香川生物(Kagawa Seibutsu)(21):33−35,1994..
香川県産網廻目・ナナフシ目・直廼目分布資料(4)
豊 嶋
弘 〒769−01香川県綾歌郡国分寺町3369−1薬 壬
智 〒762 香川県坂出市王越町木沢1901−2 香川県自然科学館RecordsofDictyoptera,PhasmidaandOrthopterafromKagawaPrefecture(4)
HiromuToshima,3369−1,Nii,KohubuTdi−Cho,AγautaNgun,Kagawa,769−01Jbpan
SatosbiYakuo,&喀αぴαfケq/ec£弘rαgSc£e花Ce血e弘mブタ0ノー2戯sα∽α(な0ざゐよ−Cゐ0, Sαゐα£de,Åbgα∽α,ア62Jdpα花 香川県の網題目・ナナフシ目・直週目ファウ ナを明らかにするための基挺資料として,豊嶋 は分布資料(1ト(3)に.おいて,25種の採集データ ・−,知見等を記した(1989,1990,1992)。本報 告でほ,香川県より末記録の種類,産否が不確 実であった種類,既知生息地のたいへん少ない 種輝等,計5種について記録する。Orthoptera 直 麹 目
TettigOniidae キリギリス科 月なα払Z弘gαgrαCiZ£s(Matsumura&ShiTaki)ヒ メクダマキモドキ(囲3・図4) 坂出市府中町西山(城山山産)坂出カント リ・−クラブ alt.80m(ゴルフ場内にある 広葉樹の小林地),4−Ⅹ−1992 5谷3♀ (豊嶋採集).他に約10個体を目撃. 県内では小豆島からのみ記録されていた。ゴ ルフ場内に残されている小林地の,アカメガシ ワの若木が多い茂みで発見された(図2C)。 羽化してから間がないようで,まだ表皮の柔 らかな個体が多かった。■7カメガシワの菓を与 えて飼育したところ,よく摂食した。 Gry11idae コオロギ科 7セgeogrγgZ㍑SOCCな)£亡αgis(Serville)ダイワソエ ソマコオロギ(図5∼7) 坂出カントリ・−・クラブ[後注]alt.80∼ 160m(ゴルフ場内の草付き),22−Ⅴ−1992 5谷2♀(薬王採集);大川郡引田町南野 宗橡池付近 alt.100∼120m(畑の緑の草 地)22−Ⅵ−1993 3谷3♀(豊嶋採集). 香川県未記録. 加納はか(1982)によると,本州・四国・九 州では南部の沿岸沿いに分布し,香川県に近い ところでは,青野川河口付近や淡路島南部に生 息地が知られているが,瀬戸内の奥部からは未 発見である。 城山山麓のゴルフ場でほ,フェア1−ウェ・一棟 の草付き斜面(図1∼2E)に,入り口の直径 約1.5cm,深さ約10cmの穴をはって住み,頭部 が少し見える程度の位置にいた。フェア1−クェ −やグリ・−ソの芝生でほ発見できなかった。採 集した個体の他にも,場内の広い範囲で,散発 的に鳴き声が聞かれた。 南野では,畑の縁の草の間で鳴いていて,草 を踏んで歩くと容♀ともに飛び出してきた。し かし鳴き声の聞かれた範囲ほ限られており,全 体的な生息個体数は多くないようである。 か弘Ogα花dreUe8Sp.クチキコオ■ロギ(園8) 坂出市高屋町(白峰山)白峰寺境内 alt. 260m(広葉樹林)1+沿−1993 2谷 ー33−OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
冒 $
図1∼9.1∼2.生息場所の景観(坂出カントリークラブ)A ヒゲシロスズ・B タイワ
ンエソマコオロギ,C ヒメクダマキモドキ,3∼4・ヒメクダマキモドキ 谷・
5∼7.タイワンエソマコオロギ 5.谷交尾器,6・谷,7・♀,8・クチキコ
オロギ 谷,9.ヒゲシロスズ ♀・ −34−OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
谷♀多数を目撃.香川県未記録. 尾ノ瀬では神社贋内の雑広葉樹やヒノキ林の 下草(シダ,ミズヒキ,カラムシなど)に多数 集まっていた。レオマの個体ほ,自動販売機の ライトに飛来したものである。 Poた0花emOわ払s/−ZαUOα花己e托花αgZs(Shiraki)ヒ ゲシロスズ(図9) 坂出カソトリ・−クラブ alt.140∼160m (マツー雑広葉樹混生林,竹林の林緑)2 −Ⅹ−199010る10♀(豊嶋・薬王採集). はかに谷♀多数を目撃. 坂口(1989)の記録したヒゲシ/ロスズほ スズの誤同定であることが判明しているので, 県内からの確実な記録は初めてと思われる。樹 林とゴルフ場の境にある道路の側溝に多数落ち ていた(図2C)。 [後注]再出する採集地点についてほ,郡市名, 字名,alt.,(生息環境)を省略した。