Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service Japanese Physioal Therapy Assooiation
理学 療 法 学 第11巻 第6兮
333〜344
頁 (1984年 ) (333
)解 説
ダ
ブ
ル ソケ
ット
義
足
:TC
シリ
ー
ズ
小池
勝 明
* * ・山
田
貞夫
・高
田
京
子
・
比 留 間
邦 子
丿
(1
田
荊
葱糸
己
・
川
合
均
・
西
ヶ谷 節 美
L
は じ め にTotal contact AK socket の 価値は汎 く知られて い ると
ころである が, 今 なお, 坐 位で装 着し にくい
,
断 端を引 き込む 時 軟 部 組織の捩れ を起し異常 歩行の原 因と な る こ とがある,
発汗に よ る障 害が大きい,
等の問題を残し て い る。 これを解 決 する ため に, 義足本体に取付けら れ た 外ソ ケ ッ トとの 間で,
簡 単な操作で着脱できる内ソケ ッ トを もつ熱可 塑性二 重ソケ ヅ ト義 足 を開 発した。
バ ル ブ は内ソケ ヅ ト底 部 巾 央に取 り付 けら れ,
こ の義 足は To・
kyo
Center型の略と し てTC 型義足 と呼ば れて い る(図 1)。
在 来型 吸 着ソケ ッ トと 同 じ金属 バ ル ブ を取 付 けた タイブをTC −
1型 義 足と云い昭 和53年1
/月 に 実 用化さ れ た。 金 属バ ル ブの有 する閥 題 点を解決 する た めに開 発 さ れ たゴ ム シー
トパ ル ブ を取 付 け たタ イブをTC−
2型と 云 い,
昭恭55年3月か ら製作を 開 始 し た。
極 短 断 端 大 腿 切 断 者の有 する様々 の問 題を解 決す るた めに , 外ソ ケ ッ ト を上 下二 つ の部 分に分け,
こ の間 でP一
リン グするTC
−
3型義足 を 昭和55年4月に開発し た。
更に,
PTB 下 腿 義 足の 呈する問 題 点を解 決 するため に TC 型ダブル ソケ ッ トシ ス テムを適 用し,
PTB 支 持を行わず,
total contactbearing
(TCB )を行 う新しい下腿 義 足 を 開発し た。
こ の 義 足は TC−
4型 下 腿 義 足と 呼 ば れ 昭 和56年6
月 か ら製 作 さ れてい る。2
.
TC
−−
1
.
型 大腿 義足 在 来 型 total contact AK 義足に は,
骨 格モ ジュー
ルに取 付 げ られた外 ソケ ッ トとこれか ら*Doubユe Socket Prosthesis
:TC Series
* *東 京都心身障 害 者福祉セ ソ タ
ー
Katsushl Koike , Sadao Yanユada
,
Kyoko Takada,
KunikoHiruma
,
Tokunori Kawada,
Hitoshi Kawai,
SetsumiNishigaya
,
TokyoMetropolitan
Rehab{litation Centerfor the Physical and P>lentary HandicaPPed
、
坐位で装着しに くい
ソケ ッ トへ 断 端 を引き込む時
,
軟部組 織の振れ を起 し異常歩行の原 因と な ること が あ る 発 汗に よる障 害が大 きい ソケ ッ ト の修正がむずか しい 清潔を保ちに くい 快 適 な 装 着 感が得に くい 重い 等 多 くの問 題が残さ れてい る。 これ を解 決するために 外ソ ケ ッ トとの間 で簡単な操作で着 脱で ぎる内ソケ ッ ト をもつ 熱 可塑 性 ダ ブル ソケ ッ ト義足TC 一
工を開発した。
TC−
1の構造と材料 図 1TC 型大腿義 足 N工 工一
Eleotronio Library(334) 理 学 療法学 第
11
巻 第6
号 取 外しの でぎる内ソ ケ ッ トか らなっ てい る(図2
)。
バ ル ブ は内ソ ケ ッ ト底部中央に取 付 け られ る(図3
)。 内ソ ケ ッ ト外壁 上 部に は“
D”
リ ソ グが取 付け ら れる。
外 ソ ケ ッ ト外 壁上縁に は内ソケ ッ ト の “D ” リングのた めの カ ッ ト アウ トが作ら れ,
その下 方に は折 り返 しベ ル タ ロ ス ト ラ ッ プ が取 付 けら れて い る(図4)。 内ソ ケ ッ トの材 料・
は厚さ10mm の低 密度ポ リエ チ レ ソ又は厚さ8mm
の透 明なIonomer 樹 脂が 用い ら れ る。
何 れの場 合 もr,
1
:
i断端に 対して は40c皿 角である。 これらは約200℃ の電気炉の中 で,
15−」
20分 間 加 熱さ れ, 軟化し たところで陽 性モ デル 図 2 TG−
1型の犧造 図 図3TC
−
1内ソ ケ ッ トの バ ルブ に被せ真 空成型 され る。
陽 性モ デル ば 冷 却後の ソケ ッ ト の収 縮を見込 ん で1cm
長 く修 正して お く。 外ソ ケッ ト に は厚さ4mm の低 密 度ポ リ プPt ピレ ソ又は 中密 度ポ リ ニ チ レ γが用い られる。
サ イ ズ は何れ も50cm 角で ある。
これを 200°
C
の電気炉の 中で約10分 間 加 熱して軟 くし,
外 ソ ケ ッ トとの 問に空 隙 を作るのに一
卜分な 量の石膏を 底 部に もりつ けて お い た 内ソ ク.
ッ トの上に くるむよ うに被 せ, 余分 なブ ラスチ ヅ クは鋏で切 り落し,
合せ 目を熔 接 する。 外ソ ケ ッ トは木 製ブ卩 ヅ クを使わず 直 接 骨 格モ ジ ュ ラー
上端の金属プ レ…
ト に4
本の ボ ル ト で 固定 さ れ る。 ttル ト の表面ぽ漕 こ備 える た め合 成 ゴ ムで シー
ル ド される。 (2
)Tc −
1の特 長内ソ ケ ッ ト だけを取 外 すこ とがで き
,
然 もバ ル ブ が底部 中央に取付 けら れてい るの で坐位で も容 易に装
着できる
。
こ の こ とは両 大 腿 切 断者や健 脚の弱い老 人に とっ て便 利で ある (図5)。 バ ル ブが内ソ ケ ッ ト織部 中央に あるの で,
断端布の引き出す 方 向が軟 部 組 織の走 向とソケ ッ トの 長 軸に
一・
致し てい る。
結 果とし て異 常歩行の原因 となる軟部 組織の 捩れを起 すこ と な く十 分に断 端 を引 き込む 図 4 内ソ ケ ッ トの “D
”
リ ン グ と外ソケ ヅ ト上 縁 の カ ッ トアウトとベ ル ク P ス ト ラッ プ 図 5 坐 位で の内ソ ケ ッ ト の装 着Japanese Physical Therapy Association
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ダブル ソ ケッ ト義足 :TC シ リ
ー
ズ (335
) 図 6 ヒー
ト ガンに よ る ソケ ッ ト修正 図7
ア イ オノマー
ソ ケッ トで皮 膚に描かれた線 が 見え る こと がで きる。 汗は内ソケ ッ ト底 剖〜中 央のバ ルブ を通し て外ソ ケ ッ トとの空 隙に 溜 ま るの で,
汗に よ る ソ ケ ッ トの滑 脱,
ズボγの染み r 膝 継 手 機 構の早 期 破 壊、
等の発 汗に よる障 害が起ら ない 。 フ レキシブル ソケ ッ ト のため歩 行 中,
断 端の筋 活 動 を妨 げないの で快 適な装 着 感と良 好な歩 容が得られ る。 内ソ ケ ッ トを外 ソ ケ ッ トか ら半 脱の状 態にする と楽な 坐位 姿 勢をとること が で き,
その ヒフ レキシ ブル ソ ヶ ッ 【・
は total contact を よ く持 続す るので 深 く沈むソフ ァ で も坐 位 耐 久 性が増大 する。 図 8 内ソ ケ ッ ト は stump shrinker と し て も使え る 熱可 塑 性 樹 脂で作 られてい るの で,heat
gun で加 熱 することに よ り,
容 易 に ソ ケ ッ 1・
の修正 がで きる (図6)。
透 明 なIonomer樹 脂を 用い た時は言 う まで も なく,
半透 明 なポ リエ チ レ ンを 用いた 時で もソケ ッ トの適 合 状 態が 透視で きる (図7
)c 就 寝 中 内ソ ケ ッ トを着け た ま まで も睡 眠 を妨 げない の で stuml コ shnnker と して も 用 い ること がで き る (図8
)。 内ソケ ッ トだけ を取 外して洗 うこ と がで きる の で濤 潔を保て る。
ポ リエ
ス テ ルに比べ ソケ ヅ ト自体が軽い上,
取 付 け に木 製ブPt ッ クを使わ ない の で義足が軽量 にな る。
ソ ケッ ト の大 量 生 産が 可能で ある。
3.
TC
−2
型大腿 義 足 従 来 用い られて きた金 属バ ル ブに は, 回 し て 取付け る時,
皮膚を傷つ け るこ とが ある。
tl径 や 形 が一
定である。
断 端 末に骨の突 出し た ケー
7・
で は total contact が 得 られ ない。
厚み があ りすぎる。
等の問 題があり,
これ を解決する た め に ゴ ム シー
トバ N工 工一
Eleotronlo Llbrary(
336
) 理学 療 法 学 第11
巻 第6
号 図9
ゴ ム シー
トパ ル ブ とプ ラス チッ クフ ッ ク ル ブを 開発し た。
内ソ ケ ッ ト底 部中 央に こ の ゴ ム シー
ト バ ル ブを 取 付 けた タイプ をTC−
2型 大 腿 義 足と呼ん で い る。
(1) TC−
2の構 造 バ ル ブ用ゴム シー
ト は厚さ1mm の ウ レ タ ン ゴ ムで二 等辺 三角 形 状に作 られる。
三隅に孔 が あ け られ,
頂 点に つ ま み がつ け』
られる(図9)。
内ソ ケ ッ 1底 部 中 央に ド リ ル で孔があ け られ その縁を加熱しな がら外 方へ 折 り返し 熔接 する。
弁口の周囲に ゴ ム シー
トの 3個の孔に対 応 す る位 置に, 内ソケ ッ トと 同 じ材質の プラ ス チ ヅ クで3
個 の フ ッ クを熔 接 する。 この フ ッ クに ゴ ム シー
トが留め ら れる(図10
)。 断 端 性 状に問題 がな けれ ば,
弁口は一
般に 金属バ ル ブ よ り大 ぎ く 直 径30mru 位に 作 ら れる。
(2) TC−
2の特 長 ゴ ム シー
トバ ル ブは金属の弁座をもた ない ので 口径 を大 きく も小さ く もで きる (図11
)。
断 端の性 状に応 じて弁凵 の形を自由に変 えるこ と が で きる (図12AB )。
金 属バ ル ブの ように回施して皮 膚を傷つ けるこ と も なく,
容易に装着で きる。 バ ル ブの 口径が大 きい の で布の 引 き出しが容 易であ り, 汗の落 下 効 率も良い。 断 端 末に骨の突出 が あっ て も,
痛み を起 すこと な く 図10
ソ ケ ッ トに取付け ら れ た ゴム シー
トパル ブ 作ら れ る 図12A バル ブホー
ル の 形をよ自 由に変え ら れ る 図12B
断 端に装 着 され たところJapanese Physical Therapy Association
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ダブル ソケ ッ ト義足 :
TC
シ リー
ズ (337) tot,
1]contact が1
ヱ成で きる。 厚みが 金 属バ ル ブの%以下なので,
膝離断 な どの長 断端に も使え る (図13)D4
.
TC
−
3
型 極 短 断 端 用 大 腿義足 極 短 断 端 大 腿 切 断に は 切断側股 関節の可動域 制限に よる 歩巾の不等,
1
位 の と りに く さ 断 端 皮 膚 面 私σ t丿少さ と1
エ飾 の位 置に よ る断ソ1、
IIの形 状 麦 化とに由 来 する吸棄i力の維 持のむずか し さ 図13 ゴム シー
ト バル ブの)slみは金 属バル ブの渥で ある 図14
TC −3
型義足 図15
ド1
ソ ケ ッ ト内 壁の膨隆5
の闇題 が ある。
これ に対し従来は, 大 腿 義 足に股 継 手 付ぎ骨 盤 桁を 用いた り,
ソヶ ッ トと膝 継 ∫との間に付 加 的 ジ ョ イン トを組み込ん だ り,
時に は カナデnyア ン式 肢我 疋が用い られ た り し てきたe し か し股,ZZ
’
f
付 き骨 盤Iis
で は付 動に対する制 約が 丿きく坐 位も と りに くい, 付 加旧 ジ ョ イ ソ トを 組 み 込ん だの で は重 鑾:も 重 く,
左 右の 歩 巾の不等 も改 善しない,
肢 義 足では残 存 する股 伸 展 筋 力 を活 用で きない 等の門越があっ た。 これ を 解 決 するた め に外 ソ ケ ッ 1・
を 上 下二つ の {分に分 け その 間で P一
リ ソグ ナ るTC 弓型 極 短 断 端用 大腿 義 足を 嗣発 し た (図 14)。 TC−
3の構 遣 内ソケ ッ トの外 壁 上 司〉〜こ“
D”
リソグが取 付 け られる のは1
型,2
型と同じである が,
内 壁 外 面に柄 (ほぞ ) となる よ うに 同じ材 質のソ ノス チ ッ クを 熔 接 し て膨 隆を 作る(図15)。 外ソ ケ ッ トは内ソケ ッ トを 受 ける上 部シ ェ ル と,
上1
)シェ
ル の 下 縁 をLjみ込 む下 部シェ
ル に分 け ら れる。
巳部シ=
ル 外 壁に は折 り返しベ ル クロ ス ト ラ ッ プ が 着 き,
内壁には内ソケ ッ i・
の膨 隆に対 応 する陥 凹が作 られる。−
F
部 シェ ル の前 壁は一
ヒ部シ ェ ル の ロー
リン グを 許すよ うに低 く作ら れ る(図16)。 上下..
つ の シェ
ル は 内 壁 と外 壁の ニ ケ所で ロー
リソ グ・
ジ ョ イ ン トで結 合され 図16A
Pt一
一
リン グ す る前 図16B
P一
リン グ した後 N工 工一
Eleotronio Library(338) 理 チ 旅 法 学 第
11
巻 第 6 号 る。
必要に応じて 〆 レノ 厂 ノハ
ノ トか上部 ノェ
ルに取f
† け られる。
装 着は 内ノケ ノ ]を断 端に着団,
内ソ ケ ノ ト 内壁の膨 隆 を外 ノ ケ ノ トの 陥 凹に嵌め込み,
次に外擘のヘ
ル ク P ス トラ ノ ブ を秘めて完了する。 (2) TC−3
の 特 長断 端の可動 域を越えて義足 本体Lま屈曲 するのて義 足 側の歩巾は拡 大し
,
歩 巾の左 右不午がな くなる (図 ]7)。低い椅 子に腰か け るこ と かて きる(図18)
。
こ の時 も内ノ ケノ ト は断 蟻に密 看 した ま ま なの て良く total contact を持 続する
。
図17
TC
3は歩 巾を拡 大 する 坐 位て靴の盾脱がて きる (図19)。 軽く,
体動 思対 する制 約 感かない。
5
TC −
4
型 全面接 着 下 腿 義 足 今H ,
丁腿 義足の 製 作に い て,
懸 垂の方 法 こぽ様々 の工友かな さrrzてい る か , 体 重 支 持に つ いて ぽ PTB の 原 理に依 右して い る。 PTB 義足 は誠に すくPtt:義 足て はある か,
ビス・
ノ運 動 を避 けb
れ ない 膝関節の動 きを制 限 する 坐 位て膝 周 囲に 突 出を作 り美谷 トの 問 題か ある 硝 潔を保ちに くい 等の 問 題か あ り,
これを解 決 する ため にTC 犁 義 足の タ 図19 坐 位て靴の着 脱か て 6 る 図18
TC −
3は低いいす1こ熱 こ坐 れる 図20 TC−
4型 義 足Japanese Physical Therapy Association
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ダ ブル ソ ケ ッ ト義 足 lTC シ リ
ー
ズ (339
)図21 前 壁の高さ は脛 骨粗面まで
図22 後壁は水平に作ら れる
ブル ソケ ッ 1
・
シ ス テ ムを適用 して断 端全 面で の体重支持H
]1ち total contact weight−bearing
(TCB ) を 彳コ』
うTC−
4型 全 面 接 着 下 腿 義 足を開 発し た (図20)。 (1) TC
−
4の構 造 内ソ ケ ッ ト は透 明 な lonomer 樹 脂で 作 られる。
前 壁 の高さ は脛 骨 粗 両まで と し(図21),
内 外 壁ぽ膝 裂 隙の 辺 り まで とし,
後 壁は膝 屈 曲位でハ
ム ス ト リン グス よ り低 く水平に作る(図22
)。 内壁と外 壁の上 部にはそれぞれ1
個ずつ“
D”
リングが取 付け られる。 ゴ ム シー
トバ ル ブ が内ソ ケ ッ ト底 部 中 央に取 付 け られる。
外 ソ ケ ッ ト上縁は内ソケ ッ ト、
E
縁に沿っ て 511ユM 低 く 作 られる。
内 外 壁の上 縁に は内ソ ケ ッ ト の c(D)) リン グ を 入 れ る ため の カッ トア ウ トが作られ,
その下 方に は折 り返 しベ ル クロ ト ラッ プ が一
本 ずつ 着 けら れる(図23)Q TC−
4の特 長 吸着ソケ ッ トなの で ピス トン運 動が起 らない。
膝 蕃 靱 帯を棚へ の せ る 必要がない の で初 期 屈 曲 角が 不要である。
又,
膝 窩 部の圧 迫 が無い の で断端の屈 曲を妨 げ ず、
膝 関 節 運 動を制 限しない (図24
)。 膝蓄棚 もヵ フベ ル トも無い の で坐位で 膝 周囲に突 出 を作らず 美 容h
の 問 題が ない。
図23 c‘
D”
リソ グ とベ ル ク P ス ト ラ ッ プ 図24 膝の 屈 曲 を 制 限しない 内ソケ ッ トを取 外して洗 うこと がで きるので清潔ざ が保たれる。
6
,
考 按在 来 型 total contact AK socket の呈する閇 題 点は ソ
ケ ッ トそ れ 自休の特 性, 即ち熱 硬 化 性 樹 脂で作 られた
,
硬い取 外しのでぎない ソ ケ ッ ト である とい うところに 由 来してい る。 これ を解決 するため に フ レキ シブル な熱可 塑性 樹脂で作られた ダ ブル ソ ケ ッ ト義 足 を 開 発した。 こ の義 足はTokyo
Center
型の略と し てTC 型 義 足と呼 ば れてい る。 フ レキ シブルな熱 可 塑 性 樹 脂の 特性の 他に,
バ ル ブを内ソ ケ ッ ト底部 中 央に取 付 けるこ とに よ り在来 N工 工一
Eleotronlo Llbrary(340) 理学 療 法 学 第11巻 第 6号
CDNVEN
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自
図25 内 圧 測 定の 比較 型 ソケ ヅ トの呈 す る様々 の聞 題 点を克 服し たe さらに歩 行 中,
断 端の筋 活 動 を妨げ ない フ レキシ ブル ソケ ッ ト の 概念を 実 用の場に導 入で き た と考え ら れる。 金 属バ ル ブ を取付けたTC −1
型は1978
年11
月に実 用 化され 約300 名 1 に装着された が,
1980
年3
月 にゴム シー
トバ ルブ を取 付 けた TC−
2型が開 発されて か らは順 次2型に切 換 え られ て いる。
ゴ ム シー
トバ ル ブの開発に よ り, 弁口 の 口径や 形が 自 由に変え られる よ うに なっ た。
現 在製作の主 流 は 2型であるが,
皮膚の 弱い 女性 な ど弁 口の 縁に沿っ て水 疱ので きる少数例に対し て は 工型が製作 されてい る。 バ ルブは内ソ ケ ッ ト の底 部 中央に取 付 けるのが原 則である が,
大 腿 切 断の 他に片 麻 痺 或は.
一
一
側 上 股 切 断 を 合 併し て い る ケー
ス に は,
在 来 型と同じ く立位で義 足 装 着がで き 大 き くる よ うに バル ブを 前方へ 移 し, その部 分の外ソ ケ ッ ト に カ ヅ トア ウ トを作っ て い る。 特に 2型の場 合は汗 の 落下 も 妨 げ ないため前 壁か ら底 部にかけて楕円形にす ることが多い。
ゴ ム シー
トバ ル ブは初期に ほ手 製であっ 允 が現 在で は標 準サ イズの物 (厚さユ mrn の ウ レタ ン ゴ ム, 110mm X 110mm X 70 mm ,8mm
φの孔が3
個あ い て お り頂点か ら28mm のつ ま み が出て いる)が 市 販* されて い る。
開 発 以 来,
昭 利59
年5
月末現在で 都 内だけで も約800 名のTC
型 義 足の装着者 がい る が 皮膚 がか ぶれた との報 告を受 けてい ない の で在 来 型の ポ リエ ス テル ソ ケ ッ トに 比べ て皮 膚に対 する刺 激は少ない よ うで ある。
ソ ケ ッ ト 上 部で内ソ ケ ッ トと外 ソ ケ ッ トとの間にす き間があっ た り, 内ソ ケッ トと内壁と後 壁の上 縁の折 り返し部で厚み にむ らがで きると細いひび 割 れ がで きる ようで ある。一
例に お い て,
外ソ ケ ッ ト底 部の取 付 用ボル ト孔 を 大 き く あ け す ぎたた め早 期に破損し た との 報告を受け ている が,
外 ソケ ッ ト下 部にも一
枚プラス チ ッ クを被せ熔 接し て十 分に補 強 するこ と が大 切である。4
年 以 上に亘っ て 野 球,
テ= ス,
ス キー
を楽し んで い る人が多 数い るので 耐 久 性に は全 く閙 題はない 。 フ レキ シブル なTC 型ソ ヶ * 啓 愛 鶉 肢 材 料 販 売 所Japanese Physical Therapy Association
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タ ブル ソ ゲ ッ ト義足 :
TC
シ リー
ズ (341) ッ ト に よっ て快 適な装 着感と1
“ iJi−
ts
歩 容が得られてい る が,
数 例に おい て内圧測 定が行わ れて い る の でその一
例 を 図25に示 す。
被験 者は18才の男性,
左 大腿 切 断,
断端 長 16cm である。 断 端の 前,
後,
内, 外 面の中 央にそ れ ぞ れ1個 ずつ の di・phr・m ・t・aing ・・9・ (共 和’
Ek
・gaTki,
モ デル PS−
2V) を絆 創得で 固定し た。
同一
一
の 陽 性モ デル か ら在 来 型71{リエ ス テ ル ソケ ソ ;・
,
TC−
1型,
TC−
2型 の 3個の ソ ケ ッ トを作り, 1
本の骨 格モ ジ.
.
一
ルの上で 順次交換 して歩行を行っ た.
図 左側の在 来 型に比して右 側のTC−−
1型に お い て は立 脚初 期の ピー
ク も)ILみ を お び て お り,
その後の減 哀 も緩やか で あり,
立脚中期に おい て も よ り高い 圧 を均 等に分 布し て い るのが 分 る。 TC−
2 図26
会陰か ら2.
5cm の極魎断 端 図27 義足側か ら10cm
の階 段 を 界っ て いる 型につ い てもTC −
1型と同 様の 結 果が得られた。
外 ソ ケ ッ トを二 つ の部 分に分け その 間で ロ
ー
リソ グす る極 短 断端用TC−
3型 義 足は, 断 端の 可動 域を越 えて屈 曲 するの で,
歩巾を拡 大し, 低い椅 子に も腰 掛 けること を 可 能に した。
股継手 付 き’
F3
盤 帯や 股 義 足 を使 用し た時 の よ うな体 動に対 する制 約 もない。 カ ナディア ン股 義 足 を着け て きた会 陰か らの 断 端長 が 2,
5cm の一一
男1
生例は (図26 ),
3cm の段 差 も 健 足 か らで ない と 登 れ な かっ た ので ある が,TC −3
型の装着に よ り10cm の段 差 を義 足 側か ら登 れる ようになっ た(図27)。
又膝継 手 を随 意に コ ン ト P一
ル で きるよ うになっ た安心感を報 告し てい る。PTB 義 足は下腿 義足製
f
乍 ヒの傑 作で あ る が 今 なお 多くの問 題 を 残し てい る。
そ れ を解 決 する ために total contact bearing (TCB )を行うTG4 型 下腿 義 足を開 発 した。 内ソ ケ ッ トに 透明 なIonomer
樹 脂 を 用い る こ と に よ り容 易に全 面 接 着 が 達 成で ぎる。
内ソ ケ ッ トの装 着 は弾 性包帯 を 用い て行うの で (図28),
PTB 義 足の ソ フ トイソサー
トには入 りの悪か っ た肥 満型71性 の柔い断 端 で も容易に引き込むこ と がで きる。
断端長 が7cm の女 性例におい て休 重支 持は TCB を行っ た が, 吸着 力に よ る懸 垂は 不 十 分 であっ た ため PTB 義 足に 用い ら れ るカ フ ベ ル トを併用 した ことも ある。
体重支 持に お けるTCB の原 理に対 し懸 垂の原 理 は様?1 の力 式が組み合わ さ れ て も良い と考えてい る。 下 腿 切断 端は大 腿 切 断と異 り,
軟 部 組 織 が 少 く皮膚のす ぐ下に骨があり,
又…
日の うち で も周 径 変 化を起し 易い。 長 くて も細い断 端で は入 り込み す ぎて断 端 末に疼 痛 を 起し易いが,
軟部組織の多い中 断 端では TCB 支持が達 成され 易い (図29)。我々が
TC
型 義 足 を 開 発 する にあた り,
熱可 塑性 樹 脂 を 採 用し たの は修正 が容 易である こ との他に,
内ソケ ッ トの頻回の着脱 を行っ て も摩 耗に よ るゆるみ が起り にく い こ と, 義 肢 製 作に採 用で きる材 料の種 類 が 豊 富 なこ と,
を考 慮し た からである。
外 ソケ ッ ト に は低 密 度ポ リ 図28
弾惨 包帯を用い てTC−
4を 装着する N工 工一
Eleotronlo Llbrary(
342
) 理 学 療 法 学 第11
巻 第6号 図29TC 型 義足装 着の主婦, 右TC−
2型,
左TC −
4型で ある プP ピ レ ンや中 密 度ボ リエ チ レ ンが最も多く用い られ る が,
ア ク リル 樹 脂ど使っ て良い結 果 を 得て いる業 者 もあ り, 今 後 共す ぐ れ た 材料があ れ ば積 極的に採用し てい く 方 針である。7.
ま と め 許 来型 tOtal contactAK
義足の呈 する様々 の問 題 を解 決 する た めに,
取外しの で き る 内 ソケ ッ トを 持つ 熱 可 塑 性二重 ソ ケ ッ ト我 足,
TC 型 義足 を開 発したQ 内ソ ヶ ッ ト底一
「「映 に金 属バ ル ブをもつ もの をTC −1
型 と言い,
1978
年11
月 実用 化 された。
金 属バ ル ブの有 する 問題点 を 解決 する た め に脚発されたゴ ム シー
トバ ル ブを取 付 けた タ イ プをTC−
2型 と言い1980
年 3月か ら製 作されて い る。
1984年5∫]木 現在 まで に,
1型,
2型 を合せた 装着 者 数は, 30名 以上の 両側 切 断 者を含め, 800名に達し よ うとしてい る。1981
年4
月,
極短断端大 腿切 断者の有す る 問題 点を 克 服 す る ため,
外ソ ケ ッ トで ロー
リン グす るTC −
3型 義 足を開発し た。 今 日まで 2名の両切 断 者を含 め15
名に 装着さ れ満足 すべ き結果 が得られて い る。
尚,
TC
型 大 腿ソ ケ ッ トは,1983
年 7月30口付 官 報で,
福 祉 法に基づ く補 装 具基 準 表に記 載さ れ,
公 費で給 付で きる こと となっ たの で, 今 後一
層の普 及が期 待さ れ てい る。 PTB 義足の呈 する問題 点を解決 する ため に TCB 支 持を 行 うTC −
4型下腿 義 足が1981年6月 開 発さ れた。
今日 ま で に22名に製 作さ れ,
現 在1名の両切 断 者を含め14名に 装着されて い る。
軟 部 組 織の多い Il蜥 端で TCB は達 成 され易く,
症 例を選べ ば確 菱に適 応のある原理で ある。 し か し断端性 状 とコ ソ プレ ッ シ ョ ン バ リュー
や フ レ ア リ ソグの 仕 方な どでblvt
’
すべ き課 題は残さ れて い る。
T C 型 義 足 を 開 発 するにあた り,
熱 可 塑 什 樹 脂 を採 用した一
つ の 幽tl
は,
義 肢の 凅 料と して 麸 法で きる素 材の種 類が 豊宙に有る とい う ところ にあ り,
今後共 秀 れ た材料 があ れば 積 樫 的に採り入れてい く方針でありr この方 面に関 する諸先生方の知見を御教授 頂けれ ば幸い である。TC
型義足 開発の 推 移と共にその骨 子は各 種の学会に 報告さ れ て き た。 その経緯は 次の通 りである。
1978年4
月 ;篤6
回 汎太平洋リハ ビ リ テー
シ ョ ソ会議 (Seoul): TC−
1型.
につ い て 5 月:弗14
回 日本理 字療法上学 会 ;TC −1
型 工1月:第21回 日 本 義 肢 装 具 研 究 会 :TC−
1型 1980年 5 月: 第15回 日本理 学療法 1冫:会 :TC−
2型 9 月 :第3回ISPO
世界大全 (Bologna
):TC
−
1型,
2型に つ いて 1981 年 5月:第16回 日本理学療法+学 会 :TC−
3型に つい てユ
982
年4月 :第4回 IRMA 世 界 大会 (Puerto
Rico);TC
−
1型〜
4型
5
月:第17
回 口本理掌療法士学 会 :TC−4
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