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前頁トップ左 イランの二段式燃料 MRBMの発射 TABLE OF CONTENTS(目次) Key Findings(主要な発見) Threat History(脅威の歴史) Warheads and Targets(弾道と目標) Ballistic Missiles(弾道ミサイル) Short-

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(1)

弾道ミサイル及び巡航ミサイルの脅威

national air and space intelligence center

国立航空宇宙情報センター

wright-patterson air force base

(2)

前頁トップ左 イランの二段式固体燃料 MRBMの発射

TABLE OF CONTENTS

(目次)

Key Findings(主要な発見) 3 Threat History(脅威の歴史) 4 Warheads and Targets(弾道と目標) 5 Ballistic Missiles(弾道ミサイル) 6 Short-Range Ballistic Missiles(短距離弾道ミサイル) 8 Medium-Range and Intermediate-Range Ballistic Missiles 14

(中距離及び準中距離弾道ミサイル)

Intercontinental Ballistic Missiles(大陸間弾道弾) 18 Submarine-Launched Ballistic Missiles 22

(潜水艦発射弾道ミサイル)

Land-Attack Cruise Missiles(陸上攻撃巡航ミサイル) 25 Summary(要約) 29

(3)

KEY FINDINGS

(主要な発見) 多くの国で、弾道ミサイルや巡航ミサイルシステムは費用対効果の高い兵器であり、国力のシンボ ルであるとみなしている。それに加えて、それらは合衆国の空軍力に対して非対称な脅威を与え ている。 多くの弾道ミサイルや巡航ミサイルシステムは大量破壊兵器を装備している。 北朝鮮は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)として開発された場合には、核弾頭を装備し米国に到達 可能なTD-2(テポドン2)の開発を継続している。また、中距離弾道ミサイル(IRBM)と、新しい固体 燃料短距離弾道ミサイルも開発されている。 イランは、Shahab 3(シャハブ3)準中距離弾道ミサイル(MRBM)を改造し、射程距離と有効性を拡 張し、より射程距離の長いミサイル開発に向けた技術と能力を高めている。2008 年には、イランは 二段式固体燃料MRBM の発射実験を行った。2008 年後半から 2009 年前半にかけ、イランは長 距離弾道ミサイル技術のたたき台として用いることができる多段式人工衛星打上ロケット(SLV)を 発射した。 十分な外国からの援助が得られれば、イランは、2015 年までには合衆国に到達する ICBM を開 発し、テストすることができると思われる。  中国は、世界で最も活発で多様な弾道ミサイル開発計画を保有している。中国は攻撃用ミサイ ルの開発とテストを行っており、新たなミサイル部隊を編成し、特定のミサイルシステムの質的改善 を図っており、また、弾道ミサイル防衛への対抗手段を開発している。中国の弾道ミサイルは、ミサ イルの数とタイプの両面で拡大している。CSS-10 Mod 1(DF-31)と CSS-10 Mod 2(DF-31A)の両 ICBM が追加されると共に、台湾周辺で新しい戦域ミサイルの配備が続いている。

新しいJL-2 潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も、開発中となっている。

将来のICBM は、恐らく、MIRV(複数個別誘導再突入体)を装備するものが配備され、合衆国に 到達できる核弾頭の数は、15 年以内に 100 個を上回るものに拡大すると思われる。

(4)

インドとパキスタンは、新しい短距離と長距離の弾道ミサイルを開発し続けている。パキスタンは 2004 年以降 6 回に亘って固体燃料の Shaheen 2(シャヒーン2) MRBM をテストした。そして、イン ドは2006 年以降 3 回、新しい固体燃料推進の Agni III(アグニ3)IRBM をテストした。インドによれ ば、固体燃料のAgni II(アグニ2)MRBM の配備準備が完了している。 ロシアは、引き続き2,000 個を上回る核弾頭を合衆国に到達可能なミサイルに配備している。ロシ アの戦略ロケット軍は、軍備管理による制限と資源の不足により数的には縮小しているものの、新 しいICBM と SLBM システムの開発を進めており、ロシアは、合衆国外では最大の戦略弾道ミサ イル戦力を保有し続けると思われる。

陸上攻撃巡航ミサイルは (LACM: Land-Attack Cruise Missiles)は、軍事作戦に大きな脅威を与 えることができる非常に効果的武器システムである。 少なく共、今後10年以内に海外の九ヶ国がLACM の生産に携わる事になると予想され、多くのミ サイルが輸出可能になると見込まれる。

THREAT HISTORY

(脅威の歴史) 合衆国とその領域に関してと同様に、弾道ミサイル及び巡航ミサイルは、海外における米国と同 盟国の軍隊に対しても、重大な脅威となる。有人の航空機での攻撃が非現実的であるか、あまり に高くつくような恐るべき防空システムを保有する敵に対しても効果的に使用することができるの で、ミサイルは多くの国にとって魅力的である。 それに加え、ミサイルは、抑止や強制の道具としても使うことができる。ミサイルは、有人の航空機 に対して、保守、訓練、補給に関する必要性の面でも有利さを持つ。少数の使用であってもミサイ ルは、破壊的でありえる。何故なら、ミサイルは化学兵器、生物学兵器、核兵器を弾頭に装備する 事ができるからである。弾道ミサイルと巡航ミサイルの脅威はミサイル技術の拡散により継続的に 増加している。20 ヶ国以上が弾道ミサイルシステムを保有しており、ミサイルは、合衆国の軍隊が 関与する将来の紛争でも脅威となると思われる。弾道ミサイルは過去25年の間、イラン・イラク戦 争、アフガニスタン内戦、イエメン内戦、1991 年と 2003 年のペルシア湾紛争、チチェンとグルジア でのロシアの軍事行動と言ったいくつもの紛争で使われている。LACM は、拡散が広まっていると は言えないが、今後10年で、20 ヶ国が保有する事になると思われる。 合衆国空軍は、他の軍と共同で、弾道ミサイルと巡航ミサイルの脅威に対し、抑止や、必要に応じ、 活発な抑制を通して対処する役割を持っている。この脅威の抑制には、発射前や飛行中のミサイ ルへの攻撃や、支援インフラへの攻撃が含まれる。この文書には、現存及び計画中の主要な海外 の弾道ミサイル及び巡航ミサイルの情報を包含している。 誘導された巡航ミサイルと弾道ミサイルは、第二次大戦中にV-1号巡航ミサイル及びV-2 号弾道ミサイルとしてドイツによって、英国及び北部ヨーロッパを目標とする攻撃に初めて用 いられた。これらのミサイルは不正確だったが、その使用により数万人もの連合国側の犠牲 者が出た。

(5)

V-2 弾道ミサイル

WARHEADS AND TARGETS

(弾頭と目標)

弾道ミサイル及び巡航ミサイルは、通常弾頭あるいは非通常弾頭を装備する事ができる。通常弾 頭は(例えば TNT の様な)化学爆薬で満たされており、爆薬と結果として生じる金属ケースの破片 の爆発を致死のメカニズムとしている。 非通常弾頭には、大量破壊兵器(核・生物・化学兵器)が含まれると共に、致死性ではない弾頭、 即ち、比較的新しい種類の兵器で人を殺傷するよりも武器を使用不能とするよう設計されたものが 同様に含まれている。通常弾頭と、生物、化学兵器は、単一の弾頭、あるいは、子弾頭(広い地域 に散らばる様、高度をとって発射される複数の小さな小型爆弾)として成形されている。 通常弾頭は、特定の種類の目標のために最適化することができる。例えば、子弾頭は飛行場の 滑走路にクレーターを作ったり、装甲車両を破壊するのに用いられる。貫通弾頭は、比較的少量 の爆薬をぶ厚い金属ケースに覆った形で使われるが、バンカーといった強化構造物を貫通する 事ができ、内部を破壊する。 多くの長距離弾道ミサイルや、いくつかのタイプのLACM は、核弾頭を装備する。これらの弾頭 の殆どは、第二次大戦中に使用された原子爆弾と比べ、数十倍から数百倍の爆発力を持ってい る。化学兵器と生物兵器は、多くの第三世界諸国にとって魅力的であろう。何故なら、核兵器に比 べ容易に製造する事ができるからである。化学兵器と生物兵器戦争のプログラムを持つ多くの国 は、弾道ミサイル及び巡航ミサイルを保有している。これらの兵器を都市部や軍事基地の集中し た地域に使用する場合は正確性はあまり重要ではない。化学・生物兵器は、大量の犠牲者を作り 出し、民間人をパニックと混乱に誘導し、軍事作戦の遂行能力を深刻に低下させることができる。

(6)

(左)生物・化学兵器は広い地域に散布できる様、子弾頭に収納される。 (右)弾道ミサイルや巡航ミサイルの多くは核弾頭を装備している。 

BALLISTIC MISSILES

(弾道ミサイル) 作戦可能な弾道ミサイルは、サイロや潜水艦や陸上を移動する発射台に配備されている。移動式 のミサイルは、隠すことができ、それにより生存性を大幅に高める事ができるので、多くの国で好ま れている。 多くの短距離弾道ミサイルでは、弾頭が爆発するまで、ミサイルの形状は発射時のままである。長 距離弾道ミサイルでは、弾頭は分離される再突入体に搭載されている。 いくつかの長距離弾道ミサイルは、MIRV(複数個別誘導再突入体)を装備しており、ミサイル一基 につき10 個程度の再突入体(RV)が備えられている。再突入体は、地球の大気圏に、ICBM の場 合、一秒間に4~5マイルという非常な高速で再突入する。 弾道ミサイルは、固体燃料または液体燃料がロケットの推進システムとして用いられる。近代的なミ サイルシステムは、補給面での要請と、運用の単純化の為に、固体燃料が使用される傾向にある。 しかしながら、第三世界諸国では、液体燃料推進技術を入手するのがより容易である事から、新し い液体燃料ミサイルの開発が続けられている。 多段式ミサイルは、各々独立した推進システムが各段階にあるので、長距離作戦に対して適して いる。ICBM は通常、二ないし三段式で、目標に対し搭載物を推進する為に、強力な液体燃料エ ンジンや固体燃料モーターを装備しており、ポスト・ブースト・ビークルには、もっと小さな推進シス テムが装備されている。ポスト・ブースト・ビークルは単弾頭ミサイルの場合には再突入体の命中精 度を改善し、MIRV を搭載しているミサイルの場合には、各々異なった軌道を取る再突入体が別々 の目標に命中する様に発射されるのに用いられる。いくつかのMIRV ミサイルは、一つのミサイル で1000 マイル以上離れた目標を攻撃する事ができる。

(7)

(左)ロシアのタイフーン級潜水艦から発射される Bulava SLBM (右)イランの Safir 衛星打上ロケットは弾道ミサイル技術のテストベッドとしても使用できる。 高度の慣性誘導システムを備えた弾道ミサイルは、6000 マイルを飛行した後で目標の 200~300 フィート以内に再突入体を運搬する能力がある。多くのミサイルで、衛星航法誘導の活用によって 正確性が飛躍的に改善された。また、ミサイルには、非常に高い正確性を達成する為の終末セン サーを持つ機動再突入体(MaRV)を使用する事ができる。 より近代的な誘導技術が拡散したので、各国は、ミサイル戦力の正確性と致死性を改善する事が できる。しかしながら、大きな都市を直撃する程度の正確性をもつミサイルであっても、大量破壊 兵器を装備した場合には大量の犠牲を相手国に負わせる事ができる。 多くの弾道ミサイルは再突入体に弾道ミサイル防御システムをくぐり抜けさせる事を目的にした侵 入補助機能を装備している。侵入補助機能とは、ミサイルや再突入体を探知、追跡するセンサー を欺瞞したり、無効化したりする事を目的とした装置である。侵入補助機能は、弾道ミサイルを開 発したり運用したりしている国々で重要性を増している。 中国の移動式ミサイルの発射シークエンス

(8)

SHORT-RANGE BALLISTIC MISSILES

(短距離弾道ミサイル) 何ヶ国かは、現在でもSRBM(短距離弾道ミサイル)システムを生産するか開発するかしているが、 他の多くの国では、ミサイル製造メーカーからミサイルやミサイル技術を購入している。新しい SRBM システムが数ヶ国で開発されている。中国は、台湾に近接する地域で近代的な固体燃料 推進SRBM の大きな戦力を展開している。 ロシアのSCUD B とも呼ばれている SS-1c Mod 1 は、他のいかなる種類の誘導ミサイルよりも多く の国に輸出されており、広い用途で使用可能な適合性の高い兵器であると認められている。 例えば、イラクのSCUD ミサイルは 1991 年の湾岸戦争で使用されたが、射程距離を二倍にする 様に改造された。北朝鮮は独自のタイプのSCUD B や SCUD B の射程を延長させた SCUD C を 生産している。 SCUD は、もともと戦術戦場支援兵器として設計されたが、多くの国は、SCUD や他の SRBM シス テムを都市に対して使用する戦略兵器とみなしている。イラクは、イラン・イラク戦争と1991 年の湾 岸戦争に戦略兵器として、射程距離延長型のSCUD ミサイルを使用した。他の国は、価値の高い 軍事目標や都市に対して利用するためにSCUD の正確性を大幅に向上させる改造を行った。最 近の紛争ではミサイル防衛能力について関心が集まっており、ミサイル防衛の開発に対する継続 的な誘因を提供している。そして、それは、弾道ミサイル開発者にミサイル防衛への対抗策を追求 する動機を与える事になっている。一部のSRBM 開発者はすでにミサイル弾頭を機動させる等の 対抗策を開発し始めており、対抗策の継続的な開発が期待されている。

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(左)北朝鮮の固体燃料推進SRBM (Toksa)

(右)Noble Prophet II 演習でのShahab1の発射

(10)

SRMB

Comparison Chart

(左上)神聖防衛週間パレードでのイランの Fateh-110 (左下)道路移動ランチャー上の中国製 CSS-6 SRBM (右)インドの Agni I

(11)

(左)中国の CSS-6 Mod2 SRBM (右)パキスタンの路上移動型 SRBM Ghaznavi の発射

SRBM characteristics

(性能) ミサイル名 推進剤  発射機 最大射程(マイル) ロシア SCUD B 液体 道路移動 185 (SS-1c Mod 1) SS-1c Mod 2 液体 道路移動 150+ SS-21 Mod 2 固体 道路移動 43 SS-21 Mod 3 固体 道路移動 75 SS-26 固体 道路移動 185+ Iskander-E 固体 道路移動 170+ 中国 CSS-6 Mod 1 固体 道路移動 370 CSS-6 Mod 2 固体 道路移動 550+ CSS-6 Mod 3 固体 道路移動 450+ CSS-7 Mod 1 固体 道路移動 185 CSS-7 Mod 2 固体 道路移動 370 CSS-8 第一段:固体 道路移動 93 第二段:液体 B611 固体 道路移動 93 北朝鮮 SCUD B 液体 道路移動 185 SCUD C 液体 道路移動 310 Toksa 固体 道路移動 75 ER SCUD 固体 道路移動 435-625 インド Prithvi I 液体 道路移動 93 Prithvi II 液体 道路移動 155 Dhanush 液体 艦載 250 Agni I 固体 道路移動 435 パキスタン Hatf-1 固体 道路移動 50

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Shaheen I 固体 道路移動 280+ Ghaznavi 固体 道路移動 250 イラン Fateh-110 固体 道路移動 120+ Shahab I 液体 道路移動 185 Shahab II 液体 道路移動 310 CSS-8 固体/液体 道路移動 93 シリア SCUD D 液体 道路移動 435 Note: 全ての射程距離は概算

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(左)路上移動ランチャー上の SS-26 イスカンダール SRBM (右)インドの Prithvi SRBM

SRBM launcher order of battle

(ランチャー数と戦闘序列)

国/ミサイルシステム ランチャー数* ベラルーシ SS-21s/SCUDs 100 基以下 カザフスタン SS-21s/SCUDs 50 基以下 シリア SS-21s/SCUDS 100 基以下 中国 CSS-6/CCS-7 200 基以上 リビア SCUDs 100 基以下 トルクメニスタン SCUDs 25 基以下 エジプト SCUDs/SS-1 25 基以下 北朝鮮 Toksa/SCUDs 100 基以下 ウクライナ SS-21s/SCUDs 200 基以下 インド Prithvi-I/II 50 基以下 Agni I 25 基以下 パキスタン Ghaznavi/Shaheen-1 50 基以下 ベトナム SCUD-Bs 25 基以下 イラン CSS-8/Fateh-110/SCUDs 100 基以下

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ロシア SCUDs/SS-21/SS-26) 200 基以下 イエメン SRBMs(SCUD/SS-21s) 25 基以下 *ミサイル保有数はランチャー数よりもはるかに多い。これは、ミサイル発射後ランチャーが再利用 される事による。 イランのShahab 3 MRBM

MEDIUM-RANGE &

INTERMEDIATE-RANGE BALLISTIC MISSILES

(準中距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイル) 新しいMRBM(準中距離弾道ミサイル)や IRBM(中距離弾道ミサイル)システムは、中国、北朝鮮、 イラン、インドとパキスタンで開発されている。これらは戦略的なシステムであり、そして、ほとんどは 非通常弾頭を装備している。イラン以外のこれらの国の全ては、核実験を行っている。ロシアも合 衆国も、1988 年に効力を発生した中距離核戦力(INF)条約によって禁止されているので MRBM やIRBM システムを生産も保有もしていない。中国は、非常に活発に MRBM の開発を行ってい る。中国は長期的、且つ広範囲の戦力変革を行っており、その中で戦力展開能力を向上させて いる。そして、中国の弾道ミサイルは、台湾が関係するどの様な将来の対立においても、外国の軍 隊が紛争地域へアクセスするのを拒否する中国の努力の鍵となる役割を担っている。中国は、地 域的な核抑止力のために、現在、核装備のCSS-2、CSS-5 Mod 1、CSS-5 Mod 2 を配備している。 中国は、より長射程で精密な攻撃を行うための、新しいタイプの通常弾頭型MRBM も調達してい る。これらのシステムは、補給拠点、地域的な飛行場、港湾を含む軍事基地を脅かすか、または 攻撃する事を目的としていると思われる。特筆すべきは、中国はCSS-5 の派生型を基にした対艦 弾道ミサイル(ASBM)を開発している事である。 北朝鮮には野心的な弾道ミサイル開発計画があり、ミサイル技術をイランとパキスタンを含む他の 国に輸出している。北朝鮮は、核兵器を保有している事をみずから認めている。北朝鮮のテポドン 1は1998 年 8 月に衛星を軌道に乗せる試みに使われた。小さな第三段が衛星を軌道に乗せる事 に失敗したが、二段式のブースターは明らかにうまく作動した。テポドン1は、長射程ミサイル開発 のために必要な技術を北朝鮮が持っている事を示している。北朝鮮は、開発中のIRBM を持って いる。このシステムは、他の国に輸出されるに違いない。

(15)

イランには広範囲なミサイル開発計画があって、ロシア、中国と北朝鮮の機関からの援助を受けて いる。イランのShahab 3 MRBM は、北朝鮮のノドンミサイルを基にしている。イランは、その射程と 有効性を拡張するために、Shahab 3 を改良した。イランは、2004 年に Shahab 3 の改良版をテスト したと主張している。それに続くイランの当局の声明では、改良されたShahab 3 の最大射程は 1,250 マイルであり、イランには Shahab 3 ミサイルを大量生産する能力があることを示唆している。 2008 年には、イランは 2,000km 射程の二段式固体燃料推進 MRBM の発射テストを二回実施し ている。2008 年後半と 2009 年前半には、多段式衛星打上ロケット Safir を発射したが、それは長 射程弾道ミサイル技術のたたき台としても用いる事ができるものだった。そして2009 年のテストで は、衛星を軌道に乗せる事に成功した。Safir は弾道ミサイルとして使われるならば、恐らく IRBM としての射程を達成することができるだろう。 インドは、弾道ミサイルを開発し、改善し続けている。インド当局は、固体燃料推進のアグニII MRBM が配備準備ができたと述べている。新しい固体燃料推進のアグニ III IRBM は、2006 年 以降三回、飛行テストを実施されている。インドのミサイル開発者は、射程3,000~3,700 マイルの ICBM を製造する能力があると述べている。 パキスタンは、ミサイルの実射試験を含む実地訓練を通じて、陸軍戦略軍コマンドと個々の戦略ミ サイルグループの即応性と能力の改善を続けている。パキスタンは2004 年以降六回その固体燃 料推進のシャヒーン2 MRBM をテストしており、このミサイルシステムは、恐らく、すぐに配備される と思われる。 (左)中国の CSS-2 の発射姿勢 (右)2004 年の共和国記念日パレードで展示されたインドの Agni II MRBM

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MRBM/IRBM

Comparison Chart

(左上)パキスタンの Shaheen II MRBM (左下)移動起倒式のイランの Shahab 3 MRBM (右)インドの Agni III IRBM の発射

(17)

(左)パキスタンの Ghauri MRBM の発射 (右)イランの新しい固体燃料 MRBM の発射

MRBM/IRBM characteristics

(性能) ミサイル名 段数 推進剤 発射機 最大射程(マイル) ランチャー数* 中国 CSS-2 1 液体 移動可能 1,900 5 基~10 基 (限定的な移動性) CSS-5 Mod 1 2 固体 道路移動 1,100+ 50 基以下 CSS-5 Mod 2 2 固体 道路移動 1,100+ 50 基以下 CSS-5 通常型 2 固体 移動式 1,100 30 基以下 CSS-5 ASBM 2 固体 移動式  900+ 配備未完了 サウジアラビア (中国製造**) CSS-2** 1 液体 移動可能 1,750 50 基以下 (限定的な移動性) 北朝鮮 No Dong 1 液体 道路移動 800 50 基以下 IRBM 1 液体 移動式 2,000+ 50 基以下 インド Agni II 2 固体 線路移動 1,250+ 10 基以下 Agni III 2 固体 線路移動 2,000+ 配備未完了 パキスタン Ghauri 1 液体 道路移動 800 50 基以下 Shaheen II 2 固体 道路移動 1,250+ 不明

(18)

イラン Shahab 3 1 液体 道路移動 800 50 基以下 (全派生型込) Shahab 3 派生型 1 液体 道路移動 1,200+ 新型 MRBM 2 固体 道路移動 1,200+ 配備未完了 IRBM/ICBM    不明 不明 不明 不明 不明 Note: 射程距離は全て概算 * ランチャー一基に数機のミサイルが利用可能と思われる。 ** 輸出用の CSS-2 は通常弾頭装備

INTERCONTINENTAL BALLISTIC

MISSILES

(大陸間弾道ミサイル) ロシアはICBM に 2,000 個の核弾頭を装備しており、これらのミサイルの殆どは警戒待機態勢に 置かれ、命令があれば数分以内に発射できる状態が維持されている。ロシアのICBM 戦力の規 模は軍備制限協定や、ミサイルの老朽化、資源的制約のため、減少し続けるが、ロシアは、おそら くアメリカ合衆国外で最大のICBM 戦力を保有し続けると思われる。戦力を維持し、近代化する努 力は、進行中である。弾道ミサイル防衛システムに対抗できる設計のSS-27 Mod 1 ICBM は、現 在5つのミサイル連隊(ミサイル48 基)で、サイロ配備されている。ロシアは、2006 年に SS-27 Mod 1 の道路移動タイプの配備を開始した。MIRV 化されたバージョンの SS-27(SS-27 Mod-X-2(RS-24))は、現在、開発中で飛行試験段階にある。それに加え、ロシアの当局者は、極超音速で飛行 し、ミサイル防衛システムを突破する新しい種類の戦略ミサイルを開発していると主張している。 1994 年 12 月に効力を発した戦略兵器削減交渉(START I)条約は、ロシアと合衆国が、各々 6,000 個(ICBM、SLBM、重爆撃機を含む)を超えない弾頭数しか保有しない様に制限している。 2002 年の戦略攻撃兵器削減についてのモスクワ条約では、2012 年末までにロシアと合衆国が各々 1,700~2,200 個の核弾頭しか配備しない様に制限している。 中国のICBM 戦力は、戦略的な核抑止力の実現を目的としている。中国は核武装した、液体燃 料推進で射程に制限のあるCSS-3 ICBM と、合衆国に到達可能な CSS-4 ICBM の比較的小さな 戦力を保有している。しかし、中国は、先進的で新型の移動式固体燃料推進ICBM の開発と配 備を進めている。 道路移動式で、固体燃料推進の、CSS-10 Mod 1 と長射程の CSS-10 Mod 2 の両方が、第二砲兵 部隊内で数単位配備された。道路移動式ICBM の配備は、中国の戦略ミサイル戦力の生存性を 強化する。CSS-10 Mod 1 はヨーロッパとアジアの全域及びカナダと合衆国北西部の一部を射程 に収めている。より長い射程のCSS-10 Mod 2 は合衆国大陸部の殆どを目標とする事ができる。 中国は一部のICBM 用に MIRV 弾頭を開発することができよう。そして、合衆国を脅かすことがで きる中国のICBM の弾頭の数は、次の 15 年で 100 を軽くオーバーする数に増加することになる だろう。

(19)

パレードする中国の CSS-10 道路移動式 ICBM 北朝鮮はテポドン2(TD-2)ICBM 兼衛星打上ロケットを開発している。そして、ICBM として開発さ れるならば、それは合衆国に到着できる性能を持つ。TD-2 の二回の発射実験は失敗に終わった が、2009 年 4 月の飛行は 2006 年 7 月の発射時と比べ、より完全な性能を示した。 TD-2 の開発で示された北朝鮮の技術力の継続的な進歩は、長射程弾道ミサイルと人工衛星打 上能力を保有する事への北朝鮮の決意を明白に示している。テポドン2は、将来他の国に輸出さ れるに違いない。 イランには野心的な弾道ミサイルと人工衛星打上ロケットの開発計画がある。そして、十分な外国 の援助があれば、イランは、2015 年までに合衆国に到達する事が可能な ICBM を開発しテストす ることができると思われる。 (左)2009 年 4 月の北朝鮮テポドン 2 号の打上 (右)ロシアの SS-25 路上移動ランチャー

(20)

ICBM

Comparison Chart

(左)ロシアの SS-25 路上移動ランチャー (右)ロシアの SS-27 Mod1 ICBM の発射

(21)

(左)ロシアのドニエプルロケットは SS-18 ICBM をベースとしている。 (右上)中国の CSS-10 路上移動式ランチャー (右下)ロシアの SS-27 路上移動式ランチャー

ICBM characteristics

(性能) ミサイル名 段数 弾頭数 推進剤 発射機 最大射程 ランチャー数 (マイル)* ロシア SS-18 Mod 4 2+PBV 10 液体 サイロ 5,500+ 104 基 SS-18 Mod 5 2+PBV 10 液体 サイロ 6,000+ (Mods 4 & 5 の合計) SS-19 Mod 3 2+PBV 6 液体 サイロ 5,500+ 122 基 SS-25 3+PBV 1 固体 道路移動 7,000 201 基 SS-27 Mod 1 3+PBV 1 固体 サイロ又は道路移動 7,000 54 基 SS-27 Mod-X-2 3+PBV 複数 固体 サイロ又は道路移動 7,000 配備未済 中国 CSS-3  2 1 液体 サイロ又は移動式 3,400+ 10 基から 15 基 CSS-4 Mod 2  2 1 液体 サイロ 8,000+ 約 20 基 CSS-10 Mod 1 3 1 固体 道路移動 4,500+ 15 基以下 CSS-10 Mod 2 3 1 固体 道路移動 7,000+ 15 基以下 北朝鮮 Taepo Dong 2 2 1 液体 不明 3,400+ 配備未済 Note: 射程距離は全て概算 * この推計には、PBV による射程距離延長が含まれていない。いくつかの PBV は、 射程距離を延長する能力を持つ。

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SUBMARINE-LAUNCHED BALLISTIC

MISSILES

(潜水艦発射弾道ミサイル) ロシアは、大陸間ミサイルの射程を持つ原子力弾道ミサイル潜水艦(SSBN)の相当な戦力を維持 している。ロシアは、冷戦時代の老朽化したシステムに代えて、新しく、且つ改善されたSLBM 兵 器システムを開発している。Sineva と名づけられた新ミサイルは、デルタ IV 級 SSBN の既存の SS-N-23 を置き換えることを目的としている。NX-32/Bulava-30 SLBM は、主として新しいドルゴル キー級SSBN への配備を目的とした新しい固体燃料推進の SLBM である。ロシアの SLBM は、 浮上中や潜航中のSSBN から、色々な発射場所で、発射する事が可能である。 中国は、現在、12 基の CSS-NX-3/JL-1 ミサイルを搭載する事を目的とする夏級 SSBN しか保有し ていない。それに加え、中国は12 基の CSSNX-14/JL-2 SLBM を搭載した新型の晋級 SSBN を 配備する予定である。このミサイルは、初めて、中国沿岸のSSBM の行動区域から合衆国の大部 分を目標とする事ができる。 インドは、2つの新しい海軍用のシステムを開発している。2010 年以降に使用可能となる見込み のSagarika SLBM と、Prithvi 陸上基地発射弾道ミサイルの海軍バージョンである Dhanush 海上 発射型弾道ミサイルである。Dhanush は、インドの海軍水上艦艇からの海上発射飛行試験を実施 中である。

(23)

SLBM

Comparison Chart

中国の CSS-NX-3 SLBM 発射シークエンス

(24)

(左)ロシアの SS-N-20 SLBM の発射 (右上) ロシアの SS-N-23 SLBM (右下)中国の夏級 SSBN は 12 基の CSS-NX-3 ミサイルを搭載する

SLBM characteristics

(性能) ミサイル名 段数 弾頭数 推進剤 搭載潜水艦 最大射程 発射筒数  (マイル)* ロシア SS-N-18 2+PBV 3 液体 デルタ III 3,500+ 96 基 SS-N-20 3+PBV 10 固体 タイフーン 5,500+ 40 基 SS-N-23/Sineva 3+PBV 4 液体 デルタ IV 5,000+ 96 基 SS-NX-32 3+PBV 6 固体 ドルゴルキー 5,000+ 16 基 配備未済 (Bulava) (ボレイ) タイフーン 20 基 配備未済 中国 CSS-NX-3/JL-1 2 1 固体 夏 1,000+ 12 基 配備未済 CSS-NX-14/JL-2 3 1 固体 晋 4,500+ 12 基 配備未済 インド Sagarika 不明 不明 不明 不明 180+ 不明 配備未済

(25)

LAND-ATTACK CRUISE MISSILES

(陸上攻撃巡航ミサイル) 弾道ミサイルとは異なり、巡航ミサイルは通常、使用目的と最大射程の替わりに発射モードによっ て分類される。最も幅広いカテゴリー分けは、陸上攻撃巡航ミサイル(LACM)と対艦巡航ミサイル (ASCM)である。各々のタイプは、航空機、艦艇、潜水艦または地上に置かれた発射機から発射 する事ができる。この文書ではLACM について述べる。 LACM は、無人の武装した飛行体で、固定された、あるいは移動する陸上目標を攻撃するよう設 計されている。それは、予め定められた目標へ前もってプログラムされた飛行経路を飛行するが、 任務中の大部分の時間を水平飛行に費やす。推進力は、通常小型ジェットエンジンによって提供 される。目標の2、3フィート以内にミサイルを命中させる事ができる非常に精密な誘導装置を装備 している事から、最も先進的なLACM は、通常弾頭で武装したときでも、非常に小さな目標に対 しても効果的に使用する事ができる。LACM の誘導は、通常3つの段階で行われる。発射時と、 飛行中と終末の三段階である。発射段階では、ミサイルは慣性航法装置(INS)だけを使って誘導 される。飛行段階では、ミサイルは以下のシステムの一つ以上によって更新されるINS で誘導さ れる。そのシステムとは、レーダーに基づく地形照合システム(TERCOM)、レーダーまたは光学 的場面照合システム、それと衛星航法システム(例えば合衆国の全地球位置測定システム(GPS) またはロシアのGLONASS システム。)である。 終末誘導段階はミサイルが目標域に入り、より正確な場面照合が使用されるか目標探知器(通常 光学的であるかレーダーに基づくセンサー)が使用される段階から始まる。 LACM に対する防衛は、対空防御システムに圧迫を加える事になる。巡航ミサイルは、敵のレー ダー覆域の下方にとどまり、場合によっては、地形の陰に隠れる事ができる様に低高度を飛行で きる。より新しいミサイルは、レーダーや赤外線検出器からも見えない様にするステルス機能を取り 入れている。最新の巡航ミサイルは、最も効率的な方法で目標に接近し、攻撃するようにプログラ ムされている。例えば、防空システムを最も弱い部分で圧倒する様に、複数のミサイルで、同時に、 異方向から目標を攻撃することができる。さらに、LACM はレーダーと防空施設を避けるように回り 道のルートを飛行し目標を攻撃する機能を持つ。それでも隠蔽が巡航ミサイルの主要な防御手段 ではあるが、いくつかの開発中のシステムでは、チャフやデコイ(囮)と言った防御層を加えている。 米軍に対する巡航ミサイルの脅威は、次の10 年間増加すると思われる。少なくとも9つの外国が 次の10 年の間に LACM の生産に関与するようになる。そして、LACM 製造業者のいくつかはそ れらのミサイルを輸出可能とするだろう。米国のトマホーク巡航ミサイルの成功は、多くの国で巡航 ミサイル獲得に対する関心を高めた。購入可能な多くの巡航ミサイルは、精密攻撃任務を果たす 可能性がある。これらのミサイルの多くには、類似した特徴がある。それらは、モジュール設計(航 法機能や弾頭を選択可能とする様に製造する)、ステルス技術の適用、戦闘機サイズの航空機か ら発射できる能力、そして、高亜音速で、低高度を、地形追随しながら飛行する能力などである。

(26)

トーネード攻撃機に搭載された KEPD-350 巡航ミサイル

(左上)南アフリカの MUPSOW 巡航ミサイル (左下)ロシアの AS-15 巡航ミサイル

(27)

LACM

Comparison Chart

(左上)パキスタンの Ra’ad 空中発射巡航ミサイル

(左下)Black Shaheen はフランスの SCALP-EG 巡航ミサイルの輸出版 (右上)手前は KEPD-350 後方にあるのは Storm Shadow

(28)

LACM characteristics

(性能) ミサイル名 発射モード 弾頭タイプ 最大射程(マイル)* 配備開始 中国 YJ-63 空中発射 通常 不明 不明 DH-10 不明 通常又は核 不明 不明 フランス APACHE-AP 空中発射 子弾頭 100+ 2002 SCALP-EG 空中または艦船 貫通体 300+ 2003 Naval SCALP 潜水艦/水上艦 貫通体 300+ 2010+ アラブ首長国連邦 BLACK 空中発射 貫通体 250+ 2006 SHAHEEN* ドイツ、スウェーデン、スペイン KEPD-350 空中発射 貫通体 220+ 2004 インド、ロシア Brahmos-A 空中発射 通常 150+ 2010+ イスラエル Popeye Turbo 空中発射 通常 200+ 2002 パキスタン RA'AD 空中発射 通常又は核 200 不明 Babur 陸上 通常又は核 200 不明 ロシア AS-4 空中発射 通常又は核 185+ 運用中 AS-15 空中発射 核 1,500+ 運用中 SS-N-21 潜水艦 核 1,500+ 運用中 Kh-555 空中発射 通常 不明 不明 New GLCM 陸上 通常 300 以下 不明 3M-14E 水上艦/潜水艦/陸上 通常 185+ 不明 南アフリカ MUPSOW 空中/陸上 通常 125+ 2002 Torgos 空中/地上 通常 185+ 2006+ 台湾 Wan Chien 空中発射 通常 150+ 2006 HF-2E 陸上 通常 不明 不明

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英国

Storm Shadow 空中発射 貫通体 300+ 2003

Note: 全ての射程距離は概算。射程距離はミサイル本体のみ。発射形態によっ ては、システムとしての射程距離は大きく伸延する。

*BLACK SHAHEEN は SCALP-EG の輸出タイプ

SUMMARY

(要約)

弾道ミサイルはすでに広範囲にわたって使用されており、今後とも数も多様性も増加し続けるだろ う。弾道ミサイルで使用する目的で大量破壊兵器を入手する事が容易になる事は、この脅威の重 要性を著しく増加させる。ロシアの戦略ミサイル戦力は量的には縮小しているが、ロシアは、恐らく 合衆国以外では最大の戦略弾道ミサイル戦力を保持し続けるだろう。新しい弾道ミサイルシステ ム(SS-27 ICBM と SS-N-23 Sineva、及び SS-NX-32/Bulava-30 SLBM)の開発には、高い優先順 位が与えられている。ロシアの当局は、新しい種類の極超音速飛行体が、戦略弾道ミサイルとして、 ミサイル防衛システムを突破するために開発されていると述べている。ロシアは、また、新型のイス カンデール-E SRBM を輸出しようとしている。 中国は先進的な技術の弾道ミサイルを生産しており、弾道ミサイル技術を他の国に売り込んでい る。中国には、非常に大きな戦域ミサイル配備計画があり、台湾の隣接地に弾道ミサイルの大きな 戦力を展開している。中国は、この戦力の到達範囲を拡大しており、将来の地域紛争に外国が関 与するのを防ごうと試みている。中国は現状、ICBM の比較的小さな戦力でしか合衆国を目標に 収めていないが、今後、中国のICBM 戦力は、相当程度、成長すると見込まれる。 北朝鮮はテポドン2 ICBM 兼衛星打上ロケットの開発を続けており、IRBM の開発も行っている。 北朝鮮は弾道ミサイルシステムを輸出しており、今後も恐らくそれを続けると思われる。 LACM の拡散は、今後十年で更に拡大する。少なくとも九ヶ国が、LACM の生産に関与している。 大多数の新しいLACM は、非常に正確で、通常弾頭を装備しており、輸出も可能である。ミサイ ルが通常弾頭しか装備していなくても、多くのLACM の高い正確性は、目標に重大な損傷を負 わせる事ができる。合衆国の防衛システムは、多方向から同時に目標を攻撃する低空飛行のステ ルス型巡航ミサイルによって、非常に圧迫されるに違いない。 弾道ミサイル及び巡航ミサイルは、比較的低い運営経費で実現でき、防御システムを突破する可 能性を持ち、国力の象徴としての価値もあることから、多くの国で攻撃用兵器として選択され続け るだろう。それ故に、将来の軍事計画と作戦において慎重に考慮されなければならない脅威であ ると言える。

(30)

中国の CSS-5 MRBM 路上移動ランチャー

イランの Shahab 3 MRBM の発射

(31)

NASIC-1031-0985-09 APRIL 2009 national air and space intelligence center wright-patterson air force base NASIC Public Affairs Office NASIC/CVH 4180 Watson Way Wright-Patterson AFB, OH 45433-5625 (937) 257-2345

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The Office of Naval Intelligence and Defense Intelligence Agency Missile and Space Intelligence Center assisted in the preparation

参照

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