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Academic year: 2021

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現在社会理解としての歴史授業構成に関する研費

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法と社会jを接点としてー

教科・領域教育専攻 社 会 系 コ ー ス

岩科秀明

序 章 研 究 の 目 的 と 方 法

本研究は、「社会科歴史J教育に資するための 現在社会理解のための歴史授業構成についてそ

の理論と方法を明らかにするものである。

序章では、現行学習指導要領の目標分析から 歴史教育を「社会科歴史j として位置づけ、そ のための改善策として、「歴史は現在社会理解の ための手段であるj とし、過去の社会と現在の 社会の社会研究にならなければならないとした。

そして「社会がわかるJためには、「社会史Jア プローチが有効であるとした。また「時代の大 きな流れj という改正点から、これからは新し い視点で授業構成を考えなければならない時期 にきていることとそのために教師の意識転換が 必要であることを述べたD

第1輩社会科における歴史教育の性格と意義 本章では、まず社会科歴史の性格についての べ、社会科歴史は以下の3点で「社会がわかる J ことが必要で、あると考えた。

①  社会形成の主体が庶民であること

②  社会の構造や変動がわかること

③  現在社会が抱えている問題点がわかるこ と

このような観点からみると、現在の社会科歴史 学習は国民性育成のものとなっており、市民性 育成のものとなっていないことを指摘した。市 民性育成のためにはまず、生徒自身が「なぜ学

指 導 教 官 梅 津 正 美

習するのかJ ということを受け入れやすい「現 在社会理解Jという視点が不可欠なことを述べ たD

第2章 現在社会理解における社会史の有効 性

本章では、現在社会理解のために社会史学習 を取り入れる有効性について述べるO 有効性は 以下の3点である口

①学習の対象を庶民に求め、庶民の行動 や意識の変化を通して歴史を見ようと する点。

②庶民が対象となっているため、様々な 視点から社会を眺めることができ、社 会の構造を認識しやすい点

③現在社会が抱えている問題点を対象と するため生徒が歴史を自分と比べて対 象化することができる点

第3章 先 行 研 究 の 分 析

本章では、現在社会理解という観点をもっ中 学校での三者の先行研究を比較考察するO

三者とは、島田氏、乾氏、砂田氏である。三 者は、それぞれ f社会結合J

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法意識J

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心性と 生活様式j というキーワードに注目して授業を 構成しており、特に砂田実践では、心性ととも に社会構造の把握をしたものとして高い水準の ものとなっている。この考察の結果「現在社会

‑300‑

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理解jのための授業構成としては、次のような 課題が明らかになった。

‑現在社会理解のための授業構成では、庶民の 意識の追求と社会の特質の解明という 2つの 課題が不可分となっている。そのために教授 する対象により、アプローチの仕方に心性な ど意識の追究を主とするか、社会の特質の解 明を主とするかの2通りがある。

と密接に関わってきた。

②今までは法は制度面ばかり強調され、ど のように人々がとらえたのかという面は 見過ごされてきた。

③ 現 在 社 会 で も 「 法 と 社 会J をめぐる様々 な問題が提起されているの

第4章で説明した教材構成論にしたがい、

教育内容を編成した。「法と社会jから見た古 代から現代までを以下のように5区分した。

I 来世救済の時代 E  自力救済の時代 他力救済優勢時代

N  他力救済の時代 V新自力救済の時代 このうち、 Hの教育内容を「中世の法と社会J として、国‑..,

V

の教育内容を「近代の法と社会J として2つの小単元を教授書の形で、具体化した。

さらに理論の実証性を増すために「中世の法と 社会jの授業実践を行った。授業実践の成果と しては、生徒が当該時代の人々の心性をとらえ ることができ、現在の自分の心性と比較するこ とができたという点である。課題としては、人々 の心性という面には理解が深まったが、心性に 影響を与える社会構造の把握や理解については 不十分で、あったという点があげられる。

第4章 教 材 構 成 論

本章では、現在社会理解のための内容構成論 と学習方法論について論述する白

内容構成については、社会構造と文化と庶民 をとらえる社会認識枠組を設定し、この枠組か ら教育内容を構成できることを示した。

学習方法論については、学習過程と学習方法 のふたつについて述べた。まず学習過程では、

ノミート I 現在における問題点の把握 ノミート E 当該時代における出来事、人々の

行動や立場の把握

ノ《ート彊 当該時代における出来事の背後に ある人々の意識や社会構造の把握 ノ《ート

N

現在における問題の再把握・自己

の行為の振り返り

の4つの過程から授業が構成されることを示 終 章 本 研 究 の 成 果 と 課 題

した。次に学習方法として、①作業的学習② 本章では、本研究の成果と課題について論述 探求的学習③討論の3つが有効な学習方法で する。成果については、現在社会の問題を内包 あることを説明し、学習過程の中で有効に使 し、生徒に身近で、切実性をもったテーマなら現 う必要性を述べた。 在社会理解のための授業となり、自己の行為を

第5章 教 材 構 成 の 論 理 と 展 開

本章では、教材構成の論理と展開について論 述する。教材構成の主題を以下の3点の理由か

ら「法と社会J とした。

①  法はし、かなる時代でも存在し、社会構造

反省的に吟味することが可能であることを示し たことである。課題としては、教育現場での実 践を考えたために 主題史だけではなく通史に 位霞づけた授業として開発した口一つの単元で、

の実践は行ったが、もう一つはまだである口さ らなる実践を通して実証性を高めることである。

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参照

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