新 文 獻 抄 録
免 疫 學
1.0N鹽 化 「ナ トリウ ム 」ニ 對 スル 神 體 ノ透 析 C. B. Jones and E. E. Ecker. Dialysis of complement against 1.0 normal
sodium chloride. Proc. Soc. exp. Biol
& Med.,1940,44,1,264. Chow及 ビZiaハ 「モ ル モ ッ ト」血 清 ヲ1.0N ノ 食 鹽 溶 液 ニ 向 ツ テ 透 析 ス レバ ソ ノ 活 性 ヲ失 ヒ 且 透 析 液 ヲ添 加 ス レバ 再 ビ 活 性 ヲ 恢 復 ス ル コ ト ヲ發 表 シ タ。 コ ノ補 體 ノ新 シ イ 成 分 ハ 重 要 ナ コ トナ ノ デ 著 者 等 ハ 此 ガ追 試 ヲ 試 ミ タ 。 4.5℃ ニ 於 ケ ル 補 體 ノ1.0N食 鹽 溶 液 ニ 對 ス ル 透 析 ハ ソ ノ 不 活 性 化 ノ速 サ モ 又 ソ ノ 度 合 モ 何 レモ 對 照 ニ 比 シ テ 變 リ ナ クChow及 ビ Ziaノ 得 タ ル 結 果 ト背 馳 シ タ 。(芦 田) 「ウ ィー ル ス 」學 日本 腦 炎 トセ ン トル イ ス 腦 炎 病 毒 ノ
血清學的關係
Perdrau, J. R., The serological relationship between the viruses of Japanese and St. Louis encephalitis,Jour. path. Bact., 1940, l, 545-547. 故Perdrauノ 遺 稿 デ アル.Websterカ ラ 分 輿 サ レタ 日本 竝 ニ セ ン トル イ 腦 炎 病 毒 ニ ツ イテ血 清 學 的 ノ檢 査 ヲ行 ツ タ。 兩 病 毒株 ノ混 合 ヲ避 ケ ル爲 メ注 意 ガ拂 レタ。 兩病 毒 株 ヲ以 ツテ家 兎 竝 ニ猿 ヲ 超 免 疫 シ.ソ ノ免 疫 血 清 ヲ 用 ヒテ 兩病 毒 ニ 對 ス ル 交 叉 中和 試 驗 ヲ 行 ツ タ.ソ ノ結 果 兩病 毒 ハ抗 原 性 ニ於 テ 同 ー デ ア ル コ トガ明 ニ サ レ タ。 小 數 デ アル ガ 能 働 性 ニ 免疫 サ レタ二十 日鼠 ニ於 テ 再 感 染 試 驗 ヲ行 ツ タ 成 績 モ同 樣 ノ結果 ガ得 ラ レタ。 コ ノ 成 績 ハ 兩 病 毒 ヲ異 ナル株 デ アル ト見 做 ス 多 ク ノ研 究 者 ノ夫 レ ト異 ナ ツ テ居 ル 。(北 岡)
セ ン トルイス腦炎病毒 ノ培養
Molloy, E., Cultivation of the St. Louis encephalitis virus, Proc. Soc. Exper.
Biol. and Med., 1940, xliv, 563-565 セ ン トル イス 腦 炎病 毒 ハ鶏 卵 内及 ビ 組 織 培 養 ニ ヨ ッ テ發 育 ス ル ガ.ツ ノ増殖 程 度 ハ低 イ。 Sandersガ 鼠 蹊 淋 巴 肉芽 腫 病 毒 ヲ 所 謂 牛 血 清 限外 濾 液 培 地 ニ於 テ室 温 デ 強 度 ニ 増 殖 セ シメ タ 方 法 ヲ セ ン トル イス 腦 炎 ノ 培 養 ニ 應 用 シ タ。 即 チ二 十 日鼠 胎 兒 腦 片 ヲSimms氏 液 デ 3倍 ニ稀 釋 サ レタ血 清 限 外濾 液10竓 中 ニ浮 游 シ.罹 患二 十 日鼠10%腦 乳 劑0.1竓 ヲ添 加 シ. 5日 目毎 ニ 累 代 移 植 ヲ 試 ミタ 。 ソ ノ 毒 力 ハ 37℃ ニ放 置 ス ル ヨ リモ室 温 ノ方 ガ ヨ リ強 度 ニ 病 毒 ガ増 殖 シ タ.海 〓 胎 兒腦 片 ヲ 代用 シテ モ 輕 度 ナ ガ ラ累 代 移 植 可 能 デ ア ル.コ ノ海 〓 累 代 移 植 病 毒 ヲ 用 ヒテ モ 海 〓 ヲ罹 患 セ シ メ ナ イ.成 熟 二 十 日鼠 ノ臓 器 ヲ用 ヒテ ノ培 養 ハ 失 敗 ニ歸 シ タ。 孵 化10日 目 ノ 脈絡 尿 膜 ヲ 代 用 シテ モ 培 養 ハ 可 能 デ ア ル。 培養 サ レタ病 毒 力 ハ10日 間 ハ不 變 デ アル ガ15日 カ ラ低 下 ス ル. ソ ノ際 上澄 液 ノ毒 カ モ浮 游 臓 器乳 劑 ノ 夫 レモ 同一 デ アル。(北 岡)
セ ン トル イス脳炎病毒 ノ雛 腦内生 存
ニツ イテ
Pearson, H. E., Persistence of St. Louis encephalitis virus in the brains of chicks,
Proc. Soc. Exper. Biol. and Med., 1940, xliv,413-417. セ ン トル イス 膿 炎 病 毒 ハ 鶏 胎 兒 組 織 卵 黄 嚢 竝 ニ脈 絡 尿膜 ノ上 デ 増 殖 シ.該 胎 兒 腦 内 ニ 於 テ ハ脈 絡 尿膜 ニ於 ケル ヨ リモ 多 量 ノ病 毒 ガ 證 明 サ レ.肝 竝 ニ脾 内 ニ モ 病 毒 ガ存 在 シ.該 胎 兒 孵 化後 ニ於 テ雛 腦 ニ ハ病 變 ガ ミラ レナ イ ガ微 量 ノ病 毒 ノ存 在 ス ル コ トガ 明 ニ サ レタ。 Harrison等 ハ4-6日 目 ノ 雛 ハ 本 病毒 ニ對 シ
感 受 性 ガ ア ル ト報 告 シ テ 居 ル 。 著 者 ハ 二 十 日 鼠 系 病 毒 ヲ 孵 化2日 後 ノ40羽 ノ 雛 腦 内 或 ハ 他 ノ部 位 ニ 移 種 シ タ ガ何 等 ノ症 状 ガ ミ ラ4レナ カ ツ タ 。 接 種 後56日 ニ 亙 リ一 定 ノ 期 間 毎 ニ 2羽 宛 致 死 セ シ メ ソ ノ腦.肝 竝 ニ 脾 乳 劑 ヲ 二 十 日 鼠 ニ 接 種 シ病 毒 ノ有 無 ヲ 檢 査 シ タ 。 接 種 後6日 間 ハ10-2.20日 間 ハ10-1ニ 病 毒 ガ證 明 サ レ タ.接 種 後20日 以 内 ノ11羽 ノ腦 ノ組 織 學 的 變 牝 ハ極 メ テ 輕 度 ノ 血 管 周 圍 ノ寝 潤 ノ 像 ヲ示 シ タ 。3-4日 目 毎 ニ 雛 累 代 移 植 ヲ 試 ミ タ ガ9代 目 ノ腦 ニ 於 テ 多 少 病 變 ガ ミ ラ レ タ 。 (北 岡) St.Louis腦 炎 ニ 對 ス ルField mice
及 ビMedow miceノ 感 受 性 J. E. Greutter, J. D. Fulton, R. O.
Muether, E.V. Hanss and G.O.
Broun. Susceptibility of field mice and meadow mice to St. Louis encephalitis.
Proc. Soc. exp. Biol. & Med., 1940, 44, 1, 253,
field mouso(Reithrodontomys megalotis)及 ビmeadow muse(Mus musculus)ハSt.Louis 腦 炎 病 毒 ニ 對 シ 何 レ モSwiss mouseニ 比 シ 劣 ル ガ 感 受 性 ヲ 有 ス ル 。兩 者 ニ 於 テ ハmeadow mouseノ 方 ガ 感 受 性 ガ 大 デ ア ル 。 病 毒 ノ腦 内 接 種 ヲ 受 ケ タfield mouseハ 何 等 症 状 ヲ 示 サ ズ ニ ソ ノ腦 内 ニ 病 毒 ヲ 保 有 シ.ソ ノ腦 ノ腦 内 接 種 ヲ 受 ケ タfield mouseモ 同 様 デ ア ツ タ 。 カ ク ノ如 ク シ テ4代 迄 病 毒 ノ 無 症 的 繼 續 ガ ミ ラ レ タ 。 尚 腦 炎 患 者 ノ 家 ニ 於 テ 捕 ヘ タfield miceノ 何 レ ノ 體 部 ニ モ 病 毒 ヲ検 出 シ ナ カ ツ タ 。(芦 田) St.Louis腦 炎 ノ 可 能 的 媒 介 者 ト シ テ ノCulex pipiens. J. D. Fulton, J. E, Greutter, R. O.
Muether, E. B. Hanss and G. O. Broun. Observations concerning Culex pipiens
as a possible carrier of St. Louis encephalitis. Proc. Soc. exp. Biol.
and Med., 1940, 44, 1, 255. St.Louis腦 炎 病 毒 ヲ 「マ ウス 」腹 腔 内 ニ 接 種 シ數 時 間 後 ニ-此 ノ時 病 毒 ハ 多 量 ニ 血 液 中 ニ 存 在 ス ル-Culex pipiensニ 刺 サ シ メ 種 々 ノ時 日 後 蚊 ヲ磨 碎 浮 游 シBerkefeldニ テ 濾 過 シ病 毒 ヲ證 明 セ ン ト シ タ 。29ノ 實 驗 ノ中3例 ニ 於 テ 陽 性 。10日 以 後 迄 病 毒 ヲ 保 有 セ ル モ ノ ナ シ。 病 毒 浮 游 液 ニ浸 シ タ 幼 蟲 ヨ リ 發 生 セ ル 蚊 ニ ハ 病 毒 ヲ證 明 セ ズ.又 「マ ウス 」ヲ刺 シ タ 蚊 ノ幼 蟲 ヨ リ病 毒 ヲ檢 査 セ ン トヌ ル 試 ミモ 陰 性 デ ア ツ タ 。 尚 「マ ウ ス 」ヲ 刺 シ タ 蚊 ノ 「マ ウ ス 」 ヘ ノ刺 ス 事 ニ依 ル 感 染 試 驗 モ 陰 性 ニ 終 ツ タ 。 (芦 田) St.Louis及 ビ 日 本B腦 炎 病 毒 ノ 「マ ウ ス 」畢 丸 内 ニ 於 ケ ル 増 殖
E. H. Lennette and M. G. Smith. Propagation of the St. Louis and the
Japanese B encephalitis viruses in mouse testicle. J. Inf. Dis., 1940,
66, 3, 266. St.Louis及 ビ 日本B腦 炎 病 毒 ヲ「マ ウス 」睾 丸 ニ接 種 シ5日 目毎 ニ 代 ヲ繼 イデ ソ レ ゾ レ25 代 及 ビ14代 ニ到 ツ タ。病 毒 ハ何 レモ3日 ニ シ テ 腦 内接 種 ノ場 合 ニ於 ケル 腦 ノ 病 毒 濃 度 ニ 達 ス ル。 病 毒 ノ睾 丸 ニ於 ケ ル 最 高 濃 度 ハ1週 間 乃 至10日 間 ツ ヾキ ツ イデ 次 第 ニ 減 少 シテ 約 3週 間 デ消 失 ス ル 。 兩 病 毒 共 ニ 現 在 ニ 到 ル 迄 ソ ノ向紳 經 性 ニ何 等 變 化 ヲ 來 サ ナ イ。 日本B 腦 炎病 毒 ハSt.Louis腦 炎 病 毒 ニ 比 シテ睾 丸 カ ラ腦 ヘ 移 ル 傾 向 ガ非 常 ニ 強 イ。 後 者 ニ於 テ ハ 睾 丸接 種 ノ「マ ウス」ガ大 部 分 生 存 ス ル ニ對 シ前 者 デ ハ大 部 分 ガ致死 的 腦 炎 ニ カ 、ル シ. 前 者 ニ於 テ何 等 症 状 ヲ示 サ ザル 睾 丸 接 種 後3 -14日 ノ「マ ウス」腦 ニ病 毒 ガ證 明 サ レル ガ後 者 デ バ カ 、ル事 ハナ イ。(芦 田) 家 兎 ニ 於 ケ ル 單純 性 疱 疹 腦 炎 ノ研 究 1. Vitanlin C,SulPhanilamide及 ビ pitlessinノ 治 療 的 效 果 Flexner, J., Maurice, C., and Wright, I. S, Studies on herpes simplex encephalitis
vitamin C., sulphanilamide and pitressin, Jour. Inf. Dis., 1940, lxvi, 30-32.
Vitamin C, Sulphanilamide及 ビ 腦 下 垂 體 ト 感 染 及 ビ 免 疫 ト ノ文 獻 ガ 列 記 サ シ テ ア ル.著 者 等 ハ 單 純 性 疱 疹 病 毒H.F.株 ヲ用 ヒ家 兎 ノ 角 膜 ニ 亂 切 シ.19匹 ハVitamim C,10匹 ハ pitressin,12匹 ハVitamin CトPhessinト
ヲ併 用.7匹 ハSulphanilamide劑 ヲ用 ヒ 治 療 試 驗 ヲ行 ツ タ 。Vitamin Cノ 投 與 ヲ受 ケ タ1 匹 ガ 例 外 的 ニ死 ヲ 免 レ タ ノ ミ デ 他 ハ何 レ モ 對 照 群 ト同 一 ノ經 過 ヲ ト ツ タ 。 即 チ コ レ 等 ノ藥 劑 ハ 本 病 ニ 對 シ 何 等 治 療 的 作 用 ノ ナ イ コ ト ヲ 示 シ テ 居 ル 。(北 岡) 狂 犬 病 「ワ ク チ ン 」非 接 種 患 者 體 内 ノ 病 毒 分 布
Sabin, A. B., and Ruchman, I., Spread of virus in an unvaccinated case of human rabies, Proc. Soc. Exper. Biol.
and Med, 1940, xliv, 572-577. 「ソク チ ン」ヲ未 ダ嘗 テ受 ケ タ コ トノナ イ55 歳 ノ狂 犬 病 患 者 ノ頭 部 局 所 解 剖 ガ アヅ タ ノデ 人 體 内 ノ病 毒 ノ分 布 ト免 疫 發 生 ノ 過 程 ヲ研 究 ス ル コ トガ出 來 タ。 研 究 林 料 ハ1)2月 前 ニ 咬 レ タ右 手 ノ皮 膚 竝 ニ皮 下 組 織.2)上 頸 髓 竝 ニ 延 髓 .3)「 ア ンモ ン」角.4)臭 球.5)鼻 粘 膜. 6)扁 桃 腺 竝 ニ喉 頭組 織.7)唾 液.8)直 腸 内 糞 便.9)蜘 蛛 膜 下 液.10)心 血 等 デ アル. コ レ等 ノ材 料 ハ 處 置 後 三十 日鼠 或 ハ家 兎 ニ接 種 シ タ ガ2).3).4)ノ 材 料 ニ於 テ 多 量 ニ5). 6)ノ 材 料 ニ 於 テ微 量 ノ病 毒 竝 ニNegri小 體 ガ見 出 サ シタ.7).8)ノ 材 料 ニ病 毒 ガ證 明 サ レナ カツ タ コ トハ 處 置 方 法 ガ 不 適 當 デ ア ツタ ノデ ア ラ ウ.但 シ唾 液 内 病 毒 ノ 有 無 ニ ツ イテ ハ 幾 多研 究 者 ノ議 論 ガ アル.以 上 ノ所 見 カ ラ 手 カ ラ入 ツタ病 毒 ガ腦 ニ入 リ.其 處 カ ラ遠 心 性 ニ擴 ガ ル トイ フ證 明 ガ不 充 分 デ アル。 狂犬 病 毒 ヲ接 種 ス ル ト2-3週 間 デ 免 疫 體 ガ 發 生 シ.又 馬腦 脊髓 炎 病 毒 或 ハ黄 熱 病 毒 ノ 如 キ向 紳 經.向 内 臓 性病 毒 デ斃 死 シタ 動 物 或 ハ人 間 ニ 中和 抗 體 ガ見 出 サ レル コ トガ 屡 ゝデ アル 。 本 例 ハ咬 レ タ後2月 經 過 シテ發 症 シ タ ノ デ ア ル ガ 心血 血 清 ニ ハ 中和 抗 體 ガ見 出 サ レナ カツ タ 。(北 岡) 灰 白脊 髓 炎 病 毒 ノ有 效 ナ ル 紳 經 内 接 種 法 D. Bodian and H. A. Howe. An effective
method of inoculation of poliomyelitis-visus. Proc. Soc. exp. Biol & med.,
1940, 44, 1, 170. 9匹 ノ猿 ノ坐 骨 紳 經 ヲ切 斷 シ ソ ノ中 心端 ヲ 灰 白脊 髓 炎 病 毒 浮 游 液 中 ニ 數 分 間 浸 ヌ コ トニ 依 リ猿 ハ本 疾 患 ニ罹 患 シ タ。濳 伏期 ハ4-6日 デ ア ツ タ。 量 的 ニ ハ 紳 經 纖 維 ノ數.種 類.或 ハ浸 ス 時 間 ノ長 サ 等 ガ感 染 ニ 關 係 ヌ ル。 簡 單 ナ 方 法 デ ハ アル ガ應用 ノ廣 イ 方 法 デ アル トイ フ。(芦 田) 無 處 置 糞 便 ヨ リノ灰 白脊 髓 炎 病 毒 ノ檢 出 H. A. Howe and D. Bodian. Untreated human stools as a source of poliomyelitis
virus. J. Inf. Dis,, 1940, 66, 3, 198. 灰 白脊 髓 炎 患 者糞 便 ヲ 蒸 溜 水 ヲ 以 テ 稀 釋 シ.布 ヲ以 テ濾 シ.一 度 凍 結 融 解 ヲ 行 ツ テ 更 ニ 蒸 溜 水 ヲ加 ヘ輕 ク遠 心 シテ 上 清 ヲ猿 ノ鼻 腔 内 ニ接種 ス ル。 カク ノ如 キ 簡 單 ナル 方 法 デ猿 ニ危 險 ナ ク病 毒 ノ檢 出 率 ヲ高 メ ル コ トガ 出來 タ。14名 ノ患 者 ノ 便 ヨ リ10例 ニ於 テ病 毒 ヲ 糞 便 中 ニ證 明 シ.且 麻 痺 發 現 後5日 以 内 ノ患 者 デ ハ全 部 ニ 第2週 間 ノモ ノデ ハ ソ ノ半分 ニ 陽性 デ ア ツ タ。(芦 田) 街 水 道 内 鹽 素 量 ノ灰 白脊 髓 炎 病 毒 ニ及 ボ ス 影 響
Kempf. J. E.. and Soule, M. H., Effect of chlorination of city water on virus of
poliomyelitis, Proc. Soc. Exper. Biol. and Med., 1940, xliv, 431-434. 灰 白脊 髓 炎 ノ流 行 ハ水 ニ ヨル ト考 ヘ ラ レテ 居 ル ガ實驗 的 ニ ハ經 鼻 感 染 ニ 都 合 ノ ヨイ成 績 ガ 學 ツ テ居 ル.ソ ノ後 糞 便 内 竝 ニ 下 水 内 カ ラ 病 毒 ガ分 離 サ シタ。 著 者 等 ハMV株 ノ乳 劑 ラ 水 ニ加 ヘ 鹽 素 量 ト病 毒 死 滅 トノ 關 係 ヲ研 究 シ タ。 有 機 物 ガ ア ル ト保 護 的 ニ作 用 ス ル 。3列 ノ實 驗 ニ於 テ鹽 素 量 ガ0.10-0.50-0.40PPm
ニ於 テ病 毒 トノ接 觸 時 間 ガ30分-1時 間 デ ハ 病 毒 ハ死 滅 シ ナ イ.實 際 使 用 サ レテ 居 ル街 水 道 内 ノ鹽素 量 ガ0.5PPmデ モ11/2時 間 デ ハ 病 毒 ハ死 滅 シナ イ。 コ ノ問 題 ハ單 ニ 飮 料 水 ノ ミナ ラ ズ 「プ ー ル」浴 水 ノ消 毒 トモ關 係 ス ル。 (北岡) 馬 腦 脊 髓 炎 「フ ォル マ リ ン.ワ クチ ン」接 種 二 十 日鼠 ニ 於 ケ ル 免 疫 體 ノ發 生 ノ年 齢 ニ ヨル 影 響
Morgan, I. M., Influence of age on rate of immune response of mice to formolized
equine encephalomyelitis virus, Proc. Soc. Exper. Biol. and Med., 1940,
xhiv, 473-475. 馬腦 脊 髓 炎 東部 型 「ツォル マ リ ン.ワ ク チ ン」 ヲ二 十 日鼠 ニ接 種 ス レバ年 齢 ノ増 加 ト共 ニ強 ク免 疫 サ レル事 ハ 既 ニ報 告 シタ。著 者 ハ ソノ原 因 ガ免 疫 發 生比 ノ差 異 ニ ヨル カ.最 大 反 應 ノ 差 異 ニ ヨル カ知 ル爲 メ.生 後3月.14-15日 竝 ニ4-5日 目 ノ二 十 日鼠 ニ0.5%「 フ ォル マ リ ン.ワ ク チ ン」0.2-0.25竓 ヲ腹 腔 内 ニ1-3-5 日 目 ニ注 射 シ 最 後 ノ 注 射 カラ 逐 目的 ニ 採 血 シ.腹 腔 式 中和 試 験 ヲ行 ツ タ。 流 血 中 ノ中和 抗體 ハ年 齢 ノ高 イ 程 早 ク 出 現 シ.早 ク 最 高 ニ 達 ス ル 事 ガ解 ツ タ。 然 シ幼 若 時 ニ 接 種 サ レテ 發 生 シタ免 疫 價 ハ 年 トツ テ モ 増 強 シナ イ.同 様 ノ成 績 ハ能 働 性免 疫 ニ 於 テ モ ミラ レ幼 若 時 ノ低 度 ノ免 疫 ハ2-4週 間 後 デ モ増 強 シナ イ。 (北 岡) 灰 白脊 髓 病 毒 ヲ綿 鼠 及 ビ二 十 日鼠 體 内 通 過 セ シ ム ル コ トニ ヨル 鼠 系 向 神 經 病 毒 ノ 分 離
Jungeblut, C. W., and Sanders, M., Isolation of a murine neurotropic virus
by passage of monkey poliomyelitis virus to cotton rats and white mice, Proc. Soc. Exper. Biol. and
Med., 1940, xliv, 375-378.
Armstrongガ 灰 白脊 髓 炎 病 毒Lansing株 ヲ 綿 鼠及 ビ二 十 日鼠 ニ累 代 移植 ニ成 功 シタ事 カ
ラ.著 者 等 ハ既 知 ノ5株(RMV,Aycock,Phi-ladelphia,ST Los Angeles,SK New Haven) ヲ以 テ コ レ ヲ追 試 シ タ ガSK株 以 外 ノ4株 ハ 何 レモ陰 性 ニ歸 ツ タ。SK株 モ綿 鼠 ニ 於 テ3 代 累 代 移 殖 スル コ トニ ヨ ツ テ始 メ テ 定 型 的 症 状 ガ ミラ レル ニ至 リ.コ ノ時 期 ニ於 テ 二 十 日 鼠 ニ接 種 ス レバ何 レモ 定 型 的 ニ罹 患 シ.累 代 移 植 モ可 能 デ アル 。 二 十 日鼠 ニ於 ケル 症 状 ハ Theilerノ 偶 發 性 二 十 日鼠 腦 炎 ノ 夫 レニ 類 似 シ テ居 ル ガ免 疫 學 的 ニ異 ナ ツ テ 居 ル。 二 十 日 鼠 固 定 病 毒 ハ各 種 接 種 部 位 カ ラ 容 易 ニ罹 患 ス ル ガ.大 黒 鼠.海 〓 及 ビ家 兎 ヲ 罹 患 セ シメ得 ナ ィ.又 綿 鼠 ヲ容 易 ニ罹 患 セ シメル が.猿 ヲ 必 シモ罹 患 セ シメ ナ イヤ ウニ ナル 。 本 病 毒 ヲ 用 ヒ 中和 試 驗 ガ可能 デ ア リ.又 組 織 培 養 モ 可 能 デ アル 。(北 岡) 鼠蹊 淋 巴 肉 芽 腫 ニ於 ケル 補 體 結 合 反 應 Mc Kee, C. M., Rake, G., and Shaffer, M. F., Complement fixation test in lymphogranuloma venereum, Proc.
Soc. Exper. Biol and Med, 1940, xlix, 410-413. 鼠 蹊 淋 巴 肉芽 腫 ノ 診 斷 法 トシ テFrei反 應 ガ用 ヒ ラ レ.コ レ ト關 聯 シテ 血 清 學 的診 斷 特 ニ補 體 結 合 反 應 が用 ヒ ラ レ テ居 ル ガ 未 ダ不 充 分 デ アル。 ソ レハ使 用 抗 原 ノ弱 イ事 ニ基 因 シ テ居 ル.著 者 等 ハ(a)經 鼻 感 染 二 十 日鼠 肺 乳 劑 ノ遠 心 上澄 液 ヲ("Lygranum")M.L.抗 原 トシー32℃ ニ 保存 シ(b)5-6日 孵 牝 鶏 卵 ノ 卵 黄 嚢 内 ニ接 種 シ胎 兒 ノ 斃 死 マ デ37℃ ニ放 置 シ.黄 嚢 乳 劑 遠 心 上 澄 液 ヲ("Lygmnum") Y.S.抗 原 トシタ。 補 體 トシテ-32℃ ニ冷 凍 サ レタ海 〓 血 清 ヲ用 ヒタ。 患 者20例 中19例 ハ陽 性 ヲ示 シ.對照 健 康 者22例 中20例 ハ陰 性 デ ア ツ タ。 ソ ノ2例 ノ陽 性 者 中1例 ハ 既 往 症 ニ 感染 ガ アツ タ。WaR陽 性 者29例 中16例 ガ本 反 應 陽 性 ヲ示 シタ.ソ ノ理 由 ニ ツ イ テ ハ 更 ニ研 究 ヲ行 フ。(北 岡) 二 十 日鼠 肺 ニ 於 ケ ル 鼠 蹊 淋 巴 肉芽 腫 病 毒 Shaffer, G. F., Rake, G., and McKee, C.
M., Agent of lymphogranuloma venereum in the lungs of mice, Proc. Soc. Exper.
Biol. and Med., 1940, xliv, 408-410. 孵 化 鶏 卵 脈 絡 尿 膜 ヨ リモ 卵 黄嚢 内 ニ於 テ無 數 ノ基 本 小 體 ノ培養 サ レル コ トハ 既 ニ著 者 等 ハ報 告 シタ。Schoenハ 二十 日鼠 肉腫 内 ニ病 毒 ノ増殖 ス ル コ トヲ明 ニ シタ。 著 者 等 ハ更 ニ 2株 ノ本 病 毒 ヲ 髓 重10瓦 以 内 ノ 二 十 日鼠 ノ 經 鼻 感 染 ヲ 行 ツ タ。 接 種 サ レタ 二 十 日鼠 ハ 48-72時 間 デ發 症 シ.1部 斃 死 シタ。 ソ ノ肺 ノ塗 抹 標 本 ニ於 テ單 核 細胞 内 外 ニ 多 數 ノ基 本 小 體 ガ ミラ レ.肺 ハ組 織 學 的 ニ 高 度 ノ間 質 竝 肺 胞 肺 炎 像 ヲ呈 シタ 。二十 日鼠 ニ於 テ2-4日 毎 ニ經 鼻 累代 移 植 ガ可 能 デ ア ル ガ.接 種病 毒 ヲ102-3ニ 稀 釋 ス レバ 罹 患 率 ガ低 下 ス ル。 コ ノ際 注 意 ス ベ キ ハ肋 膜 肺 炎 屬 及 ビ 二 十 日鼠 肺 炎 病 毒 ノ混 入 ヲ避 ケ ル コ トデ アル.即 チ 培 養 ト免 疫 血 清 ニ ヨル 交 叉 中和 試 驗 ニ 注 意 ス ベ キ デ アル。 二十 日鼠 肺 系 病 毒 ハ再 ビ 卵 黄嚢 内 ニ 移植 ガ可 能 デ アル 。(北 岡) 黄 熱 病 毒 ノ保 存
Fox. J. P., and Gard, S., The preservation of yellow fever virus, Amer. Jour.
Trop. Med., 1940, xx, 447-451. 黄 熱 病 毒 ノ研 究 ノ増大 ニ ツ レテ.其 安 全 ナ ル 保 存 ガ必 要 トナ ツタ。 今 日 マ デ 知 ラ レテ居 ル 保 存 條 件 ト シテ乾 燥 時 ノ 残 存 濕 度.酸 素 量 及 ビ保 存 温 度 デ アル 。 著 者 等 ハ 此 等 ノ關 係 ヲ 明 ニス ル 爲 ノ實 驗 ヲ行 ツ タ。 空 氣 中 デ封 ジタ 乾 燥 病 毒 ヲ37℃ ニ保 存 シ其 毒 力 ノ耐 久 ヲ檢 査 ス ル ト殘 存 濕 度 ト凡竝 行 ス ル。同 一 材 料 ヲ4℃ ニ保 存 ス レバ.其 殘存 濕 度 ガ4-5%以 下 ナ レ バ1年 以 内 ノ保 存 デ ハ其毒 力 ノ消 失 ガ少 ナ イ ガ.ソ レ以 上 ノ濕 度 ノ場 合 ハ 著 明 ナ消 失 ガ ミ ラ レル.眞 空 或 ハ 窒 素 内 デ 乾 燥 シタ場 合 及 ビ 嫌 氣 性 ニ シタ 液 状 病 毒 ハ 空 氣 ノアル 場合 ヨ リ モ 永 ク毒 力 ヲ保 存 ジ得 ル.結 論 トシテ保 存 要 約 トシテ 殘 存濕 度 量 ガ問 題 デ アル 。(北 岡) Q熱 ノ流 行 病 學 的 研 究.2.袋 狸 カ ラ 3株 ノRickettsia burneti分 離
Derrick, E. H., and Smith D. J. W.,
Studies in the epidemiology of Q fever,
2, The isolation of three strains of
rickettsia burneti from the bandicoot
isoodon Turosus, Austr. Jour. Exper.
Biol. Med. Sci., 1940, xviii, 99-102.
本 島 ノNambour地 方 デ 捕 獲 シタ袋 狸60頭 中1頭.Moreton島 デ 捕 獲 シタ43頭 中2頭 ガQ熱 ニ罹 患 シテ 居 タ。 病 毒 分 離 方 法 トシ テ 袋 狸 ノ肝.脾 及 ビ腎 ヲ海 〓 ニ 接 種 シ タ。 一 材 料 ハ初 代 カ ラ海 〓 ヲ罹 患 セ シメ タ ガ他 ノ2材 料 ハ2代 ニ於 テ始 メ テ罹 患 セ ジメ タ。 分 離 サ レタ 病毒 ハ研 究 室 ニ保 存 サ レテ 居 ル 既 知 ノQ 熱 病 毒 ト交 叉 免 疫 ガ成 立 シタ。Q熱 ニ罹 患 シ テ居 タ袋 狸 ニ寄 生 シテ 居 タ〓 ヤ 風 ヲ 海 〓 ニ接 種 シタ ガ陰 性 ニ歸 シタ ガ.1頭 ニ 寄 生 シテ居 タHaemaphysalis bumerosカ ラ 病 毒 ガ 分 離 サ レタ。Q熱 ノ自然 保 病 毒 者 トシ テ 袋 狸 ガ問 題 デ アル。(北 岡) 牛 ノ傷 狂 犬 病 病 毒R. Graham, C. C. Morrill ank L. E. Boley. Bovine pseudorabies or "mad
itch" virus. Science, 1940, 61, 2374, 623. Illinoisニ 猫 ノpseudorabiesニ 似 タ牛 ノ痒 疹 様 疾 患 ガ アル。 著 者 等 ハ本 疾 患 ニ カ 、ツ テ ヰル ト思 ハ レル 一 去 勢 牛 ノ 脊 髓 浮 游 液 ヲ家 兎 及 ビ海 〓 ノ 皮 下 ニ 接 種 シ ソ ノ 一 部 ノモ ノ ニ pseudorabies症 状 ヲ發 現 セ シメル ヲ得 タ。 第 2代 目 ニ 於 テBerkefeld Nノ 濾 過 ガ 試 ミラ レテ成 功 シタ。 尚 中和 實 驗 及 ビ 鶏 胎 卵膜 培 養 ノ所 見 モpseudorabies病 毒 ニ一 致 シタ。 (芦 田) 病 毒 性 乳嘴 腫 ニ 由來 シ 且 病 毒 ヲ變 化 セ ル 形 ニ保 有 ス ル ー 可 移 植 性 家 兎 癌 J. G. Kidd and P. Rous. A transplantable
rabbit carcinoma originating in a virus-induced papilloma aud containing
the virus in masked or altered form. J. Exp. med., 1940, 71, 6, 813.
病 毒 ニ由 來 スルShope乳 嘴 腫 ニ 癌 ガ 發 生 シタ。 注 意 シ テ接 種 スル 家 兎 ヲ 親 近 ノモ ノ ヲ 選 ンデ 行 ク コ トニ 依 リ14代 此 ノ 癌 ヲ 繼 種 ス ル コ トガ出 來 タ。 接 種 ハ筋 肉 内 デ アル 。 癌 ハ 卵 白様 内容 ヲ有 スル 嚢 腫 ヲ形 成 スルsqpamous Gell carcinomaデ ア リ.代 ヲ繼 グ ト共 ニ移 植 陽 性 率 モ高 マ リ.輕 移 形 成 ノ傾 向 モ大 トナ リ. 家 兎 ノ致 死 率 モ 高 クナ ツ タ。 此 ノ 癌 組 織 内 ニ ハShope乳 嘴 腫 病 毒 ハ證 明 サ レナ ィガ癌 ノ發 生 シタ 家 兎 血 清 中 ニ ハ病 毒 中和 抗 體 或 ハ 補 體 結 合 抗 體 ガ 存 在 シ ソ ノ titerモ 乳 嘴 腫 ヲ長 ク持 ツ テ ヰル 家 兎 ニ劣 ラ ナ イ。 接 種 陰 性 或 ハ正 常 家 兎 血 清 中 ニ ハ カ 、ル 抗 體 ヲ證 明 シナ イ シ,又 癖 ガ發 生 シテ モ小 サ ナ 時 ニハ 抗 體 ガ證 明 サ レナ イカ 或 ハ少 イ時 デ モ ソ ノ増 大 ト共 ニ抗 體 モ増 加 シ テ ヰル 。 此 ノ癌 ノ中 ニ ハ病 毒 ニ親 近 ノ或 ハ 病 毒 ノ變 形 シ タラ ノ ガ 存 在 シテ ヰ ル モ ノ ト思 ハ レル。 (芦 田) 人 流 感 病 毒 ノ補 體 結 合 抗 原 ノ電 氣 泳 動 實 驗
J. Bourdillon and, E. H. Lennette. Electrophoresis of the complement-fixing
antigen of human influenza virus. J. Exp. Med., 1940, 72, 1. 11. Tiseliusノ 装 置 ニ 依 リ2-3ノ 各 種pHノ 緩 衝 液 ヲ以 テ 稀 釋 シタ正 常 「マ ウ ス 」血 清.免 疫 「マ ウ ス 」血 清.病 毒 浮 游 液 ノ電 氣 泳 動 實 驗 ヲ 行 ツ タ 。 正 常 血 清 ト免 疫 血 清 トハ ソ ノ 成 分 ニ 於 テ 大 差 ナ ク 移 動 速 度 ノ大 ナ ル 順 ニ 「ア ル ブ ミ ン」 α,β,γ「グ ロ ブ リ ン」ノ 順 デ ア ル 。 病 毒 浮 游 液 ニ 於 テ ハ 「ア ル ブ ミ ン」.「 ヘ モ グ ロ ビ ン」 ノ 二 成 分 ガ 光 學 的 ニ ミ ラ レ ル ガ 補 體 結 合 性 抗 原 (之 ハ 所 謂 溶 性 抗 原 デ ア ル)ハ 各 部 ヲ 別 々 ニ ト ツ テ シ ラ ベ タ 處 移 動 性 速 度 ハ 兩 者 ノ 中 間 ニ 存 シBorate buffer(0.04)ニ テ7.8×10-5cm2, volt-1,sec-1デ ア ツ タ 。 等 電 黙 ハ 大 體pH5 近 所 デ ア ル.(芦 田) 「マ ウ ス 」ノ 腦 脊 髓 炎 1. 病 毒 ノ 性 状 及 ビ 病 理 M. Theiler and S. Gard. Encephalomyelitis
of mice. 1. Characteristics and pathogenesis of the virus. J. Exp.
Med., 1940, 72, 1, 49. 黄 熱 ノ實 驗 中 偶 然 「マ ウ ス 」ノ 腦 脊 髓 炎 病 毒 2株 ヲ得 タ 。 兩 者 ハ 相 互 ニ 又 他 ノ腦 脊 髓 炎 病 毒 ト免 疫 學 的 ニ 同 一 デ ハ ナ イ ガ 親 近 ノ 關 係 ニ ア ツ タ 。 兩 者 ハ 何 レ モ 腦 内.鼻 腔 内 及 ビ腹 腔 内 接 種 ニ テ 「マ ウス 」ヲ 感 染 セ シ メ ル 。 ソ ノ 中 GDVII株 デ ハ 四 肢 ノ 麻 痺 ガ 主 徴 デ ア リ.FA 椋 デ ハ 腦 内.鼻 腔 内 接 種 ニ 依 リ 腦 炎 症 状.腹 腔 内 接 種 ニ 依 リ麻 痺 ガ 起 ル 。 Graded collodion膜 ノ濾 過 實 驗 ニ 依 リ病 毒 ノ大 イ サ ハ9-13mμ ト推 定 サ レル 。pH安 定 性 ハ8.0及 ビ3.3ニ 於 テ2個 ノ 安 定 極 大 値 ヲ 有 シ4.5ニ 一 ツ ノ 不 安 定 圏 ヲ 示 ス 。 此 ハ 等 電 點 ノ ミ ニ 基 ク モ ノ デ ハ ナ イ。1%H2O2或 ハ20%ethyl alcoholデ 容 易 ニ 非 働 化 サ レル ガ eterハ 影 響 ヲ 有 シ ナ イ。 硫 酸 安 門 ノ牛 飽 和 或 ハ 「ア セ ト ン」ニ 依 リ沈 澱 ス ル 。-60℃ ノ 低 温 及 ビ 低 温 ノ乾 燥 ニ タ エ ル 。 毒 力 ハ 腦 内 接 種 ニ テ0.03×10-7gmデ ア ル 。 若 イ 「マ ウ ス 」ニ 比 シ 年 ヲ ト ツ タ 「マ ウ ヌ 」 ハ 抵 抗 ガ 大 キ イ。 腹 腔 内 或 ハ 鼻 腔 内 接 種 ニ タ ヘ タ 「マ ウ ス 」ハ 免 疫 性 ヲ 獲 得 ス ル 。 尚 弱 病 毒 株 ニ 依 ル 腦 内 接 種 ニ タ ヘ タ 「マ ウ ス 」モ 同 様 デ ア ル 。 FA株 ハ 鼻 腔 内 ニ接 種 シ タ 場 合 腦 ヘ 嗅 神 經 ニ 沿 ヒ テ 達 ス ル モ ノ ノ如 ク腦 ニ 於 ケ ル 病 毒 濃 度 ハ 脊 髓 ノ ソ レ ニ 比 シ テ 大 デ ア ル 。 然 シ腹 腔 内 ニ 接 種 シ タ 場 合 ハ 然 ラ ズ。(芦 田) 「マ ウ ス 」ノ 腦 脊 髓 炎 II. 病 毒 濃 度 ノ 測 定 法
S. Gard. Encephalomyelitis of mice .II. A. method for the mesurement of virus activity. J. Exp. Med., 1940, 72, 1, 69. 病 毒 濃 度 ヲ正 確 ニ測 定 ス ル コ トハ 根 本 的 ニ 重 要 ナ前 提 トモ イフ ベ キ モ ノデ アル 。 前 論 文 ノ病 毒 株 ニ就 テ著 者 ハ次 ノ如 キ 測 定 ヲ述 ベ テ ヰ ル.病 毒 量 ト發 病 迄 ノ濳 伏期 トノ 間 ニ確 定 的 ナ關係 ガ存 在 シ.濳 伏 期 ノ日數 ノ 調 和 平 均
ノ逆 數(1/T)ハ 病 毒 濃 度(log concentration)ト ハ 直 線 的 ナ 關 係 ヲ 有 シ一 次 方 程 式 ニ テ 現 ハ サ レ ル 。 故 ニ 標 準 ノ 曲 線 ガ 得 ラ レ タ ナ ラ 一 病 毒 材 料 ノ病 毒 濃 度 ハ 二 ツ ノ稀 釋 度 ニ 就 ヲ1/Tヲ 計 算 ス レ バ ヨ イ コ ト ニ ナ ル 。 尚1/Tハ 同 一 病 毒 量 デ モ 「マ ウ ス 」ノ週 齢 ニ依 リ大 イ ニ 異 ル カ ラ 量 的 研 究 ニ ハ 「マ ウ ス 」ノ週 齡 ハ 同 一 ニ シ ナ グ テ ハ ナ ラ ヌ。1/Tノ 標 準 偏 差 ハ121匹 ノ 「マ ウ ヌ 」ヲ 使 用 シ テ0.013デ ア リFA株 ニ 於 テ ハ0.25log M .l.D.ニ 相 當 ス ル 。 例 ヘ バ 病 毒 ノpH安 定 性 ニ 就 テpH8ヲ 對 照 ト シ テ ソ ノ 1/T-log濃 度 曲 線 ヲ 晝 キ 他 ノpHノ1/Tヲ ソ レ ノ 曲 線 上 ニ 求 メ テlog濃 度 ヲ 知 リ ソ ノ pHニ 於 テ 非 働 化 サ レ タ 病 毒 ヲ測 定 シ タ 。 (芦 田) 「マ ウ ス 」ノ 腦 脊 髄 炎 .III.疫 學
M. Theiler and S. Gard. Encephalomye-litis of mice. III. Epidemiology. J.
Exp. Med., 1940, 72, 1, 79. 生後6週 間 ノ「マ ウス 」ノ糞 便 中 ニ ハ ソ ノ2/3 ニ 「マ ウス」腦 脊 髓 炎 病毒 ガ證 明 サ レル。 多 ク ハ 弱病 毒 株 デ アノレ。 個 々 ニ分 離 シ 無 菌 的飼 料 ヲ與 ヘ タ 「マ ウス 」ニ於 テ 少 ク モ 分 離 後53日 間病 毒 ノ排 出 ガ證 明 サ レタ。 カ 、ル 「マ ウス 」 ノ中樞 神 經 系.肝.肺.頸 部 器 管 ノ脾 等 ニ ハ病 毒 ハ證 明 サ レナ カツ タ ガ 胃.小 大 膓 等 ノ消 化 管 殊 ニ小 腸 ニ病 毒 ガ證 明 サ レタ。 小 腸 ノ内容 ヲ洗 ヒ去 ツ タ粘 膜 中 ニ モ病 毒 ハ 存 在 ス ル 。 腸 間膜 中 ニ モ病 毒 ガ存 在 スル 。 以上 ノ コ トカ ラ 何 處 カ ラ カ ハ不 明 デ アル ガ 「マ ウス」ハ早 ク コ ノ病 毒 ニ感 染 シ永 ク ツ ノcarrierト ナ リソ ノ 一部 ハ時 ニ致 死 的 腦 脊 髓 炎 ヲ 發 症 スル ガ大 部 ハ免 疫 ヲ獲 得 ス ル モ ノ ト思 ハ レル 。(芦 田) 家 鼠鼻 腔 粘 膜 ノ 「エ ク トロ メ リア 」病 毒 感 染 ニ於 ケル 病 理 及 ビ免 疫 性 H. R. Reams. Pathogenesis, and immunity in ectromelia virus infection of the nasal
mucosa of the rat J. Inf. Dis., 1940, 66, 3, 254. 「ヱ ク ト ロ メ リ ア 」病 毒 ハ 家 鼠 ノ 鼻 腔 内 ニ 接 種 ス レバ ソ コデ 増殖 シ3-7日 ニ 最 高 濃 度 ニ 達 シ後 次 第 ニ減 少 ス ル。 嗅 球 ニ ハ 達 シナ イ様 デ アル。 病 毒 ノ鼻 粘 膜部 ニ於 ケル 減 少 ト血 清 中 ニ於 ケ ル抗 體 ノ發 現 トハ關 係 ガ ナ イ。 經 鼻 的 及 ビ經 腹 腔 的 ニ免 疫 セル 家 鼠 ハ 同程 度 ノ 中 和 抗 體 ヲ血 清 中 ニ有 スル 場 合 デ モ 經 鼻 的 ニ免 疫 セル 家 鼠 ハ經 鼻 腔 内接 種 ニ對 シテ 免 疫 デ ア ル ガ經 腹 腔 的 ニ免 疫 セル 蒙 鼠 ハ然 ラ ズ。 尚病 毒 ノ腹 腔 内接 種 ニ依 リテ ハ病 毒 ハ 鼻 腔 粘 膜 ニ 證 明 サ レナ イ。 又 鼻 腔組 織 ノ 浸 出液 中 ニ ハ血 清 中 ニ抗 體 ガ存 ス ル 時 ニ モ抗 體 ハ證 明 サ レナ カ ツ タ。 組織 學 的 檢 索 ニ依 ツ テ モ 免 疫 家 鼠 ノ 鼻 腔 粘 膜 ノ病 毒 再 接 種 ニ對 ス ル 発 疫 性 ヲ説 明 シ得 ル 何 物 モ ナ カツ タ。 以 上 ノ如 キ 事實 カ ヲ 著 者 ノ結 論 セ ン トスル 處 ハ 感 染 局 所 ニ於 ク ル 免 疫 性 ノ血清 ニ發 現 ヌ ル 抗 體 ト別 種 ノモ ノナ ル コ トデ ア ル。(芦 田) 「フォル マ リ ン」-非働 化 精 製 馬腦 炎 病 毒 蛋 白ニ 依 ル 免 疫
D. G. Sharp, A. R. Taylor, H. Finkelstein, D. Beard and J. W. Beard. Immunization
with non-infectious formalin derivative of purified equine encephalomyelitis
virus protein. 精製 馬腦 脊 髓 炎病 毒 蛋 白 ハ0.01MノCH2O ニ依 リ1週 間 デ 非 働 化 サ レル 。CH2Oノ 濃 度 ガ ヨ リ小 ナル 時 ハ非 働 化 ハ2週 間 デ モ完 全 デ ハ ナ イ。0.01M或 ハ ソ レ 以 上 ノ 濃 度 ニ 於 テ CH2Oニ 依 リ非 働 化 サ レタ 病 毒海 〓 ヲ能 動 的 ニ免 疫 ス ル コ トガ 出來 ル.且 ソ ノ能 力 ハ0.01 Mノ 場合 ニ最 大 デ アル。CH2Oニ 依ル 非 働 化 ニ 際 シ0.01Mノ 場 合 ニ ハ 病 毒 蛋 白 ハ均 質 性 ヲ 失 フ ガ 溶 解 性 ハ 保 持 シ 且 限 外 遠 心上 多 少 diffuseナ 境 界 ヲ 示 ス。0.02M或 ハ ソ レ以 上 ノ濃 度 ニ於 テ ハ速 カニ均 質 性 ヲ失 ヒ 次 第 ニ不 溶 解 性 トナ リ 限 外 遠 心 上 境 界 ヲ 示 サ ナ クナ ル 。(芦 田) 猫 ノ傳 染 性 無 白血 球 症 W. Kikuth, R. Gonnert und M. Schweickert. Infektiose Alenkozytose der
Katzen. Zbl. Bakter. 1 Orig. 1940, 146, 1, 1. 猫 ニ偶 發 的 ニHammon及 ビEndersノ 記 載 セル モ ノ ト同一 ト思 ハ レル ー 病 毒 性 疾 患 ガ 起 ツ ダ。濳 伏 期 ハ 自然 ニ ハ12日 以 内.實 驗 的 ニ ハ3-4日.死 亡 率 ハ70%位 デ アル 。症 状 ハ無 欲.發 熱.食 欲 不 振.嘔 吐 下 痢 等 ア リ.特 ニ 溶 血 中 ノ 白血 球 ノ減 少或 ハ 消 失 ヲ 特 徴 トス ル 。 赤 血 球 及 ビ淋 巴球 モ 減 少 ス ル ザ 比 較 的 後 迄 殘 ル 。 病 理 學 的 ニ ハ小 腸 ノ 充血.上 皮 細 胞 ノ變 性.潰 瘍.造 血 組 織 ノ無 形 成(Aplasie)等 デ アル 。 特 ニ 組 織 的 ニ小 腸.脾.骨 髓.腸 間 淋 巴 腺.副 腎 等 ニ 核 内 性 酸 嗜 好 ノ 封 入體 ヲ證 明 スル 。 完 壁 ナ濾 過 實 驗 ハ成 功 セ ズ.又 他 ノ 動 物 ニ 對 ス ル 接 種 モ 陰 性 デ ア ツ タ。 然 シ 無 菌 的 ナ ル 心 血 或 ハ骨 髓 浮 游 液 ニ依 リ猫 ヨ リ猫 ヘ 代 ヲ ツ グ事 ガ 出來 ル。 接 種 ニ對 シテ不 感 ナル 猫 ハ 血 清 中 ニ豫 防 的 ノ ミナ ラ ズ治 療 的 ニ モ有 效 ナルSchutzstoffe ヲ有 スル 。 何 等 カ ノ形 デ感 染 ヲ 經 過 セル モ ノ デ ア ラ ウ。 本 疾 患 ハ高 度 ノ傳 染 力 ヲ有 シ 健 康 猫 ヲ傳 染 ヨ リ防 グ コ トハ困 難 デ アル 。 尚 今 迄 記 述 サ レ テ ヰ ル猫 ノ各 種 疾 患 トノ異 同ガ 述 ベ ラ レテ ヰ ル 。(芦 田) 好 氣性Aktinomycetenニ 對 ス ルphage ノ作 用
K. Miihlens. Beobachtungen uber Bakteriophagenwirkung bei aeroben Aktinomyceten. Zbl. Bakt. 1 Orig,
1940, 146, 1, 24.
Aktinomyceten或 ハOidiomycetenヲ 培 養 セ ル 麥 芽 糖 寒 天 上 ニ 藁.堆 肥.庭 土 等 ノ 濾 液
ヲ 接 種 シ.失 敗 ヲ繰 返 シ タ ガ 遂 ニAktinomyces bovisニ 於 テphageヲ 得 タ。 此 ノphageノ 作 用 ハ37℃ デ ハ 現 ハ レ ズ30℃ 迄 デ 有 效 デ ア ル 。Aktinolnycesノ 數 日 ノ培 養 ノ 上 ニphage ヲ 滴 下 ス ル ト36-48時 間 デ 周 邊 ヨ リ 中 心 ヘ 向 ツ テ 透 明 化 ガ オ コ ル 。 透 明 化 シ タ 集 落 ヨ リ ハ 新 シ イ 培 養 基 ニAktinomycesハ 發 育 シ ナ イ 。1-3cmニ 達 ス ル 集 落 ハSporendeckeヲ 有 シ 完 全 ニaufhellenス ル コ トハ ナ イ 。phage ニ 對 ス ル 抵 抗 ハAktinomycesノStammニ 依 リ異 ル 。(芦 田) Spreading factorト"Hyaluronidase" トノ 關 係
K. Meyer, G. L. Hobby. E. Chaffee and M. H. Dawson. Relationship between "Spreading factor" and hyaluronidase.
Proc. Soc. exp. Biol. & Med., 1940, 44, 1, 294. Duran及 ビReynalsノ 病 原 體 ニ 對 ス ル 所 謂"Spreading factor"ノ 何 デ ア ル カ ニ 就 テ ハ 多 ク ノ業 積 ガ ア ル 。 一 種 ノPolysaccharide ニ 對 ス ル 酵 素 ノ如 キ モ ノ ト イ ハ レル 。 著 者 ノ 實 験 ニ 依 ル トHyaluronidaseハ"Spreading factor"ト 共 通 ノ性 状 ヲ 有 シ 何 レ モ65°30分 ノ 加 熱 デ 減 弱 サ レ100℃ デ ハ 破 壞 サ レ ル 。 又 沃 度 ニ 依 ツ テ 減 弱 シsodium sulfiteニ 依 リ恢 復 シ ナ イ 。 又 皮 膚 ノ 中 ニ ハHyaluronidaseニ 依 ツ テ 水 解 サ レル 炭 水 牝 物 ガ 存 ス ル 。 然 シ一 方spreading actionヲ 有 ス ル 多 ク ノ 物 質 ガ hyaluronic acidテ 分 解 シ ナ イ コ トモ ア リ.肺 炎 菌 ノhyaluronidaseノ 作 用 ヲ 抑 止 ス ル.ソ ノ 免 疫 血 清 ハ 肺 炎 菌 ノspreading actionヲ 抑 制 シ ナ イ。 又 肺 炎 菌hyaluronidaseノ 免 疫 血 清 ハ 連 鎖 状 球 菌 ノhyaluronidaseノ 作 用 或 ハ spreading actionヲ 阻 止 シ ナ イ。"Spreading factor"ハ 單 ニhyabronidaseノ ミ ニ 基 ク モ ノ デ ハ ナ ク モ ツ ト複 雜 デ 多 ク ノfactorガ 一 處 ニ ナ ツ テspreading actionト ナ ル モ ノ デ ア ラ ウ。(芦 田) 賀 驗 的 馬 腦 炎 ニ 對 ス ル 種 々 濃 度 ノ 食 鹽 溶 液 及 ビSulfanilamid化 合 物 ニ 依 ル 治 療 ノ 失 敗
J. E. Kempf and M. C. SouIe. Unsnccessful therapy in experimental equine encephalomyelitis with salt solutions of
compounds. Proc. Soc. exp. Biol & Med., 1940, 44, 1, 107. 家 鼠 ニ 馬 腦 炎 病 毒 ヲ 接 種 シ40時 間 後 ヨ リ 高 張(3%).等 張(0.875%).低 張(0.375%) ノ 三 種 ノ 食 鹽 水 ヲ2-3時 間 毎 ニ4c.c.宛 腹 腔 内 ニ 注 射 シ タ。 全 體 デ150gmノ 家 鼠 ニ 對 シ 40c.c.ニ ナ ル 。 治 療 的 效 果 ハ ナ シ。 又 各 種 ノ sulfanilamid化 合 物 ヲ 病 毒 ヲ 接 種 シ タ(1.000 M.L.D.)家 鼠 ニ24時 間 後 カ ラ 腹 腔 内 ニ 注 射 シ タ 。 對 照 ニ 比 シ テ 特 ニ 何 等 ミ ト ム ベ キ治 療 数 果 ナ シ。(芦 田)
腫瘍 ノ炭水化物 代謝
L. Berenblum, E. Chain and N. G. Heatley. Carbohydrate metabolism, oftumours. Nature, 145, 3681, 778. 腫 瘍 組 織 ノ糖 分 解 ト正 常 組 織 ノ ソ レ トノ 同 異 ニ就 テ ハ議 論 ガ アル。 著 者 等 ハDickensノ 説 ニ反 シテ 好氣 的 糖 分 解(aerobic glycolysis) ヲナ ス 腫 瘍組 織 ハ正 常 ニ於 テ モ 好 氣 的 糖分 解 ヲ行 フ組 織 ノモ ノ ナル コ ト.多 ク ノ 正 常組 織 ガ好氣 的糖 分解 ヲ 行 フ コ ト.肝 腫 ニ於 テ モ好 氣 的糖 分解 ヲ示 サ ザル モ ノ ノ 存 在 ス ル コ ト等 ニ就 テdiscussシ.呼 吸 商 ニ就 テ モ皮 膚(外 傷 ニ 對 シ抵 抗 ガ大)ト ソ ン ヨ リ生 ズルShopeノ 乳 嘴 腫 ニ於 テ ハ兩 者 ノ好 氣 的 及 ビ 嫌 氣 的 糖 分 解 或 ハ ソ レ 等 ノ 呼 吸 商 ニ 變 リナ イ コ トヲ述 ベ.腫 瘍 組 織 ノ炭 水 化 物 代 謝 ハ ソ ノ 由 來 ス ル 組 織 ト比較 ス ル 時 ハ特 ニ差 異 ガ ナ イ ト主 張 シ テ ヰ ル。(芦 田) 化 學 α-Tocopherolノ 低 級 同族 體 ニ 就 テ
P. Karrer u. K. S. Yap: Uber ein weiteres niederes Homologe des ƒ¿-Tocopherols,
Hely. 23(1940), 581-584. 著 者 等 ノ1人 P.Karrerハ K.A.Jensen ト共 ニ曾 テ2,5,7, 8-Tetramethyl-2-〔4´, 8´-dimethyl-nonyl〕-6-oxy-chroman(II)ヲ 合 成 シ タ(Helv.21(1938)1622).(II)ハ 側 鎖 ガ α-Tocopherol(III)ヨ リ モIsopren基 ガ1個 ダ ケ 短 ク20mg-Doseデ 「ビ タ ミ ン 」Eノ 作 用 ガ ナ イ 。 今 囘 次 ノ 如 ク シ テ2,5,7,8-Tetramethyl-2-〔24-metho-pentyl〕-6-oxy-chroman(I)ヲ 合
成 シ タ 。(I)ハ α-Tocopherolヨ リ モIsopren 基 ガ2個 ダ ケ 短 ク40mg-Doseデ モ 「ビ タ ミ
ン 」Eノ 作 用 ガ ナ イ 。
(III)
(亀田)2-Phytylnaphtochinon-1,4ノ 合 成 P.Karrer,A.Geiger,A.Ruegger u.G.
Schwab: Synthese des 2-Phytyl-naphtochinons-1,4. Helv. 23(1940), 585-590. 著 者 等 ハ β-Naphtyl-athylmagnesiumbromid (I)ト2,6,10-Trimethyl-pentadeeanon-1,4 (II)ト ヨ リ 出 發 シ 次 ノ如 キ行 程 ヲ 經 テ2-Phy-tyl-naphtochinon-1,4(III)ヲ 合 成 シ タ 。 本 物 質 ハ 物 理 的 及 ビ 化 學 的 性 質
ガPhylloch-(III)
inon(「 ビ タ ミ ン」K1)ニ 非 常 ニ ヨ ク 類 似 シ テ ヰ ル.併 シ側 鎖 ノ γ,δ ノ 位 置 ニ 二 重 結 合 ヲ 有 ス ル 異 性 體 ヲ 含 有 シ テ ヰ ル モ ノ ト思 ハ レル 。 (亀 田) β-Alaninノ 「ポ リ オ キ シ ーア チ ル 」誘 導 體 T. Reichstein u. A. Grussner:Polyoxy-acyl-derivate des β-Alanins. Helv. 23(1940), 650-657.
Williams及 ビ 協 力 者 ハPantothensaure ニ (1939), 454)。
(I)ナ ル 構 造 式 ヲ 奥 ヘ タ(Am. Chem. Soc. 61 又 Subbarow u. Raneハ2,
5-Dioxy-valer-(I)
iansaureト β-Alaninト ヨ リ溶 血 性 連 鎖 状 球 菌 ニ 對 シPantothensaureノ 作 用 ア ル 誘 導 體 ヲ 得 タ(Am.Chem.Soc.61(1939),1616)。 著 者 等 ハ次 ノ如 キ β-Alanin誘 導體 ヲ合 成 シ タ 。尚 生 物 試 驗 ニ ハ(IV a),(IV b),(IV c)ヲ 夫 々
約10%NaOHト 共 ニ 常温 時8時 間 放 置 シ後 塩 酸 デ正 確 ニ 中和 シタ モ ノ ヲ 用 ヒ タ.ソ ノ結 果 ニ就 テ ハ後 日發 表 ノ由 。 又(II c)ヲ 光 學 的活 性體 ニ 分 チ之 ヨ リ(IV c) ノ光 學 的 活 性 體 ヲ得 タ。(龜 田)
臨牀醫學
緑色性連鎖状球菌腦膜炎 ニ於 ケル
Sulfapyridineノ 使 用Mitchell, W. J., Bower, A. G. & Hamilton, P. M., The Use of Sulfapyridine in Streptococcus Viridans Meningitis.
Amer. Journ. Med. Sciences, CC, 75-77, 1940. 著 者 ハ1937年1月 以 來.6例 ノ緑 色 性 連 鎖 状 球 菌 ニ 因 ル 腦 膜 炎 患 者 ヲ經 驗 シ タ。 ソ ノ 中 Sulfapyridineヲ 用 ヒ タ2例 ハ 治 癒 シ.始 メ ニ Sulfanilamide,後 ニSulfapyridineヲ 用 ヒ タ 1例 モ 治 癒 シ タ。Sulfanilamideノ ミ ヲ用 ヒ タ3例 ハ 效 果 ヲ 認 メ 得 ナ カ ツ タ 。 カ 、ル 少 數 ノ 治 療 例 デ ハ 確 定 シ タ コ トハ 云 ヘ ヌ ガ. Sulfapyridineハ 效 果 ガ ア ル ト認 メ テ ヨ イ ト思 フ ト述 ベ テ 居 ル 。(羽 田)
靜 脈注射法 ノ代用 トシテ ノ胸骨腔内注 入
Henning, N., Die intrasternale
Injektion
und Transfusion als Ersatz fur die
intravenosen Methoden.
Dtsch. med.
Wschr., Nr. 27, 737-739, 1940.
手 技 ハ診 斷 用 ノ胸 骨 穿 刺 ト 同様 デ アル。 即 チ先 ヅ 皮 内.皮 下 ノ麻 醉 ョ リ骨 膜 ノ麻 醉 ニ 迄 達 セ シメル 。 後 者 ハ痛 覺 鋭 敏 故 ニ特 ニ 注 意 シ テ行 フ。 次 イデ穿 刺 針 ヲ通 シテ 藥 劑 ノ注 入 ヲ 行 フ ノデ アル 。 用 フ ベ キ藥 劑 トシテ ハ.強 心 劑.高 張 葡 萄 糖.食 鹽 水 等 一 般 ニ靜 脈 注 射 ニ 用 ヒ ラ レル 藥 劑 ハ全 テ注 入 シ得 ル。 著 者 ハ尚 輸 血 ヲ 本 法 ニ依 リ行 ヒ良 果 ヲ收 メ テ居 ル 。 本 法 ハ 靜 脈 注 射 法 ヨ リモ 手 技 ガ簡 單 デ ア リ.初 心 者 ニ モ 容 易 ニ行 ヒ得 ル ノデ 適 應 價 値 ガ廣 イ ト云 フ。(羽 田)膽 道疾患ニ於ケル大腸菌 ノ臨牀 的意義
Nimz, F., Die klinische Bedeutung derKolibakterien bei Erkrankungen der Gallenwege. Dtsch. med. Wschr., Nr. 26, 706-709, 1940. 4,461例 ノ 肝 臟及 膽 道 疾 患 患 者 ノ 膽 汁 檢 査 ノ結 果.527例(11.8%)ニ 大 腸 菌 ヲ 檢 出 シタ。 コ ノ中約 半數 ハ膽 石 又ハ 膽 道 閉 塞 ヲ 伴 ツ テ ヰ タ。 膽 道 ノ大 腸 菌 感 染 ハ.非 感 染 例 ニ 比 シテ 症 状 概 ネ重 篤 デ アル ガ.大 腸 菌 ノ 血 行 性 又 ハ 淋 巴性 傳 播 ハ稀 デ アル 。 感 染 經 路 ハ 主 トシテ 腸 管 ヨ リ上行 性 ニ移 行 スル モ ノ ガ 多 イ。 ソ ノ 際 胃液 ノ鹽 酸 分 泌 缺 乏 ガ 問題 トサ レル ガ.感 染 シテ發 病 ニ至 ル ニ ハ膽 汁 流 出 路 ノ 障 碍 ガ決 定 的 ノ要 因 ヲナ シテ ヰル 。 著 者 ハ 更 ニ急 性 又 ハ非 定 型 的 慢 性 ノ各 種 ノ病 症 ヲ 述 ベ タ後.治 療 ニ言 及 シ.「 ト リパ フ ラ ビ ン」ガ 有 效 ナル コ トヲ認 メ.外 科 的 療 法 ハ適 應 症 ヲ 嚴 密 ニ定 ム ベ キ ダ ト述 ベテ ヰル 。(羽 田) 血 色 素 過 多 性 貧 血 ト「ビタ ミ ン」B Singer, R., Hyperchrome Anamie und
Vitamin B. Wien. klin. Wschr., Nr. 28, 564-565, 1940. 62歳 ノ 惡 性 貧 血 患 者1例 ニ 就 テ 報 告 シ テ ヰ ル 。 入 院 時 血 液 像 所 見 ハ 血 色 素(ザ ー リ)48%, 赤 血 球 數2,000,000,色 素 係 數1.2,白 血 球 數 4,700デ ア ツ タ 。 コ ノ 患 者 ニ 始 メ2週 間 ハ 「カ ム ポ ロ ン」.鹽 酸 「ペ プ シ ン」.還 元 鐵 等 ノ普 通 療 法 ヲ行 ツ タ ガ 更 ニ 效 果 ナ ク.血 色 素 ハ48% ョ リ40%ニ 下 ツ タ 。次 ニ18日 目 ヨ リBerizym 1c.c.注 射 ト酵 母 ノ 内 服 ヲ 始 メ タ 。Berizym 1c.c. ハ2mgノ 「ビ タ ミ ン」B1ノ 他 ニ 各 種 「ビ タ ミ ン」B複 合 體 ヲ 含 有 ス ル 。 注 射6囘 ニ シ テ 血 色 素70%ニ 上 昇 シ.13囘 ニ シ テ80%ニ ナ リ.赤 血 球 數 モ 亦4,460,000ニ 増 加 シ タ 。Berizym 注 射 ハ16囘 デ 中 止 シ.退 院 サ セ.退 院 後1ケ 月 ノ 血 液 像 ヲ檢 ベ タ 所.血 色 素84%,赤 血 球 數5,090,000,色 素 係 數0.8,白 血 球 數5,000 デ ア ツ タ 。(羽 田) 「ペ ラ グ ラ」ハ遺 傳 ス ル カ? Leonida, J., Ist Pellagra erblich? Arch.
f. Schiffs-u. Tropenhyg., XLIV,
316-319, 1940. 「ペ ラグ ラ」ハ食 餌 中 ノ榮 養 素 ノ缺 乏 ニ 因 ツ テ起 ル ト考 ヘ ラ レ.特 ニ 「ビ タ ミ ン」B或 ハ「ヒ ス チ ヂ ン」ノ缺 乏 ガ問 題 ニ サ レテ居 ル 。著 者 ハ 之 ニ對 シ.他 ノ新 陳 代 謝 性 疾 患 例 ヘ バ糖 尿 病. 肥 胖 症 及 ビ痛 風 ノ如 ク.「 ペ ラ グ ラ」素 質 ガ遺 傳 メル ト云 フ見解 ヲ採 リ.斯 ル 見 解 ヲ抱 クニ 至 ツ タ經 驗 例4例 ニ就 テ 述 ベ テ居 ル 。4例 共 ニ親 子.同 胞 或 ハ近 親 者 ニ 「ペ ラグ ラ」患者 ガ 多 發 シテ居 リ.ソ ノ關 係 ヲ明細 ニ擧 ゲ テ居 ル 。 著 者 ハ ソ ノ他 ニ.遺 傳 黴 毒 ト「ホル モ ン」失 調 ガ 「ペ ラ グ ラ」ニ關 係 ヲ有 ス ル ノデ ハナ イ カ ト考 ヘ テ居 ル。(羽 田) 黄 色 葡 萄状 球 菌 ニ 對 ス ル 「レ ン トゲ ン」線 ト「ズ ル フ ァニ ル ア ミ ド」トノ共 同作 用 Flocks, R., Fellows, O. N, & Kerr, H. D., The Combined Action of Roentgen Rays and Sulfanilamide on Staphylococcus
aureus. Amer. Journ. Roentgenol. & Rad. Therapy, XLIV, 115-116, 1940.
著 者 ハ 黄 色 葡 萄 状 球 菌 ニ 對 ス ル 「レ ン ト ゲ ン」線 ト 「ズ ル フ ァニ ル ア ミ ド」又 ハ 溶 解 性 「プ ロ ン ト ジル 」ノ共 同 作 用 ヲin vitro及in vivo ニ 實 驗 的 ニ 證 明 シ タ。in vitroノ 實 驗 ト シ テ ハ.「 ペ ト リ」皿 内 ニ 於 ケ ル 葡 萄 状 球 菌 ノCol-ony數 ヲ算 ヘ.「 レ ン ト ゲ ン」線 ヲ ノ ミ.又 ハ 以 上 ノ 藥 劑 ノ ミ ヲ單 獨 ニ 使 用 ス ル ヨ リモ.兩 者 ヲ 併 用 シ タ 場 合 ニColony數 ノ減 少 セ ル ヲ 認 メ タ 。in vivoノ 實 驗 ト シ テ ハ 二 十 日鼠 ヲ 用 ヒ.葡 萄 状 球 菌 ヲ 接 種 後100「 レ ン トゲ ン」 單 位 照 射 シ。 同 時 ニ 「ズ ル フ ァニ ル ア ミ ド」又 ハ 溶 解 性 「プ ロ ン ト ジル 」ヲ皮 下 注 射 シ タ 例 ガ. 然 ラ ザ ル モ ノ ニ 比 シ.最 モ 生 存 例 數 ノ多 イ コ ト ヲ認 メ タ ト云 フ。(羽 田)
妊娠 ノ迅速診斷法
Werle, E. u. Effkemann, G., Schnellmethode zur Schwangerschaftsbestimmung. Min.
Wschr., Nr. 28, 717-719, 1940.
妊 娠 時 ニ ハ 血 液 中 ノHistaminaseガ 増 加 ス ル コ ト ニ 着 眼 シ.著 者 等 ハ 妊 婦 ノ 血 液 又 ハ血
清 ノHistaminaseヲ 測 定 シ.妊 娠 ノ 早 期 診 斷 法 ニ 資 セ ン ト シ テ 居 ル 。 妊 娠 時 ニ 血 中 ノ Histaminaseガ 増 加 ス ル コ トハ 極 メ テ 早 期 ニ 見 ラ レ.既 ニ 妊 娠14日 ニ シ テ 増 加 セ ル ヲ認 メ タ ト 云 フ 。 著 者 等 ノ 方 法 ノ 長 所 トス ル 所 ハ. 手 技 ノ簡 便 ニ シ テ.結 果 ノ 迅 速 ニ 判 明 ス ル 點 ニ ア リ.僅 々2-3時 間 ニ シテ妊 娠 ノ有 無 ヲ判 定 ス ル ヲ得 ル ト云 フ。 更 ニ本 法 ニ 依 レバ.妊 娠 ト子 宮 筋 腫.稽 留 性 流 産 等 トノ 鑑 別 診 斷 モ 容 易 デ アル ト云 フ。 尚 著 者 等 ハ血 液 中 ノHis-taminase測 定 法 ト シテ生 物 學 的 方 法 ニ依 ツテ 居 ル 。(羽 田)
