1 ブルーリターンA2021(バージョンアップ版ソフト)では、青色申告特別控除をはじめ各種 所得控除の見直しなど令和 2 年分の税制改正に対応し、青色申告決算書ならびに所得税・消 費税確定申告書の新様式を装備しています。令和 2 年分の決算書・申告書の作成には、必ず ブルーリターンA2021 をご利用ください。 青色申告特別控除 65 万円の適用を受ける場合には、「イータックスによる電子申告」または 「電子帳簿保存」が必要になりました。また、医療費控除(セルフメディケーション税制)の 適用を受ける場合や総合課税の譲渡所得の申告には、それぞれの明細書・内訳書の提出が必 要になりますので、ご注意ください。 ※ブルーリターンAを Windows7 でご利用中の方 令和 2 年1月 14 日をもって、マイクロソフト社による Windows7 のサポートが終了し、ブ ルーリターンAにおける動作保証も同日をもって終了しております。動作環境を満たしたパ ソコン(Windows10/8.1)への移行をお願いします。 1.所得税の主な税制改正対応 令和 2 年分の確定申告において適用となる税制改正にもとづき、青色申告特別控除をはじ め各種所得控除等を見直し、青色申告決算書ならびに所得税確定申告書の様式変更に対応し ています。 主な税制改正項目 【青色申告特別控除】 ◆青色申告特別控除の見直し 正規の簿記に従って取引を記録等している場合に適用される青色申告特別控除額が 55 万 円(改正前 65 万円)に引き下げられました。ただし、55 万円の青色申告特別控除の要件に 加えて、イータックスを利用して青色申告決算書・確定申告書等を提出する場合または電子 帳簿保存法に対応した会計ソフトを用いて記帳し、電子帳簿保存の承認申請書を税務署に 提出のうえ承認を受けている場合には、青色申告特別控除 65 万円の適用を受けることがで きます。 ※ブルーリターンAは、イータックスならびに電子帳簿保存法に対応した会計ソフトです。
ブルーリターンA2021「主な改修項目」
ブルーリターンA2021「主な改修項目」
2 【所得控除】 ◆ひとり親控除の創設と寡婦(寡夫)控除の見直し 婚姻歴や性別にかかわらず、生計を一にする子(総所得金額等が 48 万円以下。他者の同 一生計配偶者または扶養親族である者を除く)がいる単身者(合計所得金額 500 万円以下) にひとり親控除(控除額 35 万円)が創設されました。 これまでの寡婦(寡夫)控除は改められ、ひとり親控除が適用されない寡婦(合計所得金 額 500 万円以下)には、要件に該当した場合に寡婦控除(控除額 27 万円)が適用されます。 ◆基礎控除額の引き上げと逓減措置 基礎控除額が 48 万円(改正前 38 万円)に引き上げられ、合計所得金額が 2,400 万円を超 えると控除額が段階的に下がる改正がおこなわれました(合計所得金額が 2,500 万円を超 えると基礎控除は適用されません)。 ◆その他の控除の要件見直し ・勤労学生の合計所得金額の要件が 75 万円(改正前 65 万円)以下に引き上げられました。 ・配偶者特別控除の対象となる配偶者の合計所得金額の要件が 48 万円超 133 万円以下(改 正前 38 万円超 123 万円以下)となり、その控除額の算出の基礎となる配偶者の合計所得 金額の区分がそれぞれ 10 万円引き上げられました。 ・同一生計配偶者および扶養親族の合計所得金額の要件が 48 万円(改正前 38 万円)以下に 引き上げされました。 【その他の控除】 ◆給与所得控除額と上限額等の引き下げ 給与所得控除額が一律 10 万円引き下げられ、最低控除額は 55 万円(改正前 65 万円)と なり、控除額の上限が 195 万円(改正前 220 万円)に引き下げられました。なお、その上限 額が適用される給与等の収入金額も 850 万円(改正前 1,000 万円)に引き下げられました。 ◆公的年金等控除額の引き下げと上限額の設定 公的年金等控除額が一律 10 万円(公的年金等の雑所得以外の所得に係る合計所得金額が 1,000 万円を超え 2,000 万円以下の場合は 20 万円、2,000 万円を超える場合は 30 万円)引 き下げられました。また、公的年金等の収入金額が 1,000 万円を超える場合の控除額につい て上限が設けられました。 ◆所得金額調整控除の創設 給与等の収入金額が 850 万円を超え、23 歳未満の扶養親族等がいる場合や給与所得と公 的年金等の雑所得がある場合等、要件に該当するときに適用される所得金額調整控除が創 設されました。
3 2.青色申告決算書 【青色申告決算書設定】 決算書設定画面に青色申告特別控除額 55 万円の選択ボタンを追加し、本画面内に電子帳簿 保存の適用について記録できる欄を新設しています。電子帳簿保存の承認を受けている方は、 本欄に「承認済」等を記録しておくことで、今後の青色申告特別控除 65 万円適用の参考にす ることができます。 [青色申告決算書設定画面] 青色申告特別控除額 55 万円の選択ボタン を追加 電子帳簿保存の適用 について記録 ※指導相談メモ(新機 能)での記録と同期 されます(9 ページ 参照)。
4 【専従者給与の内訳欄】 決算書から所得税確定申告書への転記をスムーズにおこなうために、専従者給与の内訳欄 の入力方法・内容を見直しています。専従者給与の内訳欄をクリックすると入力画面が別途 表示されますので、氏名・生年月日等を入力し登録してください。入力した生年月日等が確定 申告書に転記されます。 [青色申告決算書(二面):専従者給与の内訳欄画面] クリック [専従者給与に関する入力画面] 3.所得税確定申告書 【所得税確定申告書第一表および収入・所得】 確定申告書(第一表)「収入金額等・所得金額等」欄において、雑所得のなかに原稿料や講 演料などによる所得として「業務」区分が新設されました。また、給与等の収入金額が850 万円を超えるような場合等に適用される所得金額調整控除が創設されました。 申告書から「収入・所得」ボタンをクリックし、該当の入力欄に収入金額等を入力すると、 所得金額が自動計算され、申告書(第一表)に転記されます。所得金額調整控除適用の判別や 控除額の計算もソフトが自動でおこない、給与所得金額等が算出されます。
5 [所得税確定申告書画面] [収入・所得画面] ≪業務に係る雑所得≫ 原稿料・講演料またはネットオークション等を利用した個人取引、もしくは飲料品の配達 等の副収入による所得をいいます。 ≪所得金額調整控除≫ 次の①もしくは②のいずれか、または両方に該当する場合に所得金額調整控除が適用さ れます。 ① 「給与等の収入金額が 850 万円を超え、本人、同一生計配偶者もしくは扶養親族のい ずれかが特別障害者である場合」または「給与等の収入金額が 850 万円を超え、23 歳 未満の扶養親族がいる場合」 ② 給与所得と公的年金等の雑所得がある場合で、給与所得控除後の給与等の金額と公的 年金等の雑所得の金額の合計額が 10 万円を超える場合
6 【所得から差し引かれる金額(1面)】 確定申告書(第二表)の様式変更等にともない、申告書から「所得控除」ボタンをクリック して表示される「所得から差し引かれる金額(1 面・2 面)」画面の入力欄を見直しました。 1 面では、社会保険料控除・小規模企業共済等掛金控除・生命保険料控除・地震保険料控除 欄に、給与等の年末調整や公的年金等の源泉徴収ですでに適用を受けた場合に金額を入力す る「うち年調分」欄を新設しました(年末調整等で適用を受けた金額がない場合には入力不要 です)。社会保険料控除等の金額は、これまで通りソフトが自動計算をおこない、申告書(第 一表・第二表)に転記されます。 [所得税確定申告書画面] [所得から差し引かれる金額(1面)画面]
≪給与等の年末調整や公的年金等の源泉徴収で適用を受けていない場合≫ 【給与等の年末調整や公的年金等の源泉徴収で適用を受けた場合】 ≪給与等の年末調整や公的年金等の源泉徴収で適用を受けた場合≫ 金額を入力すると自動転記 金額を入力すると自動転記
7 【所得から差し引かれる金額(2面)】 2 面では、「配偶者情報」「扶養親族情報」「本人情報」欄を新設し、それぞれの情報を入力 していただくと、配偶者控除や扶養控除、ひとり親・寡婦控除等の適用の判別や控除額の計算 をソフトが自動でおこない、確定申告書(第一表・第二表)に転記されます。 なお、所得金額調整控除の適用を受ける場合に、他の納税者の扶養親族になっている方を 入力する場合には「他者が扶養」欄にチェック☑をつけてください。 [所得から差し引かれる金額(2面)画面]
[確定申告書第一表画面] 「所得から差し 引かれる金額」 欄に自動転記
8 [確定申告書第二表画面] ≪令和 2 年分の所得税確定申告書の作成における留意点≫ 令和元年分の青色申告決算書・所得税確定申告書に登録されている本人・配偶者・扶養親 族情報は、ブルーリターンA2021 をインストールすると令和 2 年分の決算書・申告書作成 用情報として自動的にデータ変換されます。 確定申告書の作成にあたり、「所得控除」ボタンから「所得から差し引かれる金額(2 面)」 の配偶者・扶養親族・本人情報の設定内容を必ずご確認ください。 【確定申告書第三表(分離課税用)・第四表(損失申告用)の様式変更】 分離課税用・第三表の様式変更に対応し、「分離課税の上場株式等の配当所得等に関する事 項」欄を削除しました。 また、損失申告用・第四表(一)では、「分離課税の譲渡所得の特別控除額の合計額」欄(本 ソフトでは対応していません)、および「上場株式等の譲渡所得等の源泉徴収税額の合計額」 欄を追加しました。源泉徴収税額の合計額欄には、「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明 細書」(2 面)の「申告する特定口座の上場株式等に係る譲渡所得等の金額の合計」欄に入力 された源泉徴収税額の合計額が自動転記されます。 4.消費税確定申告書の新様式の装備 消費税確定申告書の様式変更にともない、標準税率 10%および軽減税率 8%が適用された 取引のみで申告をおこなう場合に確定申告書・付表「1-3」「2-3」、「4-3」「5-3」を装備 しました。本ソフトでは、記帳内容および申告書作成時の入力内容をもとに、作成する付表 が自動で切り替わります。 [旧税率の取引がある場合] [新税率の取引のみの場合] 5%・旧8%・軽減8%・10% 使用する付表は記帳 内容等をもとにソフ トが自動切換え 軽減8%・10% 使用する付表 使用する付表 一般課税 付表1-1、1-2 付表2-1、2-2 一般課税 付表1-3 付表2-3 簡易課税 付表4-1、4-2 付表5-1、5-2 簡易課税 付表4-3 付表5-3 「配偶者や親族に関する事項」欄に自動転記
9 5.医療費等明細ツールの改修 医療費控除(セルフメディケーション税制)の適用を受ける場合や、総合課税の譲渡所得 の申告には、それぞれの明細書・内訳書の提出が必要になります。「医療費控除(セルフメ ディケーション税制)の明細書」および「譲渡所得の内訳書(総合譲渡用)」を作成するこ とができる「BRA医療費等明細ツール」を用意しています。 BRAスタートメニューで「インターネット環境でのご利用」に設定すると、スタートメ ニュー「お知らせ」欄から本ツールをダウンロードしてインストールすることができます。 [スタートメニューからのダウンロード] 6.指導相談メモ(新機能)の搭載 メインメニュー画面(下)の「サポート」のなかに、「指導相談メモ」機能を装備しました。 備忘メモ(会員使用欄)欄を用意していますので、ご利用者の用途に応じてご活用ください。 なお、本機能のなかにも、電子帳簿保存の適用について記録できる欄を設けています。 電子帳簿保存の適用について記録 ※青色申告決算書設定画面での記録 と同期されます(3 ページ参照)。 新規メモの作成や保存したメモの参照