C釧 C ER 14 (2005)
,
p.39-41 T h e C r u s t a c e a n Societyこの
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年の動き
朝 倉
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つ の 例 会 に つ い て 最初に,前回のWilliamsburgの会議の内容報 告(Cancer 13号) と若干重複があるが,T C S,例会, ICCなどに ついて,いろいろと理解の混乱がある ようなので,もう 一度説明す る. ア メ リ カ に 主 た る 活 動 拠 点 を お く 百le Crustacean Society (T C S) は,年に2回の例会 をおこな っている. それぞれ夏の例会su m mer m eeting,冬の例会winter meetingとよばれてい た 最近の基本路線としては,夏の例会はできれ ばアメリカ以外で,冬の例会は必ずアメリカで, というものである. ただ近年,南半球の人たち か ら,これらは北半球の人たちの用語で,特に 夏 の例会を南半球の国,例えばオーストラリア でお こなうとそこでは「冬j なのに,夏の例会とよぶ のは変なので, Midyear Meetingにしてほしい, という主張があり,最近はそのように呼ぶように なってきた. ただし例会とい っても,アメリカ圏内でおこ なうさいです ら,通常100- 200人の参加がある かなり大規模なもので, 日本の甲殻類学会の年次 大会かあるいはそれを上回る規模である. また アメリカ以外でおこなう場合 には, International Crustacean Congress (ICCong ) や European Crus匂cean Conferenceに便乗しているので,実質的には名称のみである. 私自身は夏の例会には ここ最近は毎年参加している. 特に現在私はT C S の役 員 をしているので,その会議があり, T C S の運営, Journal of Crustacean Biologyの運 営,
日本を初めとするアメリカ以外でのT C Sの開催 についてのスケジ、ユールなどが,毎年話し合われ ている. またT C Sの役員が核となってICCの運 Akira AsAKU R A: Business report,τoe Crustacean Society, 2004.
彰
営も つかさどる Intemational Crustacean Council (ICCoun) の会議も別個に聞かれ,ここではICC を初めとする複数の国が参加する甲殻類の学会, シンポジウムについて,そのスケ ジュールカ官話し 合われる. ブラジルでの T h e Crustacean Society Mid-year Meeting に至るまでの経緯 2004年は, Midyear Meetingはブラジルで開催 された. これは第3回のブラジル甲殻類学会の大 会でもあ った. 実はここに至るまでには,いろ いろな経緯があった. そもそも私が
1998
年にアム ステルダムで聞かれた第4回のICCongで,その 会場で聞いた話で、は,第5回のICCongはすでに オーストラリアになることになっていたが,第6 回のICCongをブラジルで引き受ける可能性が濃 厚,ということであったし,その時,ブラジルか らの参加者が非常に多か ったので,そのデモンス トレーションなのかと (勝手に ) 思っていた. ま た日本にも開催の可能性が打診されているという 話も噂で耳にしたが, 当時はT C Sの役員ではな かったので,本当のところは確認できなかった. ところが2001年にメルボルンで聞かれた第 5 回 のICCongで,次期ICCongは一転してイギリス のグラスゴーということになった. この時,私 はICCounの委員であ ったのでその会議に出席し たが,席上ブラジル甲殻類学会の会長のSergio Bueno氏が「ブラジルでICCongを引き受けるこ とにな っていたが,ブラジル国内での調整がつか ず断念した」と述べた. 2002年には ポーランドで, ICCounとT C Sの会議の2つの会議があり,私は その両方に出席したが,そこで今度はブラジルが 2004年のT C Sの夏の例会を引き受ける,という 話が出てきた. 結局,その対抗馬はなか ったので, それはその場での決定事項とな った40 η1e Crustacean Societyこの1年の動き そもそもわれわれのイメージでは,国際的な
甲殻類のイベン トとしてはICCong とT C Sの夏 の例会では,規模が全然違うので,後者を引き 受ける方が楽で ある,という感じがある. かつ てJens Hoeg氏やGary Poore氏から, ICCongか
T C Sの夏の例会のどちらかを, 日本甲殻類学会で 引き 受けて欲しいという打診が何度かあり ,結局 後者を選択したのも,そのような理由による . 2003 年 に は ア メ リカのW illiarnsburgでT C S の 夏 の 例 会 お よ びT C S運営会議があり , 前 号 のCancerでお知らせしたように,その会議で 日 本でのT C Sの夏の例会が2009年に正式に決定さ れた . ところが2004年のブラジル大会について は,まだ時期も場所も決まっていないという事 態で( 通常この種の国際的なイベントは , 開催 ,一同 「大丈夫だろうか」 と顔を見合わせた. しかしそ の
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ヶ月後, ブラジル甲殻類学会の会長が若手 新鋭のFemandoL. Mantelatto氏 (Department of Biology -F F C L R P, University of Sao Paulo)になっ たと同時に,準備はすぐに進み,ホームページが 立ち上がり ,開催地はCostado Santinho Resort, Florianpolis, Santa Catarina Stateに決まり,開催 時期は2004年の 10月24 - 28 日に決まった. ブラジルでのT C S Meetingの 結 果 このブラジルでの例会は,ふたを開けてみる と ICCongに匹敵するかそれ以上の規模となっ た 以下はM antelatto氏からの報告である. 講演 の 演題は370 におよび,ブラジルの人たちばかりで なく,アメリカはもちろん,アルゼンチン,オー ストラリア,オーストリア,ベルギー,チリ ,コー スタリカ,デンマーク ,フランス, ドイツ,韓国, メキシコ,ノルウエー,ポーランド,スペイン, イギリス , などたくさんの固からの290名以上の 参加者があった. プログラム は基本的に 午 前 中 が 全 体 会 (1 つ の大きなシンポジウム) ,午後が各セ ッションに 分かれた小シンポジウムである . 全体会は1
日 目は前ブラジル甲殻類学会会長のS. Bueno氏 と現τ'C Sお よ びICCoun会 長 のTrisha Spears 女史が座長をつとめ,アメリカの R ay Bauer氏の " Hermaphroditism in caridean shrimps J [ などの講演, 2 日 目 は P. Dworschak氏 と 現 T C S European Governor のA ngelika Brandt 女 史 が 座 長 を つ と め , ア メ リ カ のD. Felder氏 の IInsights of molecular analyses in phylogeny and ecology of A merican callianassidsJ などの講 演, 3 日目は 1.Wehrtmann氏と F .
Al
vares氏 が 座長をつとめ,アメリカの RafaelLe
maitre氏と Patsy A. M cLaughlin女史による[ "A phylogenetic evaluation of the乃Ilopaguropsis group of hermit crabsJ などの講演であった.ま た午後の小シンポジウムは, Brachyuran diversity, Morphology and physiology in decapod crustaceans, Peracarida: systematics, biology and ecology,などがおこなわれた.
なお,この学会のproceedingsはNauplius (ブ ラジル甲殻類学会のjoumal ) に掲載される.
チリでの
T C S Meeting2007年のT C Sの 夏の 例 会は, 6月 に チ リ の Coquimbo にある Universidad Catolica del Norte でおこなわれる . 組織委員会はすでにたちあがっ ており,以下のメンバーである .
Organizing C o mm Ittee
Exequiel R. Gonzalez (Chair), Martin T hiel, Enzo Acuna, Enrique Dupre, Pilar Haye,
Ar
mando Mujica.Scientific Committee
阻ausA nger, 朝倉彰, R ay Bauer, G eorgina Bond Buckup, John Christy, Michel Hendrickx, Gary Poore,
Le
s Watlting, Gary Wellborn.Coquimboは首都サンチャゴの北4 7 0 k m のとこ ろにあり ,太平洋に面した美しい内湾の都市で, サンチャゴから毎日の飛行機の便がある. 現在, シンポジウムなどの企画募集中で私自身も組織 委員会のメンバーであり このさい南アメリカに 行ってみたいという興味のある方は,お問い合わ せいただきたい.
朝 倉
メキシコでの
T C S Meeting
の成果
すでに過去のことであるが, 2000年に はTCS
の夏の例会がメキシコのPuerto Va
1larta
で 聞か れ, 200名 以 上 の 参加 があり,演題は170におよ んだ. このうちの46が論文としてひとまとまり になって,以下の本に2002年に まとめて出版と な っ て い る .Modern Approaches to the Stu
の
01
Crustacea
(E.
Escobar-Briones and
F. Alvares
eds)
Kluwer Academic/Plenum Publishers
,N e w
Yor
k. 355pp.
この本の著者は共著者も含めて100 人あまりで12の固からの人たちである. 内容とし ては生理学,生態学,多様性と保全,系統と進化 の章からなり,大変興味深い内容で,甲殻類学の 重要な文献になっていくと思われる .今後のスケジ.ユール
現時点で決まっている今後のTCS
の夏の例会 およびそれに関連した国際的な甲殻類の学会のス ケジ、ユールは,以下の ようである. 2 0 0 5年Sixth lnternational
Crustacean Congress (with
T h
e
Crustacean Society Summer Meeting and 5
出European Crustacean Conference)
,Glasgow
, U K(18-23
J
uly).
彰 41
2 0 0 6年
The Crustacean Society Summer Meeting in
Al
aska.
2 0 0 7年
The Crustacean Society Summer Meeting in
Chile
(by
Chile Carcinologist Group) ,
Universidad
Catolica del Norte
,Coquimbo
,Chile
2 0 0 8年
The Crustacean Society Summer Meeting in
U S A
(企画日程調整中)2 0 0 9年
The Crustacean Society Summer Meeting in
Japan
(wi白 日本甲殻類学会)2 0 1 0年