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1. 地域住民等が目指す地域の将来像及び活性化の方針 増山城跡を核とした地域資源の魅力あふれるまち 砺波市栴檀野地区は 国指定史跡である増山城跡をはじめとする名所旧跡のほか 県民公園頼成の森などの観光スポットが点在しており 地域資源が豊富な場所である 特に 増山城は 天守閣をもつ城とは違い 山全体を

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Academic year: 2021

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砺波市栴檀野地区

まちづくり計画

増山城跡ランクアップ事業

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1.地域住民等が目指す地域の将来像及び活性化の方針

増山城跡を核とした地域資源の魅力あふれるまち

砺波市栴檀野地区は、国指定史跡であ る増山城跡をはじめとする名所旧跡のほ か、県民公園頼成の森などの観光スポッ トが点在しており、地域資源が豊富な場 所である。 特に、増山城は、天守閣をもつ城とは 違い、山全体を城とした「山城」であり、 高岡市の守山城、魚津市の松倉城ととも に越中三大山城のひとつに数えられる、 県下を代表する城である。数々の遺構は 現地によく残っており、戦国時代に思い を馳せながら散策することのできる貴重 な史跡である。 この計画では、増山城跡の周遊性・滞 在性を高めるとともに、地域資源のブラ ッシュアップを図り、点在する観光スポ ットを繋ぎ、観光客増加に伴う交流人口 の拡大及びにぎわいの創出を図る。 目標としては、平成 35 年度までに県内 外から年間 2 万人の集客を目指す。(現 在:5千人程度) 2.地域の特色・強み 増山城跡は平成 21 年に国の史跡に指定 され、地元が盛り上がるきっかけとなっ た。指定後、地元では毎年「増山城戦国 祭り」を開催するとともに、ガイドグル ープ「曲く る輪わの会」が設立され、団体客の 案内を行うようになった。地元では日常 的な管理として倒木処理や草刈りなど史 跡の保全にも努めている。 そうした活動が実り、平成 26 年には日 増山城跡 芹谷山千光寺 厳照寺

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本の山城 100 名城に選ばれ、落語家の春風 亭昇太氏が選ぶ「城主になりたい城」の第 1位に輝いた。それが縁で砺波市は平成 28 年に昇太氏を増山城跡の名誉城主に認 定している。 砺波市の栴檀野地区は、市内でも特に歴 史的に古い場所として知られる。増山城跡 をはじめ、真言宗の古刹千光寺(703 年開 基)、越中四大真宗寺院ともいわれる厳照 寺(1440 年開基)、上杉謙信の父・長尾 為景、祖父・長尾能景の塚などがあり、飛 鳥時代から戦国時代までの歴史を探訪す ることができる。 また、昭和天皇お手植えの杉がある県民 公園頼成の森、マリーナを併設する上和田 緑地キャンプ場、風光明媚な天狗山など観 光資源が豊富な場所でもある。 歴史スポットが多いだけでなく、自然に 触れられるスポットも多いのが栴檀野地 区の特色であり、強みでもある。 3.地域の現状と課題 増山城跡はお城好きにはよく知られた存在であり、知る人ぞ知る歴史スポットであるが、 一般的な認知度は決して高いとはいえない。毎年秋に増山城戦国祭りを開催しており、歴 史好きやお城好きが多く訪れているが、それ以外の嗜好をもった人に向けたイベントが少 なく、新たな魅力をつくることによる集客の掘り起しが望まれている。 増山城跡には案内板・説明板が充実しているとはいえず、常駐の観光ガイドもいない。 曲輪の会は主に団体客を案内するので、突発的に訪れる個人客には対応できていないのが 現状である。ガイドのレベルにも個人差がある。また増山城跡は山城と城下町の両方が遺 跡として保存されている、県内でも数少ない例であるが、一帯を周遊できる環境が整って いない。 栴檀野地区は歴史スポット・観光スポットが多いが、それぞれの連携が弱いのが現状で ある。頼成の森は毎年 6 月に開催する花しょうぶ祭りに 5 万人以上が来場して賑わうが、 それ以外のスポットに人が流れることは少ない。その原因はそれぞれのスポットの連携不 足と発信が弱いことにある。 県民公園頼成の森 上和田緑地キャンプ場

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4.事業の概要 (1)携帯型音声ガイド機器の導入 最近は日本の山城 100 名城に選定されたり、春風亭昇太氏がメディアで増山城跡を取り 上げてくれたりするおかげで県外からの個人客が増加傾向にある。そこで個人客に対応す るため、音声ガイド機器を整備する。これは、音声ガイド機器を手に持って城内の各場所 でボタンを押せば説明が流れる仕組みである。ナレーションは増山城跡の名誉城主である 春風亭昇太氏にお願いする予定にしている。音声ガイド機器は麓にある増山陣屋等で貸し 出しを行う。また現地の看板に QR コードを貼付し、音声ガイド機器を持っていなくてもス マホ等で音声を再生できるようにする。 (2)城下町散策路の整備 増山城跡は、山城の中の遊歩道はほぼ整備されているので散策が可能であるが、城下町 は未整備なので現在は歩くことができない。そこで、城下町の散策路を整備する。散策路 の設計を行い、散策路の整備工事を行う。散策路の整備によって増山陣屋から城下町を経 て城をめぐることができるようになり、城下町と一体的に造られた増山城跡の特性をより 理解できるようになる。また、周遊性が高まることにより滞在時間が増えると同時に、散 策の距離が延びることでウォーキング指向の人のニーズにも応えることができる。 (3)ガイドのスキルアップ 曲輪の会には現在約40 名のガイドが在籍しており、日常的に城の案内を行っている。訪 れた人の満足度をさらに高めるためには、ガイドのレベルアップが不可欠である。そこで 講師を招いてガイドのスキルアップ講座を開催するとともに、実際に先進地を訪れて効果 的なガイドの方法を学ぶ機会を設け、レベルの底上げとスキルの向上を図る。 (4)新たなにぎわいの創出 歴史好き・城好き以外の人々に向けたイベントを開催する。 「戦国カフェ」は増山陣屋や麓でコーヒーなどを提供し、ゆっくりとくつろいでもらう イベントである。コーヒーには増山城内に湧く又兵衛清水(とやま名水百選)の水を使用 することを検討する。 「戦国朝市」は、地元栴檀野の朝採れ野菜や山菜などを提供する市を増山陣屋等で開催 し、にぎわいの創出を図る。地元栴檀野では、毎週水曜午前に農協跡地で朝市を開催して おり、好評を博していることから、同様の朝市を週末に増山陣屋等で開催することで栴檀 野の魅力の拡大を図る。 (5)みそ玉等の開発 地元の店と共同開発を行い、みそ玉などの商品を開発する。みそ玉とは戦国時代の武将 などが常備した携行保存食。みそを焼いて玉状にしたもので、そのままかじったり、お湯 をかけてみそ汁にしたりしたものである。みそ玉を新たなグルメメニューとして開発し、

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増山城跡や栴檀野の地域めぐりの際に観光客に携行してもらい、周遊する際の楽しみのひ とつとして提案する。また、ワークショップを開催し地元を巻き込んでみそ玉の定着を図 る。 (6)ARスタンプラリーアプリの開発、ホームページ・SNS サイトの開設 増山城跡の魅力をさらに高め、栴檀野の各スポットの連携を強化するため、AR スタンプ ラリーアプリを開発する。AR スタンプラリーとは、特定の場所を訪れた際にアプリを起動 すると画面上に AR(拡張現実)が登場するもので、複数個所をめぐることで達成できるス タンプラリー的な要素も兼ね備えるアプリケーションである。AR は増山城跡では部分的に 建物の復元を行ったり、戦国祭りの様子を動画で流したりして来場者の理解を補足する。 スタンプラリーでは要件を達成すると特典などを進呈する。 同時に情報発信及び各スポットの連携を強化するためにインターネット上にホームペー ジや Facebook 等の SNS サイトを開設し、情報にアクセスしやすくする。 また利用を促進するため、アプリを活用した地域めぐりイベントを開催する。 5.事業の実施体制 6.地域における役割分担 砺波市 事業にあたって企画の検討、実施にあたっての各方面への調整等を行う。また、 城下町散策路整備では増山自治会・地元住民や曲輪の会の意見を反映した設計を作成し、 工事に着手する。 増山自治会・地元住民 イベント全般に関して人員提供等の協力をする。また、朝市で は毎週朝市を開催している住民の全面的な協力をお願いする。みそ玉の開発に際して行う

砺波市

増山自治会

地元住民

曲輪の会

企画・調整等 散策路整備工事 イベント協力、意見提供 ガイド内容の検討、スキルア ップ、意見提供 協働 協力 協働 協力 協力 協力 増山城跡ランク アップ実行委員会

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ワークショップに参画してもらう。ハード事業に関しては意見を提供する。

曲輪の会 顧客満足度を高めるためのガイドスキルアップ事業では中心的な役割を果た す。携帯型音声ガイドではナレーションの内容を検討、AR スタンプラリーではコースや 内容の検討に参画する。ハード事業に関しては意見を提供する。

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7.各事業の内容 実施 年度 事業名 (ハード・ソフトの別) 実施主体 事業内容 事業費 (千円) 29 新たなにぎわい創出事 業《「戦国カフェ」》 (ソフト) 増山城跡ラ ン ク ア ッ プ 実 行 委 員 会 とやま名水 100 選のひとつ「又 兵衛清水」の湧水を使ったコー ヒーを楽しめるカフェを増山陣 屋で開催する。 500 携帯型音声ガイド 制作 事業 (ソフト) 同上 名誉城主・春風亭昇太氏による ナレーション入りの携帯型音声 ガイドを制作。それに対応した パンフレットも制作。 2,300 30 城下町散策路整備事業 (ハード) 同上 城下町散策路を整備するため の工事設計書を作成。 1,200 AR スタンプラリーアプリ 開発事業 (ハード・ソフト) 同上 AR を使ったスマホ用のスタンプ ラリーアプリを開発する。同時に ホームページや Facebook 等の SNS サイトを開設する。 6,000 ガイド ・スキルア ップ 事 業 (ソフト) 同上 曲輪の会のガイドレベル向上の ため、講師を招いての講座や先 進地視察を行う。 500 新たなにぎわい創出事 業 《戦国朝市》 (ソフト) 同上 栴檀野の朝採れ野菜や山菜を 中心に増山城跡の麓で朝市を 開催し、地域の賑わいを創出す る。 600 31 城下町散策路整備事業 (ハード) 同上 増山陣屋から山城への動線を 作るための散策路を整備し、増 山城跡周辺の周遊性を高める。 23,800 みそ玉等開発事業 (ソフト) 同上 携行保存食であるみそ玉の開 発やワークショップを開催する。 600 AR スタンプラリーアプリ 開発事業 (ソフト) 同上 利用を促進するため、アプリを 活用した地域めぐりイベントを開 催する。 800 計 36,300 ハード31,000 ソフト5,300

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8.年度別事業計画 事業名 (ハード・ソフトの別) H29 年度 H30 年度 H31 年度 事業費計 新たなにぎわい 創出事業 「戦国カフェ」 「戦国朝市」 (ソフト) 500 千円 600 千円 1,100 千円 携帯型音声ガイド 制作事業 携帯型音声ガイド の制作 (ソフト) 2,300 千円 2,300 千円 城下町散策路整備事業 城下町散策路 設計 城下町散策路 整備工事 (ハード) 1,200 千円 23,800 千円 25,000 千円 AR スタンプラリー アプリ開発事業 AR スタンプラリ ーの開発、ホーム ページ・SNS サ イトの開設 AR スタンプラリ ーを活用した地 域めぐりイベン トの開催 (ハード・ソフト) 6,000 千円 800 千円 6,800 千円 ガイドスキルアップ 事業 ガイドスキルア ップ講座の開催 等 (ソフト) 500 千円 500 千円 みそ玉等開発事業 みそ玉の開発等 (ソフト) 600 千円 600 千円 事業費計 2,800 千円 ソフト2,800 千円 8,300 千円 ハード7,200 千円 ソフト1,100 千円 25,200 千円 ハード23,800 千円 ソフト1,400 千円 36,300 千円 ハード31,000 千円 ソフト5,300 千円

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(参考:栴檀野地域地図) 増山城跡 増山陣屋 厳照寺 千光寺 頼成の森 上和田緑地 キャンプ場 長尾為景塚 城下町散策路整備 予定箇所

参照

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