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1 小樽の森 事業実現化検討報告書 ( 概要版 ) 小樽の森とは ~project が創り出すもの ~ 天狗山を再整備する意義 現状及び市場分析 事業構成と展開エリア 事業の全体イメージ 山麓エリア / 山頂エリア / 自然の村エリア 今後の事業展開に向けて 入込客数等の算定 事業収支 ( ハード整

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全文

(1)

◇周辺観光地との既存マーケットシェアの奪い合いに走るのではな く、独自の魅力づくりによる新たな天狗山の姿を模索する。 ◇小樽観光全体が過渡期を迎える中、小樽の滞在時間や消費の拡 大を目指し、小樽観光の新たな可能性を開拓する。 ◇海・街・山の連続性や眺望などが十分に活かされていない現在の 小樽観光において、天狗山を再整備することにより、さらなる観光 振興の起爆剤となる。 ◇海、山と市街地を相互に結びつける将来的な小樽観光のあり方を 意識し、それぞれのエリアが一体となるような天狗山の活用方法 を構築する。

狗山を再整備する意義

○かつてはスキーブームにより多くのスキーヤーで賑った天狗山が、観 光やレジャーに対するニーズの変化により、スキー客の減少や施設 の老朽化などといった問題に直面している。 ○高いポテンシャルを持つ観光資源を放置することに対し問題意識を 持った、小樽観光の将来を考える有志らにより、天狗山の今後に関 する議論が積み重ねられてきた。

(1)これまでにはない新たな価値

森のポテンシャルを最大限に引き出し、新たな活動や教育のフィール ドを取り入れることにより、体験や学習もできる、ユニークでデザイン性 に富んだ、これまでにはない新たな価値を持った森を創り出す。 “小樽の森”が、市民や観光客に愛される場にしていくためには、これまでに はない新たな価値を創造し、経済的にも実行可能で、持続可能なプロジェ クトにしていく必要がある。 街中と周辺観光の有機的連携イメージ

樽の森とは ~projectが創り出すもの~

小樽の森のイメージ

(2)持続可能(サスティナブル)な森

環境への負荷を極力抑えながら、付加価値の高いサービスや商品を提供することにより、自然、環境、経済などの あらゆる側面において持続可能で、市民や観光客に永く愛される本物の森を創り出す。

(3)人と森との新たな関係

市民や観光客が森の中で遊び、学び、感じる空間を創り出すことにより、人と森がふれあい、互いに成長する、新 たな共存関係を構築する。

「小樽の森」 事業実現化検討

報告書(概要版)

平成25年10月 「小樽の森」構想実現化 に向けた検討委員会 ・小樽の森とは~projectが創り出すもの~ ・天狗山を再整備する意義 ・現状及び市場分析 ・事業構成と展開エリア ・事業の全体イメージ ・山麓エリア/山頂エリア/自然の村エリア ・今後の事業展開に向けて ・入込客数等の算定 ・事業収支(ハード整備・収入・支出)の算定 ・財務分析 ・今後の課題 山麓エリア 山麓エリア 山頂エリア 山頂エリア 自然の村 エリア 自然の村 エリア

持続可能

(サスティナブル)

遊ぶ

×

学ぶ

体験・活動

感じる

×

技術・教育 自然・眺望

人と森との新たな関係

天狗山 山頂 自然の村 天狗山 山麓 祝津エリア 市内 朝里川温泉 エリア 運河港 天狗山 客船による 観光客 札幌方面から の観光客 ニセコ方面からの 観光客 新小樽駅(仮) 新幹線駅 小樽駅

(2)

【求められる魅力】 ◆『札幌から気軽に行ける(日帰り 圏内)場所で、小樽にしかない魅 力を持っている』というのが、“小 樽の森“の最大の魅力。 ◆大人の男女が、何度も訪れ、日 帰りだけでなく滞留・長期滞在も できる「自然と食」を生かしたコン テンツ展開が必要。 【小樽市の観光の現状】 ○小樽市を訪れる観光客660万人 のうち、599万人(約90%)が日帰り 観光客。 ○道内観光客が全体の約70%、そ のうち、道央圏から訪れる観光 客が70%強を占めている。また、リ ピーター率は93.6%と高い。 ○道外観光客は、関東圏からが最 も多く、季節ではグリーンシーズ ン(夏から秋)が多くなっている。 ○近年は、アジアを中心とする海 外からの観光客も増加傾向にあ る。 ○観光客を誘引するきっかけは、 「運河」や「食べ物」。来訪回数を 重ねるに従い、「温泉」や「自然」 などを目的とする割合が増加し、 祝津や朝里川温泉、天狗山など を訪れる回数も増加する。 【ターゲット】 ○小樽市を訪れる観光客を天狗山 に誘引できていないため、手付か ずの市場がある。 (1)大人の男女 (2)日帰り客 (3)自然・食を目的としたリピーター (4)海外観光客(アジア中心) 道内 道 外 海 外 小樽市 (うち道央圏が70%強) 道外約189万人(H24) (うち関東地方が約50%) 海外観光客増加傾向! 宿泊数約4.5万人(H24) 団体旅行客中心 観光客660万人。うち日帰り599万人(H24) ・20~30代、50代の男女 ・アジアを中心とする海外観光客 リピーター率 93.6% (H20動態調査より) 半数以上が2回以上 (H20動態調査より) きっかけは、運河や食べ物。 リピーターは「温泉」「自然」の割合が増加。 特に、祝津や朝里川温泉、天狗山などの 地域で増加。 ⼩樽を訪れる⼈の約3〜4%の⼈しか、 天狗⼭を訪れていない。 小樽市の観光の現状

状及び市場分析

・小樽の森全体を通して、デザイン性を重視し た整備を行う。 ・ロープウェイは、単なる移動手段だけでなく 乗ること自体が目的となり、屋外フィールドで は歩いたり移動したりすることも楽しみを持っ て過ごせる空間となる。 ・レストランでは、地元食材を使ったこだわりの 食が提供され、宿泊施設はどこにもないデザ インされたユニークなテントが並ぶ。 ・スリル満点のツリートレッキングなど、山頂で 新たなアクティビティや自然の素晴らしさを満 喫する。 ・その一方で、アウトドアのプロたちがこの森で 育ち、子供や若者たちはプロや専門家からア ウトドアやスポーツ、デザインを学ぶ。

業の全体イメージ

張り出したテラスは、小樽を見渡せるビューポイント。 夜の光はランドマークに変わる。 小樽の森のこだわりメニューが提供される。 小樽の森へ誘うロープウェイ デザインされたオシャレなロープウェイ。 移動だけでなく乗ることも楽しい。 小樽の森のゲート的役割 車を置いて、ここからは小樽の森のスマートな時間を過ごす! レストランやショップ群も・・・ ロープウェイ フィールド 全体

山麓エリア

山頂エリア

小樽市街地 山麓 山頂 小樽市環状線

(3)

業構成と展開エリア

【事業構成・展開エリア】 【事業構成】小樽の森の“全体ブランド管理“及び”コーディネイト“する「①デザイン事業」をはじめ、「②レストラン・売店運 営事業」「③アクセス事業」「④宿泊事業」「⑤体験・活動事業」「⑥指導者養成・資格取得事業」の6事業を展開する。 【展開エリア】山麓エリア・山頂エリア・自然の村エリアの3エリアで展開する。 【5つのテーマに基づいた事業を展開】 「ビュー&グルメ。環境。芸術・文化。健康・アウトドア。教育。」 これら5つのテーマに基づいた事業を実施する。 レストラン・ 売店運営 事業 レストラン・ 売店運営 事業 デザイン事業 デザイン事業 アクセス 事業 アクセス 事業 宿泊 事業 宿泊 事業 体験・ 活動事業 体験・ 活動事業 指導者 養成・資格 取得事業 指導者 養成・資格 取得事業 事業構成 展開エリア 「小樽の森」事業実現化検討 資料:ホテルエピナール那須HP みんなで創る小樽の森デザイン プロが教える本物の遊び・体験 全国・海外からさまざまな資格取得を目指し、小樽の森に! 学ぶには最高のフィールド・ロケーション。 プロを育てる教育の森 天狗のお面もアートに

自然の村

エリア

天狗山山頂 天狗山観光線 おたる自然の村 【山麓エリア】 ①デザイン事業 ②レストラン・売店運営事業 ③アクセス事業 【山頂エリア】 ①デザイン事業 ②レストラン・売店運営事業 ③アクセス事業 ④宿泊事業 ⑤新規体験・ 活動事業 ①デザイン事業 【自然の村エリア】 ⑤既存体験・ 活動事業 ⑤新規体験・ 活動事業 ⑥指導者養成・ 資格取得事業 山頂の目玉。プレミアム感のある宿泊とツリートレッキング 洗練されたデザイン空間で、極上のひとときを過ごすための宿泊施設群 (テントリゾート)。 スリル満点のツリートレッキングやジップラインで空中散歩

(4)

施設整備に係る項目 【凡 例】 施設整備に係るエリア アプローチ道路改修 300㎡ 山麓駅改修 450㎡ 第2駐車場 1,200㎡ 第3駐車場 500㎡ 第5駐車場 3,000㎡ 第4駐車場 1,000㎡ フットヒルズタウン新設 2,500㎡ フットパスルート 300m ロープウェイ改修 一式 車寄せ・修景・駐車場 3,000㎡ 第6駐車場 3,000㎡ ②レストラン・売店運営事業 ③アクセス事業 【山麓エリアにおける展開事業】 ①デザイン事業 【アクセス事業】 〈利用イメージ〉 ◇移動手段としてだけでなく、ロープウェイ自体が『乗物体験』を創出し、「デザイ ン事業」としての要素を加味した集客施設とする。ロープウェイのデザインを目に することで、小樽の森のイメージコンセプトを感じ取っていただく。 ◇公共交通機関との連携サービスを活用する(SAPICA、SuicaなどのICカードシス テムを導入することにより、切符を買わずに気軽に乗れる)。 ◇バスやレンタカー会社との連携(例:電気自動車の活用、セット券の導入) ◇乗り物はすべて環境に配慮したもので徹底する。

山麓

エリア

・索道事業は、既存施設をベースに老朽化したロープウエイ・リフトを更新する。ロープウェイはデザ イン性を重視したものを採用し、山頂ファミリーリフトはペアリフトに更新する。 ・レストランは、外国人観光客などの団体客やスキー利用客向けのサービスを中心に行い、ショップ ではオリジナルデザインを意識した小樽の森ならではの商品構成により、幅広いニーズに対応す る。レストランやショップは、専門性が重要となるため、外部のテナントを誘致する。 ・山麓エリア周辺における、他の民間事業者の開発も意識した位置付けとする。 山麓エリア事業計画図 アクセス事業イメージ 資料:長崎ロープウェイHP 山麓エリアイメージパース ロープウェイ 山麓駅 フットヒルズタウン 車寄せ・修景・駐車場

(5)

施設整備に係る項目 【凡 例】 施設整備に係るエリア 【体験・活動事業】〈時間の過ごし方イメージ~ツリートレッキング・ファミリー編~〉 日帰りで親子で遊べる場所を探していたら、小樽の森のツリートレッキングを見付けた。さっそ く気軽に出掛けてみた。 木々の間を渡ったり、滑ったり、歩いたり・・・。まるでスリル満点のアトラクション。最初 は怖がっていたママも、帰るころには一番楽しそうにはしゃいでた!! お腹が空いたので、山頂レストランで食べて帰ろうか。 ウインターアクティビティも充実しているみたいだから、冬に来るのもいいね。 体験・活動事業イメージ ゲート・料金所 一式 展望台建替え 1,500㎡ 散策路 400m ツリートレッキング ・ジップライン テントリゾート 10棟 ファミリーリフト改修 一式 駅舎改修 450㎡ 山頂管理棟 133㎡ ②レストラン・売店運営事業 ③アクセス事業 ④宿泊事業 【山頂エリアにおける展開事業】 ①デザイン事業 ⑤新規体験・活動事業

山頂

エリア

・山頂レストランは、ランチを中心に、天狗山の眺望(ビュー)や地元食材を活かし、地元住民や 観光客が何度も訪れたくなるようなレストランを目指す。 ・ショップでは、山麓ショップとの住み分けを図りつつ、観光客・スキー客それぞれのニーズにあっ た品ぞろえを図る他、無料休憩所には無人コンビニを導入する。 ・宿泊は、山頂の魅力をけん引する、デザイン志向の高いテントリゾートを展開する。 ・体験・活動事業では、ツリートレッキングやジップライン等のアクティビティの他、自然体験ツア ーや冬期プログラムなど、さまざまな利用ニーズに対応したプログラムを提供する。 レストラン事業イメージ 山頂エリア事業計画図 「小樽の森」事業実現化検討 駐車場 1,000㎡ ホットエアバルーン 一基 【宿泊事業】 〈時間の過ごし方イメージ~カップル編~〉 わずか10棟の日本には珍しいラグジュアリー なテントリゾート。ゆったりとした時間を過ごし たくて、ワイン持参でやってきた。夜はマウンテ ンデューのジャグジーにつかりながら満天の星空 を見上げる。そして、地元の食材とお酒で至福の 時を過ごす。でもこのリゾートは・・・・・。 実は「朝」が最高! 宿泊事業イメージ (テントリゾート) 山頂エリアイメージパース ホットエアバルーン 駅舎 展望台 ツリートレッキング テントリゾート ファミリーリフト 日帰り体験プログラム 宿泊型プログラム ジップライン ジップライン 【レストラン・売店運営事業】〈時間の過ごし方イメージ~夫婦編~〉 「週末はゆっくりランチでもしようか?」と、小樽の森レストランへ夫婦で出掛けてみた。 食材にこだわったメニューは、小樽の恵みそのもので、期待以上においしい。 気付いたら、心地よいイスでうとうと居眠りをしてしまっていた・・・(汗)。 「今度は、結婚記念日に景色のきれいな席を予約しようか!」 「夜景を見ながらお酒も飲んでみたいわね。」 レストラン事業イメージ

(6)

・体験・活動事業はアウトドアやスポーツが主となっているが、道内外のアウトドアやスポーツ・医療分野を得意とする企業・ 教育機関との連携を図ることにより、“教育” “健康” “フィットネス”をテーマとした新たな事業創造が可能となる。 ・“からまつ公園”や“塩谷(海)”というフィールドとの連携強化を図ることで、アクティビティメニューが豊富となり、お互いの 地域が持つポテンシャルの更なる強化につながる。 ・おたる自然の村には、アウトドアに精通した人材がそろっているため、更なる人材活用や企業連携を図ることでさまざまな アウトドアニーズに幅広く対応することが可能となる。 ・山麓エリア周辺では、当事業だけでなく、他の民間事業者の誘致や開発を意識しながら進めることで、地域の更なる発 展へとつなげていくことが可能となる。将来的には、新リフトの整備によるゲレンデの拡張により、フィールドの更なる有 効活用が見込めるなど、既存事業の強化も十分に可能である。

後の事業展開に向けて

自然の村改修 200㎡ ⑤既存体験・ 活動事業 ⑥指導者養成・ 資格取得事業 【自然の村エリアにおける展開事業】 ①デザイン事業 ⑤新規体験・ 活動事業

自然の村

エリア

自然の村エリア事業計画図 【動機及び展開イメージ】 〈指導者養成事業〉 アウトドアが大好きで、大好きなことを仕事にしたい、と考えていた。いろいろ探してみたが、おたる自然の村に「先進 的なアウトドア専門学校」のタイトルが付いた学校を見付けた。 内容は『アウトドア×健康医療=幸せ』をコンセプトにしているらしい。 〈資格取得事業〉 スキー、レクリエーション、キャンプ等のアウトドアに関わる資格は取得している・・・。でも、もっとスキルアップし たい。そして一年中通して活動したい。 小樽の森アウトドア専門学校では、山も海もある小樽の優位性を活かした授業や、業界でもトップクラスのコーチが指導 していると聞いた。山でも海でも使える資格を相乗利用して仕事がしたい。 施設整備に係る項目 【凡 例】 施設整備に係るエリア 既存体験活動プログラム パークゴルフ場 キャンプ場 指導者養成・資格取得事業自然の村 テントハウス 自然の村エリアイメージパース テントハウス 8棟 ・おたる自然の村で行われているおこばち山荘、キャンプ場、パークゴルフ場などをベースと した宿泊・アウトドア事業の指定管理を受託する。 ・また、アウトドア・自然体験等に係る技術・スキルを持った指導者の育成を行い、北海道をは じめとするアウトドアの総本山を目指す。 ・さらに、アウトドアや健康・医療等に係るさまざまな資格が、短期間でまとめて取得・修得する ことが可能な場を提供する。 指導者養成事業イメージ 資格取得事業イメージ

(7)

57,685千円 8.1% 301,398千円 42.4% 147,020千円 20.7% 205,328千円 28.9% 山麓 山頂 自然の村 その他 単位:千円 83,500 22,491 26,280 6,075 21,525 27,312 1,800 34,100 50,067 15,600 3,500 45,133 16,100 25,500 1,600 2,500 10,000 20,650 10,000 5,000 39,881 13,000 12,000 24,144 5,436 0 50,000 100,000 150,000 ①レストラン・売店運営 ②アクセス ③宿泊 ④デザイン ⑤体験・活動 ⑥指導者養成・資格取得 ⑦管理 売上原価 人件費 業務委託費 その他経費 単位:千円 25万5949人 63.8% 12万4157人 31.0% 2万780人 5.2% 2,295 12,72318,119 26,773 38,115 24,564 17,936 5,756 8,466 23,344 13,782 6,530 5,060 25,327 39,554 54,501 79,404 49,876 38,557 13,39416,832 40,215 24,772 13,394 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 (人) H23実績 「小樽の森」計画 939,800千円 33.9% 996,300千円 36.0% 100,000千円 3.6% 735,000千円 26.5% 山麓 山頂 自然の村 索道施設 単位:千円

込客数等の算定

・入込客数(※延べ利用者数)を算定すると、山麓エリア:25万5949人+山頂エリア:12万4157人+自然の村エリア:2万780人=40万886人となる。 ・特に、山麓エリアや山頂エリアでは現状に対して2倍以上の入込客数の増加 が想定される。 ・月別の入込客数は、最大となる8月には約8万人が訪れると予想される。

業収支(ハード整備・収入・支出)の算定

■観光入込客数 40万886人 (19万8402人:H23実績) ■収入合計 711,430千円 ■支出合計 523,194千円 観光入込客数(エリア別) 観光入込客数(月別) ハード整備(エリア別) 収入(エリア別) 「小樽の森」事業実現化検討 支出(事業別) 観光入込流動図

(※延べ利用者数)

■ハード整備合計 2,771,100千円 ■ハード整備 ・ハード整備に係る事業費は約27億7110万円であり、全体事業費 のうち、山麓・山頂がそれぞれ1/3、索道施設が1/4を占めている。 ■事業収支(収入・支出) ・ピーク時の収入は約7億1140万円/年であり、そのうち山頂エリア での売上が4割以上を占めている。 ・支出はおよそ5億2320万円/年(減価償却費を除く)となっており、 (収入)-(支出)で見ると+1.9億円/年の収支構造となっている。 ・支出割合が高い事業は、レストラン、アクセス、体験・活動事業と なっている。 山麓 山頂 自然の村

(8)

▼分析結果 ・フェーズ1では、収支バランスが崩れており、赤字構造が解消されない状態となっていた。 ・フェーズ2でさまざまな収支改善の検討を行った結果、赤字が解消された。 ・以上の結果から、収益の変動リスクはあるものの、事業実現の可能性があると判断するに至った。

財務分析

◇フェーズ1 「小樽の森」構想を全て実施した場合の収支を試算 し、新ゲレンデ整備の有無や整備時期により数パター ンのケースを検討。 収益の増加、経費の削減など、収支改善が必要。 ■推計対象・期間等 ■財務分析結果(フェーズ1、フェーズ2) 項目 条件設定 推計対象 新たな株式会社を想定(以下、「新たな主体」とする) 推計期間 20年間(2013年度~2033年度) 関連する税制 新たな主体が事業実施の際に納める税(以下の二点) ・固定資産税:これまでと同等の額を支払うとして推計(受領データより引用) ・法人税:法人税率40%とし、税引前純利益に掛け合わせて算出 公的補助制度 見込まない 推計対象や期間等、推計時 に考慮する税制や補助制度等 を右表の通り設定した。 財務分析に当たっては、展開事業に基づいた事業別の施設整備計画や運営に係る事業収入・事業支出(売上高、売 上原価、販売費及び一般管理費(人員計画等))について、各々の諸元を設定。 ■実施主体 実施主体は、新たな株式会社を想定した。 「新たな主体」は、自ら資産を保有し事業を行 うが、自然の村の資産は 小樽市が保有し「新たな 主体」に賃貸することと した。 ■資金調達計画 資本金5億円とし、北海道・小樽市の低利融資制度を活用し、それ以外は金融機関からの借入れを想定。 ▼資本金 = 3カ月分の運転資金(売上原価+販売費及び一般管理費相当額) ※ただし、多額の施設整備を行うため、増資を行う(2014年 2億円、2015年 2億円) ▼短期借入 = なし ▼長期借入 = 資産買取、施設整備及びキャッシュ不足の補填 相当額 ※長期借入として4種想定(観光振興貸付(道)、一般貸付(道)、設備総合資金(小樽市)、金融機関借入(金融機関)) ◇フェーズ2 フェーズ1で検討した収支試算をベースに、基本となるシ ナリオを設定。 新たな事業の追加、整備や人件費の見直し、テナント賃 貸料を市場価格に合わせるなどの収支改善を検討。 推計対象に関わる項目と条件 実施主体 スキー事業者A 電力会社 通信会社 観光事業者 スキー事業者B 小樽市 企業B 企業A 新たな主体 資産の賃借関係 事業契約関係 資産の買取り 資産保有主体 資産保有しない主体

後の課題

・ハード整備には多額の投資が必要であることから、金融機関や投資家の支援が欠かせない。また、その負担を軽減す るため、公的補助の活用などを検討する必要がある。 ・収支試算上は採算ラインに達しているが、その前提として現状の約3倍の収益を見込んでいる。一方で、予想した収益 を確保できないリスクを抱えているため、そのリスクを軽減するためにも、公的支援を模索する必要がある。 ・他地域の事例からも、索道事業は地域一帯の観光振興に寄与する一方で、単独では採算が成り立たない場合が多い。 本事業においても、小樽市全体の経済効果を踏まえた上で、国や地方公共団体の積極的な関与が必要となる。

参照

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