平成
21年度都市部に
おける架空送電線の地下化に関する調
査
報告書平成
21年度 E N N A G E C 09 P 4
平成
22年3月
財団法人エンジニアリング振興協会地下開発利用研究
セ ン タ
ー
ENNA GEC2009-P4
平成 21 年度
都市部における架空送電線の地下化に関する調査 報 告 書
財団法人 エンジニアリング振興協会 地 下 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー
平成 22 年3月
この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。
http://ringring-keirin.jp/
序
本 報 告 書 は 、 財 団 法 人 J K A か ら 機 械 工 業 振 興 資 金 の 補 助 を 受 け 、 財 団 法 人 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会 が 実 施 し た 平 成 21 年 度 「 都 市 部 に お け る 架 空 送 電 線 の 地 下 化 に 関 す る 調 査 」 の 成 果 を 取 り ま と め た も の で あ り ま す 。
本 調 査 研 究 で は 、 我 が 国 で は 少 子 高 齢 化 、 出 生 率 の 低 下 に 伴 う 人 口 の 減 少 問 題 が 顕 著 化 し て は い る が 、 大 都 市 に お い て は 人 口 が 増 加 す る 傾 向 に あ り 、 都 市 機 能 の 充 実 、 災 害 に 強 い 都 市 機 能 の 整 備 、 既 存 イ ン フ ラ 資 源 の 更 新 等 、 都 市 の 更 な る 基 盤 整 備 が 求 め ら れ て い る 点 に 注 目 し 、 首 都 圏 に お け る 架 空 送 電 線 の 地 下 化 の 可 能 性 を 明 ら か に す る こ と を 目 的 に 調 査 を 行 い ま し た 。
平 成 21 年 度 は 、 既 存 送 電 ネ ッ ト ワ ー ク の 調 査 、 当 該 地 区 の 都 市 状 況 の 調 査 、 既 存 洞 道 、 共 同 溝 等 の 調 査 、 地 下 化 へ の 適 用 に 資 す る 地 下 送 電 技 術 の 調 査 お よ び ケ ー ス ス タ デ ィ を 実 施 し 、 地 下 化 の 可 能 性 検 討 を 行 い ま し た 。
ケ ー ス ス タ デ ィ に お い て は 、 過 密 す る 都 市 部 地 下 空 間 の 状 況 を 勘 案 し 、 浅 中 深 度 へ の 整 備 と と も に 大 深 度 法 の 適 用 に つ い て も 検 討 を 行 い ま し た 。
ま た 、 地 下 化 に 伴 う 施 設 整 備 費 の 上 昇 に 対 応 し 、 都 市 計 画 ( 都 市 環 境 整 備 ) の 観 点 か ら の 付 加 価 値 に つ い て ま と め 、 併 せ て 政 策 的 誘 導 の 必 要 に つ い て 提 案 を 行 い ま し た 。
当 協 会 は 、 創 立 以 来 、 社 会 ・ 経 済 の 変 化 の 様 相 を 見 定 め な が ら 、 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 及 び エ ン ジ ニ ア リ ン グ 産 業 の 新 し い 活 躍 の 可 能 性 を 求 め 、 地 球 環 境 の 保 全 、 資 源 エ ネ ル ギ ー の 有 効 利 用 、 社 会 資 本 の 充 実 、 地 域 の 活 性 化 等 幅 広 く 社 会 開 発 型 シ ス テ ム 関 連 の テ ー マ を 選 定 し 、 産 学 連 携 の も と 、 当 協 会 の 研 究 企 画 委 員 会 に 技 術 テ ー マ 別 研 究 会 等 を 設 置 し て 、 調 査 研 究 を 推 進 し て お り ま す 。
本 調 査 研 究 は 、 学 識 経 験 者 お よ び 関 連 企 業 の 専 門 家 か ら な る 委 員 会 ( 委 員 長 駒 田 広 也 財 団 法 人 電 力 中 央 研 究 所 研 究 顧 問 ) な ら び に 作 業 部 会 を 編 成 し て 実 施 し ま し た 。 報 告 書 の 取 り ま と め は 鹿 島 建 設 株 式 会 社 が 中 心 と な っ て 行 い ま し た 。
こ の 事 業 に ご 協 力 い た だ い た 関 係 各 位 に 対 し 心 か ら 謝 意 を 表 す る と と も に 、 本 報 告 書 の 成 果 が 各 方 面 で 有 効 に 活 用 さ れ る こ と を 切 望 す る 次 第 で す 。
平 成 22 年 3 月
財 団 法 人 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会 会 長 増 田 信 行
は じ め に
我 が 国 で は 人 口 の 減 少 問 題 が 顕 著 化 し て お り 、 将 来 の 国 の あ り 方 に 大 き な 影 を 落 と し て お り ま す 。 し か し な が ら 大 都 市 に お い て は 、 都 市 機 能 の 充 実 、 生 活 の 利 便 性 、 情 報 の 集 中 化 等 に よ り 人 口 が 増 加 す る 傾 向 に あ り 、 災 害 に 強 い 都 市 機 能 の 整 備 、 既 存 イ ン フ ラ 資 源 の 更 新 等 、 都 市 に お け る 更 な る 基 盤 整 備 が 求 め ら れ て い る 。
電 力 供 給 に つ い て は 、 首 都 圏 に お い て は 遠 方 ( 原 子 力 、 水 力 発 電 所 等 ) か ら の 電 力 供 給 に 対 応 し 、 都 市 部 を 取 り 囲 む よ う に 送 電 線 が 整 備 さ れ 、 変 電 所 間 を 結 ん だ 送 電 網 を 形 成 す る こ と で そ の 安 定 供 給 が 図 ら れ て い る 。 送 電 方 式 は 、 現 況 で は 、 都 区 内 の 主 要 な 送 電 網 が 地 中 線 で 整 備 さ れ 、 一 方 、 周 辺 の 基 幹 系 統 に つ い て は 主 に 架 空 線 で 整 備 さ れ て い る 。
架 空 送 電 線 は 、 地 中 送 電 線 に 比 べ 建 設 費 が 安 く 送 電 損 失 が 少 な い た め 経 済 的 で あ る が 、 自 然 災 害 、 人 的 災 害 の 懸 念 、 都 市 景 観 保 全 、 都 市 空 間 の 有 効 利 用 等 の 課 題 も 存 在 し 、 今 後 、 架 空 線 の 地 中 化 の 基 盤 整 備 が 求 め ら れ て い る 。
本 報 告 書 は 、 首 都 圏 に お け る 架 空 送 電 経 路 、 地 下 イ ン フ ラ 、 都 市 計 画 の 概 要 、 送 電 技 術 等 を 調 査 し 、 今 後 の 架 空 送 電 の 地 下 化 の 可 能 性 を 検 討 し た も の で あ る 。 研 究 は 2年 計 画 で あ り 、 初 年 度 に あ た る 平 成 21年 度 は 、 検 討 の モ デ ル ケ ー ス と な る 路 線 を 選 定 し 、 地 下 送 電 の ケ ー ス ス タ デ ィ を 行 い 、 今 後 の 検 討 す べ き 課 題 を 抽 出 し た 。
本 報 告 書 が 都 市 部 に 架 空 送 電 線 の 地 下 化 へ の 検 討 に 資 す る こ と を 期 待 し 、 さ ら に 詳 細 な 検 討 に 繫 が る こ と を 望 み た い 。
最 後 に 、 調 査 委 員 会 を 代 表 し 、 本 委 員 会 を 設 置 し た 財 団 法 人 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会 お よ び 助 成 い た だ い た 財 団 法 人 日 本 自 転 車 振 興 会 に 謝 意 を 表 す る 。
平 成 22年 3月
都 市 部 に お け る 架 空 送 電 線 の 地 下 化 に 関 す る 調 査 委 員 会 委 員 長 駒 田 広 也
平 成 2 1 年 度
都 市 部 に お け る 架 空 送 電 線 の 地 下 化 に 関 す る 調 査
― 報 告 書 目 次 ―
序
は じ め に
第 1 章 調 査 概 要 … … … 1
1.1 検 討 の 背 景 … … … 1
1.2 検 討 の 目 的 … … … 1
1.3 活 動 経 緯 … … … 1
1.4 成 果 概 要 … … … 3
第 2 章 電 力 送 電 施 設 及 び 都 市 状 況 等 の 調 査… … … 6
2.1 電 力 送 電 施 設 の 現 状 調 査 … … … 6
2.2 首 都 圏 架 空 送 電 線 状 況 の 調 査 … … … 14
2.3 都 市 状 況 の 調 査 … … … 28
2.4 地 盤 状 況 の 調 査 … … … 48
第 3 章 架 空 線 の 地 中 化 の 検 討 … … … 54
3.1 検 討 条 件 の 設 定 … … … 54
3.2 電 力 設 備 の 検 討 … … … 58
3.3 超 電 導 技 術 の 適 用 性 … … … 73
3.4 管 路 、 洞 道 の 検 討 … … … 79
第 4 章 ま と め と 今 後 の 検 討 課 題 … … … 97
4.1 調 査 の ま と め … … … 97
4.2 今 後 の 検 討 課 題 … … … 100
ヒ ヤ リ ン グ 調 査 の ま と め … … … 104
Ⅰ 住 友 電 気 工 業 株 式 会 社 … … … 105
Ⅱ 関 西 電 力 株 式 会 社 … … … 107
Ⅲ 中 部 電 力 株 式 会 社 … … … 109
第1章 調査概要
1.1 検 討 の 背 景
近 年 、 我 が 国 で は 少 子 高 齢 化 、 出 生 率 の 低 下 に 伴 い 人 口 の 減 少 ・ 高 齢 化 問 題 が 顕 著 化 し て お り 、 将 来 の 国 あ り 方 に 大 き な 影 を 落 と し て い る 。
こ れ に 対 応 す る 施 策 の ひ と つ と し て 都 市 の コ ン パ ク ト 化 の 必 要 が 論 じ ら れ て い る 。 こ れ は 高 度 成 長 化 に お い て 過 剰 に 郊 外 へ 拡 大 し た 都 市 域 を 中 心 部 に 回 帰 さ せ 、 効 率 的 で 暮 ら し や す い 都 市 を 形 成 し よ う と す る も の で あ る 。 ま た 、 大 都 市 圏 に お い て は 国 レ ベ ル で の 人 口 の 減 少 傾 向 の 中 、 都 市 機 能 の 充 実 、 生 活 の 利 便 性 向 上 、 生 活 の 多 様 化 へ の 対 応 、 情 報 の 集 中 化 、 グ ロ ー バ ル 化 等 に よ り 人 口 の 増 加 傾 向 に あ る 。
こ う し た 社 会 的 背 景 の 中 、 大 都 市 圏 に お い て は 更 な る 都 市 機 能 の 充 実 が 求 め ら れ て い る と 考 え ら れ る 。 ま た 、 地 球 温 暖 化 に よ る 気 象 の 凶 暴 化 、 政 治 的 不 安 定 性 の グ ロ ー バ ル 化 の な か 、 災 害 や 、 不 測 の 事 態 に 強 い 都 市 機 能 の 整 備 、 既 存 イ ン フ ラ 資 源 の 更 新 等 も 求 め ら れ て い る と 考 え ら れ る 。
1.2 検 討 の 目 的
都 市 機 能 の 更 な る 充 実 が 求 め ら れ て い る 中 、 残 さ れ た 空 間 資 源 で あ る 地 下 利 用 に 一 層 の 関 心 が 高 ま っ て き て い る 。
電 力 事 情 に つ い て み る と 、 大 都 市 圏 に お い て は 周 辺 か ら の 電 力 を 送 電 す る た め 都 市 部 を 取 り 囲 む よ う に 送 電 系 統 が 張 り 巡 ら さ れ て お り 、 変 電 所 間 を 連 結 す る こ と で 万 一 の 災 害 に も 安 定 供 給 が 行 え る よ う に 配 備 さ れ て い る 。例 え ば 、現 在 首 都 圏 で は 送 電 線 系 統 は 袖 ヶ 浦・
富 津 な ど の 東 京 湾 岸 の 火 力 発 電 所 の ほ か 、 首 都 圏 外 に 立 地 す る 原 子 力 発 電 所 等 か ら 東 京 へ 向 け 張 り 巡 ら さ れ て い る 。送 電 方 式 に つ い て は 、都 区 内 で は 送 電 網 の 約 90% が 地 中 化 で 整 備 さ れ 、 周 辺 の 基 幹 系 統 (275kV 以 上 の 外 輪 系 統 お よ び 154kV 以 上 の 連 携 系 統 ) に つ い て は 架 空 線 で 整 備 さ れ て い る 。
地 中 線 は 、 一 般 的 に は 架 空 線 に 比 べ 、 そ の 整 備 費 が 高 く 経 済 的 側 面 で は 不 利 な 側 面 を 有 し て い る が 、 自 然 災 害 ・ 人 的 災 害 へ の 対 応 、 景 観 保 全 、 都 市 空 間 の 有 効 用 等 の 観 点 か ら そ の 整 備 効 果 に つ い て 評 価 が あ る こ と も 事 実 で あ る 。
本 稿 は 、 こ う し た 背 景 に 鑑 み 、 現 況 で 架 空 線 に よ り 整 備 さ れ て い る 送 電 線 の 地 中 化 に よ る 自 然 災 害 や 事 故 ・ テ ロ に よ る 送 電 障 害 の 抑 止 、 跡 地 利 用 、 景 観 ・ 環 境 保 全 等 の 観 点 か ら そ の 実 現 可 能 性 を 検 討 す る も の で あ る 。
具 体 的 に は 、 人 口 密 集 域 で あ り 郊 外 化 が 進 ん で い る 首 都 圏 を 対 象 に 架 空 線 網 の 現 況 を 調 査 す る と と も に そ の 地 中 線 化 の 可 能 性 を 検 討 す る こ と を 目 的 と す る 。
ま た 、 検 討 に あ た っ て は 、 都 市 地 下 空 間 の 過 密 状 態 、 用 地 取 得 の 問 題 等 を 勘 案 し 、 大 深 度 地 下 の 利 用 、ま た 超 電 導 送 電 等 の 先 端 技 術 の 適 用 に つ い て も 合 わ せ て 検 討 す る こ と す る 。
1.3 活 動 経 緯
検討 は 、検 討方 針・検 討内 容 の 審 議を 行 う 委 員会 、お よ び具 体 的 な 検討 作 業 を 実施 す る作 業部 会 に よ り行 わ れ た 。 委 員 会 ・ 作 業 部 会 名 簿 お よ び そ の 活 動 経 緯 を 以 下 の 表 に ま と め る 。
表 1.3-1 平成 21 年度 都市部における架空送電線の地下化に関する調査 委員会委員名簿
職 務 氏 名 所 属
委 員 長 駒 田 広 也 (財 ) 電 力 中 央 研 究 所 研 究 顧 問
委 員 粕 谷 太 郎 (財 ) 都 市 み ら い 推 進 機 構 都 市 地 下 空 間 活 用 研 究 会 主 任 研 究 員 委 員 沢 内 至 武 応 用 地 質 ㈱ エ ネ ル ギ ー 事 業 部 技 術 参 与
委 員 吉 川 正 鹿 島 建 設 ㈱ 土 木 管 理 本 部 土 木 技 術 部 長 委 員 植 田 純 一 ㈱ 鴻 池 組 東 京 本 店 土 木 技 術 部 長
委 員 増 田 孝 人 住 友 電 気 工 業 ㈱ 超 電 導 ・ エ ネ ル ギ ー 技 術 開 発 部 主 幹 委 員 高 村 圭 一 鉄 建 建 設 ㈱ エ ン ジ ニ ア リ ン グ 本 部 副 本 部 長
委 員 小 坂 田 昌 幸 ㈱ 東 芝 電 力 流 通 シ ス テ ム 事 業 部 電 力 変 電 技 術 部 長 委 員 請 川 誠 戸 田 建 設 ㈱ ア ー バ ン ル ネ ッ サ ン ス 部 主 管
委 員 福 永 淳 一 日 本 工 営 ㈱ 電 力 事 業 本 部 プ ラ ン ト 事 業 部 電 気 技 術 部 課 長 委 員 奥 村 忠 彦 (財 )エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会
地 下 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー 研 究 理 事 オブザーバー 谷 利 信 明 鹿 島 建 設 ㈱ 土 木 管 理 本 部 土 木 技 術 部 部 長
事 務 局 吉 澤 一 雄 (財 )エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会
地 下 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー 技 術 開 発 第 二 部 研 究 主 幹 事 務 局 青 柳 教 之 (財 )エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会
地 下 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー 技 術 開 発 第 一 部 研 究 主 幹
表 1.3-2 平成 21 年度 都市部における架空送電線の地下化に関する調査 作業部会名簿
職 務 氏 名 所 属
部 会 長 谷 利 信 明 鹿 島 建 設 ㈱ 土 木 管 理 本 部 土 木 技 術 部 部 長 部 会 員 沢 内 至 武 応 用 地 質 ㈱ エ ネ ル ギ ー 事 業 部 技 術 参 与 部 会 員 植 田 純 一 ㈱ 鴻 池 組 東 京 本 店 土 木 技 術 部 長
部 会 員 高 村 圭 一 鉄 建 建 設 ㈱ エ ン ジ ニ ア リ ン グ 本 部 副 本 部 長 部 会 員 請 川 誠 戸 田 建 設 ㈱ ア ー バ ン ル ネ ッ サ ン ス 部 主 管 事 務 局 吉 澤 一 雄 (財 )エ ン ジ ニ ア リ ン グ 振 興 協 会
地 下 開 発 利 用 研 究 セ ン タ ー 技 術 開 発 第 二 部 研 究 主 幹
表 1.3-3 平 成 21 年 度 都 市 部 に お け る 架 空 送 電 線 の 地 下 化 に 関 す る 調 査 委 員 会 実績
回 実 施 日 議 事
第 1 回 平 成 21 年 7 月 16 日 (木 )
・ 検 討 の 背 景 、 目 的 の 確 認
・ 検 討 方 針 、 検 討 項 目 の 審 議 ・ 確 認 第 2 回 平 成 21 年
11 月 13 日 (金 )
・ 検 討 の 為 の 資 料 群 ( 電 力 技 術 、 都 市 政 策 等 ) の 確 認
・ 試 検 討 実 施 区 域 の 審 議 ・ 確 認 第 3 回 平 成 22 年
2 月 24 日 (水 ) ・ 報 告 書 ( 案 ) の 審 議
表 1.3-4 平成 21 年度 都市部における架空送電線の地下化に関する調査 作業部会実績
回 実 施 日 議 事
事 前 会 議 平 成 21 年 5 月 29 日
・ 業 務 内 容 の 説 明
・ 検 討 体 制 の 確 認 第 1 回
( 準 備 会 )
平 成 21 年 7 月 7 日
・ 検 討 方 針 の 確 認
・ 検 討 工 程 ・ 作 業 分 担 の 検 討 第 2 回 平 成 21 年
8 月 6 日
・ 現 地 踏 査 場 所 の 検 討
・ 現 地 踏 査 日 程 の 検 討 ・ 確 認
・ 試 検 討 箇 所 の 抽 出 方 法 の 検 討 第 3 回 平 成 21 年
9 月 7 日
・ 現 地 踏 査
・ 現 地 調 査 結 果 の 分 析 第 4 回 平 成 21 年
9 月 18 日
・ 都 市 計 画 関 連 資 料 の 検 討
・ 現 地 踏 査 結 果 の ま と め
第 5 回 平 成 21 年 10 月 9 日
・ 送 電 網 調 査 の 結 果 の 確 認
・ 現 地 踏 査 の 結 果 の 確 認
・ 試 検 討 の 選 定 箇 所 の 確 認
・
そ の 他 ( 最 近 電 力 技 術 に つ い て 等 ) 第 6 回 平 成 21 年10 月 30 日
・ 委 員 会 資 料 の 内 容 の 確 認
・ 試 検 討 の 検 討 内 容 、 工 程 の 確 認 第 7 回 平 成 21 年
12 月 15 日
・ 報 告 書 構 成 案 の 検 討
・ 今 後 の 作 業 工 程 、 作 業 分 担 の 確 認 第 8 回 平 成 22 年
1 月 19 日
・ 報 告 書 草 稿 の 中 間 確 認
・ 今 後 の 作 業 工 程 、 作 業 分 担 の 確 認 第 9 回 平 成 22 年
2 月 15 日 ・ 報 告 書 草 稿 の 確 認
表 1.3-4 ヒ ヤ リ ン グ 調 査 実 績
実 施 日 相 手 先 、 ヒ ヤ リ ン グ テ ー マ
Ⅰ 平 成 21 年
11 月 25 日 (水 )
・ 住 友 電 工 フ ァ イ ン ポ リ マ ー 株 式 会 社 内 、住 友 電 工 超 電 導 ケ ー ブ ル 実 験 場
・ 超 電 導 ケ ー ブ ル の 実 用 化 に つ い て
Ⅱ 平 成 21 年
11 月 26 日 (木 )
・ 関 西 電 力 (株 ) 電 力 シ ス テ ム 技 術 セ ン タ ー
・ 関 西 電 力 (株 )の 送 電 線 地 中 化 の 現 状 と 今 後 に つ い て
Ⅲ 平 成 22 年
1 月 22 日 (水 )
・ 中 部 電 力 株 式 会 社 川 越 火 力 発 電 所
・ 伊 勢 湾 横 断 ガ ス パ イ プ ラ イ ン の 建 設 に つ い て 注 ) ヒ ヤ リ ン グ 結 果 は 、 報 告 書 文 末 に ま と め て い る 。
1.4 成 果 概 要
現 況 把 握 と し て 、 電 力 送 電 設 備 の 現 況 、 首 都 圏 に お け る 架 空 送 電 網 の 調 査 を 行 っ た 。 こ れ に よ り 、東 京 23 区 内 に お い て は 、地 中 線 に よ る 送 電 が 主 た る も の と な っ て い る も の の 、 区 部 西 部 地 区 、 東 部 地 区 の 一 部 に は 輻 輳 し た 架 空 線 が 存 在 し て い る こ と が 確 認 さ れ た 。
次 に 都 市 部 に お け る 地 中 線 化 の 必 要 性 、 実 現 性 を 確 認 す る た め に 、 少 子 高 齢 化 が 進 む 状 況 下 に お け る 基 本 都 市 政 策 の 確 認 お よ び 、上 記 、東 京 区 部 、西 部 地 区 、東 部 地 区 の 現 況( 用 途 地 区 指 定 、 人 口 、 密 度 、 都 市 マ ス タ ー プ ラ ン ) を 確 認 調 査 し た 。 こ れ に よ り 、 都 市 施 策 の 観 点 か ら も 地 中 化 促 進 が 望 ま れ る こ と が 確 認 さ れ た 。 ま た 併 せ て 同 地 区 の 地 盤 状 況 の 確 認 を 行 っ た 。
こ れ ら 調 査 に よ り 、 標 記 2 地 域 を モ デ ル 地 区 と す る も の と 判 断 し 、 架 空 送 電 線 の 地 下 化 の 検 討 を 行 っ た 。
検 討 は 、設 置 深 度 に つ い て は 、大 深 度 法 適 用 を 想 定 し た ケ ー ス( 変 電 所 間 を 直 線 で 連 結 )、
中 浅 深 度 を 想 定 し た ケ ー ス ( 既 存 送 電 経 路 下 で 地 下 化 、 道 路 占 用 で 地 下 化 ) に つ い て 検 討 を 行 っ た 。
また、送電仕様(電圧、電流)についても一般的な送電施設仕様から検討条件を複数設定し、
必要とされる地下管路、洞道の構造諸元を想定した。(表 1.4-1 地中化検討ケース仕様)
尚 、地 下 化 の 土 木 施 工 に つ い て は 、矩 形 推 進 工 法( 管 路 形 式 )、シ ー ル ド 工 法( 洞 道 形 式 ) に つ い て 検 討 を 行 い 、そ の 概 略 施 工 コ ス ト を 検 討 し て い る 。( 第 3 章 、表 3.4.2-1 浅・中 深 度 に お け る 検 討 結 果 一 覧 、 お よ び 表 3.4.3-1 大 深 度 に お け る 検 討 結 果 一 覧 )
併 せ て 、 先 進 電 力 技 術 で あ る 、 超 電 導 送 電 に つ い て も そ の 概 要 を 確 認 す る と と も に 、 標 記 検 討 ケ ー ス に 対 す る 適 用 性 の 検 討 を 行 っ た 。
以 上 の 検 討 結 果 を 受 け 、 地 中 線 化 推 進 の 適 用 性 、 お よ び そ の 今 後 の 課 題 を 検 討 し と り ま と め た 。「表 1.4-2 地 中 線 化 の 適 用 性 お よ び そ の 課 題 」に そ の 主 た る 項 目 を 示 す 。
地 中 化 検 討 ケ ー ス 送 電 仕 様 経 路 仕 様
154kV×2回 線×2000A×2系 統 L= 3.85km 154kV×2回 線×2000A×2系 統 L= 5.25km 154kV×2回 線×2000A×1系 統 L= 3.85km 東 京 区 部 西 部
154kV×2 回 線×2000A×1系 統 L= 5.25km 66kV×2 回 線×1700A×2系 統 L= 3.85km 66kV×2 回 線×1700A×2系 統 L= 5.25km 154kV×2回 線×3100A×1系 統 L= 8.25km 東 京 区 部 東 部
154kV×2 回 線×3100A×1系 統 L=11.25km 東 京 区 部 西 部 154kV×2 回 線×2000A×2系 統 L= 3.5km
66kV×2 回 線×1700A×2系 統 L= 3.5km 東 京 区 部 東 部
154kV×2 回 線×3100A×1系 統 L= 7.5km 注 )3.85km、8.25kmの ケ ー ス は 、 一 般 的 な 架 空 線 送 電 経 路 を 想 定
5.25km、11.25km の ケ ー ス は 、 道 路 下 占 有 経 路 を 想 定 3.5km、7.5kmは 、 変 電 所 間 を 直 結 す る 経 路 を 想 定
表 1.4-1 地 中 化 検 討 ケ ー ス 仕 様
表 1.4-2 地 中 線 化 の 適 用 性 お よ び そ の 課 題
適 用 性
・ 自 然 災 害 か ら の 被 害 低 減
・ 人 為 的 な 被 災 の 抑 止
・ 維 持 管 理 性 の 向 上 電 力 施 設 整 備
関 連
( 地 中 線 化 )
課 題
・ 建 設 費 用 の 拡 大
・ 土 地 権 原 の 整 理 ・ 調 整 ( 上 空 、 地 下 )
・ 大 規 模 災 害 へ の 対 処
( 重 要 公 共 イ ン フ ラ と し て の 高 い 整 備 品 質 の 確 保 ) 適 用 性 ・ 送 電 損 失 の 低 減
・ 占 用 地 下 空 間 の 縮 減 超 電 導 送 電 技
術 関 連
課 題 ・ 商 業 運 用 に 向 け て の 量 産 化 技 術 、 低 コ ス ト 製 造 技 術
・ 送 受 電 設 備 も 含 む 総 合 的 な シ ス テ ム の 検 討
適 用 性
・ 景 観 の 向 上
・ 都 市 上 空 空 間 の 有 効 利 用
・ 都 市 地 下 空 間 の 有 効 利 用
・ 都 市 計 画 の 柔 軟 化 都 市 環 境 整 備
関 連
課 題
・ 過 密 都 市 地 下 空 間 へ の 対 応
・ 都 市 計 画 立 案 と 地 下 化 と の リ ン ク
・ 都 市 整 備 に よ る メ リ ッ ト の 定 量 的 評 価
・ 政 策 的 誘 導 の 実 現 ( 推 進 に 向 け て 法 制 度 の 整 備 )
第2章 電力送電施設および都市状況等の調査
2.1 電 力 送 電 設 備 の 現 状 調 査
2.1.1 電 力 需 要
我 が 国 の エ ネ ル ギ ー 需 要 は 、 戦 後 か ら 1970 年 代 ま で の 高 度 経 済 成 長 期 に は 、国 内 総 生 産(GDP)
よ り も 高 い 伸 び 率 で 増 え て き た 。そ の 後 は 、1970 年 代 の2度 に わ た る 石 油 シ ョ ッ ク を 契 機 に 産 業 部 門 で の 省 エ ネ ル ギ ー 化 が 進 む と と も に 、 省 エ ネ ル ギ ー 型 製 品 の 開 発 も 盛 ん に な り 、 エ ネ ル ギ ー 需 要 の 伸 び を 抑 制 し つ つ 、 経 済 成 長 を 果 た し て き た 。 一 方 、1980年 代 後 半 か ら は 石 油 価 格 の 低 下 に 加 え 、 快 適 さ ・ 利 便 性 を 求 め る ラ イ フ ス タ イ ル 等 背 景 に 、 エ ネ ル ギ ー 需 要 は 再 び 増 加 に 転 じ て い る 。 こ の よ う な 経 緯 の 中 、図 2.1.1-1に 見 ら れ る よ う
に 、 電 力 需 要 全 体 は 石 油 シ ョ ッ ク の 1973年 度 以 降 着 実 に 増 加 し 、1981 年 度 か ら 2006 年 度 に か け て は 2.0倍 の 増 加 と な っ て い る 。
エ ネ ル ギ ー は 、 原 油 や 石 炭 、 天 然 ガ ス 等 の 一 次 エ ネ ル ギ ー と 、 ガ ソ リ ン や 電 気 、 都 市 ガ ス 等 の 二 次 エ ネ ル ギ ー に 分 け ら れ て い る 。 経 済 が 安 定 成 長 期 に 入 っ た と い わ れ な が ら も 、 電 力 需 要 は 衰 え を 見 せ ず 、 我 が 国 の 2006 年 度 の 一 次 エ ネ ル ギ ー に 占 め る 電 力 の 比 率 は 、 43% を 占 め て い る( 図 2.1.1-2参 照)。こ れ は 、コ ン ピ ュ ー タ や 通 信 な ど IT 革 新 に よ る 高 度 情 報 化 社 会 の 進 展 に よ り 、産 業 、生 活 の あ ら ゆ る 側 面 で 電 気 の 役 割 が 増 し て き た こ と と 、 生 活 水 準 の 向 上 に よ っ て 快 適 な 生 活 が 求 め ら れ 、 冷 暖 房 な ど 生 活 に お け る 電 気 の 役 割 が ま す ま す 大 き く な っ て き て き た こ と に よ る も の で あ ろ う 。 特 に 、 家 庭 で の 電 力 消 費 の 伸 び は 近 年 著 し く 、こ の30 年 で 約 3倍 の 伸 び と な っ て い る( 図 2.1.1-3 参 照)。ま た 、地 球 環 境 保 全 の 立 場 か ら 化 石 燃 料 依 存 か ら の 脱 却 に 絡 み 、 ク リ ー ン エ ネ ル ギ ー と し て の 電 力 に 注 目 が 集 ま っ て お り 、 こ の 意 味 か ら も 電 力 需 要 は 今 後 ま す ま す 増 加 す る も の と 予 想 さ れ る 。
図 2.1.1-3 家 庭 電 力 の 伸 び 出 典:電 気 事 業 連 合 会 HP 図 2.1.1-2 一 次 エネルギーに占 める電 力 の比 率
出 典 : 電 気 事 業 連 合 会 HP
図 2.1.1-1 電 灯 電 力 使 用 量 の 推 移 出典:経済産業省「電力調査統計月報」
0 200 400 600 800 1,000
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2006 (十億kWh)
(年度 合計
電力 電灯
電灯:一般家庭用
電力:高圧(特高を含む)および電灯以外の低圧
日 本 の 電 力 の ほ と ん ど は 火 力 ( 石 油 、LNG、 石 炭 な ど )、 水 力 、 原 子 力 発 電 に よ っ て 賄 わ れ て い る 。 日 本 全 国 で は 1,300以 上 の 発 電 所 が あ り 、 暮 ら し が 便 利 で 豊 か に な る に つ れ て 、電 気 が 生 活 の 中 で 果 た す 役 割 は 拡 大 し て い る 。電 気 の 使 用 量 は 、図 2.1.1- 4,5に 示 す よ う に 、 季 節 や 1日 の 時 間 帯 に よ っ て 大 き な 差 が あ り 、 年 間 で は 、 近 年 冷 房 に よ る 夏 の 電 気 消 費 量 の 伸 び が 大 き く 、1 日 で は 、 真 夏 の 暑 さ が ピ ー ク に な る 午 後 2 時 頃 の 値 と 最 小 値 の 差 は 、 ま す ま す 大 き く な る 傾 向 に あ る 。 こ れ は 家 庭 用 の エ ア コ ン の 増 加 が 大 き く 影 響 し て い る も の で あ る 。
一 方 、 電 気 は 貯 め て お く こ と が で き な い エ ネ ル ギ ー で あ り 、 電 気 を つ く る 設 備 は 需 要 の ピ ー ク ( 最 大 電 力 ) に 合 せ て 整 備 さ れ て い る 。 季 節 や 時 間 帯 に よ り 電 力 需 要 が 大 き く 変 化 す る と 発 電 設 備 の 利 用 効 率 が 下 が る 。 こ の た め 効 率 よ く 電 気 を つ く る た め 、 負 荷 平 準 化 が 進 め ら れ て い る 。負 荷 平 準 化 と は 、時 間 帯 や 季 節 ご と の 需 要 格 差 を 縮 小 す る 努 力 の こ と で 、 ピ ー ク 電 力 に 対 し て は 、 電 力 需 要 へ の 対 応 に 優 れ て い る 石 油 火 力 や 揚 水 式 水 力 発 電 に よ っ て 、 一 方 、 ベ ー ス 電 力 に 対 し て は 、 発 電 コ ス ト や 環 境 負 荷 の 観 点 か ら 原 子 力 発 電 や 水 力 発 電 に よ っ て 賄 わ れ て い る 。 エ ネ ル ギ ー 自 給 率 が 4% と 資 源 に 乏 し い 我 が 国 で は 、 こ の よ う に 一 つ の 電 源 に 頼 る の で は な く 、 各 発 電 の 特 性 を 生 か す こ と で リ ス ク を 分 散 さ せ 、 資 源 を バ ラ ン ス よ く 組 み 合 わ せ て 需 要 に 対 応 し て い る( 図 2.1.1-6 参 照)。
53 73
1975年度 79
110
1985年度 116
171
1995年度 182 2001年度
120
174 2004年度
0 50 100 150 200
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
(百万kW)
1975年度 1985年度 1995年度
2001年度 2004年度
32
72
1975年7月31日 88
182
2001年7月24日
50
110
1985年8月29日 92
178 2005年8月5日
76
171
1995年8月25日
0 50 100 150 200
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
(百万kW)
(時刻)
1975年7月31日 2001年7月24日
1985年8月29日 2005年8月5日
1995年8月25日
図 2.1.1-5 夏 季 一 日 の 電 気 の 使 わ れ 方 電 灯 電 力 電 気 事 業 連 合 会 調 べ 図 2.1.1-4 一 年 の 電 気 の 使 わ れ 方
電 気 事 業 連 合 会 調 べ
図 2.1.1-6 一 日 の 需 要 変 動 に 対 応 し た 電 源 の 組 み 合 わ せ 出 典 : 電 気 事 業 連 合 会 HP
電 力 需 要 は 、表 2.1.1-1に 示 す よ う に 全 国 で 年 平 均 1.1%(10 年 間 で 約 11% )の 増 加 が 見 込 ま れ て い る 。 こ れ ら の 需 要 の 伸 び に 対 し 、 各 電 力 会 社 で は 、 電 源 設 備 、 流 通 設 備 の 拡 充 を 図 る 計 画 で 対 応 を 図 っ て い る 。
2.1.2 送 電 設 備
我 が 国 で は 、図 2.1.2-1に 示 す よ う に 、 北 海 道 か ら 九 州 ま で 電 力 系 統 は す べ て 送 電 線 で 繋 が っ て い る( 全 国 基 幹 連 携 系 統 )。こ れ に よ り 、電 力 の 融 通 が 可 能 に な り 安 定 供 給 が 確 保 さ れ る と と も に 、 発 電 設 備 の 効 率 的 な 運 用 が 図 ら れ て い る 。 我 が 国 の 電 力 系 統 は 、 東 日 本 が 50Hz、 西 日 本 が 60Hz と な っ て い る が 、 こ の 二 大 電 力 系 統 を 連 系 す る た め 長 野 県 と 静 岡 県 に 大 電 力 周 波 数 変 換 変 電 設 備 が 設 置 さ れ て お り 、 電 力 不 足 時 や 事 故 等 の 場 合 に は 、 各 電 力 会 社 間 で 電 力 の 融 通 を 行 う こ と で 、 安 定 供 給 を 確 保 し 停 電 な ど の ト ラ ブ ル を 未 然 に 防 止 し て い る 。
図 2.1.2-1 全 国 基 幹 連 携 系 統 網 ( 2007 年 度 末 )
出 典 :図 表 で語 るエネルギーの基 礎 2008-2009 電 気 事 業 連 合 会 需要見通し
平成20年 平成21年 平成22年 平成25年 平成30年 30年/20年
平均増加率(%)
電 灯 2,853 2,932 2,980 3,100 3,275 1.4
電 力 468 458 449 442 431 ▲0.8
小 計 3,320 3,390 3,430 3,542 3,706 1.1
特定規模需要 5,569 5,526 5,638 5,840 6,224 1.1
合 計 8,889 8,916 9,068 9,383 9,929 1.1
(単位:億kWh)
表 2.1.1-1 電 力 需 要 の 見 通 し
出 典 : 平 成 21 年 度 数 表 で 見 る 東 京 電 力
電 力 事 情 に つ い て み る と 、 大 都 市 圏 に お い て は 周 辺 か ら の 電 力 を 送 電 す る た め 都 市 部 を 取 り 囲 む よ う に 送 電 系 統 が 張 り 巡 ら さ れ て お り 、 変 電 所 間 を 連 結 す る こ と で 万 一 の 災 害 に も 安 定 供 給 が 行 え る よ う に 配 備 さ れ て い る 。例 え ば 、現 在 首 都 圏 で は 送 電 線 系 統 は 袖 ヶ 浦・
富 津 な ど の 東 京 湾 岸 の 火 力 発 電 所 の ほ か 、 首 都 圏 外 に 立 地 す る 原 子 力 発 電 所 等 か ら 東 京 へ 向 け 張 り 巡 ら さ れ て い る 。送 電 方 式 に つ い て は 、都 区 内 で は 送 電 網 の 約 90% が 地 中 化 で 整 備 さ れ 、 周 辺 の 基 幹 系 統 (275kV 以 上 の 外 輪 系 統 お よ び 154kV 以 上 の 連 携 系 統 ) に つ い て は 架 空 線 で 整 備 さ れ て い る 。 架 空 線 を 考 え た 場 合 、 地 中 線 に 比 べ 、 建 設 費 が 安 く 送 電 損 失 が 少 な い た め 経 済 的 で は あ る が 、自 然 災 害 や 人 的 災 害 に 遭 う 確 率 が 高 い ば か り で は な く 、 近 年 で は 景 観 保 全 や 電 磁 波 対 策 と い っ た 環 境 面 か ら の 要 望 が あ る の も 事 実 で あ る 。
図 2.1.2-2は 首 都 圏 、 中 部 圏 、 近 畿 圏 に お け る 基 幹 送 電 線 網 で あ り 、 ル ー ト の 多 線 化 が 図 ら れ ネ ッ ト ワ ー ク 化 さ れ て い る こ と が わ か る 。 郊 外 で の 送 電 線 は 架 空 線 で あ り 、 過 密 化 、 高 層 化 し た 都 内 で は 主 に 地 中 送 電 線 が 配 設 さ れ て い る 。
図 2.1.2-2 三 大 都 市 圏 に お け る 基 幹 送 電 線 網 ( 東 京 電 力 、 中 部 電 力 、 関 西 電 力 ) 出 典 : 各 電 力 会 社 の 資 料 を 基 に 作 成
【 近 畿 圏 】
【 中 部 圏 】
【 首 都 圏 】
図 2.1.2-3~ 5 に 、三 大 都 市 圏 に お け る 電 圧 別 送 電 線 整 備 状 況 を 架 空 線 と 地 中 線 そ れ ぞ れ に 分 け て 示 す 。
図 か ら 、 送 電 線 整 備 は ま ず 架 空 線 で 進 め ら れ 、 そ の 後 地 中 線 に よ る 整 備 が 行 わ れ て き て い る の が 判 か る 。 ま た 、 架 空 線 に よ る 整 備 は ほ ぼ 完 了 し て お り 今 後 は 既 設 架 空 線 の 地 中 化 や 架 空 線 に つ い て は 、三 圏 と も66kV~77kVで の 送 電 が 、亘 長 、整 備 率 と も 他 の 電 圧 に 比 べ 最 も 多 い が 、 そ の 整 備 状 況 は こ こ 数 年 で ピ ー ク を 過 ぎ て き て い る 。 そ れ に 対 し 、 近 年 は 500kVの 基 幹 送 電 線 の 整 備 が 大 幅 に 進 め ら れ て お り 、電 力 需 要 の 増 加 に 対 し 大 容 量 で 効 率 の よ い 送 電 網 の 整 備 が 進 め ら れ て い る の が 判 か る 。
一 方 、地 中 線 に つ い て は 、各 圏 と も 66kV~77kVで の 送 電 が 最 も 多 く 、次 い で 55kV 以 下 の 地 域 供 給 系 統 が 整 備 さ れ て い る 。 こ の こ と は 、 都 市 中 心 部 順 次 地 中 線 化 が 進 め ら れ て き て い る こ と を 示 す も の で あ る 。な お 、関 西 圏 で は1970年 代 に55kV以 下 の 送 電 網 が66kV
~77kV で の 整 備 に 大 き く 転 換 さ れ た 。 い ず れ の 地 区 で も 、 地 中 線 で の 整 備 は 右 肩 上 が り の 状 況 で あ る 。
66以上77以下 110以上154以下 275 500以上 55以下
0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000
1964 1974 1984 1994 2004
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000
1964 1974 1984 1994 2004
【 架 空 線 亘 長(km)】 【 地 中 線 亘 長(km)】
図 2.1.2-3 電 圧 別 送 電 線 整 備 状 況 ( 東 京 電 力 管 内)
電 気 事 業 連 合 会 HP 電 力 統 計 情 報 よ り 作 成 66以上77以下 110以上154以下 275 500以上 55以下
0 1000 2000 3000 4000 5000 6000
1964 1974 1984 1994 2004
0 100 200 300 400 500 600 700
1964 1974 1984 1994 2004
【 架 空 線 亘 長(km)】 【 地 中 線 亘 長(km)】
図 2.1.2-4 電 圧 別 送 電 線 整 備 状 況 ( 中 部 電 力 管 内 )
電 気 事 業 連 合 会 HP 電 力 統 計 情 報 よ り 作 成
表 2.1.2-2お よ び 3に 、 三 大 都 市 圏 の 送 電 線 お よ び 配 電 線 の 地 中 化 率 を 示 す 。
送電 線 に つ いて み る と 、各地 域 と も僅 か で は ある が 年 々 地中 化 率 が 向上 し て い るの がわか る。 首 都 圏 では 他 地 域 に比 べ 地 中 化率 が 高 い が、 こ れ は 都区 内 の 地 中化 率 が 平 成 20 年度で 92.2% と 高 い た め で あ る 。 な お 、 全 国 で は 地 中 化 率 は 平 成 20年 度 で 12.6% と な っ て い る 。
一 方 、 配 電 線 の 地 中 化 率 の 最 近 の 変 化 は ほ と ん ど な く 、 そ の 値 は 送 電 線 に 比 べ 低 い 。 首 都 圏 で は 都 内 で は 平 成 20 年 度 で 45.3% ( 都 心 部 で 86.7% )、 全 国 で は 配 電 線 の 地 中 化 率 は 3.3% と な っ て い る 。 送 電 線 と 配 電 線 の 地 中 化 率 の 差 は 、 そ の 配 電 網 の 範 囲 ・ 延 長 に よ る も の と 考 え ら れ る 。 送 電 線 に つ い て は 、 電 力 需 要 の 増 大 に 対 す る 対 応 や 都 市 形 成 や 土 地 の 有 効 利 用 上 か ら 今 後 さ ら に 地 中 線 化 が 進 め ら れ て い く も の と 考 え る 。 ま た 、 送 電 配 電 線 に つ い て も 、 交 通 障 害 や 景 観 等 の 観 点 か ら 全 国 の 中 核 都 市 の 市 街 地 や 宅 地 造 成 区 画 等 で 無 電 柱 化 が 推 進 さ れ て い く 中 で 、 引 き 続 き 地 中 化 さ れ て い く も の と 考 え る 。
187 220
66以上77以下 110以上154以下 275 500以上
55以下
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000
1964 1974 1984 1994 2004
0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800
1964 1974 1984 1994 2004
【 架 空 線 亘 長 (km)】 【 地 中 線 亘 長(km)】
図 2.1.2-5 電 圧 別 送 電 線 整 備 状 況 ( 関 西 電 力 管 内 )
電 気 事 業 連 合 会 HP 電 力 統 計 情 報 よ り 作 成
表 2.1.1-2 送 電 線 地 中 化 率 表 2.1.1-3 配 電 線 地 中 化 率
送電線地中化率 配電線地中化率
平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
首 都 圏 28.1 28.2 28.4 28.7 29.0 首 都 圏 9.3 9.3 9.4 9.5 9.6 中 部 圏 10.7 10.8 10.8 11.0 11.0 中 部 圏 2.2 2.3 2.3 2.3 2.3 関 西 圏 16.1 16.2 16.3 16.3 16.6 関 西 圏 5.8 5.9 6.0 6.0 6.1
出典:電気事業連合会HP 電力統計情報 H21年度 数表で見る東京電力
出典:電気事業連合会HP 電力統計情報 H21年度 数表で見る東京電力
(単位:%) (単位:%)
注 ) 地 中 化 率 は 下 式 に よ る。
(送 電 線 地 中 化 率 )
(配 電 線 地 中 化 率 )
2.1.3 送 電 障 害
経 済 産 業 省 原 子 力 安 全 ・ 保 安 院 電 力 安 全 課 で は 、 毎 年 「 電 気 保 安 統 計 」 と し て 、 電 気 事 故 に 対 す る 統 計 値 を 公 表 し て い る 。平 成 19年 度 の 事 故 発 生 総 件 数 は 10,547件 で 、こ こ 数 年 同 様 の 件 数 と な っ て い る 。 事 故 発 生 箇 所 別 で は 、 供 給 支 障 事 故 件 数 が 9,736 件 と 最 も 多 く 、 全 体 の 92.3% を 占 め て い る (表 2.1.3-1 参 照 )。 ま た 、 設 備 別 で は 高 圧 架 空 配 電 線 路 の 事 故 件 数 が8,793 件 と 全 体 の 83.4% と な っ て い る 。 架 空 配 電 線 路 事 故 の 内 訳 は 、 約 6 割 を 占 め る の が 雷 害 で そ の 他 、 電 線 へ の 着 雪 に よ る 障 害 、 強 風 に よ る 鉄 塔 の 倒 壊 な ど 自 然 災 害 に よ る も の の ほ か 、 ヘ リ コ プ タ ー 、 パ ラ グ ラ イ ダ ー 、 熱 気 球 、 ク レ ー ン 船 と い っ た 人 的 接 触 災 害 に よ る 事 故 と な っ て い る 。 ま た 、 テ ロ に よ る 人 的 妨 害 に 対 す る 対 応 も 重 要 な 問 題 で あ る と 考 え る 。 さ ら に 、 カ ラ ス の 営 巣 に よ る 鉄 塔 へ の 金 属 ハ ン ガ ー の 放 置 が 都 市 部 に お い て 見 ら れ 、 各 電 力 会 社 で は 、 電 力 需 要 が 強 ま る 夏 場 に 対 し 巣 立 ち を ま っ て 撤 去 作 業 を し て い る と の こ と で あ る 。
事 故 を 未 然 に 防 止 す る こ と は も ち ろ ん 重 要 で は あ る が 、 送 ・ 配 電 線 事 故 は 大 規 模 な 停 電 や 広 範 囲 な 瞬 時 電 圧 低 下 を 引 き 起 こ す 場 合 が 多 い た め 、 停 電 時 の 被 害 の 影 響 、 災 害 時 の 復 旧 等 を 考 え た リ ス ク 低 減 対 策 へ の 対 応 を 十 分 に 備 え る こ と も 重 要 で あ る 。
従 来 、 地 中 構 造 物 は 地 震 被 害 を 受 け に く い と い わ れ て き た が 、 先 の 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 で は 、 配 電 系 統 の 地 中 線 の ケ ー ブ ル を 納 め る 管 路 の う ち 約 半 数 が 損 傷 を 受 け た と 見 ら れ る な ど 、 今 後 は そ の 対 応 も 必 要 に な っ て く る も の と 思 わ れ る 。 ま た 、 被 災 地 域 へ の 架 空 線 で の 応 急 送 電 が 早 期 復 興 に 役 立 っ た こ と も あ り 、 今 後 の 都 市 づ く り で は 壊 れ な い 施 設 づ く り だ け で は な く 、 壊 れ た 時 の 対 応 も 念 頭 に 置 く 必 要 が あ る こ と か ら 、 架 空 ・ 地 中 送 電 線 の そ れ ぞ れ の 長 所 短 所 を 十 分 考 慮 に 入 れ て 整 備 を 進 め て い く 必 要 が あ る 。
ま た 、 低 地 に 設 置 さ れ て い る 電 力 施 設 で は 、 台 風 時 の 浸 水 に よ る 一 時 停 電 な ど の 被 害 報 告 も あ り 、 地 下 送 電 線 特 有 の 浸 水 に 備 え た 対 策 も 考 慮 す る 必 要 が あ る 。
2.1.4 ま と め
我 が 国 に お け る エ ネ ル ギ ー に 占 め る 電 力 割 合 、 今 後 の 電 力 需 要 の 予 想 、 送 ・ 配 電 線 の 整 備 状 況 、 送 電 障 害 等 に つ い て 調 査 し た 。 そ の 結 果 か ら 明 ら か に な っ た 点 を 以 下 に 記 す 。
① 我 が 国 の 電 力 需 要 は 、 今 後 10 年 間 で 約 11% の 増 加 ( 平 均 年 1.1% ) が 見 込 ま れ て お り 、 効 率 的 か つ 電 源 安 定 供 給 に 向 け た 電 源 設 備 や 送 電 設 備 の 拡 充 が 求 め ら れ て い る 。
②1960年 代 後 半 か ら の 大 幅 な 電 力 の 需 要 増 大 に 対 応 し 増 強 し た 送 電 設 備 が お よ そ 40 年 超 を 経 過 し つ つ あ り 、 メ ン テ ナ ン ス と リ プ レ イ ス の 時 期 を 迎 え て い る が 、 そ の 際 は 送 電 網 の 周 辺 環 境 の 変 化 を 考 慮 し た 整 備 計 画 を 立 案 す る こ と が 重 要 で あ る と 考 え る 。
③ 整 備 に あ た っ て は 、 都 市 開 発 、 土 地 の 有 効 利 用 、 生 活 ニ ー ズ の 多 様 化 等 の 状 況 を 勘 案 表 2.1.3-1 供 給 支 障 事 故 件 数 の 推 移
(10電力会社計)
年度 項目
供給支障事故数(件) 9,861 8,616 7,785 9,279 8,606 21,998 10,783 10,782 9,736 供給支障事故率(件/億kWh) 1.21 1.03 0.94 1.10 1.03 2.54 1.22 1.21 1.05 年間需要電力量(億kWh) 8,169 8,379 8,241 8,415 8,343 8,654 8,826 8,894 9,195
16 17 18 19
H11 12 13 14 15
出 典;経 済 産 業 省 原 子 力・保 安 院 電 気 保 安 統 計( 平 成 19 年 度 )
し 進 め る こ と が 重 要 で あ る 。そ の 意 味 か ら 、送 電 線 の 地 中 化 率 は 、全 国 で 約 12% 、配 電 線 で は 同 5.4% と 低 い 状 況 を 考 え る と 、 今 後 の 整 備 に 対 す る 地 下 の 利 用 の 意 味 合 い は 十 分 あ り 得 る と 考 え ら れ る 。
④ 送 電 線 事 故 を 考 え た 場 合 、 架 空 送 電 線 は 自 然 現 象 の 脅 威 を 直 接 的 に 受 け や す い こ と か ら 、 被 害 の 発 生 を 極 力 抑 え る た め に も 、 送 電 線 の 地 下 化 は 有 効 な 手 段 と 考 え る 。 ⑤ 地 震 被 害 を 受 け た 時 、 架 空 線 で の 応 急 送 電 が 早 期 復 興 に 役 立 っ た 経 験 か ら 、 今 後 の 都
市 づ く り で は 施 設 の 安 全 性 の み な ら ず 、 復 旧 対 応 も 念 頭 に 置 き な が ら 架 空 ・ 地 中 送 電 線 そ れ ぞ れ の 長 所 短 所 を 十 分 考 慮 に 入 れ た 整 備 を 進 め て い く 必 要 が あ る 。
[2.1 参 考 文 献 ]
1) ㈶ エンジニアリング振 興 協 会 : 平 成 20 年 度 エ コ ・ ヒ ュ ー マ ン ・ エ ン ジ ニ ア リ ン グ に 関 す る 調 査 報 告 書 第 5 分 冊 < 地 下 空 間 関 連 分 野 > 平 成 21 年 3 月
2) 兵 庫 県 、 ㈶ 21 世 紀 ひ ょ う ご 創 造 協 会 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 復 興 誌 3) 電 気 事 業 連 合 会 HP:http://www.fepc.or.jp/
4) 電 気 事 業 連 合 会 HP: 電 力 統 計 情 報 http://www5.fepc.or.jp/tok-bin/kensaku.cgi 5) 電 気 事 業 連 合 会 : 図 表 で 語 る エ ネ ル ギ ー の 基 礎 2008-2009
6) H21 年 度 数 表 見 る 東 京 電 力
2.2 首 都 圏 架 空 送 電 線 状 況 の 調 査
2.2.1 首 都 圏 広 域 基 幹 送 電 網 の 調 査
図 2.2.1-1は 、首 都 圏 の 基 幹 ネ ッ ト ワ ー ク 概 要 図 で あ る 。首 都 圏 外 の 発 電 所 か ら は500kV の 高 圧 架 空 送 電 線 で 首 都 圏 を 取 り 囲 む 変 電 所 に 送 電 さ れ て い る 。こ れ ら の 変 電 所 で500kV か ら 275kV に 降 圧 さ れ 、 東 京 周 辺 の 変 電 所 を 経 由 し て 、 都 内 へ 送 電 さ れ て い る 。 ま た 、 500kV、275kVの 架 空 送 電 線 は 、各 変 電 所 間 を 結 ぶ 長 距 離 ネ ッ ト ワ ー ク 網 が 形 成 さ れ 、電 力 の 安 定 供 給 が 図 ら れ て い る 。
図 2.2.1-1に 基 づ き 、国 土 地 理 院 発 行 の 1/50,000の 地 形 図 を 基 に 、さ ら に 詳 細 な 架 空 送 電 線 ネ ッ ト ワ ー ク 調 査 を 行 っ た 。 調 査 範 囲 は 1/50,000の 地 形 図 の 16地 形 図 ( 八 王 子 、 藤 沢 、 横 浜 、 東 京 西 南 部 、 川 越 、 青 梅 、 大 宮 、 東 京 西 北 部 、 野 田 、 龍 ヶ 崎 、 佐 倉 、 東 京 東 北 部 、東 京 東 南 部 、木 更 津 、千 葉 、姉 ヶ 崎 )を 対 象 と し 、図 2.2.1-2~ 5 に 示 す よ う に 、主 な 変 電 所 と 架 空 送 電 線 を 地 図 上 に プ ロ ッ ト し た 。
図 2.2.1-1 首 都 圏 の 基 幹 送 電 線 ネ ッ ト ワ ー ク 概 要 図
出 典 : 東 京 電 力 ㈱HP
西東京変電所 図2.2.1-2 八王子、藤沢、横浜、東京西南部の架空送電線網 出典:国土地理院発行の5万分の1地形図に変電所名等を追記した
南武変電所 港北変電所
橋本変電所 旭変電所
川崎変電所
駒沢変電所 下野毛変電所 綱島変電所京南変電所 戸塚変電所 茅ヶ崎変電所
中相模変電所 凡例 主要変電所 500KV 275KV 154KV
北多摩変電所 京浜変電所
―16―
図2.2.1-3 川越、青梅、大宮、東京西北部の架空送電線網 出典:国土地理院発行の5万分の1地形図に変電所名等を追記した
―17―
図2.2.1-4 野田、龍ヶ崎、佐倉、東京東北部の架空送電線網 出典:国土地理院発行の5万分の1地形図に変電所名等を追記した
―18―図2.2.1-5 東京東南部、木更津、千葉、姉ヶ崎の架空送電線網 出典:国土地理院発行の5万分の1地形図に変電所名等を追記した
発電所 発電所
豊洲変電所 江東変電所 川崎火力発電所 富津火力発電所
袖ヶ浦火力発電所
姉崎火力発電所
五井火力発電所
千葉火力発電所
花見川変電所 新木更津変電所
富津共同火力発電所
千葉中央変電所
東千葉変電所 凡例 発電所 変電所 500KV 275KV その他
1) 八 王 子 、 藤 沢 、 横 浜 、 東 京 西 南 部 の 架 空 送 電 線 網
当 地 区 は 、 東 京 都 区 西 部 お よ び 神 奈 川 県 に 位 置 し て お り 、 神 奈 川 県 西 部 お よ び 甲 信 越 方 面 か ら の 首 都 圏 へ の 電 力 供 給 ル ー ト に あ た っ て い る 。西 方 の 変 電 所( 新 多 摩 、新 秦 野 ) か ら の 275kV 架 空 送 電 線( 佐 久 間 東 線 、秦 浜 線 )が 、そ れ ぞ れ 西 東 京 変 電 所 お よ び 京 浜 変 電 所 に 敷 設 さ れ 、 こ こ か ら 更 に 各 変 電 所 を 経 て 、 そ の 多 く が 東 京 都 と の 境 で あ る 多 摩 川 を 渡 っ た と こ ろ で 地 中 に 入 り 、 都 内 の 各 変 電 所 へ 送 電 さ れ て い る 。 ま た 、 横 須 賀 火 力 発 電 所 と 京 浜 変 電 所( 東 京 南 線 )、西 東 京 変 電 所( 京 浜 線 )を 連 結 す る こ と で 、架 空 送 電 線 網 の ネ ッ ト ワ ー ク を 形 成 し て い る 。
神 奈 川 県 東 部 は 、 住 宅 地 と し て 開 発 が 進 み 、 そ の 地 形 が 丘 陵 地 帯 で あ る た め 、 鉄 塔 の 脇 ま で 宅 地 造 成 が 進 み 両 者 が 共 存 し て い る と こ ろ が 多 い 。 ま た 、 各 方 面 か ら の 架 空 送 電 線 が 集 ま る 西 東 京 変 電 所 や 京 浜 変 電 所 等 の 中 核 変 電 所 周 囲 に は 、 多 く の 鉄 塔 が 建 設 さ れ て い る 。
2) 川 越 、 青 梅 、 大 宮 、 東 京 西 北 部 の 架 空 送 電 線 網
当 地 区 は お お む ね 平 坦 な 地 形 で あ り 、埼 玉 県 南 部 お よ び 東 京 都 北 西 部 に 位 置 し て い る 。 甲 信 越 方 面 か ら の 首 都 圏 へ の 電 力 供 給 ル ー ト に あ た っ て お り 、 埼 玉 県 南 部 の 変 電 所 ( 新 坂 戸 、新 所 沢 )か ら の 275kV架 空 送 電 線( 只 見 幹 線 、南 狭 山 線 )が 新 座 変 電 所 に 敷 設 さ れ 、 こ こ か ら 地 中 送 電 線 と な り 都 内 の 各 変 電 所 へ 送 電 さ れ て い る 。
東 大 和 市 、 昭 島 市 、 立 川 市 、 武 蔵 村 山 市 か ら な る 東 京 北 西 部 で は 、 大 半 が 戸 建 で あ る 住 宅 地 区 の 上 空 を 架 空 送 電 線 が 通 過 し て い る 。 ま た 、 坂 戸 市 、 鶴 ヶ 島 市 、 日 高 市 、 狭 山 市 、 入 間 市 、 川 越 市 か ら な る 埼 玉 県 南 部 で は 、 比 較 的 住 居 地 区 を 避 け て 架 空 送 電 線 が 通 過 し て い る 。
3) 野 田 、 龍 ヶ 崎 、 佐 倉 、 東 京 東 北 部 の 架 空 送 電 線 網
当 地 区 は お お む ね 平 坦 な 地 形 で あ り 、 東 京 都 北 東 部 、 埼 玉 県 東 部 、 千 葉 県 北 部 お よ び 茨 城 県 南 部 に 位 置 し て い る 。 関 東 北 東 部 お よ び 東 北 地 方 か ら の 首 都 圏 へ の 電 力 供 給 ル ー ト と な っ て お り 、500kV対 応 の 新 京 葉 変 電 所 お よ び 新 野 田 変 電 所 に 経 由 し て 都 心 周 辺 部 の 変 電 所 ( 葛 飾 、 京 北 変 電 所 等 ) に 送 ら れ 、 そ こ か ら は 地 中 送 電 線 に よ り 都 心 部 に 送 電 さ れ て い る 。 新 京 葉 線 、 房 総 線 、 印 旛 線 、 新 佐 原 線 (500kV 架 空 送 電 線 ) や 北 千 葉 線 、 東 京 東 線(275kV架 空 送 電 線 )な ど が 首 都 圏 架 空 送 電 線 ネ ッ ト ワ ー ク の 一 部 を 担 っ て い る 。
足 立 区 や 草 加 市 、川 口 市 周 辺 の 埼 玉 県 南 部 や 船 橋 市 、市 川 市 な ど は 建 物 が 密 集 し て お り 、そ の 中 を 高 圧 の 架 空 送 電 線 が 通 過 し て い る 箇 所 も 少 な く な い 。特 に 数 多 く の 架 空 送 電 線 が 経 由 し て い る 京 北 変 電 所 付 近 は 、数 多 く の 鉄 塔 、架 空 送 電 線 と 建 物 が 共 存 し て い る 。関 東 北 東 部 お よ び 東 北 地 方 の 発 電 所 か ら の 受 け 皿 と な っ て い る 新 京 葉 変 電 所 、新 野 田 変 電 所 は 、非 常 に 数 多 く の 鉄 塔 、架 空 送 電 線 が 乱 立 し て い る が 、郊 外 に 位 置 し て い る た め 建 物 と の 干 渉 は そ れ ほ ど 多 く な い 。
4) 東 京 東 南 部 、 木 更 津 、 千 葉 、 姉 ヶ 崎 の 架 空 送 電 線 網
当 地 区 は 木 更 津 市 か ら 羽 田 空 港 ま で の 東 京 湾 を 左 回 り に お よ そ 半 周 の 沿 岸 地 域 で あ る 。 地 形 的 に は 、 ほ ぼ 沿 岸 部 全 体 に 分 布 す る 埋 立 地 、 湾 奥 に 河 口 を 持 つ 多 摩 川 、 隅 田 川 、 荒 川 、 江 戸 川 な ど の 比 較 的 川 幅 の 広 い 川 の 存 在 と そ れ に よ る 沖 積 平 野 の 存 在 が 特 徴 と さ れ
東京区部東部 図2.2.2-3~4 東京区部西部
図2.2.2-2
る 。 戦 後 の 高 度 経 済 成 長 を 支 え た 京 浜 ・ 京 葉 工 業 地 帯 の 中 核 に 位 置 し て い る が 、 そ の 工 業 地 帯 や 膨 張 す る 大 都 市 東 京 へ の 電 力 供 給 の た め 、 電 力 送 電 網 が 整 備 さ れ て い る 。
比 較 的 亘 長 が 長 く 高 電 圧 で あ る500kVの 基 幹 系 統 線 が2ル ー ト 並 行 し て 整 備 さ れ て い る 大 型 火 力 発 電 所 が 、千 葉 県 側 沿 岸 部 で は 6箇 所 設 備 さ れ て い る た め 、沿 岸 部 か ら 内 部 に 向 か う ル ー ト や 比 較 的 川 幅 の 広 い 河 川 横 断 部 が 多 く 、 戦 後 の 早 い 時 期 か ら 整 備 さ れ た も の が 多 い 。ま た 、東 京 都 臨 海 部 で は 275kVの 送 電 線 は 地 中 化 さ れ て い る な ど の 特 徴 を 有 し て い る 。
河 川 横 断 は 、 例 え ば 荒 川 の 河 口 で は 船 堀 橋 付 近 か ら 清 砂 橋 ま で の 4km の 間 に 6 本 の 渡 河 架 空 送 電 線 が 施 設 さ れ て い る な ど 、 ほ と ん ど が 架 空 送 電 線 で 渡 河 さ れ て い る 。 こ の た め 、 作 業 船 に よ る 架 線 切 断 停 電 事 故 な ど も 起 こ っ て い る 。 早 い 時 期 か ら 整 備 さ れ た た め か 、 鉄 塔 の 高 さ が 比 較 的 低 い も の が あ る 一 方 、 臨 海 部 埋 め 立 て 地 に 立 地 す る 火 力 発 電 所 か ら 内 陸 に 向 か う 架 空 送 電 線 の 近 辺 は 比 較 的 人 家 を 避 け た ル ー ト と な っ て い る 。 都 心 に 近 い 地 域 で は 人 家 の 密 集 地 帯 を 通 過 し て い る こ と が 多 い が 、 都 内 に 入 る と 送 電 線 の 大 半 は 地 中 化 さ れ て い る 。
2.2.2 東 京 都 区 内 近 傍 送 電 線 網 の 調 査
地 中 線 化 の 可 能 性 が 考 え ら れ る 送 電 ラ イ ン を 抽 出 す る た め 、「2.2.1 首 都 圏 広 域 基 幹 送 電 網 の 調 査」の 調 査 結 果 に 基 づ き 、東 京23区 周 辺 の 架 空 送 電 線 状 況 の 詳 細 調 査 を 実 施 し た 。 詳 細 調 査 結 果 に 基 づ き 、 地 中 線 化 の 可 能 性 が あ る 4 区 域 を 抽 出 し た 。 ま た 、4 区 域 に つ い て 踏 査 を 実 施 し て 、 都 市 状 況 及 び 詳 細 な 架 空 送 電 線 の 敷 設 状 況 を 調 査 し 、図 2.2.2-2~4
( 「電 子 国 家 ポ ー タ ル WEB地 図 」を 基 に 作 成 し た )、 お よ び 写 真 2.2.1-1~17に 示 す 。
図 2.2.2-1 東 京 23 区 周 辺 の 架 空 送 電 線 網
1) 東 京 区 部 西 部
(1) 千 歳 変 電 所 ~ 永 福 周 辺
当 地 区 は 世 田 谷 区 の 西 端 と 杉 並 区 の 南 端 に 位 置 し 、 千 歳 変 電 所 か ら 和 田 堀 変 電 所 の 間 に 2 系 統 の 送 電 線 が ほ ぼ 東 西 に 通 過 し て い る 。2 系 統 の 送 電 線 は 千 歳 変 電 所 か ら 首 都 高 速 4号 線 を 横 断 し た 辺 り ま で 平 行 に 走 っ て い る 。和 田 堀 変 電 所 か ら 京 王 井 の 頭 線 を 経 て 上 北 沢 付 近 ま で の 地 域 は 、 古 く か ら の 住 宅 地 で あ り 、 住 宅 密 集 地 の 軒 を か す め る よ う に 鉄 塔 が 存 在 し て い る 。 ま た 、 神 田 川 護 岸 に 沿 っ て 架 空 線 が 設 置 さ れ て い る と こ ろ も あ り 、 こ れ は 、 公 共 空 間 を 利 用 し た 架 空 送 電 線 の 事 例 と 判 断 さ れ る 。
一 方 、 環 状 8号 線 か ら 西 は 農 地 が 数 多 く 残 っ て お り 、 近 年 、 小 規 模 な 宅 地 開 発 が ス ポ ッ ト 的 に 行 な わ れ た 結 果 、宅 地 1区 画 を 占 有 す る 形 で 戸 建 住 宅 に 囲 ま れ た 鉄 塔 が 建 っ て い る と こ ろ も 見 受 け ら れ る 。
(2) 成 城 学 園 ~ 千 歳 変 電 所 周 辺
当 地 区 は 世 田 谷 区 の 西 端 に 位 置 し 、 千 歳 変 電 所 か ら 南 へ 向 か い 小 田 急 成 城 学 園 駅 を 横 断 す る 架 空 送 電 線 が 整 備 さ れ て い る 。 成 城 学 園 駅 付 近 は 区 画 整 理 さ れ た 戸 建 が 多 く 、 民 地 上 空 を 通 過 し て い る 。 京 王 線 を 横 断 し 千 歳 変 電 所 ま で の 区 間 は 、 農 地 が 残 存 し 道 路 整 備 が 遅 れ て お り 、 お お む ね 畑 地 の 上 空 を 通 過 し て い る が 、 庭 先 に 鉄 塔 が 建 っ て い る 箇 所 も あ る 。
図 2.2.2-2 東 京 区 部 西 部 の 架 空 送 電 線 網
写 真 2.2.2-1 住 宅 街 の 中 の 美 化 鉄 塔
写 真 2.2.2-2 住 宅 横 の 鉄 塔
写 真 2.2.2-3 河 川 右 岸 に 建 つ 鉄 塔
写 真 2.2.2-5 区 画 地 内 の 鉄 塔
写 真 2.2.2-4
路 地 ( 生 活 道 路 ) 上 を 通 る 送 電 線
写 真 2.2.2-7
小 規 模 開 発 に よ り 戸 建 に 囲 ま れ た 鉄 塔 写 真 2.2.2-6 農 地 内 を 通 る 送 電 線
写 真 2.2.2-9
駅 前 商 業 地 区 の マ ン シ ョ ン 間 に 建 つ 鉄 塔 写 真 2.2.2-7 小 規 模 開 発 の 1 区 画 を 占 有 す る 鉄 塔
写 真 2.2.2-8 住 宅 街 に 建 つ 美 化 鉄 塔
2) 東 京 区 部 東 部 (1) 綾 瀬 ・ 亀 有 周 辺
当 地 区 は 足 立 区 お よ び 葛 飾 区 に 位 置 し 、 花 畑 変 電 所 、 江 戸 川 変 電 所 間 を ほ ぼ 平 行 に 綾 瀬 川 、JR常 磐 線 を 横 断 す る も の 、江 戸 川 変 電 所 か ら 南 西 へ 向 か い 荒 川 を 横 断 す る も の 、 南 東 方 向 に JR 常 磐 線 、 中 川 を 横 断 し 北 小 岩 変 電 所 に 至 る 送 電 線 に よ っ て 送 電 網 が 形 成 さ れ て い る 。 全 般 に 、 架 空 送 電 線 の 通 過 地 域 は 主 に 低 層 住 宅 が 密 集 す る 中 、 中 層 の 集 合 住 宅 も 存 在 す る 。綾 瀬 駅 周 辺 に 至 る と 住 宅・密 集 地 に 鉄 塔 が 建 設 さ れ て お り 、 宅 地 内 や 集 合 住 宅 に 近 接 し た 鉄 塔 も 存 在 す る 。 こ の 他 、 老 人 福 祉 施 設 、 小 学 校 、 ホ テ ル に 近 接 し た 鉄 塔 も 存 在 す る 。 大 半 が 民 地 上 空 を 通 過 し て い る が 、 河 川 、 鉄 道 上 空 の 横 断 箇 所 も あ る 。 ま た 、 お 花 茶 屋 ~ 亀 有 の 低 層 ・ 中 層 住 宅 の 密 集 地 域 を 通 過 す る 送 電 線 で は 宅 地 内 を 通 過 し て い る も の も 見 ら れ 、 大 半 が 民 地 上 空 を 通 過 し て い る 。 ま た 、 北 小 岩 変 電 所 に 向 か う ル ー ト で は 、 主 に 住 宅 地 ( 一 部 工 場 や 車 両 基 地 ) を 通 過 し て い る が 、 密 集 度 は 高 く な い 。 宅 地 内 に 建 設 さ れ た 鉄 塔 が 存 在 す る 。
(2) 金 町 ・ 小 岩 周 辺
当 地 区 は 葛 飾 区 の 中 川 と 江 戸 川 に 挟 ま れ た 地 域 で あ り 、 こ の 地 域 を ほ ぼ 南 北 に 架 空 送 電 線 が 通 過 し て い る 。 水 元 か ら 金 町 に 至 る 地 域 は 主 に 低 層 住 宅 地 で あ り 、 一 部 に 環 境 美 化 鉄 塔 へ の 更 新 が 確 認 さ れ る 。 金 町 駅 か ら 南 部 に つ い て は 大 型 公 益 施 設 ( 金 町 浄 水 場 ) が 存 在 す る も の の 、 お お む ね 低 層 ・ 中 層 住 宅 地 と な っ て い る 。 新 中 川 を 越 え て 新 小 岩 に 至 る 経 路 も ほ ぼ 同 様 で あ る 。 架 空 線 は 主 に 低 層 住 宅 上 空 を 通 過 し て お り 、 河 川 、 鉄 道 も 横 断 し て い る 。 宅 地 内 の 鉄 塔 や 中 学 校 校 庭 の 鉄 塔 も 存 在 す る 。
図 2.2.2-3 東 京 区 部 東 部 の 架 空 送 電 線 網
図 2.2.2-4 東 京 区 部 東 部 の 架 空 送 電 線 網
写 真 2.2.2-10
駅 前 商 店 街 に 建 つ 美 化 鉄 塔
写 真 2.2.2-11 住 宅 街 に 建 つ 鉄 塔
写 真 2.2.2-16 集 合 住 宅 に 囲 ま れ た 鉄 塔
写 真 2.2.2-12 住 宅 脇 に 建 つ 鉄 塔 写 真 2.2.2-13 住 宅 街 に 建 つ 鉄 塔
写 真 2.2.2-14 学 校 横 に 建 つ 鉄 塔 写 真 2.2.2-15 住 宅 街 に 建 つ 鉄 塔 ( 2 系 統 )
写 真 2.2.2-17 住 宅 密 集 地 上 空 の 送 電 線
2.2.3 ま と め
東 京 区 部 西 部 の 千 歳 変 電 所 ~ 永 福 周 辺 、 東 京 区 部 東 部 の 綾 瀬 ・ 亀 有 周 辺 お よ び 金 町 ・ 小 岩 周 辺 は 主 に 低 層 住 宅 の 密 集 地 で あ り 、 送 電 線 が 民 地 上 を 通 過 し て い る 。 ま た 、 鉄 塔 も 宅 地 内 や 住 宅 等 に 近 接 し て お り 、 架 空 送 電 線 の 地 中 化 の 試 検 討 を す る 上 で 妥 当 な モ デ ル と な る 。
1) 東 京 区 部 西 部 ( 千 歳 変 電 所 ~ 永 福 周 辺 お よ び 成 城 学 園 ~ 千 歳 変 電 所 周 辺 )
千 歳 変 電 所 ~ 永 福 地 区 の 2系 統 は 、千 歳 変 電 所 と 和 田 堀 変 電 所 間 の 半 分 以 上 が 平 行 に な っ て お り 、 東 側 で は 古 く か ら の 住 宅 地 を 、 西 側 で は 小 規 模 な 宅 地 開 発 が 行 な わ れ て い る 地 域 を 通 過 し て い る 。 ま た 、 宅 地 内 に 設 置 さ れ た 鉄 塔 も 多 く 見 ら れ る 。 成 城 学 園 ~ 千 歳 変 電 所 地 区 の 送 電 線 は 世 田 谷 区 西 端 に 位 置 し て お り 、 成 城 学 園 駅 周 辺 は 区 画 整 理 さ れ た 低 層 住 宅 が 多 く 民 地 上 空 を 通 過 し て い る が 、 京 王 線 付 近 か ら 千 歳 変 電 所 に 至 る 区 間 は 農 地 が 残 存 し 畑 地 の 上 空 を 通 過 し て い る 。
2) 東 京 区 部 東 部 ( 綾 瀬 ・ 亀 有 周 辺 お よ び 金 町 ・ 小 岩 周 辺 )
綾 瀬・亀 有 地 区 の 2系 統 は 、花 畑 変 電 所 と 江 戸 川 変 電 所 間 を 平 行 に 低 層 住 宅 の 密 集 地 上 空 や 中 層 集 合 住 宅 上 空 を 通 過 し て お り 、鉄 塔 も 宅 地 内 の 他 、集 合 住 宅 、老 人 福 祉 施 設 、 小 学 校 に 近 接 し て 設 置 さ れ て い る 。 金 町 ・ 小 岩 地 区 の 中 川 と 江 戸 川 に 挟 ま れ た 地 域 に あ る 亀 戸 線 の 送 電 線 は 、 変 電 所 間 が 長 距 離 で あ り 、 低 層 住 宅 地 上 空 を 通 過 し て お り 、 宅 地 内 や 中 学 校 の 校 庭 に 設 置 さ れ た 鉄 塔 も あ る 。
[2.2 参 考 文 献 ]
1)(財)エンジニアリング振 興 協 会 : 平 成 19 年 度 都 市 再 生 ・ 地 域 活 性 化 ・ 生 活 利 便 性 向 上 を 目 指 し た 都 市 機 能 高 度 化 ・ 地 下 空 間 開 発 利 用 等 関 連 エ ン ジ ニ ア リ ン グ の 動 向 と 今 後 の あ り 方 に 関 す る 調 査 報 告 書 第 3分 冊 平 成 20 年 3月
2)(財)エンジニアリング振 興 協 会 : 平 成 20 年 度 エ コ ・ ヒ ュ ー マ ン ・ エ ン ジ ニ ア リ ン グ に 関 す る 調 査 研 究 報 告 書 第 5分 冊 平 成 21 年 3月
3) 電 子 国 家 ポ ー タ ル WEB 地 図
http://portal.cyberjapan.jp/denshi/index3.html