No. 77
http://www.agulin.aoyama.ac.jp/
学 生 生 活 と 本
Apr. 1, 2007
Das Bestiarium aus Peterborough
目 次 巻頭エッセイ
読書を楽しむ余裕
…武藤 元昭 2
特 集 「学生生活と本」
学生生活と本
井上 直子……4 学生生活と本:個人的体験
高橋 重雄……5 本は人生のためになるか
関 武志……6 ブランドと中身
秋山 武清……8 読む喜びとの出会い
David W. Reedy ……9 智を働かせても
茨田 英智… 10
本学図書館案内(1)
万代記念図書館……… 11
教員寄稿Writing Research Papers in English M. C. Menish …… 12 新着資料案内
SDI, アラートサービス …… 14
展示資料紹介
Das Bestiarium aus Peterborough… 15 図書館広報板 ……… 16
学 長
武 藤 元 昭
MUTO Motoaki
江戸の時代から、最も高度な読書法は楽し みの為に読むというものであった。私の専攻 する江戸の戯作には、しばしば読者への教訓 が現われる。江戸の戯作と一般に称せられる ものには、稍や々や高度な読者を対象とする読よみ本ほん など半紙本と呼ばれるものと、さして教養を 有していない読者を対象とする滑稽本や人情 本など中ちゅう本ほんと呼ばれるものがある。その他、
絵を中心とした黄表紙や合ごう巻かんなど草双紙と称 せられる一群もある。
これらのうち、黄表紙は少々複雑な読者層 を持つ。すなわち、形は子供向けの絵本であ るが、内容は大人が読むものとなっているの である。つまり、子供向けの表現手段を大人 が借りてしまったのであって、現代の漫画週 刊誌に一脈通じるものであるが、少なくとも 初期の黄表紙は、作者の韜とう晦かいを含んでいる点 で、現代の漫画週刊誌より知的な表現力を有 していると言って良い。したがって、作者も 読者もこれを余裕を持って楽しんだわけであ る。謂わば「わかる者にはわかる」といった楽 しみ方である。これは、戯作の中では最も高 度な読書法であったはずである。もっとも、
この黄表紙も徐々に大衆化されるうちに、韜 晦を失ってしまう。
一方、同じ戯作の中でも、たとえば人情 本になると読書の趣が異なってくる。人情本 の読者は、当時最も教養から遠いとされた婦
女子であった。人情本は、江戸時代では珍し い恋愛小説であった。代表的な人気作者為永 春水の作品はその典型であって、生活力のな い色男に、複数の女性が思いを寄せて貢ぐと いうのが一つの形であった。恋愛情緒豊かな 描写が為されているという点では江戸時代で も出色の分野であるが、内容の面では深味 のないものである。当時の婦女子は、これを 自分達の等身大の作品として歓迎したわけで ある。その意味では江戸時代の識字率の高さ を示す例証ともなると言えよう。但し、婦女 子たちにとって、これを素直に楽しめない事 情があった。つまり、教養が豊かでない者が 恋愛小説を読むのは為にならない、という考 え方があったのである。教養が豊かでない階 層には、読書によって教訓を得ることが必要 だという考え方が根強かったのである。それ 故、例えば恋物語が展開されていくと、その 途中に作者の読者向け教訓が記されることに なる。例えば、代表作『春しゅんしょく色梅うめ児ご誉よ美み』に
わが著あらはせし草紙いと多く艶言情談な らざるはなけれども、いづれも婦人の 赤ま こ と心を尽して、婬乱多婬の婦女をしる せしことなし。 (三編巻之九)
とあるが、これは登場人物のお由と藤兵衛の 二人が久しぶりに再会して情を交わす艶冶な 場面の描写に続くことばとなっている。交情 の描写といっても、無論直接的なものではな
く、思わせぶりに描いているに過ぎないので あるが、それでも当時の女性読者には十分刺 戟的ではあった。読者からしてみれば、謂わ ば読みたい心はあって眼は通すものの、一種 の後めたさは否めない。そこで、その後めた さを解消させるべく、作者が前述のような叙 述を為すのである。これによって、女性読者 達は、「為になる」ものを読んだと自らを納得 させることが出来たのである。
このような教訓は、最も低いレベルのこじ つけのようなものであり、もう少し高い読者 層を持つ馬琴の読本などには、文字通り教え 諭す教訓が記されている。読本も、波乱万丈 のストーリーを楽しむものではあるが、一般 の読者にとっては、やはり「為になる」ものを 読んでいるという安心感を、この教訓は与え てくれていたのである。
もっとも、馬琴の読本の読者には、精リ ズ ー ル読者 と呼ぶべき読者もいた。彼らは、馬琴と親し い関係にあり、馬琴が新作を出すと彼らの許 へ刷り立ての本を送り、彼らはその感想文を 馬琴に送るということをしていた。但し、こ こで終わらず、馬琴がその感想文を批評する 手紙を彼らに送るのである。例えば、読者が 馬琴の手法に感心する手紙を送ると、馬琴は、
まだ読みが不十分であるとか、上達したとか 読者を指導するわけである。この場合、読者 は作者の意を迎えようと必死になるわけで、
教訓こそ読者の頭にはないが、やはりあまり 健全な読み方とは言い難い。ただ、そうした ことを楽しもうとする姿勢は一般の読者とは
異なっている。
一方で、当時の知識人達は少なくとも表面 的には戯作のようなものには手を出していな い。学問書や漢詩文などを読み、しかも、そ れを楽しんだ。心からそれらを我がものとし て読んだ。これが、高度な読書術というもの であると言えよう。
翻って、現代の読書法はどのようなもので あろうか。流石に近世のように「為になる」よ うな読み方は少なくなっているであろう。大 方は楽しみの為に読んでいると思われる。し かし、楽しみ方には種々あるようである。文 字通り生活を楽しむための読書が幅を利かせ ているように思われる。それはそれで良いの であるが、若いうちは、もう少し感度の高い 読書のやり方があってもよいのではないか。
自分の背丈に合ったものから、それより 少々程度の高いものを読む楽しみを見出すこ とが出来れば、生活も心豊かなものになるの ではないか。それには、心の余裕が必要にな る。一読では理解し難くとも、再読して面白 味を見出すことが出来れば、読書の楽しみが 増す。学生時代こそ、そのような楽しみ方が 味わえる時である。日々の生活に流されるの ではなく、近世の人々のように生活を楽しむ 余裕が持てれば、落着いて本を読む機会も増 える。
新入生の皆さんには、豊かな学生生活の中 で、是非知的好奇心に充ちた読書を楽しむこ とをお奨めしたい。
(文学部教授 日本近世文学)
本 本 学 生 生 活 と 本
井 上 直 子
INOUE Naoko
高校生の頃まで本と言えば小説やエッセイ だ。大学生になって、手にする本は大きく変 わる。大きくて、分厚くて、とても高額な本。
その上、一般書店にはまず置いてない本。い わゆる「専門書」との出会いである。以下は本 にまつわる私自身の学生時代の思い出である。
1)レポート作成にまつわるエピソード 大学1、2年の頃はテスト前やレポートの 締め切り前には「よく」図書館を利用した。夏 は涼しく、冬は暖かく、さらには教科書とし て指定されている本がほとんど揃っていたか らである。1、2年は全員必修の授業が多く、
学年240名が同じテーマでレポート作成をす ることになる。まじめな学生は教科書を購入 するが、のらりくらりと購入を先延ばしにし ている学生達は、レポート作成直前になって 図書館に駆け込むはめになる。お目当ては、
当然同じ本。暢気な私は目当ての本が見つ からず、あきらめて帰宅するということを何 回か繰り返した。そのうち、締め切りが迫っ てきたので、仕方なく参考文献を見ないでレ ポート作成した。その後「何時行っても、○
○がなかった…」とぼやくと、ある友人が「実 はね……」とからくりを教えてくれたのだ。
賢い?学生達は、図書館が閉まる時間になる と、正規の場所ではなく、秘密の場所にその 本を隠していたのである。翌日またレポート を書きに来た時、確実にその本を手にするこ とができるからだ。ごく少数の学生だけが、
口コミでその在処を知っていたらしい。その レポートが「惨敗」だったのは言うまでもない
……
2)思わず買ってしまった専門書
教科書隠蔽事件のため、レポート作成に 失敗した私は、「教科書は購入すべき」という 教訓を得たはずであった。しかし、ものぐさ
&エンゲル係数の高い私は、教訓を生かしき れない2年間を過ごし、大学3年生になった。
3年生になると、授業もかなり面白くなって きていたから、教科書購買意欲は以前とは比 べものにはならないくらい高い……のである が、如何せん私の前には「値段」という壁が大 きく立ちはだかっていた。その壁を突き破る きっかけになったのは、運動生理学を担当し ていた某先生である。その先生は、いかにも 研究者というタイプで、いつも白衣を着て、
髪の毛を8対2に分け、しかめ面をしていた。
ある授業中に、1冊の本を胸にだき、「これは いい本です!ぜひ買いましょう」と言い出し た。忘れもしないオストランドの『運動生理 学』定価5800円也(当時の大学生にとって5800 円は、夕食1週間分に相当する)。その後、オ ストランドがいかにすばらしい研究者である のかを、うっとりとした顔で、熱っぽく語り、
最後に「この本は私が訳しました」と満面の笑 みをみせた。オストランドを尊敬し、心底惚 れぬき、その研究業績の集大成といえる著書 Textbook of Work Physiology を日本語に訳す仕 事が誇らしいことが十分すぎるほど伝わって きた。いつもは無愛想なその先生の嬉しそう な顔と、髪を振り乱して語る姿にほだされて、
思わず買ってしまったのだった。それからし ばらくは、毎晩自炊した。
(文学部教授 スポーツバイオメカニクス)
青山スタンダード
学生生活と本:個人的体験
高 橋 重 雄
TAKAHASHI Shigeo
「学生生活と本」という特集で何か書くこと を引き受けたものの、さて何を書いてよいも のやら、正月をはさみ悩んでしまった。大学 の教員が書くのだから、やはり、もっと本を 読んだらと説教めいたことを書くべきか、そ んなことを書いてもおそらく読んでもらえな いだろうし、そもそも自分の学生時代を振り 返るとそのようにえらそうなことは言えない し等々。私の学部学生時代は読書量の点では ちょっとこれじゃあ…という状況だったが、
さすがに大学院時代となるとそういう訳には いかず、学部時代の埋め合わせも含めかなり の本と論文を読むことになり、現在に至って いる。しかし読む本といっても自分の専門分 野に関するものばかりだし、授業の教科書を 読むような話では読者の皆さんに関心をもっ てもらえないし、ということで困ったあげく 思いついたのが、中学生時代に学校の図書館 から借りて読んだ『ツバメ号とアマゾン号』と いう本。たしか何冊かの分厚い本に分かれて いた。
量はあるものの話に引き込まれ、一気に読 んだ記憶がある。この原稿を書くにあたり本 の内容を多少確認したが、本稿で言わんとす る内容を考えると、正確さよりも自分がどの ようにこの本を受け止めたのかという主観的 印象が重要だと考え、記憶に基づいた部分も 含め紹介する。この本では、イギリスの湖水 地方で少年少女がキャンプをしながら小さな ヨットで湖の各地に冒険に出かける物語が、
息を凝らす場面も交えて展開される。東京で 中学生活をおくり、湖でヨット乗りを楽しむ
なんて夢のまた夢、という環境に置かれてい たこともあり夢中になって読んだのだと思う。
自分では意識しなかったが、その後高校・大学 時代は山岳部に所属し、卒業後もハイキング を続け青学では山岳部の部長を務めているの も、中学時代のこの読書体験がアウトドア活 動への憧れとなった結果なのかもしれない。
以上は個人的な体験ではあるが、若い頃の 読書が何らかの形でその後の人生に多少なり とも影響することは多くの人に起こり得るの ではないか。卒業後にくらべると学部学生時 代は自由に使える時間が多いと思うが、そう した時にいろいろな本に接すると、そのうち のどれかがあなたの将来に意外な影響を及ぼ すことになるかもしれない。
今回この本の題名を確認するためにイン ターネットで検索したときに、オンライン書 店アマゾンで読者が投稿する書評欄に「大人 こそ読むべき本」というコメントがあり、そ のコメントに対する賛同者も結構いた。なつ かしさもあり、ぜひもう一度読んでみたいと 思うが、この原稿を書いているのが冬休みの 終わりから1月の授業期間にかけてで、果た してそうした時間をこの先持てるかどうか…
というわけで最後は夢のない現実的な話に なってしまったが、読者の皆さんにはぜひ自 分の夢を描けるような本に出会ってほしいと 願っている。
(経済学部教授 経済地理学)
〈注〉
『ツバメ号とアマゾン号』は本学名誉教授 神宮輝夫氏 が翻訳(共訳)されたもので、本学図書館でも所蔵して
います。 (図書館)
経済学部
本 本
私が法学部で担当しているゼミの話で恐 縮だが、昨年末に臨時のゼミを開講して、学 外講師の話を聞くという機会を持った。かね てからこうした場を設けたいと考えていたの で、私としては念願が叶ったことになる。
この臨時のゼミでは、私の方から、講師の 先生にテーマを指定して話をしてもらった。
いつも行ってきているゼミでは、民法という 法律の適用解釈の問題について考える、とい うトレーニングを繰り返すため、見ようによっ てはパターン化したスタイルの連続である。
だから、ゼミ生に対しては、いつか、視野の 広いテーマに触れさせたいと考えていた。
先の講師には、「互酬性と法」というテーマ で話をしてもらった。ゼミ生が初めて聞く内 容だろうと思われたため、少しでも理解に役 立つよう、予め講師の先生に参考文献の提示 をお願いしておいた。ゼミ生の負担を考えて、
文献のボリュームは新書くらいのものを1冊 と、20ページ程度の論文を1編という条件で お願いしたところ、うってつけの文献を紹介 するメールが届いた。それは金子郁容『ボラ ンティア』(岩波新書)と来栖三郎の論文「日本 の贈与法」である。前者は、未読だったこと もあって、私自身は関心を持って読むことが できた。後者の論文は、民法の領域では名作 の一つに挙げられるものであり、今回を機会 に、私は思いがけなく改めて読むこととなっ たが、学生は、いずれの文献とも、初めて手 に触れるものであった。
ところで、今回の臨時のゼミは、学生にとっ
て貴重な経験となったようで、「面白かった」
という感想を全員から聞くことができた。私 としてはひとまず安心したが、気掛かりなこ とも引き摺っていた。それは、紹介された文 献を、どの程度、ゼミ生は読んだのだろうか という疑問である。そこで、今年最初のゼミ で尋ねてみた。その回答は、半分弱のゼミ生 が各々の文献を読み終えていたものの、残り のゼミ生は途中までの段階に止まった、とい うものであった。両方とも読んだゼミ生は3 分の1程度であったように思う。
閑話休題。本を読んで「面白かった」とか
「ためになった」と思うのは、当該書物の扱っ ているテーマが、各人の感性や興味、さらに は、知的好奇心に沿っているかどうかで、そ こには違いが生ずるものである。他人が絶賛 している本だからといって、必ずしも自分も 同じ感想を抱くとは限らない。今回の参考文
本は人生のためになるか
関 武 志
SEKI Takeshi
法務研究科
法務研究科 献は、ゼミ生が自ら選んで読んだわけではな
いから、苦痛を感じながら読んだというゼミ 生も少なくあるまい。
でも、各人の知識や視野を少しでも広める ことは、とりわけ社会科学を学ぶうえで重要 である。そこで、先の回答を得たあと、ゼミ 生に対して私からの要望を伝えておいた。本 や新聞といった文字であれ、テレビや映画の ような映像であれ、いろいろな媒体を通して、
常にアンテナを張って知識を増やし、多くの 考えに触れたり自らが考えたりすることで、
社会の仕組みを是非とも知ってほしい、と。
社会の仕組みを知ることは面白いだけでな く、得をすることでもあり、また、種々の面 で豊かにもなる、といった考えを偉そうにも 披露した。将来、いつ、どんなときに、どの ような知識や考え方が役立つか分からない。
実際、学生の時代にもっと勉強をしておけば よかった、と何度も感じてきた経験があるの は、私だけであるとは思えない。
とはいえ、読書一つ取ってみても、それは、
本当に自らの人生を豊かにさせることになる のか、つまり、本を通じて人間は必ず成長す るといえるのだろうか。かつての体験が思い 出された私には、ゼミ生を相手に話をしたと き、いささか躊躇を感じないではなかった。
ある国選事件を担当したときのことであ る。被告人はホームレスであり、所持金はほ とんどなく、結局、無銭飲食をしたために、
詐欺罪に問われた事件であった。弁護人選任 の手続を済ませた私は、早速、東京拘置所へ
行って被告人を接見したところ、いろいろ話 を聞いているうちに、この被告人が興味ある 話をし始めた。それは、趣味が読書であると いうことであった。思わず詰め寄って(といっ てもガラス越しにではあるが)、興味深く本 についての話を聞くなど、読書談義を交わす こととなった。最近読んだ本は何か、どんな ジャンルの本を読むのか、等々である。その 被告人曰く、ジャンルは問わず何でも読む、
とのことであった。法律書も読んだりしてき たようである。この被告人には、確かに物知 りなところが多々感じられた。
しばし談義に熱中したものの、ずっと胸に 支えていたことがあったので、問い質してみ た。何しろ、この被告人はお金がない生活を、
ずっと続けてきたのだから、どうして本代を 工面できたのだろうかという疑問である。
「ところで、あなたは、お金がなくて、ずっ と困っていたんでしょう?」
「ハイ」
「でも、本代があったというのは、可笑し いじゃないですか?」
そうしたら、被告人曰く、
「先生、本は本屋から持ってくるんですよ」
「……」
本は盗んでまで読んではいけない。無銭飲 食さえもしてきたこの被告人には、本は人生 のためになったのだろうか。
(法務研究科教授 民法)
本 本 ブ ラ ン ド と 中 身
秋 山 武 清
AKIYAMA Takekiyo
青学生のイメージはどんなものだろうか。お しゃれ。かっこいい。都会的なセンス。……。
いろいろあると思うが、勉強というよりも遊 び上手というイメージが強いかもしれない。
おしゃれで、かっこいい青学生のイメージは そのままいただきたいが、かっこいいだけと いう青学生のイメージはなんとしても返上し なければならない。かっこいいだけで頭の中 身は空っぽというイメージが定着してしまっ たら、学生諸君は就職活動でも苦労すること になるし、実社会での活躍もままならない。
中身が空っぽだと大学入試の偏差値の奴隷 になりかねない。自分より偏差値が下の大学 の人の前ではでかい面をして、偏差値が上の 大学の人の前では卑屈になるような態度であ る。確かに、大学によって入学の難易度には 差があるが、卒業するときには、その学生が 在学中に身につけたものや将来性によって評 価されるべきものである。企業にその評価能 力がなかったり、学生が在学中にほとんど勉 強しないということならば、入試の偏差値が 評価基準にならざるを得ないだろうが……。
いずれにしても、出身大学名というブランド がものを言うことが多いのは、ブランドは一 見して分かりやすいのに対して、中身はなか なか分かりにくいからであろう。
青学というブランドはブランド力りょくだけに安 住できるほどのものではないだろうから(た とえそうだったとしても安住すべきではな い)、在学中に中身の涵養にこれ努めなけれ ばならない。まずは専攻分野を中心に基礎固 めをすることである。当該分野で定評のある 本を納得がいくまで学習するのが常道であろ う。英語の青山というブランドを過去のもの
としないためには、例えば、自分の専攻内容 の概略を英語でも手際よく説明できるように することなどから始めると良いだろう。英語 がペラペラしゃべれたとしても、しゃべるべ き中身がなければ、しゃべる必要もないだろ う。発信すべき中身が豊富ならば、自ら発言 もしたくなるだろうし、発言も求められるだ ろう。中身が本当に豊富な人は英語などでき なくても海外からお声がかかることもまれで はない。
アルバイトなどの経験からもいろいろ学ぶ ことは可能であるが、身一つでは経験にも限 りがあるので、知的体験としての読書によっ てわれわれの世界を飛躍的に広げることが可 能になる。私自身も研究や趣味でずいぶん 色々な本のお世話になった。図書館は本の宝 庫であるから、必要に応じて利用するが、気 に入った本は購入して身近に置きたくなるこ ともある。
ひょんなきっかけで自分で勉強したこと のない商業英語を専門学校で担当する破目に なったときに、授業の準備のためにお世話に なったのも本であった。商業高等学校の教科 書2冊と羽田三郎『英文貿易通信入門』関書院 新社(1960)である。これら3冊を勉強するこ とによって初めての授業を無事に終えること ができた。書物とはまことに有難いものであ る。商業英語現象を理論的に把握するフレー ムワークを提供してくれたのは、中村巳喜人
「商業英語の本質に関する一試論」『研究年報』
日本商業英語学会(1960)という論文であっ た。読み返すごとに新しい発見があり、私の 研究教育のベースになっている。 (2007. 1. 8)
(経営学部教授 ビジネスコミュニケーション論)
経営学部
読む喜びとの出会い
David W. Reedy
デビッド・W・リーディー
私が子供の頃、抱いていた大学生のイメー ジは本をたくさん読み、一生懸命に勉強をす る姿でした。実際自分がNYU(ニューヨー ク大学)で学生生活を送っていた頃を思い返 してみると確かによく勉強をしました。授 業で出された宿題の範囲は経験したことのな いほどのたくさんの量でした。大半の課題は 本やプリントなどを「読む」ことでした。それ らを読まずに授業に行くと授業内でのディス カッションについていけないので、毎日必死 に読んで勉強するということが日課でした。
中学、高校では最低限の勉強しかしなかった 私にとっては「初めて本当に勉強をする」とい うことを知りました。院生になるとそのペー スは益々加速して、短時間にたくさんの本を 読む能力もつきました。結果的には本を通じ て色々な新しい発見もあり、大変ためになっ たと思っています。
しかし正直なところ、私は本当に読む喜び を持ちながら本を読んではいませんでした。
与えられた課題を必死にこなしていた大学生 活。自分から好んで本を読む余裕はありませ んでした。むしろ読まなくてはならない状況 であったかと思います。
そして教育の仕事についた当初も読むこ とに対する情熱は薄く、「これでいいのだろう か?」と考えることもありました。
5年がたったある日、私はある本に出会い ました。同僚のカナダ人の先生が読んでいた 本を紹介してくれました。英語名は Chicken Soup for the Soul。翻訳されたタイトルは『こ ころのチキンスープ』ですが、ニュアンスも 含めて訳すと「心のおかゆ」というものです。
日本では風邪をひいた時など病気になるとお かゆを食べますが、アメリカでは風邪をひく とチキンスープを食べるのです。ですからこ の題は 心を癒す という意味になります。こ の本は投稿された実際にあった話を一つの本 にまとめたものです。話は長くても10ページ、
短いものは半ページと様々です。内容は、日 ごろ忘れてしまっている人間として大切なも のを思い出させてくれる話が書かれており、
涙がこみ上げてくるものもありました。『ここ ろのチキンスープ』の中の話を集めたジャッ ク・キャンフィールドとマーク・ハンセンは人 間として最大限の可能性を引き出すにはどう すればいいかを研究しています。それを知っ て私は彼らの推薦する本を読むようになりま した。そこで出会ったライターはトニー・ロ ビンズ、ロバート・キヨサキ、スティーブン・
コビー、ブライアン・トレーシーといった面々 で、さらに彼らが推薦する本も読んで、自分 の世界が広がっていきました。今ではどこに 出かけるにも必ず本を一冊は持ち歩くように なり、やっと「本を楽しむ喜び」を知ることが できたと思えるようになりました。
「大学生の頃に出会えたら更によかったの になあ」と思う内容ばかりなので私はアドグ ルや授業で出会う学生にはこういった本も 薦めています。数点紹介をしておきますの で、是非一度読んでみてください!『史上最 高のセミナー』マーク・ビクター・ハンセン他、
『ゴール:最速で成果が上がる21ステップ』ブ ライアン・トレーシー、『EQ:こころの知能指 数』ダニエル・ゴールマン。
(理工学部専任講師 英語教授法)
理工学部
本 本
文学部
最近の学生はあまり本を読まないといわれ ています。本を読まなくなったのが、果たし て学生(若い人)だけなのか議論の余地はある にしても、少なくともかつて学生だった人達 の大部分がそのように判断しているのは確か なようです。
毎年春になると、充実した学生生活の過ご し方を示す本が、古典新刊問わず書店に並び ます。そういった本に必ずといっていいほど 含まれているのが「時間がとれる学生時代に 本を読むべきだ」という意見。何故なら「いつ か自分の役に立つから」、と。
その役に立つ要因は、たとえば自ら考え行 動する人間として必要な深い教養を身につけ るため(増田四郎『大学でいかに学ぶか』講談 社現代新書 1966)であったり、あるいは自 己形成とコミュニケーション力の糧となるた め(齋藤孝『読書力』岩波新書 2002)であった りと様々ですが、本を読むことは役に立つと いう考えは多くの著者に共通しています。
なるほど。そういった効果は多分あって、
確かにそのとおりなのでしょう。けれど忘れ てはいけないことが一つあります。
読書というのは、面白いと思う気持ちが なにより大事です。もし読書が、忍耐と努力 の必要なつまらないものだったら、長続きし ません。「読書への時間的・金銭的投資に対し どのような利益の回収が見込めるか」―そう いった経済合理性のみで読書を動機づけてし まっては楽しむことなど出来ないでしょう。
もちろん大学ですから、楽しむとはいって も自由に、気楽に、適当にやっていていいと いうわけではありません。自分が熱中出来る テーマを探し出して、それを追及することが
大切です。
それは自分の所属する学部学科に関連する 学問であるかもしれませんし、あるいは全く 関係のない趣味かもしれません。大学という のは一種の治外法権地域ですから、それでい いのです。自分の好きなことに堂々とひたっ ていていいのです。それを許してくれるのが 大学であり、それを許されるのが大学生です。
趣味であってもその過程に読書が間接的にで も関わっていれば、非常に好都合。図書館の 百万冊を超える書物が、自由に読めるのです から。
翻って、私自身の場合はどうでしょうか。
時間があれば図書館に足を運び、書店に行け ば(迷惑なことに)延々と立ち読みし続け、時 には購入し、しかし自室の本棚にはもう入り きらないので積読状態。こう書くとずいぶん 真面目な学生に思われるかもしれませんが、
そんなことはありません。
授業に出て気になったことがあれば、時 には当の授業を 自主休講 してまで図書館に こもり、所属するディスカッションサークル ではその時々の議題に合った本をテスト直前 に読み、「学生生活と読書」について寄稿して くれと問われれば古今の読書論・学生論をレ ポートそっちのけで読む―ずいぶん自分勝手 な生活ですが、自分が大学生活で得たものは 非常に多いと、その点だけは自負できます。
ただし、これでは単位はもらえません。と かくにひとの世は住みにくいものです。
(文学部英米文学科4年)
智 を 働 か せ て も
茨 田 英 智
BARADA Hidetomo
本学図書館案内[1]
万 代 記 念 図 書 館
4月
図 書 館 オリエンテ ー ションに参加した。広 い館内を1階から3階 まで歩きながら、図書
館の人が施設の紹介と本の探し方を教えてくれ た。学生証を使って早速本を借りてみようと思 う。地下の自動書庫から本が出てくるところは、
初めて見て驚いた。
5月
英語の授業で英字新聞の記事を探してくる宿題 が出た。友達と一緒に1階の新聞コーナーで使 えそうな記事を探してコピーをとった。探すのが とても大変だった。
6月
「すぐに役立つレポート 作成ナビ」に参加した。
本を借りるだけではな くて、図書館のホーム ページからデータベースを使って沢山の情報を 集められることを初めて知った。英字新聞もキー ワードで簡単に記事が探せてとても便利なの で、友達にも教えてあげたい。
7月
初めての定期試験。いつもは人がまばらな図書 館内も、座る場所を探すのが大変なぐらい混ん でいる。レポートに必要な本が貸出中だったの で、青山キャンパスにある同じ本を取り寄せて もらった。明日の昼には届くらしい。今月は日 曜日も図書館が開いているので、毎日のように 来ている。
8月
夏休みは10冊も本が借りられる。普段は勉強に 必要な本を借りることが多いけど、読みたかっ た続き物の小説を借りて、じっくり読んでいる。
アパートの部屋は暑いけど、図書館の中は涼し くて最高!
10月
後期の授業が始まった。
芸術の秋を気取って、休 み時間には3階のAVコー ナーで映画鑑賞にはまっ ている。
11月
グループ研究の課題が出た。3階のグループ学 習室を予約して、プレゼンの練習をした。
12月
冬になると5時には暗くなり、お気に入りの席か らは目の前にクリスマスツリーが見える。チャペ ルのステンドグラスもすごくきれいだ。
1月
また試験期になった。1週間しか本を借りられ ないので、カウンターの人に教えてもらったホー ムページの利用状況照会で延長手続きをしてみ た。もうすぐ春休みだし
頑張るぞ!
紙上 ブログ
僕の図書館ライフ を紹介するよ!
1 年 生 万 代 君 の 図 書 館 ラ イ フ
Writing Research Papers in English
Marc C. Menish
マーク・C・メニッシュ
Introduction
The research paper is a tried and true staple of university coursework. It allows teachers to determine whether or not a student has the ability to: 1) present a viable argument about a topic, 2) gather and utilize appropriate research materials, 3) organize ideas in a coherent manner and, 4) convince the reader of his/her point of view.
Because research papers must demonstrate this broad range of skills, teachers use them to verify whether or not a student has an understanding of the subject in question. This article is designed to give students a brief overview of writing research papers in English.
Step One: Getting Started
It is important to remember that the act of writing is an advanced form of thinking. Thus all research papers must start with an idea. Some teachers assign topics, while others leave the choice up to the student. Being able to decide the subject may seem advantageous, but it can prove time consuming. If you must decide on a theme yourself, my advice is to write down every possible idea that comes to mind and then choose the one that interests you most. This process, referred to as brainstorming, is beneficial for generating numerous possibilities before narrowing down your choices.
Your topic is used to create a thesis statement, which is the sentence or group of sentences that presents the argument you wish to make. For instance, if the topic is "pollution", the thesis statement might read something like this:To reduce air pollution in urban areas, the Japanese government
should make greater efforts to curb harmful emissions from diesel-powered engines. This statement presents a clear argument (government reducing harmful emissions from diesel engines = reduction in air pollution) about a specific topic (air pollution in urban areas). Make sure that the thesis statement is not simply an opinion or an observation (e. g. :
"There is too much pollution in Japan. ") as these can be obvious or too broad to cover in a single paper.
After the thesis statement is determined, it is important to write a basic outline of the paper.
Outlines enable you to organize your ideas in a coherent manner and to confirm what sections of the paper [ a) Introduction, b) Body (usually comprised of multiple parts) and c) Conclusion ] you have and haven't completed. Outlines should be as clear and comprehensive as possible.
Step Two: Hit the Library
Once you have prepared your thesis statement and outline, the library is the best resource for gathering source materials to use to support your argument. There are two broad categories of sources: primary and secondary. Primary sources are written by people directly involved in a particular event or those who wrote in the period in question.
Secondary sources are written by those who lived after the event or time period in question, and who were not directly involved in the actual event. Both primary and secondary source materials bring authenticity and authority to writing assignments.
It is absolutely necessary to incorporate these two types of information into your work.
At Aoyama Gakuin University, the first step
of the research process can be started online.
AURORA (from the Latin meaning "goddess of dawn"), is A. G. U. 's library website (http://www.
agulin. aoyama. ac. jp). The main page contains an OPAC (Online Public Access Catalog) search box where you can enter keywords related to your topic.
There are also links to respected databases and to other reference materials. (Many of these pages have English versions available.) Source materials are usually in either book or periodical (magazines, journals, etc. ) formats. In general, books tend to be more thoroughly researched and detailed while periodicals contain more up-to-date information on recent data in fast-changing areas such as technology, the economy and science.
Books available at other participating university libraries (but not at A. G. U. ) can be borrowed after submitting an invitation form (紹介状). Otherwise, if your search leads you to a book that is not available at any library, you can fill out a request form at the Reference Desk to have A. G. U. purchase the book.
This option will, understandably, take time. The staff at the Reference Desk are highly knowledgeable and helpful in assisting those with research needs.
It's really worth your while to utilize this valuable resource while at A. G. U.
Step Three: Writing the Paper
With a strong thesis statement, a good outline, and sufficient primary and secondary source materials, the student can confidently begin writing the research paper. The first few pages tend to be the most challenging to write. Be patient with yourself and consult your professor about specific concerns.
Like any activity, once a pace has been established, the succeeding pages will flow more easily. Try not to self-edit too much at the early stages, as that can distract you from your ultimate goal of completing the assignment. Cover each section of the outline, referencing your research materials as you go along. After you have written a page or so of text, take a break, read it over and continue on with the
next page. Corrections can be made in red ink and re-typed later. It is easy to become discouraged, especially if you have waited until the last minute and are pressed for time. When you have finished writing the required number of pages, check over your spelling, grammar and continuity. If possible, have someone read your text before submitting it.
A Word about the Internet
While it may seem as though the internet has greatly enhanced our ability to conduct research, it does not replace the library. Many websites are authored by individuals with an interest in a particular subject, but who may or may not be knowledgeable. Thus, much of the information available online is false or misleading. At present, there is little in the way of checks and balances in cyberspace and no way of determining whether or not a website is legitimate. It's up to the individual user to establish which sites are reliable and trustworthy.
And, Lastly. . .
Another risk of relying too much on the internet is the fact that, because the text is already in electronic form, some students cannot resist the urge to copy data from the computer screen and paste it into their paper as original work. This practice, known as plagiarism, needs to be avoided at all costs. Students must inform themselves on the rules governing how to cite source materials. These rules are covered in most good style handbooks(*) and are necessary to keep from receiving a failing grade. In many universities across the United States, plagiarism is punishable by suspension or even expulsion from the school.
(経済学部助教授 超域文化科学)
(*) Two popular handbooks are: Chicago Manual of Style or The Elements of Style.
SDIサービスは、継続的に利用する 検索条件を登録しておくことで、条 件に合致する雑誌以外の資料の新着 情報を定期的にeメールでお知らせす るサービスです。(②)
アラートサービスは、本学の継続 購読中の雑誌を登録することで、該 当雑誌の最新号の入手情報をeメール でお知らせするサービスです。(③)
アラート登録はOPACの画面から も行えます。(④)
これまで提供していた「新着案内」
はある特定期間内に図書館に新しく 収蔵された資料を表示させるための 情報提供ツールでしたが、今回提供 を始めたサービスでは、利用者個人 のニーズに合わせた新着情報を個別 に提供することが可能になりました。
どちらのサービスもOPAC(オン ライン目録)で何度も同じキーワード を入力し検索する手間を省き、いち 早く同じ条件の検索結果を定期的に 知ることが可能なサービスです。
このサービスを利用するには、図 書館ホームページの左メニューにあ る「新着資料案内」をクリックしてく ださい。新着資料案内メニューが表 示されます。どちらのサービスも利 用するには利用者IDとパスワードが 必要になります。なお、携帯メール には対応していませんので登録の際 にはご注意ください。
(本館閲覧係 市川昭裕) ④
③
②
①
「人間は常に動物に関心を払う必要があっ た。獰猛な野獣から身を守り、さらに、そ の食料として鳥、獣、そして魚に依存しな ければならないからである」とロビンが『中 世物語譚』で述べているように、原始時代以 来、人間は動物について正確に知ることが必 要であった。そのため、身近な動物の正確 な情報のほか、珍獣に関する多少いい加減 な伝説などが記録として残されるようになっ た。2世紀後半以降、神学者がこの動物の記 録・伝説を聖書解釈やキリスト教教義の理論 づけに利用するために翻案して、キリスト教 寓話集である「フィシオログス Physiologus」
が生れた。これに百科全書家の著作から多数 の博物学項目を加えたものが「ベスティアリ Bestiary」である。「ベスティアリ」はユニコー ンのような空想上の動物も含み、それらの形 態、行動、習性を語りながら信仰や人生の教 訓を与え、人間の諸性質を風刺する読物とし て中世ヨーロッパで広く読まれ、遅くとも12 世紀ごろには聖書に次ぐ人気ある書物となっ た。そして、その多くはイギリスで作られ、
壮麗な挿図の入った「ベスティアリ」は中世美 術や図像研究の貴重な史料となっている。
「ピーターバラ中世動物譜」は14世紀初頭に イギリス東部のピーターバラ大修道院(のち の大聖堂)で制作された写本で、現存してい る動物譜のなかでも、非常に豪華に装飾され たもののひとつである。
犬、馬、サル、ライオン、鹿、サイレーン
(半女半鳥)、フェニックス(不死鳥)など100 以上の動物の細密画がキリスト教的な話とと もに赤や青のゴシック調のフレームや金色の フレームで縁取られ、豪華に彩色されて描か
Das Bestiarium aus Peterborough
「ピーターバラ中世動物譜」 (ファクシミリ版)
Corpus Christi College, Cambridge, MS 53, fol. 189-210v
れている。また、動物の記述ごとにある美し い装飾文字や、英国の装飾写本の特徴でもあ る、周囲に描かれた植物、小動物や男性、女 性の肖像など、美しく調和がとれた芸術作品 となっている。
この写本はケンブリッジ大学コーパス・ク リスティ・カレッジのパーカー図書館に所蔵 されているが、このカレッジの創立650周年 を記念して完全ファクシミリ版が1,480部限 定で刊行された。原資料を極細部にいたるま で忠実に再現するために、特別に開発された デジタル工程を使って撮影を行い、全ての ページが精確に再現されるようにオリジナル との厳密な照合を経て作製された。ラテン語 本文の翻刻および英訳と歴史的美術史的観点 からの解説文も収録されている。
引用・参考文献
P. アンセル・ロビン『中世動物譚』 博品社 1993 A. エズデイル『西洋の書物』 雄松堂書店 1972
『世界百科大事典』 平凡社 1988 他
(本館収書課受入係逐次刊行物担当)
〈注〉この Das Bestiarium aus Peterborough は雄松堂書店 とスイスのFaksimile Verlag Luzern社とで2003年 に共同出版されたものである。 (図書館)
月 火 水 木 金 土
9 10 11 12 13 14
16:30
ツアー 16:30/19:30
ツアー 14:30/16:30 ツアー
16 17 18 19 20 21
16:30 ツアー17:10 OPAC
16:30/19:30 ツアー17:10/20:10 OPAC
16:30 ツアー17:10 OPAC
17:10
OPAC 17:10/20:10
OPAC 15:10/17:10 OPAC
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15:15/16:30 大学院生
月 火 水 木 金 土
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大学院生 16:30
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大学院生 15:15/16:30 大学院生
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LexisNexis 15:30/16:30
LexisNexis
図書館を案内しながら、基本的な利用方法を説明する 図書館ツアーと蔵書検索方法、および地下自動書庫から の本の取り出し方を説明するOPAC 講習を行ないます。
期 日: 4月5日(木)〜13日(金)(土・日を除く)
時 間: 11:30、14:00 [所要時間 50 分]
集合場所: 図書館 1 階中央吹き抜け下
※5日(木)〜10日(火)は学部・学科ごとに実施します。
詳しくは「2007年度学年初頭行事」をご覧ください。
図書館利用オリエンテーション
(ツアーおよび OPAC 講習)
物理
理工学部の研究室に所属する卒研生や大学院生を対象に、
情報検索の紹介や電子ジャーナル利用法、文献入手法な どを説明します。
・数理学科 4月2日(月)10:00、11日(水)14:00 化学・生命科学科 4月3日(火)10:00、12日(木)14:00 電気電子工学科 4月4日(水)10:00、13日(金)14:00 機械創造工学科 4月2日(月)14:00、11日(水)10:00 情報テクノロジー学科 4月3日(火)14:00、12日(木)10:00 経営システム工学科 4月4日(水)14:00、13日(金)10:00 会 場:図書館2階共同学習エリア [所要時間60分]
理工系文献の探し方 & 集め方 万代記念図書館(相模原キャンパス)
本 館(青山キャンパス)
・ツアー = 図書館利用オリエンテーション(図書館の利用方法を館内案内しながら説明)[所要時間30分]
・OPAC = OPACオリエンテーション(蔵書検索方法の説明)[所要時間40分]
・大学院生 = 大学院生のためのデータベース活用術[所要時間60分]
・JSTOR = JSTOR 学術雑誌電子アーカイブのデモンストレーション[所要時間45分]
・LexisNexis = LexisNexis at Lexis.Com アメリカ法関連データベースのデモンストレーション[所要時間45分]
◎このほか年間を通して様々なオリエンテーションを企画していますので、図書館ホームページ、ポスター、ちら し、学生情報端末などをご覧下さい。
4月 5月
今や情報収集はネット検索が主流とか。キーワードが情報に一発変換される便利さに慣れ たせいか、本もお手軽な新書が売れ筋とか。でも、簡単に得た情報は「イージー・カム、イー ジー・ゴー」ですし、体系性も持ち得ません。情報を知識に変えて自らの血肉とする方法は、
昔も今も、良書との格闘なのではないでしょうか。 (館報編集委員長 藤井賢治)
青山学院大学図書館報 AGULI 第77号 2007年4月1日発行
編 集 青山学院大学図書館報編集委員会・大学図書館広報担当 TEL. 03-3499-1402 FAX. 03-3407-4472 発 行 青山学院大学図書館 〒 150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 http://www. agulin. aoyama. ac. jp/
青山学院スクール・モットー 地の塩、世の光 The Salt of the Earth、 The Light of the World