• 検索結果がありません。

学 位 論 文 要 旨 等 方 弾 性 体 における 変 位 関 数 の 拡 張 と 橋 梁 床 版 への 応 用 に 関 する 研 究 Sud on eension of e disacemen funcion in an isoroic easic bod and e aicaion o e b

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "学 位 論 文 要 旨 等 方 弾 性 体 における 変 位 関 数 の 拡 張 と 橋 梁 床 版 への 応 用 に 関 する 研 究 Sud on eension of e disacemen funcion in an isoroic easic bod and e aicaion o e b"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

*KURAに登録されているコンテンツの著作権は,執筆者,出版社(学協会)などが有します。 *KURAに登録されているコンテンツの利用については,著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲内で行ってください。 *著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲を超える利用を行う場合には,著作権者の許諾を得てください。ただし,著作権者 から著作権等管理事業者(学術著作権協会,日本著作出版権管理システムなど)に権利委託されているコンテンツの利用手続については ,各著作権等管理事業者に確認してください。

Title

等方弾性体における変位関数の拡張と橋梁床版への応用に関する研

Author(s)

横山, 広

Citation

博士論文要旨Abstract

Issue Date

2013-09-26

Type

Thesis or Dissertation

Text version

none

URL

http://hdl.handle.net/2297/37375

Right

学位授与機関

金沢大学

学位の種類

博士(工学)

学位授与年月日

2013年9月26日

学位授与番号

甲第3966号

http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/

(2)

学位論文要旨

等方弾性体における変位関数の拡張と

橋梁床版への応用に関する研究

Study on extension of the displacement function in an

isotropic elastic body and the application to the bridge slab

金沢大学大学院自然科学研究科

環 境 科 学 専 攻

環 境 創 成 講 座

学 籍 番 号:1223142013

氏 名:横山 広

主任指導教官名:桝谷 浩

(3)

Abstract

The reinforced concrete floor slab of a highway bridge is the main member, which gives large influence to substructure of bridge. Maintenance and management of the bridge floor slab for the damages caused by traffic load fatigue, an alkali aggregate reaction, salt action, freezing and thawing. The strict analytical method by the thick plate theory based on a three-dimensional elastic theory of elasticity is developed in this study. Series of research have been done for the optimal thickness problem of the floor deck, evaluation of a reinforcement construction method, the deboning problem of a water-resistant layer and a hybrid model boundary problem, and a temperature load problem. The displacement function was extended first and it was compared with the displacement function acquired by the past result of research. Next, the thick plate theory in consideration of body force or heat load was developed based on the acquired displacement function. Then, the displacement function in the construction and the two-dimensional problem in consideration of body force of thin plate theory was proposed. Moreover, thick plate theory had been improved so that it can be applied to floor plate with no constant section. The numerical computation of the floor slab with a haunch was concretely carried out, and the stress distribution had been grasped. Furthermore, the analysis method of multilayer plate solution by the harmonic analysis and the selected points method was conducted, and deboning problem of the reinforced concrete floor deck and the cause of horizontal cracks in the degraded concrete deck were considered as the examples of numerical computation. On the other hand, the technique made into a clamped edge by locating the dummy beam which has infinite rigidity near the simple support neighborhood was newly developed, and the analysis of plate which has a hybrid model boundary neighborhood was shown.

Finally, the analysis method of the plate under body force, heat load, and a water pressure by the displacement function conducted for heat problem was shown.

(4)

1.研究の背景と目的 1.1 研究の背景 道路橋の鉄筋コンクリート床版(以下,RC 床版という)は橋梁上部工の中でも最も重量が大 きく,支持桁の構造形式のみならず下部工の形式選定にも影響を及ぼす主要な部材である.しか しながら,高度成長期に構造的に進歩せず,後に顕在化する疲労による劣化要因を内包していた. 1960 年代後半から頻発する RC 床版のひび割れ損傷や陥没事例を目の当たりにして,ようやく 道路管理者らはその重要性を認識するに至った.時を同じくして活発に対応策が検討され,鋼板 接着工法や縦桁増設工法,及び上面増厚工法が熟成を待たずに実用化され,今日の道路橋の補修 分野では床版が最大の資本投入の対象となっている. 近年,有限要素法が橋梁の設計・解析分野に進出し,特に新形式の床版では解析手法として採 用する例が散見されるようになった.しかしながら,現状では有限要素法を活用した設計は一般 化されているとはいえず,橋梁設計のツールとして更なる利便性の改善が望まれている. これらの現状を踏まえ,床版が置かれているあらゆる環境に柔軟に対応でき,容易に変形や応 力の厳密な値を把握することができる解析手法が存在すれば,有限要素法の照査や実験に代わる 利器になり得ることが容易に想像できる.本研究ではそれらを実現するために,3 次元弾性論に 依拠する厚板理論による厳密な解析手法の開発とその応用を念頭に,計算例をもとに検討するこ ととした. 1.2 研究の目的 ひび割れ損傷を受けた道路橋床版で最も初期に重要視された要因の一つに疲労問題が挙げら れる.その損傷原因を研究するために輪荷重走行試験機が開発され,その原因が広義の疲労現象 であることが解明された.しかしながら未だ多くの課題が残されており,現状ではそれらへの対 応のために,より簡便な解析手法への進化が求められる側面がある.そこで本研究では,これま での研究成果にない新たな視点から,以下の各項目を目的とする. ①厚板理論を拡張して変断面床版へも適用できることを可能にする. ②厚板理論の混合型境界,例えば一つの辺で単純支持,固定支持,自由辺が混合する境界 条件でも厳密解が得られるようにする. ③表面力だけではなく物体力も扱えるようにする. 2.厚板理論に適用する変位関数の誘導 2.1 静的熱弾性体の変位関数 熱負荷を受ける 3 次元弾性体の式系は熱力学の第一法則と第二法則から誘導される.応力のつ りあい式は第一法則から得られる.なお座標系にはデカルト座標を用いている. 0       x

x y

xy z

xz X ,x

xy y

yz

yzY 0,

(5)

0       x

xz y

yz z

z Z (1) ここで,

x

/

x

y

/

y

z

/

z

X,Y,Z;x,y,z 方向の物体力の成分 ひずみと変位の関係式は次のように与えられる. u x x   ,y yv,z zwu v y x xy  

xz xwzu

yz

y

w

z

v

(2) ここで,

x

y

zx,y,z 方向の直ひずみ, u,v,w;x,y,z 方向の変位,

xy

xz

yz;せん断ひずみ また温度による影響を考慮すれば,Hooke の法則は第二法則から得られる.

T

e

x t x



2

xy



xy

y

e2



y

tT

xy



xz

T

e

z t z



2

xy



yz (3) ここで,

;ラメの定数 ,

t

3

2

;線膨張係数, z y x e

T

;基準温度

T

0からの温度差 式(2)と(3)を式(1)に代入し,T=0 の場合に変位で表されるつりあい式,いわゆる Navier の式が 得られるが,この式に熱伝導の式が加わり,互いの式中に温度勾配と体積ひずみが連成項として 現れる. この式系は静的問題の場合には以下のように示される.

B

1

x2

B

3

y2

B

3

z2

u

B

2

x

y

v

B

2

x

z

w

t

x

T

X

0

3 2 1 2 3 2

2

0

2

u

B

B

B

v

B

w

T

Y

B

x y x y z y z

t y

3 2 3 2 1 2

0

2 2

u

B

v

B

B

B

w

T

Z

B

x z y z x y z

t z

x

u

y

v

z

w

t

k

T

Q

k

t

/

/

(4) ここで,

t

/

t

, 2 2 2

/ x

x

, 2 2 2

/ y

y

, 2 2 2

/ z

z

, 2 2 2 z y x

2 1   BB2

B3, 0 0/   tTQ;熱源量,0;熱伝導率,

k

;熱拡散率,t;時間 Duhamel の類似によれば,式(4)の項(txT,tyT,tzT)は,それぞれ物体力

X

Y

Z

に相当し,温度勾配は物体力に置換できることが判る.すなわち,式(3)の直応力に関わるtT に注意すれば熱問題は物体力が作用する問題と等価となる. 式(4)を満足する関数群のうち,例えば z 方向のみに着目して以下の議論を進める.縮退する

Δ

を考慮すれば,関数F3

3が導入できる.これらの関数と

x

y

z 方向の変位

u

3,

v

3,

w

3

(6)

および温 応してい 2 2 2 式(5)を y 方向の の第 3 式

以上のこ 義できる 2.2 厚板 前節で 方向に関 される.  ここで 式(7)の 解と同次 a)特解 全周単 のように を隅角部 とる.変 られ,三 れる.な F ここで 温度

T

3との いる. 3 3 2Bu x 3 3 2Bv y

1 3 3 / 2B wB 3

T

t

方向の の釣り合い式 式に代入して

t/ k  ことより,物 る. 板理論の誘 で得られた非 関する熱負荷 2 3 2B F   で,

x2

  2 B の一般解は 次解の和と 解 単純支持さ に考え,xお 部に置き,版 変位関数の特 三角級数で表 なお上添字



  m n p F3A ,zBZ の関係式を次

t/ z x  k

t/ z y  k



2 / /Bt k 2 3

/ B

2

F

z

つりあい式 式を満足して て求められ

1 / B t t   

物体力

Z

に 導と級数表 非連成時の変 荷を考慮し 1 2Z/ B , 2 2 2 z y

 ,B1

,物体力Z に して与えられ される矩形厚 およびy軸の 版厚の中央面 特解F3pは式 表せば次のよ p は特解を

  Z Z z B AZA ,Z BZ 次のように設

t

t/B

t

t/B

tt/   式を除く,式( ていることが る. 2 3 2B F   対応する関 表示 変位関数か ない変位関 0 3  2 , 2 2 x

2 , に関する特 れる. 厚板を図-1 の座標原点 面にz軸を 式(7)より得 ように示さ を意味する.

 /4 1 s Zの Fourier 設定する.な

3 3 2 F y

B 

3 3 2 F x

B 

2



1 B z (4)の第 1 式 が判る.関 1 2Z/ B , 関数F3

3は から,厚板理 数 F3を取り 2 2

/ x

y

;ラ mx   sin sin 係数,

: 図 なお変位,温 , 3,

t/ k

 式と第 2 式に 数F3

3の 0 3 

は,Navier の 論を誘導す り上げる.変 2 2 2

/ y

ラメの定数 ny  Poisson 比 図-1 全周単 温度の下添字

2 /B F t t  代入すれば の基礎微分方 の式を満足す する.説明を 変位関数の基 , 2 2 z

単純支持され 字は関数の 3 F , ば,関数

F

3は 方程式は,式 するので変 簡単にする 基礎式は次 2

/ z

, れる厚板モデ 下添字に対 (5) は自明でx, 式(5)を式(4) (6) 位関数と定 ために,z のように示 (7) (8) デル 対 ) 定 示 )

(7)

式(8)を式(7)に代入して,関数

F

3pによる

x

y

z

方向の変位

u

3p

v

3pおよび

w

3pが求められる. 例えば

z

方向では以下の式となる.



   

m n Z Z m n p A z B x y w       21 / 1 sin sin 2 3 2 (9) 同様にして,他の変位関数

F

1p

F

2pに呼応する変位がそれぞれ求められ,独立な物体力

が同時に作用する場合の特解による変位はこれらの和として与えられる. up u p u p u p 3 2 1 2 2 2 2       , 2vp2v1p2v2p2v3pwp wp w p wp 3 2 1 2 2 2 2       (10) b)同次解 同次解は式(7)より得られ,その基礎式は次のように与えられる. 0 3   h F , 3h 0 (11) 関数F3h

3hの三角級数の表示は,温度分布の算出と同様にして得られる. 



  

m n n m h Cch z C sh z C zch z C zsh z x y F3 123  4  sin sin ,



  m n n m h C chz C shz x y3 5 6 cos cos (12) ここで,C1~C6は境界条件から定まる積分定数,上添字h は同次解を意味する. 式(12)を式(5)に代入すると,x,y および z 方向の変位

u

h

v

h

w

hが求められる.例えば

z

方 向では以下の式となる.



m n h Cch z C sh z C zch z sh z w        21 2 2 1 2 3 C

zsh

z 2

1 2

ch

z

sin

mxsin

ny 2 4    (13) c) 一般解 変位関数 F の一般解は特解と同次解との和で表されることより,例えば

z

方向の変位では以 下の式となる. w wp wh 2 2 2   =

                     



/ / / 21 / 41 m n z z n y m x A A z B AC1chzC2shzC3

zchz2

12

shz

C4

zshz2

12

chz

2sinmxsinny (14)

(8)

2.3 厚板理論を用いた数値計算例 厚板理論を道路橋床版に適用すれば,厳密 な応力の把握が可能となるため,活荷重載荷 によるコンクリート床版下縁の曲げひび割れ に関する検討が可能となる.図-2 は単純版支 間中央の版厚方向の応力分布を示したもので ある.図には比較用として薄板理論による計 算結果も併記しているが,厚板理論による計 算結果が上縁,下縁ともに薄板理論を上回る ことが判る。 3.厚板理論を拡張した混合法の誘導と変断 面床版への適用 全周単純支持される版の厚板理論による Navier 解のみで多種多様な境界を持つ実際の 構造物へ適用することは不十分である.例え ば版の端辺が自由境界の支持条件となる際に, 厚板理論のみでこの境界条件を満足させるに は 3 重の Fourier 級数展開が必要であり,双曲 線関数の再展開も要求される.そこで厚板理 論の級数解を特解に,また境界条件を満たす ための補足解には薄板理論から導かれる同次解を採用して,これらを重ね合わせる手法を提案す る.以下に混合法の適用例として変断面となる道路橋床版の混合法による計算例を示す.モデル は実橋を想定しており(図-3),計算に用いた物性値は,一般的な橋梁床版の仕様に準じるもの 橋軸方向 橋軸直角方向 図-2 支間中央部の版厚方向の応力分布 (単位:N/mm2 ) 図-3 補強床版の計算モデル -1.50 1.5 -1.7 1.76 薄板理論 厚板理論 1.12 -1.12 1.43 -1.28 薄板理論 厚板理論 x y 200 50 0 25 00 5000 30 下面補強(ポリマーセメントモルタル) 190 P=100kN 200 21 00 200 下面補強( ポリマーセメントモルタ ル) (a) 床版下縁 (b) 増厚材下縁 図-4 下面増厚の直応力分布(橋軸直角方向) 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 0 250 500 750 1000 1250 版中央からの距離 (mm) 曲げ 応力  (N /mm 2) CASE-1 CASE-2 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 0 250 500 750 1000 1250 版中央からの距離 (mm) 曲げ応 力  (N/ m m 2) CASE-1 CASE-2

(9)

とした. b)計算結果による応力分布 図-4(a)の床版下縁の曲げ応力分布では,版中央から 1050mm の近傍で直線的に変化していない. これは,増厚部の自由端の断面変化による影響と考えられる.また版中央点での応力が他の点よ りも低いのは分割ブロックの設定位置,すなわち中央点とブロックの端部が一致しているためと 推察される.図-4(b)は増厚材下縁の曲げ応力分布であり,応力度レベルは床版下縁よりも小さい 値で推移し,端部近傍では僅かに大きくなる傾向が認められる. 4.多層版解析のための調和解析法と選点法の理論展開と床版構造への適用 道路橋床版の疲労劣化が進行すると,使用 限界に至る前の段階で補修,補強が施される が,現状で採用されている対策工法は既設床 版に面的に接着させる工法が主流である.よ って,劣化床版への補強では,はく離がその 補強効果の持続性に大きな障害となる.そこ で,力学的見地からはく離の発生とそれが進 展する危険性に着目し,その評価の手段とし て,選点法を用いた簡単でかつ有効な解析手 法を提案する.ここでいう選点法とは,連続 関数である接合面での伝達力を,面的に離散 的なブロックに分割してブロック内の任意 点で伝達力を代表させる手法である. 図-5 は選点法のモデルであり,舗装と床版 の接合界面で選点ブロック分割を施し,輪荷 重の端部にはく離領域を設定している.計算 に用いた物性値は実橋床版と同等とした. 計算結果として図-6 に付着せん断応力の界 面での分布を示す.はく離領域で応力の値 が零付近まで低下し,付着領域の前後で増 加する傾向が認められる.図にはモデル形 状とその他の条件を同様にした有限要素法 による結果も示しているが,変位の微分形 である応力の算出には限界のあることが認 められた. 図-5 選点法の概念図 y x z P P P i j Y j Z j 25 j Z j X RC Slab(記号:s) 500 200 10 0 P L C C L Asphalt pavement(記号:p) (xj,yj) (xi,yi) C L L C y x ブロック分割線 はく離領域 輪荷重 P 図-6 付着せん断応力 -0.10 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0 100 200 300 400 500 荷重中心からの距離 (mm) 付着せ ん断 応力  (N/m m 2) 選点法(冬季) 選点法(夏季) FEM 基準値 はく離範囲

(10)

5.混合型境界辺を有する版の解析 混合型境界の代表例である部分固定支持版を対象とした既往の研究には,薄板理論を用いた倉 田らによる方法がある.倉田の手法では固定区間に任意の長さを与えたり,その位置を変化させ たりすることが困難となることが想定される.そこで,部分固定条件が扱える混合型境界を有す る厚板や多層版の解析が可能となる簡便な方式を提案する. 単純支持条件を固定化する方法を以下に説明する.この方法を簡潔に述べれば「単純支持辺近 傍に曲げ剛性が無限大のダミー桁を配置する方法」と言える.この方法に対する理解を容易にす るために,はりモデルを例にとり説明する. 図-7(a)に示す両端固定はりの断面力を得るために,図-7(b)に示すモデルを設定する.A A’間と BB’間に仮想桁を配置すれば,三連モーメント法により式(15)が得られる. 点Aにおいて 0 ' ' ' ' ' 6 3 3 6 AA A B l AA A AA AA M EI l M EI l EI l M EI l         (15a) 点Bにおいて 0 ' ' ' ' ' 6 3 3 6 BB B r BB B BB BB A M EI l M EI l EI l M EI l         (15b) ここで, 0 l

, 0 r

ははりAB内に作用する荷重による点AとBのたわみ角 次に,支持条件を固定化するために仮想桁AA’とBB’の曲げ剛性EIAA’EIBB’を無限大にすれば, 点AとBの固定端モーメントの断面力に関する関係式が得られる. 0 6 3 A EI MB l l M EI l    (16a) 0 3 6 A EI MB r l M EI l    (16b) 式(16a)と(16b)の連立方程式からMAMBが得られる.そこで,式(15a)と(15b)の三連モーメント の式に着目すれば,仮想桁の曲げ剛性と支間長は反比例の関係にあることが判る.すなわち,曲 げ剛性を無限大とすることと仮想桁の支間を無限小とすることは同じ効果となり,固定支持の境 界条件が得られることになる.この手法を版構造へ応用して,本研究では単純支持辺の直近に曲 げ剛性が無限大のダミー桁を配置することとした. (a) 固定はり (b) 固定はりへの三連モーメント法の適用 図-7 固定化手法のはりモデル B EI l P A lAA' lBB' EIAA' EI EIBB' l A A' P B B'

(11)

混合境界の計算例として表-1に単純支持、自由、固定支持が混在する条件の計算結果を示す。 計算では辺長をaとし,版厚はa/10で等分布荷重を満載し,ポアソン比は0.3とした.計算結果よ り,本研究で提案するダミー桁による固定化手法は、簡便に複雑な支持条件に対応できることが 判る。 6.物体力を受ける床版の解析 道路橋床版は活荷重作用が全体の発生応力に占める割合が大きく,主として表面力に対する解 析のみが行われている.しかしながら,防水層を持たない床版コンクリート内部の空隙に水が充 填され,輪荷重が作用すれば水圧作用による内部応力が生じることになる.そこで水圧作用を物 体力として解析することで,床版に及ぼす影響を把握するものとした. 図-8 は輪荷重が作用する範囲のコンクリート内部の一部に水が浸透した状態を仮定した水圧 の作用モデルである.計算に使用した物性値は実橋床版を考慮している.輪荷重の接地面積内に 水圧が作用する CASE1 と輪荷重の橋軸直角方向端部と正方形の水圧作用範囲の端部が一致する CASE2 を対象として数値計算を実施した. 水圧作用を考慮した数値計算結果を図-9 に示す.図-9 (a)は CASE1 の水圧を荷重中心部 (y=1250mm)の 100×100 の範囲に作用させたもので,水圧作用端の c+50mm の位置で舗装と 床版の界面,床版コンクリート内部の水圧作用下端で横せん断応力のピークがあり,床版コンク リート内部の値が,荷重が作用している端部の値の 1.42 倍と大きな値となっている.図-9(b)は 水圧の作用端と荷重端とを合わせた場合の横せん断応力であるがピーク値は CASE1 よりも大き 表-1 自由辺を有する混合境界を有する版の計算結果(x/a=y/a=0.5) 計算対象 計算結果 計算対象 計算結果 Wu 0.0231 Wu 0.0146 Wl 0.0231 Wl 0.0145 σxu/q -14.41 σxu/q -13.55 σxl/q 14.70 σxl/q 13.66 σyu/q -19.84 σyu/q -12.87 σyl/q 20.89 σyl/q 13.69 Wu 0.0140 Wu 0.0164 Wl 0.0139 Wl 0.0163 σxu/q -13.53 σxu/q -13.70 σxl/q 13.63 σxl/q 13.85 σyu/q -12.74 σyu/q -15.05 σyl/q 13.50 σyl/q 15.85 Wu 0.0158 Wu 0.0140 Wl 0.0157 Wl 0.0139 σxu/q -15.51 σ xu/q -13.53 σxl/q 15.70 σxl/q 13.63 σyu/q -12.94 σyu/q -12.74 σyl/q 13.41 σyl/q 13.50 ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ 支持条件 支持条件 ⑨  ただし, Wu =wuEh3/qa4  ,   Wl =wlEh3/qa4 ⑭ a/3 a/ 3 a/ 3 x y

a/3 a/3 a/3

a Simple Clamp Simple Clamp Free Free a/3 a/ 3 a/ 3 x y

a/3 a/3 a/3

a Clamp Free Free Clamp Clamp Simple a/3 a/3 a/3 x y

a/3 a/3 a/3

a Simple Clamp Free Free a/ 3 a/3 a/ 3 x y

a/3 a/3 a/3

a Clamp Clamp Clamp Free a/3 a/3 a/ 3 x y

a/3 a/3 a/3

a Clamp Clamp Free Free a/ 3 a/ 3 a/ 3 a Free Simple Clamp Clamp Simple x y

(12)

く水圧作用がない場合のピーク値の 2.32 倍まで大きくなっている. 7.結論 道路橋床版の疲労問題は次第に解明されてきているが,床版の劣化は車両の走行による疲労ば かりでなく材料劣化が原因となる問題も顕在化している.近年,構造物解析の現場では複雑な形 状が扱えることから有限要素法が多用されるようになってきているが,使用性が向上していると は言え,異種材料間の接触問題などその処理に困難さが伴う場面も少なくない.また近似解であ ることからその精度を確認する手法の開発も求められている. 以上の問題は,本研究で得られた成果を基にすれば力学的見地からの評価が可能になると考え られる.以下に本研究で得られた知見をまとめる. ①物体力が版厚方向に線形分布する場合の変位関数に基づく厚板理論を級数展開することによ り,版の厳密解を得るための応力法と変位法による方法を誘導した.これらの方法は多層版へ の適用する際の基礎式となる.

CASE1 CASE2 CASE1 CASE2 (ⅰ) 断 面 (ⅱ) 平 面 図-8 床版と舗装の一部に水圧が作用するモデル

(a) CASE1 の τyz (b) CASE2 の τyz

図-9 単純版の水圧作用による横せん断応力 50 19 0 50 30 500 100 200 200 200 100 500 500 500 水 圧 作 用 範 囲 水 圧 作 用 範 囲 0.67 0.47 0 50 100 150 200 -0.20 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 横せん断応力 τyz (N/mm2) 上縁 からの距 離 ( mm)        m c+50mm(水圧作用端) c+150mm c+250mm(荷重端) c+300mm c+50(水圧無し) 舗装 コンクリ-ト床版 1.09 0.47 0 50 100 150 200 -0.20 0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20 横せん断応力 τyz (N/mm2) 上縁 からの距 離 ( mm)        m c+200mm c+250mm(荷重,水圧端) c+300mm c+250(水圧無し) 舗装 コンクリ-ト床版

(13)

②厚板理論の級数解を特解に,境界条件を満たす補足解に薄板理論による同次解を採用して,そ れらを重ね合わせることにより解を得る混合法を提案し,その手法を用いた数値計算から妥当 性を評価した. ③多層版解析の手法として調和解析法と選点法を誘導し,舗装(防水層)の部分的なはく離問題 を解析的に検討した.近年,床版の疲労耐久性を向上させるための方策として橋面防水の必要 性が叫ばれているが,防水に関してもはく離は重要な問題である.部分的にはく離した防水層 では,はく離が進展する危険性が認められた. ④部分固定支持条件で,厚板理論の特長を残して固定支持の境界条件の解析を可能とする手法を 提案し,その有効性を把握した.その手法は単純支持辺近傍に曲げ剛性が無限大のダミー桁を 配置する方法で,解析上その他の処理を必要としない簡便な手法である.ダミー桁による手法 では固定位置の長さや位置を自由に設定できる利点から,任意の位置での自由,単純支持およ び固定辺が組み合う混合型境界条件を有する版の解析が可能となった. ⑤物体力を考慮した変位関数により,間隙水圧を受ける版の解析を実施した.その結果,コンク リートに浸透する水圧作用端と荷重端が一致する場合に版内に発生する際の横せん断応力値 が増大し,水圧作用位置端部でひび割れが発生する危険性があることが示された.

(14)

参照

関連したドキュメント

defines an analogous matrix for generic difference equations with theta function coefficients (although the relation to the Galois group is again unclear); although

pole placement, condition number, perturbation theory, Jordan form, explicit formulas, Cauchy matrix, Vandermonde matrix, stabilization, feedback gain, distance to

In particular, we consider a reverse Lee decomposition for the deformation gra- dient and we choose an appropriate state space in which one of the variables, characterizing the

By the algorithm in [1] for drawing framed link descriptions of branched covers of Seifert surfaces, a half circle should be drawn in each 1–handle, and then these eight half

Inside this class, we identify a new subclass of Liouvillian integrable systems, under suitable conditions such Liouvillian integrable systems can have at most one limit cycle, and

We will give a different proof of a slightly weaker result, and then prove Theorem 7.3 below, which sharpens both results considerably; in both cases f denotes the canonical

To derive a weak formulation of (1.1)–(1.8), we first assume that the functions v, p, θ and c are a classical solution of our problem. 33]) and substitute the Neumann boundary

In order to be able to apply the Cartan–K¨ ahler theorem to prove existence of solutions in the real-analytic category, one needs a stronger result than Proposition 2.3; one needs