事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 畜産経営の持続的発展を図るための事業 (地域畜産経営の持続・発展のための人材活用モデル体 制整備事業) (社)中央畜産会 205百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】
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① ア)畜産経営のニーズは多様化しており、畜産物生産に特化した既存の経営支援体制では、十分に対応 できていないこと、イ)畜産以外の分野に関する情報・ノウハウを有する人材への必要性が高まっていること、 ウ)2007年問題にみられる大量の退職者が発生し、その活用が課題であったこと。 ② ①の状況を受けて次の内容に取組んだ。ア)人材活用モデルの構築、イ)調査報告書の作成・配布、ウ) 人材に対する需要実態調査、エ)当該モデルの定着を図るための重点指導、オ)データベースの構築 ③ 26年度の人材活用モデル設置事例数が15件 ④ 畜産経営からの多様なニーズに対応できる人材を確保・活用するための人材活用体制を確立し、普及を 図ることにより、畜産経営の持続的発展に資することを目的とする事業である。 ① ア)人材活用モデル設置事例数:17件、イ)調査報告書の作成・配布:500部、ウ)人材に対する需要の調 査:2,564件、エ)モデルの定着化を図るための重点指導件数:497件(のべ1,910人日)、オ)データベースの構 築:1式 ② 21年度の人材活用モデル設置事例数が17事例 ③ ア)多種・多数の人材を登録した人材バンクを構築し、特色有る人材活用モデルが構築できたこと、イ)事 業期間内に他地域で構築されたモデルに習い、同様のモデルを構築した事例が出てきたことから、将来におい て普及性・波及性が期待できる。 ① 要望のある経営体に、農業・畜産以外の分野にも精通する有用な人材を紹介することにより、多様化(畜 産物の加工、商品化、酪農観光ガイド、食育イベントなど)する畜産経営のニーズに新しいアイデアや技術を活 用することができ、経営体が新たな分野へ発展を図るよい機会になった。 ② 地域モデル的ではあるが「食料・農業・農村基本計画」、「酪肉近方針」の「人材の育成、確保」の推進に 効果的な成果をあげたといえる。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 注:新規性・先導性は研究開発事業のみ A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性家畜生産技術向上等特別対策事業 (馬生産技術向上推進事業) (社)日本馬事協会 45百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 我が国における馬の生産については、生産者の高齢化、馬産地における指導的生産者の減少により、馬の 生産、衛生管理等の技術の後進への伝達が困難な状況になっており、生産現場における生産及び衛生管理 技術の低下が著しく、馬の生産に大きな影響を及ぼしている。また、近年においては、新たな馬の用途が見ら れるなど、馬の用途は多様化しているが、生産者の技術不足もあり、多様な用途に応じた馬の生産が困難と なっていることから、多様な用途の需要に応じた馬の生産体制の整備を行う必要があった。 このため、馬産地における生産等に係る課題を整理するため、委員会を開催し、馬産地の現状等の把握を行 うとともに、生産において地域の中核となる技術者の養成、生産率を向上させるための人工授精の普及、馬の 改良を促進するための海外優良種雄馬の凍結精液の利用促進、新たな担い手を確保するための馬事知識普 及を目的とする事業である。 主要馬産地にて馬事知識普及公開セミナーを北海道、東北、関東及び九州で計11回開催し、興味をもってい る一般市民の参加(参加総数879名)を得て「馬の種類と品種」等のセミナーを行い、新たな担い手の確保に努 めたこと、並びに人工授精講習会を3ヶ所で31人の新たな馬の人工授精師を養成したこと及び地域の中核とな る19名を養成したことにより、今後の人工授精の普及、馬産振興を推進することができた。 しかしながら、海外優良種雄馬の凍結精液の輸入及び利用促進を図ることとしていたが、「精液証明書発行 機関の指定」について、具体的な交渉段階で難航したことから、事業期間内において輸入まで至らなかったた め、未実施に終わった。 本事業の成果として、地域の核となる技術者の養成及人工授精師の養成は、目標値を上回る成果を上げる ことができ、また、新たな担い手の確保を目的とした地域における馬事知識普及公開セミナーについても同様 に目標値を上回る成果を上げることができた。 また、本事業の具体的な成果としては、人工授精による馬の生産を新たに開始する地区が現れるなど、今後 の馬産振興の推進に向けて高く評価される。 なお、ドイツ国からの凍結精液の輸入ができなかったことは、外部要因もあり、やむを得ないものと考える。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 家畜生産技術向上等特別対策事業(馬生産技術向 上推進事業) (社)全国乗馬倶楽部 振興協会 20百万円 19~21年度 【事業概要】1馬生産技術向上専門委員会の開催,2馬生産技術向上研修会の実施,3国産馬のモデル育成の実施 【外部有識者等によるコメント】 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 注:新規性・先導性は研究開発事業のみ A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い
総合評価 A
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① 家畜改良目標に沿って、国の施策を補完する事業を実施した。 ② 技術向上研修会の実施、モデル事業において育成調教を実施、技術指導を行った。公設の乗用馬市場にて 流通させることを目標に、ニーズに対応するため乗用馬としての躾調教とフリージャンプ等による将来性をアピール するための育成、騎乗による三種の歩度(常歩、速歩、駈歩)の調教を施した。 ③ 研修会には18名の参加と技能認定3級の取得、モデル事業では18頭の馬を対象に公設市場での完売を目 標。 ④ 生産現場における育成技術者の育成、多様な用途の需要に応じた生産体制の整備を目的とする事業である。 【事業成果】 ① 毎年、技術向上研修会を実施し、モデル事業において導入初期、中間期、仕上げ期に育成調教を指導した。 公設の乗用馬市場にて流通させることを目標に、ニーズに対応するため乗用馬としての躾調教とフリージャンプ 等による将来性をアピールするための育成、騎乗による三種の歩度(常歩、速歩、駈歩)の調教を施した。 ② 研修会参加者全員が目標とする技能認定3級以上を取得した。また、モデル事業では予定頭数を上回る23頭 の馬を完売できた。 ③ 今後も研修会を継続し、さらなる技術指導と普及を図る必要がある。 我が国の乗用馬はセラピー用、レジャー用、トレッキング用、競技用等用途が多様化しつつある中にあって、生産 現場における育成技術者の認識・人材の不足等により需要に応じた乗用馬の供給体制が取れていなかった。 従って、育成・調教技術者の養成、調教の必要性を認識させる本事業は、時機を得た事業であり、馬事振興に効 果があり高く評価される。 今後も生産地における馴致・育成技術の向上・普及が必要であると考える。 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性家畜生産技術向上等特別対策事業 (めん山羊生産技術向上特別対策事業) (社)畜産技術協会 30百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 めん山羊生産技術の向上等を目的とし、めん山羊飼養の新規参入者等への技術習得支援、生産技術の向 上のための研修会の開催、種畜導入に関する情報の提供や、消費者に対するめん山羊産品の特性を紹介す る展示会の開催、また、羊肉の生産履歴を流通段階等の関係者へ提供する仕組みの構築の検討を行う事業 である。 本事業において、①新規参入者等に対し、剪毛及び原毛の選別、飼養管理及び生産物利用技術習得、分娩 期母子羊の飼養管理の技術研修会を開催、②生産者に対する種畜の情報提供、③消費者への普及啓発を図 るためめん山羊及びその産品(めん山羊肉、山羊乳、羊毛加工品)の展示会の開催、④めん羊の生産履歴情 報の提供について、調査・検討を行った結果、出生確認書を活用することとし、北海道においても、データの入 出力及び出生確認書の発給を行い、かつ、当協会の出生確認データと連携するシステムを整備することで、出 生確認書発給のスピード化を図った。 研修受講者の理解度、種畜情報提供への満足度、展示会参会者への理解度はそれぞれ目標値を超えた。 今後、生産技術の定着・普及が期待され、また、出生確認書発給の拡大が期待される。 ①めん羊の研修会は、生産者にとって非常に有益であり、また、新規参入者とって貴重な機会であり、大 変効果的である。今後については、経験者の技術向上ため研修や、山羊についても同様の研修が必要 と考える。 ②めん羊の生産履歴情報システムについては、現行の出生確認書の発給が早くなることについて、高く評 価でき、今後、この出生確認書とと畜情報等とあわせて情報提供できるような仕組みが望まれる。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 生乳生産体制高度化推進事業 (乳用牛群乳質改善モデル事業) 社団法人 家畜改良事業団 27百万円 平成19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】
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現在、牛乳の消費低迷による減産型計画生産を余儀なくされているが、消費者ニ-ズに対応して需要を拡大 するためには、牛群検定を活用し、更なる生乳の高品質化と低コスト化を図る必要がある。 そこで、生乳の高品質化を図る方策のひとつとして、搾乳時に的確な搾乳作業が行われているかどうかを把 握し、産次が進んでも体細胞数が増加しないよう改善する。また、大規模農家の特性を活かした牛群検定シス テムを整備し、大規模農家への牛群検定加入促進を図る。このことによって、小型電子乳量計等を牛群検定に 活用して飼養管理技術の向上を図る手法を確立するとともに、大規模農家の牛群検定加入を促進し、もって乳 用牛群の乳質改善を図ることで、わが国畜産の振興に資する事を目的とする事業である。 高品質生乳を生産するための基礎情報を得るために、1頭毎の乳量や時刻など様々な搾乳時のデ-タを記 録する機能を有する小型電子乳量計を設置しそれを活用した適切な搾乳方法を実践して、生乳品質の向上な どの効果を確認した。その結果によって得られたモデル事例をリーフレットにし、全酪農家等に配布した。また、 大規模農家の搾乳施設に付属するコンピュータに記録される毎日の乳量や搾乳時刻などのデ-タを利用し、 従来の検定方法より効率的に精度の高いデータを収集する検定システムを整備した。 このことによって、牛群検定普及率が向上し、生乳の高品質化が図られることにより経営改善に寄与し、高い 飼養管理技術の普及を図ることにより、乳用牛群の乳質改善への寄与が望まれる。 我が国において、初めて小型電子乳量計を用いた乳質改善に取り組んだ内容として充分な結果であると判 断される。とりわけ、ミルカ-装着前の搾乳手順が不適切であった場合に、搾乳開始当初に射乳量が一旦減 少するという現象は、我が国では本事業がはじめての報告であると思われる。こういった新しい技術は、広く普 及していくことが充分に期待できる。また、今後も酪農業の大規模化が進むことが考えられることから、大規模 農家における牛群検定システムを整備したことも、規模の大きな農家の牛群検定加入を促進し、乳質改善を図 る上で有効に機能していくものと期待できる。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 注:新規性・先導性は研究開発事業のみ A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性生乳生産体制高度化推進事業(生乳検査システム高度化事 業) (社)日本酪農乳業協会 (財)日本乳業技術協会 j-ミルク 30百万円 乳技協 111百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 平成17年3月「酪農および肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」における、国際化に対応した国産畜産 物の競争力強化、消費者ニーズに対応した牛乳・乳製品の安定供給を図るため、生乳検査機関の技術力の向 上、我が国に適した新たな精度管理システムの導入・普及を行い、新たな精度管理システムに基づいて精度管 理を実施している検査機関の認証を行う制度の定着を図ることにより、牛乳・乳製品の品質の信頼性向上を図 り、我が国の酪農乳業の発展に資することを目的とする事業である。 19年度は現状の調査と意見交換、20年度は19年度の現状把握に基づく規程とガイドラインの作成、21年度は 規程とガイドラインに基づく制度の周知徹底と運用という段階を踏んだ。その間、制度実施に向けての環境整 備として、(財)日本乳業技術協会における精度管理総合研修会(計3回)、当事業により作成した生乳検査精 度管理マニュアル作成のガイドラインに基づき各地の指導的生乳検査施設に対し技術指導(計19回)を実施し た。最終的に認証施設は14施設となり目標である6施設を大きくをクリアした。今後の事業の方向性としては、 現在の認証項目を現在の成分(乳脂肪分・無脂乳固形分・体細胞数)検体採取から、さらにPD法等抗生物質 検査、細菌数等を追加していく方向で検討を続ける。 生産者ごとの乳代精算を公平かつ公正に行うためには、生乳検査の精度向上・均質化が必要である。これま で、生乳検査の精度管理については各検査機関に委ねられる部分が大きかったが、本事業により精度管理マ ニュアルが整備され、また、多数の検査機関が研修会へ参加したことにより、検査精度の向上・均質化が進展 し、今後、生乳の品質に対する信頼性がさらに高まるものと期待される。生乳生産体制高度化推進事業におい て、生乳検査精度認証に係る精度が構築され、生乳の検査精度管理システムと検査技術の向上を、全国的に 統一して実施できる体制が整ったことは時宜に適しており、酪農乳業界においても重要かつ有益なことであり、 今後の生乳流通の公正化・適正化に大いに寄与するものと期待される。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い
総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 チーズホエイ用途開発事業 (ホエイ用途開発検討事業・ホエイ新規用途開発事業) (財)日本乳業技術協会 48百万円 平成19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】
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チーズ製造の際、副産物として得られるホエイは様々な機能・栄養価を有することが知られているが、コスト 面等により十分に利用されていないことから、その利活用を推進することは国産チーズの円滑な増産を図る 観点からも重要視されてきた。このため、学識経験者等からなるホエイ用途開発委員会を設置し、①ホエイの 利活用状況に関する最新の情報収集等を行い、②ホエイの成分を活用した機能性食品、医学領域、畜産領 域等への新規用途の可能性・効果等についての検討を行う一方、③家畜への利用としての有効性の実証検 討を実施し、委員会において総合的に評価・取り纏めた情報を提供することで、今後のホエイの有効活用を促 進し、国産生乳需要の安定的な拡大を図ることにより、我が国の酪農・乳業の振興に資することを目的とする 事業である。 ①ホエイを用いたラクトースウレイド(*)調整法を確立し、②プラズマローゲンを産生する菌種を検出し、③ホエイ 添加培地でのキノコ選定試験を行った。①の成果物利用として、ラクトースウレイド゙を資化するビフィズス菌と乳酸 菌を検出し機能性食品素材となることを示唆した。また、肉牛飼料にラクトースウレイドを添加することで生産コスト を削減するとともに産肉生産が向上することを明らかにした。②として、ホエイを培地成分として利用し、培養 コストを75~80%削減させた。また、③の結果としてホエイ添加培地でエノキタケとナメコが生育することを見 い出した。一方でホエイに関する最新の知見を収集し、文献集を作成した。今後、①においてはプレバイオ ティックス素材として食品への応用および付加価値のある濃厚飼料への利用が期待される。②においては現 在なされているホヤ貝からの調整に比べ、安価で高純度のものを市場に提供することが大いに可能であり、 ③においてはナメコの栽培に利用することで増産・増収の見込みがある。 (*)ラクトースウレイド:メイラード反応により生成されるラクトース誘導体で、非還元糖である。ラクトースと尿素の化合物で、乳製品 中においても存在する微量物質である。 新たな「食料・農業・農村基本計画」において、チーズ向け生乳の供給拡大による輸入チーズから国産チー ズの置き換えを課題として位置付けているところであるが、チーズ製造過程において副産物として得られる チーズホエイの有効な活用法を開発し、付加価値を高めることが、今後の国産チーズの円滑な増産を図る観 点からも重要となる。本事業の達成目標および達成指標の設定においては、チーズホエイの新規用途開発と いった事業目的や事業内容を踏まえており、実際に①ホエイに関する課題等を整理し、文献集を作成し、② チーズホエイの新規用途開発を行った。何れにおいても達成目標および達成指標を満たし成果をあげてお り、これらの事業の必要性、緊急性は高く、国の施策との関連性も高いことから補完することもできている。以 上より本事業の成果は当初の目的を十分に達成していると評価した。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 注:新規性・先導性は研究開発事業のみ A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性チーズホエイ用途開発事業(ホエイ飼料活用推進事業) (社)中央畜産会 23百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 A
① 乳製品製造各社による国産チーズの生産量を拡大により、平成19年度から新たに30万トンほどのホエ イが排出されることとなり、これの有効利用が緊急の課題となっていた。 ② ①の状況を受けて、次の内容に取組んだ。 ア)ホエイ飼料需給動向調査の実施、イ)ホエイ飼料給与 試験の実施、ウ)ホエイ豚肉消費者意識調査の実施、エ)ホエイ飼料活用報告書の作成 ③ ホエイ飼料給与による母豚及び肥育豚の生理及び発育状態及び肉質等について試験結果を取りまと めるとともに、養豚農家の利用意向調査を行う。また、生産された豚肉についての消費者意識調査を行いそ の評価を取りまとめ配布することを目的とする事業である。 ① ア)ホエイ飼料需給動向調査:6回、ホエイを飼料として豚に給与している養豚経営の全国調査(アン ケート)と北海道での事例調査を実施した イ)ホエイ飼料給与試験:4回、日増体量はホエイ飼料を給与した方が高く、出荷日齢についても有意に 約3日短縮した。また、獣臭が少なく、あっさりとしてクセのない豚肉の生産が可能になることが示された ウ)ホエイ豚肉消費者意識調査:4回のべ3,488名、「しゃぶしゃぶ」でそのまま食べても、「ハム・ソーセー ジ」に加工しても8~9割の方から美味しいと評価された エ)ホエイ飼料活用報告書:300部、乳業メーカー、チーズ工房、ホエイ豚生産に関心のある養豚生産者 等に配布した ② 事業の成果を活用し、新たにホエイ豚生産に取組む事例が生じつつある(21年度におけるホエイ飼料 給与豚飼養頭数が2万5千頭)ことから、将来において普及性・波及性が期待できる。 ① 800頭規模の肥育試験を4回繰り返す一般管理による実証試験を実施し、その効果を検証した実績は大 きい。 ② 試験を通じて、ホエイをいかに効率的に輸送するかの重要性を確認するとともに、差別化した豚肉加工 品の販売をビジネスベースで実証することにつながり、普及の上での課題とその対応方法も示された。 ③ チーズ生産工場と養豚場との連携についてもそれぞれの規模に応じた調査も実施し、規模に応じたホエ イの養豚現場での効率的な利用に関するモデルも示され、そして今後さらに増産が予想されるホエイが養豚 場で有効に利用され、付加価値を高めた豚肉の生産により、チーズ生産者と養豚農家の両者がメリットを共 有しうることが示された意義は大きい。 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性JRA
JRA
JRA
JRA畜産振興事業
畜産振興事業
畜産振興事業
畜産振興事業
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事 業 名 事業実施主体 事業費 実施期間 家畜衛生管理技術向上等対策事業 (牛護蹄管理技術普及推進事業) (社)日本装蹄師会 117 百万円 平成19~21年度 【事業概要】 酪農・肉用牛経営においては、牛の適切な削蹄の実施を通じた蹄疾患の予防が生産性向上のための重要 な課題である。このため、牛削蹄技術者と獣医師との連携の強化対策、牛削蹄技術者の養成と牛削蹄技術 の向上・平準化対策、護蹄管理手法の検討・普及対策を行い、適切な削蹄の実施や牛削蹄技術者と獣医師 との連携による護蹄管理が普及・定着することにより、酪農・肉用牛経営の安定に資することを目的とす る事業である。 【事業成果等】 ①連携強化については、アンケート調査等による実態を把握しながら連携手法検討のためのブロック講演 会及び全国検討会を開催し、その後の調査で連携の取り組み事例が増加していることが分かった。今後 は、農家経営に生かされるよう、削蹄記録等を元にした連携の具体的な取り組み事例を農家に紹介すること が必要と考えている。 ②牛削蹄技術者については、目標を上回る養成確保講習会の開催及びブロック予選を経た選手による全国 牛削蹄競技大会を開催した。 ③護蹄管理手法については、育成牛についての調査検討で、育成牛の蹄形と初産分娩後の乳房炎との関係 等の知見が得られるとともに、講義・実習による普及講習会等を開催した。 ④今後は、本事業の成果の活用による護蹄管理が普及・定着し、蹄疾患の予防等につながることが期待さ れる。 【外部有識者等によるコメント】 ①産業動物臨床獣医師が減少傾向にある中、蹄病予防等には牛削蹄技術者との連携が重要な課題とされ、 緊急性があるが、取り組み事例が増加する等、その必要性が再確認され、今後の推進に資するものと評 価する。 ②牛削蹄技術者については、護蹄に関する関心が高まる中、必要な技術・知識を有する者の養成を積極的 に行うこと、また技術向上の観点からは参加を目指して努力することが重要であることを踏まえ、競技 大会の継続実施を期待する。 ③護蹄管理については、あまり取り上げられない育成牛についての生産性に関する知見が得られたことを 評価するとともに、成果の普及のためには農家等向けに分かり易くまとめたものを作成するようお願い する。
総合評価 B
A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果をあげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い 必要性・緊急性 4 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性 3 2 1 0 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い家畜衛生管理技術向上等対策事業(馬パラチフス清浄 化対策推進事業) (社)中央畜産会 76百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 馬パラチフスは、馬特有の感染症で「伝染性の流産」として恐れられており、重種馬と軽種馬の混合放牧が行われる中 で、軽種馬への感染拡大も危惧されている。本病は、発生地域がほぼ限局されていること、その原因菌は馬以外の動物や 自然環境中で長くは存在できない特性を有していると考えられている。 このため、馬パラチフスの検査結果等に基づく淘汰奨励馬の淘汰により、その清浄化を進めることが可能と考えられてい る。 また、欧州等の多くの国でも清浄化が達成されている疾病であり、我が国における本病の清浄化対策推進を図り、もっ て、我が国の馬産振興に資することを目的とする事業である。 1.北海道他3県で馬パラチフス清浄化推進協議会を開催して、①従来実施されている試験管凝集反応法に加え、多検体 処理可能なマイクロ凝集反応法を用いたサーベイランス検査により、馬パラチフス抗体価陽性馬の摘発、淘汰奨励馬の淘 汰を行うとともに、②本疾病の抗体価の低位なものから馬パラチフス保菌馬を検出、啓発するため、本疾病の罹患歴を示 す2-ME法により本病の検査選別を確立させた。 2.当初、当該発生報告のある北海道(根室・釧路)を事業地区としたが、その後北海道日高・網走地区及び岩手県で馬パラ チフス菌による流産馬の発生があり、その時点で当該事業実施地域に指定して、当該疾病の摘発、淘汰を実施した。また、 特に過去に発生又は北海道の発生地区との移動等交流のある青森県及び熊本県についても事業実施地域に指定した。 その結果、サーベイランス事業として、4,993頭の検査をし、そのうち、馬パラチフス菌の証明された9頭を含む56頭の淘汰 奨励馬を検出した。この全頭を淘汰馬とし交付金を交付し、本病の清浄化推進を図った。 本病の発生地域が北海道における多頭飼育地域にほぼ限局していることから、多検体処理の可能なマイクロ凝集反応 法を導入して、効率的な検査摘発ができる体制を確立したこと。また、本病の罹患歴を示す2-メルカプトエタノール(2-ME) を使用した方法により、馬パラチフス保菌馬の摘発、淘汰奨励馬の検査選別方法を確立したことは高く評価される。一方、 馬パラチフス菌による流産等は繁殖期に発生することから、繁殖に用いない馬の飼養者の理解度が低い面が指摘されて いる。 今後、当該疾病の完全な清浄化の推進を図るためには、保菌馬及び抗体陽性馬の淘汰奨励にあわせて治療等のさらに 幅広い防疫体策を講じて、本病の清浄化対策を推進することが必要である。
総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事 業 名 事業実施主体 事業費 事業実施期間 ゲノム解析技術を活用した家畜等育 種強化事業(飼料増産対策品種開 発・保護強化事業) (社)日本草地畜産種子協会 699百万円 平成19~平成21年度
JRA畜産振興事業 自己評価票
【事業概要】 安全で安心な畜産物を生産するためには、自給飼料基盤に立脚した大家畜経営の確立が重要であり、我が国に適し た病気や害虫に強く、牧養力に優れた草種を開発する必要がある。このため、イタリアンライグラスでは病気及び蹄 傷に強く再生力の優れた放牧用品種等の開発、フェスク型牧草では高品質で牧養力の優れた新型牧草の開発、とうも ろこしについては、病気及び倒伏に強い多収品種の育成、黄熟期の乾物率が高くロールベール調製に適した品種・系 統及び西南暖地における二期作品種・系統の作出等品種開発に取り組んだ。一方、品種の品質管理を向上させるとと もに、品種育成者権の保護・強化を図る観点から、飼料作物についてDNAマーカーを活用した品種識別技術の開発に 取り組んだ。 【事業成果等】 総合評価 B A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果をあげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い 放牧用及び耐病虫性イタリアンライグラス、フェストロリウムでは、50の選抜集団の作製及び2系統の作出、多 収、耐病・耐倒伏性、細断型ロールベールとうもろこしでは、自殖系統組合せ933による2系統のF1作出、品種 識別DNAマーカーの開発では4,977種類のSSRプライマー対の探索に取り組んだ結果、イタリアンライグラスでは 2品種、とうもろこしでは3品種の優良品種を品種登録出願し、さらに品種識別DNAマーカーでは4件を特許出願 した。これらの品種開発の成果により種苗会社等が試作を希望しており、一定の評価が得られれば将来的に大きく普 及し飼料自給率の向上に貢献できる。 【外部有識者等によるコメント】 放牧用イタリアンライグラスの品種育成については、DNAマーカーを活用して冠さび病抵抗性主働遺伝子を保有し た我国初の実用品種等計2品種が育成・品種登録出願され、さらに、これらに加えいもち病抵抗性を付与した次のス テップとしての系統育成が着々と進捗しており、現場への普及性の高い成果及び今後に期待できる成果として評価す る。とうもろこしの品種育成では、3品種が品種登録出願され、その内の1品種は既存市販品種にないハイオイル子 実の特性を有するものであり、実用成果として高く評価できる。F1系統の品種化に至るまでの各地域における評価試 験箇所数がやや少なく、普及段階で思わぬ欠点が検出される可能性が危惧される。今後は検定箇所数の充実を図りつ つ品種育成に取り組まれたい。また、ハイオイル品種等とうもろこしの実用品種育成にマーカー選抜が有効であるこ とが検できたことは大きな成果として評価できる。品種識別技術の開発については、他作物と同様に牧草類でも増殖 時のコンタミチェックや育成者権の保護等に有効で、新たに4草種でマーカーが開発・特許登録出願されて普及レベ ルに至ったことは高く評価できる。新たに育成される新品種に対応した今後のフォローアップが重要である。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 新規性・先導性 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性ゲノム解析技術を活用した家畜等育種強化事業 (豚の高精度育種マーカー実用化研究事業) (社)農林水産先端技術産業振興センター 300百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 B
わが国の養豚の活性化を図り国際競争に打ち勝ち抜くためには、消費者ニーズに合致した美味しく安全な国 産豚肉を効率的に生産することが重要な課題になっている。そこで、豚の肉質等の生産形質と密接に関連する 遺伝子群について詳細なSNP(一塩基多型)探索を行い、高品質で特徴ある実用系統を造成するのに不可欠 な高精度DNAマーカーを開発し実用化することにより豚育種の加速化を図り、畜産振興に資することを目的と する事業である。 我が国で飼育される代表的な豚品種を材料にSNP(一塩基多型)を探索し、実用豚で多型のあるSNPを多数 特定し、肉質等の形質との連関解析を行った結果、SNPを利用した豚の育種マーカーを開発することができ た。これらのDNAマーカー情報について、セミナーやシンポジウムで情報提供したところ、系統造成等の関係者 から、豚の選抜マ-カ-として活用を考えていきたいとの要望が寄せられるなどの反響があった。今後、本事 業により得た成果は報告書等で提供し、技術者や生産者がゲノム育種の理解を深め活用するための基盤情報 として、有効活用されることが期待できる。 国産肉豚の生産拡大に繋がる肉質等の生産形質について、SNP(一塩基多型)に基づいた高精度育種マー カーを開発する成果をあげたことは、国内の養豚産業振興の面から高く評価できる。今後は、これらの研究蓄 積を生かしたDNA育種研究の展開と実用化が進展するとともに、本事業の成果を活用して、消費者の多様な ニーズに応えられる家畜が効率的に育種し供給されることを期待する。 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 新規性・先導性 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事 業 名 事業実施主体 事業費 事業実施期間 循環型畜産の確立に向けた調査普及事 業(環境に配慮した草地飼料畑の持続 的生産体系調査事業) (社)日本草地畜産種子協会 128百万円 平成19~21年度 A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果をあげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い 1)本調査は、温室効果ガスの排出量削減を可能とする自給飼料の生産体系を検討する上で、不可欠なも のであったと評価できる。 2)本調査においては、生態系における二酸化炭素の放出・吸収を直接的に測定する方法として国際的に 広く使用されている渦相関法を用いており、精度の高いデータを効率的かつ長期的に取得するととも に、データの品質保持と標準化が図られている。 3)本調査は、日本の典型的な畜産4地区において、代表的な研究機関と多くの研究者が、温室効果ガス 収支等の現地調査と地球温暖化負荷量のLCA調査を総合的かつ組織的に行った画期的なものである。 4)本調査により得られた、わが国4地点における亜酸化窒素(一酸化二窒素)排出量と土壌炭素蓄積変 化量のデータは、わが国の温室効果ガスインベントリの改訂に寄与するものと考える。 5)この調査により得られたデータ及び成果を、国際研究プログラム情報へデータを登録することで、わ が国独自の排出係数の適用に寄与することを期待する。 6)個々の温室効果ガス削減技術を体系化するとともに、農家における温室効果ガスの削減努力のインセ ンティブを創出する取り組みにつながることを期待する。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い 総合評価 B 1)根釧、岩手県、栃木県および宮崎県の4調査地区の農家、事業体を対象にLCA手法によって地球温暖 化負荷を求めた結果、トウモロコシ生産は牧草生産よりも負荷量が高く、堆肥及びスラリーの施与量の 増加は土壌炭素蓄積量を高め、負荷量を低減させる効果が高かった。 2)4地区の採草地に堆肥の施与の有無の区と堆肥を施与したトウモロコシ畑において温室効果ガスの収 支及び収量を求めた。堆肥を投入することより、草地の温室効果ガス収支(地球温暖化指数:GWP) を負にすることができ、とくに炭素収支の改善に大きく貢献した。堆肥を投入することによって、窒素 化学肥料を20%以上削減しても化学肥料区と同等の牧草生産を可能にした。トウモロコシ畑では堆肥施 与したにもかかわらず、地球温暖化指数は正となり、温暖化を促進するが、草地では堆肥を施与するこ とによって地球温暖化指数は負となり温暖化を抑制した。この両者の違いを利用して、地球温暖化指数 をゼロにするように草地とトウモロコシ畑の面積割合を4地区において求め、自給飼料圃場から温暖化 負荷をもたらさないための草地とトウモロコシ畑の生産体系を構築した。 【外部有識者等によるコメント】
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【事業概要】 国の農業施策において、飼料自給率の向上並びに資源循環型畜産の確立が求められ、また京都議定書の第二 約束期間の枠組み作りを見据え、農業分野における地球温暖化対策技術の開発が求められている。しかし我が 国では草地並びに飼料畑における温室効果ガス収支に係わる科学的データが少なく、緊急に調査し、関係国際 機関にそれらのデータを提供する必要がある。これらの要求に対応するために、草地並びに飼料畑の管理に係 わる温室効果ガス削減技術の科学データを取得すると共に、温室効果ガス抑制効果の高い自給飼料生産を可能 にする生産体系を構築し、生産現場に普及させて行く必要がある。本調査は全国4地区において乳肉牛飼養農 家及びコントラクターを対象にして自給飼料生産に係わる地球温暖化負荷量のライフサイクルアセスメント (製品やサービスの環境への影響を評価する手法:LCA)調査を行うと共に草地並びにトウモロコシ畑におけ る温室効果ガスの放出・吸収を調査した。 【事業成果等】 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性(社)配合飼料供給 安定機構 97百万円 19~21年度 (財)日本食肉消費 総合センター 40百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 B
エコフィードを利用した畜産物生産実証試験のデータは極めて少ない状況にあり、新たに利用するのに不安を抱く者も 多く、また、エコフィードを利用した畜産物についての評価も十分ではなかった。このためエコフィードを利用した畜産物生 産実証試験(豚肉、鶏肉、鶏卵)を行うとともに、それを理化学分析、食味官能試験等の評価に供した。 また、食品残さをエコフィードとして利用した場合と焼却処分した場合やとうもろこしなどの穀物を主体にした配合飼料を 利用した場合を比較して、エコフィードのCO2削減効果を調査した。 ・エコフィードの畜産物生産実証試験により、各畜種に対する適正な配合割合が明らかとなった。(豚(乾燥):脂肪分4% 程度。豚(リキッド):配合飼料の50%程度の代替。鶏:配合飼料の20%程度の代替等)。今後は、試験結果を普及する ことにより、畜産農家は不安を払拭して、経営においてエコフィードを活用した高度な配合設計に活かすことが可能になっ た。 ・また、栄養機能成分分析では、エコフィードの給与が畜産物の栄養成分に及ぼす影響(脂肪酸組成やビタミン含量等) が確認され、食味官能特性評価では、エコフィードの給与が畜産物の食味に及ぼす影響(豚:肉の柔らかさや食味性の向 上。鶏卵:影響をほとんど受けない。鶏肉:高脂高タンパク質飼料給与による食味性の向上)。今後は、分析結果を提供す ることにより、消費者の理解醸成や生産者のエコフィード活用の動機付けになることが示唆された。 ・エコフィードのCO2削減効果については、製造事業者のアンケート調査等の実施により、LCA(ライフサイクルアセスメン ト)分析を行った。その結果、水分の多いものはサイレージやリキッド利用に供することによりCO2削減効果が大きいこと、 乾燥利用を行う場合、廃熱を利用することでCO2削減効果が大きいことが明らかになった。 ・飼料用穀物の高騰により、生産コスト低減の一つの手段として、エコフィード利用農家は増えている。今後は当該事業の 成果を考慮しつつ、きめ細かな配合設計等が可能である。 ・栄養機能成分で若干の品質低下をもたらすが、置換率を調整することで改善が可能であり、官能検査による食味性は、 やわらかさや味を向上させ、好ましくなる傾向が示されたことで、消費者の理解が得やすくなった。 ・環境負荷削減効果の評価(CO2削減等)についてLCAの手法を駆使して一定の成果を上げることが出来たが、今後は組 織的な究明を急ぐ必要がある。 循環型畜産の確立に向けた調査普及事業(リサイクル飼料利 用畜産物の評価調査事業) 0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 循環型畜産の確立に向けた調査普及事業 (家畜排せつ物利用促進等技術開発普及事業) (財)畜産環境整備機 構 418百万円 19~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】
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家畜排せつ物法の施行により、畜産環境問題は解決に大きく前進したものの、地域的なたい肥需給の不均 衡の発生、水質汚濁防止法の規制強化の動きに対応した新たな汚水処理技術、農家段階で利用できる畜産 環境に関する情報の不足等の課題がある。それに対応して、たい肥及び土壌の可給態養分量の簡易な推定 法に基づいてたい肥・土壌・化学肥料を組み合わせた適正な施肥設計システムの開発、低タンパク飼料による 家畜排せつ物の環境負荷物質の低減に基づく処理コスト低減を図る技術の構築及び畜産環境技術に係る新 技術・新製品情報の提供を目的とする事業である。 畑土壌中の可給態養分量の簡易な推定法の開発に基づいて、たい肥及び化学肥料を組み合わせた適正な 施肥設計が行えるシステムの開発と利用マニュアルを作成した。また、低タンパク含量飼料を肥育豚に給与し た養豚農家において、成長及び肉質を損ねることなく、排せつ物中の環境負荷物質量及び汚水処理コストの低 減を実証した。畜産環境に係る新技術・新製品で有効かつ普及が望まれると評価された技術等の情報をホー ムページ上に公開し、普及を図った。これら、たい肥施用の施肥設計システムと利用マニュアル及び新技術・新 製品情報は、畜産農家、普及センターなどで畜産経営、農業経営を支援するツールとしての活用が期待され る。 畑土壌中の可給態養分量の簡易な推定法の開発、野菜の栽培実証等を通して、たい肥施用の適正な施肥 設計が行えるシステムの開発と利用マニュアルを作成、たい肥施用の土壌改良効果の一つの指標の開発は、 たい肥の利用拡大につながる技術開発として評価できる。また、低タンパク含量飼料を肥育豚に給与した養豚 農家において、成長及び肉質を損ねることなく、汚水中の窒素の低減効果を実証できたことは、今後普及に向 けた取り組みが期待される。畜産環境に係る新技術・新製品及び文献情報の提供は、アクセスが容易な情報 源として活用が期待される。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果あげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性飼料生産・利用技術向上事業(自給飼料生産基盤面 的利用集積支援事業) (財)農政調査会 9百万円 20~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 大家畜畜産経営の育成のためには、自給飼料の生産基盤である農地等について面的にまとまった形で利用 集積をさせることが必要となる。本事業は、担い手への土地等の利用集積率を向上させるため、様々な要因に より農地の集積が進展していない地区について、必要な調査・分析、支援を行い、対象地区の担い手への利用 集積を5%以上向上させる取組について実践し、その実践事例をとりまとめ普及するものである。 事業実施地区(3地区)の担い手への利用集積率を現状より5%以上向上させることを目的に本事業に取り組 んだ結果、5%向上させることができた。面的利用集積の取組について、実践事例集等を活用し、働きかけを行 い、面的利用集積の取組を普及した。 酪農及び肉用牛経営のコスト低減・経営の安定を図るためには、安定的に良質な飼料基盤を確保することが 重要であり、また、近年増加傾向にある耕作放棄地の解消にも有効である。本事業では、農地の利用集積を図 り効率的に利用しようとしている地区について、調査・分析、実践的支援を行い、目に見える形で自給飼料生産 基盤の拡大を図ることができた。この取組について実践事例集を作成し、現場への普及することは、食料・農業・ 農村基本計画等に基づく飼料自給率の向上に寄与すると考えられ評価できる。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い
総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性事業名 事業実施主体 事業費 実施期間 飼料生産・利用技術向上事業(エコフィード利用促進対 策事業) (社)配合飼料供給 安定機構 44百万円 20~21年度 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】
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日々原料が変わり成分変動が大きいエコフィードの利用を進めるためには、成分の分析頻度を高める必要 があるが、費用が嵩むことになる。そこで、近赤外線分光光度計を利用した安価で簡易な栄養成分分析装置 を開発されれば、製造段階で、ロット別に分析でき、畜産農家はきめ細かい配合設計が可能になる。また、原 料となる食品残さによって栄養成分のバラツキは大きいが、食品残さをグループ毎に分類し、その代表値に よって配合設計を行うことで適切な飼料給与が可能となる。この事業は、安価で簡易な栄養成分分析装置の 開発及び食品残さの栄養成分のデータベースを利用した配合設計マニュアルを作成しようとするものである。 近赤外線分光光度計を利用した簡易で安価な栄養分析装置が開発できた。エコフィードの製造段階で、毎 日、ロットごとに分析することができ、それを利用する畜産農家はきめ細かい配合設計が可能になる。 また、多様な食品残さの栄養分析に関するデータベースを構築し、そのデータと家畜(豚)の養分要求量を 組み合わせることで、計画通り飼料利用設計マニュアルを作成することができた。印刷製本(CD付)するととも にホームページに掲載し、誰でも利用できるようにしている。 近赤外線分光光度計を利用した栄養分析装置が開発され、安価、迅速、正確な測定が可能となった。これ を導入することにより、エコフィードの製造事業所などでは、ロットごとに分析することができ、それを利用する 畜産農家はきめ細かい配合設計が可能となった。 また、多様な食品残さの栄養分析に関するデータベースを構築し、そのデータと家畜の養分要求量を組み 合わせることで、計画通り飼料利用設計マニュアルを作成することができた。これらの成果は印刷製本すると ともにホームページにも掲載し、誰でも利用できるようになっている。これらの取組は、エコフィードの利用促進 に寄与するものと考えている。 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い A:当初目標を達成し、高い成果をあげた B:当初目標をほぼ達成し、成果をあげた C:当初目標の達成は不十分であり、成果をあげたとは言い難い総合評価 B
0 1 2 3 4 必要性・緊急性 国の施策との関連 投入した資源の妥当性 事業計画・実施体制の妥当性 事業の達成度 事業成果の普及性・波及性家畜衛生技術等向上対策事業 (動物用医薬品等環境影響調査事業) (財)畜産生物科学安全研究所 105百万円 H20~21 【事業概要】 【事業成果等】 【外部有識者等によるコメント】 視点別評価 4:高い 3:やや高い 2:やや低い 1:低い