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PAGE 2 GLP SAPPORO NEWSLETTER IPBES の設立 活動と概念枠組み IPCC が気候変動に関する課題や影響評価において重要な科学的情報を提供しているのと同様に IPBES は生物多様性 生態系サービス分野に関する方法論的課題の整理や地域 地球規模のアセスメント データ管

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庄山紀久子1 1国連大学サステイナ

ビリティ高等研究所

Global Land Project

Sapporo Nodal Office

Newsletter

Vol. 2 2015年9月

論文

GLP札幌オフィスでは、これまでに アジア太平洋地球変動研究ネットワー ク(Asia-Pacific Network for Global Change Research )による国際共同研究 として、「アジア山岳上流域における 生 態 系 サ ー ビ ス 管 理(Managing Ecosystem Services in Asia: Critical Review of Experiences Mountain Upper Tributary Watershed)」や「土地利用変 化 が 湿 地 生 態 系 に 与 え る 影 響 評 価 (Holistic Assessment of Land-Use Change and Impacts on Ecosystem Services of Wetlands)」をGLP北 京 オ フィスやインドネシア科学院、国連大 学高等研究所(現・国連大学サステイ ナビリティ高等研究所)などの研究者 と共同で実施し、土地利用の変化が生 態系サービスに与える影響についてア ジア地域を中心に事例評価研究を行っ てきた。生態系サービス研究は2000年 代以降、急速に発展してきた分野であ り、2008年に発足した「生態系サービ ス に 関 す る パ ー ト ナ ー シ ッ プ (Ecosystem Services Partnership: ESP)」による年1回の学術会議の開催 や2011年 の 学 術 誌「Ecosystem Services」の創刊など、国際的にも実務 家 や 研 究 者 間 の コ ミ ュ ニ テ ィ が 発 達 し、活発な議論が交わされているとこ ろである。 一方で、2012年には、科学と政策の イ ン タ ー フ ェ ー ス 強 化 を 目 的 と し た 「生物多様性及び生態系サービスに関

目次

論文 IPBESと 生態系サービス 1 報告 ウィンター スクール 6 ニュース 出版物 イベント 7 7 写真 1 木材を始め様々な生態系サービスを供給 する森林を視察するワークショップの参加者.

IPBESと生態系サービス評価研究の動向

はじめに

する政府間科学政策プラットフォーム (Intergovernmental Platform on Biodiversity and Ecosystem Services: IPBES)」が関係国の合意を得て設立 され、2014年以降、アセスメントを中 心とした本格的な活動を開始している (設 立 の 経 緯 に つ い て は、齊 藤 ほ か (2014)において解説されている)。 本 稿 で は 関 連 分 野 に 興 味 を 持 つ 学 生、若手研究者や実務家への情報提供 を目的として、IPBESにおける概念枠 組み、生態系サービス評価研究の概要 をGLPの活動と合わせて報告する。

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PAGE 2 GLP SAPPORO NEWSLETTER

IPBESの設立、活動と概念枠組み

IPBESの概念枠組み IPBESは活動が本格的に始まるのに合わせ て、人間社会と自然生態系の関係を簡略的に 示 し た モ デ ル と し て、IPBES概 念 枠 組 み (Conceptual framework)を公式に発表した (図1)。この概念枠組みについてはDíaz et al. (2015)に 詳 し く 解 説 さ れ て い る が、 IPBESが生物多様性の持続的利用による人間 の生活向上と持続的な開発を目指しているこ とから、「自然(Nature)」、「自然の便益 (Nature’s benefit to people)」、「生活の質 (Good quality of life)」の3つが主要な要素 となっている。2005年に報告されたミレニア ム 生 態 系 評 価(Millennium Ecosystem Assessment, MA)の枠組みとの違いは、MA が主に生態系サービスと人間の福利の関係を IPCCが気候変動に関する課題や影響評価 において重要な科学的情報を提供しているの と同様に、IPBES は生物多様性・生態系サー ビス分野に関する方法論的課題の整理や地 域・地球規模のアセスメント、データ管理お よび能力形成の推進を目的としている。これ らの目的別に4つの作業計画(①能力形成、 ②準地域・地域・地球規模アセスメント、③ 方法論的課題に関するアセスメント、④政策 支援ツールとデータ管理)があり、活動に参 画する専門家は公募によって選出される。作 業計画の実施状況や成果物については、毎年 開催される総会(Plenary session)の承認 を 経 て 情 報 文 書 の 提 出 や ウ ェ ブ サ イ ト (http://www.ipbes.net)を通じて随時、公 開されている。

1 IPBESによって提案された概念枠組み (Díaz et al. 2015より引用).各構成要素について科学的用語(緑字)と地域・伝統知に

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PAGE 3 VOL. 02 SEPTEMBER 2015 表 して いたの に対 して、IPBESの枠組みで は、①「自然(生物多様性と生態系)」が独 立した構成要素として、生態系サービスとは 別に明示されており、②「生活の質(人間の 福利)」に影響を与える要因として生態系 サ ー ビ ス の ほ か に「人 為 的 資 産 (Anthropogenic assets)」が追加されている 点である。さらに、気候変動や土地利用など 生態系に影響を与える直接的要因とは別に、 ③生態系サービスに影響する要因として制 度・ガ バ ナ ン ス な ど そ の 他 の 間 接 的 要 因 (Institutional and governance and other indirect drivers)が枠組みの中に示されている。この ことは、現代社会は必ずしも生態系サービス のみに依存しているわけではなく、近代化の 中で発達してきた様々な技術や輸出入など多 くの社会資本が果たしている役割が無視でき ないことを示しており、より現実的な関係性 を 示 し て い る(Díaz et al. 2015,齊 藤 ほ か 2014)。 多様な知識体系・価値観 また強調すべき点として、IPBESの概念図 に は 多 様 な 知 識 体 系(Multiple knowledge system)を考慮することが示されている。例 えば、①「自然(Nature)」は科学的には生 物 多 様 性 と 生 態 系(Biodiversity and ecosystems)という用語で表現されるが、他

生態系サービス評価研究の動向

図、森林簿などをベースとして、農林水産物 の生産可能量や流域における水量調整、土壌 流出防止量、水質浄化機能として栄養塩の除 去量、野生生物の生息地面積や質を表す生態 系サービス指標を推定する。国内において は、国土地理院の国土基盤情報や環境省植生 調査データベースがGIS情報として整備され ており、これらの情報を基に供給量を定量 化・地図化することは可能である。しかし複 数の生態系サービスを同時に評価する場合、 生態系の時間的な変化を表現するには限界が あり、例えば気候変動による生態系影響など が考慮されないといった課題がある。このこ とから、最近はより動的な生態系プロセスを 考 慮 し た モ デ ル の 導 入 が 検 討 さ れ て い る (Kareiva et al. 2012)。 MAやIPBESの概念枠組みが示される一方 で、生態系サービス定量化の方法論や指標お よびモデルの開発については、主要な研究課 題として生態学や環境経済学の分野を中心に 取り組まれてきた。生態系サービスを定量化 する方法は、大きく分けて(1)生態学的な 手法によって生態系からの供給量を定量化す る方法、(2)経済学あるいは社会学的な手 法によって人間社会における受益量を生態系 の価値として定量化する方法、そして(3) 生態系からの供給と人間社会における需要の 流れを空間的に評価するアプローチがある。 供給ストックの評価 供給量の評価は生態学の視点から定量化す る方法であり、生態系機能の評価に近い。最 も基礎的な方法としては、土地利用や植生 の知識体系である地域・伝統知(Indigenous and local knowledge)においてはマザーアー ス(Mother Earth)や 生 命 体(System of life)のように表現されることがある。同様 に、②「人 々 へ の 自 然 の 便 益(Nature’s benefit to people)」は学術用語として生態系 サービス(Ecosystem goods and services)と 定義されるが、一般の人々の生活の中では自 然からの恵み(Nature’s gift)と表現したほ う が 分 か り や す い。③「生 活 の 質(Good quality of life)」に つ い て は、人 間 の 福 利 (Human wellbeing)として共通の指標の開 発が行われているが、地域や国によっては自 然共生(Living in harmony with nature)や自 然との調和(Harmony with Mother Earth)な ど、生物多様性の持続的利用を目指す社会像 は様々な言葉で表現される。この概念枠組み には、必ずしも一部の知識体系に偏ることな く、自然科学を含む多様な知識や価値観を考 慮する意思が表されている。 この概念枠組みは様々な議論の積み重ねを 経 て 提 案 さ れ、ひ と つ の 共 通 認 識 と し て IPBESの作業計画が実施されているが、必ず しもこの枠組みは完成されたものではない。 今後も自然と社会の構成要素やその関係性に ついて、実証研究に基づく理論の構築が進め られていくことが期待されている。

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PAGE 4 GLP SAPPORO NEWSLETTER

生態系サービスに関する情報の公開と能力形成

受益量・社会的価値評価 生態系からの供給に対して、人間社会はど のような恩恵(サービス)を、どの程度受け 取っているのか社会価値評価の方法論もひと つの課題である。これまで環境経済学の分野 では貨幣換算による定量化が進められ、市場 価値をもたないサービスについては、人々の 支払意思額を推定することで金銭価値にする という手法が提案されてきた。しかし生態系 サービスと人間の福利との関係性を評価する ためには、人間社会における尺度の一側面で ある貨幣換算のみならず、より広義な生態系 に対する人々の認識や価値観をも含めた評価 が必要である。例えば生態系に対する人々の 主観的な価値観を相対的な指標によって定量 化し、そのデータに基づいて価値観そのもの を 地 図 化 す る 手 法 な ど も 提 案 さ れ て い る (Sherrouse et al. 2011)。 フローの空間評価 生態系サービスは生態系からの供給によっ て特定の地域に受益が生じる。これまでに生 態系サービスのフローの範囲はサービスの種 類によって異なることが明らかにされてき た。例えば調整サービスでは、気候変動緩和 のようにその影響が広範囲なものから、土 砂・洪水調整などある程度範囲が限られてい るものがある。また供給サービスは生産物の 移動によって供給範囲は異なり、文化サービ スもその恩恵を享受する人々の移動、また情 報化による影響など、その受益範囲は必ずし も明瞭ではない。このような生態系サービス の流れを評価することは、生態系サービスへ の支払い制度の導入など具体的な政策や管理 計画につなげるためには必要な情報である。 また複数の生態系サービス間のトレードオ フ(矛盾)やシナジー(相乗効果)を抽出す ることも空間評価における課題のひとつであ る。特に、農地開発や生態系の保全など特定 のサービス向上に特化した対策が、その地域 の全体的な生態系サービスに与える影響につ いて、空間評価モデルを用いて評価した事例 が多く報告されている。特に土地利用モデル と生態系サービス評価を組み合わせること で、将来のシナリオに基づいた生態系サービ スへの影響を評価する手法が有効であり、い く つ か の方法 論 が 検討さ れ てい る(UNEP 2015)。 生態系サービスには地域特異性があること から、世界各地で地域、国、局所レベルの事 例評価が行われた。MAの枠組みの中で行わ れ た 地 域 ア セ ス メ ン ト(Sub Global Assessment)を始めとする世界各地の評価事 例 は、IPBESの ア セ ス メ ン ト 事 例 集 (Catalogue of Assessments on Biodiversity and Ecosystem Services)において公開されている (http://catalog.ipbes.net/)。また評価ツール の公開や能力形成の取り組みも大学や研究機 関を中心に行われている。 評価ツールの公開 生態系サービスの評価は実際の意思決定の 促進や政策貢献を目的としていることから、 実証研究に基づいて開発されてきた様々な評 価ツールが公開されている(庄山2014)。特 に地理情報システムを活用した空間評価ツー ルは、生態系サービスの定量化に取り組んで きた研究者らが行政やNGOなどの専門家と 協力し、実際の意思決定に生態系サービスと いう概念を取り込むことを目指して開発して いる。例えばGISベースの評価ツールInVEST (Integrated Valuation of Ecosystem Services and Tradeoffs, http://www.naturalcapitalproject. org/)は、土地被覆図を基に炭素固定・吸収 量や送粉昆虫の賦存量、野生生物の生息地の 質を表す指数など複数の生態系サービス指標 を算出する。このツールは生態系からの供給 プロセスに基づく評価を行うことで生態系の 変化を経済評価に反映するという点に着目し て い る。ま たSolVES(Social Values for Ecosystem Services, http://solves.cr.usgs.gov/) は受益者を対象としたインタビューによっ て、生態系に対する人々の主観的な価値観を 相対的な指標によって定量化し、そのデータ に基づいて価値観そのものを地図化するツー ルである。このほか、生態系と受益者の位置 関係を考慮した評価ツール ARIES(Artificial Intelligence for Ecosystem Services, http:// www.ariesonline.org/)やWebGISを 活 用 し た ツールが考案されている(Bagstad 2013)。

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PAGE 5 VOL. 02 SEPTEMBER 2015 デル評価の教育プログラム開発のための専門 家によるワークショップ」を開催し、既存の 教育プログラムの課題を整理し、新たなプロ グラム提案について関連する機関の研究者ら と整理しているところである。 GLP札幌オフィスでは、これまで若手研究 者を対象として土地利用や生態系サービス評 価 に 関 す る 短 期 研 修 を 実 施 し て き た (Advanced Institute in Integrated Land Systems Modeling 2007, Advanced Institute in Ecosystem Services Valuation and Modeling2010など)。 今後はこのような個別の取り組みが有機的に 連携することで、生態系保全分野の人材育成 に効果的に機能していくことが期待される。 ツール利用における課題として、入力値と して必要なGISデータや基礎的情報を用意す る必要があり、過去の情報の不足やツールを 動かす際のパラメータの設定に専門的知識が 必要になる場合が多い。しかし、これまで蓄 積されている生態系に関する情報をこのよう な評価システムに導入することで、実際の生 態系サービス管理に応用していくという動き がある。 教育プログラムの普及と開発 生態系サービスという言葉はまだ一般の 人々には理解しづらいことから、普及教材を 開発し、公開する取り組みも進められている (Brunner and Urenje 2012, WWF 2013)。ま た大学院生、若手研究者や実務家を対象とし た教育プログラムも各大学や研究機関で行わ れている(例えばUNU Intensive Core Courses - Natural Capital and Biodiversity, ALTER-Net Summer school, BILBAO -International Spring University on Ecosystem Services Modelingな ど)。前述した評価ツールの研修やオンライ ンセミナーも各機関から公開されており、こ のような機会を積極的に活用し、国内におい ても専門家を養成していくことも考えられ る。現在、このような能力形成に関する情報 は十分に整理されていない点も課題である。 国連大学では2015年6月に「生物多様性・生 態系サービスに関する将来シナリオ分析とモ 引用・参考文献 齊藤・橋本・武内(2014)生物多様性及び生 態系サービスに関する政府間プラット フ ォ ー ム(1PBES)の 設 立 経 緯 と 最 新 動 向.環境研究174: 97-103.

Sherrouse, B.C., Clement, J.M., Semmens, D.J. (2011) A GIS application for assessing, mapping, and quantifying the social values of ecosystem services. Applied Geography 31: 748-760.

庄山(2014)生態系サービスの地図化に向け て-定量化および空間評価の視点と最近 の動向-.景観生態学 19: 19 -24.

UNEP (2015) A REVIEW OF LANDUSE CHANGE MODELS. 63pp. UNEP World Conservation Monitoring Centre.

WWF (2013) Nature's Services - A guide for primary school on ecosystem services. WWF Sweden.

Bagstad, K.J., Semmens D.J., Waage S., Winthrop, R. (2013) A comparative assessment of decision-support tools for ecosystem services quantification and valuation. Ecosystem Services 5: 27–39. Brunner, W. & Urenje, S. (2012) The Parts and

The Whole: A Holistic Approach to Environmental and Sustainability Education. Visby: Swedish International Centre of Education for Sustainable Development. Díaz S. et al. (2015) The IPBES Conceptual

Framework — connecting nature and people, Current Opinion in Environmental Sustainability 14: 1-16.

Kareiva, P., Tallis, H., Taylor, H.R., Gretchen, C.D., Stephen, P. (2012) Natural Capital – Theory & Practice of Mapping Ecosystem Services. 432pp. Oxford University Press, Oxford.

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PAGE 6 GLP SAPPORO NEWSLETTER

GLP International Winter School

を 元 に し て、「What can we do for sustainable society under changing land system?」に 対 す る 考 え を、「科 学 者」、「市 民」、「政 策 決 定 者」の それぞれの視点から3つのグループ に分かれて議論しました。 白 熱 し た グ ル ー プ 討 論 か ら は、 「市民目線に立った研究プロジェク トが必要である」とか、「異なる利 害関係者がお互いに立場を理解しな がら政策決定に携わっていくべき」 であるとか、「統合的な研究や市民 活動を実現するための予算の確保が 難しく、課題である」などの意見が 提案されました。それらは国際的な 持続性科学を進めるプラットフォー ムであるFuture Earthで検討されてい る議論にも関係することですので、 本コースの受講生がこの経験を活か して将来活躍することが期待されま す。 こ の コ ー ス は、GLP札 幌 拠 点 オ フ ィ ス(北 海 道 大 学 北 方 生 物 圏 フィールド科学センター)が運営主 体となって実施されました。 国 際 ウ ィ ン タ ー ス ク ー ル

Changing land systems 2015」が,

北海道大学で2015年1月6日から8日の 3日間開催されました。北海道大学、 広島大学、酪農学園大学、同志社大 学から計9名の講師と、北海道大学の 留学生を中心とした18名の参加者で 行われました。 3日間の集中トレーニングコースで は、陸域システムの変容を通じて生 じる様々な環境問題、社会問題を取 り上げ、講義、グループワーク、現 地見学を行いました。 コースはすべて英語で行われ、参 加者自らが主体的に研究課題を見つ け、問題解決型の研究を進めるため の基礎的な知識や方法論の取得、議 論する力を向上させることを目指し ました。 残念ながら2日目のフィールドト リップは、悪天候のため中止となり ましたが、1日目、3日目の講義を通 して得た知識や考え方を加え、最後 には本コースを通じて学習した内容 吉村暢彦, 柴田英昭

Global Land Project (GLP) 札幌拠点オフィ ス(北海道大学 北方 生物圏フィールド科 学センター) 写真1 ウィンタースクールでの講義の様子.

報告

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VOL. 02 SEPTEMBER 2015

最近の出版物

Vulnerability of Land Systems in Asia (2015)

Ademola K. Braimoh, He Qing Huang. Wiley-Blackwell, ISBN: 978-1-118-85495-2 この本では、アジアの陸域システムの脆弱性 評価を広く分かりやすく紹介しており、グロー バルな変化、環境の持続可能性、人類の福利に ついて事例を挙げ解説しています。 「環境変動下における陸域変化研究の歩みと 将来」(2015年9月出版予定)柴田英昭・石 原正恵・渡辺悌二・氷見山幸夫・甲山隆司・ 占部城太郎・吉村 暢彦. 地球環境 20巻 GLP設立の経緯、日本におけるこれまでの活 動を振り返り、新たな国際フレームワークであ るFuture Earthに向けた取り組みについて述べ ています。

Trends and Directions of Land Change

Sciences towards Regional and Global Sustainability (2015)Teiji Watanabe, Hideaki

Shibata, Masae Ishihara, Nobuhiko Yoshimura and Takashi Kohyama. Global Environmental Research 18: 105-112頁. GLPおよび札幌オフィスの役割と活動の概 要を紹介するとともに、アジアの課題の重要 性についても記載しています。

編集

責任者:

石原正恵

メンバー:

渡辺悌二 柴田英昭 吉村暢彦

GLP 札幌拠点オフィスニュースレター

Vol. 02 2015年9月20日

GLP 札幌拠点オフィス

〒080-0609 札幌市北区北9条西9丁目 北海道大学 北方生物圏フィールド科学セン ター 森林圏ステーション 研究棟401号室 電話:011-706-3851 FAX:011-706-3450 URL:http://www.glp.hokudai.ac.jp/jp/

ニュース

参照

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