〈特別講演抄録〉医学教育の問題点と今後の展望について--小児科および臨床研修をもとに

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(1)特. 別. 講. 演. 抄. 録.

(2) 近畿大医誌（MedJKi 6 巻１号 nkiUni v）第3. 1 1Ａ 20 11. 1 1Ａ. 医学教育の問題点と今後の展望について：小児科および臨床研修をもとに岡田近畿大学医学部. 満. 合医学教育研修センター/ 小児科学教室. 近年，各大学医学部および医科大学が，学生教育. これまで，我々の小児科では，５年生，６年生の. や研修医教育などの医学教育活動に力を注ぐように. 小児科クリニカル・クラークシップにポートフォリ. なってきている．我々の近畿大学医学部においては，. オを取り入れて，学習者の日々の目標を明確にさせ. これまで常に最先端の医学教育に対して積極的に取. て，診療参加型臨床実習を行なってきた．また，臨. り組み，その成果として昨年日本医学教育学会大会. 床研修では，モーニングセミナーなどでクリッカー. を主催した．しかし，社会状況や医療環境の急激な. を. 用し，各自の意見を集約させて評価法として役. 変化に伴い，医師の診療に対する比重が大きくなり，. 立ててきた．今回，平成2 2 年度学内研究助成金 2 1. 教育が各診療科の負担となっている．一方，学生教. 世紀教育開発奨励金（教育推進研究助成金）に，. 育においては，学習者の意欲を高める目的として，. 合医学教育研修センターでは２件採択されており，. 学習者参加型学習が強調されている．その典型であ. その内容について簡単に紹介していく．その他にも，. る PBLテュートリアルを近畿大学では早期に導入. これからの授業で役立つような項目について，講演. し，継続して行なってきたが，そのことが教員の負. 中に紹介していきたいと. 担を増強せしめる要因のひとつとなってきた．しか. えている．. 尚，本講演では参加して頂いた先生方にクリッカ. し，以前の講義型スタイルに戻すことは学習者のス. ーを. キルの養成には適さず，各大学ともに新しい形式の. 頂きながら，一緒に本内容について議論を進めてい. 教育方法を導入せざるを得ない状況に陥っている．. きたいと. 用してもらい，参加者の意見も参えている．. にさせて.

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