企業政 策 と環境保 全
A.G.Coenenbergの ア ン ケ ー ト を 中 心 と し て
柳 田 仁
目 次
1は じめ に
IIア ンケ ー トの 内容 及 び項 目 IIIア ンケ ー ト結 果 とその評 価 分 析 IV若 干 の論 評
1は じ め に
環 境 問題 に関 す る論 議 の盛 ん な ドイ ツ で は,こ れ まで に種 々 の ア ンケ ー ト が 実施 され て い る。 それ らの 中 で も,最 新 で ,代 表 的 な もの として ドイ ツ連
の
邦 共 和 国環 境 庁 の もの とア ウ グ ス ブル ク大 学 教 授A .G.Coenenbergが バ イ エ ル ン州 麟 物 研 究 所 との共 同 で行 った2)と が あ る
。
前 者 の ア ンケ ー トは範 囲 は広 い が,一 ・般 的 な項 目が 多 く,経 営 会 計 的 な項 目 はそ れ ほ ど入 っ て い な い。 これ に対 して,後 者 の それ は範 囲 は狭 いが,特 に経 営 会 計 的 な部 分 に焦 点 を合 わ せ て い る。
1)連 邦 環 境 庁 に よ っ て1991年 に 実 施 さ れ た 膨 大 な ア ン ケ ー トで あ る
。2) ア ウ グ ス ブ ル ク 大 学 の 監 査 論 及 び コ ン ト ロ ー リ ン グ の 教 授 で あ るA
.G,Coenenberg が
1992年 にH.G.Baum教 授,E .(‑iinther助 手,R .Wittmann助 手 と 共 に バ イ エ ル ン 州 廃 棄 物 研 究 所 と 共 同 し て 行 な っ た ア ン ケ ー トで あ る。
51
IIア ンケ ー トの 内 容 及 び 項 目
本 ア ン ケ ー トで は,マ ネ ジ メ ン トプ ロ セ ス の 部 分 領 域 に 関 し質 問 し,特 に 企 業 の 政 策 と環 境 保 全 に よ っ て 影 響 を う け る コ ン トロ ー リ ン グ と リサ イ ク ル に 関 す る領 域 の デ ー タ を収 集 して い る 。 ア ン ケ ー ト依 頼 会 社1,167社 中513社 が 回 答 して(回 収 率44%),そ の 内483社 が 有 効 な 回 答 を送 り返 した(有 効 回 収 率41.8%)。 また,こ の 調 査 は1992年5月 に 終 了 し て い る。
本 ア ン ケ ー トで は,特 に 重 要 な 以 下 の 項 目 に 関 し て 注 目 し,そ の 結 果 の 評 価 分 析 を行 な っ て い る 。
な お,Coenenberg教 授 か ら は,自 分 が 中 心 に な っ て 実 施 した ア ン ケ ー トが 日本 で 紹 介 さ れ,環 境 保 全 と企 業 政 策 の 問 題 が 日本 で も大 い に 論 議 さ れ る よ う期 待 す る との 文 章 を い た だ い た 。
環 境 問題 ア ンケ ー ト
1:最 近,環 境 問題 が,益 々,公 の場 で論 議 され る よ う にな って きて い る。 こ れ は環 境 関 係 の法 律 の制 定 と消費 者 の環 境 に対 す る意 識 が よ り敏 感 に な っ
て きた こ とに よ る。
貴 社 の意 思 決 定 は この よ うな法 律,市 場,公 の意 見 に どの程 度 影 響 され て い ます か(丸 で 囲 ん で下 さ い)
非 常 に強 い 強 い 普通 弱 い 全 くな い 2:次 の項 目が 貴 社 に どの程 度 当 て は ま り ます か
完 全 に該 当 大 部 分 該 当 あ ま り該 当せ ず 全 く該 当せ ず 一 法律 また は規 制 が 我 が 社
の 意 思 決 定 領 域 に影 響 を 及 ぼ して い る程 度
一 我 が社 の関 係 す る分 野 で 国 家 の 以下 の よ うな環 境
52国 際 経 営 論 集No.101996
(2) 活動 を期待 してい る
・財 務 援 助
・法 律 規 則 の制 定
一 我 が 社 は立 地 上
,エ コ ロ ジー 的 な事 情 に特 別 な配 慮 を必 要 とす る
一 我 が社の製 品 も同様 である 一 我 が 社 の生 産 方 法 はエ コ ロ ジカ ル な対 策 を必 要 と す る行 動 の み に制 約 して
い る(例:再 利 用 可 能 な 包 装,有 害物 負 担 の 軽 減) 一 我 が社 の製 品 の代 わ りに
市 場 で環 境 にな じん だ 代 替 品が 提 供 され て い る 一我 々 の お客 は購 買意 思 決
定 の 際 エ コ ロ ジ カル な観 点 を考慮 す る
一環境保全 か ら生 じる原価 上昇額 は顧客 に全額 負担
させ る
一我 々の分野 の企業 は公 の 環境討論 の的 になってい
る
一債権者 は企業 に環境指 向 の要請 を してい る
一株 主 は投資決定 の際 ,環 境保 全局面 を要請す る
企 業 政 策 と環 境 保 全53
(3}
3:最 近,貴 社 で は廃 棄 物 処 理 が 厳 格 にな って い ます か い い え
は い,そ の場 合,次 の 要素 が 考慮 され た
全 くその通 り 大体 その 通 り そ う と も言 え 全 くそ うで は
な い な い
・処 理 企 業 また は処 理 設 備 の 隆 路
・地 方 廃 棄 物 処 理 条 令 の強 化
・秩 序 づ け られ た処 理 の証 明 に関 す る規 則
・法令 の 強化
・お役 所 との トラ ブル
・廃 棄物 の 増 加
・顧 客 側 か らの 回収 要 求
4:以 下 の項 目 は どの程 度 まで貴 社 の処 理 コ ス トに該 当 し ます か
全 くその 通 り 大体 合 っ て それ 程 で は 全 く合 って
い る な い な い
・処 理 コス トが 高 く,全 面 的 リサ イ クル 戦 略 が 経 済 的 に も有 利 で あ る
・処 理 コス ト部 分 は,目 下,我 が社 の総 製 造 原価 の 約 何 パ ー セ ン トで あ る ()パ ー セ ン ト
5:次 の項 目 は企 業 の 可 能 な 目標 で あ る。 これ らは貴 社 に お い て環 境 保 全 とど の程 度 で 一 致 し ます か
促 進 的 効 果 が あ る 効 果 が な い 全 く一 致 せ ず 競 争 力
市 場 占有 率 利 益 目標
54国 際経営論集No.101996
売上高増大 原価低減 操業度上昇 流動性
{4)
6:貴 社 で は以 下の部分 領域 の意思決定 において環境局面 を どの程度 考慮 しま すか
完全 ほぼ全
研 究 開 発(例:基 礎 研 究y素 材 選 択) 購 買(例:危 険 な投 入材 料 の代 替) 製 造(例:生 産 方 法選 択s機 械 選 択) 販 売 管理(例:包 装 の種 類 お よび数 量) 処 理(例:廃 棄 物 増 加,処 理 物 運 送 〉
リサ イ クル(例:投 入 材 料,方 法選 択) 資 材 管理(例:プ ロ グ ラ ミング計 画,
在 庫 管 理)
人 事(例:教 育 訓 練)
マ ー ケ ッ テ ィ ン グ(例:顧 客 指 向 ,製 品 パ レ ツテ)
コ ン トロー リン グ(例:投 資 意 思 決定 , 環 境 情 報 シ ステ ム)
面的
短期 的 長期的 考慮外 に努 力 に努力
7:我 が社 は全社 的 にエ コ ロ ジー的 な局 面 を考慮 して以 下 の よ うな機 関 に委 託 して い ます(複 数 回 答 可)
・意 思 決 定 機 能 や 命 令 機 能 を持
った 単 位(本 社,本 部)
・助 言機 能 を持 った 単 位(参 謀 部)
・環 境 保 全 の た め の 特 別 委 員
・任 意 的 環 境 保 全 特 別 委 員
・環 境 領 域 の課 題 を持 っ た プ ロ ジ
ェ ク トチ ー ム
・QC
企業政策 と環境保全55
(5}
・価 値 分 析 チ ー ム
・そ の 他( )
8:環=境 保 全 か ら生 じ る意 思 決 定 の経 済 的損 益 を以 下 の どの 区 分 で計 算 して い ます か
・企 業 全体 と して
・事 業 領 域 別
・原 価 場 所 別
・製 品 グル0プ 別
・製 品別
・これ まで 全 くな い
9:貴 社 は投 資 意 思決 定 判 断 に どの よ うな用 具 を採 用 して い ます か
・原価 比 較 計 算
・回 収 期 間 法
・内部 利 子 流 動 法
・原価 ・効 用 分 析
・利 益 比 較 計 算
・資 本 価 値 法
・効 用価 値 分 析
・そ の他( )
10:貴 社 は投 資 意 思決 定 にお い て 環境 保 全 を どの よ うに考 慮 して い ます か
・これ まで な い
・単 な る要 請 として
・質 的面 も数 量 化(例1原 価 ・効 用 分 析)
・数量 化(例:収 支 予 測)
11:貴 社 は どの よ う に環 境 関連 目標 を実 現 へ と導 き ます か
・法 的規 制 の 達 成 度 検 査
・環 境 活 動 予 算(コ ス トセ ン ター概 念)
・環 境 保 全 プ ロ ジ ェ ク トのRendite(プ ロ フ ィ ッ トセ ンター概 念)
・その 他( }
12:貴 社 は エ コ ロ ジ ー 的 な 関 連 情 報 獲 得 の た め に,次 の ど の 用 具 を 採 用 し て い 56国 際 経 営論 集No・101996
ますか
既 に採 用 計画 中
チ ェ ック リス ト(例:材 料 リス ト) 代 替 分 析
投 入 ・産 出バ ラ ンス 法 環境 指 向 指 数
環 境 に優 しさの検 査 生 産 ラ イ ン分 析 操 業 休 止 分 析 環 境 原 価 計 算
エ コ ロジ ー を考 慮 した ポ ー トフ ォ ー リオ
その 他( )
(6)
13:貴 社 にお いて次 の原価 種 類 は どの程 度 把 握 され
,ど の よ うに賦 課 され ます か 既 に分離 分離把握
把握 は可能
研 究 開 発 領域
一 ライ セ ンス使 用料 一研 究 開 発 費
購 買領 域
一 エ ネ ル ギ ー費 一 用 水 費
一環 境 保 全 か ら生 じ る追 加 材 料 費 製 造 領域
一環 境 保 全 設備 費 一 環 境 に優 し さ 一 検 査 費
一一配 置替 ・休 止 原 価 一 保 険 料
一 リサ イ ク ル原 価
賦 課 は発生 賦課 は全体 に 賦課 は し
単位別 対 して てない
企 業 政 策 と環 境 保 全57
流通領域 一包装費
サー ビス領域 一回収費 処理領域
一特別廃棄物費 一 家庭 ゴ ミと同種 の
営業 ゴ ミ費 一排水費
一大気汚染監視費 人 事領 域
一教育訓練費 一環境保全作業員
投 入費
14:リ サ イ クル プ ロ セ ス の対 象 に は原 材 料,種 々 の混 合物 また はエ ネル ギー が な りう る。 これ ら は次 の よ う に簡 単 に 「2次 原 材 料 」 とい う概 念 で ま とめ て 把握 され る。
我 が 社 の2次 原 材 料 は以 下 の もの か ら生 じ る
・自社 生産 物 か ら
・他社 生 産物 か ら
・消 費 領 域 か ら
我 が 社 で生 じた2次 原材 料 は 更 に他 に移 され る
・特 別 な 回収 業 者 へ
・この 原材 料 をそ の生 産 の代 替 として投 入 す る 企 業 へ
・最 終 消 費 者 へ
58国 際 経 営 論 集No・101996
IIIア ン ケ ー ト結 果 と そ の 評 価 分 析
影響要因
質問項 目1 〉
' 、
制 裁
・権 力 を持 つ グル ー プ か らの 要請 質 問 項 目2
本 ア ンケ0ト で は,
1.環 境 保 全 の問 題 が 企 業 に及 ぼ す影 響
2.環 境 保 全 の 問題 が 目標 シス テ ム に もた らす効 果 3.経 営 意 思 決 定 レベ ル で の エ コ ロ ジ ー指 向 性 4.環 境 保 全 要 求 事項 の実 現 化
5.指 揮 と コ ン トロー ル の た め の 用 具
6.制 裁:企 業 の 環境 保 全 に関 す る影 響 分 野 に関 して評 価 分 析 して い るが , これ をマ ネ ジメ ン トプ ロセ ス に よっ て分 けれ ば,以 下 の 図 の よ うに な る。
図表1=マ ネジメ ン トプ ロセス によ る質問項 目の分類 計画決定
・目標 関連性 質問項 目5
管 理
コ ン トロ ー ル
・委 託 機 関 質 問 項 目7
・経 済 性 質 問 項 目8
・投 資
質 問項 目10
・管 理
質 問項 目11
・用 具
質 問項 目13
・原 価
質 問 項 目12
一 意思決定
・エ コ ロジ ー 指 向性 質 問 項 目6
〉
M ド
実 施
・処 理
質 問項 目3及 び4
・リサ イ クル 質 問項 目14他
企業政策 と環境保全59
1.環 境 保 全 の 問題 が企 業 に及 ぼ す影 響
この過 去 数 年 で 環 境 保 全 の 問題 は,益 々,公 の場 で討 議 され る よ うに な っ た。 これ に よ り環 境 法 の範 囲 が 広 め られ,消 費 者 や 公 衆 が 敏 感 に反 応 す る よ うに な った 。 企 業 の意 思 決 定 が この よ うな傾 向 に どれ だ け影 響 され るか の 質 問 に,企 業 の60%が,非 常 に強 くあ るい は強 く作 用 され る と答 え て い る。
図 表2:環 境 保 全 の 影響 度 強 く
41%
常 に強 く 19%
全 くな い 1%
弱 い 10%
通%普29
2.環 境 保 全 が 目標 シ ス テ ム に もた らす 効果
環 境 政 策 が企 業 に もた らす影 響 は,そ の範 囲 内 で 目標 が 確 定 さ れ,目 標 シ ステ ム が設 定 され る計 画 プ ロ セ ス の部 分 的 観 点 として考 慮 され る。 企 業 の 目 標 シ ス テ ム は,裏 な っ た 目標 間 の 関連(補 完性,無 作 用性 及 び競 争)が あ る た め,こ の ア ンケ ー トの枠 内 で 環境 保 全 に対 して最 も重 要 な企 業 目標 の関 係 が調 べ られ た 。 そ の際,過 半 数 の企 業(53%)で は,競 争 能 力 に良 い影 響 を 及 ぼ す と見 て い るが,61%で は環 境 保 全 と利 益 獲 得 との 目標 が,互 い に妨 害 し合 う と感 じて い る こ とが 明 らか に な っ た。 こ こで は期 間 的 な観 点 の差 が あ る。 す なわ ち長 期 的 に は利 益 上 昇 潜 在 能 力 が重 視 され るが,短 期 的 に は環 境 保 全 の原 価 負担 が 主 な 要 因 とな る。 コ ス トダ ウ ン対 策 等 が 企 画 され て い る場 合 に は,こ の 結 果 は更 に極 端 で あ る。 そ の際,79%の 企 業 は,環 境 保 全 の対
60国 際 経 営 論 集No.101996
図衰3:業 種別 影響度 化学
プラスチ ック 鉱石採取,加 工
製鉄 非鉄 鋼鉄 ・軽金属 工作機 械 車両製造 エ レク トロニ ック 板,金 属 製品製造 木材細工 ・加工 紙 ・厚紙加工 繊 維 被服 産業 食品加 工業 建築 卸売業 小 売業 エ ネルギー供給 石油精製 交通 出版
1
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置
1 響
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1
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冒
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1 r
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1 1
f f
1 1
全 くな い 弱 い 普通 強 く 非常 に強 く
策 が原 価 上 昇 に導 くと見 て い る。
3.意 思 決 定 レベ ル で の エ コ ロジ ー指 向性
計 画 段 階 の終 了後,目 標 シ ス テ ム の 中で 環 境 保 全 の地 位 を確 定 し
,環 境 保 全 の観 点 を企 業 の付 加 価 値 の分 野 に統 合 しな けれ ば な らな い。 環 境 保 全 を企 業 の全 て の プ ロセ ス で 考 慮 しな けれ ば な らな い た め,以 下 で は付 加 価値 サ イ クル を前 提 として い る(図 表5参 照) 。 これ は従 来 の付 加 価 値 連 鎖 と異 な り, 処 理 と リサ イ クル の 分 野 も含 ん で い る。
今 日で も既 に廃 棄 物 処 分 に関 して は,環 境 保 全 の観 点 が 最 も考慮 され て い る(44.4%が 完 全 に,34 、2%が ほ ぼ全 面 的 に)。 これ は処 理 の状 況 が厳 し くな った た め(4章 の 下 の グ ラ フ参 照)で あ る。 今 日の状 況 で は,11%の 企 業 の み で コ ン トロー リン グ に環 境 保 全観 点 が 重 要 な もの と して含 まれ て お り
,89 企業政策と環境保全61
ま頃簑畔霞濫製韓 ま自ゆ縄簑畔療呂蝦翠
ま︒Q︒う〜櫛る畔霞
蛆憲駕
(廓瞥椿踵睡)幽 嘩遡粗﹁属
懸e︾﹄却聴皿
3"
聯 お る
ま①卜3縫る曝
驚魎膜瞳
まトゆ麟1忌V畑ま︒ON
1旨V 3縫築
煙国︑根 ま¢一‑険﹀畑
ま里築畔療温蝦理 ま㊤一簑蝋霞租週翼 まト︒う
1旨V畑
噂榔図 避晦鰹 ーま︒うゆが"昧療 §爵/終V畑 §︒OH3麺る ま醜ゆが"蝋最四姻翠
癬斡電 ま9夢"畔 §トゆ‑旨V
62国 際 経 営 論 集No.101996
図表5付 加価値 遮鎖 経 営 管 理
マ ー ケ テ ィ ン グ コ ン ト ロ ー リ ン グ
人 事 管 理 資 材 管 理
研究開発一購 買 ・製 造
一 一 販 売 閣
処 理
i
リサ イ クル
図表6環 境指 向性
環境保全局面の考慮 完全 ほぼ 短期 的 に 長 期的 に 考慮外
全面的 努 力 努力
研 究 開 発 購 買 製 造 販 売 管 理 処 理
リサ イ クル 資 材 管 理 人 事
マ ー ケ ッテ ィン グ コ ン トmリ ン グ
24.2%
25.3%
17.2%
17.fi%
40.4%
23.2%
13.0%
13.5%
18.4%
1LO%
3Q,8%
39.1%
35.4%
32.9%
34.2%
33.1%
31.1%
36.4%
35.4%
34.8%
6.6%
x.1.4%
11.0%
22.2%
X4.5%
13.()%
X5.7%
21.7%
15.1 17.3%
13.5%
9.7%
17.2%
7.9%
s.s/
15.8%
16.S%
18.5%
15.3%
25.9%
24.9%
14.5%
19.2%
19.4%
4.3%
14.9%
23.4%
9.9%
15.3%
11.0%
企業政策 と環境保全63
%は 少 な くと も長 期 的 に は,そ れが 大 抵 の企 業 で実 施 す べ き必 要 な.̲̲.歩だ と 見 て い る。 企 業 の研 究 ・開発 部 は今 後,数 年 の技 術 レベ ル に寄与 す る もの で あ るが,そ の25%が この分 野 で 環境 保 全 に対 応 す る必 要 が あ ま りな い と見 て い るの は注 目す べ きで あ る。
4.環 境 保 全 事項 の 実 施
環 境 保 全 に関 す る意 思 決 定 は,各 分 野 ご とに実 施 す べ きで あ る。 以 下 で は, 本 ア ンケ ー トの重 点 に基 づ き,廃 棄 物 処 理 に関 す る付加 価 値 ス テ ップで の 特
に重 要 な結 果 につ い て解 説 して い る。
図 表7で は,主 に市 町 村 の廃 棄 物 処 理 規 制 と適 正 に廃 棄 物 を処 理 して い る こ との証 明 が 厳 し くな った こ とに よ る企 業 の 廃棄 物 処 理 の現 状 を示 す 。詳 細 な法 的規 制 が,こ の過 去 数 年 で,主 に特殊 廃 棄物 の分 野 に お い て新 しい フ レ ー ム ワー ク を作 り上 げ て い る。 廃 棄 物 政 策 の 目標 は,廃 棄 物 処 理 の どの時 点 で も,組 織 的,管 理 的及 び技 術 的 な 要求 に よ り,環 境 適 応性 を確 保 す る こ と で あ る。 その他 に,廃 棄物 処 理設 備 の 収 容能 力 に お い て の制 約 が 重 要 な要 素
図 表7=廃 棄 物 処 理一 状 況 厳 格 下 で の一(質 問事 項2)
全 くそ の だ い た い そ れ程 全 く合 っ て そ の 通 り で は な い な い
通 り
処理企業 または処理設備の隙路 地方廃棄物処理条令 の強化 秩序づ け られた処理証 明 お役 所 との トラ ブ ル 廃棄物の増加 顧客 か らの回収要求
1 i 1 i i
r i i 1 1 1
437 447 449 443 444 445
64国 際 経 営 論 集No.101996
とな る。
処 理 コス トの縷 造 原 価 に 占 め る比 率 は,総 工 企 業 平 均 で2.9%で あ る.こ の比 率 が 特 に高 い の は・ エ ネ ル ギ ー供 給 企 業 で7 .85%,鍵 除 く鋸 工 業 で 7・58%・ 化 学 工 業 で5 ・51%・ 石 油 精 製 業 で4 .87%,鉱 石 採 掘 ・加 工 業 で3 .83
%・ 建 築 業 で3・37%で あ る・ 図表8で は,同 時 に 「処 理 コス トに よ り,更 に 多 くの リサ イ クル作 戦 を実現 す る必 要 が あ る こ とを痛 感 す る」 とい う陳 述 に 対 して の臆 度 臓 示 して い る・ これ に よ る と処理 コ ス トの高 い分 野 ほ ど
, 臆 度 が平 均 よ り高 い こ とを示 して い る こ とは採 算 性 の観 点 か ら当 然 で あ る
。 リサ イ クル プ ロ セ ス に よっ て生 産 及 び 消費 にお け る残 留 物 が
,経 済 シス テ ム に2次 原 材 料 と して還 元 で きる。 各 企 業 に関 して は,2次 原材 料 が 生産 プ ロセ ス よ り直 接 に,あ るい は他 企 業 また は消費 の 分野 よ り得 る こ とが で き る (図表9照)・c」 の環 境 保 全 政 策 的 動 向1ま,製 品 の総 ラ イ フサ イ クル に渡
図表8:処 理 コス トと リサ イクル(質 問事項3)
38 25 12 9 7 9 fit
8 34 25 S 16 23 5 42 21 10 7 14
8 4 0123456'7g
製 造 原 価 に 占 め る 処 理 コ ス トの 割 合 化 学r̲
プ
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 鉱 石採 取 ・加 工 製 鉄 非 鉄 鉄 鋼 ・軽 金 属 r作 機 械 車 両 製 造 エ レ ク トロ ニ ッ ク
・薄 板 ・金 属 製 品 製 造 木 材 細 工 ・加 工 紙 ・厚 紙 加 工 繊 維 被 服 産 業 食 品 加1:
建 築 卸 売 エ ネ ル ギ ー 供 給小 売 石 油 精 製 出 版 交 通
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企業政策 と環境保全65
図表912次 原 材 料 の源 泉(質 問 事項14)
口 現 在 蟹團 近 い 将 来
rrir,将 来 匿コ 計画 な し
自己 の 製 造過 程 他 企 業 消 費領 域
図表10二2次 原 材 料 の 再 利 用 先(質 問 事 項14)
00000000000000002086420864208642332222211111
専 門 の 処 理 業 者 他 企 業 の 生 産 代 替 品
66国 際 経 営論 集No・101996
[コ 現 在 睡翻 近 い将来 囲 将 一来
[コ 計画な し
って の責 任 を もつ よ うに メー カ ー側 の責 任 範 囲 を拡 大 す る方 向 に移 りつ つ あ る こ とで あ る。 この例 と して,廃 棄物 法14条 の構 成 に よ る包 装物 と媒 体 の 引 き取 り義 務 と,自 動 車 とFCC(フ ッ化塩 化 炭 化 水 素)を 含 む製 品 の 引 き取 り 義 務 を巡 る討論 で あ る。 この図 表 か らわ か る よ うに消費 分 野 か ら第2次 原 材 料 を還 元 す る試 み が あ る。
自社 の生 産 過 程 か ら生 ず る2次 原 材 料 を次 の段 階 に引 き渡 す役 割 は
,主 に 専 門 の処 理 業 者 に よ っ て行 なわ れ る。 そ の生 産 過 程 で代 替 品 と して2次 原 材 料 を用 い る よ うに 引 き渡 され た127社 中47社 の企 業 を,廃 棄 物 取 引所 を情 報 交 換 の 用具 と して利 用 して い る(図 表10参 照)。
5.管 理 と コ ン トロール の 用 具
企 業 は新 しい周 辺状 況 の変 化 に伴 い,変 化 しつ つ あ る環 境 の 危 険 性 に直 面 して い る。 環 境 マ ネ ジ メ ン トで は,障 害 要 素 の 目標 に対 す る悪 質 な影 響 を よ く認 識,評 価 し,リ ス ク克 服 の た め適 切 な対 策 を開 発 す る こ とを役 割 と して い る。 それ に よ っ て市 場 及 び製 品潜 在 性 とい う形 式 で チ ャ ンス を表 現 す る
。 図 表11で は,環 境 関連 の チ ャ ンス及 び リス ク並 び に長 所 及 び短 所 の体 系 的 な 分析 と評 価 を可 能 とす る用 具 の利 用 を示 して い る。
図衰11:環 境関連用具 の利用状 況
チ ェ ッ ク リス ト 代 替 分 析 法
投 入B/S・ 産 出B/S法 環 境 指 向指 数
環 境 融 和 テ ス ト 製 品 ラ イ ン分 析 休 止 分析
環 境 原価 計 算
環 境 ポ ー トフ ォ リオ
57.8%
26.7%
17.2%
12.4%
45.2%
14.5%
8.3%
18.6%
2.9%
9.9%
13.3%
14.7%
17.8%
14.7%
10.5%
5.6%
21.2%
9.8%
利用 の計画 な し 32.3%
60.0%
68.1%
69.S%
37.1%
74.7%
Sfi.1 60w4, 87.3%
企業政策 と環境保全67
回答 企 業 の57.8%が,既 に付 加 価 値 段 階 に お いて 環境 関連 の情 報 を得 るた め に,チ ェ ック リス トを用 い て い る。 原 材 料 及 びエ ネ ル ギ ー投 入 要素 と生 産 結 果 に関 す る情 報 は,イ ンプ ッ トとア ウ トプ ッ トとの バ ラ ン スで 把握 で き る。
企 業 の17.2%は,現 在 この手 法 を既 に用 いて い る。 生 産 プ ロ セ ス に影 響 を及 ぼ す要 素 をチ ェ ックす るた め の代 替 分 析 も,既 に今 日で は回答 企 業 の26.7%
で 用 い られ て い る。 投 資 プ ロ ジ ェ ク トの環 境 的 な影 響 を評 価 す るた め,評 価 方 法 と して環 境 適 応 試 験 を用 い る こ とが で きる。 企 業 の48.2%は,既 に現 在 で も環 境 適 応 試 験 を用 いて お り,14.7%は そ の応 用 を企 画 して い る と回答 し た。 この技 法 が比 較 的 広 く普 及 した理 由 は,あ る特 定 の企 画 の もた らす影 響 の認 識,描 写 及 び評 価 が,1990年 か ら環 境 適 応 テ ス ト(UVPG)に 関 す る法 律 に よっ て規 定 され た こ とに よる。
企 業 の環 境 保 全 の 要 請 事 項 の 実 現 に は,適 切 な組 織 が 必 要 で あ る(図 表 12)。 回答 企 業 で は,環 境 的 局 面 を考 慮 す る こ とを主 に法 的 に規 制 され て い る 環 境 委 員 に委 託 して い る。
図 表12=企 業 の 環 境 保 全 機 関(質 問事 項7)
本 社
参 謀 部
企業 委員会 任意の環境 保全委 員会
プ ロ ジ ェ ク トチ ー ム
QC 価 値 分 析 チ ー ム
45%
43%
is
40%
ll7%
115%
コ7%
llllrIII IllIll 置1
63%
020406080100120140111802002202402fiO280300320
68国 際 経 営 論 集No.101996
図 表13:環 境 保 全 に基 づ く意思 決定 一 これ まで に経 済 的有 利 ・ 不 利 が 計 算 され て い るか否 か一 一(質 問 事 項8)
れ までない
として計算
営業単位 別
原価 単位 別
製 品群別
製品別
38°/a
34%
119°,/0
115%
12%
114%
0
暉 ■ 醍1冒 置1巳 薯1
204060SO100120140160180200
前 述 の企 業 目標 の相 互 関連 性 に よ る と,環 境 保 全 は収 益 に不 利 な影 響 を も た らす こ とが わ か る。 しか し,企 業 の大 半 が環 境 保 全 関 連 の意 思 決 定 に よ る 経 済 的 メ リ ッ トあ る い は損 失 を計 算 した こ とが な い こ とを考 慮 す れ ば,こ の
こ と を断 言 す る こ とは早計 で あ る(図 表13) 。
企業 の65%が,企 画 され て い る投 資 決 定 に関 す る意 思 決 定 の枠 内 で環 境 保 全 を要 請事 項 と して考 慮 して い る(図 表14)。 これ は企 業 の環 境 保 全 措 置 が第 1に,経 営 経 済 的意 思 決 定 に とっ て フ レー ム ワー ク を成 す制 約 と して解 釈 さ れ る とい う一 般 的命 題 を裏 づ け る もの で あ る。
環境 保 全 に関 す る 目標 の管 理 で はa企 業 の87%が 法 的 規 制 の反 応 的履 行 コ ン トロー ル に関与 す る(図 表15) 。 環 境 保 全 プ ロ ジ ェ ク トで プ ラ ス の レ ンデ ィ ー テ を見 込 む企 業 は稀 で あ る(回 答 企 業 の8%)
。 また,企 業 の14%は,環 境 保 全 活 動 の た め の予 算 を用 意 して い る。
環 境 保 全 原価 を考 慮 す るた め に,内 部 管 理 用 具 と して原 価 計 算 が あ る。 環 境 原 価 とは,企 業 の 環境 保 全 の た め消 費 され た物 財 の評 価 額 と して定 義 で き
企業政策と環境保全69
図表141環 境 境 面が 考 慮 され た投 資 決 定(質 問 事 項10) 320
300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 goo go 60 40 20
これ まで ない 単 なる要請 質的 な面が として 数量 化 され る
数量 化 され る
図 表15=環 境 関連 目標 の 実 現(質 問 事 項11)
法 的規 制 の 履 行 コ ン ト
ロ ー ル
環 境 活 動 予 算 (コ ス トセ ン ター概 念)
環 境 保 全 プ ロ ジ ェ ク ト の レ ン デ ィ ー ナ (プ ロ フ ィ ッ ト セ ン タ ー 概 念)
70国 際 経 営 論 集No.101996
図 表16:環 境 関連 原 価 の 把 握(質 問 事項13) 特許権
FuE エ ネルギ ー
水 材料 追加量 環境保全 設備
UVP 転換 ・休止
保 険 リサイ クル 包装 回収 特別廃棄分 営業廃棄物 排 水 大気汚染監視 訓練 作業 員追加
口 実施不能 膠 実施・ 瀧 國 現在実施
0%25°/a50°/a75°/aIOO%
る・ す なわ ち・ 企 業 に よ る聯 負 担 の 予 防 ,減 少,再 利 用,処 理 の た めお 対 策 費 で あ る。 この概 念 で は,環 境 保 全 費 用 が廃 棄物 処 理 ,水 質 保 全,騒 音 防 止 及 び大 気 保 全 別 に並 べ られ てお り,ド イ ツ統 計 局 の 用 い る境 界 設 定 よ り範 囲 が 広 い。 この こ とは,エ ン ド ・オ ブ ・ザ ・パ イ プ テ ク ノ ロ ジー も統 合 され た 方法 も共 に把 握 され,評 価 され な けれ ば な らな い こ とを意 味 して い る
。 環 境 保 全 は,企 業 の全 て の分 野 に関与 す るた め,こ の問 題 は上 記 の付 加 価値 サ
イ クル に応 じて 分類 され て い る。 この結 果 の評 価 を見 る と
,そ の性 質 に よ り 使 用 料 と して,あ るい は他 の 法 的 な規 制 に よ り生 じた コ ス トが,既 に現 在, 原 価 種 類 と して把 握 され て お り(図 表16参 照) ,主 に原 因 別 に分 け られ て い る
こ とが わ か る(図 表17参 照) 。 この こ とはエ ネ ル ギ ー,水,廃 棄 物 処 理 及 び廃 水 処 理 につ い て もい え る。 包 装 物 規 制 の効 果 は,包 装 に よ って生 じた コス ト
の48.4%が 原 因別 に部 門 負 担 され て い る こ とを示 して い る
。
3)無 論 環境 関連 の設備の減価償却費 や用役 の消費 もこの中 に含 む
。
企業政策 と環境保全71
図表17=環 境 関連 原 価 の 把握(質 問 事項13) 料E費水費備P費費費費費費費費費費費用u一加設V止険ル装収物物水視練加使Fギ追全U休保ク包回棄棄排監訓追権ル許ネ特工 料保材境環 るイ換サ転リ 廃廃別業特営 染汚気大 員業作
[コ 計画な し
E=コ これ まで に不 実施 翅 実施見込
睡翻 因果 関係 に従 う
0%25%50%75%100%
6.制 裁:企 業 の 環 境 政 策 の 及ぼ す 影 響領 域
上 記 の管 理 及 び コ ン トロ ール 手 法 は,そ れ が フ ィー ドバ ックル ー プ に よ り 確認 され るか,あ るい は変 更 の必 要 性 が 表示 され る こ とで,計 画 プ ロセ ス に も影 響 を及 ぼ す。 この 内部 フ ィー ドバ ッ ク可能 性 の 他 に,企 業 の周 辺 に効 力 を示 す制 裁 シ ス テ ム も存 在 す る。 消 費 者,国 家,競 合 者,代 理 人,公 衆,債 権 者 及 び 出資 者 の よ うな異 な った競 争 者 が,要 求 団体 として企 業 に対 応 し,
そ の企 業 の環 境 政 策 の影 響 要 素 と して作 用 して い る。 図 表18で は,国 家 が 現 行 の 法律 と規 制 に よ り,そ して法 律 を作 る機 関 として企 業 に対 して最 も影 響
力 を及 ぼす こ とを示 して い る。
IV若 干 の 論 評
これ ま で はCoenenbergの ア ン ケ ー トを 説 明 し て き た が,最 後 に こ れ に 関 す る若 干 の 論 評 を加 え る。
72国 際経営論集No1⑪1996
図表)6:企 業 の 環 境政 策 へ の 影 響 領 域(質 問 事項2他) 該 当 以 前 に ほ とん ど 全 く
該 当 不 該 当 現行環境法 及び規 制
期待 され る法律 ・規制 期待 され る財務援 助
立 地
製 品
生 産方法 環境 適応の代替物 顧 客の環境指 向 原価 上昇分転 嫁 公 的環境 討論 債権者 の環境指 向 株 主の環境指 向
1
/ \ /
﹁ 享
該 当 せ ず 4?fi 465 418 464 459 4so 4ss 473 4?5 475 473 459
第1に,一 般 に ア ンケー トは10〜20分 程 度 で解 答 で きる こ とが 望 ま しい と い う こ とで,本 ア ンケ ー トで は質 問項 目が 限 られ 過 ぎた き らい が あ る
。例 え ば,環 境 問題 の コ ン トロー リング へ の 統 合 問題 ,環 境 保 全 領 域 に お け る原 価 及 び収 益 の観 察 ・分析 の実施 の有 無 等 の項 目 に関 して あ ま り触 れ て い な い。 第2に,質 問項 目 に よ っ て は丁 重 な説 明 が 付 され て い る もの の,ま だ難 解 な経 営 会 計 用 語 もあ り,慣 れ ない 担 当者 に は解 答 し に くい部 分 もあ る こ とは 否 め な い。
第3に,本 ア ン ケー トに協 力 した企 業 を公 表 で きな い こ とで あ る。 筆 者 自 身,ド イ ツ企 業 の ア ンケ ー トを実施 した 際,会 社 名 を公 表 す るか否 か を問 い 合 わ せ て 来 る企 業 が 多 く,公 表 しな い とい う約 束 の も とで御 協 力 を願 うケー ス が少 な か らず あ っ た。 この よ うな こ とは ア ンケ ー トの宿 命 で もあ るか も し
企業政策と環境保全73
れ な い 。
第4に,本 ア ン ケ ー トを継 続 的 に 実 施 す る意 図 は 当 面 は な く,期 間 比 較 が 不 可 能 で あ る 。 ア ン ケ ー トに は膨 大 な 時 間 と費 用 を 要 す る の で,ア シ ス タ ン
トや 後 援 者 の 問 題 も無 視 で き な い 。ち な み に,Coenenberg教 授 の も とで 本 ア ン ケ ー トに 大 い に 貢 献 し たE.Gunther助 手 は ア ウ グ ス ブ ル ク大 学 よ り既 に 転 出 し て い る。
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