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今,都内の幼稚園・保育園(所)でどのような歌が歌われているか

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40

今,都内の幼稚園・保育園(所)でどのような歌が歌われているか

〜アンケートの集計と考察〜

キーワード

子どもの歌 季節の歌 幼児の音楽教育 あそび歌 幼児曲の題材

子ども学科 秋山 治子

1. 研究およびアンケートの目的

 歌唱は,幼稚園や保育園(所)(以下「保育園」

と記す)での指導に不可欠の要素である。このこ とは小嶋の調査1),及び明治の文部省年報2) らも認めることができる。しかしながら幼稚園・

保育園における歌唱教材に関するアンケート調査 は,学術的に公表されているものは多くはなく,

公表されている場合も自校実習生を対象とした実 習後の調査が目立つ。したがって本稿では東京都 一円の幼稚園・保育園に質問紙調査を実施し,保 育現場における歌唱教材の把握とまとめを行うこ とにした。その目的は,保育現場における歌唱教 材の現状把握と今後の教材分析研究のためのデー タ作成であり,集計結果から幼稚園・保育園にお ける歌唱活動と教材に関する何らかの傾向を読み 取ることである。

2. 保育の音楽活動で展開される「歌唱」について

 幼児の音楽的経験は,養育される場とそれを取 り巻く環境において獲得される。環境には,家庭 に代表される私的な場と,幼稚園・保育園に代表 される公的な場がある。また,幼児の音楽経験を

「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」等を参照 して領域ごとに分けると,「歌唱領域(うたう・

自分の声にきづく)」,「器楽・演奏領域(楽器に 触れる・鳴らす・演奏する)」,「鑑賞領域(音楽 を聞く・各種の色々な音にきづく)」,「身体表現 領域(聞いた音やリズムに触発されて主に身体で 表わす)」の 4 つに分けられる3)。保育現場にお ける音楽活動はこれら 4 つの領域が相互に関連し ながら包括的に行われ,一つの音楽経験として幼 児の心身発達に影響を与える。音楽経験のなかで

も「歌唱」は演奏行為の中で唯一,自身の生体即 ち,声帯及び周辺の器官を機能させて行う行為で ある。では歌うという行為が成立するとは,具体 的にどういうことであろうか。最初に挙げられる のは聴覚の機能である。聴覚を通して音や音楽は 体感的に受容される。しかし単に受容されるだけ でなく,脳における音楽の処理能力が必要であ る。音楽の処理能力とは,今聞こえた旋律や和音 の,音高(pitch),音程(interval),音量(volume) 

強弱(dynamics),音価(note value)速度(tempo),

リズム(rhythm),拍節(meter),音色(timbre),

等の認識ができることである。幼児期にはそれら を認識し聞き取れる能力が備わっているとして も,ピッチマッチ能力(それを正しい音高の歌声 で表すこと)の未熟な子どもは珍しくない。こう したことを解決する一つの鍵は,子どもが無理な く歌える歌を沢山聞くことである4)。大人(保育 者)の役割はそれらの適切な選択と提供にあると 言える。

3. アンケートについて

 質問紙(設問内容は各項において表す)は,

2010 年 8 月に「白梅学園大学 研究倫理委員会」

の審査を経た後,9 月初旬に島嶼を含む東京都全 域から無差別抽出した私立幼稚園 300 園,私立 保育園 300 園,公立保育園 300 園に郵送し,最 終回答受領は 2011 年 1 月 13 日であった。質問 紙はA3用紙 1 枚(両面印刷)で,同一内容のも のである。この用紙を 1 園に対して 3 枚を 3 歳・

4 歳・5 歳クラスの各担当者宛てに送付,記述回 答形式を中心にした。回答件数は,1 枚の回答紙 を 1 件と数えると,2700 件の送付に対して,合 白梅学園大学・短期大学 教育・福祉研究センター研究年報 No.17 40 〜 46(2012)

論文・研究ノート

(2)

41 計 780 件であった(回収率 28.9%)。その内訳は,

公立保育園 293 件,私立保育園 315 件,私立幼 稚園 172 件である。一つの園から寄せられた枚 数は,3 〜 5 歳混合編成の「異年齢クラス」分の 一枚である場合もあり,設問項目の部分的に無回 答の用紙も混在した(回答枚数と回答園数は一致 しない)。集計処理は単純集計とクロス集計で行っ た。

4.結果と各項の考察

4−1. 担当者の年代と音楽活動の頻度について の結果(表1)

(問1.担当クラスで年間を通じて「皆で一つ(共 通)の歌をうたう」という活動をしますか:①よ く行う ②時々行う ③殆ど行わない)

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 私立幼稚園,公・私立保育園における回答者の 年代と選択される教材の違いを見るために調査し た。担当者の年代ごとの人数を示し(50 代以上 は希少なため省略),「歌唱活動をよく行う」を選 んだ件数と割合を欄の右側に記した。その結果,

幼稚園においては 3,4,5 歳クラスとも音楽活動 が高い頻度で行われていることが明らかとなり,

公立保育園との開きが 4 歳クラスでは 31 ポイン トあった。歌唱活動をよく行うと回答した割合 は,公立保育園では 36 〜 54%,私立保育園では 58 〜 70%,幼稚園は 76 〜 77%であった。また 幼稚園と私立保育園には 20 代の担当者が多く,

公立保育園には少ない一方,公立保育園には 40 代の担当者が多く,幼稚園と私立保育園では少な いことがわかった。

4−2. 担当者の年代の違いは教材選択の違いと して現れるか,について(表2)

(問2.担当クラスにおいて問1で取り上げる曲 名をいくつか教えてください)

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 幼稚園,公・私立保育園の 4 歳クラスを比較す ることにより,担当者の年代の違いが教材の違い となって現われるか否かを調べた。当初は年代的 に若い先生は新しい時代の歌を,年上の先生は昔 の歌を選ぶことを予想したが,結果は 40 代の構 成比率が高い公立保育園 4 歳クラスでは,他の クラスより現代に新しく作られた曲が目立った。

本項では「現代」を 1990 年という区切りで判定 した。筆者は,直近の 2011 年初版楽譜集(子ど もの歌の楽譜集)2 冊を調べることで,その判断 基準を得た。子どもの歌集として典型的なもの5)

と,新作中心に編集されたもの6)を調べた結果,

前者においては 1990 年以降の作品は全 71 曲中 0 曲,後者においては全 79 曲中 67 曲(85%)

が 1990 年以降の作品であった。この結果から判 断して 1990 年を境界線と考えることにした。そ こで改めて第 2 表を見ると 1990 年以降の曲は,

幼稚園 10 曲中 2 曲,私立保育園 10 曲中 1 曲,

公立保育園 10 曲中 4 曲であり7),一般の幼児曲 集の現代曲掲載率 0%程度と比較しても公立保育 園の 40%は高い数値と解釈した。

4−3. 教材を選択するにあたり,季節感はどの 程度配慮されているか,について(問2−a.季 節・行事にこだわらず年間通して歌われる曲)(問 2−b.季節ごと,行事で歌われる曲)

 歌唱教育の題材に自然・季節を重視してきた歴 8)に着目して現代の保育現場ではその状況は どうかについて調べた。

論文・研究ノート

(3)

42

※Tはタイトルを表し「19T」=19曲と同義

※割合を示す数字の分母は回答されたタイトルの総数 分子は季節に関連する曲のタイトル合計数を表す

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春季と関連する曲の割合=37%(11T/30T)

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夏季と関連する曲の割合=44%(12T/27T)

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冬季と関連する曲の割合=59%(17T/29T)

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秋季と関連する曲の割合=54%(14T/26T)

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冬季と関連する曲の割合=52%(17T/33T)

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夏季と関連する曲の割合=30%(9T/30T)

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夏季と関連する曲の割合=54%(15T/26T)

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春季と関連する曲の割合=35%(13T/37T)

 4 歳クラスの曲一覧(表3)から,どの程度季 節の歌が取り上げられているかについて大雑把に まとめると,「春季 37.5 〜 62.5%」「夏季 50 〜 62.5%」「秋季 40 〜 60%」「冬季 80 〜 90%」と なり,冬季は季節に関連した歌を非常に多く歌っ ていることが明らかとなった。

 感覚的要素の強い「季節感」が旋律や歌詞にど う結びついているかの判断基準を設けることは難 しい。筆者は最初に客観的な判定が可能と思われ る点について検討した。即ち言葉で表わされてい る内容および曲名(表中,T.で表している)を 調べて季節と結びついているか否かを判定しそれ ぞれの季節に分類した。次の段階では判定範囲を 広げ,タイトル(T.)と歌詞は季節と直結して

いないが,慣習的に季節ごとに歌われてきた曲を 調べて分類した。したがって同一の曲が複数の季 節にカウントされることはない。本論では<こい のぼり>や<春がきた>のように季節自体を歌詞 やタイトルで表しているものを「季節と直結する 曲」と判定し,それに加えて季節感を心に呼び覚 ます歌や,昔から季節の流れに沿って歌われてき た曲も判断して加えた。クラス担当者は選曲の 際,季節を配慮していることが明らかになった。

 <おはながわらった>,<うみ>・<アイスク リームのうた>,<つき>・<くだもの列車>・<

コンコンクシャン>・<たきび>等は季節を特定す る内容を具体的に示しているわけではないが,それ ぞれが春・夏・秋・冬をイメージさせる曲でもあり,

保育の中では適宜季節の歌として配置されている現 状が見えた。これらの歌は子どもの心に季節感を培 い,五感を豊かにし潤いをもたらす働きをなすもの と言える。子どもにとっての歌唱教育の意義の一つ と考えたい。尚,同設問に関する 4 歳クラス以外の 表データは,紙面の都合で割愛する。

 さて 3 歳・4 歳・5 歳・異年齢クラスそれぞれ で季節ごとに歌われる「上位曲」を集計した結果,

四季に関して園・クラスともに共通する歌唱曲群 が明らかになった。しかもそれらの扱い方につい て,興味深い傾向も見えた。即ち楽曲構造が小さ く歌詞も歌いやすい,<チューリップ>のような 易しいうた が,年齢が高くなるにつれて,選 択される頻度が上位から下位に移動し,新たにそ の逆の高度な歌詞内容や構造をもつ曲が上位に登 場してくることが明らかになった。昔から歌い継 がれてきた単純で歌いやすい歌が音楽的発達に見合 う形で適宜選曲されていることがわかる(表5)。

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論文・研究ノート

(4)

43

4−4. 園児が自発的に歌う歌について(問7.

担当クラスの園児が日頃好んでいる歌(手遊び・

伝承わらべ歌等も含む)があったら曲名または歌 いだしの歌詞を教えてください)(表6)

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 問 7 では,担当クラスの園児が好む歌を回答し てもらった。問 7 の意図は,保育者主導で歌わ れる歌がある一方で,親・兄弟・仲間・メディア 等から吸収する歌の中から子どもが好んで自発的 に歌う歌も存在する。それらはどのような歌であ るか,把握するためである。集計から言えること は,私立保育園 5 歳クラスの 32.5%を除けば平 均 49%という割合で子どもたちが「遊び歌」9)

をうたっていることである。約 2 回に 1 回の割で

「遊び歌」が歌われており,換言すると同じ割合 で一般の幼児歌曲が歌われていることでもあり,

一般の歌唱曲も健闘していると捉えることもでき る。各園各クラスの園児がどのような「遊び歌」

を歌っているか,タイトル又は歌い出しを一覧に した

(表7)

。表内の各歌の頻度はほぼ同数の 1,

2 回であり,各クラスに高頻度で出ている歌が,

全体的に首位を競い合っている,という状況であ るため,「表7」は順位を表わしてはいない。各 クラスの最高頻度の曲名(1 曲とは限らない)を,

太枠・下線表示で記した。

5.全体のまとめ

 以上のアンケート結果から,次の 3 点が明らか となった。第 1 に,子どもの歌唱教材においては

自然・季節に関する題材がいまも健在であると言 えること。第 2 に,幼稚園・保育園で扱われてい る歌唱教材の現代化が多少見られる一方で,明治 期以来の子ども向け歌唱曲(<チューリップ>,

<蝶々>等)も歌い継がれていること,第 3 に保 育の中で子どもが自発的に口ずさむ歌に関して,

「遊び歌」の割合が,ほぼ全てのクラスにおい て 40 〜 50%を占めていること,である。最後に 遊び歌に関していくつかの先行研究と比較してみ る。調査地域等の違いはあるが,多保田(1993)

における 4 歳クラスの選択曲は上位から順に<

バスごっこ>・<アイアイ>・<おもちゃのチャ チャチャ>・<すうじのうた>・<山のワルツ

>・<たのしいね>・<おはなしゆびさん>・<

ゆきってながぐつすきだって>・<はしるのだい すき>・<おんまはみんな>であり,拙稿の「表 2」と重複する曲名は 2 曲のみ<バスごっこ>と

<おもちゃのチャチャチャ>であり,しかも順位 は上位と下位の対照的分布になっている。重複曲 以外の曲名を見ると,拙稿の都内回答には時代的 に新しい曲のランクインが目立つことが特徴的 である。一方木目田他(2000)(調査は 1985 〜 1996 年)における「子どものうた」の上位 10 曲 は上位から下位へ<豆まき>・<雪のペンキやさ ん>・<ぞうさん>・<たきび>・<雪>・<ど んぐりころころ>・<雪のこぼうず>・<犬のお まわりさん>・<とんぼのめがね>・<チューリッ プ>となっている。これらの中に最近の曲はない ことがわかる。遊び歌に関して,「表 7」の遊び 歌と木目田他(2000)における手あそび歌の上 位曲を比較すると,<むすんでひらいて>・<鬼 のパンツ>・<手をたたきましょう>・<ねこの こ>が拙稿「表7」には見当たらないが,<てあ そび>と回答された内容に,これらが含まれる可 能性はある。本研究から,調査対象の地域と時代 が結果に大きく反映されるということが改めてわ かった。子どもが「遊び歌」に親しみを感じる点 はどのような点か,歌詞や楽理上ではどのような 特徴を持っているのか,等についての更なる研究

論文・研究ノート

(5)

44 が要請される。

 尚,本研究は,白梅教育・福祉研究センターの 助成を受けたものである。

謝辞:アンケート実施に際してお力添え戴いた保 育園・幼稚園関係各位に感謝致します。長田朋久,

宮坂充宣,菊地紀子,佐野英司の諸先生には特に

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論文・研究ノート

(6)

45 この場をお借りして深謝申し上げます。

<  注  >

1. 小嶋(2004)によると「(保育における音楽)

活動の種類別に集計すると,『歌』が全体の 61.1%をしめた。(略)音楽活動の中心は『歌』

であり,年間を通して生活の一部になってい る」。又,渡辺(2011)の調査によると「園 で覚えた歌は 65.1%,テレビ・ビデオ・CD などで覚えた歌は 14.5%,その他・不明は 20.3%であった」の結果からも保育における 歌の重要性を認識することができる。

2. 「本校附属小学ハ来ル十一年九月ヨリ開校本 科生徒ヲシテ実地授業法ヲ演習セシムヘシ

(中略)唱歌は緊要ノ一教科ニシテ女子ノ教 育ト幼稚園幼稚ノ保育ニ至テハ殊ニ諸教科中 ノ貴重ナルモノナリ(略)」(下線筆者)国立 国会図書館所蔵デジタルデータ「日本帝国文 部省第五年報明治十年」東京女子師範学校年 報 附属幼稚園規則 「緊要ノ校務ニ関スル 意見」216 コマ目,三九三頁参照

3. 小嶋(2004)は,公立保育園の年間週指導 計画から「幼児の音楽活動」を 5 項目(「歌」

「楽器」「動き」「劇」「鑑賞」)に分類している。

4. 「幼稚園教育要領(S31)」の第Ⅱ章「音楽リ ズム(2)望ましい経験 1 歌を歌う(以下 省略)」に含まれる 13 の項目の一つに,「よ い歌をたくさん覚える」という記述が見られ る。

5. 「楽しいうたの世界」ドレミ楽譜出版社 寺 島尚彦編 2011

6. 「テレビ子どものうた」(有)kmp 2011  7. 幼稚園の 2 曲は<勇気 100%>・<にじのむこ

うに>,私立保育園の 1 曲は<勇気 100%>,

公立保育園 4 曲は<勇気 100%>・<どろん こと太陽>・<にじのむこうに>・<おひさ まになりたい>。

8. 歌唱曲の題材として「自然・季節」が重要視 されてきたことに関連する記述を以下に 3 件

「幼稚園教育百年史」文部省(S54)より明

治期・大正期・昭和期から転記し示すことに する。下線はいずれも筆者による。

○  「幼稚園保育及設備規定」(M32 年)に関す る本書の解説より−「談話は(保育内容は遊 嬉・唱歌・談話・手技の四項目とされた)(括 弧挿入は筆者),幼児にとって有益で興味の 深い話をするもので,実際の保育はこの談話 を中心にして展開することが多かった。談話 は更に自然についても話すことによって,徳 性の涵養にとどまらず,幼児の自然に対する 興味や観察力を養おうとした」(P138)。

○  「岡山私立幼稚園の『保育事項ノ要旨』(大正 十年度)より−「第Ⅱ章 六唱歌」,「唱歌材 料ハ野卑ニナルモノヲ避ケテ,幼児に趣味ア ル高雅ナルモノヲ選ビ季節或ハ談話遊戯トモ 自然連絡セルモノニシテ心身ヲ快豁純美ニシ テ徳性涵養ノ資タラシメ且発声及聴器ノ練習 ヲナスヲ以ツテ要旨トス」(P162)

○  「幼稚園教育要領」(S31)より−第一章幼稚 園教育の目標 3,身近な自然に興味や関心 をもつようになる ○天候や昼夜,季節の変 化などに気づくようになる。(P629)

9. 現代保育用語辞典(1997,フレーベル館)

の「遊び歌」の定義は,「遊びを伴う歌」と あり,「日本の遊び歌の中には欧米諸国から のものが多く」とある。他方「幼児保育学辞 典(1980,明治図書)」には遊び歌の項はな いが,「手遊び」の説明の中に①手に物をもっ て行う遊び②主として手を用いる子どもの遊 び。歌をともなう。幼稚園教育では後者をさ すばあいが多い,とある。

<  引用・参考文献  >

1. 石川眞佐江「保育における歌唱曲の役割」

(2004)日本保育学会第 57 回大会発表論文 集,243

2. 木目田芳美・大貫礼子・沢口尚子・毛塚陽子・

秋山幸子・渡邊朋子・二階堂邦子「手あそび の研究Ⅷ〜保育園で歌われているうたの 10 年間の動向」(2000)日本保育学会大会研究

論文・研究ノート

(7)

46 論文集 53

3. 河原田潤「幼児保育現場で取り上げられる

『子どもの歌』と考察 2 −教育実習(幼稚 園)アンケートによる幼児音楽について−」

(2008)常葉学園短期大学紀要 39

4. 藤井一二「古代日本の四季ごよみ」(1997)

中央公論社

5. 嶋岡晨「四季のことば」辞典(1944)大和 出版

6. 宮本常一著作集 43「自然と日本人」(2003)

未来社

7. 小嶋輝美「音楽のある園生活を考える−指導 計画に見られる子どもと音楽−」(2004)日 本保育学会第 57 回大会発表論文集,091 8. 大蔵康義「人は音・音楽をどのように聴いて

いるのか−統計による実証と楽曲リスト−」

(2010)国書刊行会

9. 渡辺優子「幼児期の想い出の歌−短期大学部 幼児教育学科 2 年生へのアンケート調査−」

(2011)新潟青陵学会誌4(1)

10.山田志津香・小池美知子「保育現場で好ま れる歌に関する研究−歌詞の持つメッセージ に着目して−(2010)松山東雲女子大学人 文科学部紀要。18

11.安藤四一「脳からみた音の科学」(2011)一 灯舎

12.ボブ・スナイダー(須藤貢明,杵鞭広美訳)

「音楽と記憶」(2003)音楽之友社

13.阿部純一・桃内佳雄・金子康朗・李光五共著「人 間の言語情報処理」(1994)サイエンス社 14.小嶋輝美「保育教材としての手遊び歌の現

状と課題−データベースの作成を通して−」

(2009)徳島文理大学研究紀要 77

15.原祐子「保育における子どものうた」(2009)

四天王寺大学紀要 47

16.多保田治江「保育者養成における子どもの う た の 取 り 扱 い に つ い て(6) − 2 年 間 の アンケート調査を通して−(2006)北陸学 院短期大学紀要 3817.多保田治江「保育者

養成における子どものうたの取り扱いにつ いて(1)」(1993)北陸学院短期大学紀要 2518.「幼稚園教育百年史」文部省(S54)

上記の他,幼児の歌唱曲集を多数参照

論文・研究ノート

参照

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