• 検索結果がありません。

The PR interval and QRS duration could be predictors of renal function decline.

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "The PR interval and QRS duration could be predictors of renal function decline."

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

博士論文審査結果の要旨

学位申請者

間 嶋 紗 織

主論文 1 編

The PR interval and QRS duration could be predictors of renal function decline.

Atherosclerosis 240;105-109,2015

審 査 結 果 の 要 旨

慢性腎臓病(CKD)や心血管疾患(CVD)は国民の健康を脅かす疾患として知られている.高血 圧症や糖尿病,脂質異常症,また炎症や血管内皮障害はCKD と CVD に共通する危険因子とされて いる一方,心電図におけるPR 間隔と QRS 幅はそれぞれ CVD の予測因子となるとの報告はあるが, それらが腎機能低下を予測しうるかどうかはまだ明らかではない. 申請者は,健康日本人1149 名を対象とし,調査開始時の PR 間隔,QRS 幅とその後 3 年間での糸 球体濾過量(eGFR)変化率との関連性について検討を行った.PR 間隔,QRS 幅とその他の因子と の関係についてピアソンの相関係数を用いて検討したところ,それぞれ脈拍,eGFR と負の相関を, 年齢,BMI,収縮期血圧,拡張期血圧,空腹時血糖,LDL コレステロール,log 中性脂肪,尿酸,ク レアチニンと正の相関を認めた.PR 間隔や QRS 幅は eGFR 低下率と負の相関を認めた.eGFR 低下 率を従属変数とし、年齢,性別,BMI,喫煙歴,飲酒歴,運動習慣,収縮期血圧,脈拍,空腹時血 糖,LDL コレステロール,log 中性脂肪,尿酸,PR 間隔,QRS 幅を独立変数とし,多変量解析を行 ったところ,PR 間隔を交絡因子に含めた場合、性別、BMI、log 中性脂肪、PR 間隔は有意な独立変 数であり、QRS 幅を交絡因子に含めた場合、BMI、log 中性脂肪、QRS 幅は有意な独立変数であっ た.さらにPR 間隔と QRS 幅について,各々3 分位により 3 群に分け,PR 間隔≦152 msec を PS 群, 152msec<PR 間隔≦169msec を PM 群,169msec<PR 間隔を PL 群,QRS 幅≦94msec を QS 群,94msec <QRS 幅≦101msec を QM 群,101msec≦QRS 幅を QL 群とした.既報で,腎疾患を持たない非糖尿 病患者においてeGFR の経年的変化は 1.0 ml/min/1.73 m2/year 以下であるとの報告があることから,

eGFR 低下率が 1.0 ml/min/1.73 m2/year を超えるか否かを従属変数にしたロジスティック回帰分析の

結果,1.0 ml/min/1.73 m2/year を超えるものの出現率は,PL 群は PS 群に比べ 2.03 倍,QL 群は QS 群に比べて1.62 倍であった. PR 間隔の延長が発作性心房細動やペースメーカー留置,総死亡率と関連していることや,血管内 皮機能障害などの予測因子となりうることが報告されており,QRS 幅についても CVD 死亡率に関 連するとの報告がある.一方CKD と心機能障害との関係は心腎連関としてよく知られ,その主要機 構の一つである血管内皮機能障害は早期腎機能低下時より全身で生じていることが報告されている. 本研究でもCKD の危険因子とされる BMI や空腹時血糖,LDL コレステロール,低 HDL コレステ ロール,中性脂肪,尿酸がPR 間隔や QRS 幅と相関を認め,また PR 間隔や QRS 幅は eGFR 低下率 と相関関係を認めており,PR 間隔や QRS 幅が血管内皮機能障害や動脈硬化と関連しているという 既報と合わせると,PR 間隔と QRS 幅がそれぞれ腎機能低下に関連することは妥当と考えられる. 以上が本論文の要旨であるが,健康集団においてPR 間隔と QRS 幅は腎機能低下の予測因子とな ることを示した点で,医学上価値ある研究と認める. 平成27 年 12 月 17 日 審査委員 教授

渡 邊 能 行

○印 審査委員 教授

丸 中 良 典

○印 審査委員 教授

的 場 聖 明

○印

参照

関連したドキュメント

に関して言 えば, は つのリー群の組 によって等質空間として表すこと はできないが, つのリー群の組 を用いればクリフォード・クラ イン形

[50] Restriction of Unitary Representations of Reductive Lie Groups, Inter- national Symposium on Representation Theory and Harmonic Analysis, Urumqi, Xinjiang, China, 2–8 August

If the interval [0, 1] can be mapped continuously onto the square [0, 1] 2 , then after partitioning [0, 1] into 2 n+m congruent subintervals and [0, 1] 2 into 2 n+m congruent

[r]

しかし,物質報酬群と言語報酬群に分けてみると,言語報酬群については,言語報酬を与

(出所)Bauernschuster, Hener and Rainer (2016)、Figure 2より。.

近年は人がサルを追い払うこと は少なく、次第に個体数が増える と同時に、分裂によって群れの数

★ IMOによるスタディ 7 の結果、2050 年時点の荷動量は中位に見積もって 2007 年比約3倍となり、何ら対策を講じなかった場合には、2007 年の CO2 排出量 8.4