1 報道関係各位
20代のワークルールに関する意識・認識調査
日本労働組合総連合会(略称:連合、所在地:東京都千代田区、会長:神津 里季生)は、労働に関する法律や 制度に対する若者の意識を把握するため、「20代のワークルールに関する意識・認識調査」を2018年11月2日~ 11月6日の5日間でインターネットリサーチにより実施し、全国の20歳~29歳の男女1,000名の有効サンプルを集 計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)【調査結果のポイント】
ワークルール・知識クイズ
「会社は労働者を自由に解雇できない」 正解率は64%
「パワハラ・セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない」 正解率は僅か7%
「ワークルールについて学習する機会がなかった」20代の64%
20代が知りたいワークルールとは?
1位「給料に関すること」、2位「労働時間に関すること」
◆ワークルールの内容に関する認識について (P.2-P.3) ・ワークルール・知識クイズ 「男性も育休を取得できる」 正解率は87% 「会社は労働者を自由に解雇できない」 正解率は64% 「入社前でも会社は内定を自由に取り消すことができない」 正解率は33% 「パワハラ・セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない」 正解率は僅か7% ◆ワークルールの学習に関する状況や意識について (P.4-P.6) ・「ワークルールについて学習する機会がなかった」20代の64% ・20代が知りたいワークルールとは? 1位「給料に関すること」、2位「労働時間に関すること」 ・「ワークルール検定」の認知率 男性では14%、女性では5% ・「ワークルール検定」の受検意向 就業者の46%が「受けてみたい」と回答 ◆職場の労働環境と相談窓口について (P.7-P.9) ・「職場の労働環境に不満」家内労働者等を除く就業者の42% 最多の不満は「給与・年収が少ない」 ・「悩みや不満などを相談できる環境が勤務先にある」就業者の45% ・「連合」の認知率 20代では51% ・連合「なんでも労働相談ダイヤル」の認知率 11% 2018 年 11 月 22 日2 ≪ワークルールの内容に関する認識について≫ ◆ワークルール・知識クイズ 「男性も育休を取得できる」 正解率は87% 「会社は労働者を自由に解雇できない」 正解率は64% 「入社前でも会社は内定を自由に取り消すことができない」 正解率は33% 「パワハラ・セクハラなどハラスメント行為は法律で禁止されていない」 正解率は僅か7% 全国の 20 歳~29 歳の男女 1,000 名(全回答者)に、ワークルール(労働に関する法律や制度)について質問を 行いました。 まず、全回答者(1,000 名)に、ワークルール(労働に関する法律や制度)に関する正誤問題(クイズ)に解答して もらい、正しく解答した割合(正解率)をまとめました。 正誤問題(問題数 15 問)のうち、正解率が高くなったのは、「男性でも育児休業(育休)を取得できる」(87.2%)、 次いで、「学生アルバイトも労働者なので、労働法で守られる」(84.2%)、「国が賃金の最低額を定め、会社は、そ の最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない」(82.8%)、「働くことが決まったら、口頭のみの確認ではなく、 会社は労働者に働く条件を書面で明示しなければならない」(80.4%)、「会社が反対しても、労働者には退職する 自由がある」(79.7%)でした。男性も育休を取得できることについて、20 代の約 9 割が理解していました。 87.2 84.2 82.8 80.4 79.7 0% 25% 50% 75% 100% 正解率 ワークルール(労働に関する法律や制度)についての認識 [各単一回答形式] ※正解率(正誤問題で正しく解答した割合)の高かった問題を表示 全体【n=1000】 男性でも 育児休業(育休)を 取得できる 学生アルバイトも 労働者なので、 労働法で守られる 国が賃金の最低額を 定め、会社は、 その最低賃金額以上の 賃金を支払わなければ ならない 働くことが決まったら、 口頭のみの確認では なく、会社は労働者に 働く条件を書面で 明示しなければならない 会社が反対しても、 労働者には 退職する自由がある
調査結果
3 正誤問題(問題数 15 問)のうち、正解率が低くなったのは、「パワハラ(パワー・ハラスメント)やセクハラ(セクシ ュアル・ハラスメント)などのハラスメント行為は法律で禁止されていない」(7.3%)、次いで、「入社前でも会社は採 用内定を自由に取り消すことができない」(32.5%)、「仕事中にけがをして治療した場合、本人は治療費を負担しな くてもよい」(58.7%)、「会社は労働者を自由に解雇できない」(63.6%)、「仕事中に割ってしまったお皿代は給料か ら差し引かれない」(65.6%)でした。 パワハラとは、職場内の優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職 場環境を悪化させる行為を指し、セクハラとは、労働者の意に反する性的な行動が行われ、それを拒否するなどの 対応を理由に解雇、降格、減給などの不利益を受けることや、性的な言動が行われることで職場環境が不快なも のとなったため、労働者の能力発揮に悪影響が生じることを指しますが、こうしたハラスメント行為を直接禁止する 法律は現在ありません。このことについて、20 代の大多数が認知していないようです。 ※参考 7.3 32.5 58.7 63.6 65.6 0% 25% 50% 75% 100% 正解率 ワークルール(労働に関する法律や制度)についての認識 [各単一回答形式] ※正解率(正誤問題で正しく解答した割合)の低かった問題を表示 全体【n=1000】 パワハラ(パワー・ハラスメント)や セクハラ(セクシュアル・ハラスメント) などのハラスメント行為は 法律で禁止されていない 入社前でも 会社は採用内定を 自由に取り消すことが できない 仕事中にけがをして 治療した場合、 本人は治療費を 負担しなくてもよい 会社は労働者を自由に 解雇できない 仕事中に割ってしまった お皿代は給料から 差し引かれない 78.5 76.1 75.8 68.9 67.5 0% 25% 50% 75% 100% 正解率 ワークルール(労働に関する法律や制度)についての認識 [各単一回答形式] ※その他の問題を表示 全体【n=1000】 36協定で決めれば、 何時間も残業させたり、 休日も無制限に 働かせて よいわけではない パート・アルバイトでも 条件を満たせば、 有給休暇がとれる 会社が従業員に 残業をさせる場合、 「時間外・休日労働に 関する協定(36協定)」を 締結しなければならない 常時10人以上の 従業員がいる会社は必ず 会社のルール(=就業規則)を 作成し、労働者に 周知しなければならない 会社は女性が 妊娠したことを理由に、 配置換えや雇止め、 正社員から非正規社員 への契約変更を自由に 行うことはできない
4 ≪ワークルールの学習に関する状況や意識について≫ ◆「ワークルールについて学習する機会がなかった」20代の64% ◆20代が知りたいワークルールとは? 1位「給料に関すること」、2位「労働時間に関すること」 全回答者(1,000 名)に、これまでに、働くときに必要な法律や決まりごとについて学習する機会があったかを聞 いたところ、「あった」は 35.9%、「なかった」は 64.1%となりました。 職場の規模別にみると、学習する機会があった人の割合は、従業員数が 100 人未満の職場では 4 割未満(10 人未満 23.3%、10 人~30 人未満 39.8%、30 人~100 人未満 31.6%)となったのに対し、100 人以上の職場では 4 割以上(100 人~300 人未満 41.1%、300 人~1000 人未満 46.7%、1000 人以上 51.6%)となりました。会社の 規模によって、ワークルールを学ぶ環境に違いがあるようです。 ※家内労働者・テレワーカー・クラウドワーカーには職場の従業員規模を聴取しておらず、職場の規模別の結果には家内労働者・テレワーカー・クラウ ドワーカーが含まれていないため、各規模の人数を合計しても 781 名にはなりません。 35.9 39.4 28.1 30.0 11.4 23.3 39.8 31.6 41.1 46.7 51.6 64.1 60.6 71.9 70.0 88.6 76.7 60.2 68.4 58.9 53.3 48.4 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=1000】 就業者【n=781】 専業主婦【n=89】 学生(非就業)【n=60】 無職【n=70】 10人未満【n=103】 10人~30人未満【n=166】 30人~100人未満【n=152】 100人~300人未満【n=112】 300人~1000人未満【n=92】 1000人以上【n=155】 あった なかった これまでに、働くときに必要な法律や決まりごとについて学習する機会があったか [単一回答形式] 職 場 の 規 模 別 就 業 状 況 別
5 学習する機会があった人(359 名)に、働くときに必要な法律や決まりごとについてどこで学習したか聞いたとこ ろ、「学校」が最も多く 52.4%、次いで、「勤務先(アルバイト先を除く)」が 42.3%、「アルバイト先」が 22.6%、「自分 で調べた」が 21.7%、「労働組合」が 8.9%となりました。「公民」などの教科を履修し、ワークルールを学んだ人が 多いのではないでしょうか。 また、全回答者(1,000 名)に、働くときに必要な法律や決まりごとについて、どのようなことを知りたいと思うか聞 いたところ、「給料に関すること」が最も多く 65.5%、次いで、「労働時間に関すること」が 56.7%、「休日・年次有給 休暇に関すること」が 54.8%、「就業規則に関すること」が 54.4%、「育児休業・介護休業に関すること」が 34.7%と なりました。 男女別にみると、「育児休業・介護休業に関すること」(男性 19.6%、女性 49.8%)では、男性と比べて女性のほ うが 30.2 ポイント高くなりました。育児・介護と仕事の両立については、男女間に意識差があるようです。 52.4 42.3 22.6 21.7 8.9 0.3 0% 25% 50% 75% 全体【n=359】 働くときに必要な法律や決まりごとについてどこで学習したか [複数回答形式] 対象:働くときに必要な法律や決まりごとについて学ぶ機会があった人 学校 勤務先 (アルバイト先を除く) アルバイト先 自分で調べた 労働組合 その他 65 .5 56 .7 54.8 54.4 34 .7 33 .4 30 .5 26.4 19 .9 16 .5 59.0 48 .2 45 .8 52 .8 19 .6 29 .2 31 .8 23 .4 19 .2 16 .8 72 .0 65 .2 63 .8 56.0 49 .8 37 .6 29 .2 29 .4 20 .6 16 .2 0% 25% 50% 75% 全体【n=1000】 男性【n=500】 女性【n=500】 働くときに必要な法律や決まりごとについて、どのようなことを知りたいと思うか [複数回答形式] ※上位10位までを表示 給料に 関すること 労働 時間に 関すること 休日・ 年次有給 休暇に 関すること 就業 規則に 関すること 育児休業・ 介護 休業に 関すること 退職・ 解雇・ 雇い止めに 関すること 採用・ 内定・ 試用に 関すること 労働 災害に 関すること ハラス メントに 関すること 労働 組合に 関すること
6 ◆「ワークルール検定」の認知率 男性では14%、女性では5% ◆「ワークルール検定」の受検意向 就業者の46%が「受けてみたい」と回答 働くときに必要な法律や決まりごとを身につけることができるものとして、《ワークルール検定》という検定制度が 設けられており、誰でも受検することができます。 そこで、全回答者(1,000 名)に、この《ワークルール検定》を知っているかどうか聞いたところ、「はい」は 9.6%、 「いいえ」は 90.4%となりました。 認知率を男女別にみると、男性 14.4%、女性 4.8%となりました。 また、働くうえで必要な法律などを正しく理解するために、《ワークルール検定》を受けてみたいと思うか聞いたと ころ、就業者の 45.7%が受検意向を持っていることがわかりました。 9.6 14.4 4.8 11.5 3.4 1.7 2.9 90.4 85.6 95.2 88.5 96.6 98.3 97.1 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=1000】 男性【n=500】 女性【n=500】 就業者【n=781】 専業主婦【n=89】 学生(非就業)【n=60】 無職【n=70】 はい いいえ 働くときに必要な法律や決まりごとを身につけることができる検定制度《ワークルール検定》を知っているか [単一回答形式] 就 業 状 況 別 男 女 別 42.3 45.7 29.2 33.3 28.6 57.7 54.3 70.8 66.7 71.4 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=1000】 就業者【n=781】 専業主婦【n=89】 学生(非就業)【n=60】 無職【n=70】 はい いいえ 働くうえで必要な法律などを正しく理解するために、《ワークルール検定》を受けてみたいと思うか [単一回答形式] 就 業 状 況 別
7 ≪職場の労働環境と相談窓口について≫ ◆「職場の労働環境に不満」家内労働者等を除く就業者の42% 最多の不満は「給与・年収が少ない」 家内労働者・テレワーカー・クラウドワーカーを除く就業者(780 名)に、職場の労働環境に満足しているか聞い たところ、満足している人は就業者の 58.2%、満足していない人は就業者の 41.8%となりました。 職場の労働環境に満足していない人(326 名)に、職場の労働環境のどこに不満があるか聞いたところ、「給料、 年収が少ない」が最も多く 50.0%、次いで、「労働時間(就業時間)が長い」が 31.9%、「今の仕事にやりがいを感じ ない」が 30.7%、「休暇がとれない」が 28.5%、「会社の先行きが不安である」が 24.2%となりました。待遇面で不満 を抱えている人が多いことがわかりました。 男女別にみると、「労働時間(就業時間)が長い」(男性 37.0%、女性 25.5%)では女性と比べて男性のほうが 11.5 ポイント高くなりました。 58.2 41.8 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=780】 はい いいえ 職場の労働環境に満足しているか [単一回答形式] 対象:家内労働者・テレワーカー・クラウドワーカーを除く就業者 50 .0 31 .9 30 .7 28 .5 24 .2 23.3 13.8 11.7 10.4 9.8 46.4 37 .0 32 .6 29 .3 27 .1 21 .0 11 .0 11 .6 9. 4 7. 7 54 .5 25 .5 28 .3 27 .6 20 .7 26.2 17 .2 11 .7 1 1 .7 12 .4 0% 25% 50% 75% 全体【n=326】 男性【n=181】 女性【n=145】 職場の労働環境のどこに不満か [複数回答形式] ※上位10位までを表示 対象:職場の労働環境に満足していない就業者 給料、 年収が 少ない 労働時間 (就業時間) が長い 今の仕事に やりがいを 感じない 休暇が とれない 会社の 先行きが 不安である サービス 残業が多い 残業代が カット される、 支払われ ない パワハラが ある、 パワハラを 受けている 職場の 安全性や 衛生面に 問題がある 正社員との 待遇格差が 大きい
8 ◆「悩みや不満などを相談できる環境が勤務先にある」就業者の45% 就業者(781 名)に、従業員の悩み、不満、苦情、トラブルなどを受け付ける相談窓口が勤務先にあるか聞いた ところ、「社内に相談窓口がある」は 26.6%、「外部(法律事務所、コンサルティング会社等)に相談窓口がある」は 9.2%、「相談窓口はないが、社内の担当部署(担当者)に相談できる」は 9.3%で、合計した『相談できる環境があ る(計)』は 45.1%となりました。 『相談できる環境がある(計)』を職場の規模別にみると、従業員数が 10 人未満では 26.2%、10 人~30 人未満 では 30.7%、30 人~100 人未満では 38.2%、100 人~300 人未満では 41.9%、300 人~1000 人未満では 62.0%、 1000 人以上では 72.9%となりました。 ※家内労働者・テレワーカー・クラウドワーカーには職場の従業員規模を聴取しておらず、職場の規模別の結果には家内労働者・テレワーカー・クラウ ドワーカーが含まれていないため、各規模の人数を合計しても 781 名にはなりません。 26.6 11.7 13.9 19.1 22.3 37.0 54.8 9.2 5.8 7.2 8.6 10.7 12.0 11.6 9.3 8.7 9.6 10.5 8.9 13.0 6.5 28.6 41.7 38.6 32.2 33.0 19.6 7.1 26.2 32.0 30.7 29.6 25.0 18.5 20.0 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=781】 10人未満 【n=103】 10人~30人未満 【n=166】 30人~100人未満 【n=152】 100人~300人未満 【n=112】 300人~1000人未満 【n=92】 1000人以上 【n=155】 社内に相談窓口がある 外部(法律事務所、コンサルティング会社等)に相談窓口がある 相談窓口はないが、社内の担当部署(担当者)に相談できる 設置されていない わからない 相談できる 環境がある (計) 45.1 26.2 30.7 38.2 41.9 62.0 72.9 勤務先で、従業員の悩み、不満、苦情、トラブルなどを受け付ける相談窓口はあるか [単一回答形式] 対象:就業者 職 場 の 規 模 別
9 ◆「連合」の認知率 20代では51% ◆連合「なんでも労働相談ダイヤル」の認知率 11% 全回答者(1,000 名)に、「連合(日本労働組合総連合会)」という組織を知っているか聞いたところ、「どのような 活動をしているかなど、内容まで知っている」は 9.1%、「活動内容は知らないが、名称だけは知っている」は 42.0% で、合計した『知っている(計)』は 51.1%となりました。 ま た 、 連 合 で は 、 「 働 く こ と 」 で 困 っ た ら 無 料 で 相 談 で き る 窓 口 《 連 合 「 な ん で も 労 働 相 談 ダ イ ヤ ル (0120-154-052)」》を開設しており、フリーダイヤルのほか、インターネットでも労働相談を受け付けていますが、こ の「なんでも労働相談ダイヤル」を知っているか聞いたところ、「はい」は 10.6%、「いいえ」は 89.4%となりました。 9.1 42.0 48.9 0% 25% 50% 75% 100% 全体【n=1000】 どのような活動をしているかなど、内容まで知っている 活動内容は知らないが、名称だけは知っている 知らない 「連合(日本労働組合総連合会)」という組織を知っているか [単一回答形式] 知っている (計) 51.1 10.6 89.4 0% 25% 50% 75% 100% 全体 【n=1000】 はい いいえ 「働くこと」で困ったら無料で相談できる窓口《連合「なんでも労働相談ダイヤル」》を知っているか [単一回答形式]
10 ◆調査タイトル :20 代のワークルールに関する意識・認識調査 ◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする 全国の20歳~29歳の男女 ◆調査期間 :2018年11月2日~11月6日 ◆調査方法 :インターネット調査 ◆調査地域 :全国 ◆有効回答数 :1,000サンプル ◆実施機関 :ネットエイジア株式会社