雑感:先生方、先輩・同輩・後輩たちを想起しつつ
著者 渡辺 信一
雑誌名 同志社大学図書館学年報
号 37
ページ 1‑2
発行年 2011‑11‑30
権利 同志社大学図書館司書課程
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000012568
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本学の図書館司書課程が発足したのは、1952(昭和27)年のことであるが、その10年 ばかり前の第二次世界大戦直前の1941年4月に同志社大学図書館研究会が結成された。
実際に第1回の図書館学講座として開講したのは1946年10月、法人同志社の助成を基に 図書館講習所によるものであった。
1950年、図書館法の施行により、上記講習所を1948・49年度に修了した者に対し、司 書資格必須科目単位のうち、4単位が認定された。翌1951年、同講習所は第6回開講を 迎えるにおよび同志社夏期大学に移行し、6科目8単位が開講された。
翌1952年に至り、司書資格取得に必要な16単位が履修可能となり、この時点で本学の 司書課程が正式に発足した。
1960年4月、文学部文化学科教育学専攻(現、社会学部教育文化学科)に専任教員と して、吉田貞夫先生が赴任するまで、すべて小野則秋先生お一人が同志社図書館の要職 に就きながら授業を担当されたのである。(1970年3月、小野先生ご退職)
さらには、1969年4月、図書館法施行規則の改正により、14科目30単位に増設された のを機に、本学では資格に必要な24単位以上を履修要件として、それにともない1970年 4月に担当専任教員1名の増員となり、青木次彦先生が赴任された。1974年3月、吉田 先生ご退職。代わって1975年4月、筆者が就任し、2005年3月、筆者が退職するまでに 大城善盛、中村百合子両先生ご就任。その後、大城善盛先生ご退職後その後任として、
同志社の大学院法学研究科で学ばれ、国立国会図書館の要職にあった宇治郷毅先生が、
また同じく同志社の大学院(工学研究科)を出た後、慶應義塾の大学院文学研究科図書 館情報学専攻で学び、慶應義塾で准教授であった原田隆史先生が中村先生の後任として 今春より本学に赴任された。いずれも同志社図書館学の伝統を立派に受け継いでくださっ ている。
『図書館学年報』は、1975年5月に創刊された。巻頭言には当時の松山義則総長より
「図書館司書課程の発展を願って」というご祝辞をいただいている。そして筆者の退職 直前の2004年9月には、現総長の大谷實先生より、司書課程創立50周年記念号(同年報 30号)のために、「祝・司書課程創立50周年及び30号」と題する有難いエールをいただ
巻頭言
雑感:先生方、先輩・同輩・後輩たちを想起しつつ
渡 辺 信 一
図書館学年報 第37号
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『年報』が創刊された契機は、青木先生のご尽力大なるところであるが、先年本学の 博図委員会の仲間である博物館学芸員課程(文化史学所属)が『博物館学年報』を出し ておられ、講演や論文、彙報のたぐいを掲載したかたちでの『図書館学年報』の刊行は 支障なく予算が下りた。しかしながら学内の出版物としては、さらにアカデミックなも のを、という要望もあり、第16号より別冊として論文主体の『同志社図書館情報学』を 同時に編集・刊行することになり、現在に至っている。
筆者の在籍時には司書課程創立50周年を迎え、2004年10月に、岩猿敏生、栗原均、高 山正也、根本彰といった、わが国の図書館(学)界における最も著名な先生方による記 念シンポジウムを開催した。その時には、福音館書店相談役で同志社の大先輩の松居直 氏による記念講演もあった。またパネリストに竹島昭雄、村岡和彦、後藤慶太、松田泰 代、コーディネータに伊藤昭治、司会に家城清美といった卒業生たちによるパネルディ スカッションも開催した。しかしながら、肝心の『司書課程創立50年誌』の編集・刊行 は、退職前の慌ただしさに紛れて実現できなかったことがかえすがえすも口惜しい。も し可能であれば、2012年の創立60年には年誌発行が実現されるべく微力を尽くしたいも のである。
以上、思いつくままに駄弁を弄したが、同志社で図書館学を学んだ諸兄姉および現在 学んでいる学生諸君の活躍、そして図書館司書課程ならびに司書教諭課程のさらなる発 展を心より念ずる次第である。
(わたなべ しんいち。元・文学部/社会学部〈司書課程担当〉教授)