序文

序文

著者

齋藤 雅典

雑誌名

複合生態フィールド教育研究センター報告

巻

28

発行年

2013-03

URL

http://hdl.handle.net/10097/00121503

序

文

平 成

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年 度

(

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年度)は，東北大震災からの復旧と福島第一原子力発電所事故に由来する放射能汚染の対応に追われ る1年で、あった。あらためて， 2011年3月1113に発生した東日本大震災で被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに， 亡くなられた方々のご冥揺をお析り申し上げる。 震災による津波によって壊滅的な被害を受けた女

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フィールドセンターのみならず，東北大学全体が大きな被害を受けた。 新年度からの教育研究は大きな影響を受け，

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年通りに学事を進めることは不可能であり，フィーノレドセンターで行う実習 も例外で、はなかった。センター全教員が参加し，農学部の新入生への導入教育科目(必修)である「陸圏・水盤コミュニケー ション論jは

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渡・女

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のフィールド講義を中心に組み立てられている。女

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フィーノレドセンターを利用できない状況の下， 本科医を開講するために，J 11渡フィーノレドセンターのため池を利用して水欝のフィーノレド講義を行うなど種々の対応を行っ た。本科目のグノレ…プ討議では，新入生が教員とともに震災後の復 113擾輿と農林水産業の関わりについて真撃に論議した。 女J11フィーノレドセンターでは，幸い人的被害は無かったものの建物内への大量の瓦磯や汚泥の流入によって殆ど全ての事 務資料や観測データが失われた。沿岸生物生産システム学研究室は，教員・学生ともに関宮キャンパスに移転した。女jけで は職員が複!日に向け，建物周辺の瓦磯撤去という菌難な作業に取り絡んだ。この作業には

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渡からも技術職員が支援した。

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年度末には，宿泊棟

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階を仮事務所として事務的な業務を進められるようになった。 また，槙島第一原子力発電所の事故による放射能汚染は

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渡フィーノレドセンターの位聾する宮城県北部にも広がり，農場 の生産システムは大きな影響を受け，きわめて密難な状況に叢っている。 一方で，フィーノレドセンターの教職員はそれぞれの専門性を活かし，震災からの謹!日・複輿のための支援活動に取り組んだ。 津波で被災した農地の調査・護 113，沿岸海洋生態系の鵠査，放射能汚染地帯に取り残された家遂の保護など，多面的にまた 精力的に支援活動が進められてきた。 震災に対するこれら一連の対応・活動状視については，本報告末尾に1意を設けとりまとめることとした。また，それぞ れの業務報告のやにおいても説窮されている。 震災直後の混乱の続く平成

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年4月

，

J 11渡フィー/レドセンターは文部科学省から「食と環境のつながりを学ぶ複合生態 フィーノレド教育誕点j として教育関係共間利用拠点に認定された。しかし，平成

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年度は，震災のため東北大学の学事予 定が大幡に変更となり，夏期休業期間も庄縮され，さらに近隣の他大学の教育研究も震災の影響を受けたため，大きな変買 を余犠なくされた。しかし， 24年度には，当初計蹄通りにプログラムを実施できるようになった。 本報告は，平成

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年度，震災後

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年間の業務・業績報告である。この間，国内外の多くの方々，多くの磯関からご支援 をいただいた。ここにあらためて深甚の謝意を表したい。 本報告が読者の侍らかに参考になれば幸いである。なお，発行が遅くなったのはひとえにセンター長としてのマネジメン ト不足でありお詫び、したい。震災以降，センターを巡る状況はきわめて厳しいが，教職員一丸となって閤難に立ち向かって いきたい。 平成25年2月 複合生態フィーノレド教育研究センタ

粛 藤 雅 典