平成26年度JOGMEC石炭開発部成果報告会
海外炭開発高度化等調査
世界の石炭事情調査
-2014年度-平成27年7月7日
①
2
世界の石炭消費量の推移
出所 :’13年まではIEA, “Coal Information 2014”、’14年以降は日本貿易統計、テックスレポート新聞情報、等
2012年以降伸び率は鈍化傾向
中国、米国、ロシアは減少。
連続上昇はインドのみ。
消費量
(百万トン) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 世界合計 6,713 6.5% 7,147 5.4% 7,535 2.0% 7,687 2.5% 7,876 ①中国 2,935 9.1% 3,201 10.7% 3,542 4.1% 3,686 5.3% 3,881 -2.9% 3,768 -8.0% ②米国 918 3.5% 950 -3.2% 920 -10.9% 820 2.8% 843 -1.3% 832 ③インド 650 4.2% 677 4.9% 710 9.2% 775 2.1% 791 ④ドイツ 222 2.7% 228 3.1% 235 4.7% 246 -2.0% 241 ⑤ロシア 187 19.8% 224 2.7% 230 10.4% 254 -7.5% 235 ⑥日本 164 12.8% 185 -5.4% 175 5.1% 184 6.5% 196 -4.1% 188 -0.8% ⑦南ア 192 -1.0% 190 -2.1% 186 -0.5% 185 1.1% 187 ⑨韓国 106 13.2% 120 9.2% 131 -3.8% 126 0.8% 127 3.1% 131 3.8% 伸び率はさらに 鈍化か??上位4ヵ国の石炭輸入量と輸入相手国(1/2)
出所: 財務省貿易統計6年ぶりに減少、
インドネシアへの依存度は減少、
しかし豪州・ロシアへの依存度は増加。
・・15年は2億トンを割込む状況。1.5億トン?
出所: TEXレポート’15.6.29、15年は中国能源網輸入量
中 国 (千トン) 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 その他 コロンビア モザンビーク マレーシア ニューージーランド フィリピン 米 国 南アフリカ ベトナム カナダ 北朝鮮 モンゴル ロシア 豪 州 インドネシア 288,673 28.4% 24.1% 40.9% 47.2% 41.1% 38.4% 36.5% 35.2% 19.9% 14.6% 20.6% 27.0% 8.3% 7.0% 41.4% 9.3% 19.0% 6.2% 8.9% 9.7% 4.8% 9.1% 7.7% 32.4% 8.7% 6.6% 5.3% 5.4% 5.0% 4.1% 5.0% 40,834 126,636 186,078 222,559 326,975 291,585 (6,860) (34,490) (47,270) (44,660) (53,558) (75,400) (62,440) [63,589] [59,833] [53,748] [40,179] 【 】]内は褐炭 ( )内は原料炭 インド (千トン) 0 50,000 100,000 150,000 200,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 その他 ベトナム フィリピン 中 国 コロンビア ニュージーランド ロシア チ リ カナダ 米 国 南アフリカ 豪 州 インドネシア 13.6% 198,411 (41,006) 58,093 69,531 71,868 93,536 131,164 44.3% 38.6% 10.3% 46.5% 28.8% 20.0% 49.1% 27.6% 17.3% 56.3% 24.9% 11.5% 60.8% 54.8% 23.0% 13.7% ( )内は原料炭 (34,829) (26,939) 19.9% 13.1% 165,443 (35,959) 57.9% 21.9% 出所: TEXレポート’15.3.11および6.12 15年5月までは前 年同期比40%減 月平均1,250万トン過去最高値となり、世界第2位の輸入国に。
インドネシアの依存度が58%と高い。南ア
からが多く、ロシアからは少ない。
・・15年は2億トンを超える。2.6億トン?
15年3月までは前年 同期比56%増 月平均2,180万トン 褐炭のデータなし 2014年は日本を上回ったが、 2015年は中国をも上回る4
上位4ヵ国の石炭輸入量と輸入相手国(2/2)
出所: TEXレポート’15.1.16および 5.18過去最高値を記録。
輸入相手国は日本と同一。
原料炭の割合は23%と少ない。
輸入量
韓 国 (千トン) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 その他 コロンビア ウクライナ シンガポール モザンビーク 南アフリカ ベトナム 中 国 米国 カナダ ロシア インドネシア 豪 州 38.4% 41.7% 36.2% 34.7% 36.5% 39.9% 26.7% 32.6% 34.4% 31.2% 30.3% 29.0% 7.5% 6.5% 4.6% 7.5% 7.2% 8.4% 9.9% 11.2% 10.1% 9.4% 12.1% 10.2% 99,594 102,979 118,566 129,150 125,534 126,507 130,960 (19,671) (16,015) (23,396) (25,895) (25,704) (26,351) 42.0% 27.6% 13.9% 9.7% (29,925) ( )内は原料炭 15年5月までは前 年同期比3.8%増 日 本 (千トン) 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 その他 カザフスタン モンゴル コロンビア モザンビーク ニュージーランド 南アフリカ ベトナム 中 国 米 国 カナダ ロシア インドネシア 豪 州 61.4% 63.6% 63.7% 59.8% 62.0% 63.6% 63.2% 18.5% 19.4% 18.3% 20.2% 19.5% 19.1% 19.0% 5.2% 5.5% 6.5% 6.7% 6.4% 8.0% 5.5% 5.7% 5.8% 5.7% 5.5% 5.3% 5.2% 5.1% (80,732) (65,778) (76,682) (68,659) (71,483) (77,074) (74,316) 191,671 161,811 184,560 175,239 185,152 191,544 188,409 ( )内は原料炭輸入量は過去3番目に多い。
豪州への依存度は63%と高い。
原料炭の割合は40%と多い。
ロシアからの輸入は過去最高。
出所: 財務省貿易統計 15年5月までは前 年同期比0.8%減地域別石炭貿易量の見通し(
IEA、WEO 新政策シナリオ
)
出所:IEA, “World Energy Outlook 2014”
百万tce 輸出量/生産量 百万tce 輸出量/生産量 百万tce 輸出量/生産量
OEC D加盟国 - 9 7 7 % - 3 4 2 % 2 4 2 2 1 % 3 3 9 北 米 地 域 1 0 4 1 4 % 8 5 1 2 % 7 7 1 5 % - 2 7 うち 米国 97 14% 79 12% 61 13% -36 ヨーロッ パ 地 域 - 2 1 3 4 6 % - 2 1 0 5 2 % - 1 3 2 5 6 % - 8 1 ア ジ ア ・ オセ ア ニ ア 地 域 1 1 3 % 9 1 2 2 % 2 9 6 5 5 % 2 8 5 うち 豪州 278 81% 346 84% 479 89% 201 日本 -160 100% -153 100% -120 100% -40 OEC D非加盟国 1 3 4 3 % 3 4 1 % - 2 4 2 4 % - 3 7 5 ヨー ロ ッ ハ ゚ ・ ユ ー ラ シア地 域 9 9 2 2 % 1 3 1 2 8 % 1 2 6 2 7 % 2 7 うち ロシア 96 33% 120 42% 126 44% 30 ア ジ ア 地 域 - 8 5 2 % - 2 4 0 6 % - 5 4 2 1 1 % 4 5 7 うち 中国 -218 8% -280 9% -253 8% 35 インド -126 25% -231 36% -429 39% 302 インドネシア 323 88% 379 83% 412 69% 89 中 東 地 域 - 3 7 7 % - 5 8 1 % - 6 8 2 % 2 ア フリ カ地 域 6 6 3 0 % 7 5 3 1 % 9 2 2 8 % 2 6 うち 南アフリカ 70 34% 80 36% 97 40% 27 ラテ ンア メリ カ地 域 5 7 6 6 % 7 2 6 2 % 8 8 5 6 % 3 1 うち コロンビア 79 95% 103 95% 138 95% 59 世 界 全 体 1 ,0 2 2 1 8 % 1 ,1 8 7 2 0 % 1 ,4 3 2 2 3 % 4 1 0 E U - 1 7 8 4 2 % - 1 7 9 5 0 % - 1 0 1 5 4 % - 7 6 (百万tce) 2012実績 2020 2040 12-40の増 減量 百万tce tce基準で報告。
インドは2023年頃
には最大の輸入国
になり、その後も増 加する。 中国は2020年頃が ピークでその後減少 する。 豪州の輸出量は増 加し、2030年頃にイ ンドネシアを追い越し 世界一となる。貿易
予測
6
中国の石炭政策の流れ
石炭消費量
一次Eに占める石炭の比率
2011年
35億トン
68%
第12次5ヵ年計画
(~2015)
39億トン
62.6%
2014年工作指導
(1/27)
(38億トン)
65%以
下
・・・2014年の石炭生産量は2.5%減、消費量は2.9%減
(マイナスは14年ぶり)
発展戦略行動計画
(11/14)(~2020)
42億トン
62%以下
(第13次5ヵ年計画案)
・・・CO2排出を100億トン以下に(COP20ペルーでの発言)
2014年9月:
商品炭品質管理暫定弁法
の公布
・・・質の悪い石炭を輸入しない
2014年10月15日:
石炭輸入税再導入
(一般炭6%、原料炭3%)
2015年1月:石炭輸出税を軽減(10%→3%)
2015年6月:炭鉱の超過生産の厳格な管理、法律違反炭鉱の管理措置(生産調整)
・・・この政策がどういう結果をもたらしているか?
中国
中国のエネルギー消費量と
環境政策
2014年の石炭消費量は前年比2.9%減(マイナスは14年ぶり)
(但し、石油消費量は5.9%増、天然ガス消費量も8.6%増)
さらに、2015年4月までの石炭消費量は前年同期比8%減
【原油価格低迷が中国石炭化学に影響】
・CTO(Coal to Olefin)は原油価格が下落した結果、優位性が失われた。
・原油価格が50ドルの場合、競争力が確保できる
石炭価格は200元
程度との試算も
ある(15.3.20化学工業日報)。
・中国国内で石炭が余剰となる傾向が続き、
価格上昇とな
るきっかけは現在のところ見当たらない。
・今後の国内価格の動向と、年末のCOP21向けのCO2削
減目標が大きなポイントとなる。・・国連に目標を提出、
30年までにGDPあたり
05年比60~65%削減
(15.7.1)。
中国
8
中国の石炭輸入量は15年も大幅減で2億トンを割り込むか?
出所: TEXレポート’15.5.25輸入量減少の要因:
14年9月に施行された
商品
炭品質管理暫定弁法(灰分、
硫黄分、発熱量、水銀等の
制限)
により、輸入のハード
ルが引上げられた
返品例: ・3月に北朝鮮からの輸入炭 から基準を上回る水銀が検 出され、返送された。・・・輸入 業者に痛い打撃 ・ベトナム無煙炭も環境基準 を満たしていない・・・大幅減2015年の石炭輸入量は
2億トン
を割り込むか?
理由:
国内炭の下落により輸
入炭との価格差が縮小
し、輸入のメリットがない
15年5月までは前 年同期比40%減中国
(千トン) 原料炭 (千トン) 2013 2014 2015 1月 7,144 5,702 4,014 2月 5,398 3,538 3,962 3月 4,637 3,726 2,947 4月 6,943 6,470 3,750 5月 6,495 5,882 1,882 6月 4,694 5,717 7月 5,878 5,049 8月 6,290 3,835 9月 7,252 4,501 10月 6,053 5,442 11月 6,601 4,956 12月 8,016 7,619 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2013 2014 2015 (千トン) 一般炭 (千トン) 2013 2014 2015 1月 15,148 18,528 7,782 2月 9,718 11,125 5,862 3月 12,080 12,149 7,263 4月 12,438 11,786 8,759 5月 12,817 10,940 6,477 6月 9,687 10,941 7月 13,356 10,255 8月 14,139 9,513 9月 12,253 9,350 10月 11,207 8,520 11月 12,841 10,389 12月 16,455 11,707 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2013 2014 2015 前年同期 比37%減 前年同期 比44%減 5月は前月比 68%も減少中国国内炭価格の下落の推移
出所: TEXレポート中国価格
注)河北省秦皇島の山西省産良質一般炭(5,500kcal/kg)の1トン当たりの価格 400 450 500 550 600 650 700 750 800 850 900 2009 、11 月 12 月 2010 、1 月 2月 3月 4月 月5 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 20 11 .3 月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 2012 、1 月 3月 6月 7月 8月 10 月 12 月 2013 、1 月 3月 5月 6月 7月 8月 10 月 11 月 12 月 20 14 .1 月 2月 3月 4月 月5 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 20 15 .1 月 2月 3月 4月 5月 6月中国の一般炭市場価格
輸 入 価 格 と の 逆 転 水 力 発 電 量 が 増 加 石 炭 購 入 補 助 品質 管 理 暫 定 弁 法 超 過 生 産 の 厳 格 管 理元
/
ト
ン
輸入 税 を 再 導 入黄金の10年は過ぎ去った。
赤字対策のため従業員の給
与は半分となった。国内炭価
格の低水準は
今後3~5年は
続く
だろう(5/19煤炭網)
生産量を絞っているが
価格は上昇して来ない
秦皇島の一般炭取引価格は、’11 年末から下落に転じ、石炭企業を 圧迫。 原因は、①景気低迷と生産過剰、 ②安価な海外炭の大量輸入、③水 力発電増加等により在庫増加。 ‘14年10月に輸入税を再導入し一 旦上昇したが、その後下落。 ‘15 年6月時点で415元(67US$)10
インドの分野別石炭需要量と需給見通し
第12次5ヵ年計画では16年度まで9.8億トンの石炭が必要。うち、6.8億トンは発電用。
生産は7.95億トンしか望めないため、1.85億トンを輸入することになる。
・・・しかし、2014年にすでに1.98億トンを輸入した。環境保護や住民対策で生産に遅れ
インド
(百万トン)
第11次5ヵ年計画
(2011-12)
第12次5ヵ年計画
(2016-17)
鉄 鋼
46.67
67.20
発 電
412.00
682.08
発電自家消費
40.00
56.36
セメント
28.89
47.31
Sponge Iron
30.47
50.33
その他
81.97
77.22
合 計
640.00
980.50
出所:12th Five year plan
インドの発電設備容量の増強
インドの電化率は2014年時点で
7割
・・・UMPP計画(100GW)。
第11次5ヵ年計画(11年度末まで)の追加発電能力の達成率は
目標の7割にとどまった。第12次5ヵ年計画にて進行中。
インド
発電
出所:テックスレポート等の情報より作成(GW)
0
50
100
150
200
250
300
2005
2006
2007
2008
2011
8月末
2012
3月末
2015
6月末
石 炭
合 計
15年6月時点で石炭
火力1億6,526万kW
参考) 日本の287GW とほぼ同程度となった 272 16512
インドの石炭輸入量、シェアの見通しと生産量増加策
インド
輸入予測
出所:IEA, “World Energy Outlook 2014”
国内の石炭開発が遅延している ため、海外の権益獲得で補完 ①モザンビークでICVLがRio Tintoからベンガ買収(2014.7) ②豪州でAdani Group(2010.8) ・・・カーマイケルの開発休止(2015.6)) 20年度までに生産量を倍増の15億ト ンへ、Coal IndiaやNTPC(エンジ会社) が開発(’15.4.7日経新聞)
インドの石炭輸入量は2023年頃に中国を追い越し
世界一となる。
・・・しかし、このタイミングが8年も前倒しになった。
2040年には世界の輸入量全体の約30%を占める。
インドネシアにおける石炭部門別需要の実績と見通し
2014年から2025年にかけて、 2.4倍の2.4億トンが必要。 電力用は2.3倍の1.88億トン が必要。 伸び率では製鉄用が6.1倍と 最も高い。インド
ネシア
実 績
見通し
電化率は2012年
時点で
75%
褐炭を含む数値
14
インドネシアの最近の輸出実績とDMOに伴う
石炭輸出規制案
(褐炭を含まない数値)
電力需要の高まりを受け2015年を目途に2 ケースの輸出規制案を検討。 ①生産量を増やし、輸出量の減少を抑制する。 ②生産量を増やさないで、輸出量を減少させる。インド
ネシア
(百万トン)
規制案1
2015年
2020年
2025年
2030年
生産量
400
421
443
466
輸出量
312
300
280
260
国内消費量
89
120
163
200
(百万トン)
規制案2
2015年
2020年
2025年
2030年
生産量
400
400
400
400
輸出量
312
281
238
195
国内消費量
89
120
163
200
出所:エネルギー鉱物資源省、2014.4.8いずれの場合も、輸
出量は減少していく
2014年は輸出量が初めて減
少、15年4月まで
6.4%減少
2014年以降の月別輸出FOB価格 出所:インドネシア貿易統計 炭鉱の経営が悪化し、 15年5月までの生産 量も約19%減少(百万トン)
年
2011
2012
2013
2014
2015
4月まで
褐炭を含まない
324
348
382
356
115
褐炭を含む
353
384
424
408
130
最近の輸出実績
(US$/トン) 20.00 30.00 40.00 50.00 60.00 70.00 80.00 14.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 15.1月 2月 3月 4月 原料炭 一般炭(瀝青炭) 一般炭(その他石炭) 褐 炭 褐炭を含まない数値インドネシアの電源能力増強計画
インド
ネシア
出所:エネルギー鉱物資源省、日経新聞2015.3.21、他2024年までに14年の1.8倍に
2012年時点
2013年以前
2014年時点
2019年までの5ヵ年
2024年までの5ヵ年
増強分
3,500万kW
(35 GW)
700万kW
(7 GW)
増強分の電源
内訳
2,000万kW:石炭火力
1,300万kW:ガス火力
200万kW :地熱+水力
増強後能力
4,530万kW
5,300万kW
8,800万kW
9,500万kW
電源内訳
その他備考
2,000万kW:石炭火力
1,400万kW:ガス火力
600万kW :石油火力
410万kW :水力
130万kW :地熱
第1次クラッシュプログラム
、2006-2009 1,000万kW(石炭100%)
第2次クラッシュプログラム
、2010-2014 1,000万kW(石炭26%、
ガス14%、水力12%、地熱48%)
・・・資金不足や土地収用の難航で計画通り進まない(例:インドネシア
と日本の官民一体のセントラルジャワ発電所計画が宙に浮いている)
2024年までに14年の1.8倍に
総工費約10兆円
PLNが1,400万kW、 民間が2,800万kW
ジョコ政権
ユドヨノ政権
16
豪州における州別炭種別輸出量の推移
豪州
出所:テックスレポート「石炭年鑑」、2015.5.21情報等2014年は3.87億トンと記録を更新。
一部の生産調整にも拘わらず増加。
2011年を除き連続して増加している。
量的にはQLD 州の方が多い。
原料炭がQLD州で多く、一般炭はNSW州で多い。
(千トン)
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
400,000
450,000
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
QLD州 一般炭
QLD州 原料炭
NSW州 一般炭
NSW州 原料炭
15年3月までは前
年同期比
5.3%増
豪州QLD州における会社別精炭量の増減
豪州
(トン)
2012/13(A)
2011/12(B)
(A)-(B)
(A)/(B)(%)
BHP Billiton (BMA and BMC)
51,672,310
42,928,803
8,743,507
20.4
Anglo Coal Australia Pty Ltd
41,102,190
39,880,631
1,221,559
3.1
Xstrata Coal Queensland Pty Limited
27,874,977
27,103,846
771,131
2.8
Rio Tinto Coal Australia Pty Limited
21,296,459
18,842,867
2,453,592
13
Peabody Pacific Pty Limited
18,194,685
13,581,173
4,613,512
34
New Hope Corporation Limited
5,759,873
6,381,923
-622050
-9.7
Vale Australia Pty Limited
4,176,280
3,904,435
271,845
7
Other Companies
35,897,299
35,623,736
273,563
0.8
Total
205,974,073
188,247,414
17,726,659
9.4
出所:テックスレポート2014.5.28Anglo AmericanがQLDの3ヵ所の炭鉱を売却検討(2015年2月)、
Glencoreが豪州全体で1,500万トン削減(2015年3月)
BHPとPeabodyが大きく増加
18
カナダにおける石炭生産、消費、輸出量の推移
生産量は7,000万トン弱と大きな変動はない。 消費量は年々減少、原料炭の消費は少ない。 その結果、13年までは輸出量は僅かに増加している。 但し、14年は減少。さらに複数の炭鉱が生産を休止。カナダ
(百万トン) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 2013 褐炭 原料炭 一般炭 (百万トン) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 2013 褐炭 原料炭 一般炭 (百万トン) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 2013 原料炭 一般炭 生産量 消費量 輸出量 14年は 3,420万出所 :IEA, “Coal Information 2014”、2014データはテックスレポート
14年の輸出量は前
年比12%の減。さら
に、15年3月までは 前年同期比5.0%減
米国州別の石炭生産量の変化
Appalachia炭田
(West Virginia、
Kentucky、
Pennsylvania)か
らIllinois炭田や
Powder River
炭
田(Wyoming、
Montana)へとシ
フトしている。
米国
出所:EIA ,“Annual Coal Report 2013”, Jan 2015、2014年はTEXレポート2015.2.24
Appalachia炭田で
は坑内掘りが多く、
Powder River炭
田では
露天掘
りが
多い。
(単位:千ST) 州 名 2012 2013 2013/2012 2014 2014/2013 Wyoming 州401,440
387,924
-3.4%
393,982
1.6%
West Virginia 州120,450
112,876
-6.3%
112,467
-0.4%
Kentucky 州90,940
80,546
-11.4%
78,479
-2.6%
Pennsylvania 州55,510
55,161
-0.6%
57,862
4.9%
Illinois 州48,760
52,124
6.9%
54,511
4.3%
Texas 州44,180
42,851
-3.0%
43,716
2.0%
Montana 州36,690
42,231
15.1%
46,328
9.7%
Indiana 州36,720
39,102
6.5%
41,888
4.3%
North Dakota 州27,530
27,639
0.4%
28,851
4.4%
Ohio 州26,430
25,125
-4.9%
24,061
-4.2%
Others127,810
119,263
-6.7%
118,270
-0.8%
米国合計1,016,460
984,842
-3.1%
1,000,415
1.6%
15年3月までの輸
出量は前年同期
比
21%の減
。
20
米国の短期エネルギー需給見通し(STEO)
米国
出所:EIA, ”Short-term Energy Outlook”, March 2015 April 2015 May 2015 June 2015
3~4ヵ月の間に見
通しが変化した。
石炭生産量および
消費量の減少幅が
拡大した。
輸出量は3月よりも
6月の予測の方が
多い。
2016年は14
年の7%減。
石炭価格は不変。
原油及びガス価格
は15年に下落し16
年には上昇。
2014
2015
2016
2014
実績
2015
2016
2015
2016
2015
2016
原油生産量
million barrels /day
8.65
9.35
9.49
8.68
9.23
9.31
9.19
9.21
9.43
9.27
天然ガス生産量
billion cubic feet/day
70.43
73.90
75.38
70.46
74.09
75.49
74.77
76.03
74.43
75.92
石炭生産量
million short tons
996.7
942.9
951.5
996.7
926.0
941.4
931.0
931.0
926.7
925.5
合計エネルギー消費量
Quadrillion Btu
97.91
98.01
98.59
98.32
98.12
98.59
97.96
98.39
98.02
98.51
原油価格
$/bbl
92.01
51.20
69.05
92.02
51.65
69.05
53.26
64.57
54.45
61.06
天然ガスHenry Hub 価格
$/MM Btu
4.39
3.07
3.48
4.39
3.07
3.45
2.93
3.32
2.97
3.32
石炭価格
$/MM Btu
2.36
2.31
2.34
2.36
2.31
2.33
2.31
2.32
2.30
2.31
石炭消費量
million short tons
916.9
897.1
893.7
916.9
867.5
883.3
861.2
866.1
855.9
860.8
石炭輸入量
million short tons
11.9
11.0
10.8
11.3
10.0
10.8
12.1
10.8
11.3
10.8
石炭輸出量
million short tons
97.3
80.4
80.9
97.3
83.3
82.5
87.1
89.4
89.0
90.1
原料炭
million short tons
63.0
47.3
46.1
63.0
48.8
46.6
51.4
53.3
52.6
52.7
一般炭
million short tons
34.3
33.1
34.8
34.3
34.5
35.8
35.7
36.1
36.6
37.7
ロシアにおける石炭生産、消費、輸出量の推移
生産量は2.8億トンから3.5億トンへと増加、その 分輸出量が1億トンから1.4億トンへと増加。 さらに、14年は過去最高の1.53億トンまで増加。 日本への輸出量も過去最高。ロシア
生産量 (百万トン) 0.0 50.0 100.0 150.0 200.0 250.0 300.0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 2013 褐炭 原料炭 一般炭 消費量 (百万トン) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 160.0 2000 2005 2008 2009 2010 2011 2012 2013 原料炭 一般炭 輸出量 14年は1.53 億トン出所 :IEA, “Coal Information 2014”、2014データはテックスレポート、2015年はテックスレポート2015.6.15
しかし、15年3月まで は前年同期比3%減
22
ロシアからの国別輸出量の推移、SUEKの計画
ロシア
出所 :テックスレポート、他 14年ウクライナ への輸出が減 少し、韓国、日 本、台湾、インド 等へは増加した。 SUEKは15年の日 本向け輸出量を14 年比7%増やす計 画(2015.2.27日経 新聞)。 SUEKは 5年間で石炭生産 と輸出を引き上げ、 ワニノ・ターミナル 出荷能力拡大へ (2014.8.7テックスレ ポート) ルーブルが下落、 ドル建てでは格安 で輸出される(千トン)
相手国 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 伸び率 14/13 (%) 中 国 244 9,303 10,716 7,632 18,697 25,673 25,776 0.4% 英 国 12,720 16,087 11,821 14,018 20,165 24,028 24,028 0.0% 韓 国 6,555 5,515 7,713 10,406 12,197 14,669 16,154 10.1% 日 本 8,972 8,050 10,034 10,897 12,399 12,568 14,657 16.6% ウクライナ 13,373 8,010 13,303 10,382 10,947 10,714 9,812 -8.4% トルコ 10,118 7,953 10,895 8,017 9,456 9,104 8,615 -5.4% オランダ 4,781 7,576 8,170 5,343 7,738 6,238 7,626 22.3% ポーランド 4,063 6,525 7,759 8,497 6,563 6,138 6,439 4.9% 台 湾 569 1,017 1,429 3,131 3,097 3,141 5,502 75.2% ドイツ 2,562 1,755 4,179 4,024 3,305 4,404 4,672 6.1% ラトビア 3,964 6,276 3,637 3,178 4,586 5,653 4,136 -26.8% フィンランド 6,200 6,106 2,892 3,057 2,293 3,254 3,561 9.4% イスラエル 0 292 874 1,060 2,403 2,038 2,478 21.6% ベルギー 1,529 1,365 2,837 2,782 2,697 2,291 2,256 -1.5% インド 137 63 273 1,061 748 623 1,635 162.6% その他 21,653 19,020 20,202 16,055 11,957 10,095 15,816 合 計 97,440 104,913 116,734 109,540 129,248 140,641 153,163 8.9%2000年以降の日本の石炭輸入CIF価格の推移(ドル基準)
出所 :財務省、貿易統計原料炭と無煙炭は同様な傾向を示す。ドル基準では、2014年平均価格は
2011年のピーク時よりも
原料炭で50%、一般炭で29%、無煙炭で43%下落。
日本
価格
0.00
50.00
100.00
150.00
200.00
250.00
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 5月まで一般炭 平均価格(US$/トン)
原料炭 平均価格(US$/トン)
無煙炭 平均価格(US$/トン)
一般炭よりも原料炭の
方が下落率は大きい。
2015年も下落中。
0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 120.00 140.00 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 一般炭 原料炭 無煙炭 5月時点 無煙炭:113.4 原料炭:97.16 一般炭:81.93ミクロ表示
24
一般炭を基準とした単位発熱量当たりのエネルギー価格の
相対比
出所: 財務省、貿易統計直近の2015年5月時点ではLNGと一
般炭の相対比は
2.64倍
まで縮まった
⇒下落率は一般炭よりもLNGの方が
はるかに大きい。
石炭火力の経済性は昨年より薄まる
日本
価格
2012年平均では原油3.63倍、LPG3.67倍、LNG3.04倍
2013年平均では原油4.19倍、LPG4.15倍、LNG3.52倍
2014年平均では
原油4.53倍、LPG4.58倍、
LNG4.06倍
0.000
1.000
2.000
3.000
4.000
5.000
6.000
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 5月まで一般炭
原料炭
原油
LPG
LNG
2015年 5月迄では原油2.82倍、LPG3.18倍
、
LNG3.51倍
2.000 2.500 3.000 3.500 4.000 4.500 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月LNGと一般炭の相対比
4.36 2.64日本の主要エネルギー輸入総額
出所:財務省、貿易統計日本
(兆円)
0.000
5.000
10.000
15.000
20.000
25.000
30.000
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
5月まで
LNG
LPG
原油
石炭
2.83
18.15
25.17
13.04
15.77
19.55
21.5
9
24.68
1.74
3.05
2.06
2.11
2.46
2.32
2.31
24.90
2.09
7.85
7.06
6.00
4.79
3.47
4.65
3.14
7.45
リーマン ショック2014年の4種類
合計の輸入総額
は24.9兆円で、
11年よりも5.3兆
円(27%)多い。
円安にも拘ら ず15年5月まで は前年同期比 32%減少 貿易赤字解消26
日本の主要エネルギーCIF価格の急落(ドル基準)
出所:財務省、貿易統計日本
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 石炭 $/ton 114.8 113.8 113.0 110.3 107.4 103.2 103.2 99.46 99.20 100.6 96.47 95.32 93.57 91.26 91.86 92.50 90.30 原油 $/kl 714.0 697.2 692.5 688.2 686.3 691.9 702.1 695.3 667.5 632.9 570.8 497.3 401.0 310.9 344.2 352.8 372.4 LPG $/ton 1094.1 1040.8 962.9 884.3 860.6 891.4 891.3 876.2 846.3 817.9 760.7 669.8 575.7 509.1 530.1 530.0 518.6 LNG $/ton 861.4 865.8 861.2 873.6 850.0 839.3 836.8 825.1 806.6 823.6 846.9 814.3 780.0 694.0 640.0 529.8 458.8 2014年 2015年 0 200 400 600 800 1000 1200 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 2月 3月 4月 5月 2014年 2015年 石炭 $/ton 原油 $/kl LPG $/ton LNG $/ton 契約時期と日本着には1~ 2ヵ月のタイムラグがある。2014年10月頃から原油
とLPGが、12月頃から
LNGが急落し始めた。
原油とLPGは3月に若
干上昇。
下落率は石炭より
も原油、LPG、
LNGの方が大きい
世界の粗鋼生産量の推移
中国のシェアは20%から49.5%
まで大きく
上昇したが、
この1年間の伸び率は世界で
1.2%、中国で0.9%と急ブレーキ。
世界の粗鋼生産量
’13年に
16億トンを達成
したが・・
(億トン) 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 年平均 伸び率 '02-'14 年平均 伸び率 '13-'14 世 界 9.052 9.711 10.625 11.478 12.501 13.481 13.433 12.383 14.328 15.372 15.595 16.422 16.615 5.19% 1.18% 中 国 1.822 2.223 2.728 3.558 4.210 4.897 5.123 5.771 6.387 7.020 7.310 8.154 8.227 13.39% 0.90% 日 本 1.077 1.105 1.127 1.125 1.162 1.202 1.187 0.875 1.096 1.076 1.072 1.106 1.107 0.23% 0.09% 米 国 0.916 0.937 0.997 0.949 0.982 0.981 0.919 0.594 0.805 0.864 0.887 0.869 0.883 -0.31% 1.61% インド 0.288 0.318 0.326 0.458 0.495 0.535 0.578 0.635 0.690 0.735 0.773 0.813 0.832 9.24% 2.34% 韓 国 0.454 0.463 0.475 0.478 0.485 0.515 0.536 0.486 0.589 0.685 0.691 0.661 0.710 3.80% 7.41% ロシア 0.598 0.615 0.656 0.661 0.708 0.724 0.685 0.600 0.669 0.689 0.704 0.689 0.707 1.41% 2.61% ドイツ 0.450 0.448 0.464 0.445 0.472 0.486 0.458 0.327 0.438 0.443 0.427 0.426 0.429 -0.40% 0.70% ブラジル 0.296 0.311 0.329 0.316 0.309 0.338 0.337 0.265 0.329 0.352 0.345 0.342 0.342 1.12% 0.00%出所:鉄鋼統計要覧、World Steel Association
0.000 1.000 2.000 3.000 4.000 5.000 6.000 7.000 8.000 9.000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 中 国 日 本 米 国 インド 韓 国 ロシア ドイツ ブラジル
速報:15年5月までは前年同期比
世界で
1.6%減、中国で1.3%減、
インドは6.1%増。
・・・中国は約2億トンの過剰能力
鉄鋼
28
一般炭の短期貿易見通し(
BREE、
今年3月と6月の相違)
一般炭の貿易量は10.58億トンから
2020年には12.35億トン
に増加する
(年間2,950万トンの増加)。
豪州の供給量は3,900万トン増加する。
予測
6月の予測で初めての減少。
輸入はインドが増加、中国は減少
出所:BREE, “Resources & Energy Quarterly, March. 2015”
6月
予測
予測
3月
出所:BREE, “Resources & Energy Quarterly, June. 2015”
一般炭の貿易量は10.58億トンから
2016年には10.36億トン
に
減少
する
(年間160万トンの減少)。
原料炭の短期貿易見通し(
BREE、
今年3月と6月の相違)
6月
予測
予測
3月
原料炭の貿易量は3.09億トンから
2020年には3.34億トン
に増加する
(年間420万トンの増加)。
中国の輸入量は1,200万トン増加する。
豪州の輸出量は1,900万トン増加する。
予測
6月の予測で初めての減少。
粗鋼生産は16年まで減少し、需給は緩むと見ている。
出所:BREE, “Resources & Energy Quarterly, March. 2015”
出所:BREE, “Resources & Energy Quarterly, June. 2015”
原料炭の貿易量は3.10億トンから
2016年には3.05億トン
に
減少
する
(年間250万トンの減少)。
中国の輸入量は2,000万トン減少する。
豪州の輸出量は300万トン増加する。
30
石炭価格の短期見通し(
BREE
、3月と6月の相違)
最新の情報では、一般炭価格は
2016年も僅かに下落する
原料炭
一般炭
不採算炭鉱の休山で2014年に約2,500万
トンが操業停止。2015年以降も上昇しない
価格予測
15年の強粘結炭価格交渉は4-6月期 109.5ドル、7-9月期93ドルの15%安で妥 結。鉄鉱石価格も16%安(6/2及び6/19)。 15年2月Glencoreの減産発表にも拘らず、そ の後低調に推移。東北電との長期契約では 17%安の67.8ドルで妥結(5.26経産業新聞)。 “June. 2015” “June. 2015” “March, 2015” “March, 2015”米国におけるガス及び一般炭価格の長期見通し(
EIA
、昨年との比較)
出所:EIA, “Annual Energy Outlook 2014 and 2015”
長期的には上昇
●石炭価格の上
昇率はガスより
も低い
●2014年の予
測よりも15年の
予測の方が石炭
価格が安い
ガス価格
予測
石炭 石炭 ガス32
米国における電源別発電量の推移と長期見通し
出所:IEA, ”Energy Balances of OECD Countries 2014” 出所:IEA, ”World Energy Outlook 2014”
米国ではガス火力が石炭火力に接近して
いるが、2035年頃まで追い越すことはない。
今後、米国の石炭輸出は大 きく増加しないだろう(WEO)0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
2000
2005
2008
2009
2010
2011
2012
2013
ガス火力(%)
石炭火力(%)
米国
米国と日本のガス価格、発電燃料コスト、米国の石炭輸出入
出所:EIA, ”Short-term Energy Outlook ”,June 2015
米国の石炭火力発電の燃料価格はガ ス火力の約半分・・・消費量減らない 出所:米国価格はEIA、日本価格は財務省貿易統計 2014年12月のLNG価格は16US$/MMBtuで米国内天然ガス価格の 約4.5倍。安価な北米のシェールガスの輸入開始は2017年目途。 15年5月のLNG価格は8.9、米国価格は2.85で約3.1倍まで縮まった。 (百万トン) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 輸入量 輸出量 出所:2015データはTEXレポート2015.6.9
価格
’15年4月までの輸出量は2,648 万トンで前年同期比18%の減。 一方、輸入量は349万トンで前 年同期比15%の増 。 単 位 2014実績 2015 2016 火力発電燃料価格 ($/MMBtu) 石炭 2.36 2.30 2.31 天然ガス 4.98 3.86 4.13 ディーゼル 19.18 11.51 12.66 電力価格 (¢/kWh) 工業用 7.01 6.88 6.96 商業用 10.75 10.79 10.91 住宅用 12.50 12.79 13.09US$/100万Btu
0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 12.00 14.00 16.00 18.00 20.00 1 5 9 1 5 9 1 5 9 1 5 9 1 3 5 7 9 11 1 3 5 2010 2011 2012 2013 2014 2015 日本LNG 米 国 Henry Hub液化費用と米国
からの輸送費は
約7ドル
2014年10月頃か
ら下落の兆候
34
石炭メジャーの動向
(黄色は最近情報、桃色は原料炭指向)
出所: 各種情報権益
企業名 日 本 企 業 との 関 連 計画項目 概 要 豪で1,500万トン(6,410→4,910万)、 南アで500万トン の削減トン(2015.3.2) 豪ウエ スト・ウォル センドを 16年に閉山(2015.3.27)。 豪レーベンスワース原料炭炭鉱を 14年9月に停止、 ニ ューランズ・ノーサ ゙ン炭鉱を 2015年内に閉山(2014.6.14)。 加ドンキンプロジェクトを 売却(14年12月)、 ススカプロジェクトは先延ばし。 住友商事と共同で豪クレ アモントの権益取得(2013.10.26) 生産 豪州子会社の生産量を 2010年の5千万トン弱から2012年に6千万トン強に引き 上げ る計画。 鉄道や港湾での輸送量確保にも努め ている。 三井物産と豪ケストレ ル生産。 モザンビークの原料炭ベンガ及びザンベージプロジェクトを 売却(2014.8.4)米国のC olowy o炭鉱売却(2011.12.5)。 豪C & Aの株式売却(2013.4.4)。 豪クレ アモントの株式売却(2013.10.23)。 QL D州の3炭鉱(ドーソン、 フォックスレ ー、 カライド)とNS W州の1炭鉱(ダートブ ルック)合計2,060万トン分の売却を 検討(2015.2.18)。 カナダでの原料炭トレ ンドの操業を 停止、 豪QL Dに集約(2014.10.23)。 アフリカ南部での一般炭の生産を 2012年までに660万トン引き 上げ 、 現地での 発電及び中国やインドへの輸出を 増やす。 石炭メ ジャーが事業を 縮小する中で、BHPは逆に原料炭増産(2014.10.24) ク ゙ニ エ ラ拡張を 中止(2014.6.15)。 キャバル リッジの生産開始(2014.10.15)。 三菱商事が14年度持ち分生産を 3,000万トンへ(2014.10.6)。 三菱商事と共同(BMA)で豪炭鉱を 拡張(2011.11.02)。 アダロと共同でインドネシアの原料炭鉱区(マルワイ)を 開発。 豪ドーニ ア開山、 キャバルリッジの開発、 ヘイポイントの拡張(2013.9.5)。 生産調整 豪NS W州インテグラの休止(2014.5.20)、 アイサ ゙ック プ レインズの停止(15.1月) 買収 モザンビークの原料炭モアティーゼプロジェクトの権益獲得。 14.25%を 三井物 産に売却(14年12月) 生産調整・ 売却 豪ウイルキ ークリーク売却( 1 4 .5 月) 。Q LD 州ノース グ ニエラ減産→売却検討( 1 5 .6 .2 4 ) 生産維持 生産量はメ ジャーで第1位。 米国が本体であるが、 豪州でも第3位の生産。 中国ウインズウェイ・コーキングコール社と協力(2011.12.12)。 米国西部からアジアへの輸出インフラ拡張検討(2013.8.9)。 ピーボディ B H P ビリト ン 原料炭指向で三 菱商事とBM Aで 太いパイプ BM C は三井物産 が2 0 %出資 生産拡大 ヴァーレ 豪 州 で は新 日 鐵 、 J F E 、 住 友 商 事が 権 益 共 有 モサ ゙ ン ビ ー クで は 三 井 物 産 と権 益 共 有 リオ・ ティ ント 豪州で は新日 鐵、 丸紅、 三菱商 事、 三井物産等 が権益共有 米国とモザン ビークで 売却 整理 アングロ・ ア メ リカン 豪州で はACA と三井物産が 権益共有 生産調整 グレ ンコア・ エクス トラータ 一般炭指向で 豪州で は住 商、伊藤忠が 権益共有 カナダで はJX と権益共有 一部生産調整