テイクアンドギヴ・ニーズ|4331 R
COVERAGE INITIATED ON: 2018.08.01 LAST UPDATE: 2018.08.01
当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、
弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。
例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。
Research Coverage Report by Shared Research Inc.
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Coverage目 次
SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。
要約 --- 3
直近更新内容 --- 6
概 略 --- 6
業績動向 --- 7
四半期実績推移 --- 7
中長期展望 --- 12
事業内容 --- 13
企業概要 --- 13
事業概要・ビジネスモデル --- 14
収益モデル --- 27
市場とバリューチェーン --- 29
競合他社動向 --- 41
SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 47
過去の業績と財務諸表 --- 49
損益計算書 --- 49
貸借対照表 --- 50
キャッシュフロー計算書 --- 52
過去の業績 --- 53
その他の情報 --- 54
沿革 --- 54
ニュース&トピックス --- 56
コーポレートガバナンスおよびトップマネジメント --- 56
配当方針 --- 57
大株主 --- 57
従業員 --- 57
企業概要 --- 58
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Coverage要 約
事業概要
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同社は、ハウスウェディング施設による挙式・披露宴の企画・運営のサービスを新郎新婦に行っている。同社によ れば、ハウスウェディング業界ではトップシェアの15%(金額ベース)を占める業界最大手である。2018年3月期 売上高64,590百万円、営業利益2,785百万円のうち、国内ウェディング事業は、売上高、営業利益(全社費用控除前)がともに約8割を占める中核事業となっている。
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ハウスウェディングとは、欧米風の邸宅(ゲストハウス)を貸切りの形態で行う挙式及び披露宴を指している。同 社は、1998年10月に創業者で現会長の野尻佳孝氏がレストランとの提携によるハウスウェディングのプロデュース から事業を開始した。2001年に創業当時から構想していたハウスウェディング直営店事業を開始し、2003年以降に 直営店の全国展開を同社が業界に先駆けて始めたことで、ハウスウェディングが全国的に認知されるようになった。◤
同社の中核事業である国内ウェディング事業は、同社がプロデュースするハウスウェディングで式を挙げる新郎新 婦から受け取る挙式・披露宴費用を主な収益源としている。チャペル(挙式場)の増設やバンケット(披露宴会場)の改装など店舗のリニューアルによって、施設の魅力度を高めることにより、平均単価が上昇に転じ(第3四半期 の平均単価は2016年3月期;4,009百万円、2017年3月期;3,931百万円、2018年3月期;4,007百万円)、売上総利益 率の改善につながっている(国内ウェディング事業の売上総利益率は、同左の順に、59.0%、59.1%、60.8%)。
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一方、海外・リゾートウェディング事業は、海外及び沖縄のリゾートウェディングを手掛けている。ハワイ、グア ム、バリ、沖縄での拠点数の拡大に伴い、施行件数が堅調に増加し、売上高は2008年3月期1,923百万円から2018年 3月期10,801百万円へ10期連続の増収、CAGR(年平均成長率)は18.8%となっている。業績動向
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2018年3月期は、売上高64,590百万円(前期比7.3%増)、営業利益2,785百万円(同14.2%増)、経常利益2,489百 万円(同18.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益888百万円(同2.5倍)となった。営業利益は会社計画2,600 百万円を185百万円上回ったが、主に2017年5月に新規開業したTRUNK(HOTEL)が計画を上回ったためである。◤
2019年3月期は、売上高66,000百万円(前期比2.2%増)、営業利益3,200百万円(同14.9%増)、経常利益2,800百 万円(同12.5%増)、当期純利益1,100百万円(同23.9%増)を見込む。営業利益は、国内ウェディング事業のリニュー アル効果(20店を計画)による受注件数の増加、TRUNK(HOTEL)の通期稼働による増益要因の一方で、海外・リゾー トウェディング事業のグアム施設における地政学リスクの影響を受けた受注減に伴う減益要因を見込んでいる。◤
同社は中期経営計画を発表していないが、今後の見通しとして、主力の国内ウェディング事業で収益の安定化を図 り、海外・リゾートウェディング事業に加えて、ホテル事業を新たな成長の柱とする意向である。国内ウェディン グ事業は、収益力強化と競争優位性の創出によるシェア向上により、安定したキャッシュフローの創出が見込まれ、営業利益率は中期的に8%程度の成長ポテンシャルを有していると見られる。ホテル事業は、欧米で定着しているブ ティックホテルを東京都心向けや、地方政令指定都市向けに出店し、ホテル直営店の展開を加速させる。。また、
海外・リゾートウェディング事業は、リゾート拠点の新規開拓や拠点数の拡大を図り、拡大するアジア需要を取り 込む。2028年3月期の連結売上高は1,000億円程度と想定される。内訳としては、国内ウェディング事業550億円、
ホテル事業250億円、海外・リゾートウェディング事業200億円、その他事業が50億円(内部消去50億円)である。
また、営業利益は70億円程度と見られる。利益面では、既存の国内ウェディング事業の収益性を維持し、新規事業 で収益拡大を目指していくという全体の方向性から判断して、営業利益率は7%程度を確保できると見られる。
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Coverage同社の強みと弱み
同社の強みとしては、1)ハウスウェディング市場におけるトップブランドの構築、2)ハウスウェディングに続き、ブ ティックホテル進出といった時代を先取りする事業構想による新市場の創出、3)創業者を支える後継の代表取締役社長 によるトップマネジメント力である。一方、同社の弱みとしては、1)少子化などを背景に市場縮小傾向が継続すると予 想されるウェディング事業を主軸事業としているための成長限定性、2)不採算店舗の減損損失などに伴う特損計上を背 景とした低収益性、3)ハウスウェディング市場が成熟化する中での資産効率の低さである。
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Coverage主要経営指標の推移
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意
損益計算書 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13 年3月期 14 年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期 19年3月期
(百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 会予
売上高 46,039 46,716 47,983 52,804 60,714 59,221 59,524 60,186 64,590 66,000
前期比 -0.4% 1.5% 2.7% 10.0% 15.0% -2.5% 0.5% 1.1% 7.3% 2.2%
売上総利益 24,655 24,954 25,801 28,499 34,199 33,847 34,611 35,922 39,848 -
前期比 4.2% 1.2% 3.4% 10.5% 20.0% -1.0% 2.3% 3.8% 10.9% -
売上総利益率 53.6% 53.4% 53.8% 54.0% 56.3% 57.2% 58.1% 59.7% 61.7% -
営業利益 2,520 2,282 2,213 2,833 3,706 2,973 1,546 2,439 2,785 3,200
前期比 272.8% -9.4% -3.0% 28.0% 30.8% -19.8% -48.0% 57.8% 14.2% 14.9%
営業利益率 5.5% 4.9% 4.6% 5.4% 6.1% 5.0% 2.6% 4.1% 4.3% 4.8%
経常利益 1,882 1,541 1,588 2,459 3,342 2,784 1,377 2,100 2,489 2,800
前期比 5971.0% -18.1% 3.0% 54.8% 35.9% -16.7% -50.5% 52.5% 18.5% 12.5%
経常利益率 4.1% 3.3% 3.3% 4.7% 5.5% 4.7% 2.3% 3.5% 3.9% 4.2%
当期純利益 371 214 453 1,086 1,370 1,008 230 360 888 1,100
前期比 -135.4% -42.3% 111.7% 139.7% 26.2% -26.4% -77.2% 56.5% 146.7% 23.9%
純利益率 0.8% 0.5% 0.9% 2.1% 2.3% 1.7% 0.4% 0.6% 1.4% 1.7%
一株当たりデータ
期末発行済株式数(千株) 823 1,297 1,297 1,306 1,306 1,306 1,306 1,306 1,306 1,306 EPS 350.5 165.5 347.7 83.2 104.7 77.8 17.8 27.9 68.6 84.9 EPS (潜在株式調整後) 349.2 165.4 347.7 - - - - DPS(一株当たり配当金) - 100.0 100.0 120.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 BPS(一株当たり純資産) 12,547 12,617 12,764 1,361 1,474 1,565 1,559 1,566 1,615 _ 貸借対照表 (百万円)
現金・預金・有価証券 4,559 4,094 5,035 4,170 5,582 5,111 3,871 4,918 4,769 - 流動資産合計 6,858 6,801 7,779 7,612 9,391 9,485 8,237 9,643 10,520 - 有形固定資産 21,095 20,927 20,803 24,514 24,695 25,564 29,240 31,743 35,037 - 投資その他の資産計 14,758 16,297 14,249 12,192 11,810 10,853 9,826 9,647 9,580 - 無形固定資産 743 607 557 2,191 2,384 2,187 1,981 1,143 887 - 資産合計 43,456 44,634 43,390 46,510 48,282 48,091 49,286 52,176 56,025 -
買掛金 2,347 1,867 2,413 2,732 2,874 2,576 2,627 2,484 2,339 -
短期有利子負債 7,286 6,593 8,585 5,243 6,017 5,494 4,890 7,111 6,300 - 流動負債合計 13,397 12,598 15,158 13,270 15,839 14,058 13,648 16,510 15,597 - 長期有利子負債 11,846 12,800 9,066 12,655 10,330 11,338 12,778 12,881 16,868 - 固定負債合計 13,736 15,587 11,439 15,279 13,081 13,569 15,252 15,180 19,291 - 負債合計 27,134 28,186 26,598 28,550 28,921 27,628 28,901 31,690 34,889 - 負債純資産合計 43,456 44,634 43,390 46,510 48,282 48,091 49,286 52,176 56,025 - 有利子負債(短期及び長期) 19,132 19,393 17,651 17,898 16,347 16,832 17,668 19,992 23,168 - キャッシュフロー計算書 (百万円)
営業活動によるキャッシュフロー 3,383 1,449 3,687 3,870 5,646 1,825 3,731 4,130 4,139 - 投資活動によるキャッシュフロー -2,030 -2,138 -880 -2,197 -1,769 -2,477 -5,471 -5,155 -6,708 - 財務活動によるキャッシュフロー 287 232 -1,828 -2,377 -2,537 126 476 2,092 2,408 -
財務指標
総資産経常利益率(ROA) 4.4% 3.5% 3.6% 5.5% 7.1% 5.8% 2.8% 4.1% 4.6% 10.0%
自己資本利益率(ROE) 2.2% 1.3% 2.7% 6.0% 7.2% 5.1% 1.2% 1.8% 4.3% - 自己資本比率 37.6% 36.8% 38.7% 38.6% 40.1% 42.6% 41.4% 39.3% 37.7% -
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Coverage直 近 更 新 内 容 概 略
2018年8月1日、株式会社シェアードリサーチは株式会社テイクアンドギヴ・ニーズのカバレッジを開始する。
過去の会社発表はニュース&トピックスを参照
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Coverage業 績 動 向 四半期実績推移
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
売上高推移 営業利益推移
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
四半期業績推移(累計)
(百万円) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q
売上高 14,319 28,709 44,270 59,524 14,158 28,852 45,075 60,186 14,349 31,082 48,494 64,590
YoY 2.6% 3.4% -0.4% 0.5% -1.1% 0.5% 1.8% 1.1% 1.3% 7.7% 7.6% 7.3%
売上総利益 8,380 16,792 25,939 34,611 8,355 17,137 26,830 35,922 8,721 19,032 29,763 39,848
YoY 6.7% 6.3% 2.3% 2.3% -0.3% 2.1% 3.4% 3.8% 4.4% 11.1% 10.9% 10.9%
売上総利益率 58.5% 58.5% 58.6% 58.1% 59.0% 59.4% 59.5% 59.7% 60.8% 61.2% 61.4% 61.7%
販管費 8,055 16,517 24,507 33,065 8,162 16,562 24,731 33,483 9,196 18,349 27,631 37,063
YoY 4.0% 7.1% 5.5% 7.1% 1.3% 0.3% 0.9% 1.3% 12.7% 10.8% 11.7% 10.7%
売上高販管費比率 56.3% 57.5% 55.4% 55.5% 57.6% 57.4% 54.9% 55.6% 64.1% 59.0% 57.0% 57.4%
営業利益 324 275 1,431 1,546 192 574 2,099 2,439 -475 683 2,131 2,785
YoY 200.0% -26.7% -32.7% -48.0% -40.7% 108.7% 46.7% 57.8% - 19.0% 1.5% 14.2%
営業利益率 2.3% 1.0% 3.2% 2.6% 1.4% 2.0% 4.7% 4.1% - 2.2% 4.4% 4.3%
経常利益 302 239 1,327 1,377 97 282 1,682 2,100 -567 491 1,871 2,489
YoY 469.8% 0.4% -31.9% -50.5% -67.9% 18.0% 26.8% 52.5% - 74.1% 11.2% 18.5%
経常利益率 2.1% 0.8% 3.0% 2.3% 0.7% 1.0% 3.7% 3.5% - 1.6% 3.9% 3.9%
四半期純利益 51 -168 372 230 13 35 728 360 -401 36 814 888
YoY - - -59.7% -77.2% -74.5% - 95.7% 56.5% - 2.9% 11.8% 146.7%
四半期純利益率 0.4% - 0.8% 0.4% 0.1% 0.1% 1.6% 0.6% - 0.1% 1.7% 1.4%
四半期業績推移(3ヵ月)
(百万円) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
売上高 14,319 14,390 15,561 15,254 14,158 14,694 16,223 15,111 14,349 16,733 17,412 16,096
YoY 2.6% 4.2% -6.7% 3.2% -1.1% 2.1% 4.3% -0.9% 1.3% 13.9% 7.3% 6.5%
売上総利益 8,380 8,412 9,147 8,672 8,355 8,782 9,693 9,092 8,721 10,311 10,731 10,085
YoY 6.7% 6.0% -4.4% 2.1% -0.3% 4.4% 6.0% 4.8% 4.4% 17.4% 10.7% 10.9%
売上総利益率 58.5% 58.5% 58.8% 56.9% 59.0% 59.8% 59.7% 60.2% 60.8% 61.6% 61.6% 62.7%
販管費 8,055 8,462 7,990 8,558 8,162 8,400 8,169 8,752 9,196 9,153 9,282 9,432
YoY 4.0% 10.3% 2.3% 12.0% 1.3% -0.7% 2.2% 2.3% 12.7% 9.0% 13.6% 7.8%
売上高販管費比率 56.3% 58.8% 51.3% 56.1% 57.6% 57.2% 50.4% 57.9% 64.1% 54.7% 53.3% 58.6%
営業利益 324 -49 1,156 115 192 382 1,525 340 -475 1,158 1,448 654
YoY 200.0% - -33.9% -86.4% -40.7% - 31.9% 195.7% - 203.1% -5.0% 92.4%
営業利益率 2.3% - 7.4% 0.8% 1.4% 2.6% 9.4% 2.3% - 6.9% 8.3% 4.1%
経常利益 302 -63 1,088 50 97 185 1,400 418 -567 1,058 1,380 618
YoY 469.8% - -36.4% -94.0% -67.9% - 28.7% 736.0% - 471.9% -1.4% 47.8%
経常利益率 2.1% - 7.0% 0.3% 0.7% 1.3% 8.6% 2.8% - 6.3% 7.9% 3.8%
四半期純利益 51 -219 540 -142 13 22 693 -368 -401 437 778 74
YoY - - -45.7% - -74.5% - 28.3% - - 1886.4% 12.3% -
四半期純利益率 0.4% - 3.5% - 0.1% 0.1% 4.3% - - 2.6% 4.5% 0.5%
18年3月期
16年3月期 17年3月期
17年3月期 18年3月期
16年3月期
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Coverage2018年3月期通期実績 業績概要:
2018年3月期通期実績は、売上高64,590百万円(前期比7.3%増)、営業利益2,785百万円(同14.2%増)、経常利益2,489 百万円(同18.5%増)、当期純利益888百万円(同2.5倍)となった。
国内ウェディング事業のリニューアル店舗の好調、TRUNK(HOTEL)の新規開業、海外・リゾートウェディング事業の新 拠点の増加によって増収となった。海外売上高比率は16.7%(前期比1.5%ポイント増)となった。
売上総利益は39,848百万円(前期比10.9%増)となった。増収に加え、売上総利益率が前期比2.0%ポイント上昇の61.7%
となった。売上総利益率が上昇した理由は、主に、国内ウェディング事業でのドレス内製化による収益改善効果(都内・
横浜エリアの内製化比率は2017年3月期上期30.9%から2018年3月期下期52.7%へ21.8%ポイント上昇)によるものであ る。販管費は37,063百万円(同10.7%増)となり、販管費率は前期比1.8%ポイント上昇の57.4%となった。TRUNK(HOTEL) の新店開業費および、海外・リゾートウェディング事業の拠点数の増加による。
利益面では、増収および売上原価率の低下によって、売上総利益は増加した一方で、販管費も増加したため、営業利益は 前期比14.2%増となった。営業利益は会社計画の2,600百万円を185百万円上回った。TRUNK(HOTEL)の売上高が会社計 画を450百万円程度上回り、営業利益も会社計画の100百万円の赤字から若干の黒字へと計画を上回ったことが主な要因 である。経常利益は受取手数料113百万円の計上により営業外収支が改善し、前期比18.5%増となった。当期純利益は、
経常利益の増益に加え、特別損失の減少等によって、前期比2.5倍となった。
事業セグメント別状況
国内ウェディング事業
売上高は52,096百万円(前期比5.1%増)、売上総利益は31,746百万円(前期比8.4%増)、営業利益は3,944百万円(同 13.7%増)となった。売上面では、2017年5月に開業したTRUNK(HOTEL)3,646百万円が国内ウェディング事業に新規に 加わった。利益面では、TRUNK(HOTEL)の利益貢献により、売上総利益率は60.9%(前期比1.8%ポイント増)、営業利 益率は7.6%(前期比0.6%ポイント増)となった。
直営店の売上高は46,721百万円(前期比4.1%増)となった。TRUNK(HOTEL)が新規に加わったことで増収となった。
TRUNK(HOTEL)の売上高は3,646百万円となった。売上構成比は婚礼75%、イベント10%、ホテル10%、レストランその 他5%。婚礼受注は堅調に推移。ホテルの客室単価(ADR)は、59,775円。優れたデザイン性・コンセプトが欧米宿泊客 の支持を集め、宿泊者の外国人比率は81%、うち欧米人の比率は84%だった。
TRUNK(HOTEL)を除くと、43,075百万円(前期比4.0%減)となったが、直営店を1店閉鎖した影響による。期末の直営 店数は69店舗(前期比横ばい)、105会場(同2会場の増加)となった(注:会場は披露宴会場)。取扱組数は、1店閉鎖 の影響を受けたものの、TRUNK(HOTEL)が新規に加わったことで、11,988件(同2.5%増)となった。平均単価は3,980 千円(同1.5%増)となった。
コンサルティングの売上高は1,637百万円(前期比5.1%増)となった。取扱高は、受注単価の低い施設を6店閉鎖した影 響により、取扱組数は563件(同54.1%減)と半減した。期末の施設数は7施設(前期比6施設の減少)となった。その他 の売上高は、3,738百万円(前期比19.0%増)となった。
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Coverage海外・リゾートウェディング事業
売上高は10,801百万円(前期比18.0%増)、売上総利益は7,479百万円(前期比22.3%増)、営業利益は602百万円(前期 比6.5%増)となった。売上面では(同事業の決算期は12月)、2016年10月にハワイ新拠点1つ、同年11月に台湾ローカ ル向けウェディングの直営店、2017年1月に沖縄新拠点1つをそれぞれ開業したことが増収に貢献した。
利益面では、ドレスの内製化比率上昇などにより売上総利益率は69.2%(前期比2.4%ポイント増)となったものの、新 店開業費の増加により、営業利益率は5.6%(前期比0.6%ポイント減)となった。ドレスの内製化比率は2016年3月期上 期(16.6%)、同下期(29.9%)に対し、自社のドレスショップ「WITH A WHITE」の多店舗展開や取り組みの強化によ り、内製化を本格化。ドレスの内製化比率は、2017年3月期上期(66.5%)→同下期(72.0%)→2018年3月期上期(79.4%)
→同下期(84.2%)と上昇した。
施行組数の四半期別増減率(2013年の各四半期との比較)は、2017年1-3月(28%増)、4-6月(49%増)、7-9月(43%
増)、10-12月(37%増)、2018年1-3月(28%増)となった。2018年1-3月は、グアムの地政学リスクにより、前年 同期との比較では1.6%減少した。また、2018年3月末の拠点数は16(ハワイ5(前期比1減)、グアム5(同1増)、バリ3、
沖縄3)であった。
その他事業
その他事業は、婚姻周辺の旅行代理店業や、保育事業などが含まれている。売上高は1,692百万円(前期比15.8%増)、
営業利益は194百万円(前期比7.8%増)となった。
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Coverage今期会社計画
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
2018年3月期会社予想は、売上高66,000百万円(前期比2.2%増)、営業利益3,200百万円(前期比14.9%増)の見込みで ある。営業利益(前期比485百万円増益)のセグメント別増減益は、国内ウェディング事業(同317百万円増益)、ホテ ル事業(同563百万円増益)、海外・リゾートウェディング事業(同465百万円減益)を見込む。
国内ウェディング事業
営業利益4,824百万円(前期比22.3%増)を見込んでいる。このうち、(既存の)国内ウェディング事業は42憶円程度(同 8%)、ホテル事業は6憶円程度(同15倍)が推定される。足元の既存店の受注状況は、2018年4月末時点で前年比5.8%
増と堅調に推移している。今期の主な取組みとしては、既存店舗の戦略的リニューアルの継続、ドレス内製化の強化、連 結子会社ブライズワードの吸収合併による効率化の推進、業務提携先の東京會舘の施工開始、結婚式場向け装飾レンタル 事業の開始などである。
(既存の)国内ウェディング事業は、継続的に既存店舗のリニューアルを行い、今期は20店舗のリニューアルを計画して いる。リニューアルの内訳は、大規模リニューアル(1店舗当たり150百万円の投資、チャペル・バンケット・ガーデン の全面改装)が2店舗、中規模リニューアル(1店舗当たり20~50百万円の投資、チャペル・バンケット・ガーデンの独 立した空間単独リニューアル)が8店舗、家具入替(1店舗当たり10~20百万円の投資、会場内の家具・調度品のデザイ ンチェンジ)が10店舗である。また、業務提携をしている東京會舘は、2019年1月にリオープンの予定だが、現在婚礼受 注は堅調に推移している。さらに、2018年4月より、撮影用の装飾一式(9種類)を結婚式場向けにレンタル事業を始め た。
ホテル事業は、TRUNK(HOTEL)が通年稼働することや、婚礼では、2018年4月末時点の受注組数が前年同月末に比べ、
21.3%増となるなど、堅調に推移している。会社側では東京都23区内にTRUNK(HOTEL)第2号店の出店を計画中である。
海外・リゾートウェディング事業
営業利益137百万円(前期比77.2%減)を見込んでいる。前期のグアムの地政学リスクに伴い、受注が減少した影響で、
今期の施行組数が上期中心に減少することによる。受注組数は、2017年10月末に前年比2.6%減少したが、2018年4月末 は前年比0.3%減とほぼ前年並みに回復している。また、ドレスの単価は、2014年1-3月と比較して、2017年1-3月(5.7%
増)、2018年1-3月(9.6%増)と堅調に推移している。2018年9月に沖縄に新拠点が1つオープンする予定である。
(百万円) 上期実績 下期実績 通期実績 上期実績 下期実績 通期実績 上期予想 下期予想 通期予想 上期予想 下期予想 通期予想
売上高 28,852 31,334 60,186 31,082 33,508 64,590 32,000 34,000 66,000 3.0% 1.5% 2.2%
売上原価 11,715 12,549 24,264 12,050 12,692 24,742
売上総利益 17,137 18,785 35,922 19,032 20,816 39,848
売上総利益率 59.4% 60.0% 59.7% 61.2% 62.1% 61.7%
販管費 16,562 16,921 33,483 18,349 18,714 37,063
売上高販管費比率 57.4% 54.0% 55.6% 59.0% 55.8% 57.4%
営業利益 574 1,865 2,439 683 2,102 2,785 1,100 2,100 3,200 61.1% -0.1% 14.9%
営業利益率 2.0% 6.0% 4.1% 2.2% 6.3% 4.3% 3.4% 6.2% 4.8%
経常利益 282 1,818 2,100 491 1,998 2,489 950 1,850 2,800 93.5% -7.4% 12.5%
経常利益率 1.0% 5.8% 3.5% 1.6% 6.0% 3.9% 3.0% 5.4% 4.2%
当期純利益 35 325 360 36 852 888 500 600 1,100 1288.9% -29.6% 23.9%
当期純利益率 0.1% 1.0% 0.6% 0.1% 2.5% 1.4% 1.6% 1.8% 1.7%
17年3月期 18年3月期 19年3月期 前年同期比
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Coverage過去の会社予想と実績の差異
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
期初会社予想と実績 FY03/09 FY03/10 FY03/11 FY03/12 FY03/13 FY03/14 FY03/15 FY03/16 FY03/17 FY03/18
(百万円) 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結 連結
売上高(期初予想) 51,912 47,918 47,759 48,500 50,000 58,000 62,000 61,500 60,000 65,000 売上高(実績) 46,206 46,039 46,716 47,983 52,804 60,714 59,221 59,524 60,186 64,590
期初会予と実績の格差 -11.0% -3.9% -2.2% -1.1% 5.6% 4.7% -4.5% -3.2% 0.3% -0.6%
営業利益(期初予想) 2,079 1,961 2,688 2,350 2,600 3,400 3,800 1,800 1,700 2,600 営業利益(実績) 676 2,520 2,282 2,213 2,833 3,706 2,973 1,546 2,439 2,785
期初会予と実績の格差 -67.5% 28.5% -15.1% -5.8% 9.0% 9.0% -21.8% -14.1% 43.5% 7.1%
経常利益(期初予想) 1,963 1,285 1,984 1,650 2,000 3,000 3,500 1,500 1,500 2,200 経常利益(実績) 31 1,882 1,541 1,588 2,459 3,342 2,784 1,377 2,100 2,489
期初会予と実績の格差 -98.4% 46.5% -22.3% -3.8% 23.0% 11.4% -20.5% -8.2% 40.0% 13.1%
当期純利益(期初予想) 1,049 695 857 550 800 1,500 1,400 700 650 750 当期純利益(実績) -1,048 371 214 453 1,086 1,370 1,008 230 360 888
期初会予と実績の格差 -199.9% -46.6% -75.0% -17.6% 35.8% -8.7% -28.0% -67.1% -44.6% 18.4%
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Coverage中長期展望
同社は、中期経営計画を発表していない。今後の見通しとして、主力の国内ウェディング事業については、新規出店を抑 制し、将来的に不採算が見込まれる店舗の閉鎖を実施することによるスクラップ・アンド・ビルドや既存施設のリニュー アル、コスト削減等により今後も収益力強化を図る意向である。国内ウェディング事業は、収益力強化と競争優位性の創 出によるシェア向上により、安定したキャッシュフローの創出が見込まれる。過去の業績推移から判断して、国内ウェディ ング事業の営業利益率は中期的に8%程度を確保できると見られる。
新規出店は、主として、市場拡大が見込める海外・リゾートウェディング事業や新規事業のホテル事業(直営店)で行う。
ホテル事業は、日本市場で新ジャンルとなるブティックホテル*を出店する計画であり、東京都23区内にTRUNK(HOTEL)*、
地方の10大政令指定都市に、地方向けにローカライズされたブティックホテルを今後10年間に合計で10施設程度出店す る計画である。同社は、新規ホテルの直営店の多店舗展開により、増加する外国人観光客の需要も取り込めると判断し、
ホテル事業を今後の成長事業と位置付けている。また、海外・リゾートウェディング事業は、アジアを中心にリゾート新 拠点の開拓や拠点数の拡大を図り、拡大するアジア需要を取り込む。
*ブティックホテルはスタイリッシュでこだわりのあるインテリアを特徴に持ち、一般的に10~100室程度の客室を有する小規模で高価格帯のホテル。
欧米で普及しており、ビジネスホテルとラグジュアリーホテルの中間に位置する。TRUNK(HOTEL)は、欧米のブティックホテルをもとに、同社が社 会貢献などのコンセプトを加え、日本の都心向けにアレンジしたホテル。
10年後にあたる2028年3月期の連結売上高は1,000億円と見られる。内訳としては、国内ウェディング事業500億円、ホテ ル事業300億円~400億円、海外・リゾートウェディング事業200億円~300億円、その他事業50億円(内部消去50億円)
である。また、営業利益は70億円程度が見込まれる。利益面では、既存の国内ウェディング事業の収益性を維持し、ホ テル事業で収益拡大を目指していくという全体の方向性から判断し、営業利益率は7%程度を確保できよう。
長期収益イメージ
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
売上高
単位:百万円 売上高 営業利益 営業利益率 売上高 営業利益 営業利益率
CAGR
国内ウェディング事業
52,450 3,914 7% 50,000 4,000 8% 0%
ホテル事業
3,646 30 1% 30,000 3,600 12% 21%
海外・リゾートウェディング事業
10,801 602 6% 20,000 1,600 8% 6%
その他事業
1,692 194 11% 5,000 500 10% 11%
全社費用
-3,999 -1,961 -5,000 -2,500
合計
64,590 2,785 4% 100,000 7,200 7% 4%
FY03/2018 FY03/2028(SR社予想)
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Coverage事 業 内 容 企業概要
ハウスウェディング市場を切り開いた業界最大手
同社は、ハウスウェディング*施設による挙式・披露宴の企画・運営のサービスを新郎新婦に提供している。ハウスウェ ディング業界の最大手である(シェア15%:同社調べ)。1997年に株式会社プレス・ワーク(現アニヴェルセル;AOKI ホールディングスの子会社)がオープンさせた「ルーデンス立川ウェディングビレッジ」が、初めてのハウスウェディン グ施設とされている。
*欧米風の邸宅(ゲストハウス)を貸切りの形態で行う挙式及び披露宴
市場の開拓者
同社は、1998年10月に創業者の野尻佳孝氏を含めてわずか3人で創業し、ハウスウェディングのノウハウ蓄積を優先する ため、レストラン提携によるハウスウェディング事業を開始した。2001年に、直営店1店舗目を東京の代官山に開業し、
ハウスウェディングの直営店事業を開始した。2003年に地方出店により全国展開を開始し、ハウスウェディング市場を 切り開いたことで、全国に認知されるようになった。設立から3年後にナスダック・ジャパン(現JASDAQ市場)に株式 上場し、2004年に東証2部、2006年に東証1部に昇格している。
一軒家貸切り、一顧客一担当制を強みにしたオリジナルウェディング
ハウスウェディングは、チャペルの他、庭園、プール、カフェスペースなども備えた邸宅風の施設を「完全貸切り」にし て、プライベートでアットホームな空間と時間が過ごせる施設である。また、同社は創業来、「一顧客一担当制」を採用 しており、準備期間から結婚式当日まですべてを専属のウェディングプランナーが担当する。トータルサポートにより、
きめ細かくニーズを汲み取ることで、新郎新婦だけのオリジナルな結婚式を可能にしている。同社が提供する価値は、結 婚式に参列するすべての方々の“One Heart Wedding(心がひとつになる瞬間)”を生み出すことと位置づけ、新郎新婦お よび列席の方々にご満足いただける結婚式を創り出し、高い競争力を維持している。
ハワイ、グアム、バリ、沖縄の4拠点で海外・リゾートウェディングを運営
海外の外資ホテル等と提携し、自社チャペルとの連携によるリゾート型のウェディングサービスを提供している。現在、
ハワイ、グアム、バリ、沖縄の4か所で展開し、拠点数の拡大により増収を続けている。また、台湾で直営のウェディン グ施設を運営し、インドネシアで、ホテルとの業務提携により婚礼プロデュース業務を行っており、今後、日本のホスピ タリティを拡大するアジア中心に展開し、新たな市場創出を目指している。
カスタマーセンターで顧客の声を回収し、自社商品・サービスの改善や社員の評価制度に役立てる
同社は、自社のカスタマーセンターで、挙式済みのすべての新郎新婦や参列者から電話等によるアンケート調査によって、
高い回収率で収集し、一元管理している。回収されたアンケート調査によって、多様化する顧客ニーズに迅速に対応しな がら、自社商品の展開を強化し、高い付加価値を創出する仕組み作りを行い、顧客満足度の向上に役立てている。また、
同社の社員(ウェディングプランナー、サービススタッフ等)は、アンケート調査を基にした新郎新婦からのフィードバッ ク評価によって、担当者個人の人事評価につながっている。やる気のある社員のモチベーションを更に高める仕組み作り を行い、従業員満足度を高めることにつながっている。
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Coverage事業概要・ビジネスモデル 事業セグメント
同社の事業は、国内ウェディング事業、海外・リゾートウェディング事業、その他の3つの報告セグメントからなる。2018 年3月期における売上高(営業利益)の構成は、国内ウェディング事業81%(83%)、海外・リゾートウェディング事業 17%(13%)、その他3%(4%)であった。国内ウエディング事業が主軸ではあるが、2018年3月期までの過去10年間 において、海外・ウエディング事業の売上構成比が2008年3月期の3.9%から2018年3月期の16.7%へ12.8%ポイント上昇 している。
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
**2019年のセグメント別売上高予想は非開示。
セグメント別売上高と営業利益率の推移
出所:会社データよりSR社作成
セグメント売上・利益 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13 年3月期 14 年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期 19年3月期
(百万円) 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 会予
売上高 43,642 46,206 46,039 46,716 47,983 52,804 60,714 59,221 59,524 60,186 64,590 66,000
(前年比) -6.0% 5.9% -0.4% 1.5% 2.7% 10.0% 15.0% -2.5% 0.5% 1.1% 7.3% 2.2%
国内ウェディング事業 40,515 41,482 41,429 41,253 42,036 46,138 52,902 50,059 49,433 49,568 52,096 -
(前年比) -8.9% 2.4% -0.1% -0.4% 1.9% 9.8% 14.7% -5.4% -1.3% 0.3% 5.1%
(構成比) 92.8% 89.8% 90.0% 88.3% 87.6% 87.4% 87.1% 84.5% 83.0% 82.4% 80.7%
海外・リゾートウェディング事業 1,717 2,977 3,246 4,014 4,355 5,046 6,235 7,445 8,471 9,156 10,801 -
(前年比) -10.7% 73.4% 9.0% 23.7% 8.5% 15.9% 23.6% 19.4% 13.8% 8.1% 18.0%
(構成比) 3.9% 6.4% 7.1% 8.6% 9.1% 9.6% 10.3% 12.6% 14.2% 15.2% 16.7%
その他 1,409 1,746 1,363 1,448 1,591 1,619 1,577 1,715 1,620 1,461 1,692 -
(前年比) - 23.9% -21.9% 6.2% 9.9% 1.8% -2.6% 8.8% -5.5% -9.8% 15.8%
(構成比) 3.2% 3.8% 3.0% 3.1% 3.3% 3.1% 2.6% 2.9% 2.7% 2.4% 2.6%
営業利益 -901 676 2,520 2,282 2,213 2,833 3,706 2,973 1,546 2,439 2,785 3,200
(前年比) -113.6% -175.0% 272.8% -9.4% -3.0% 28.0% 30.8% -19.8% -48.0% 57.8% 14.2% 14.9%
国内ウェディング事業 2,084 2,395 4,143 3,890 3,580 4,540 5,598 4,841 3,438 3,469 3,944 4,824
(前年比) - 14.9% 73.0% -6.1% -8.0% 26.8% 23.3% -13.5% -29.0% 0.9% 13.7% 22.3%
(構成比) 212.7% 98.6% 97.5% 92.5% 87.7% 91.7% 91.7% 90.7% 89.0% 82.2% 83.1% 93.5%
海外・リゾートウェディング事業 -313 141 108 288 376 258 337 347 300 565 602 137
(前年比) - - -23.4% 166.7% 30.6% -31.4% 30.6% 3.0% -13.5% 88.3% 6.5% -77.2%
(構成比) - 5.8% 2.5% 6.8% 9.2% 5.2% 5.5% 6.5% 7.8% 13.4% 12.7% 2.7%
その他 -790 -108 -4 16 115 141 156 138 117 180 194 194
(前年比) - - - - 618.8% 22.6% 10.6% -11.5% -15.2% 53.8% 7.8% 0.0%
(構成比) - - - 0.4% 2.8% 2.8% 2.6% 2.6% 3.0% 4.3% 4.1% 3.8%
セグメント利益調整額 -1,881 -1,752 -1,728 -1,925 -1,871 -2,119 -2,396 -2,363 -2,315 -1,779 -1,961 -1,961
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Coverage国内ウェディング事業
事業概要
国内ウェディング事業は、直営店(2018年3月期の同事業に占める売上構成比89.7%)、コンサルティング型(同3.1%)、
その他(同7.2%)に分かれる。主力の直営店は国内ハウスウェディング施設(単体に子会社ブライズワードを含める)
を企画・運営する。また、2018年3月期には直営店に2017年5月に開業したTRUNK(HOTEL)を加えた。コンサルティング 型はホテル及びレストランとの提携による婚礼運営受託である。その他は、宿泊やドレス事業、レストラン事業などがあ る。
ハウスウェディングの概要
ハウスウェディングとは、欧米風の邸宅(ゲストハウス)の貸切スタイルで行う挙式及び披露宴を指している。ハウスウェ ディング施設が初めて登場したのは、1997年に株式会社プレス・ワーク(現アニヴェルセル:AOKIホールディングス子 会社)がオープンさせた「ルーデンス立川ウェディングビレッジ」である。2000年には、ベストブライダル(現ツカダ グローバルホールディングス)が白金に「白金 アートグレイスクラブ」をオープンしている。
同社は1998年の設立後、複数の一軒家タイプのレストランと提携し、レストランウェディングから事業をスタートさせ た。ハウスウェディング直営店としては、2001年に「アーククラブ松濤」、「アーカンジェル代官山」をオープンさせ た。競合のアニヴェルセルやベストベライダルに先行を許したものの、2003年以降、地方に出店を加速させ、全国展開 をいち早く進めたことで、ハウスウェディングが全国的に認知されるようになった。
出所:会社データよりSR社作成。
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
**従業員数は就業人員+臨時雇用者(パートタイマーを含む)。08年3月期~10年3月期は就業人員のみの数値。
国内ウェディング事業 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13 年3月期 14 年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期
(百万円) 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績
売上高 40,515 41,482 41,429 41,253 42,036 46,138 52,902 50,059 49,433 49,568 52,096
(前年比) -8.9% 2.4% -0.1% -0.4% 1.9% 9.8% 14.7% -5.4% -1.3% 0.3% 5.1%
売上総利益 - - - 28,892 28,830 29,284 31,746
(前年比) - - - -0.2% 1.6% 8.4%
(売上総利益率) - - - 57.7% 58.3% 59.1% 60.9%
販管費 - - - 24,051 25,392 25,815 27,802
(前年比) - - - 5.6% 1.7% 7.7%
(販管費率) - - - 48.0% 51.4% 52.1% 53.4%
営業利益 2,084 2,395 4,143 3,890 3,580 4,540 5,598 4,841 3,438 3,469 3,944
(前年比) 14.9% 73.0% -6.1% -8.0% 26.8% 23.3% -13.5% -29.0% 0.9% 13.7%
(営業利益率) 5.1% 5.8% 10.0% 9.4% 8.5% 9.8% 10.6% 9.7% 7.0% 7.0% 7.6%
資産 33,816 34,466 34,023 34,930 32,668 36,010 35,504 35,364 37,420 37,358 41,913
減価償却費 1,410 1,213 1,045 1,064 1,074 1,121 1,416 1,348 1,671 1,761 2,231 設備投資 -5,139 -244 -330 -3,164 -1,557 -2,781 -1,736 -2,535 -5,090 -3,454 -5,910
営業権 - - - 1,019 1,112 869 758 137 151
従業員数 - 996 1,059 1,927 2,294 2,844 2,766 2,740 2,580 2,505 -
1従業員当たり売上高 - - - 21.41 18.32 16.22 19.13 18.27 19.16 19.79 -
(前年比) - - - - 19.0% 24.0% -2.7% -0.9% -5.8% -2.9% -
1従業員当たり売上高 - - - - -14.4% -11.5% 17.9% -4.5% 4.9% 3.3% -
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Coverage出所:会社データよりSR社作成。
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
国内ウェディング事業
出所:会社データよりSR社作成
ビジネスモデル:直営店部門
主力の直営店の売上高は、ハウスウェディングによる挙式・披露宴サービスを提供し、サービス利用料として新郎新婦か ら受け取る挙式披露宴費用を主要な収益源としている。売上高は平均単価(新郎新婦が支払う挙式・披露宴の平均費用)
に施行件数を乗じた額となる。2018年3月期の直営店の平均単価は3,980千円、取扱件数は11,988件であった。
国内ウェディング事業 08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13 年3月期 14 年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期
(百万円) 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績
売上高 40,515 41,482 41,429 41,253 42,036 46,138 52,902 50,059 49,433 49,568 52,096
<セグメント別>
直営店 37,463 37,874 38,422 38,915 39,057 41,947 47,422 45,059 44,609 44,869 46,721
(国内ハウスウェディング) 43,075
(TRUNKホテル) 3,646
コンサルティング型 2,639 3,150 2,452 1,764 2,304 2,835 2,832 2,220 1,942 1,557 1,637
その他 413 458 555 574 675 1,356 2,648 2,780 2,882 3,142 3,738
(前年比) -8.9% 2.4% -0.1% -0.4% 1.9% 9.8% 14.7% -5.4% -1.3% 0.3% 5.1%
直営店 -10.3% 1.1% 1.4% 1.3% 0.4% 7.4% 13.1% -5.0% -1.0% 0.6% 4.1%
(国内ハウスウェディング) -4.0%
(TRUNKホテル) -
コンサルティング型 - 19.4% -22.2% -28.1% 30.6% 23.0% -0.1% -21.6% -12.5% -19.8% 5.1%
その他 - 10.9% 21.2% 3.4% 17.6% 100.9% 95.3% 5.0% 3.7% 9.0% 19.0%
(構成比) 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
直営店 92.5% 91.3% 92.7% 94.3% 92.9% 90.9% 89.6% 90.0% 90.2% 90.5% 89.7%
(国内ハウスウェディング) 82.7%
(TRUNKホテル) 7.0%
コンサルティング型 6.5% 7.6% 5.9% 4.3% 5.5% 6.1% 5.4% 4.4% 3.9% 3.1% 3.1%
その他 1.0% 1.1% 1.3% 1.4% 1.6% 2.9% 5.0% 5.6% 5.8% 6.3% 7.2%
直営店 施工件数 8,944 9,799 10,071 9,897 9,738 10,181 10,433 11,484 11,491 11,695 11,988
平均単価(千円) 4,137 3,825 3,773 3,890 3,975 4,019 4,093 4,017 3,971 3,923 3,980
(前年比) 施工件数 -10.7% 9.6% 2.8% -1.7% -1.6% 4.5% 2.5% 10.1% 0.1% 1.8% 2.5%
平均単価(千円) 0.3% -7.5% -1.4% 3.1% 2.2% 1.1% 1.8% -1.9% -1.1% -1.2% 1.5%
コンサルティング型
施工件数 977 1,197 965 638 805 1,026 1,605 1,901 1,700 1,226 563
(前年比) -5.8% 22.5% -19.4% -33.9% 26.2% 27.5% 56.4% 18.4% -10.6% -27.9% -54.1%
直営店
店舗数 62 61 61 61 61 68 69 70 70 69 69
会場数 88 87 87 87 87 99 101 103 105 103 105
直営店1施設当たり売上高(百万円)
店舗 604 621 630 638 640 617 687 644 637 650 677
会場 426 435 442 447 449 424 470 437 425 436 445
(前年比)
店舗 -16.1% 2.8% 1.4% 1.3% 0.4% -3.7% 11.4% -6.3% -1.0% 2.0% 4.1%
会場 -14.4% 2.3% 1.4% 1.3% 0.4% -5.6% 10.8% -6.8% -2.9% 2.5% 2.1%
直営店1施設当たり件数
店舗 144 161 165 162 160 150 151 164 164 169 174
会場 102 113 116 114 112 103 103 111 109 114 114
(前年比)
店舗 -16.4% 11.4% 2.8% -1.7% -1.6% -6.2% 1.0% 8.5% 0.1% 3.3% 2.5%
会場 -14.7% 10.8% 2.8% -1.7% -1.6% -8.1% 0.4% 7.9% -1.8% 3.8% 0.6%
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Coverageまた、2018年5月に開業したTRUNK(HOTEL)を2018年3月期の直営店に含めている。同期間のTRUNK(HOTEL)の売上高は 3,646百万円であった。共通費用控除前の営業利益は約7億円と推測され、営業利益率は2割程度と利益貢献は高いと見ら れる。
サービス内容
同社が提供する主要なサービスは、新郎新婦に対してハウスウェディングの婚礼スタイルによる挙式・披露宴の企画・立 案、結婚式当日の演出を行っている。ハウスウェディングの特徴としては、一軒家のような欧米風の邸宅(ゲストハウス)
を貸切りの形態で行うことである。他のカップルに会ったり、客同士が混じり合うことことがなく、自分たちが客を家に 招くようにプライベート感覚で式を挙げることができる。
また、チャペル(挙式場)が独立型であり、海外挙式のような絵になる挙式シーンを演出している。披露宴で提供する料 理にも力を入れており、出来立ての美味しい料理を提供することが挙式会場の差別化要因となり得るため、料理メニュー 作成に際しては新郎新婦との綿密な打ち合わせを行い、オリジナルメニューを提供することもある。
価格(挙式・披露宴費用)
同社の直営店における挙式・披露宴1件当たりの平均単価は3,980千円である(2018年3月期)。国内における挙式・披露 宴単価の平均は3,548千円(「ゼクシィ結婚トレンド調査2017」の2017年調査)であり、それと比較して400千円程度高 い価格となっている。一般的にも、高付加価値サービスを提供しているハウスウェディングが他施設と比較しても高単価 となっている。
店舗数と施行件数
直営店の店舗数は69店舗、会場数は105である(2018年3月末現在)。2001年に直営店の1店舗目を開業して以来、2003 年に地方展開を開始し、新規出店を積極化させた。2008年に62店舗に達したが、急激な出店政策により、採算が悪化し、
2008年3月期には上場来初の赤字となり、新規出店を止め、採算改善を図った。店舗数は2009年以降、61店舗程度を維持 している。2012年12月に再生施設に強みを持つ株式会社ブライズワードを子会社化(同年のブライズワードの店舗数は8)
したが、同社単体では不採算店舗の閉鎖(2017年3月期は3店舗、2018年3月期は1店舗閉鎖)により、全体の店舗数を抑 制している。一方、施行件数は、店舗リニューアル等による既存店の稼働率上昇により、2012年3月期の9,738件を底に 上昇が続き、2018年3月期は11,988件となった。
店舗当たり収益モデル
SR社では、同社の国内ハウスウェディング事業の平均的な直営店の収益モデルを試算した。年間の土日祝日の日数(年 末年始休暇、お盆休みなどを除く)を100日とし、1日当たりの施行件数を2件とすると、年間施行件数は能力ベースで約 200件となる。日曜日の午後は翌日が平日となるため、予約が入りにくいことも考慮し、実際の年間施行件数を180件と する。平均単価を4,000千円とすると、年間の店舗売上は720百万円。店舗(独立チャペル1会場タイプ)の投資金額を350 百万円(建築費300百万円、保証金50百万円)。営業利益率を8%(2018年3月期の国内ウェディング事業の営業利益率 7.6%を参考に直営店の営業利益率を推測)とすると営業利益57.6百万円、年間減価償却10百万円(建物の償却耐用年数 30年)とすると、営業キャッシュフローは67.6百万円と計算される。したがって営業キャッシュフローを投資金額で割っ たROIは19%、投資回収期間は約5年と試算される。
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Coverage直営店の収益モデル
出所:同社資料等よりSR社作成
ビジネスモデル:ホテル事業
新規のホテル事業の中核となるTRUNK(HOTEL)は、同社が元々ウェディング業界で「ハウスウェディング」を広めたよ うに、日本のホテル業界のサービスを広げるため、野尻会長が欧米で存在感を増しているブティックホテルを日本のホテ ル業界で立ち上げたいという思いから、この事業を始めた。
TRUNK(HOTEL)の特徴としては、欧米のブティックホテルと同様に、最新トレンドに敏感な顧客層や、デザイナーなど ファッションセンスを持つ顧客層に加え、ノマドワーカー*やエコなライフスタイルを指向するソーシャライジング**な 顧客層を主要なターゲットとしている。ウェディング施設を備えた新スタイルの複合ホテルであり、レストラン、カフェ・
バー、多目的スペースなど最新トレンドに合わせたライフスタイル型のコンテンツとの融合による情報発信力の高い複合 施設となっている。TRUNK(HOTEL)のコンセプトは、海外からも支持を集めている。アジアパシフィック全てのホテル を対象に最も革新的なホテルを表彰するアワード「AHEAD ASIA」で、デザイン・サービス・商品に至るまで、コンセプ トとする等身大の社会貢献(ソーシャライジング)が高く評価され、ニューコンセプト賞およびベストホテル賞4位を受 賞した。また、コンセプトやデザイン性、ホスピタリティが高く評価され、世界的にも優れたホテルとして、多くの海外 メディアで掲載されるようになった。
*「ノマドワーカー」とはノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末を使い、Wi-Fi環境のある通常のオフィス以外の場所で仕事をする人を指 す。
**「ソーシャライジング」とは「一人一人が日々のライフスタイルの中で、自分らしく、無理せず、等身大に社会的な目的を持って活動すること」
と定義づけており、 当施設の内装やコンテンツ全てが社会貢献につながる施設作りとなっている。
TRUNK(HOTEL)1号店は、2017年5月に渋谷区原宿・神宮前に開業した。売上の内訳は、ウェディングが75%程度で、残 りを宿泊や一般企業向けのイベント及び宴会、レストラン・バーが占める。ウェディングの年間施行能力は700件~800 件。2018年4月末の受注件数は21.3%増(2017年4月末の受注件数との比較)と受注は好調に推移している。宿泊につい ては、部屋数が15室と小規模である。平均客室単価(ADR)は59,775円で、全国のホテルの平均ADR13千円程度と比較し ても非常に高単価である。これは、宿泊単価の高いスイートルームが含まれているためである。宿泊者の外国人比率は 81%であり、うち欧米人の比率は84%を占めた。ブティックホテルに慣れ親しんだ欧米人観光客が海外メディアに掲載 された日本のTRUNK(HOTEL)の存在を認知するようになり、優れたデザイン性・コンセプトが欧米人観光客の支持を集 めた。
TRUNK(HOTEL)の収支計画
TRUNK(HOTEL)1号店(投資金額1,500百万円)の2018年3月期業績予想は売上高3,200百万円、営業利益100百万円の赤字 であったが、売上高3,646百万円、営業利益は若干の黒字で着地した。これに伴って、2019年3月期の前回の業績予想は 売上高40億円、営業利益350百万円であったが、営業利益は700百万円に上方修正された。年間減価償却費は50百万円で、
2019年3月期の営業キャッシュフロー(営業利益+減価償却費)は750百万円。2020年3月期も同額の営業キャッシュフ
単位:百万円 構成比、他
売上高
720 100%
施工件数
180
平均単価
4
営業利益
58 8%
減価償却
10
建築費の30年償却営業キャッシュフロー
68
投資
350
建築費
300
保証金
50
ROI
19%
投資回収期間(年)
5.2
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Coverageローとすると、750百万円×2(年)=1,500百万円と2年で投資が回収できることとなり、設立からの投資回収期間は2.9 年と計算される。
TRUNK(HOTEL)の回収期間が、既存のハウスウェディング直営店(上記のモデルケースでは5.2年)に比べて短いのは、
売上がウェディングのみならず、宿泊、イベントなどが加わり、2019年3月期の売上予想は4,000百万円(上記のモデル ケースによるハウスウェディング直販店の売上高は720百万円)と高いことや、収益面では、ウェディング施設以外の売 上計上により、平日稼働率を高めることができ、高い客室単価の設定によりホテルが高収益なことで、営業利益率が高い
(TRUNK(HOTEL)18%に対し、ホテルウェディング直営店は8%)ためと見られる。
TRUNK(HOTEL)の収益モデル
出所:同社資料、ヒアリングなどをもとに、SR社作成。
*2年目以降の投資は回収分を除いた金額
ホテル事業の長期計画
同社によると、2028年までに東京都23区内にTRUNK(HOTEL)と、地方の政令指定都市にローカライズされたブティック ホテルを合計で10施設程度出店する計画である。1施設当たりの投資金額は、都内でTRUNK(HOTEL)1号店と同程度の 1,500百万円、投資回収期間は3.5~4年、地方都市は1,000~1,500百万円、投資回収期間は長くて7年以内と試算している。
年間の売上高は都内で1号店同様の4,000百万円、地方都市で3,000百万円程度、2028年度のホテル事業の売上高は、10施 設中8施設程度がフル稼働するとして、会社側では300億円を予想している。利益面では、土日祝日中心のウェディング の収益に加えて、宿泊や平日中心のイベント開催および地方都市向けにシアタールームを作ることで稼働率を高め、既存 のハウスウェディング事業を上回る収益性を確保する見込みである。会社側では2028年度の営業利益を45億円(営業利 益率15%)と予想している。
事業リスク
ホテル事業のリスクとしては、中期的な収益拡大への道筋が不明確なことが挙げられる。野尻会長が株式会社TRUNK
(2016年12月に設立)の社長として、TRUNK(HOTEL)1号店を立ち上げた時期が2017年5月と日が浅く、ホテル直営店の 運営実績は乏しい。2017年5月に渋谷・神宮前にオープンしたTRUNKホテル第1号店は、開業後間もなく黒字となり好調 に推移しているが、渋谷という情報感度が高い人が国内のみならず海外からも集まりやすい場所にあり、非常に立地に恵 まれている。今後、東京都内にTRUNK(HOTEL)をオープンしていく計画であるが、渋谷と同程度の市場ニーズがある場 所を実際に選定できるかという問題がある。地方都市に関しては、ローカライズによって新ジャンルのブティックホテル が地方都市に受け入れられるかといった問題がある。また、立地選定から賃貸契約までで約1年、建物の工事着手から竣 工までで約1年半と、立地選定から竣工までの期間はおよそ2年半程度はかかる見込みである。したがって、同社が目指 すブティックホテルの市場ニーズに見合った立地の選定の問題やブティックホテルの地方都市向けのローカライズの問 題に加えて、開業までの期間が長いといった事業リスクがあると見られる。
ビジネスモデル:コンサルティング型、その他
コンサルティング型(2018年3月期の国内ウェディング事業に占める売上構成比3.1%)は、ホテル婚礼運営受託、レス トラン提携によるウェディング業務等がある。コンサルティング型は提携先のホテルやレストランの運営企業からの婚礼
単位:百万円 FY03/2018 構成比 FY03/19会予 構成比 FY03/20会予 構成比
売上高 3,646 100% 4,000 100% 4,000 100%
ウェディング 2,735 75% 3,000 75% 3,000 75%
宿泊 365 10% 400 10% 400 10%
イベント 365 10% 400 10% 400 10%
レストランその他 182 5% 200 5% 200 5%
営業利益 30 1% 700 18% 700 18%
減価償却 50 1% 50 1% 50 1%
営業キャッシュフロー 80 2% 750 19% 750 19%
投資 1,500 1,420 670
ROI 5% 53% 112%
投資回収期間(年) 18.8 1.9 0.9
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Coverage運営受託によりプロデュース業務を提供し、料飲サービスは運営企業が提供する。新郎新婦からサービス利用料を受け取 り、運営企業に対して受託料を支払う。施行件数は563件(前期比54.1%減)となったが、受託単価の低い店舗との契約 を終了した影響のためである。
その他(同7.2%)は、宿泊や表参道・丸の内・横浜に直営店「MIRROR MIRROR」などを運営するドレス事業、レストラ ン事業などがある。