原 著
当院における緩和ケアセンターの開設が 緩和ケアサポート活動実績にもたらした効果
1)
奈良県立医科大学附属病院緩和ケアチーム,
2)奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部,
3)
奈良県立医科大学麻酔科学講座,
4)奈良県立医科大学精神医学講座,
5 ) 奈良県立医科大学附属病院看護部
山 崎 正 晴 1 ) 2 ) 高 橋 正 裕 叫 太 田 豊 作 1 )
4)金 井 恵 美 ベ 伊 豆 原 知 恵 円 古 家 仁叩
( 1 5 5 )
IMPACT OF OPENING A PALLIATIVE CARE CENTER O N ADMINISTRATIVE OUTCOMES FOR P ALLIATIVE CARE SUPPORT ACTIVITIES
A T OUR HOSPIT AL
MASAHARU YAMAZAKP)2 , 1 MASAHIRO TAKAHASHP)S) , TOYOSAKU OTA
1円 EMI KANAI
1l5 ) , C H I E IZUHARN)5) and H I T O S H I FURUYA
1)3)1) Palliative Ca陀 Team
,
N,
αra Medical University Ho司
pital 2) Central Clinical Laboratory,
Nara Medic沼1University 1五口ψ
ital ミ!Deρ
artment0 1
Anesthesiology, Nara Medical University School0 1
Medicine4)D
ψ
artment0 1
Psychiαtη" Nara Medical University School0 1
Medicine 5)Dψ
artment0 1
Nur幻:ng,
Nara Medical University HospitalR e c e i v e d August 2 0 , 2 0 1 0
A b s t r a c t : The P a l l i a t i v e C a r e Support Team a t Nara M e d i c a l U n i v e r s i t y H o s p i t a l h a s p r o v i d e d a c l i n i c a l consu 1 t a t i o n s e r v i c e s i n c e February 2007 t h a t was i n t e g r a t e d w i t h a P a l l i a t i v e C a r e C e n t e r ( P C C ) i n May 2 0 0 9 . The framework f o r e s t a b l i s h i n g t h e PCC was 1 ) t o open a p a l l i a t i v e c a r e o u t p a t i e n t c l i n i c , 2 ) t o d e s i g n a r e s e r v a t i o n system t h a t c o r r e s p o n d s t o t h e i n t r o d u c t i o n o f m e d i c a l s u p p o r t r e q u e s t s , 3 ) t o p l a c e n u r s e s c e r t i f i e d i n p a l l i a t i v e c a r e and 4 ) t o c o
【o r d i n a t es u p p o r t t o engage i n m e d i c a l a c t i v i t i e s
目The p r e s e n t s t u d y examines t h e i m p a c t o f opening t h e PCC on a d m i n i s t r a t i v e outcomes f o r p a l l i a t i v e c a r e s u p p o r t a c t i v i t i e s i n a m e d i c a l u n i v e r s i t y h o s p i t a l . We compared t h e h o s p i t a l m e d i c a l d a t a b a s e from February 2007 t o A p r i l 2009 ( b e f o r e t h e PCC o p e n e d ) w i t h t h a t from May t o December 2009 ( a f t e r t h e PCC o p e n e d ) . We found t h a t t h e median number o f r e q u e s t s f o r p a l l i a t i v e c a r e s u p p o r t i n c r e a s e d from 4 . 0 t o 1 4 . 5 p e r month , ρ
く0 . 0 0 0 1 , t h e median c o n s u l t a t i o n i n t e r v a l p e r p a t i e n t d e c r e a s e d from 3 . 7 t o 2 . 5 days , ρ =
0 . 0 4 and t h e r a t i o o f o u t p a t i e n t s i n c r e a s e d from 2.0% t o 46.4% , ρ
く0 . 0 0 0 1 . The median
P a l l i a t i v e P r o g n o s t i c l n d e x d e c r e a s e d from 5 . 0 t o 3 . 5 , ρ
く. 0 0 0 1 . These f i n d i n g s i n d i c a t e
t h a t e s t a b l i s h m e n t o f t h e PCC has p o s i t i v e l y c o n t r i b u t e d t o p a l l i a t i v e c a r e s u p p o r t
a c t i v i t i e s by c r e a t i n g e a s i e r a c c e s s t o r e q u e s t s , g e n e r a t i n g more f r e q u e n t consu 1 t a t i o n s
緒 百
厚生労働省ががん診療連携拠点病院を指定する要件の ーっとして,緩和ケアチームを整備し,病院の組織上明 確に位置付けるとともに,がん患者に対し適切な緩和ケ アを提供する体制を整備することが挙げられている
1)当院において 2 0 0 5 年に緩和ケアチームが発足し, 2 0 0 7 年
2月よりチームメンバーが各診療科からの緩和ケアサポ ート依頼をオンコールで受け,コンサルテーション型の 対応を行っていた. 2 0 0 8 年 2 月 8 日,当院は都道府県が ん診療連携拠点病院の指定を受け, 2 0 0 9 年に 1 ) 緩和ケ ア外来の設置, 2 ) サポート依頼を電子カルテシステムを 介した「診察予約」として受理すること, 3 ) それまでにコ ンサルテーション業務を行っていたチームの医師の勤務 調整,および 4 ) 緩和ケア関連の専門看護師の雇用と配置 することを柱として,緩和ケアチームを病院の中央部門 に統合し, I 緩和ケアセンター」として整備した.当院を 含めた全国の緩和ケアチームの多くが,その活動基盤が 脆弱であるがゆえに診療や教育活動を十分に展開できな い状況にあり,がん診療連携病院の指定要件として緩和 ケアチーム整備が詳細に義務化された意義は大きい.一
方でその基盤整備が緩和ケアサポート活動にもたらす効 果については未だ明らかにされていない.そこで今回わ れわれは,当院の緩和ケアセンターが整備される前且後に おける,緩和ケアチームによるサポート実績の指標の変 イ h について検討した.
対象と方法
2 0 0 7 年 2 月 l 日から 2 0 0 9 年 1 2 月 3 1 日まで緩和ケア チームが院内からサポート依頼を受けた 2 1 2 例を対象と し,実質的に緩和ケアセンターが稼働した 2 0 0 9 年 5 月
l日を境として,第 l 期(1 0 0 例)と第 2 期 ( 1 1 2 例)に分け,
比較検討を行った.
各期間の患者背景を T a b l e1 に示す.患者の予後予測は,
サポート依頼前 3 0 日以内に全身麻酔下での手術施行例 および経静脈的抗癌剤投与を受けた例を除いた患者を対 象とし, P a l l i a t i v e P r o g n o s t i c I n d e x ( p p
I)( F i g . 6 ) を用 いて算出した P P I > 6 の場合,患者が 3 週間以内に死亡 する確率は感度 80% ,特異度 85% ,陽性反応適中度 71% , 陰性反応適中度 90% と報告されている日) 2 群間比較に おいて,その結果は中央値,範囲(最小値 最大値)で表 し,有意差検定はマン・ホイットニの
U検定を用いて,
T a b l e 1 . C h a r a c t e r i s t i c s o f t h e P a t i e n t s
性別(男性) ,n (%) 年齢,平均 (range) 転帰確定例, n (%)*
死亡,内(%)*
転院, n (%)*
「 ち ょ っ と 相 談 」 例 , n ( % ) 料 非がん例, n (%)
* 2 0 1 0 年 5 月 3 1 日現在
第 1期 (n=100) 第2期 (n=112) 47 ( 4 7 . 0 )
57 ( 1 0 ‑ 8 5 ) 99 ( 9 9 . 0 ) 45 ( 4 5 . 0 ) 10 (10
圃0 ) 14 ( 1 4 . 0 ) 7 ( 7 . 0 )
58 ( 5 1 . 8 ) 6 1 (28
同80) 98 ( 8 7 . 5 ) 41 ( 3 6 . 6 ) 19 ( 1 7 . 0 ) 15 (13 . 4 ) 4 ( 3 . 6 )
**ちょっと相談病棟スタッフからの緩和ケアチームへのケアに関する相談で
患者を直接診察しない、もしくは単回の診察で対応した例
( 1 5 7 ) 当院における緩和ケアセンターの開設が緩和ケアサポート活動実績にもたらした効果
(件)
6
4
2 20
16
1 4 1 2 1 0 1 8
8
N H . E C C H a E C
∞. a c
由
EC
寸品︒
刊品︒
N
H .
∞ ︒
c J [
∞ ︒
∞ ∞ ︒ 唱 ‑ ∞ ︒
寸.
∞︒ N.
∞ ︒
NH
ト︒
C H .
ト︒
∞ . ト ︒
甲.
ト
C
寸ト︒
N
ト︒
O
F i g . 1 . M o n t h l y number o f new r
巴q u e s t sf o r p a l l i a t i v e c a r e s u p p o r t
( %)
8 0
家族ケア その他 第 1 期 第 2 期
し 聴下困難 び れ 腹 水 倦怠感
70
30 60
5040
20
1 0
。
F i g . 2 . P u r p o s e o f p a l l i a t i v e c a r e s u p p o r t r e q u e s t
サポート介入症例のうち,緩和ケア外来に通院歴のあ る患者の割合は第
l期 :2
/100例
(2.0%)に比し,第2期 :5
2/112例
(46.4%)で著明な増加を示した.
D . 緩和ケアセンター稼働前後におけるサポート症例の 予後予測係数の変化
サポート開始時の
PPIは第
1期:5
.0(0 ~ 13.5)に比し て第
2期
:3目
5(0~ 14.0)と有意に低値を示しω<0.0001),
PPI>6の症例は第
1期 :38.7%に対し,第
2期 :1
9.6%であった
(Fig.7)察
2008年3
月「がん診療連携拠点病院の整備に関する指 針(以下, I 指針jという) J (健発第
0301001号厚生労働省 健康局長通知)により,拠点病院における緩和ケアの供給 に関する指定要件として,
1)緩和ケアチームに専従看護 師と専任医師を配置し,緩和ケアチームを組織上明確に 位置付けること, 2 ) 緩和ケア外来を設置すること, 3 ) 緩 和ケアカンファレンスを週
1回程度開催するとと,
4)が
考
B サポート介入期間と頻度
サポート介入期間
(Fig.4)は第
1期 :2
6(1 ~ 268)日と第
2期
:30(1~ 342)日で有意差を認めなかった(p= 0 . 3 3 4 ) が,サポート介入頻度
(Fig.5)は第
1期 :
3.7(0.5 ~ 30)日に比して第
2期 :2
ぶ0.5~ 45)日と有意に短縮し匂=0.04)
,より頻回に緩和ケアチームによる診察が行われ
第 1 期 第 2 期
(件)
45 40 35 30 25{ 也 院
心臓血管外科・呼吸器外科
歯科口股外科
循環器・腎臓・代謝内科
放射線科耳鼻咽喉科・甲状腺外科
呼吸器・血液内科
消化器小児外科・乳腺外科
消化器・内分泌代謝内科
放射線治療・核医学科
20
10
。
5A. サポート依頼件数と依頼目的
サポート依頼件数の推移を
Fig.1に示した.1か月当 たりのサポート依頼件数は第
1期 目4
.0(0~ 9)件/月に比 し第
2期
14.5(6~ 20)件/月と
3.6倍に増加した.がん 患者緩和ケアサポート率をサポート依頼件数/新規がん 登録患者数 x
100で示した場合,第 l期
2.9%,第
2期:
10.5%
であった目サポート依頼の目的
(Fig.2)は痔痛管理 が第1 期・第2 期ともに最も多く,他の依頼目的も含め,セ ンター稼働前後で明らかな差異をみとめなかった.診療 科別のサポート依頼件数
(Fig.3)においても,消化器・
小児外科・乳腺外科がセンター稼働後にやや突出して多 い他は両群聞において明らかな差異を認めなかった.
15
Fig. 3. Number of requests palliative care support referred by other departments
(159)
当院における緩和ケアセンターの開設が緩和ケアサポート活動実績にもたらした効果
一一寸
p=0.334一 一 」
‑ 円 円
同骨肉I=
ヰ(日)
苧吋
げ3
' "
第 1 期: 26 ( 1 , . . ,2 6 8 ) 日 [ n = 8 5 ] 第2 期: 30 ( 1 , . . ,3 4 2 ) 日 [ n = 8 3 ]
* 転帰確定例のうち, r ちょっと相談J 例を除く
‑ ‑ 円
同ト刊t
‑ ト
N t ‑
︻寸 刊
‑寸
N t
回同門
(件)
45 4030
20
10 5 O 35
25
15
護師のニーズに十分に応えられない状況が続いた.
2008年 2月 8日,当院は厚生労働大臣より都道府県がん診療 連携拠点病院の指定を受け,前述の指針の要件を満たす べ く ,
1)2009年
4月 , 緩和ケア認定看護師およびがん看 護専門看護師候補生を新たに雇用,
2)2009年
5月,緩和 ケア外来室を開設し,それまでコンサ ルテーション対応 していた医師
2名が平日に毎日緩和ケア外来を担当可能 にするための勤務調整,
3)サポート依頼を電子カルテシ ステムで「診察予約」として取得する形式で受理する体制 を整備し,
4)2009年
10月,緩和ケアチーム活動の組織 的基盤として「緩和ケアセンタ ‑ J が病院の中央部門とし て正式に承認さ れた.実際には,緩和ケア外来室がオー プンし,外来患者と入院患者を共に予約診療できる体制 が整った
2009年
5月
l日をもって「緩和ケア センター が 稼働を開始した日」と定義できる.この日を境にして,そ の前後の期間において緩和ケアのサポート活動の指標が どのように変化したかを検討し,当院の緩和ケア供給体 制に対する取り組みの効果を検証した
本研究において,院内の各診療科からの新規サボ」ト 依頼件数が緩和ケアセンター稼働後に著明に増加したこ F i g . 4 . C o n s u l t a t i o n p e r i o d
ん患者に対して緩和ケア診療に関する情報提供を行うこ と ,
5)退院後の居宅における緩和ケアに関する療養上必 要な説明及び指導を行うこと,
6)地域の医療機関及び在 宅療養支援診療所等との連携協力体制 を整備するこ とが 明記された.この指針は緩和ケア を供給する方法につ い て踏み込んだ要件を拠点病院に課することによって,緩 和ケアに対する病院としての組織的な取り組みを促すこ とが狙いであり,全国の拠点病院において,それらを満 たすための院内規定や設備が進められることとなった.
指針通知後
2年以上が経過し たが,指針に沿ヮた拠点病 院の取り組みが緩和ケアチームの活動にどのような影響 をもたらしたかについての報告は未だなされていない.
当院において,
2005年
3月に多職種による 緩和ケア チ
ームが発足し,
2007年
2月からはチーム主導で週
1回の
緩和ケア回診およびカンファレンスを行い,また,チー
ムメンバ}の医師
2名が中心となって院内の医療従事者
からの緩和ケアサポート依頼をオンコールで受け,コン
サルテーション型の対応を開始した.しかし,チームメ
ンバーがすべて兼任であり,その活動を通常の業務時間
内で完遂しえず,がん患者やその家族,主治医や担当看
アンケート調査が必要と考えられるため,現在,その実 施について 1 食言すしている.
次に,注目すべき結呆として,センター稼働後におい てサポート介入頻度,いわゆるチームメンバ}が患者を 診察する頻度がセンター稼働前に比して有意に上昇した ことが示された ( F i g . 5 ) 患者への介入頻度を保つため に,チームメンバ}のサポート活動に従事できる時聞が 十分に確保されることが前提となる.センター稼働前に おいてはチーム活動がしばしば通常業務時間外となって いたが,センター稼働を機にチームメンバーが介入のた めの時間を確保できる体制が整えられた意義は大きい.
その体制の下で,必要であれば休日を含めた連日の,さ らに 1日のうち複数回の介入が可能になったことが,サ ポート依頼数の急速な増加にも関わらず全体としての介 入頻度をより高めた要因として挙げられる.介入頻度は,
チームが関与する患者の持つ症状の重症度やニーズの重 さによって影響を受けるが,それらを一律に評価するこ ケアチーム ( 3 8 7 施設)に対する 3 か月間の新規診療依頼
紹介患者数は中央値
16人
(1か月間当たり
5.3人)と報告 されており,当院において緩和ケアセンタ}稼働前では 向調査の中央値にも及ばなかった新規依頼数が,センタ }稼働後にはその 3 . 6 倍に達しているこの急速な依頼数 増加の要因として
1)新規採用された専門看護師と共に チームの医師が,がん診療に携わるすべての診療科と病 棟に緩和ケアチームへの新たな依頼方法について説明を 行うなどの徹底した周知活動を行ったこと,
2)センター 稼働前にはサポート依頼はチームの医師に直接コールす るしかなかったが,電子カルテシステム上に予約枠を設 定したことにより, r 他の診療科に対診を出す」感覚で紹 介が可能になったこと,
3)センター稼働前ではチームの 看護師は各病棟に所属しており,病棟横断的に活動する ことが困難であったが,新規採用された専門看護師
2名 がそれぞれ隔日に外来化学療法室での業務と緩和ケアチ }ムの業務を交替で行うことにより,毎日,どちらかの
(件)
50
一 ‑ ‑ ‑ ,
p=0.04
一 一 」
(日)
ー ト
N
第 1 期: 3 . 7 ( 0 5 ‑ ‑ 3 0 ) 日 [ n = 8 5 ] 第 2 期: 2 . 5 ( 0 5 ‑ ‑ 4 5 ) 日 [ n = 8 3 ]
*転帰確定例のうち, r ちょっと相談J 例を除く
トNI寸刊
寸NI同門
) [N I
∞
J[45
O
40
3530
20
10
5 25
1 5
F i g . 5 . C o n s u l t a t i o n i n t e r v a l p e r p a t i e n t
当院における緩和ケアセンターの開設が緩和ケアサポート活動実績にもたらした効果 ( 1 6 1 )
. 向 陶 約 百P悶 呂 円 四tlc
附
g必 勝喜十算方法o
自 政 令 豪 華 日 銭 高 定 数 議 旬 総 額 程 害 時 機 関 総 せ ん擦の員長潟将 J::~与を合君!ずる。
総解釈
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悲し 。
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重
量
11 コ祖IlIatlvePerfロ
rmanc殴 諮 問 胞島幸司躍
3D
町駅蜘
10
Fig. 6. Palliative Prognostic Index (pp
I )
http://gankanwa.jpltools/st巴p/ass巴ss/predict目h
伽
11第 1 期: 5.0(0~13.5) [ n = 9 3 ] 第 2期:3 . 5 ( 0 " ' ‑ ' 1 4 ) [ n = 1 0 2 ]
L ‑
P< 0 . 0 0 0 1 ー」
P P I > 6
開38.7% 件) 4 0
り
4 0 6 2 8 4 0
ρ γ
司
4
円ζ 4 1 4 1 a
(
o 2 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6
PP 1 > 6 : 19.6%
3 0 2 0 1 0
O
o 2 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6
PPI score
Fig.7. Comparison of the PPI scores b巳foreand after th巴PalliativeCare Center opened
担をできるだけ軽減すること」であった .ADL の低下し た患者とその家族にとって自宅から当院まで通院を繰り 返すことは肉体的・精神的に大きな負担となるため, i 主 診療科の通院日に合わせた緩和ケア外来の受診」を目指 して,緩和ケア外来を平日の毎日開くことを決定し,そ れに合わせたチーム医師の勤務調整を行った.新規採用 された専門看護師 2 名が 1 年間,外来化学療法室勤務と 兼任となったため,緩和ケアチ」ムと外来化学療法室と の連携も円滑になり,外来化学療法室を利用する患者の 緩和ケア外来への紹介も増加した.それらの結果,セン ター稼働前にはほとんど外来患者をサポートできなかっ た状況から,緩和ケア外来通院歴を有するサポート患者 の割合が全体の 4 6 .4%にまで達するまでに変化した ま た,入院から外来へ,外来から入院へ継続して緩和ケア サポートを行えることで,チームと患者・家族問の関係 強化につながっている.
本邦の「がん対策基本法」制定に影響を与えた WHO(
世界保健機関)による「国家がん管理プログラム」第
2版
5)において,緩和ケアの定義が改定され,がんなどの生命 を脅かす疾患の病期(早期,進行期,末期)にかかわらず 苦痛に焦点をあてることが強調された
6)緩和ケアが「終 末期がん患者のみの特別な医療であり,ケアである」とす る考え方は徐々に薄れていくと考えられるがぺ実際の 緩和ケアチームの活動において介入開始から短期間で死 亡されるケ}スがあり,十分にコミュニケーションが図 れなくなった最終段階での依頼も少なくないことが指摘 されている
8)本研究において,センター稼働によって
「より早期からの緩和ケアサポート jが可能となっている か検討するため,生命予後予測式である PPI を対象症例 のサポート開始時に算出した.その結果,センター稼働 後の PP 1 はセンター稼働前に比して有意に低値を示し,
また予後 3 週間以内と予測される PPI>6 の症例の割合は センター稼働前後で 3 8 . 7 % から 1 9 . 6 % に低下した ( F i g . 7 ) この結果の背景を検討するため,対象症例から緩和ケ ア外来通院歴のある患者を除く「入院患者」に限定した解
期からの介入」を可能にしているー要因であると考えら れた.
結 語
緩和ケアセンター稼働後において, 1 ) 新規サポート依 頼件数の増加,
2)チームによる介入頻度の有意な上昇,
3 )緩和ケア外来通院歴を有する患者数の増加,および
4)サポート依頼時における予後予測値の低下を認めた.
これらの結果より,センター化に伴う緩和ケア供給体制 の整備は,より頻回の介入を可能にし,外来と入院の切 れ白なく,より早期からの緩和ケアサポートを促進する ことが示唆された.
文 献
1 ) h t t p : / / w w w . m h l w . g o . j p / t o p i c s / 2 0 0 6 / 0 2 / t p 0 2 0 l 2 . h t m l
2 ) M o r i t a , T . , Tsunoda , J . , Inoue , S . and C h i b a r a , S . The Pa
l1ia t i v e P r o g n o s t i c I n d e x : a s c o r i n g system f o r s u r v i v a l p r
巴d i c t i o no f t e r m i n a l l y i l l c a n c e r p a t i e n t s . S u p p o r t i v e C a r e i n C a n c e r 7 1 2 8 ‑ 1 3 3 , 1 9 9 9
3 ) h t t p : / / g a n k a n w a . j p / t o o l s / s t e p / a s s e s s / p r e d i c
t.htm
4)財団法人 がん集学的治療研究財団・がん診療連携
拠点病院の緩和ケア及び相談支援センターに関する 調査 調査結果報告書ー, p 1 6 , 2 0 0 9
5 ) WHO L i b r a r y C a t a l o g u i n g : N a t i o n a l c a n c e r c o n ‑ t r o l p r o g r a m s : p o l i c i e s and m a n a g e r i a l
g1ユi d e l i n e s , 2nd e d . , Geneva , 2 0 0 2
6 ) WHO D e f i n i t i o n o f P a l l i a t i v e C a r e [ h t t p 目 / /www.who . i n t / e n / ]
7)