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資料2-1-2

平成27年11月10日風力部会資料

む つ 小 川 原 港 洋 上 風 力 発 電 事 業

環 境 影 響 評 価 準 備 書

補 足 説 明 資 料

平 成 27年 11月

む つ 小 川 原 港 洋 上 風 力 開 発 株 式 会 社

(2)

目 次 1.超低周波音の予測結果について ··· 1 2.水底の底質のCODの単位について ··· 3 3.水底の底質のヒ素及びクロムについて ··· 4 4.底質の粒度組成について ··· 8 5.強熱減量の値について ··· 11 6.底質の影響について ··· 12 7.むつ小川原港内の土砂の粒度組成について ··· 17 8.鳥類の事後調査について ··· 18 9.鳥類の環境保全措置について ··· 21

(3)

○超低周波音 1.超低周波音の予測結果について 低周波音の周波数帯別の予測結果(準備書420及び422ページ)について、200Hzまで記 載してください。 200Hz の周波数帯までの低周波音の予測結果は下図に示すとおりです。

図 低周波音の周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦)(準備書 p420)

注:予測結果は、予測値と現況実測値の合成値である。 0 20 40 60 80 100 120 1 10 100 1000 音 圧 レ ベ ル (dB) 周波数(Hz) St.a(昼間) St.a(夜間) St.b(昼間) St.b(夜間) St.c(昼間) St.c(夜間) St.d(昼間) St.d(夜間) St.e(昼間) St.e(夜間)

(4)

図 圧迫感・振動感を感じる低周波音レベル(準備書 p422)

〔出典:「環境アセスメントの技術」(一般社団法人環境情報科学センター、平成 11 年)〕 :予測結果の範囲

(5)

○地域概況 2.水底の底質のCODの単位について 水底の底質のCODの単位について、第3.1-23表(p58)は「mg/g」である一方、第3.1-24 表(p59)は「%」であり単位が異なる。出典を確認してください。 第 3.1-23 表は、「平成 24 年度公共用水域及び地下水の水質測定結果」(青森県、平成 26 年) を、第 3.1-24 表は、「むつ小川原港港湾計画資料(その 2)新規」(むつ小川原港港湾管理者、 昭和 52 年)を出典としております。 前者は単位質量当たり、後者は割合で値が示されており、出典どおりの記載としています。 なお、1mg/g=0.1%となるため、第 3.1-24 表(p59)の COD の値は、下表のとおりとなります。

表 海域の底質(COD)の測定結果(昭和 46~50 年度)

測定地点名 尾駮沼 1 鷹架沼 2 東通海域 3 東通海域 4 COD(mg/g) 0.82 24 0.6~1.2 0.4~1.6 測定地点名 東通海域 5 東通海域 6 東通海域 7 鷹架沼沖 8 COD(mg/g) 0.4 0.05 0.06 0.3 注:東通海域 3、4、5、7 は 2 ヶ年の最小値及び最大値を示す。

(6)

○水底の底質 3.水底の底質のヒ素及びクロムについて 文献調査の結果によると、当該海域の水底の底質において、ヒ素(As)及びクロム(T -Cr)の含有率が高く、対応を検討してください。 ① ヒ素及びクロムの含有率の現状 対象事業実施区域周辺の水底の底質のヒ素(As)及びクロム(T-Cr)の測定結果は、下表及び 下図に示すとおりであり、鷹架沼及び尾駮沼の含有率が高くなっています。 これは、周辺の土砂に含まれる自然由来のヒ素及びクロム等の重金属が、長期間を経て湖底に 堆積したことが要因であることが考えられます。 対象事業実施区域の海域は、尾駮沼及び鷹架沼からの河川の河口部に位置するため、当該湖沼 からの土砂が流入し、その結果、ヒ素及びクロムの含有率が高くなったことが考えられます。 項 目 鷹架沼 2 鷹架沼 3 尾駮沼 2 東通海域 3 東通海域 4 東通海域 5 東通海域 8 As(mg/kg) 6.9 12 16 2.3~7.7 ND ND 6.0 T-Cr(mg/kg) ND 120 100 4.3~5.1 6.9~11.7 1.3~4.7 17.0 0 2 4km 鷹架沼 3 尾駮沼 2 東通海域 3 新納屋地先 尾駮地先 鷹架沼 2 東通海域 8 東通海域 4 東通海域 5 凡 例 対象事業実施区域 風力発電機の位置 調査地点

(7)

② 全国のヒ素及びクロムの分布状況 日本の周辺海域におけるヒ素及びクロムの含有量の分布状況並びに既存資料における当該海域 のヒ素及びクロムの最大値(As:7.7 mg/kg〔東通海域 3〕、T-Cr:17.0 mg/kg〔東通海域 8〕) の区分は、下図に示すとおりです。 日本の周辺海域における値と当該海域の値を比較しますと、ヒ素につきましては、中位程度、 クロムにつきましては、低位程度の値となっています。

図 日本の周辺海域の分布状況及び当該海域の最大値の区分(ヒ素)

「海と陸の地球化学図」(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター、平成 27 年 10 月閲覧) より作成 当該海域の最大値の区分 (7.7mg/kg〔東通海域 3〕) 当該海域

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図 日本の周辺海域の分布状況及び当該海域の最大値の区分(クロム)

「海と陸の地球化学図」(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター、平成 27 年 10 月閲覧) より作成 当該海域 当該海域の最大値の区分 (17.0mg/kg〔東通海域 8〕)

(9)

③ 影響の回避・低減に係る対応 ①に記載のとおり、河口部近傍の海域における重金属等の含有率は比較的高くなっています。 掘削工事又は杭打ち工事を実施するにあたっては、工事実施前に当該海域の水底土砂を採取し、 「土壌汚染対策法」(平成 14 年法律第 53 号)に定める基準との比較を行い、基準を上回る場合 には、工事実施前に関係機関と協議の上、適切な対応を講じることとしています。 また、風力発電機の単機出力を上げることにより、設置基数を削減し、重金属等の含有率が比 較的高いことが想定される、尾駮沼及び鷹架沼の河口部近傍への設置は行わないことを検討しま す。

(10)

4.底質の粒度組成について

底質の粒度組成の結果を提示してください。

粒度組成の調査位置及び調査結果は、以下に示すとおりです。

図 底質(粒度組成)調査位置

(11)

表(1) 底質調査結果(調査点別・粒度組成・冬季)

調査年月日:平成 26 年 2 月 26 日 調査点 礫分 2~75mm (%) 粗砂分 0.85~2mm (%) 中砂分 0.25~0.85mm (%) 細砂分 0.075~ 0.25mm (%) シルト分 0.005~ 0.075mm (%) 粘土分 <0.005mm (%) 50%粒径 (mm) St.1 0.0 0.4 52.7 46.0 0.5 0.4 0.255 St.3 0.0 0.0 27.1 70.0 2.2 0.7 0.226 St.4 0.0 1.5 41.7 54.1 2.0 0.7 0.240 St.5 0.0 0.0 13.6 83.0 2.9 0.5 0.182 最小 0.0 0.0 13.6 46.0 0.5 0.4 0.182 最大 0.0 1.5 52.7 83.0 2.9 0.7 0.255

表(2) 底質調査結果(調査点別・粒度組成・春季)

調査年月日:平成 26 年 6 月 3 日 調査点 礫分 2~75mm (%) 粗砂分 0.85~2mm (%) 中砂分 0.25~0.85mm (%) 細砂分 0.075~ 0.25mm (%) シルト分 0.005~ 0.075mm (%) 粘土分 <0.005mm (%) 50%粒径 (mm) St.1 0.0 1.9 62.6 32.8 2.2 0.5 0.291 St.3 0.0 0.1 32.4 66.4 0.7 0.4 0.231 St.4 0.0 0.5 19.5 78.5 1.0 0.5 0.224 St.5 0.0 0.5 11.5 82.2 5.3 0.5 0.177 最小 0.0 0.1 11.5 32.8 0.7 0.4 0.177 最大 0.0 1.9 62.6 82.2 5.3 0.5 0.291

(12)

表(3) 底質調査結果(調査点別・粒度組成・夏季)

調査年月日:平成 26 年 8 月 28 日、9 月 9 日 調査点 礫分 2~75mm (%) 粗砂分 0.85~2mm (%) 中砂分 0.25~0.85mm (%) 細砂分 0.075~ 0.25mm (%) シルト分 0.005~ 0.075mm (%) 粘土分 <0.005mm (%) 50%粒径 (mm) St.1 0.0 0.4 39.7 55.3 3.7 0.9 0.236 St.3 0.0 0.0 9.0 86.1 4.0 0.9 0.181 St.4 0.0 0.5 10.3 85.3 3.3 0.6 0.177 St.5 0.0 0.7 1.6 85.0 11.3 1.4 0.139 St.6 0.0 0.3 41.0 54.4 3.2 1.1 0.236 St.7 0.0 0.1 15.4 82.3 1.8 0.4 0.186 St.8 0.0 0.3 15.3 81.7 2.2 0.5 0.184 St.9 0.0 0.0 8.7 88.5 2.2 0.6 0.186 St.10 0.0 0.3 3.1 87.2 8.1 1.3 0.140 St.11 0.0 0.5 15.5 80.0 3.3 0.7 0.187 最小 0.0 0.0 1.6 54.4 1.8 0.4 0.139 最大 0.0 0.7 41.0 88.5 11.3 1.4 0.236

表(4) 底質調査結果(調査点別・粒度組成・秋季)

調査年月日:平成 26 年 11 月 15 日 調査点 礫分 2~75mm (%) 粗砂分 0.85~2mm (%) 中砂分 0.25~0.85mm (%) 細砂分 0.075~ 0.25mm (%) シルト分 0.005~ 0.075mm (%) 粘土分 <0.005mm (%) 50%粒径 (mm) St.1 0.0 0.2 35.4 62.7 1.2 0.5 0.233 St.3 0.0 0.1 11.7 85.9 1.7 0.6 0.184 St.4 0.0 0.3 7.7 89.2 2.3 0.5 0.163 St.5 2.7 1.2 2.3 79.0 13.7 1.1 0.134 St.6 0.0 0.1 31.7 65.2 2.5 0.5 0.230 St.7 0.0 0.1 16.8 78.8 3.6 0.7 0.185 St.8 0.1 2.4 22.4 72.1 2.4 0.6 0.193 St.9 0.0 0.0 11.2 86.1 2.2 0.5 0.183 St.10 0.0 0.3 5.0 86.3 7.4 1.0 0.147 St.11 0.1 0.8 9.0 87.2 2.2 0.7 0.161 最小 0.0 0.0 2.3 62.7 1.2 0.5 0.134 最大 2.7 2.4 35.4 89.2 13.7 1.1 0.233

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5.強熱減量の値について 「東通海域4」地点の強熱減量の値が他地点と比較して高いため、出典を確認してくだ さい。 「むつ小川原港港湾計画資料(その 2)新規」(むつ小川原港港湾管理者、昭和 52 年)に記載 の強熱減量の調査結果は、以下に示すとおりです。 「東通海域 4」を含むいずれの地点でも、出典どおりの値となっています。 出典:「むつ小川原港港湾計画資料(その2)新規」(むつ小川原港港湾管理者、昭和 52 年)

(14)

6.底質の影響について 底質の調査点があまりにも少なく、既存資料のデータから考えるとケーソン沈設すると き重金属が溶出するかどうかの判断ができないと考える。 方法書と方法書補足説明資料について、測点をメッシュ状に打つべきであるとコメント しましたが、準備書に反映しなかった根拠を示してください。 方法書段階における本件に係る補足説明資料の内容を以下に示します。ご指摘のメッシュ 状の調査は、流況についてのものと理解し、次頁以降に本事業での考え方を記載いたします。 【方法書段階における補足説明資料(抜粋)】 ○水環境 10.水環境の調査地点について 工事の施工に伴って発生する海域の濁り、および底質からの有害物質の溶出。こ れらを環境影響評価の項目としていることは妥当である。それらの発生、影響を論 じる場合、流況を知ることが必須であるが、事業実施区域が海岸のごく近傍である ことから海岸流の発生、潮汐流の影響なども予想される。とくにこの海域は風浪に よる離岸流があるはずで、風車の位置ではそれがかなり強く、また潮流と合成され るのではないかと思われる。メッシュ状の流況調査が必要である。 水の濁りの予測に用いる流況については、むつ小川原港港湾計画資料に掲載されて いる恒流や潮汐等、色々なデータを分析して用いる計画です。既存文献調査で知見が 得られていると考えておりますが、さらに当該海域の流況に関する文献調査を行い、 適切なパラメータの把握に努めます。 海岸流(海浜流)のうち沿岸流については、砕波帯から岸側に発生します。また、 離岸流の消える位置は、岸を基準として、岸から波が砕ける位置までの距離の約 1~ 2.5 倍といわれており、対象事業実施区域付近では岸から約 100~250m の位置となり ます。本事業におけるケーソンの設置位置は、岸から約 400m 以上離れていることか ら、沿岸流及び離岸流は及ばないものと考えます。 〔出典:「むつ小川原港洋上風力発電事業 環境影響評価方法書 補足説明資料」 (平成 26 年 8 月、むつ小川原港洋上風力開発(株))〕

(15)

(1) 流況調査について 流況調査点をメッシュ状に配置すべき、とのご指摘は、離岸流などの影響で複雑な流況を 呈していることが想定されることを考慮してのことと理解いたします。 当該海域においては、波浪に起因する沿岸流および離岸流の発生が想定されますが、離岸 流の消える位置は、岸を基準として、岸から波が砕ける位置までの距離の約 1~2.5 倍とい われており、対象事業実施区域付近では岸から約 100~250m の位置となります。本事業にお けるケーソンの設置位置は、岸から約 400m 以上離れていることから、沿岸流及び離岸流は 及ばないものと考えます(図 1 参照、方法書補足説明資料より転載)。 図 1 沿岸流および離岸流発生の模式図 「新体系土木工学 82 港湾施設の設計」((社)土木学会、昭和 55 年)より作成 離岸流頭 約 100~250m 風力発電機列(ケーソン設置位置) 約 400m以上 砕波

(16)

また、計画地周辺の流況を確認するために、周辺海域で過去に実施された以下の流況観測 データを収集しました。 1)むつ小川原港港湾計画資料(その 2)- 新規-(昭和 52 年、むつ小川原港港湾管理者) 2)むつ小川原港港湾計画資料(その 2)- 一部改訂-(平成 5 年、むつ小川原港港湾管理者) 委第 3 の 14 の 1 号 むつ小川原港港湾計画調査委託報告書 (平成 4 年、むつ小川原港管理事務所、三洋テクノマリン㈱) 3)委第 3202 号 平成 11 年度むつ小川原港港湾計画策定調査調査報告書 (平成 11 年、青森県むつ小川原港管理事務所、朝日航洋㈱) 4)青森県資料 流況調査位置は図 2 に示すとおり、調査結果より得られた主要 4 分潮の潮流振幅は表 1 に 示すとおりです。当該海域で卓越する潮流は K1潮または O1潮で、潮流振幅は最大 15cm/s 程 度です。 また、潮流の方向をみるために、冬季における調査点 3-1 で卓越している K1潮の潮流楕円 を図 3 に示します。流向は沿岸に沿う南北方向を向いており、東西方向の流れはほとんどな いことが確認できます。 表 1 主要 4 分潮の潮流振幅 [単位:cm/s] 出典 調査時期 調査点 K1潮 O1潮 M2潮 S2潮 1) 1974.12-1975.1 1-1:3m層 3.1 4.5 2.9 3.1 1-4:3m層 4.7 10.4 2.5 1.3 1975.8-9 1-1:3m層 3.7 13.2 4.1 1.9 1-4:3m層 6.5 2.4 5.9 1.3 2) 1991.8.23-9.11 1992.1.15-1.31 2-2:上下層平均 8.5 4.2 2.1 0.5 2-4:上下層平均 8.9 3.2 1.7 0.6 3) 1998.12.12-12.26 3-1:上下層平均 15.6 9.8 1.3 1.3 3-2:上下層平均 15.6 9.5 1.1 0.9 1999.7.19-8.3 3-1:上下層平均 12.6 13.1 3.2 1.7 3-2:上下層平均 13.8 12.5 2.6 2.5 4) 2010.1.1-12.31 4-1:8m層 3.2 3.1 0.6 0.2 2011.1.1.12.31 4-1:8m層 3.1 2.8 0.5 0.1 2013.1.1-12.31 4-1:8m層 3.0 2.6 0.6 0.2 (注) 調査点 2-2 と 2-4 の潮流振幅は夏季と冬季を平均した値である。

(17)

図 2 周辺海域の流況調査位置 4-1 1-1 1-4 2-2 2-4 3-1 3-2 0 2 4km

(18)

図 3 潮流楕円(冬季、調査点 3-1、K1潮) 以上のことから、流況に関しては、周辺海域で過去に実施された観測結果から、南北方向 の流れ場を設定することで濁りの予測が可能であると判断しました。 (2) 重金属の溶出防止対策について 掘削工事又は杭打ち工事を実施するにあたっては、工事実施前に当該海域の水底土砂を採 取し、「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月 29 日法律第 53 号)に定める基準との比較調査 を行い、基準を上回る結果が測定された場合には、工事実施前に関係機関と協議の上、適切 な対応を講じることとします。 また、準備書における風力部会のご意見を踏まえ、風力発電機の単機出力を上げることに より、設置基数を削減し、重金属等の含有率が比較的高いことが想定される、尾駮沼及び鷹 架沼の河口部近傍への設置は行わないことを検討します。 上層 下層

(19)

7.むつ小川原港内の土砂の粒度組成について 過去のむつ小川原港でのしゅんせつ工事における土砂の粒度組成を提示してください。 過去にむつ小川原港内で実施した、しゅんせつ工事における土砂の粒度組成は、以下に示すと おりです。

表 底質調査結果

礫分 2~75mm (%) 粗砂分 0.85~2mm (%) 中砂分 0.25~0.85mm (%) 細砂分 0.075~ 0.25mm (%) シルト分 0.005~ 0.075mm (%) 粘土分 <0.005mm (%) 50%粒径 (mm) 5.5 30.9 38.8 19.8 2.8 2.2 0.55 〔浚渫事業者から提供されたデータより作成〕

(20)

○鳥 類 8.鳥類の事後調査について バードストライクに係る事後調査について、海外等で用いられている手法を採用するこ とを検討してください。 ① 海外での調査手法 洋上風力発電所の導入が進んでいる欧州において、以下の 2 種の鳥類の衝突及び回避行動の把 握手法の研究が報告されています。

● ORJIP(Offshore Renewables Joint Industry Program)における調査手法:英国

概要 既存の航空調査の結果及び立体画像技術(三次元カメラ)の結果を用いて、各風車か ら 500 メートル以内の鳥類を種レベルで同定し、より広範囲を従来通りの精度で調査 することにより、洋上風力発電により影響される可能性がある鳥類を把握することが できる。 写真 【立体画像技術(三次元カメラ)】 備考 2013 年 8 月から 2 年間のプロジェクト 〔出典:野鳥保護資料集「シンポジウム 野鳥と洋上風力発電-野鳥保護と自然エネルギーの共存を目指して」 (日本野鳥の会、平成 27 年 6 月)〕 左カメラ画像 右カメラ画像 外 景

(21)

● TADS(動物熱探知システム):デンマーク 概要 リモートコントロールでの自動映像記録装置。赤外線カメラで風車ブレード周辺の動 画データを取得し、鳥類等がカメラ画角に入った場合に、その前後の画像を取り出し 記録するシステム。 〔出典:「浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業 環境影響評価準備書 補足説明資料」 (経済産業省資源エネルギー庁、平成 25 年 12 月)〕 写真 【TADS(動物熱探知システム)】 〔出典:野鳥保護資料集「シンポジウム 野鳥と洋上風力発電-野鳥保護と自然エネルギーの共存を目指して」 (日本野鳥の会、平成 27 年 6 月)〕 備考 国内では、福島県沖に計画中の浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業にて設置予 定。

(22)

② その他の調査手法 バードストライクに係る事後調査につきまして、鳥類の専門家から以下の手法のご提案があり ました。 ● 浮網設置による死骸回収 概要 風力発電機のブレード旋回範囲又は流れの主流向の下流に浮網(刺網等)を設置し、 落下着水する鳥類を捕獲し定期的に回収する。 イメー ジ 【ブレード旋回範囲】 【流れの主流向の下流】 備考 海面を漂っている又は魚類等の捕食時の海鳥等の捕獲事故が懸念される。 ③ 本事業での採用について ORJIP の手法につきましては、立体画像技術の結果の他、航空調査等の結果を含めた、比較的 規模の大きい、種々の調査結果に基づく統括的な解析を用いた鳥類の行動把握の手法であり、現 在進行中のプロジェクトと理解しております。実用化に至っていない技術手法と考えられること から、本事業での採用は困難と考えます。 TADS につきましては、欧州及び日本において、その実用化のための実証実験段階であると理解 しております。特に日本では、福島県沖に計画中の浮体式洋上超大型風力発電機設置実証事業に おいて、同システムの採用が計画されており、日本における適用の可能性が今後検証されること となります。ORJIP の手法と同様に、実用化に至っていない技術手法と考えられることから、本 事業での採用は困難と考えます。 これら新技術につきましては、運転開始後の事後調査等の結果を踏まえ、技術開発の動向及び 専門家等の意見を参考に、導入の可能性について検討したいと考えております。 また、浮網設置による死骸回収につきましては、海面を漂っている又は魚類等の捕食時の海鳥 等が誤って網にかかる事故の発生が懸念されるため、専門家との協議の結果、採用を見送ること としました。 ブイ 刺網 主流向 ブイ 刺網

(23)

9.鳥類の環境保全措置について 当該地域は、オオハクチョウの重要なフライウェイである。鷹架沼や尾駮沼等は重要な ねぐらであり、現状の配置を見たとき、風力発電機がトラップになっていると考える。追 加の環境保全措置を検討する必要があるのではないか。 第 1 回の風力部会でのご指摘を踏まえて、風力発電機の単機出力を上げることにより、設置基 数を削減し、オオハクチョウ等の鳥類による利用が多いことが想定される、尾駮沼及び鷹架沼の 河口部近傍への設置は行わないことを検討します。

図  圧迫感・振動感を感じる低周波音レベル(準備書 p422)
図  日本の周辺海域の分布状況及び当該海域の最大値の区分(クロム)  「海と陸の地球化学図」 (国立研究開発法人産業技術総合研究所  地質調査総合センター、平成 27 年 10 月閲覧)  より作成 当該海域 当該海域の最大値の区分(17.0mg/kg〔東通海域 8〕)
図  底質(粒度組成)調査位置
図 2  周辺海域の流況調査位置  4-11-1 1-4 2-22-43-1 3-2  0 2  4km
+2

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