(1)(2)■⾃然災害による被害の軽減のためには、
住⺠⾃⾝による適時適切な避難
がきわめて重要!
■避難すべき場所などをあらかじめ認識しておくための
仕組みとして「災害・避難カード」を作成する!
出典:「土砂災害から身を守る!」パンフレット(内閣府(防災担当))
作成した「災害・避難カード」は、
*⾃宅の冷蔵庫など普段、⽬にとまる場所
*財布の中へ⼊れて持ち歩く
これらの情報を、⽔害・⼟砂災害等 災害種別毎に整理
はじめに
「災害・避難カード」とは?
過去の
災害情報
避難場所
までの経路
避難経路
上の
危険箇所
必要な
防災対策
(要配慮者
対応など)
避難場所までの
経路などを記載
した
「マイマップ」
避難場所までの
経路などを記載
した
「マイマップ」
災害種別ごとに避難⾏動の
内容と避難の合図について
整理した「タイミング表」
災害種別ごとに避難⾏動の
内容と避難の合図について
整理した「タイミング表」
(3)(⽯川県⼩松市
岩渕町町内会)
A4版の⼤きさで、
3名分のカードを
作成することが
でき、
切り取り
⼆つ折りで名刺
台
の⼤きさとな
る
■
⾚い紐で⾸からかける
「災害・避難カード」
普段は室内の⽬⽴つ場所にかけておき、災害
のおそれがある際は、⾸からかけて避難する
(参考)平成27・28年度モデル地区の例
名刺タイプ(
携帯可能なサイズ
)の災害・避難カード
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
避難の際に携帯し、
何か起きた時には、
他の⼈に⾃分のこ
とが伝わる
ように
している。
~主な記載内容~
【左のカード】
・氏名
~主な記載内容~
【左のカード】
・氏名
・住所
・生年月日
・血液型
【右のカード】
・頼りになる人の
緊急連絡先
・災害伝言ダイヤル
の使い方
※
避難場所等は、別途
作成しているマップに
記している。
(4)(参考)平成27・28年度モデル地区の例
避難場所や避難ルートを記したマップ
形式の災害・避難カード
(東京都稲城市
⼤丸⾃治会)
マイマップは、⾃宅
の
冷蔵庫などの⽬に
留まる場所に掲⽰
し
ておくことを想定し
ている
~主な記載内容~
・避難場所
・地区の危険箇所
(浸水想定区域等)
・過去の災害状況
・避難時の留意点
等
~主な記載内容~
・災害情報の入手先
・入手の手順
・土砂災害の前兆
マップの裏⾯にワー
クショップで、
関係
機関から提供
のあっ
た資料・情報を整理
して作成
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
(5)(参考)平成27・28年度モデル地区の例
避難行動のタイムライン
を記した災害・避難カード
(和歌⼭県那智勝浦町
市野々区)
要配慮者をどのように⽀援しながら避難するのかなどを検討
この⼿引きは、地区内の全世帯に配布
5ページのステップ4
までの内容をとりま
とめると
地区全体の
避難⾏動
についても
まとめることが可能
(福岡県⼋⼥市⽴花町
遠久⾕⾏政区)
避難の
タイミング
と、
誰と避難をするか
を
明確にしている
ワークショップにて、
避難のルールを話し
合い、カードを作成
加えて、今後の避難
対策として、どのよ
うな取組が必要かを
話し合った
(6)1.「災害・避難カード」の作成手順
※これは、進め⽅のモデルであり、地区の実情や取り組むべき
課題を踏まえながら検討します
ステップ1 まずは取組の進め方を
確認しましょう
・進め⽅やアウトプットについて、意⾒交換
・⾃治体、⾃治会・町内会の防災対策の現状と
課題を共有
ステップ2 身のまわりにどんな災害リスクが
あるか考えましょう
・防災関係機関からの情報提供
・過去の災害での避難⾏動、現状の防災対策等
について意⾒交換
ステップ3 実際にまち歩きをして
確認してみましょう
・災害の危険箇所、頼りになる場所、
避難経路を地図上で確認
・上記等をまち歩きで確認、気づいたことを
地図上に記⼊
ステップ4 「災害・避難カード」を
つくってみましょう
・まち歩きで確認した内容、災害時に提供される
情報をもとに、各⾃がどのタイミングで、
どこに避難するのか検討
・「災害・避難カード」を活⽤した避難訓練を
実施
・家族や地区の⽅々に「災害・避難カード」
を普及させる
取り組みを受けて
、
継
続
的
にカ
ー
ド
を⾒直していく
⇒P.7へ
⇒P.9 へ
⇒P.15へ
⇒P. 16へ
ステップ5 「災害・避難カード」を
使ってみましょう
⇒P. 18へ
(7)(参考)他の機関の事業と連携して取り組む
都道府県の取組との連携
国の取組との連携
⽯川県が実施する「防災意識向
上プログラム」の⼀環として地
区オリジナルの防災マップ作成
防災マップの作成
と連携し「災害・
避難 カード」を
作成
内閣府で取り組んでい
る避難対策の取り組み
と連携し、情報共有や
意⾒交換を実施
(⽯川県⼩松市 岩渕町町内会)
(東京都葛飾区
東新⼩岩七丁⽬町会)
(8)対象とする地区のみなさんに実施概要を説明
し、進め方やアウトプットについて意見交換
対象地区の災害リスクの共有化
(過去の災害発生状況、ハザードマップ、
土砂災害警戒区域等指定状況等)
自治体における防災の取組・体制の現状につい
て共有化
(避難情報の判断基準、避難行動マニュアル、
避難場所の指定状況、防災関連施設の現状等)
自治会・町内会で抱えている
防災対策上の課題の共有化
(地区住民の防災意識、要配慮者の支援体制、
自主防災組織の役割・体制の明確化等)
自治会・町内会への参加者選定の依頼
市町村の他、都道府県、国土交通省、
気象台などの防災関係機関、学識経験者の
参画を検討
何回の話し合いで「災害・避難カード」の
取り組みを実施するのか、またスケジュールの
確認
※これらは
取組
の⼀例です
〜「東京都稲城市 ⼤丸⾃治会」〜
図⾯を広げながら、
地区の状況を確認
地区の現況や防災対策上
の課題を⾃治会、⾃治体で
共有
「事前打ち合わせ」の実施例
〜「岡⼭県美咲町 川北⾃治会」〜
⾃治会、町役場総務課、
県危機管理課と打合せを
実施
関係者で地区の状況や
課題を現地にて確認
2.まずは取組の進め方を確認しましょう
(9)地区の方々へ参加を呼びかける
■ 取り組みを実施する旨を周知するためのチラシを作成し、取組の開催前に配布
(参考)進め方が決まったら?
〜「東京都稲城市 ⼤丸⾃治会」〜
〜「岐⾩県安⼋町 ⻄結中組区」〜
過去の⽔害の
写真を掲載
過去の⽔害の
写真を掲載
実施内容を記載
実施内容を記載
(10)地区の災害リスク、自治会・町内会や自治体
における防災対策の現状について、地区のみ
なさんと共有化
対象地区の災害リスクの共有化
(過去の災害発生状況、ハザードマップ、
土砂災害警戒区域等指定状況等)
自治体における防災の取組・体制の現状につ
いて共有化
(避難情報の判断基準、避難行動マニュアル、
避難場所の指定状況、防災関連施設の現状
等)
自治会・町内会で抱えている防災対策上の課題
の共有化
(地区住民の防災意識、要配慮者の支援体制、
自主防災組織の役割・体制の明確化等)
市町村の他、学識経験者、都道府県、国土交
通省、気象台などの防災関係機関から情報提
供
※これらは取組の⼀例です
防災関係機関からの情報提供
3.
身のまわりにどんな災害リスクがあるか考えましょう
国⼟交通省が平成28年5⽉に発表した想定しう
る最⼤規模の降⾬に関して、
当該地区の浸⽔区
域や浸⽔継続時間
について、内閣府から説明
(東京都葛飾区
東新⼩岩七丁⽬町会)
関係機関からの情報提供と説明によって、避
難対策に取り組むにあたって、想定しておく
べき災害と、そうでない災害(右図は、当該
地区には⼤きな影響がないことを⽰してい
る)を
正しく理解した上で、検討を進める
こ
とができる
地域の正しい災害リスクを知ることができる
■⾃治会側は、知りたい情報、疑問点などを事前打ち合わせで要望し、情報提供を受けること
ができる
■⾃治体側は、普及・周知したい情報や取組に関する情報を提供することができる
(11)(参考)
平成27・28年モデル地区での情報提供の実績
国⼟交通省が平成28年5⽉に
発表した想定しうる最⼤規模
の降⾬に関して、どのような
考え⽅で算出しているか、
国
⼟交通省から直接、地域住⺠
の⽅に対して説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
国⼟交通省から、計画規模と
想定最⼤規模の洪⽔浸⽔想定
区域と、その時の浸⽔深のイ
メージの違いについて、
現地
の写真を⽤いてわかりやすく
説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
参加者からは、その場で質問
を受け付け、理解を深める
被害想定の考え⽅とイメージを知ることができる
(12)(参考)
平成27・28年モデル地区での情報提供の実績
⼟砂災害や⽔害が起きるとどうな
るのか、どのような特徴があるの
か
、市や県から説明
(福岡県⼋⼥市 遠久⾕⾏政区)
過去に現地もしくは、近隣で
発⽣している災害について、
当時の写真等を紹介し、
災害
のイメージを共有
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
どのような状態になったら、
どのような情報が発令される
のか、
気象台から時系列に整
理されたパンフレットを⽤い
て説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
災害が起きた時の状況について知ることができる
(13)(参考)
平成27・28年モデル地区での情報提供の実績
ハザードマップに記載されている「⼟
砂災害警戒区域」とは何か
、定めてい
る法律は何か、市や県から説明
■ ⽇常⽣活では聞き慣れない災害に関する法律や制度についても、防災関係機関から説明
(福岡県⼋⼥市 遠久⾕⾏政区)
なぜ、想定しうる最⼤規模の降⾬を
⽰す必要があるのか
、その背景と定
めている法律の内容について、国⼟
交通省から説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
平成28年12⽉に
⾒直された
避難情報の名称について
、翌
⽉に開催されたワークショッ
プにて、内閣府から説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
災害に関する法律等について知ることができる
(14)(参考)
平成27・28年モデル地区での情報提供の実績
■各関係機関が整備しているwebにおける情報収集についても、パソコン画⾯や写真を⽤いて
必要な情報にアクセスするための⼿順を紹介
■⾃治体で取り組んでいる避難対策を周知、普及する場としても活⽤
県のホームページで提供している災害情報
や避難情報
について、写真を⽤いて説明
(福岡県⼋⼥市 遠久⾕⾏政区)
県が整備している緊急速報メールの
サービス、登録⽅法等をチラシを⽤い
て説明
ワークショップの場での登録や、⾃宅
で家族⼀緒に登録することを促す
(⽯川県⼩松市 岩渕町町内会)
市が取り組み始めた「避難⾏動要⽀援者
名簿」の活⽤について、チラシを⽤いて
説明
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
災害情報の⼊⼿先を知ることができる
(15)情報提供を踏まえた地区住民による意見交換
■ 防災関係機関からの情報提供を踏まえ、⾃助・共助の⾯では、地区住⺠は現状、どのような
防災対策をしているのか、ワークショップ形式で意⾒交換を実施
(和歌⼭県那智勝浦町
市野々区)
■情報提供に対する感想
(岐⾩県安⼋町 ⻄結中組)
(16)土砂災害の危険がある箇所
(急な斜面・がけ)、災害
のときに危険な場所(せま
い路地、倒壊の危険がある
建 物 、 海 岸 ・ 河 川 ・ 用 水
路)を記入
指定避難所や指定緊急避難
場所、消防署、病院など災
害時に頼りになる施設を地
図で確認
指定避難所や指定緊急避難
場所等への避難経路を記入
するとともに、緊急的な退
避場所や屋内における安全
確保行動を確認
まち歩き
に⾏く前
まち歩きの実施
まち歩き後
室内の話し合いの結果を踏
まえて、地域の危険箇所、
指定避難所や指定緊急避難
場所、避難経路を確認
気がついた点を地図に記入
した上で、避難場所や避難
経路を再確認
大学の先生とまち歩き
(岡⼭県美咲町
川北⾃治会)
■ 岡⼭⼤学 ⾃然科学研究科 鈴⽊茂之教授に協⼒をいただき、
地域の危険箇所について診断してもらう
地域の診断結果
まち歩きの結果をまとめる
避難を想定したまち歩きを実施し、
グループワークで結果をとりまとめた
(岐⾩県安⼋町 ⻄結中組区)
4.実際にまち歩きをして確認してみましょう
(17)市 町 村 か ら の 避 難 準 備 情
報・避難勧告・避難指示の
発令のタイミングや内容に
ついて改めて確認
まち歩きで確認した避難場
所や避難経路を踏まえ、災
害時に提供される情報をも
とに、各自がどのタイミン
グで、どこに避難するのか
カードに記載
緊急的な退避場所や屋内に
おける安全確保行動につい
ても考える
⾃⾝のカード
を作成
マイマップ
を作成
地区における
避難⾏動の
⼿引きを作成
避難場所までの避難経路に
ついては、「マイマップ」
として整理
これまでの成果を踏まえる
と、地区全体の避難行動に
関する手引きを作成するこ
とも可能
自然災害から自らの命、家
族 の 命 を 守 る た め に「 自
助」として実施しておくべ
きことについて話し合う
避難体制の構築、要配慮者
への声かけなどを含めた情
報連絡体制の構築等、「共
助」として実施しておくべ
きことについて話し合う
地区の方々と避難方法を共有
■ ⾃⾝の「災害・避難カード」を作成する前に、WS形式で、どのタイミングで、どこに避難
するのか検討
5.「災害・避難カード」をつくってみましょう
A0版模造紙上で
避難⾏動や、
その課題を共有
(18)災害・避難カードの地区内への普及・配付
■ 避難訓練の前に、ワークショップに参加していない⽅、参加したけれど再作成したい
⽅を対象に、公⺠館が主催で「災害・避難カード」の作成相談会を実施
ワークショップで実施す
る避難訓練の案内ととも
に、相談会の開催案内の
チラシを配付
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
避難訓練実施後に、地区住⺠の⽅が
集合したところで、⾃治会の役員よ
り⼀⻫配付
配付の枚数を管理し、⽋席している
世帯には後⽇個別に配付
(岐⾩県安⼋町 ⻄結中組)
避難訓練実施時に、公⺠館に避難してきた
⽅の受付(安否確認訓練)にて⼿渡し
カードには、事前に⽒名を記⼊していたた
め、未配付の⽅の把握がしやすく、後⽇個
別に配付
(⽯川県⼩松市 岩渕町町内会)
避難訓練実施時にまとめて配付
ワークショップとは別にカード作成の場を設ける
(19)図上訓練の実施
6.「災害・避難カード」を使ってみましょう
(岡⼭県美咲町 川北⾃治会)
地区内の防災⾏政無線や個別受信機の放送に従い、「災害・避難カード」に各⾃が記載した内
容に基づいて、避難⾏動を⾏う
平成23年9⽉の紀伊半島⼤⽔害を振り返りながら、作成した「避難カード」「タイミング
表」「マイマップ」を活⽤し、室内で模擬的な避難訓練を実施
(和歌⼭県那智勝浦町 市野々区)
避難訓練の実施
(20)班毎の避難行動と安否確認の訓練(ワークショップ後の取組)
(岐⾩県安⼋町
⻄結中組)
■ワークショップ実施後に、⾃治会主催で避難訓練を企画し、ワークショップの報告や
災害・避難カードの配付を実施
■班毎の避難場所に集合し、地区全体の避難場所まで集団で避難を⾏う訓練を実施
個人宅
個人宅
防災無線を聞
き、班別集合
場所へ避難
お年寄りの⽅も、
地域で⽀援しな
がら避難
地区の避難場所では、安否確認のため
に⼈員把握を実施
避難訓練実施後には、地区の⽅が協⼒
して炊き出しを実施
ワークショップで作成した
災害・避難カードを配付
(21)(仮)災害・避難カードの検証を行う訓練
(愛媛県⼤洲市
三善地区⾃主防災組織)
■第2回ワークショップで作成した(仮)災害・避難カードの内容に従って、避難⾏動を体験
■避難開始の合図やタイミングが個⼈、部落によって異なるため、避難に関する情報を順に発
令
■避難場所到着後、公⺠館に集合し、最終的に作成する災害・避難カードについて意⾒交換を
⾏った
避難開始の合図
9時00分 → 避難訓練開始のアナウンス
9時05分 → 避難準備情報の発令
9時10分 → 大雨特別警報の発令
9時15分 → 自主防災組織が前兆現象を確認しました。
9時20分 → 避難勧告発令
9時25分 → 避難指示発令
各々のタイミ
ングで避難を
開始
避難の⼿段も
⾃動⾞・徒歩
など、各々の
決めた⼿段で
移動
避難場所に集
合したら公⺠
館まで移動
第2回ワークショップでは、避難
計画シートにて、「想定する災
害」「避難場所」「避難ルート」
「気にかける⼈」「避難の合図」
を部落内で話し合い、各⾃で災
害・避難カードを仮作成
(22)時 刻 想 定 状 況 活 動 の 概 要
「大雨洪水注意報」(8:30)
「大雨洪水警報」(8:35)
「記録的短時間大雨情報」(8:45)
「土砂災害警戒情報」(8:55)
9:10 「避難準備情報」発令
岩渕町住民(要配慮者)避難開始
一次避難場所へ移動
↳岩渕町公民館
9:20
「避難勧告」発令
岩渕町住民避難開始
一次避難場所へ移動
↳岩渕町公民館
9:40
土石流の前兆現象発見(災害情報)
・岩渕町ロ106から108裏の急傾斜地で落石
・中海小学校への避難路浸水により避難不可
二次避難場所へ移動
↳桂町公民館
9:45 「避難指示」発令
10:00
岩渕町住民の二次避難場所への避難完了
(岩渕町の避難訓練終了)
町内会長の人員掌握
訓練終了後、桂町公民
館で国、県から講評
「土砂災害警戒情報」の解除(10:15)
「大雨洪水警報→注意報」の発表(10:25)
「避難指示」の解除(10:30)
10:30 訓練終了
■防災マップと災害・避難カードが完成し、避難訓練を実施し活⽤するとともに、参加者全員
に配付
■地区内の避難場所に集合し、隣町のさらに安全な施設まで集団で避難を⾏う訓練を実施
地域全体で他地域へ集団避難する訓練
避難場所へ
各⾃避難
ワークショップで作成した災害・避難カードを配付
県事業で作成した防災マップを配付
避難して
いない⼈
に電話で
安否確認
近くに住む⼈が
避難していない
場合は、訪問で
安否確認
⾼齢者は⾞で
避難を⽀援
災害時を想定し、⾮常
⽤持ち出し袋を持参
防災マップについて、
配付時に県より説明
(⽯川県⼩松市
岩渕町町内会)
(23)■取組内容の周知
■地区住⺠の防災意識の向上を図ることを⽬的として、ニュースを作成
(和歌⼭県那智勝浦町 市野々区)
A3⼆つ折り
地区の方々へ取組を広報する
(参考)まわりの地域にも広めましょう!
■取り組んだ内容を他の⾃治体・⾃治会の⽅へ説明
視察等への対応
平成27年度に
実施したモデ
ル事業につい
て、視察を受
け⼊れて説明
(東京都稲城市
⼤丸⾃治会)
(24)(参考)まわりの地域にも広めましょう!
マスコミへの広報
各地区の取組が新聞記事へ
【川北⾃治会】
2016.03.02
朝⽇新聞
岡⼭地⽅版
【⻄結中組地区】
2016.02.17
中⽇新聞
朝刊⻄濃版
【市野々区】
2016.01.17
朝⽇新聞
和歌⼭地⽅版
【⼤丸⾃治会】
2015.12.24
東京新聞
朝刊武蔵野版
(25)(参考)まわりの地域にも広めましょう!
先進事例に倣い、他地域へ取組を展開
■本モデル事業を経験した⾃治体
(県・市)が積極的に、他地域へ
も展開していくために、独⾃で取
り組みを実施
川北⾃治会の取組をモデルに、
「県⺠避難⼒強化推進モデル事
業」を⽴ち上げ、県内の3地域で
同様の事業を展開
(岡⼭県)
市野々区での取組を踏まえ
て 、 「 避 難 対 策 ワ ー ク
ショップ運営の⼿引き(⽔
害編、⼟砂災害編、地震・
津波編)」を作成
県 内 の ⾃ 主 防 災 組 織 で 、
ワークショップを実施し、
災害・避難カード等を作成
していく活動等を展開
(26)(参考)よくある質問(FAQ)
「災害・避難カード」の取組を⾏うにあたり⼤学の先⽣に
アドバイスしてもらいたいと思います。しかし、私ども
●△町では、お付き合いのある⽅がいません。どうしたら
良いでしょう?
まずは 都道府県の防災担当者にお聞きしてみてはどう
まずは、都道府県の防災担当者にお聞きしてみてはどう
でしょうか? 都道府県の職員にも⽔害や⼟砂災害の専
⾨知識をもった⽅がいます。
また、内閣府(防災担当)でも、⼤学の先⽣をご紹介が
できるかもしれません。ご遠慮なくお問い合わせくださ
い。
●△町防災担当
Aさん
内閣府
(防災担当)
この事例集で紹介されている各地区の「災害・避難カー
ド」を⼊⼿することはできますか?
わが⾃治会でも取り組んでみたいと思います。
各地区で作成された「災害・避難カード」(みなさんの避
難⾏動を記載するための⽤紙)は内閣府(防災担当)の
ホームページ内で公開していく予定です。
内閣府
(防災担当)
△ ●地区⾃治会
B会⻑
⼥性防⽕クラブ
Cさん
地区で「災害・避難カード」の取組を実施しようと思った
ら、どのような⽅に声をかければ良いですか?
まずは、⾃治会役員、⾃主防災組織メンバー、⼥性防⽕
クラブのみなさんなどが中⼼となり取り組み、その後、
地区のみなさんに取組を広めていくのもひとつの⼿法で
す。
また、災害時に避難する際、⽀援を要する⽅、⼥性や中
学⽣(地区の担い⼿)にも参加してもらって良いかもし
れません。
内閣府
(防災担当)
⾃主防災組織
Cさん
この事例集で紹介されている「災害・避難カード」の作成
⽅法、また、全体的な取組の進め⽅について、具体的に教
えて欲しいのですが・・・
内閣府(防災担当)のホームページなどで、今後、紹介し
ていく予定ですが、まずは、内閣府(防災担当)にご相談
ください。説明をさせていただきます。
内閣府
(防災担当)
(27)おわりに
「災害・避難カード」のさらに先へ
内閣府(防災担当)では、平成27年度、これから「災害・避難カー
ド」に取り組もうとする⾃治体の防災担当者や⾃治会・町内会や⾃主
防災組織のリーダーが参考となるよう「災害・避難カード」の作成⽅
法や取組事例を紹介した事例集を作成しました。
また、併せて、平成27・28年度のモデル事業の成果をもとに、各地区
で作成した「災害・避難カード」などを、ホームページで公開してい
く予定です。ぜひ、あなたの地区でも活⽤してみてください。
なお、 「災害・避難カード」の作成が終わりでなく、 作成した 「災
害・避難カード」を活⽤することが重要です。毎年、避難訓練の際に
活⽤してみるのもひとつの⽅法です。
⾃然災害による被害の軽減のためには、みなさま⾃⾝の適時適切な避
難がきわめて重要です!
ワークショップ終了後の話
し合いで、避難場所での安
否確認を⾏うためのカード
も必要だという意⾒があり、
⾃治会が独⾃で作成
(岐⾩県安⼋町
⻄結中組)
~主な記載内容~
・氏名
・性別
・年齢
・支援要否
・避難状況 等
ワークショップの意見を取り入れて、自治会独自で取り組んだ例
(28)
ワークショップで災害・避難カードを作成
するために、意⾒交換を⾏ったことにより、
地域の課題が明らかになり、住⺠間の避難
に対する考え⽅の共有ができた
そこで、今後取り組むべきことについて、
①すぐに取り組むことができること
②時間をかけて取り組むこと
の2つの視点で話し合い、優先順位を
つけて、今後の活動テーマを提案
(福岡県⼋⼥市 遠久⾕⾏政区)
災害・避難カードを作成するにあたり、地区の避難ルールについて意⾒交換
各々がいつ、どこに避難をするかの意思統⼀を図ったところ、隣町の施設を活⽤したいとい
う意⾒がまとまり、実際に調整を⾏い、⾮常時に使⽤できることになった
(⽯川県⼩松市 岩渕町町内会)
ワークショップで、地区の避難ルールを決めた例
ワークショップで、その後取り組みの優先順位を決めた例
公⺠館に集合した後に隣町の公
⺠館へ避難
(29)(30)参考
モデル地区の概要
全国から応募があった⾃治会等の中から、数
地区を選定し、地元の地⽅⾃治体とともに、
地区住⺠を巻き込んだ取組を実施しました。
⼤丸⾃治会
(東京都稲城市)
市野々区
(和歌⼭県那智勝浦町)
川北⾃治会
(岡⼭県美咲町)
※
この他、愛知県内のいくつかの⾃治会等においても、同様な趣旨で活動
を実施中です。
⻄結中組区
(岐⾩県安⼋町)
29
東新⼩岩七丁⽬町会
(東京都葛飾区)
岩渕町町会
(⽯川県⼩松市)
⽴花町遠久⾕⾏政区
(福岡県⼋⼥市)
三善地区⾃主防災組織
(愛媛県⼤洲市)
平成27年度実施地区
平成28年度実施地区
(31)□地区の概要
大丸自治会(東京都稲城市)
○⼈ ⼝:8,969⼈
(男性:4,656⼈ ⼥性:4,313⼈)
○世帯数:4,394世帯
○⾼齢化率:24.0%
○取組背景:
昭和33年9⽉狩野川台⾵による⽔害を経験
災害の危険性をあまり感じられず、地区の防災対策としては
マンネリ化
モデル事業の実施を通して、専⾨的な観点から地区の災害危
険性を「⾒える化」し、今後の防災対策に活かしていく
取組概要
第1回 ワークショップ
• 地区で起こり得る災害の危険性を共有化するため、
過去に起こった災害と想定される⽔害と⼟砂災害
について防災関係機関から情報提供
• まち歩きを実施し、地区の災害リスクを確認
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全3回開催し「災害・避難カード」「マイマップ」
を作成
ワークショップに参加していない層にも周知するため、約1,600世帯に配布
第2回 ワークショップ
• 稲城市 消防本部 防災課から「災害時における避難
勧告等の発令と避難⾏動の考え⽅」について情報
提供
• ⼤丸地区における避難⽅法ついて意⾒交換
第3回 ワークショップ
• 「災害・避難カード」「マイマップ」を実際に各
⾃で作成
• 今後の⼤丸地区や稲城市における防災対策の取組
について意⾒交換
取組のポイントなど
地図を囲んで避難
所までのルートや
緊急的な退避場所
を検討
防災関係機関から情報提供の後、まち歩きを実施
広報いなぎ 28.1.15 でモデル事業の取組を紹介
⽔害・⼟砂災害別
に各⾃、避難の合
図や避難の⽅法に
ついて検討
大丸自治会
平成27年度
実施地区
※以上、平成27年国勢調査
(32)□地区の概要
西結中組区(岐阜県安八町)
○⼈ ⼝:438⼈
(男性:210⼈ ⼥性:228⼈)
○世帯数:140世帯
○⾼齢化率:23.3%
○取組背景:
昭和51年9⽉洪⽔による浸⽔被害を経験
取組概要
第1回 ワークショップ
• 過去の⽔害、平成27年9⽉関東・東北豪⾬の概要、
ハザードマップ等に基づき⽔害の危険性を共有化
• 国⼟交通省、岐⾩県、安⼋町の⾵⽔害対策の現状
について共有化
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全3回開催し、 地区の避難⾏動ルールを作成
平成28年4⽉に地区の避難⾏動ルールに基づき避難訓練を実施予定
第2回 ワークショップ
• 地区の災害危険性、避難場所や避難経路について
まち歩きを通して確認
• 避難⾏動のあり⽅や仕組みについて意⾒交換
第3回 ワークショップ
• まち歩きや意⾒交換の結果を踏まえた避難⾏動の
ルールづくり
• 避難対策の⾯で、今後、取り組む施策を検討
取組のポイントなど
初回に国⼟交通省、岐⾩県、安⼋町にレクチャーしてもらい⽔害の危険性を勉強
全3回を通して、地区の避難⾏動のルールをとりまとめるとともに、今後、⻄結中組区として取り組
むべきことを検討
勉強会の様⼦
⻄結中組区⻑から⼀⾔
結⼩学校の校歌にも「⽔と戦い、⽔を治め」という歌詞がある
ように、⽔害はこの地域の宿命である。
区⺠の共通認識を図り、引き続き、⽔害に対する取組を進めて
いく。
まち歩きの様⼦
町内は全区域が浸⽔想定区域になっており、河川氾濫による洪
⽔による被害を受けやすい
洪⽔に対する住⺠の危機意識が低いことから、防災に対する意
識付けが必要。また、避難⾏動の基準づくりが必要となってお
りモデル事業に取り組む
まち歩きを踏まえ
地図に感じたことを記載
意⾒交換の様⼦
←避難⾏動ルール(案)に
基づきグループワーク
を実施
避難⾏動ルール →
は4⽉以降に全⼾
配布予定
西結中組区
平成27年度
実施地区
※以上、平成27年国勢調査
(33)□地区の概要
市野々区(和歌山県那智勝浦町)
○⼈ ⼝:661⼈
(男性:261⼈ ⼥性:370⼈)
○世帯数:321世帯
○⾼齢化率:38.0%
○取組背景:
平成23年9⽉に紀伊半島⼤⽔害を経験
その後、避難勧告が発令された際は、早めの避難がなされて
いたが、防災意識が薄れているのが現状
地区住⺠の防災意識の向上、市野々区の避難体制づくり、⾃
主防災組織の活性化を⽬指しモデル事業に取り組む
取組概要
第1回 ワークショップ
• 学識経験者、和歌⼭県や那智勝浦町から、⼟砂災害の
メカニズムや防災の取り組みなどについて情報提供
• 「⾃助」「共助」「公助」の現状や課題について意⾒
交換
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全4回開催し、 「避難カード」「タイミング表」
「マイマップ」とともに、「市野々区 わたしたちの避難⾏動」を作成
ワークショップに参加していない層にも周知するため、約300世帯に全⼾配布
第2回 ワークショップ
• 国⼟交通省紀伊⼭地砂防事務所、和歌⼭地⽅気象台
や那智勝浦町から、那智川地区の防災対策事業の概
要、防災気象情報や避難勧告等を踏まえた避難⾏動
の考え⽅などについて情報提供
• 市野々区における避難⽅法ついて意⾒交換
第3回 ワークショップ
• 「避難カード」「タイミング表」「マイマップ」を
実際に各⾃で作成
• 市野々区全体の避難⽅法についても意⾒交換
第4回 ワークショップ
• 「市野々区 わたしたちの避難⾏動(案)」に基づ
き、区全体の避難⽅法について、参加者全員で意⾒
交換
• 紀伊半島⼤⽔害を振り返りながら、第3回⽬で作成
した「避難カード」「タイミング表」「マイマッ
プ」を活⽤し、室内で模擬的な避難訓練を実施
取組のポイントなど
図上訓練の様⼦
「避難カード」等の作成⾵景
地図を⽤いた
意⾒交換
京都⼤学藤⽥教授による講演
意⾒交換の様⼦
「避難カード」等の作成を通して、地区住⺠⾃⾝の避難のタイミングや⽅法を確認できた。
作成した⼿引き
市野々区
平成27年度
実施地区
※以上、平成27年国勢調査
(34)□地区の概要
川北自治会(岡山県美咲町)
○⼈ ⼝:123⼈
(男性:62⼈ ⼥性:61⼈)
○世帯数:40世帯
○⾼齢化率:42.3%
○取組背景:
昭和47年7⽉集中豪⾬及び平成10年10⽉台⾵10号による⽔
害・⼟砂災害を経験
⾃治会の防災マップもあるが、平成22年時点のものであり、
更新が必要な状況
専⾨的な観点から地域診断を実施するとともに、モデル事業
を活⽤し避難訓練に取り組む
取組概要
第1回 ワークショップ
• 地域防災メンバーが岡⼭⼤学の鈴⽊教授と⼀緒に3
地区をまわり、専⾨的な知⾒から危険箇所を診断
• 危険箇所等を地図に記載するとともに、危険箇所
を踏まえた避難経路を検討
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全3回開催し、 「災害・避難カード」を作成
全世帯で「災害・避難カード」を作成し避難訓練を実施
第2回 ワークショップ
• 3地区ごとに地区住⺠がまち歩きを実施し、危険箇
所や避難場所・避難経路を確認
• グループごとに避難⾏動の⽅法を検討
第3回 避難訓練
• 第3回までに全世帯で「災害・避難カード」を作成
• 「災害・避難カード」を活⽤して全世帯が参加す
る避難訓練を実施
取組のポイントなど
各世帯で作成⽤す
る 個 ⼈ ⽤ の 「 災
害・避難カード」
専⾨家による地域診断の様⼦
地質学の専⾨家に地域診断を実施してもらい、結果を図⾯にとりまとめた。
「災害・避難カード」を全世帯の地区住⺠が作成するとともに、「災害・避難カード」を活⽤した
避難訓練を実施することで、地区住⺠の防災意識が向上
避難訓練の様⼦
川北⾃治会⻑から⼀⾔
専⾨的な⽬で地区の危険な場所を確認できた。
「災害・避難カード」モデル事業の取組は、地区住⺠の防災意
識を⾼める機会となった。
災害対策本部での避難完了報告
まち歩きの様⼦ グループワークの様⼦
川北自治会
平成27年度
実施地区
※以上、平成27年国勢調査
(35)□地区の概要
岩渕町町内会(石川県小松市)
○⼈ ⼝:281⼈
(男性:99⼈ ⼥性:182⼈)
○世帯数:53世帯
○⾼齢化率:61.6%
○取組背景:
地区を流れる河川の氾濫やため池の決壊により浸⽔する可能
性がある。また、⼟砂災害警戒区域を有しており、孤⽴の危
険性がある
⽯川県事業で作成した地区の「防災マップ」と連携して「災
害・避難カード」を作成し、避難対策の強化を図る
取組概要
第1回 ワークショップ
• 防災マップの内容と活⽤⽅法について、⽯川県
河川砂防課より説明
• 「災害・避難カード」モデル事業のワークショッ
プの内容、防災マップと合わせた避難対策の進め
⽅について説明
• 防災マップや災害・避難カードに記載すべき内容
について意⾒交換
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全2回開催し「災害・避難カード」を作成
第3回⽬は、「防災マップ」と「災害・避難カード」を活⽤した避難訓練を実施
第2回 ワークショップ
• 地域の災害情報について、⽯川県、⾦沢地⽅気象
台、⼩松市より情報提供
• 防災マップを参考にし、避難⾏動について話し合
い、その内容を災害・避難カードに記載して作成
第3回 避難訓練
• 防災マップと災害・避難カードを活⽤し、地区で
決めた避難⾏動を実施
• ⽯川県より⼟砂災害の危険性に関する講演
取組のポイントなど
先⾏して作成された
防災マップの確認か
ら実施
避難⾏動について
意⾒交換
作成した災害・
避難カードを配
付
防災無線を合図に
公⺠館へ避難
公⺠館に集合した後に
隣町の公⺠館へ避難
災害・避難カード
の作成
平成28年度
実施地区
岩渕町町内会
※以上、平成27年国勢調査
(36)□地区の概要
東新小岩七丁目町会(東京都葛飾区)
35
○⼈ ⼝:3,225⼈
(男性:1,625⼈ ⼥性:1,600⼈)
○世帯数:1,538世帯
○⾼齢化率:21.8%
○取組背景:
内閣府では、避難時の⼤混雑や多数の孤⽴者の発⽣が懸念さ
れる⾸都圏等における、洪⽔や⾼潮氾濫からの⼤規模かつ広
域的な避難のあり⽅等を検討するため、中央防災会議のもと
に、「洪⽔・⾼潮氾濫からの⼤規模・広域避難検討ワーキン
グ」を設置。ワーキンググループでの検討を踏まえ、⾸都圏
の他、全国の同様の課題を抱えている地域で参考となるよう
避難のあり⽅を整理し基本的な⽅針や制度改善に繋げていく
取組概要
第1回 ワークショップ
• 地区で起こり得る災害の危
険性を共有化するため、過
去に起こった災害と想定さ
れる⽔害について防災関係
機関から情報提供
• 葛飾区における避難に関す
る考え⽅や取組を情報提供
平成28年度は、東新⼩岩七丁⽬町会「“犠牲者ゼロ”の実現に向けたワークショップ」を2回開催し、「⼤規模⽔害時
の避難に関する住⺠調査結果」を踏まえ、江東5区内や5区外へ避難する場合のメリットや課題について意⾒交換
平成29年度も継続してワークショップを開催し、各個⼈や世帯にとって最適な避難⾏動の⽅法とともに、“犠牲者ゼ
ロ”の実現に向けた今後の取組を検討
第2回 ワークショップ
• 「⼤規模⽔害時の避難に関す
る住⺠調査結果」の報告
• 江東5区内や5区外へ避難する
場合のメリットや課題につい
て意⾒交換
取組のポイントなど
⼤規模⽔害に対する認識、家族の状況及び避難先、江東5区外へ避難する際
の条件など、アンケート調査を実施。平成29年度、各個⼈や世帯にとって最適な
避難⾏動の⽅法とともに、“犠牲者ゼロ”の実現に向けた今後の取組を検討
ワーキンググループとも連携し、先駆的に⽔害対策に取り組んできた東新⼩岩七丁⽬町会の知
⾒やこれまでの経験を紹介いただくとともに、荒川下流域における⼤規模⽔害発⽣時の避難の
あり⽅について、町会で課題となっている部分については、関係機関と協議・連携しながら、
より具体的に検討し、実⾏に移していくこととした
平成29年度へ
東新⼩岩七丁⽬町会 会⻑から⼀⾔
⼤規模⽔害時の避難に関して考える良いタ
イミングであり、引き続き、防災関係機関
と連携しながら検討を進めていきたい。
平成28年度
実施地区
東新小岩七丁目町会
※以上、平成27年国勢調査
(37)□地区の概要
三善地区自主防災組織(愛媛県大洲市)
○⼈ ⼝:961⼈
(男性:478⼈ ⼥性:483⼈)
○世帯数:360世帯
○⾼齢化率:31.7%
○取組背景:
過去に河川氾濫による内⽔被害が度々発⽣
地区の⾯積が広範にわたっており、場所によって避難を要す
る災害のケースが異なる
地区内の各部落、各⾃の避難体制づくりを⾏うために、本モ
デル事業において災害・避難カードの作成を⾏う
取組概要
第1回 ワークショップ
• 災害リスクについて、松⼭地⽅気象台、国⼟交通
省、⼤洲市より情報提供
• 地域の危険箇所、抱える災害リスク、想定する災
害規模、避難⾏動について、部落ごとに意⾒交換
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全3回開催し「災害・避難カード(名刺版・冊⼦
版)」を作成
地区を構成する4つの部落ごとに話合い、それぞれの地域の実情に沿った避難⾏動を検討
第2回 ワークショップ
• 愛媛県より⼟砂災害に関する情報提供
• 避難場所、避難ルート、避難の⼿段、気にかける
⼈について話し合い、地区の避難計画を作成
• 地区の避難計画を踏まえて、各⾃で仮の災害・避
難カードを作成
第3回 避難訓練+ワークショップ
• 仮の災害・避難カードを⽤いて避難⾏動を実施し、
実際の避難ルート、避難場所の安全性や⾏動にか
かる時間などを確認
• 避難訓練を振り返り、避難計画の⾒直しと、災
害・避難カードに必要な情報や形態について意⾒
交換
取組のポイントなど
関係機関から配布された
パンフレット
避難計画シート
の作成
災害・避難カード
の仮作成
避難訓練の
実施と
振り返り
避難訓練後にカード
の本作成!
名刺版
冊⼦版
(裏⾯に情報⼊⼿先を記載)
平成28年度
実施地区
三善地区自主防災組織
※以上、平成27年国勢調査
(38)□地区の概要
立花町遠久谷行政区(福岡県八女市)
○⼈ ⼝:85⼈
(男性:44⼈ ⼥性:41⼈)
○世帯数:27世帯
○⾼齢化率:36.5%
○取組背景:
平成24年7⽉の九州北部豪⾬では、道路が⼨断され、数⽇間
孤⽴状態が続き、それにより、地区内に安全な避難場所や、
避難経路がないことが課題となった
安全な避難場所の確保など、今後、避難に対する取り組みを
進めていくきっかけとして、モデル事業に取り組む
取組概要
第1回 ワークショップ
• 内閣府、福岡県、⼋⼥市より避難に関する情報提
供
• 情報提供を踏まえて、避難の情報の⼊⼿や、避難
のタイミングについて意⾒交換
「⾃然災害から命を守る! ワークショップ」を全3回開催し「災害・避難カード(携帯⽤・⾃宅掲
⽰⽤)」を作成
災害・避難カードを作成し、これから取り組むことについて話し合い、地域全体に対して提案
第2回 ワークショップ
• ⾃宅周辺の危険箇所、想定する災害、災害リスク、
避難⾏動について意⾒交換
• 防災等に関する情報の⼊⼿⽅法、避難のタイミン
グ、避難先、避難経路、避難の⼿段等について意
⾒交換
第3回 ワークショップ
• 携帯⽤・⾃宅掲⽰⽤の災害避難カードの作成、
カードの活⽤⽅法、活⽤場⾯について意⾒交換
• 今後の災害に備えて、平時から考えておくこと、
取り組んでおくことを考え、短期的な取組と中・
⻑期的な取組に分けて整理
取組のポイントなど
これから取り組むことは、すぐ取り組めることと、時間をかけて取り組むことに整理
それぞれ取組みたいことを1位〜3位まで順位づけをして提案
意⾒交換の様⼦
避難⾏動に関する
意⾒交換
災害・避難カード
の作成
災害・避難カード
(携帯⽤)
災害・避難カード
(⾃宅掲⽰⽤)
これからの
取組の提案
遠久⾕⾏政区⻑から⼀⾔
この集落は、26軒のうち、65歳以上が1/3強を占める限界集落
です。これまで以上に隣近所へこまめに声を掛け合い、いざと
いう時にいち早く避難ができるようにしていきたい。
平成28年度
実施地区
立花町遠久谷行政区
※以上、平成27年国勢調査
(39)(40)問合せ先
内閣府(防災担当)
〒100-8914
東京都千代田区永田町1-6-1(中央合同庁舎8号館)
電話:03-5253-2111(調査・企画担当)