『場のまちづくりの理論
――現代都市計画批判』を語る
は中層住宅と高層住宅、道路は、あの有名なコルビュジェの7V の理論にみら れるように、高速道路から、歩道に至る、7つのレベルに区分されます。そし て、それらを都市全体がもっとも機能的に働くよう、配置するわけです。 コルビュジェは、都市を機械のアナロジーでとらえることを好みましたが、 まさに理想都市をあたかも、精巧な機械部品から構成された、機械のように正 確・効率的に作動する都市としてとらえたのです。別のことばで表現すれば、 都市を一つのシステムとして、計画・創造しようとしたのです。 なぜ、近代都市計画は非人間的になったのか コルビュジェは先に申し上げましたように、当時の都市計画を批判し、人間 中心の都市計画を打ち出しました。これは、革命ともいうべき、都市計画概念 の大きな変革でした。 しかし、近代都市計画は、その原理が世界的に公認され、都市がそれにした がって計画され、建設され始めると、しだいにその非人間性をあらわにしてい きます。たとえば、J. ジェイコブスの、コルビュジェの都市計画に対する徹底 的批判の書、『アメリカ大都市の死と生』が出版されたのは1961年です。ジェ ンクスは、近代都市計画の破綻を1972年7月午後3時32分という日付をもって