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コロナ禍での学校を再考する

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Academic year: 2021

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新型コロナへの対応の影響を受け,学校では,1)当初何が課題となったのか,2)その後,学校で の取組はどうなったのか,今後3)どのような取組が学校には求められてくるのか。

上記1)に関しては,子どもたちとの連絡経路の確保がまず課題となったこと,次に学習面の支援

が課題(学習を止めないスタンス)になったということであった。その際,学校から教員は子供や家 庭と連絡を取ることが通例であったが,コロナ禍においては教員も自宅から行うことに取り組まざる を得ず,その際のルールなどもあらたに検討する必要が生じた。学習面の支援をする場合,課題プリ ントの配布などが多く行われていた。ICTを活用する場合,家庭にwi-fi接続環境がないときは対応 する必要があった。また日頃から授業で利用していない場合,その操作に関して問題もあるとされた。

非同期利用の場合,対面の授業と異なり,持続的に興味・関心を持って児童生徒に課題に取り組んで もらう工夫が必要となった。そのため定期的にメールなどで働きかけたり,興味関心を持って児童生 徒が取り組みつづける課題の選び方・見え方の工夫をする。メリハリある学習活動にしていくために 適切な課題提出の期限の設定を工夫する,などが必要となった。一方,同期利用の場合,うまく動か ない場合の代替機の準備,また兄弟姉妹がいるとき,自宅にインターネットにアクセスできる情報機 器が1台しかないと,家庭で利用の優先順位を決めないと使えないなどの問題が生じた。

上記2)と関わって,慣れてくると,教室の授業に近いかたち形で,オンライン授業で児童・生徒

とのやりとりやグループでの話し合いも可能であることも見えてきた。分散登校で,教室を分けて 授業を行う際のICTの活用の工夫や対面授業との間をつなぐ学びの場としてオンライン授業を用い ることが行われるようになった。しかし,1)画面でつながっている児童・生徒の表情をよく見て,

2)指導者の説明はコンパクトにし,3)児童・生徒の声をできるだけ引き出し,全体に共有していく,

そして4)児童・生徒が学習課題に取り組むメリハリのある時間配分の工夫が必要となる,ことなど

の検討が必要とされた。オンライン授業が開いた可能性としては,様々な事情で通学が困難だった児 童・生徒が,授業に参加できるようになったことがあげられた。

上記3)と関わって,オンライン授業の経験が導いた新たな課題として,むしろ意識化されていな

かった学校の取組(たとえば,ICTの活用が授業で常日頃から行われていることなど)について目が 向けられることになった。また家庭や地域によって,教育機会の格差などが,非常時においてより明 らかになってきたこと,それに対する学校の取組を,平常時に戻して考えるのでなく,危機への対応 も加味し,今まで通例としてきた取組を見直す一歩が求められてきている。GIGAスクール構想をど う活かすかも,今までの取組へICTを入れ込むのか,これから求められる取組を考え,一歩踏み出 す取組としてICT活用を考えるのか,その選択にかかっている。

コロナ禍での学校を再考する

―オンライン授業の可能性と課題―

小 柳 和喜雄

発表要旨

参照

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