置が異なります。 QD75D2N/QD75D4N で使用されている40 ピンコネクタを、RD75D2/RD75D4 へ流用される場合、40 ピンコ ネクタ(2B20、2B19 ピン)へ新規に配線が必要となります。 (2) 専用命令 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、相違ある命令はありません。 (3) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 エラー時出力モード PCパラメータ-I/O割付設定 ユニットパラメータ 2 パラメータ(各設定) インテリジェント機能ユニット パラメータ 3 自動リフレッシュ 4 位置決めデータ インテリジェント機能ユニット ユニット拡張パラメータ 5 ブロック始動データ ・パラメータの書込み MELSEC iQ-Rシリーズでは、位置決めユニット本体への書き込みの他に、CPUユニットにパラメータを書き 込むことができます。これにより、パラメータをCPUユニットで一元管理できるため、保守時のユニット交換が 容易となります。 なお、CPUユニットに格納されたユニットパラメータおよびユニット拡張パラメータは、電源OFF→ON、CPU ユニットのRESET操作およびSTOP→RUN操作で、位置決めユニットに反映されます。 プログラムにてユニット拡張パラメータの設定を行う場合は、ユニットアクセスフラグのON後に実行してくださ い。CPU ユニットのSTOP→RUN操作で、CPUユニットに格納されているパラメータが上書きされるため、パ ラメータ設定プログラムを再度実行してください。 加工するワークごとに位置決めデータを変更するシステムや、GOTなどから設定変更を行うシステムなど、プ ログラムから位置決めデータを設定する場合や、ティーチング機能を用いて位置決めデータを変更する場 合は,ユニットパラメータの基本設定内の拡張パラメータ格納設定を「位置決めユニット」に設定し、「ユニット バックアップ機能」を使用して位置決めユニット内にパラメータを保存してください。 (4) 入出力信号、バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号、バッファメモリの配置が違います。 入出力信号、バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

No. 信号名称 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 X1 同期用フラグ ユニットアクセスフラグ

(5) 機能

(25)

1.4.5. 高速カウンタユニット

MELSEC-Qシリーズ(QD62/QD62D/QD62E)とMELSEC iQ-Rシリーズ(RD62P2/ RD62D2/ RD62P2E)の相違点 を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-Rシリーズ 高速カウンタユニットユーザーズマニュアル(応用編) [SH-081240]、MELSEC iQ-R高速カウンタユニットユーザーズマニュアル(スタートアップ編)[SH-081238]を参照 ください。 (1) 配線 QD62E と RD62P2Eのみ,一致出力の配線が異なります。 QD62Eで使用されている40ピンコネクタを、RD62P2Eへ流用する場合、A01,A02への配線は不要です(A01、 A02はN.C.)。 (2) 専用命令 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、相違ある専用命令はありません。 (3) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 エラー時出力モード PCパラメータ-I/O割付設定 ユニットパラメータ 2 スイッチ設定 インテリジェント機能ユニット パラメータ 3 パラメータ(各設定) 4 自動リフレッシュ (4) 入出力信号、バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号、バッファメモリの配置が違います。 入出力信号、バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

No. 信号名称 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 XF ヒューズ断検出フラグ 使用できません

(5) 機能

(26)

1.5. 情報・ネットワークユニット 1.5.1. 情報・ネットワークユニット共通事項 (1) パラメータ設定 MELSEC iQ-Rシリーズの情報・ネットワークユニットでは、パラメータ設定はユニット毎に設定します。 (2) 割込み設定 MELSEC iQ-Rシリーズの情報・ネットワークユニットは、ユニットパラメータで割込みポインタの番号を設定しま す。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works2でのネットワークパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面

(27)

GX Works3でのユニットパラメータ設定画面

(3) 専用命令(Ethernet/CC-Link IEフィールド/CC-Link IEコントローラ共通)

MELSEC iQ-Rシリーズでは、専用命令のネットワークNo.に、他局アクセス時有効ユニット指定:254を指定できま せん。自局ネットワークNo.を指定してください。

1.5.2. Ethernetインタフェースユニット

MELSEC-Qシリーズ(QJ71E71-100)とMELSEC iQ-Rシリーズ(RJ71EN71)の相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R Ethernet ユーザーズマニュアル(応用編)[SH-081253] を参照ください。

(1) 専用命令

No. 分類 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 Ethernet用 命令

コネクションの確立 ZP.OPEN ZP.OPEN (a)

2 エラー情報クリア ZP.ERRCLR ZP.ERRCLEAR - 3 受信している電子メールを読み出す ZP.MRECV 使用できません。 - 4 電子メールを送信する ZP.MSEND (a) ZP.OPEN MELSEC iQ-Rシリーズでは、コントロールデータを使用してオープン処理を実施する際、相手機器を MACアドレスで指定している場合は、IPアドレス指定に変更してください。 (2) パラメータ No 項目 設定箇所 参照

MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 SLMP(MCプロトコル)による 交信の設定 ネットワークパラメー タ オープン設定 ユニットパラメータ (a) 2 ランダムアクセスバッファ交信の設定 (b) 3 一斉同報の設定 (c) 4 未使用コネクションの設定 (d) 5 TCP/IP接続機器の設定 (e) 6 生存確認の設定 (f) 7 RUN中書込み設定 動作設定 (g) 8 送信フレーム設定 (h) 9 ルータ中継(ゲートウェイ)パラメータ設定 ルータ中継パラメータ (i) 10 割込み設定 割込み設定 (j) (a) SLMP(MCプロトコル)による交信の設定 MELSEC iQ-Rシリーズでは「SLMP接続機器」を選択してください。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面

(28)

(b) ランダムアクセスバッファ交信の設定 MELSEC iQ-Rシリーズは接続機器を選択後、「交信手段」で“ランダムアクセスバッファ”を選択してくださ い。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 (c) 一斉同報の設定 MELSEC iQ-RシリーズはUDP接続機器を選択後、「交信手段」で“ブロードキャスト送信” または、“ブロー ドキャスト受信”を選択してください。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 (d) 未使用コネクションの設定 MELSEC iQ-Rシリーズは未使用とするコネクションNo.に「MELSOFT接続機器」を設定してください。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面

(29)

(e) TCP/IP接続機器の設定 MELSEC iQ-Rシリーズでは「オープン方式」を決定することで「プロトコル」も決定します。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 (f) 生存確認の設定 MELSEC iQ-Rシリーズでは「相手機器構成設定」でコネクション毎に設定してください。また、TCP/IPの生 存確認はKeepAliveのみ使用可能です。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面

(30)

(g) RUN中書き込み設定 MELSEC iQ-Rシリーズでは、SLMP交信は「基本設定」-「自ノード設定」-「RUN中の書込み許可/禁止設定」 から、FTPサーバ機能は「応用設定」-「FTPサーバ設定」-「RUN中書込み許可」からそれぞれ設定してくださ い。 GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 (h) 送信フレーム設定 MELSEC iQ-Rシリーズでは、「Ethernet(V2.0)」のみ使用可能です。なお、「IEEE802.3」フレームは受信の み可能です。

(31)

(i) ゲートウェイパラメータ設定 (ルータ中継パラメータ) MELSEC iQ-Rシリーズでは、「基本設定」-「自ノード設定」で“サブネットマスク” “デフォルトゲートウェイ”、 「応用設定」-「ゲートウェイ設定パラメータ」で“ゲートウェイ情報”を設定します。 MELSEC iQ-Rシリーズは設定項目の名称がMELSEC Qシリーズから変更になっています。 ・“サブネットマスクパターン”→“サブネットマスク” ・“デフォルトルータIPアドレス”→“デフォルトゲートウェイ” ・“ルータ情報”→“ゲートウェイ情報” ・“ルータIPアドレス”→“ゲートウェイIPアドレス” GX Works2でのユニットパラメータ設定画面 GX Works3でのユニットパラメータ設定画面 (j) 割込み設定 MELSEC iQ-Rシリーズは設定項目の名称がMELSEC-Qシリーズから変更になっています。 ・“RECVS命令”→“SEND命令データ受信” ・“固定バッファ”→“コネクション受信” (3) 入出力信号、バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号、バッファメモリの配置が違います。 入出力信号、バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 (4) 機能

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 電子メール機能 電子メール機能 使用できません。 -

2 Web機能 Web機能 使用できません。 -

(32)

1.5.3. CC-Link IEフィールドネットワークマスタ・ローカルユニット

MELSEC-Qシリーズ(QJ71GF11-T2) と MELSEC iQ-Rシリーズ(RJ71GF11-T2(RJ71EN71※1))の相違点を示

します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R CC-Link IEフィールドネットワークユーザーズマニュ アル(応用編)[SH-081255]を参照ください。 ※1:RJ71EN71は、パラメータ設定によりCC-Link IEフィールドネットワークとEthernetを切り替えて使用できます。本書で は 、 区 別 す る 必 要 が な い 場 合 、 パ ラ メ ー タ 設 定 に よ り CC-Link フ ィ ー ル ド ネ ッ ト ワ ー ク と し た RJ71EN71 を RJ71GF11-T2と称します。 (1) システム構成 RJ71GF11-T2以外をマスタ局に使用する場合、使用するマスタ局のシリアルNo.に制約があります。 マスタ局には下記ユニットを使用してください。 形名 シリアルNo.の上5桁※2 QJ71GF11-T2 “16012”以降 LJ71GF11-T2 “16012”以降 Q81BD-J71GF11-T2 “16012”以降 QS0J71GF11-T2 “16022”以降 ※2:マスタ局のシリアルNo.が上記以前の場合、マスタ局の“ネットワーク構成設定”の“RX/RY設定”を以下表のようにし てください。 処置方法 処置例 割付点数を変更する、 予約局を追加するな ど、全局で一番大きい 最終番号が32の倍数-1 となるようにしてくだ さい。 ・変更前 ・変更後 全局で一番大きい最終 番号を7FH以下にして ください。 ・変更前 ・変更後 (2) 専用命令 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、相違のある専用命令はありません。

(33)

(3) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 ネットワーク パラメータ ネットワーク構成設定 ユニット パラメータ 基本設定 ネットワーク構成設定 (a) 2 モード 応用設定 ユニット動作モード設 定 (b) (a) ネットワーク構成設定 MELSEC-Qシリーズでは構成設定を、表形式とCC IE Field構成ウィンドウで設定可能でしたが、 MELSEC iQ-Rシリーズでは、CC IE Field構成ウィンドウのみ設定可能です。

(b)ユニット動作モード設定

MELSEC iQ-Rシリーズでは、H/Wテストと自己折返しテストは、単体通信テストに統合しています。 また、回線テストは、使用できません。GX Works3のCC-Link IEフィールドネットワーク診断画面で 確認してください。

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 H/Wテスト H/Wテスト 単体通信テスト 2 自己折返しテスト 自己折返しテスト 3 回線テスト 回線テスト 使用できません。 (4) リンク特殊リレー(SB)、リンク特殊レジスタ(SW) MELSEC iQ-Rシリーズでは、リンク特殊リレー(SB)、リンク特殊レジスタ(SW)の番号の一部が異な ります。SB/SWをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

イベント履歴クリア受付状態/完了状態 SB0061~62 使用できません。 イベント履歴発生状態 SB007A 使用できません。 イベント履歴累積回数 SW007A 使用できません。 ハードウェアテスト完了状態 SB0090~91 使用できません。 自己折り返しテスト完了状態、正常/異常完了状態 SB0092~93 使用できません。 回線テスト完了状態、正常/異常完了状態 SB0094~95 使用できません。 回線テスト指示受付け状態 SB009A 使用できません。 回線テスト結果 SW0194 使用できません。 回線テスト詳細結果 SW01A0~SW 01A7 使用できません。 (5) 機能 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、相違ある機能はありません。

(34)

1.5.4. CC-Linkシステムマスタ・ローカルユニット

MELSEC-Qシリーズ(QJ61BT11N) と MELSEC iQ-Rシリーズ(RJ61BT11)の相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R CC-Linkシステムマスタ・ローカルユニットユーザーズマニュア ル(応用編)[SH-081268]を参照ください。

(1) 専用命令

No. 分類 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 マスタ局のネットワークパラメータ設定 RLPASET RLPASET (a)

(a) RLPASET MELSEC-Qシリーズではコントロールデータのデバイス(S1+1) “設定フラグ”のb14,b15で”モード”を設定し ていましたが、MELSEC iQ-Rシリーズではユニットパラメータで設定するため、0固定にしてください。 QJ61BT11N での設定データ RJ61BT11N での設定データ (2) パラメータ

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 局番設定/伝送速度 ロータリースイッチで設定 ユニットパラメータで設定 - 2 モード設定 ネットワークパラメータまたは スイッチ設定で設定 ユニットパラメータで設定 - 3 リフレッシュ デバイス番号の先頭を設定 ユニット側のデバイスの先頭番号と最終 番号、デバイス番号の先頭を設定 - 4 CC-Link 構成設定 局情報設定(表形式)または CC-Link 構成設定で設定 CC-Link 構成設定で設定 - (3) リンク特殊リレー(SB)、リンク特殊レジスタ(SW) MELSEC iQ-Rシリーズでは、リンク特殊リレー(SB)、リンク特殊レジスタ(SW)の番号および機能の 一部が異なります。SB/SWをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

スイッチ設定状態 SB006A 使用できません。 自局スイッチ変化検出 SB0078 使用できません。 自動CC-Link起動実行結果 SW0052 使用できません。 スイッチ設定状態 SW006A 使用できません。 リモートデバイス局イニシャライズ手順登録実行個別情報 SW0110~SW011F Un\G23680~23743 (4) バッファメモリ MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズでは、バッファメモリの配置が違います。 バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 (5) 機能

No. 項目 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ 参照

1 モード設定 リモートネット追加モード 使用できません。 -

(35)

1.5.5. シリアルコミュニケーションユニット

MELSEC-Qシリーズ(QJ71C24N/QJ71C24N-R2/QJ71C24N-R4) と MELSEC iQ-Rシリーズ (RJ71C24/RJ71C24-R2/RJ71C24-R4)の相違点を示します。

MELSEC iQ-Rシリーズの詳細は、MELSEC iQ-R シリアルコミュニケーションユニットユーザーズマニュアル(応用 編)[SH-081249]を参照ください。

(1) 専用命令

MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで相違のある専用命令はありません。 (2) パラメータ

No. MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 スイッチ設定 PC パラメータ-I/O 割付設定 ユニットパラメータ 2 各種制御指定 インテリジェント機能ユニット パラメータ 3 シーケンサCPU監視機能 4 ユーザ登録指定 5 自動リフレッシュ 6 モデム機能 ユニット拡張パラメータ※1 7 ユーザ登録内容 ※1:モデム接続用データのページャ受信機指定、報知状況確認用のリフレッシュ設定は、使用できません。 ・パラメータの書込み MELSEC iQ-Rシリーズでは、シリアルコミュニケーションユニット本体への書き込みの他に、CPUユニットにパ ラメータを書き込むことができます。これにより、パラメータをCPUユニットで一元管理できるため、保守時のユ ニット交換が容易となります。 なお、CPUユニットに格納されたユニットパラメータおよびユニット拡張パラメータは、電源OFF→ON、CPUユ ニットのRESET操作およびSTOP→RUN操作で、シリアルコミュニケーションユニットに反映されます。 (3) 入出力信号 MELSEC iQ-Rシリーズでは、入出力信号の配置が違います。 入出力信号をプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。

No. 信号名称 MELSEC-Qシリーズ MELSEC iQ-Rシリーズ

1 X15 報知正常完了 使用できません 2 X16 報知異常完了 使用できません 3 X19 フラッシュROM システム設定完了 使用できません 4 YE CH1エラー初期化要求 エラー初期化要求 5 YF CH2エラー初期化要求 使用できません 6 Y14 報知発行要求 使用できません 7 Y19 フラッシュROM システム要求 使用できません (4) バッファメモリ MELSEC iQ-Rシリーズではバッファメモリの配置が違います。 バッファメモリをプログラムで使用している場合は、プログラムを見直す必要があります。 (5) 機能 MELSEC-QシリーズとMELSEC iQ-Rシリーズで、相違ある機能はありません。

(36)

2.

MELSEC iQ-RシリーズとQシリーズの仕様差異一覧

2.1. CPUユニット(QnUDVCPUとRCPU) 1 ユニット装着枚数 ○ 最大64枚 ○ 最大64枚 2 ○ 最大4枚 ○ 制約なし 3 ○ 最大4枚 ○ 最大8枚/最大32枚(マルチCPU構成時) 4 ○ 最大8枚/最大32枚(マルチCPU構成時) ○ 最大8枚/最大32枚(マルチCPU構成時) 5 ○ 最大8枚/最大32枚(マルチCPU構成時) ○ 最大8枚/最大32枚(マルチCPU構成時) 6 ○ 最大4枚 × 7 ○ 最大1枚/最大4枚(マルチCPU構成時) ○ 最大1枚/最大4枚(マルチCPU構成時) 8 MELSEC iQ-Rシリーズユニット × ○ -9 MELSEC-Qシリーズユニット ○ ○ 一部ユニット使用制約あり 10 MELSEC-AnS/Aシリーズユニット ○ 一部ユニット使用制約あり × 11 ○ × (Ethernetによる接続を行ってください) 12 増設ベース段数 ○ 最大7段(コネクタピンで設定) ○ 最大7段(自動認識) 13 増設ケーブル長 ○ 最大13.2m ○ 最大20m 14 ○ ○ 15 ○ × 16 ○ ○ 17 ○ × 18 ○ ○ 19 初期実行タイプ ○ ○ 20 スキャン実行タイプ ○ ○ 21 定周期実行タイプ ○ ○ 22 待機タイプ ○ ○ 23 イベント実行タイプ × ○ 新機能 24 入出力点数[X/Y] [点] ○ 4096 ○ 4096 25 ○ ○ デバイス配置変更あり 26 ファイルレジスタ ○ ○ 拡張データレジスタ/拡張リンクレジスタなし 27 ○ ○ SM/SD一部配置変更あり 28 コンスタントスキャン [ms] ○ 0.5~2000(0.1ms単位) ○ 0.2~2000(0.1ms単位) 29 I28~31 [ms] ○ 0.5~1000(0.5ms単位) ○ 0.5~1000(0.5ms単位) 30 I49 [ms] ○ 0.1~1.0(0.1ms単位) ○ 0.05~1000(0.05ms単位) 31 プログラム容量 [ステップ] ○ 30K/40K/60K/130K/260K ○ 40K/80K/160K/320K/1200K 32 プログラムメモリ [バイト] ○ 120K/160K/240K/520K/1040K ○ 160K/320K/640K/1280K/4800K 33 標準RAM/デバイス/ラベルメモリ [バイト] ○ 192K/256K/768K/1024K/1280K ○ 400K/1188K/1720K/2316K/3380K 34 標準ROM/データメモリ [バイト] ○ 1025.5K/1025.5K/1025.5K/2051K/4102K ○ 2M/5M/10M/20M/40M 35 LD命令 [ns] ○ 1.9 ○ 0.98 36 OUT命令 [ns] ○ 3.9 ○ 1.96 37 MOV命令 [ns] ○ 3.9 ○ 1.96 38 PC MIX値 [命令/μs] ○ 220 ○ 419 39 ○ ○ 40 基本命令 ○ ○ 41 BIN16ビットデータ⇒32ビット浮動小数点型実数変換 ○ FLT ○ INT2FLT 42 BIN32ビットデータ⇒32ビット浮動小数点型実数変換 ○ DFLT ○ DINT2FLT 43 BIN16ビットデータ⇒64ビット浮動小数点型実数変換 ○ FLTD ○ INT2DBL 44 BIN32ビットデータ⇒64ビット浮動小数点型実数変換 ○ DFLTD ○ DINT2DBL 45 32ビット浮動小数点型実数⇒BIN16ビットデータ変換 ○ INT ○ FLT2INT 46 32ビット浮動小数点型実数⇒BIN32ビットデータ変換 ○ DINT ○ FLT2DINT 47 64ビット浮動小数点型実数⇒BIN16ビットデータ変換 ○ INTD ○ DBL2INT 48 64ビット浮動小数点型実数⇒BIN32ビットデータ変換 ○ DINTD ○ DBL2DINT 49 BIN16ビットデータ⇒BIN32ビットデータ変換 ○ DBL ○ INT2DINT 50 BIN32ビットデータ⇒BIN16ビットデータ変換 ○ WORD ○ DINT2INT 51 32ビット浮動小数点型実数⇒64ビット浮動小数点型実数変換 ○ ECON ○ FLT2DBL 52 64ビット浮動小数点型実数⇒32ビット浮動小数点型実数変換 ○ EDCON ○ DBL2FLT

53 応用命令 ○ ○

54 16進アスキーコード⇒BIN16ビットデータ変換 ○ HEX ○ ASC2INT 55 BIN16ビットデータ⇒16進アスキーコード変換 ○ ASC ○ INT2ASC 56 32ビット浮動小数点型実数平方根演算 ○ SQR ○ ESQRT 57 64ビット浮動小数点型実数平方根演算 ○ SQRD ○ EDSQRT

58 BCD4桁平方根演算 ○ BSQR ○ BSQRT

59 BCD8桁平方根演算 ○ BDSQR ○ BDSQRT

60 傾斜信号命令 ○ RAMP ○ RAMPQ

61 BIN16ビットデータのサーチ ○ SER ○ SERDATA

62 BIN32ビットデータのサーチ ○ DSER ○ DSERDATA

63 BIN16ビットデータのソート ○ SORT ○ SORTD

64 BIN32ビットデータのソート ○ DSORT ○ DSORTD 65 時間データの変換(時分秒⇒秒) ○ SECOND ○ TIME2SEC 66 時間データの変換(秒⇒時分秒) ○ HOUR ○ SEC2TIME 67 BIN32ビットデータのデータリード(バッファメモリアクセス) ○ DFRO ○ DFROM 68 割込禁止 ○ DI(実行条件なし(常時実行)) ○ DI(実行条件付き) 69 割込許可 ○ EI(実行条件なし(常時実行)) ○ EI(実行条件付き) 70 リフレッシュ ○ COM(実行条件なし(常時実行)) ○ COM(実行条件付き) 71 リフレッシュ(実行条件付き) ○ CCOM ○ COM 72 デバイスコメントの読出し ○ COMRD × 73 コメントファイルセット ○ QCDSET × 74 ファイルレジスタ高速ブロック転送 ○ RBMOV × BMOVを使用 75 自号機CPU共有メモリ書込み ○ TO/S.TO ○ TO 76 ユニット情報読出し ○ UNIRD ○ UNIINFRD

QnU DV CPU R nCPU 備考 使用 可否 備考 使用可能ユニット 使 用 可 否 N o. 機能名 プログラム実行タイ プ 命令処理時間 定周期割込み ユーザデバイス ストラクチャードテキスト(ST) システムデバイス 割込みユニット(エンジニアリングツールによる設定なし時) MELSECNET/Hユニット CC-Linkユニット 命令 プログラ ミング ファンクション・ブロック・ダイアグラム(FBD)/構造化ラダー メモリ容 量 処理時 間 シーケンス命令 システム 構成 ユニット装着枚数 (Qシリーズ) ファンクションブロック(FB) プログラミング言語 ラダーダイアグラム(LD) シーケンシャルファンクションチャート(SFC) バス接続によるGOT CC-Link IEコントローラネットワークユニット Ethernetユニット CC-Link IE フィールドネットワークユニット

参照

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